中原区版【11月28日(金)号】
チラシを持ち協力を呼び掛ける市担当者

リチウムイオン電池 集積所で分別収集開始 市、11月から「小物金属」で

 川崎市は、市内の協力店や生活環境事業所で回収していたリチウムイオン電池やモバイルバッテリーなどの使用済み充電式電池について、「小物金属」として地域の集積場所での分別収集を11月から開始した。普通ごみに混入されたリチウムイオン電池などによる火災が全国的に発生していることなどを受けての対応。

 リチウムイオン電池などの充電式電池は、電子タバコや小型扇風機、スマートフォン、ワイヤレスイヤホン、電気シェーバーなどの電化製品に幅広く使用されている。

 市は11月から、家庭で使った充電式電池と、それらが内蔵された小型家電製品について、地域の集積所での収集を月2回の「小物金属」の日に始めた。充電式電池の端子部に透明なテープを貼り絶縁した上で、透明な袋に入れ貼り紙をして資源物集積所に出す。膨張・変形などしている場合は、ほかの電池と分けて袋に入れ貼り紙をする。

 小物金属は「30cm未満の金属製品(全部または一部が金属製のもの)、かさ・針金ハンガー」が対象。鍋などの調理器具やアイロンなどの電気器具類もここに分類される。今回は新たに対象が追加された形だ。ただし自動車用バッテリー、パソコン本体、ポータブル電源は対象外となる。

車両火災など受け

 これまで、使用済みの充電式電池は、市内の電気製品販売店などの「回収協力店」で引き取っていた。一方、膨張や変形、破損した電池などは協力店では回収対象外のため処分できなかった。

 近年、普通ごみなどに混入されて集積所へ廃棄されたリチウムイオン電池などが収集車の中で発火・発煙する事案が全国的に問題となっている。今年1月には埼玉県川口市で、一般ごみに交じっていたリチウムイオン電池の発火が原因とみられるごみ処理施設の火災が発生。復旧のため約9カ月間にわたりごみの受け入れができなくなった事例がある。川崎市でもリチウムイオン電池などが原因と推測される収集車火災が毎年のように起き、昨年度も4件発生。こうした事例を受けて市は、今年4月から地域を所管する生活環境事業所の窓口で、リチウムイオン電池などの受け入れを始めた。加えて、今回、市民の利便性の一層の向上を図り、地域の集積所での収集を開始した。

 なお、11月以降も取り外した充電式電池などは回収協力店と生活環境事業所へ持ち込めるが、協力店では膨張・変形しているものは回収しない。

 市によると今年6月時点で政令市では8市が集積所での回収を実施。横浜市は12月に開始予定。

 市は今後、市民まつりや環境イベントなどで周知していく考えだ。担当者は、「適正な分別にご協力いただければ」と呼び掛けている。詳細は市減量推進課【電話】044・200・2580。
従業員が初期消火の対応を確認

グランツリー武蔵小杉 初の合同防災訓練 従業員ら400人が参加

 区内最大規模の商業施設「グランツリー武蔵小杉」で11月20日、同施設の従業員、中原消防署、中原警察署、中原区役所らの職員約400人が参加して、火災対応合同訓練を行った。今年開業11年目を迎えた同施設で、大規模な合同訓練が行われたのは今回が初。平賀達也支配人は「有意義な訓練ができた。街の防災意識が高まる契機になれば」と期待を寄せた。

 (株)セブン&アイ・クリエイトリンクが運営する「グランツリー武蔵小杉」は、2014年11月に開業。約160店舗が入る。

 同施設では、定期的にフロアごとに防災訓練を実施し、従業員教育に注力してきた。今回、中原消防署の働きかけによって、中原警察署や中原区役所なども参加して、初めて合同での訓練を実施することになった。

