さがみはら南区版【12月11日(木)号】
5軸加工機で製作した「グッド」サインの加工品を手にする高橋社長

がんばる企業 「エース」に区内2社 独創性、貢献度に評価

 ビジネスモデルの独創性や地域への貢献度が特に優れた中小企業を神奈川県が認定する「神奈川がんばる企業エース2025」に、南区から2社が選出された。独立支援制度を設けた人材育成による業界の活性化や主力事業の技術力を生かしたCGアニメーション制作など、各社の独自の取り組みが評価された。

クライムエヌシーデー

 株式会社クライムエヌシーデー(同区下溝、高橋啓太代表取締役)は、自動車ボディなどを成形するプレス金型のCAD/CAMデータ製作を主力事業としている。

 設立は1988年。当時、3次元CAD/CAMがこれから普及していくという頃で先駆けであった。

 同社主要な取引先は大手自動車企業。一社に依存せず、トヨタ、日産、本田技研工業、三菱などさまざまな企業と取引する。各社で仕様が異なるため「業務を切り替えてこなす高い対応力が求められる」という。

 また、00年頃に工業・技術特化型の「CGアニメーション」事業に着手。本業である3次元モデリングの技術を生かし、図面では分かりにくい機械の内部構造や動作などをCGで映像化した。「動くマニュアル」と評価され、機械操作の安全教育や打ち上げ衛星のミッションを一般向けに伝えるアニメーション制作を受けるなど事業の幅が広がった。

 さらに07年には中央区下九沢に「加工技術センター」を開設。「もともと金型の設計図と加工するためのプログラミングの技術はある。それなら実際に作ってみよう」と5軸加工機2台を導入した。現在は7台に増設し、金型部品や試作部品を受託製作している。

 高橋社長は「実際にモノづくりを始めると金型を削る工具の動きがわかり、CAD/CAMデータづくりに還元できるなど技術向上など相乗効果もあった」と語る。

 同社の従業員は36人。高橋社長は「『小なりとも王道をゆく』が経営理念。小さい会社だけど、一流を目指していく。少数精鋭で大手に技術力は負けない」と自負する。

小池設備

 一般家庭から道路などの公共工事まで幅広く水道管工事を行う株式会社小池設備(同区西大沼、小池重憲代表取締役)。1973年に設立し、50年以上「街の水道屋」として地域を支えている。

 同社は同業者の廃業増加を背景に廃業危機にある会社の人材を育成する独立支援制度が評価された。

 きっかけは2014年。同社は人材不足に備え、全国の設備科のある高校に足を運んでいた。小池さんは静岡県の工業高校を訪問した際、教員から「地元の会社が廃業危機にあり、行き場をなくさないためにも、生徒を小池さんが育ててその会社を継がせてほしい」と言われた。小池さんは「独立されたら困ると思った。でもそれを応援できたらむしろ面白いのではないか」と独立支援を掲げ、人材募集を開始した。

 独立を目指す社員が課題を見出して成長し、取引先からも指名される姿は小池さんにとっても「子どもの独り立ちを見守る気持ち」だという。

 また社員に向け、夢を認識し、共有する「夢会議」を月に1度実施。「目標を口にすることでどうやったら叶うのか、みんなで前向きに考える」と小池さんは語る。

 人材不足が叫ばれる業界で、独立支援をすることについて「社長として自立や自分で考えることができる人たちがたくさんいた方が地域が良くなると思う」という。今では職場体験に来た中学生や地方から来た就職希望者まで小池さんは「君、社長にならないか」と呼び掛けている。

 小池さんは「これからは求職者をいかに即戦力に育てるかが大切。AIに頼るのではなく、人にしかできないものを作っていきたい」と意気込んだ。
玄関先に出されたごみを収集する職員

ふれあい収集モデル事業 全市展開へ課題抽出 利用要件の緩和検討も

 ごみを自分で集積場所まで持ち込むことが困難な独居高齢者や障害のある人などの負担を軽減すると同時に、在宅福祉向上と社会的孤独の防止をめざす行政の戸別収集サービス「ふれあい収集」。相模原市内でも10月からモデル事業が始まり、対象となる人の利用要件、マンションのオートロックへの対応など解消すべき課題も少しずつ見えてきた。

