足柄版【12月6日(土)号】
3月で運転を終了する南足柄市清掃工場

南足柄市清掃工場 ごみ受け入れ3月で終了 新ごみ処理施設建設へ

 現在会期中の南足柄市議会第4回定例会で、南足柄市清掃工場条例を廃止する条例案が11月28日に可決された。これにより、清掃工場(同市内山)は3月でごみの受け入れを終了し、廃止される。今後は近隣3市町と民間企業に可燃ごみの焼却を委託する予定。

 南足柄市を含む足柄上地区1市5町では、2013年からごみ処理広域化に向けた取り組みとして、地区内にある3つの焼却施設を1つに集約する新可燃ごみ処理施設の整備事業が進められている。

 今回可決された議案は、新可燃ごみ処理施設の建設に向けて、当該施設の建設予定地にある清掃工場を廃止し、解体作業を行うために提出されたもの。

 清掃工場の廃止後に市内で収集した可燃ごみは大井美化センター(大井町)や足柄西部環境センター(山北町)、環境事業センター(小田原市)、静岡県御殿場の民間事業者に委託し、運搬される見通しだ。

 本定例会に市は、新可燃ごみ処理施設の整備に伴う過渡期対応業務委託について、5億8635万3千円を債務負担行為として盛り込んだ一般会計補正予算案も提出。これは来年4月から新施設の稼働開始まで、新たに業務を開始するにあたり、焼却委託先や焼却先の変更に伴う収集事業者への運搬に対する費用に充てる。

 また、清掃工場の廃止で可燃ごみを直接持ち込むことができなくなることを受け、市は廃棄物の減量化、資源化及び適正処理に関する条例の改正案も提出した。これら2議案はいずれも12月11日(木)の本会議最終日に採決される予定だ。

 市は今後、入札で清掃工場の解体事業者を選定し、契約に関する議案を市議会で提出し、可決され次第、解体工事に着手する。その後に新可燃ごみ処理施設の建設工事を進め、2029年度中の完成を目指す。

 加藤修平市長は取材に対して「新可燃ごみ処理施設の建設予定地である内山自治会の皆様、隣接する山北町岸地区の皆様のご理解とご協力に深く感謝申し上げます」と話した。
イベントに登場する返礼品一例

南足柄市ふるさと納税 返礼品を道の駅で紹介 その場で寄付の受付も

 南足柄市は、市外の人にふるさと納税返礼品の魅力を伝えることで南足柄ファンを増やし、寄付額増加につなげようと12月20日(土)、道の駅「足柄・金太郎のふるさと」で南足柄市ふるさとフェアを開く。

 南足柄市のふるさと納税は2021年度をピークに減少していたが、23年度から事業者と連携した魅力発信や寄付につながりやすい環境づくりに力を入れ寄付額が増加。24年度の寄付金額は14億1千万になっていた。

 ふるさと納税は例年12月に駆け込み需要があるとされ、当日は返礼品に登録されている商品の試食やお試しのほか、各種返礼品=写真=の現物やパネルを展示。その場で現金による寄付も受け付ける。

 また、合わせて移住定住に関連する情報と職員による相談受付、市内観光情報の提供や市キャラクター「よいしょの金太郎」との写真撮影、アンケートで景品が当たる抽選会も実施し、市の総合的プロモーションに取り組んでいく。

シニアクラブ松田のコーラス同好会で部長を務める 川原 右光さん 松田町松田庶子 在住 75歳

音楽で人生充実

 ○…高齢者の仲間づくりや生きがいを目的に活動する「シニアクラブ松田」で歌好きが集うコーラス同好会。来年1月の松田町の賀詞交歓会で、町と寄地区の合併70周年を記念して制作された『まちのうた』を小学生や高校生と共にステージで披露する。11月から本番に向けた練習が始まり、部長としてリズムの取り方や声の強弱を指導する。本番では自らも一緒に歌うため、自宅で繰り返し歌い込み、「町の代表として披露するので全員で落ち着いて歌いたい」と意気込む。