 訓練は、従業員らが買い物、食事客らを務める中、4階フードコートで何者かが放火したことを想定。従業員が火災を発見し、通報すると同時に、フロアに備えられた防火シャッターも作動させた。従業員は放火地点を示すランプに向かって消火器で初期消火に務め、買い物客らの避難誘導も行った。到着した救急隊がテラスにいた逃げ遅れた客を救助し、消防隊員が4階に設置された室内消火栓の連結送水管から延ばしたホースで消火する訓練が行われた。

 訓練後に行われた総評で、訓練に参加した400人を前に平賀支配人は「今までにない形での訓練になった。実際に火災が起きた際にどうするか。シャッターが下りるとどこに逃げていいかわからなくなる。頼りは従業員。どれだけ非常口を知っているか。多くの逃げ道の選択を持ってほしい」と従業員に呼び掛けた。消防署の担当者は「初動が素晴らしかった。皆さん真剣に取り組んでいた。今日は訓練だとわかっていたが、実際は突然に起きるもの。防災センターからの放送が肝になる。それを聞き逃さないようにしてほしい」と話した。

防災意識向上へ

 中原消防署によると、これまで駅等で大規模なテロ対策訓練などを行ってきたが、商業施設でこれだけの規模の人が参加した訓練は初になるという。同担当者は「式本部の設置場所、消防隊の侵入経路なども確認することができた。グランツリーさんの気持ちが入った有意義な訓練だった」と振り返った。

 平賀支配人は「従業員がいかに落ち着いて対応できるか。火災が起きた階以外は情報が伝わりにくい。情報伝達の部分も確認できた。お客さまと従業員の安全が一番。人が多く集まる場所でこうした訓練を行うことで、まちの防災意識が高まってくれれば」と話した。

「井田神社マルシェ」の案内チラシのイラストを手掛け、陶芸家としても活躍する momoさん(本名:三原智子) 横浜市在住 61歳

大切なのは「楽しい気持ち」

 ○…「自分の作品を多くの人に見てもらいたい」と井田神社マルシェに参加して約5年。主催者からの依頼で告知用のチラシにイラストを描いている。子どものいたずら書きのような味わいのある絵が好評だ。「小学生のころは、教科書に載っていた戦国武将にハイヒールを履かせたりして。落書きの延長のようなものかな」とおどけた。趣味だったものが、ビールのラベルや防犯グッズの挿絵など、依頼が舞い込んでいる。

 ○…今年1月に陶芸工房をオープンさせた。昔から日本の伝統文化が好きで、茶道をたしなんだこともあったが、物づくりに魅了され20年以上前にのめり込んだのは陶芸の世界。大切にしているのが「楽しいと思う気持ち」で、独創的な生き物を作るのも得意だ。飲み物を口に運ぶと必ずこぼれるマグカップは子どもたちから喜ばれ、「こんなもの、誰が使うの?」と夫をあきれさせた。

 ○…小さいときから末っ子気質の甘えん坊。夏休みの宿題は、最終日に家族総出で片づけるのが恒例だった。「まるで『ちびまる子ちゃん』みたいに。一生のお願いを何度も口にしてましたね」と笑う。結婚後、夫の仕事でインドで暮らしたときは毎日が新鮮だった。文化の違いなどで驚くことばかりだったが、「その日一日を生きることに対するたくましさ、自分の人生を楽しむ素晴らしさを教えてもらった」と振り返る。

 ○…工房で幅広い年齢層に陶芸を教えながら、高齢者施設で出張教室も開く。唯一伝えるのは、「自分が好きなものを作ること」だ。「料理を手抜きしたって、好きな器で食事すれば家族の会話が生まれる」。子どもが好き嫌いなく食べるようになったと聞き、「器で楽しめるって素敵なことでしょ」とほほ笑んだ。
交通安全功労者と優良運転者の受賞者ら

