神奈川区 社会
公開日:2025.11.20
入浴時安全講座を実施
鷲の湯従業員ら参加
神奈川消防署は11月10日に鷲の湯=七島町=で、同所と区内の訪問看護事業者の従業員を対象に入浴時の安全講座を初めて実施した。気温が低くなる冬場に入浴時の急病や事故が多くなることから、入浴施設や訪問看護事業所の従業員に、事故防止の知識と対処法を習得してもらうことを目的としたもの。
当日は約30人が参加。同署員から風呂での事故予防に関する講義を受けたあと、入浴中に意識を失った場合の呼吸姿勢、湯船からの救出方法を体験した。要救助者の背後から両脇に腕をかける引き上げ方法を実践した女性参加者は「自分1人でも大人の男性を引き上げることができ驚いた」と話した。鷲の湯の内田博之代表は「水中で脱力した人間の体は重く、4人でようやく動かせるといったことも。消防署から声をかけていただいてよかった」と語った。
神奈川消防署によると、昨年の横浜市内の浴室・洗面所関連救急出場状況は約3200件で、そのうち約2000件が1月〜3月と10月〜12月に発生している。傷病者の約86%が高齢者だ。
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