 ○…シニアクラブ松田は2017年に前身の松田町老人クラブ連合会から名称を変更。その時から副会長を務めている。家に閉じこもらず地域に出て、人とのつながりを広げようという思いを込めた『人貧乏するな、させるな』の合言葉を胸に、会の活性化に取り組んできた。今は映画同好会にも所属し、「月2回のコーラスと月1回の映画が毎回楽しみで充実してます」と満面の笑み。

 ○…小田原市出身。音楽との関わりは中学生の吹奏楽部から。顧問に誘われて入部し、仲間と音を合わせる面白さを知った。相洋高校では当時流行していたグループサウンズに憧れ、友人7人とバンドを結成。小田原の海辺で演奏を重ねた。「勉強そっちのけで、毎日ギターに触れていた」と振り返った。

 ○…高校卒業後は富士フイルム足柄工場(当時)に入社。社内のジャズバンド「スイング・エース・オーケストラ」に20代の頃から参加し、男子バレーボールチームの応援なども演奏した。定年退職した今でも同バンドに参加し、50年以上の付き合いになるメンバーも。「昔の演奏を聴きながら、あの頃はよく弾けていたな、なんて言い合える仲間がいるのはありがたい」

自治体職員県西端をPR 12月13日 移住セミナー

 神奈川県と南足柄市、山北町、箱根町の合同開催によるオンライン形式の移住セミナー「神奈川県西端魅力あふれる山エリア 南足柄市VS山北町VS箱根町 移住するならどこだ」が12月13日(土)、ウェブ会議システム「Zoom」で開催される。時間は正午から午後1時まで。

 当日は、各自治体の担当職員が登場。「ちょこっと田舎な神奈川で田舎暮らし」をテーマにトークを展開していく。担当者が参加者からの質問に答える形式で、最新事例などを紹介しながら地域の魅力をPRする。セミナー終了後には、参加者に「最も移住したい」と思ったエリアを投票してもらう。

 参加費無料。希望者は12月12日(金)までに専用フォーム(https://www.furusato-web.jp/event-info/p246728/)から申し込む。詳細は山北町ホームページほか。

 問い合わせはNPO法人ふるさと回帰支援センター【電話】070・4127・5905。

山北町議会 一般質問に7人登壇

 山北町議会の第4回定例会が12月8日に始まる。議員が町の課題や施策の進行状況、方針などについて問う一般質問が8日・9日に行われる。登壇者と質問概要は次の通り(敬称略)。

12月8日

和田成功/ごみ減量化・資源化に向けた取り組み

高橋純子/オンライン小児科相談サービス、地域医療体制の方向性

池谷仁宏/自然環境の保全活用、関係人口創出

遠藤和秀/公園の維持管理・整備、事故防止、健康器具導入

瀬戸伸二/農業の6次産業化、地域おこし協力隊

12月9日

大野徹也/地域公共交通計画の進捗、新たな移動サービス導入

府川輝夫/地域おこし協力隊受入体制や支援方法、具体的ミッション
各種相談ができるコーナー

体験から学ぼう 12月7日 南足柄で健康フェス

 南足柄市保健医療福祉センター(広町48の1)で12月7日(日)、「第23回健康フェスタ」が開かれる。午前9時から午後0時半まで。

 子どもから高齢者まで健康づくりの輪を広げることが目的。健康・介護・栄養・薬などに関する相談ブースのほか、健康測定(体脂肪、血管年齢、骨密度ほか)、実践指導(歯科・禁煙)など体験しながら学べる企画が用意されている。

 また地場産の野菜販売やおにぎりや焼きそばなどの飲食物販、ゲームコーナーも。市は「健康について一緒に考え、楽しみながら身体を動かしましょう」と来場を呼び掛けている。
来場を呼び掛ける職員

宍戸誠さんソロツアー 20日、松田町でライブ

 南米を代表するフォルクローレグループ「ロス・カルカス」のメンバー宍戸誠氏(松田町出身)が12月20日(土)、松田町生涯学習センター大ホールで「ソロツアーシネマライブin松田町」を開催する。午後3時30分開場、4時開演。