交通安全功労者を表彰 2団体43人

 交通安全功労者と優良運転者の表彰式が11月19日、中原警察署で行われた。主催は(一財)中原交通安全協会と中原警察署。

 地域の交通安全に寄与した人や無事故・無違反の優良運転者を表彰する制度で、今年は2団体43人が受賞した。交通警察に多大な協力があったと認められ、県警察本部長から贈られる交通安全協力者は区内から2人、交通安全功労団体は信号器材(株)が受賞。また、地域交通安全活動推進委員を長く務め、交通安全への功労が認められた交通安全功労者表彰などが対象者に贈られた。

 20年の間、無事故無違反の優良運転者として表彰された松田淳夫さんは「危険を察知して、近づかない防衛運転を心掛けている」とコメント。

 中原警察署の菅健司署長は「交通安全活動に協力いただいたことに心から敬意を払いたい」と話し、中原交通安全協会の鹿島義久会長は「これからも先頭に立って活動していただくことで交通事故を減らすことにつながれば」と思いを込めた。
納税表彰の受賞者ら

納税の功労者を表彰 川崎北税務署

 川崎北税務署(水沼仁志署長)は11月13日、ホテル精養軒で今年度の納税表彰式を開催した。毎年、国税申告や納税等の高揚に貢献した人や税務行政の推進に功績のあった人や学校を表彰しており、今年は14人と1校に、表彰状や感謝状が贈られた。また中学生の税についての作文の表彰もあり2人が受賞した。このほか国税庁長官表彰を受けた萩原ひとみさん(川崎北納税貯蓄組合総連合会会長)と、東京国税局長表彰を受けた亀ケ谷修さん(公益社団法人川崎北法人会監事)の紹介も行われた。

 納税表彰者は次の通り(順不同・敬称略)。

税務署長表彰

▽成川武司(川崎北青色申告会ブロック役員)▽長間弘一(同)▽仁上洋一郎(公益社団法人川崎北法人会理事)▽目代健次(同)▽板橋忠彦(同)▽畑健資(川崎小売酒販組合理事)

署長感謝状

▽萩原伊織(川崎北納税貯蓄組合総連合会会長副会長)▽佐藤美和子(川崎北青色申告会ブロック役員)▽宮崎英夫(同)▽杉山茂(公益社団法人川崎北法人会理事)▽小島由美子(同)▽有澤絵満(川崎北間税会理事)■租税教育推進校等▽川崎市立西梶ヶ谷小学校
屋形船を楽しむ子どもたち

川崎リバティLC 新日本学園と交流 屋形船で東京湾クルーズ

 川崎リバティライオンズクラブ(齊藤一夫会長)は11月22日、クラブの奉仕活動の一環として続けている児童養護施設「新日本学園」の子どもと教員を招いた食事会を開催した。

 学園の子どもたちと25年以上も交流している同クラブ。今年は子ども32人、職員13人、クラブのメンバー12人の総勢57人が品川を出航する屋形船「牛若丸」に乗船し、夜景を楽しんだ。屋形船の中で児童らは食事と恒例のビンゴ大会で盛り上がり、目玉賞品のゲーム機やスマートウォッチなどの一足早いクリスマスプレゼントを手にした。

 齊藤会長は「未来のある子どもたちにとって、楽しい思い出の一つとなってほしい。クラブの大事な活動として、これからも続けていきたい」と思いを込めた。

若者の「働く」考える 12月13日 家族セミナー

 若者の就労を支援する「コネクションズかわさき(かわさき若者サポートステーション)」は12月13日(土)、てくのかわさき(溝ノ口駅徒歩5分)でセミナー「親がいなくなったあとに、子どもはどう暮らす?家族で考える未来とお金」を開催する。午後2時から4時30分。参加無料。要予約。

 15歳から49歳までの子どもの将来の不安を感じている親や家族を対象にした同セミナー。1部ではファイナンシャルプランナーで社会保険労務士の浜田裕也氏を講師に招き、家族がいなくなったあと、子どもが生活していくために必要な金銭的な備えなどを解説する。2部では東邦大学医学部助教で精神科医の内野敬氏が「働かない子どものメンタルを考える」をテーマに、就労に一歩踏み出すためにどうすればいいかなどについて講演を行う。

