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町田 人物風土記

公開日:2025.11.27

出版社が運営するWebマガジンでエッセイを連載している
佐藤 ゆき乃さん(本名:佐藤薫乃)
玉川学園在住 27歳

「毎回大変」でも筆止まらず

 ○…小説家。デビュー作を出した出版社の社長に勧められたのがきっかけとなり連載を開始。日常をユニークな視点で切り取った内容で人気を集め、「これまで書いてきた小説の暗い作風とは違うユーモラスな表現を書く練習のつもりで担当しています」。執筆は「毎回大変だな」と思いながらも継続。筆が止まらない自分に驚いている。

 ○…岩手県出身。幼少期はその姿から、「二宮金次郎のよう」と呼ばれるほどの読書好きで、「本は何でも買ってもらえた」記憶が残る。高校1年時、成績不振で「忙しい運動部は辞めて、文芸部へ」と担任に勧められ転部。「テストは最下位だったが、文章のコンクールでは1位が取れた」と笑い、書く道へ進むことを決断。京都の大学へ進学し、在学中に地元の文学賞で最優秀賞を受賞。小説家デビューの道が開けた。

 ○…作家として可能性を広げるため、上京したのは25歳の時。昨年4月から玉川学園に住み、当初想像した「ドライな東京」とは違い、「みんな町田愛が強くて活気がある。その人の良さが居心地いい」と笑顔をみせ、休日は薬師池公園の四季彩の杜で友人とお酒を楽しむのが日課に。好きな作家は太宰治と村上春樹で、同じ本を買い直しては最初に購入した方に貼った「いいと思った言葉」などと見比べるのがルーティン。欠かせない作法だ。

 ○…「たまに良い文章が書けた時の気持ち良さが、生きていて一番おもしろい」。その一瞬のために毎日があるという感覚だ。現在は市内の保育園で働きながら、次作の小説を執筆中で、「実生活での挫折や苦労が糧になるタイプ」と自己分析する。「自分がおもしろいと思えるものを追求し続けていければ」。そんな日常を楽しんでいる。

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