 市は高齢者や要介護認定者等に対するアンケート、地域包括支援センターへの聞き取りなどから「高齢者等のごみ出し支援」に関して、市域全体で一定のニーズがあると判断。全市での実施へ向けた体制の検討につながるよう、地区の人口や面積、立地する住居の形態、収集拠点からの距離などの条件を総合的に勘案しながら区ごとに1地区を選定(中央区:大野北地区/緑区:津久井地区/南区:東林地区)。10月からモデル事業を開始した。

11人が利用

 現在は利用要件を満たし事前に登録を済ませた11人(大野北:5人/津久井:4人/東林:2人)がサービスを利用。自宅の玄関先など指定された場所に搬出されたごみを週に1度、担当の職員が利用者宅を訪れ収集している。

 市廃棄物政策課の担当者は私案と前置きした上で「現在のモデル事業を1年半続け、2027年度春にエリアを拡大、その1年後の28年度から全市での導入ができたら」と話す。

「ハードル高い」

 現時点では「介護保険の要介護2以上の認定を受けていて居宅サービスを利用している」「身体障害者手帳1級・2級の交付を受けている」など、利用要件が定められているが、モデル地区のひとつ、大野北エリアに暮らす住民は「ハードルが高すぎる」と話す。

 また、申込期間中には夫婦がともに90歳を超える世帯から担当課に相談があった。この夫婦は2人とも介護認定を受けていないためサービスを利用することはできなかったという。

 モデル事業が始まると、マンションに暮らす利用者宅でオートロック機能があったため、職員が搬出指定場所までたどり着けなかったケースもあった。

 市の担当者は「さまざまな課題を解消していくため多くのサンプルが必要。要件を満たす多くの方に参加いただきたい」という。

見守りの側面

 収集サービスは、ごみ収集を支援すると同時に利用者の孤立防止や安否を確認するという側面もある。

 3年前の夏には伊勢原市内で「ふれあい収集」を利用していた女性宅を訪問した職員がインターホンを鳴らしたものの応答がなく、異変を感じて内部を確認。勝手口の扉のそばで倒れている女性を発見した。消防に通報し、胸骨圧迫をしながら救急車の到着を待った。残念ながら搬送後に死亡が確認されたが、サービスを利用していなければ発見が遅れた可能性もある。

相模原市交通安全母の会連合会の会長を務める 駒井 洋子さん 緑区在住

地域見守る 交通安全の母

 ○…市内10地区の母の会で構成される連合会の会長を務める。昨年度は副会長として1年を過ごし、全体の流れは把握した。「いろいろな人の話を聞き、情報交換をして交通安全に努めていきたい」。連合会としては、市民桜まつりでの交通安全のPR活動、施設研修などがある。それと並行して大沢地区の会長という「2つの顔」で交通安全を発信していく。

 ○…母の会に参加したのは約20年前。地域の知人に勧められ加わるようになった。地区の副会長を長く務め、会長は3年目。「子どもたちのために交通安全を伝えたい」と、昨年は小学生を中心とした交通安全教室を開催。自転車シミュレーターなども用意して子どもたちから好評を得た。今年も無事に開催することができ、「来年も継続したい。そして、他地域にも広げていきたい」と意欲を燃やす。

 ○…神戸市で生まれ育った。「子どもの頃は引っ込み思案だった」と言うが、中学でコーラス部に入部すると次第に克服していった。当時から子ども好きで、「将来の夢は幼稚園の先生」。その通りに幼稚園教諭になると、結婚を機に相模原市に転居。地域では母の会のほかにPTA活動にも尽力した。これらの地域活動で得たものは「人とのつながり」。絆を大切にしてきて今がある。

