町田版【11月27日(木)号】
会を代表して表彰を受けたと話す青木さん

町田法人会 宮城の町支援に「感謝状」 東日本大震災直後から交流

 町田市の企業を中心に2千を超える事業者が名を連ねる公益社団法人町田法人会が先ごろ、宮城県山元町から功労者表彰を受けた。2011年に起こった東日本大震災によって被災した町に対して地元で育った花をもって市民と共に訪問し続け、今年完成した施設にはベンチを寄贈。長きにわたる支援に感謝の言葉が寄せられた。

 町田法人会は税の啓発や租税教育などを進める団体で、市内の事業者らが所属する。山元町への支援は現在、法人会の相談役を務める青木幸雄さんが現地に住む知人を通じて、被害を受けた地域のダメージを知り、「何かできないか」と法人会の仲間らに相談したのが始まりだった。社会貢献活動の一環として支援することが決まるとさまざまな方法を模索するなか、震災からおよそ1年が経過した当時、住民らの心のケアが大切と判断。「被災地に花を咲かせよう」という合言葉のもと、町田市などの協力を得て、下小山田町で育った花をもって市民らと共に訪問。現地で植栽したという。「震災翌年から取り組みをスタートさせた。大型バスに乗ってみんなで山元町へ向かったところ、多くの町民に歓迎してもらえ、終始なごやかな雰囲気のなか交流をしながら花植えを行うことができた」と青木さんは当時を振り返る。

 以後、コロナ禍となり中断するまで計9年にわたって活動は続いてきたといい、「訪問するたびに皆さん、明るくなっていった。繰り返し参加してくれる市民が多く、個別に現地の方とつながる人も少なくないようです」と笑顔をみせる。

「節目として」

 一方、コロナ禍以降中断していた支援活動が動き出したのは今年。山元町に子どもたちの憩いの場となる施設がリニューアルオープンするにあたって、法人会は「コンクリートベンチ」を寄贈。今夏行われたセレモニーには青木さんが法人会を代表して参加し、10月に功労者表彰を受けるに至ったという。

 青木さんは「支援活動の10回目の節目としてベンチを贈ることになった。今後も交流が続けばと思う」と話し、山元町の担当者は「町田の皆さんには感謝しかない。被災直後は他の自治体からの支援もあったが、ここまで長く関わってくれたのは町田の方々だけ。これからもつながっていければ」としている。
候補校に選ばれ喜ぶ津野監督(右)と古川さん

桜美林高野球部 選抜大会「21世紀枠」候補に 秋季ベスト4などに評価

 桜美林高校(常盤町)野球部が9日、春の甲子園(選抜大会選抜高等学校野球大会)の21世紀枠候補校に選ばれた。秋季大会で結果を残した文武両道の高校などに与えられる出場枠で、来年1月に開かれる選考委員会で全国の候補校のなかから、春の甲子園に出場する21世紀枠の2校が選ばれる。

76年に甲子園制覇

 桜美林高野球部は76年に夏の甲子園(全国高等学校野球選手権大会)に初出場し初優勝するなど、通算で春6回、夏4回の甲子園出場歴がある古豪。OBにはプロの道に進んだ選手もみられ、今回は先日まで行われた東京都の秋季大会でベスト4に進出したことが21世紀枠の条件を満たし、多摩地域有数の進学校である点などが東京都高校野球連盟に評価されたようで推薦を受けた。来年1月に開かれる選考委員会で21世紀枠による出場が決まれば、24年ぶりの甲子園出場となる(選抜大会は25年ぶり)。

 桜美林高野球部の津野裕幸監督は「勉強もしっかりやっている選手たちが評価されてうれしいが、今回は選ばれる立場。実力で甲子園出場を勝ち取れるように夏の大会に向け、練習を積んでいくだけです」と話す。

エース活躍

 秋季大会ベスト4の原動力になったのはエースの古川大耀さん(2年)。1回戦から全5試合に先発しいずれも好投。敗れた準決勝でも足がつり降板するまで、強豪校を最少失点に抑え込み、「あわや」と思わせた。一方、秋季大会では打撃面も好調。ヒットを量産しチームの勝利に貢献した。

 津野監督は「落ちるカーブをコントロールできるようになったことが大きい。身長193センチの古川が投げるボールは打ちづらいと思う。秋季大会では試合ごとに頼れる存在になっていった」と称える。