 定員は先着50人。申込み等は【電話】044・850・2517、【メール】kawasaki.saposute@mail.o-hara.ac.jp。
表彰式に登壇した樋口監督(右)

かわさきロケアワード表彰式 「シン・ゴジラ」樋口監督感慨 撮影時の「懐の深さ」語る

 川崎で撮影が行われた映像作品の中から「マイベスト1」を選ぶ「かわさきロケアワード」の2024年度の表彰式が10月24日、TOHOシネマズ川崎で行われ、1位を受賞した「シン・ゴジラ」の樋口真嗣監督が喜びを語った。

 表彰式に登壇した樋口監督は同アワードを主催する「映像のまち・かわさき」推進フォーラムの草壁悟朗会長=当時=から記念の盾を受け取った。樋口監督は「撮りたいように撮影させてくれた懐の深さがある」と地域の協力に感謝した。

 同作品は、川崎市役所の本庁舎や第3庁舎防災センター、武蔵小杉の街や中原平和公園の野外音楽堂など多くの市内施設で撮影が行われた。
消化ホースキットを実演する参加者(上)と田口会長

上平間第一町内会 地域ぐるみで災害に備え 法田寺で防災フェア

 災害時に地域で助け合う仕組みづくりや地域防災力強化を目的とした、上平間第一町内会(田口ひろ子会長)の防災フェアが11月22日に法田寺(上平間/岸顕崇住職)を会場に開催された。

 「火を出さない」をテーマに、住民ら200人が参加した今回の訓練。刈宿消防出張所が協力し、地震体験や煙体験のほか、ワカメごはんとみそ汁の炊き出し、新聞紙で器やスリッパを作る防災工作、救命と三角巾講習などが行われた。町内会で管理する消火ホースを消火栓につないで延ばす町内会員らの実演を見た消防署員は「連携が取れていてよかった」と高評価。起震車と煙体験をした4年生の男児は「もし災害が起きても、この体験を思い出すことで役に立つと思う」と話した。

 田口会長は「大分県の大火災も記憶に新しい。火災は初期消火が大事なので、今回の訓練を生かし地域で連携して行動できるように準備しておきたい」と訴えた。

アンケート「おうちのおせち」 抽選で映画券進呈

 タウンニュース中原区版では現在、読者アンケートを実施中。内容は「おうちのおせち」。【1】住所【2】氏名【3】自宅のおせちに入れる料理(具材)【4】こだわりの逸品【5】出身地を明記の上、当編集室までご応募を。

 アンケート結果(名前の公表はなし)は、本紙元旦号で紹介予定。アンケートに協力いただいた方の中から、抽選で2組4人にイオンシネマの映画観賞券をプレゼント(当選は発送を持って)。

 応募は、〒211―0042中原区下新城3の14の7「タウンニュースおせち」係、または【メール】kawasaki@townnews.jp。締切は12月19日(金)必着。

宮松エスオーシー 夜空に投影「火の用心」 生コンプラント壁面活用

 府中街道・西下橋交差点そばの工場壁面に、夜間現われる「火の用心」の文字──。生コンクリートの製造販売を手掛ける「宮松エスオーシー(株)」(宮内)が中原消防署と連携して、10月下旬から地域貢献の一環として始めたものだ。

 「車で通勤しているときにプラントの壁面に何かあればいいなと思ったのがきっかけ」と話すのは同社川崎工場の神本英喜工場長。今年3月、地域貢献活動につながる「何かおもしろいことをやりたい」と社内会議で提案すると、ネオンサインやプロジェクションマッピング、垂れ幕などのアイデアがあがったという。5月には、同社が加盟する中原消防研究会の懇親会で専門業者を紹介してもらい、プラントの壁面をスクリーンに見立てて、投影を行うことが決まった。

