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中原区 社会

公開日:2025.11.28

宮松エスオーシー
夜空に投影「火の用心」
生コンプラント壁面活用

 府中街道・西下橋交差点そばの工場壁面に、夜間現われる「火の用心」の文字──。生コンクリートの製造販売を手掛ける「宮松エスオーシー(株)」(宮内)が中原消防署と連携して、10月下旬から地域貢献の一環として始めたものだ。

 「車で通勤しているときにプラントの壁面に何かあればいいなと思ったのがきっかけ」と話すのは同社川崎工場の神本英喜工場長。今年3月、地域貢献活動につながる「何かおもしろいことをやりたい」と社内会議で提案すると、ネオンサインやプロジェクションマッピング、垂れ幕などのアイデアがあがったという。5月には、同社が加盟する中原消防研究会の懇親会で専門業者を紹介してもらい、プラントの壁面をスクリーンに見立てて、投影を行うことが決まった。

 プラントの高さは約26m、幅7m。映し出す内容は、神奈川県の投影広告物等ガイドラインを遵守し、消防署と相談。そこで出来上がったイラストは、紅葉を背景に「火の用心」をあしらったものや、今年発足100周年を迎えた中原消防団をPRするものなど9枚。それを週替わりで、午後4時30分から10時まで投影している。「デザインによってピントが合わないなどの苦労があった」と神本工場長。投影を始めると地域からは「見たよ」「いいね」という声を掛けられたという。

 同社は、これまで強度実験の廃棄ブロックやリサイクル砂利・砂を地域に無償提供するほか、災害時にミキサー車を給水用に提供するなど地域貢献活動に注力している。「今後、消防署、警察署、区役所とも連携し、この投影を含めて要望があればアイデアを広げてやっていきたい」と神本工場長は展望を語った。

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