身体づくりを

 中学時代は怪我で思うようにプレーできなかったという古川さん。そのため実績を残せず、桜美林高へは推薦ではなく一般受験を経ての入学だったといい、「今は野球に夢中ですが、英語が好きですね」と笑う。そして今後については、秋の悔しさを夏の大会にぶつけたいと話し、この冬は身体づくりに励む考えという。「強豪校のピッチャーと比べるとボールのスピードが遅く、身体を大きくして成長したい。母に協力してもらい、お雑煮を食べる毎日。夏は実力で甲子園出場をつかみたい」と意気込んでいる。

出版社が運営するWebマガジンでエッセイを連載している 佐藤 ゆき乃さん(本名:佐藤薫乃) 玉川学園在住 27歳

「毎回大変」でも筆止まらず

 ○…小説家。デビュー作を出した出版社の社長に勧められたのがきっかけとなり連載を開始。日常をユニークな視点で切り取った内容で人気を集め、「これまで書いてきた小説の暗い作風とは違うユーモラスな表現を書く練習のつもりで担当しています」。執筆は「毎回大変だな」と思いながらも継続。筆が止まらない自分に驚いている。

 ○…岩手県出身。幼少期はその姿から、「二宮金次郎のよう」と呼ばれるほどの読書好きで、「本は何でも買ってもらえた」記憶が残る。高校1年時、成績不振で「忙しい運動部は辞めて、文芸部へ」と担任に勧められ転部。「テストは最下位だったが、文章のコンクールでは1位が取れた」と笑い、書く道へ進むことを決断。京都の大学へ進学し、在学中に地元の文学賞で最優秀賞を受賞。小説家デビューの道が開けた。

 ○…作家として可能性を広げるため、上京したのは25歳の時。昨年4月から玉川学園に住み、当初想像した「ドライな東京」とは違い、「みんな町田愛が強くて活気がある。その人の良さが居心地いい」と笑顔をみせ、休日は薬師池公園の四季彩の杜で友人とお酒を楽しむのが日課に。好きな作家は太宰治と村上春樹で、同じ本を買い直しては最初に購入した方に貼った「いいと思った言葉」などと見比べるのがルーティン。欠かせない作法だ。

 ○…「たまに良い文章が書けた時の気持ち良さが、生きていて一番おもしろい」。その一瞬のために毎日があるという感覚だ。現在は市内の保育園で働きながら、次作の小説を執筆中で、「実生活での挫折や苦労が糧になるタイプ」と自己分析する。「自分がおもしろいと思えるものを追求し続けていければ」。そんな日常を楽しんでいる。
三浦一馬さん(C)日本コロムビア

バンドネオン・三浦一馬さんが語る 特別インタビュー 悪魔の楽器×ジャズ二刀流 2月7日 町田市民ホールで

 町田市民ホールで来年2月7日(土)、「三浦一馬Meets曽根麻央 愛と情熱のバンドネオン」が開催される。「悪魔が発明した楽器」と呼ばれるバンドネオンの若手実力派・三浦さんと、「ジャズ二刀流」の曽根さんが、浦久俊彦さんをナビゲーターに迎える。ピアソラ楽曲と愛のトークが楽しめる舞台を前に、三浦さんに話を聞いた。

--聴きどころは

 ピアニスト・作曲家・トランペット奏者としても名高い曽根さんとは、メイン・フィールドが違っても共鳴する部分が多く毎回とても幸せです。ジャンルの掛け合いをお楽しみください。

--演奏とトークを一度に楽しめる構成。魅力は

 お聴きいただく音楽はもちろん、音楽家がセッションの中で感じた感動を、言葉としてリアルタイムでお伝えできる貴重な機会。浦久さんとの掛け合いにもご注目を。

--本公演に向け、準備や意識したことは

 事前の準備は勿論、我々のジャンルの「即興性」も魅力のひとつ。楽譜には書かれていない「行間」を、同じ空間でご体感いただければ。

--公演を通し、観客へ届けたいメッセージは

 出演依頼メールを頂いた際、「愛」は男女間だけでなく、郷土愛や親子愛・友情など様々あるという点に非常に共感しました。ぜひ、お聴きいただく皆様それぞれの「愛」を…!