 ○…20年近く交通安全を訴え、最近特に感じるのは自転車のマナーの悪さ。「そもそもルールやマナーを知らない人が多いのでは」とも感じている。来年4月からは自転車に対する反則金の制度も始まることから、「今こそ自転車の講習会や交通安全教室が必要なのでは」と考えている。啓発活動は続けることに意味がある。「それを浸透させて、分かってもらえる地域になれば。事故のないまちにしたい」
同所のメダカ

オダサガでメダフェス 13日、27日

 10月にサウザンロード商店街に開所しためだか販売所「めだかば」が12月13日(土)と27日(土)、メダカとふれあうフェスティバルを開催する。

 めだかの飼い方や飼育の相談会、めだかすくいコーナー(500円/1回)などあり。同所の代表、金子恵子さんは「めだかの稚魚もみられるかもしれません。お気軽に遊びに来てください」と呼びかける。入場無料。

 会場は同所(南区相模台1の8の16)。午前10時から午後4時まで。問合せは同所【電話】042・815・5103。

幼稚園のマルシェ 12月20日

 親子で楽しむ「ひまわりマルシェ」が12月20日(土)、若沼ふれあい広場(東大沼2の32)で行われる。主催は認定こども園相模ひまわり幼稚園。

 参加企業・団体合わせて約20店舗。相模原で人気のアジフライ屋、焼きそばや焼き鳥、フリマやワークショップあり。サンタとの撮影会も。午前11時から午後3時。入場無料。雨天は同園で開催。(問)同園【電話】042・744・0220
平岩さんが担当した「けんぶん文化講座【14】」の様子。けんぶんは同施設の通称

アナ講座 20人が声磨く

エフエム平岩さん登壇

 南区麻溝台の相模原市立市民健康文化センターで12月2日、地元コミュニティFMラジオ局「エフエムHOT839」(エフエムさがみ/83・9MHz)の平岩夏木さんによる「アナウンス講座」が開催された。

 同センターが地元講師を招き、文化や健康に関する知識を提供する取り組みの一環で、14回目となる今回は、同局の経営者であり現役パーソナリティでもある平岩さんが登壇。「声の出し方」や「話すコツ」などをテーマに、約20人の参加者へ90分にわたり指導した。

1分で300文字

 「話す際に手を握りしめてはいけない。体をリラックスさせることで、舌の動きもスムーズになる」「1分間に300文字程度のペースが、聞き手にとって心地よいテンポ」など、すぐに実践できる具体的な技術を紹介。「将来番組を持ちたい」という参加者もおり、平岩さんの話を熱心に聞き入っていた。最後には、参加者が自己紹介と曲紹介を行い、それを録音する体験も設けられた。収録した音声は、同局のレギュラー番組「とれたてランチBOX」で、来年1月以降に随時放送される予定だ。
模擬刀で行われた形

武道学びに西から来相 長嶋神社で居合稽古

 日本の武道文化を学ぼうと12月1日、(一社)戸山流居合抜刀道連盟のスペイン支部、真道護身會に所属する会員約20人が同国から訪れ、長嶋神社(上鶴間本町/五十嵐弘正総代長)などで居合稽古を行った。

 合同稽古を受けたのは同連盟相武支部の旭燦(きょくさん)會。長嶋神社や中和田自治会を練習拠点にしていることから真道護身會の会員を同所に招いた。

 当日は境内で模擬刀を使用した形の練習のほか、会館内で真剣を使ったわら束切りを行った。

 旭燦會を主宰する向井正晴さんは「海外から訪れ一生懸命学び、日本武道文化を大事にしていただいていると感じたと同時に刺激を受けた。改めて日本でも私たちの会の仲間を増やしていきたい」と語った。

 真道護身會の主宰者、ホセ・ミランダさんは「日本とスペインとは稽古が違うと感じた。日本人のやり方から学びを得られ、少しずつでも習得できて嬉しく思う」と手応えを話した。稽古後、会員たちは神社でお祓いを受け、札を持って帰った。
終了間際でも賑わいをみせた