 松田町・寄村合併70周年を記念した特別公演として企画されたもの。当日は、ボリビア各地の魅力を映像と音楽で届ける。チケットは一般前売4千円、ペア前売7千円。同センター窓口ほかで販売中。町職員は「ぜひこの機会に目と耳でボリビア弦楽器の素晴らしさを体感してほしい」と話している。詳細は町ホームページ(https://town.matsuda.kanagawa.jp/soshiki/17/cinema-live-performance.html)。
南足柄市役所

南足柄市が2社6人表彰

 南足柄市は11月25日、市表彰条例に基づき、2025年度の善行表彰・一般表彰の被表彰者を発表した。1月6日に市文化会館で開く賀詞交換会で表彰式が行われる。被表彰者と表彰事由は次の通り(敬称略)。

▼善行表彰/キリンビール株式会社(多額の寄付で一ノ堰ハラネの保全活動に貢献)、明治安田生命保険相互会社平塚支社(多額の寄付で保健福祉行政の充実に貢献)

▼一般表彰/高木早苗(民生委員児童委員を務め社会福祉向上に寄与)、岩崎典子(同)、高橋鈴子(自治会長、同連絡協議会会長を務め、市勢発展に寄与)、関口美也子(いずみ耳鼻咽喉科医院院長として地域医療に貢献)、松下歩叶(侍ジャパン大学代表主将として第45回日米大学野球選手権大会で優勝。最高殊勲選手賞獲得)、矢野愛里(全国高校総体ソフトボールでチームの優勝に貢献)

紙おむつ再生利用考える 12月13日 大井町で講演会

 使用済み紙おむつの再生利用について考える講演会が12月13日(土)、大井町生涯学習センターで開かれる。午後2時から3時40分まで。

 大井町では脱炭素化の実現と資源循環の一環として使用済み紙おむつの再生利用事業の導入を進めている。今年度は、事業の理解を深め、町全体で協力体制を築くため、鳥取県伯耆町で先進的に取り組んだ前町長・森安保氏を招き講演会を企画した。終了後には、参加者同士で事業に関するフリーディスカッションも予定している。

 入場無料、希望者は当日直接会場へ。
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ベルマガ通信(Jリーグ湘南ベルマーレ:戦評) クラブが変わる時が来た、のか? 11月30日J1第37節 ホーム湘南1-0清水

 新潟に大勝した前節から3週間、シーズン終盤の熱狂が冷めてしまうインターバルはどうなのだろうか。すでにJ2降格が決まり、山口智監督の退任も発表されていたので、湘南ベルマーレは伸び伸びとしたプレーで、開幕戦以来のホーム完封勝利。連勝を飾った。監督会見もこれまでになく明るく、饒舌だった。いつもこのくらいのしゃべりをして欲しかったのが本音だが。

 そして、この3週間の間にクラブに激震が走った。選手からクラブの営業に転身した島村毅氏の退社・独立の発表を皮切りに、長年クラブを支えて来た眞壁潔会長と、クラブのレジェンド選手でもあった坂本紘司社長の代表取締役退任が発表されたのだ。

 J1に上がって8年、万年J2からのエレベータークラブと揶揄された湘南ベルマーレが長くJ1に留まった功績もさることながら、近年の停滞への責任を追及する声が上がっていたのは事実。

 サポーターの声を聞くと、J2降格、監督交代もあり、経営陣の交代を支持する声もありながら、来季以降の経営体制に不安を覚える声も多い。

 他クラブを見ると、神戸、町田など、カリスマ社長が採算度外視の力を注いだことでの躍進も目に付く。しかし、ベルマーレの規模、親会社の体力、市民クラブの成り立ちなどを踏まえると、不安を覚えるのもやむを得ない話だ。果たして、親会社がクラブ運営に前のめりになって躍進していくのか。それとも規模を縮小して、売却などの道に進むのか。

 J2降格、すでに報道されている実績ある監督の招へい、これらを機に改めて、ベルマーレの反骨心、地域密着なども含めた、着実な一歩を歩むのかを見つめていきたい。

(ベルマガ編集長 有坂玲)