--市民ホールでの演奏は初めて?町田の印象は

 町田市民ホールはこれが初めて…だと思います!(音楽家”あるある”で恐縮ですが)ポプリホールには、十数年前に伺ったはず。(レトロな「タンゴ」を弾く身としては、いつか「仲見世商店街」には伺いたいと思っております‼)

◇  ◇  ◇

 公演は2026年2月7日(土)午後2時開演(1時30分開場)。入場料は全席指定で4000円。6歳から入場可。チケットは同ホール【電話】042・728・4300ほかで発売中。
出展作品の1つ

「薬師池三昧」 野津田町の公園内で写真展

 「日本の歴史公園100選」にも選ばれている薬師池公園(野津田町)を撮り続けてきた海野真子さんの写真展「薬師池三昧」が同公園内町田市フォトサロン1Fで12月1日(月)までの日程で開かれている。54点が展示され、「花々であふれる賑やかな季節も、人知れぬ静寂の時も、その静かに移りゆく姿はいつもフォトジェニックな出逢いで満ちていた。そんな薬師池の自然を追いかけた記録をお楽しみください」と主催者はしている。

 時間は各日、午前9時30分から午後4時30分。最終日は3時まで。
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原町田のダンススタジオウップス ダンス全国大会で金賞2チーム、銀賞2チームの大躍動 子ども達と共に成長するダンス教室
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原町田の「ダンススタジオウップス」の4チームが10月に開催された「全日本小中学生ダンスコンクール」の全国大会に進出し、2チームが最高評価の金賞、2チームが銀賞を... (続きを読む)
ポップについて話す久美堂の井之上社長

本の魅力伝えるのは? 市内書店「ポップ」に思い込め、PR

 町田を拠点に書店を運営する久美堂の本屋で書籍の魅力を伝えているのが、メッセージの内容だけでなく、色使いや形などが工夫されたポップ。販売員の手づくりのものなどが置かれ、久美堂の井之上健浩社長は「当社ではこの本を推したいという思いをもつ人がポップを作成するようにしています。それは入ったばかりのアルバイトから役員まで立場は関係なくです」と説明する。

 原町田の本店1階の「町田ゆかりの作家コーナー」にはより販売員の思いが強いポップが並び、町田在住の佐藤ゆき乃さん=人物風土記で紹介=の著書「ビボう六」を紹介するものは受賞した京都文学賞についての解説などに加え、佐藤さんへの応援メッセージが記載されている。現実に苦しむ女性と不思議な怪獣との交流を描いたファンタジーを描いた佐藤さんは「そんなコーナーに私の本を置いていただきありがたい。町田の皆さんにより知ってもらいたいと思います」と話す。

図書館では

 一方で、ポップを作成してみる試みもある。町田市立図書館では現在、町田市在住・在学などの小学4年生から18歳までを対象に書籍のポップコンテストへの作品を募集している。一押しの本を選び、作成したポップを市内の図書館などに提出するものだが、優秀な作品は表彰し、「しおり」にして市内各所で配布する予定という。

 この「推し本を伝えよう!ひとことPOPコンテスト」に協力する井之上社長は「ストレートに気持ちを表現するものがいいと思います」と参加者にアドバイスを送り、ポップづくりは「本を読み、何がよかったのかを言葉にすることは人に伝える力や語彙力を高めることにつながると思う」と話している。

 ポップコンテストの応募は来年2026年1月18日(日)まで。詳細は市立図書館のホームページなどで。
【岩倉恵子さん】市内在住。芸歴40年以上の箏奏者。幼稚園教諭・園長として長年幼児教育に携わり、現在も地域の子どもたちと関わり続けている。

「響奏」出演歌手インタビュー 亡き友との旅 和洋の響きで

 和楽器とオペラ歌手による「響奏」の第3回公演が12月6日(土)、町田市民フォーラムで開催される。前回は、市内在住の箏奏者・岩倉恵子さんが手掛けたオリジナル台本の『星の王子さま』が好評だった。今回は、新作『信濃三唱』などを披露する。同公演に出演し、今作の作詞も手掛けた岩倉さんにインタビューを行った。

--公演の聴きどころは

 「作曲家・川崎絵都夫先生による2つの世界初演曲です。特に私が作詞した曲は、和楽器の伴奏でオペラ歌手が歌います。和の音色と西洋の発声の融合や、その響きを楽しんでほしいです」

--詩に込めた想いは

 「世界中を一緒に旅した亡き友との思い出を書きました。悲しい曲ではなく、長野で見た風景など楽しい記憶を描いています。私にとっては『どこに行くかより、誰と行くか』が重要。そんな友への思いを明るく届けたいです」