環境の大切さ、楽しく学ぶ 麻溝公園でマルシェ

 「サステナマルシェ&フードドライブ」が11月24日、相模原麻溝公園で開催された。

 今年で2回目となる。「まちの魅力、さとの魅力、やまの魅力」を発信するため、豊国屋やみなみルなど市内の14団体が出店した。

 天気にも恵まれ、多くの人が訪れた。おむすびやハンバーガーなどのキッチンカーはお昼前に完売するほどの人気ぶりだった。

 初参加の相模原市麻溝台環境事務所は、ごみ収集車の乗車体験や分別ゲームなどを行った。

 担当者は「子どもたちが積極的にゲームにチャレンジしてくれた。ここで学んだことを普段の生活にも生かして欲しい」と話した。
優勝者のみに贈られるTシャツで笑顔を見せる片岡さん

東海大相模 片岡さん砲丸投で全国1位 応援背に力強さ見せる

 東海大学付属相模高等学校(相南)1年の片岡心さんが10月に三重県で行われた第56回U16陸上競技大会(日本陸上競技連盟主催)の女子砲丸投で15・07mを記録し、1位に輝いた。

 昨年も同大会に出場し5位入賞。今年は初の全国制覇となった。

ハラハラの出場

 同大会は中学生と早生まれの高校1年生が対象。全国で上位30番に入っていることや公式大会で12・8mの標準記録を突破していることが出場資格となる。

 8月に行われた大会ではあと9cmで標準記録に届かなかった。「全国に出られないかもとプレッシャーだった」と振り返る。女子砲丸投は一般的に4kgの砲丸を使用するが、中学生は約2・7kg。同大会は中学生が含まれているため、普段とは異なる重さの砲丸を使うことや校内に投げられる場所がないため、週2回ほど平塚市にある東海大学の湘南キャンパスでしか練習できないことなど「圧倒的練習時間の少なさ」が更に焦りを加速させた。

 そんな中、陸上競技部顧問が探した9月の約2・7kg対象の大会が最後のチャンスだった。直前まで県の円盤投げの大会に出場していたが、「力まず、楽しんで」と挑み全国への標準記録を突破した。

自己ベスト更新

 実際に投げて練習できる機会も限られているため、トレーニングに励んだ。ブルガリアンスクワットで足を強化した。「辛かったけど、それでも勝ちたいという気持ちがあり、とにかく追い込んだ」と話す。

 全国大会出場にあたり、励みになったのは家族や友人などたくさんの人たちの応援だ。「応援してくれる人たちの質と量は日本一」と笑う。特に中学時代の友人と会うのが楽しいという。迎えた本番では、中学2年生以来出せていなかった14・61mを超えた。最後の6投目までいかないうちに既に優勝は決まっていた。6投目では15・07mと自己ベストを更新。「夢かと思った」という。

 目標は2年後、地元神奈川県で行われるインターハイでの優勝。「砲丸だけでなく、円盤やハンマー投げも優勝して三種目制覇を成し遂げたい」と力強く話した。

童謡・唱歌を歌おう 12月20日 杜のホールはしもと

 心に響く童謡や唱歌を歌い継ぐイベント「みんなで歌おうイン相模原」が12月20日(土)、杜のホールはしもと(JR橋本駅北口)8階多目的室で開催される。午前9時45分開場、10時開始。主催は、童謡唱歌を歌う会レモン。

 指導は大沢洋子さん(玉川大学芸術学科ピアノ専攻卒)、伴奏は大貫眞里さん(武蔵野音楽大学ピアノ科卒)。会費は1千円(会場費/当日払い)。「必要な方はマスクをお持ちください」と話している。

 申込み・問い合わせは同会【携帯電話】090・9396・7295。
秀逸に選ばれた井上さんの応募ハガキ

小学生川柳 秀逸は(上鶴間小)井上さん

「こどもタウン」企画

 小学生向けの地域情報紙「こどもタウンニュースさがみはら版」の2025年冬号がこのほど発行され、投句コーナー「さがみっ子川柳」の秀逸に上鶴間小学校5年の井上琴心(ことみ)さんによる「おにごっこ君の笑顔をつかまえた」が選ばれた。