 プラントの高さは約26m、幅7m。映し出す内容は、神奈川県の投影広告物等ガイドラインを遵守し、消防署と相談。そこで出来上がったイラストは、紅葉を背景に「火の用心」をあしらったものや、今年発足100周年を迎えた中原消防団をPRするものなど9枚。それを週替わりで、午後4時30分から10時まで投影している。「デザインによってピントが合わないなどの苦労があった」と神本工場長。投影を始めると地域からは「見たよ」「いいね」という声を掛けられたという。

 同社は、これまで強度実験の廃棄ブロックやリサイクル砂利・砂を地域に無償提供するほか、災害時にミキサー車を給水用に提供するなど地域貢献活動に注力している。「今後、消防署、警察署、区役所とも連携し、この投影を含めて要望があればアイデアを広げてやっていきたい」と神本工場長は展望を語った。
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吉報を待つ橘高校野球部の選手たち

市立橘高校硬式野球部 甲子園「21世紀枠」候補校に 公立唯一の県8強など評価

 市立橘高校(中丸子)の硬式野球部が11月14日、来春、阪神甲子園球場で開催される「第98回選抜高等学校野球大会」の21世紀枠神奈川県候補校に初めて選ばれた。音部湧駕主将(2年)は「目指しているのは甲子園で勝つこと。ぜひ選ばれたい」と吉報を待つ。

 「センバツ」の選考は、秋季地方大会の結果が参考にされる。21世紀枠は、秋季都道府県大会で16強以上(加盟129校以上の都道府県は32強以上)に加え、「施設面のハンディ」「学業と部活動の両立」「創意工夫した練習で成果を上げている」「校内・地域での活動が他の生徒や他校・地域に好影響を与えている」などを理由に各都道府県の連盟から推薦される。

 橘高校は、今秋の県大会でシード校の日大を破り、中原区対決となった準々決勝で法政二に逆転で敗れたものの、公立高校唯一のベスト8入り。校庭が狭く、限られた練習環境の中で選手が主体となって工夫を凝らした練習を行っていること、少年野球教室や審判講習会の補助員なども行っていることが評価されて、県高野連から県の推薦校に選ばれた。「この10年で一番力がないチーム。必死に練習に取り組み、学校生活、私生活を生徒たちが律してやってきた成果を評価していただいた。励みになる」と木寺康貴監督は話す。

スローガンは「堅守」

 「自立」「自律」をモットーに選手自らが課題を考え、主体的に練習に取り組んでいる同校。今年のチームが掲げたスローガンは「堅守」。音部主将は「強みは守備。長打を打てる打者がいない中で、守って守って勝ち切る野球を目指している」と目標を語る。堅守は野球だけでなく、社会や学校のルールも含まれる。朝練の後には、校内や学校周辺の清掃を日課として取り組んでいる。「地域の方から感謝の言葉を掛けてもらったときはうれしかった。同じことを続ける力は野球にもつながる。継続していきたい」と音部主将。

 強豪私学がひしめき合う神奈川県。同校は、強豪校のように硬式野球のクラブチーム出身者が少なく、中学校の部活出身の生徒がほとんど。木寺監督は「意識、取り組み方で成長できる。気持ちの強さが大切。川崎の強さ、市立高校のプライドを見せていきたい」と抱負を語る。音部主将は「ほかの部活にも負けないように野球も学校生活も取り組んでいきたい。この冬はパワーをつけて打撃で勝てるように、春に成長した姿を見せられたら」と目標を語った。

 12月12日に各都道府県の21世紀枠推薦校の中から各地区1校が選ばれ、来年1月に全国の中から2校が選出される。
多くの人でにぎわう会場で生まれる交流の輪

井田神社マルシェ 笑顔広がる地域の輪 手作り作家らが集合

 区内外の手作り作家が出展し、地域住民らと交流する「井田神社マルシェ」が11月22日、井田共和会館で開催された。主催はアトリエ・humuhumu、井田共和会第三老人クラブが支援。