--読者にメッセージを

 「和楽器と洋楽、垣根を越えて楽しめる舞台です。生の歌声と和楽器は互いを引き立て合います。美しい音楽で心が豊かになる時間をお届けできれば幸いです」

町田市 「秋の風景」募集 フォトキャンペーン

 町田市が現在、お気に入りの「町田の秋風景」を募集している。InstagramやX、グラファー(町田市アンケートシステム)から投稿してもらうもので、投稿者のなかから抽選で5人に焼き菓子セットがプレゼントされるという。

11月30日まで

 投稿は11月30日(日)までで、市は「まちの魅力を多くの方に知ってもらうため開催する。みなさまの一枚をお待ちしている」としている。

 この「まちだの秋フォトキャンペーン」についての詳細や問い合わせは市のホームページなどで。

子どもたちが環境表現 町田東RCがポスター展

 東京町田東ロータリークラブ(熊澤芳子会長)はこのほど、「第27回地球環境保全ポスター展」を主催。表彰式=写真=を開催した。町田市と環境保全に関する協定を結んでいることから、次世代への啓発を目的に2000年から継続している取り組みで、町田市内の小学校14校、中学校6校から計276点の応募があったという。

 今回は「身近な環境問題」をテーマに審査が行われ、最高賞の町田市長賞には小学生の部で西村陽平さん(三輪小5年)の『ゴミモンスターがあらわれた‼』、中学生の部では上野心優さん(堺中3年)の『現在進行中』が選出された。西村さんは3Rの重要性を、上野さんは進行する自然破壊を表現。同クラブは「どの作品も一生懸命に考えて描かれていた。私たちの発想では思い浮かばないメッセージや表現から、子どもたちの高い感性を感じた」と話した。

カレンダーに

 入賞作品は公共施設などで配布される来年のカレンダーのデザインとして採用され、市のイベント「まちだ ECO to フェスタ2026」でも展示予定という。
コンサートの告知

本町田のホールでコンサートやワークショップ 12月に 申し込みを募集

 本町田の桜美林芸術文化ホールで12月、コンサートやワークショップが開催される。12月7日(日)には桜美林大学の学生有志による合唱やパイプオルガン、ピアノなどの演奏を堪能できる「ひなたやまクリスマスコンサート」が開かれる。2年ぶりの開催で、午後2時開演(受付・開場は1時)、全席自由という。

伝統芸能体験も

 一方、能や小鼓などの伝統芸能体験のほか、お絵描き、防災について考える人形劇など、親子で楽しむことができるのがワークショップDAY。12月20日(土)に実施される催しで、時間は午前9時30分から午後3時まで。各ワークショップは当日先着順で受付という。

事前予約制

 共に事前予約制で小学生以上500円、未就学児は無料。障害者1人につき、介助者のみ1人無料(障害者手帳を提示のうえ)。申し込みは来館または電話、ホールHPの申込みフォームから。支払いは当日か、事前にホール1階の窓口にて(現金のみ)。全席自由、未就学児の入場は不可。公共交通機関を利用のうえ。申し込み・問い合わせ(平日午前10時から午後4時)は同ホール【電話】042・739・0071まで。
出演するピアニストの冨貴さん

カフェショパンでXmas 12月14日 小野路で生演奏

 「ピアノカフェショパン」(小野路町4294の1)で12月14日(日)、「クリスマス・スペシャル・コンサート」が開催される。時間は午後1時開演と5時開演の2回公演(開場は各1時間前)。

 出演は、同店で演奏活動を行うピアニスト・冨貴亜里紗さん、ヴァイオリニスト・須藤みさ央さん、チェリスト・箕輪梨絵さんの3人。今年はチェロを加えたトリオ編成での初開催となり、モーツァルト「ピアノ三重奏曲」のほか、「花のワルツ」「そりすべり」など、華やかで季節感あふれる名曲を披露する。3人は近隣に住む音楽仲間で、地域での演奏活動も共に行っている。冨貴さんは「私たち自身も本番を楽しみに準備しているところです。音楽でクリスマスの気分を味わってもらえたら」と来場を呼びかける。

 料金は3千円(ドリンク付)。予約・問合せは担当・岡さん【携帯電話】070・2185・1889へ。
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公演のチラシ

里山でクリスマスライブ 来月 下小山田で開催

 多摩丘陵病院近くの大谷里山農園(下小山田町1532)で12月14日(日)、クリスマスコンサートが開催される。時間は午後2時から4時まで(開場は1時30分)。

 出演はヴォーカル・マリテスさん、ギター・杉山慧さん、テナーサックス・高木沙耶さん他。主催は里山ジャズライブ実行委員会。入場料は4千円。問い合わせ・申し込みはメールnotoro1970@gmail.comへ。
最優秀賞を受賞した花壇(現在花は撤去)

「送る花壇」で最優秀賞 金井の特養 コンクールで

 (社福)賛育会が運営し特別養護老人ホームなどが入る清風園(金井7丁目)がこのほど、「秋の花壇コンクール」で最優秀賞に選ばれた。

 このコンクールは町田市が行っているもので、1973年度から毎年春と秋に開催されている。市内施設などに配布される花苗の栽培状態などを評価する。

 同施設は玄関先に花壇を設置。利用者の送迎や施設管理などを主な業務とする職員が、毎年管理している。過去、優秀賞に選ばれたことはあったが、最優秀賞は初めて。今年は「黄色いマリーゴールドが良く映えている」ことなどを評価されたという。

 施設長の木口圭子さんは「送り出す花壇でもある」と話す。施設の性質上、施設内で亡くなる人もいるが、そうした時に職員との「最期の別れ」の場所が玄関先だ。花壇の花は場面に色を添えるという。

 また、主導的に管理を行っている職員の宅井正治さんは「利用者や入居者が花で喜んでいる姿が励みとなっている」と話した。
榛葉さん

若き逸材と人気テノール 待望の初デュオ披露

 BS日テレ「こころの歌」にフォレスタのメンバーとして出演中の人気テノール・榛葉樹人さんと、若手逸材ソプラノの浅谷里美さんによる初のデュオコンサートが12月1日(月)、町田市民フォーラムで開催される。

 榛葉さんはオペラやカンツォーネ、日本の歌まで多彩なジャンルを歌う本格派。一方、浅谷さんは若手ながら聴く者を釘付けにする輝かしい歌声が魅力だ。当日は日本の歌やドイツリート、オペラなどを披露する。「ピアニスト小森美穂さんの流麗なピアノに乗せて紡ぐ素敵な歌の数々を、この機会にお楽しみ下さい」と主催者。

 午後2時開演(1時30分開場)。チケット3千円。会場は町田市民フォーラム3階ホール。予約・問合せは主催者・柴田さん【携帯電話】090・1734・8116へ。
高橋さん

和楽器とピアノとオペラ歌手による 待望の「響奏」第3回公演

 箏や三味線の「和」と、ピアノ・オペラの「洋」を一度に楽しめる贅沢な演奏会「響奏」の第3回公演が12月6日(土)、町田市民フォーラム3階ホールで開催される。

 今回は、世界初演となる新作2曲が大きな目玉。町田市在住の箏奏者・岩倉さんの詩と、作詞家・青木彗さんが町田イタリア歌劇団の歌手(石井和佳奈さん、大坂美紗子さん、高橋未来子さん)のために書き下ろした詩に、作曲家・川崎絵都夫さんが曲を付けた温かな作品を披露する。ほかにも邦楽「さくらさくら」や、オペラ「カルメン」より「ハバネラ」なども演奏。「邦楽ファンも洋楽ファンも垣根を越えて楽しんでもらえたら」と主催者は呼びかける。

 午後1時30分開演(1時開場)。チケット3千円。予約・問い合わせは、主催者・柴田さん【携帯電話】090・1734・8116へ。

宮司の徒然 其の153 町田天満宮 宮司 池田泉

外来と在来

 外来種というと聞こえが悪いが、学名にjaponica等のまるで日本の在来種のような名前がついている草木も、実はかなり古い時代からあったから在来種とされただけで、研究が進むとそうではなかったと判明することもあるが、学名は変えられない事情があるらしい。

 アイリス・ジャポニカの学名をもつシャガ=写真=も近年中国からの帰化植物とわかった。そもそも反対に考えれば、我々が異国へ行けば外人であるように、日本から海外へ渡って愛されているソメイヨシノも外来種。日本車も外車。それが気に入らないトランプ。ブランド物が大好きな日本人も、製品を吟味してNGも出す。アメ車が素晴らしければ買うが、買わないのはどうしてか。花も食べ物も車も技術も、良いものを提供し、良いものを受け入れる。それが定着すれば国がどこでも構わない。まるで商人のように関税で振り回さないで、原点を見直してほしい。

 シャガも永く日本に定着して愛されているのだから、中国原産だろうが美しければ良し。アメリカにも良いものはたくさんあるはず。すぐには浮かばないが。