 春、秋と定着しつつあるイベントで、今回も新しい出展を楽しみに多くの人が来場した。17ブースが並び、編み物作品や流木を使ったオリジナルの置物、B型就労支援施設の利用者が作った羊毛フェルト小物などが初出展し、犬の洋服とアクセサリーのコーナーには愛犬を連れた参加者の姿もあった。友人同士という70代と80代の女性2人組は「着物のリメイク品を目当てに来て、気に入ったものを見つけられた。一点物ばかりなので、宝物を見つける感覚で作品探しをするのが楽しい」と笑顔を見せた。

 主催する団体の高橋三千子さんは「年配の人が外に出掛けるきっかけになり、出展者や来場者たちと交流しながら出会いを生む場としてこれからも実施していきたい」と思いを込めた。
優勝したメンバーら=主催者提供

中丸子みゆきが栄冠 玉川リーグで熱戦制す

 玉川少年野球連盟(原和男会長)主催の玉川リーグ秋季大会閉会式が11月16日に多摩川河川敷グラウンドで行われ、中丸子みゆきが優勝した。

 10月に開会し、連盟所属の5チームの総当たり戦で行われた同大会。中丸子みゆきの原直樹監督は「子どもたちと優勝を味わえて幸せな気持ちでいっぱい」と喜び、主将で大会MVPを受賞した本多光さんは「チームのみんなで春秋の玉川リーグを優勝することができてうれしい」と話した。準優勝は向河原こむつ、3位は上平間第二青空。

 原会長は「白熱した大会になった。6年生は最後のシーズンだが、中学でも夢中になるものを見つけて頑張ってほしい」とエールを送った。
優勝した宮内のメンバー

とどろきRC杯ドッジボール 接戦制し、宮内がⅤ 準優勝は八幡町

 川崎とどろきロータリークラブ杯第4回ドッジボール大会が11月24日、東住吉小学校の校庭で行われ、児童や保護者、関係者ら500人が参加し、盛り上がりを見せた。

 社会奉仕活動に取り組む同クラブが主催し、4年目を迎えた今回。各町会の小学生14チームと、母親らで構成されたレディースチーム8チーム、レディース交流戦に4チームが参加した。

 小学生の部では、4ブロックに分かれて総当たりの予選が行われ、各ブロックの順位ごとに決勝トーナメントを実施。各試合白熱した展開となる中、決勝戦は宮内と八幡町が対戦。宮内が熱戦を制し、優勝した。3位は陣屋二丁目だった。MIPには、八幡町の金光澪さんが選ばれた。

 レディースの部は、トーナメント戦を勝ち上がった陣屋二丁目と八幡町が決勝で対戦。陣屋二丁目が八幡町の4連覇を阻み、同大会初の栄冠に輝いた。3位は大ヶ谷戸東町だった。

 同大会を主催した川崎とどろきRCの井上佳則会長は「今年も開催にあたり、大会実行委員会の皆さまのご協力と熱意に心より感謝したい。会場が笑顔と応援の声で満たされた素晴らしい大会になった」と総括した。

戦争知り、平和考える 中原市民館で企画展

 今年で戦後80年。「中原・平和をねがう原爆展」が12月5日(金)から10日(水)まで、中原市民館1階ギャラリーで開催される。午前10時から午後5時(最終日は4時まで)。入場無料。同実行委員会主催。

 終戦・被爆から80年が経過し、戦争を知らな世代が増え、過去の記憶が薄れつつある今。「ちゃんと知ろう戦争・みんなで考えよう平和」をテーマに、広島・長崎の原爆の写真や、広島市立基町高校の生徒が被爆体験者の記憶を油絵で描いた複製画の展示のほか、7日(日)午前10時30分からは広島で被爆を体験した西純子さんの体験談を聴くことができる。6日(土)午後1時30分からは特別企画として、日本ユーラシア協会・「核兵器のない地球へ」ヒバクシャと歩む会の浅野真理さんの講演も行われる。

 問い合わせは、同実行委員会・清水陽子さん【電話】090・1844・8233。

真冬でもハワイアン

 市民にハワイの良さを知ってもらいたいと中原区を拠点に活動しているボランティア団体(遠藤久乃代表)が12月13日(土)、14日(日)に川崎市男女共同参画センター(すくらむ21/高津区)で「かわさきハワイアンフェスティバル2025」を開催する。午前11時から午後7時(14日は6時)。主催は同実行委員会。入場無料。ダンスや音楽、飲食が楽しめる。詳細は公式ウェブサイト。

おと絵がたり 聞いて見て楽しむ昔話 12月20日 中原市民館

 オリジナルの絵と語りと音楽で、地域の昔話を絵巻で上演する「おと絵がたり」が12月20日(土)、中原市民館ホールで開催される。昼の部は午後2時、夜の部は6時30分開演(開場は30分前)。

 演目は新潟県に残る日本の昔話『ねずみのすもう』(約15分)、萩坂昇氏が書いた川崎の有馬が舞台の昔話『もちのすきなたぬき』(約7分)、ほかでは見られない絵巻を使った多摩川の昔話『カッパのクースケ』(約18分)。合間には、おと絵がたりならではの歌と手遊びを一緒に楽しめるコーナーもある。主催者は「お話の中の『心のごちそう』を多くの人と分かち合えます。これからも活動を通して温かみのあるまちづくりに貢献したい」と話す。

 座って話が聞ける幼児から大人が対象で、先着375人(小学生以下は保護者同伴)。入場無料。申し込み、問い合わせは【メール】otoestage-qanda@mail.goo.ne.jp。

プロギング 気軽に走ってごみ拾い 12月13日 等々力スタート

 中原市民館主催の「プロギング〜走って拾っていいことしよう!」が12月13日(土)に開催される。午前10時から正午。スタート地点の等々力緑地催し物広場に集合し、中原市民館で解散する。

 プロギングとは、ジョギングしながらごみを拾うというスウェーデンが発祥のスポーツ。世界中で楽しまれていて、特に環境保護の点から注目されている。特別なスキルや経験がなくても気軽に参加でき、健康増進や参加者同士の交流、ストレス解消に役立つという。主催者は「プロギングで地域に社会貢献できる。一緒にSDGsスポーツを始めてみませんか」と参加を呼び掛ける。

 対象は3Km以上を無理なく歩ける小学生以上(小学生は保護者同伴)。先着20人で定員になり次第終了する。参加費500円(保険料込み)。締め切りは12月11日(木)午後6時。申し込みは中原市民館【電話】044・433・7773、またはウェブサイト。
ズンバを踊る参加者ら

GO!GO!!フロンターレ

クリスマスイブに熱い「ズンバ」教室

 富士見公園内かわQホール(川崎区富士見)で12月24日(水)、「ZUMBA(ズンバ)教室」が初開催される。現在参加者を募集している。

 ズンバは、ラテン音楽のリズムに合わせて体を動かすダンスフィットネス。シンプルなステップで全身を動かすため、ダンスが苦手な人や初心者でも安心して参加できるのが特徴だ。講師の歌川翔太氏とともに、楽しく体を動かす。主催者は「冬の寒さを吹き飛ばし、ノリノリで踊って汗をかきましょう」と参加を呼び掛けている。

 開催時間は午前10時から11時まで(受付は9時30分から)。対象は15歳以上で、定員は先着25人。参加費は税・保険料込みで700円。参加者は屋内シューズ、飲み物、タオルなどの持参が必要。

 申し込みは富士見公園パークセンター(富士通スタジアム川崎)【電話】044・276・9133、または専用フォームへ。12月21日(日)締切。

画像はいずれも川崎フロンターレ