 南区在住の川柳作家、水野タケシさんが出した今回のお題は「好きな遊び、教えて」。井上さんは大好きな鬼ごっこをテーマに3作品を考え、一番よくできたと思った作品を応募したそう。「鬼の役でタッチして相手が振り向いたときの笑顔が好き」と井上さんは話す。

 ただ、普段そう感じていても、それを言葉にするには別の力が求められる。母の貴代香さんは「思ったこと、感じたことを態度ではなく、言葉で表すよう心がけてきました」と話す。井上さんは「がんばって考えたので選ばれてうれしい。これからもたくさん詠みたい」と笑顔を見せた。

 次回のさがみっ子川柳のお題は「休みの日、何してる?」で、来年1月31日まで募集している。
<PR>
【LINE読者限定プレゼント】
【LINE読者限定プレゼント】
毎月15名様に抽選で『Amazonギフト券1,000円分』をプレゼント!ギフト券以外のプレゼントもあるかも!是非チェックしてみてください。 (続きを読む)
発表会の予行練習の後に行われた授与式。ステージ上で感謝を伝えた園児と吉野社長(中央)、同園の川井俊幸園長(右)

幼稚園に1200着を寄贈 アトリエヨシノ

 認定こども園相模ひまわり幼稚園(東大沼)で11月25日、株式会社アトリエヨシノから一般社団法人相模原市幼稚園・認定こども園協会に対する衣装の授与式が行われた。

 相模湖でバレエを中心とした舞台衣装のレンタル事業を展開する同社は、廃番の衣装を海外や日本の教育現場に寄贈している。今回は同協会を通じて市内の8園に約1200着の衣装を寄贈。この日は協会を代表して同園で授与式が行われ、園児が感謝状を手渡しお礼を伝えた。吉野勝恵社長は「体を動かすことが大好きな子ども達、幼少期から感受性を育て五感を刺激する事で生きる力を学べます。当社ではたくさんの舞台衣装を制作しており、お衣装の力で子ども達の個性を引き出し元気な『相模原っ子』になってもらいたい」と話した。

 授与式の前には発表会の予行練習が行われ、園児が寄贈された衣装で遊戯や劇を披露した。園児は実際の衣装に気分も高まり、堂々とした姿で発表に臨んでいた。同園の川井赳彦教諭は「発表会はもちろん、普段のおままごとやごっこ遊びでも役になりきる姿を見るとキラキラな衣装に子どもたちも気持ちが上がるよう。このような機会はありがたい」と感謝した。
源泉100%の温泉

年末年始は特典満載 藤野やまなみ温泉

 年末年始はゆっくりと温泉に入って心身ともにリフレッシュ。相模原市立藤野やまなみ温泉(緑区牧野4225の1)では、年末から3つのイベントを企画。

 【1】12月22日(月)は体が芯から温まるゆず湯を実施。【2】12月25日(木)はクリスマス企画として、ポイント3個&子どもにプレゼント進呈。【3】1月2日(金)、3日(土)は子どもも大人もプチプレゼント進呈。そして新春ポイントが3個付く。

 同温泉は開放感満点の大浴場、里山の絶景を一望できる露天風呂、ドライサウナ・フィンランド式ロウリュサウナでリフレッシュできる。

 入館料は大人750円、小学生・障がい者380円。平日午後5時からは夜間割引で大人500円、小学生・障がい者280円。回数券も販売中。営業は午前10時〜午後9時(最終受付8時20分)。水曜休館。12月31日(水)・1月1日(木)は休館。(問)同温泉【電話】042・686・8073。
告知チラシ

入場無料 森保一監督が「夢」語る 12月23日、市民会館で

 相模原市は、プロサッカー指導者である森保一(はじめ)監督を招き、講演会「夢を信じる強さ〜挑戦の先にある未来〜」を12月23日(火)、相模原市民会館ホール(中央区中央)で開催する。

「夢」と「挑戦」

 ワールドカップ優勝を目標に日本代表の指揮を執る森保監督が、相模原市のホームタウンチーム「ノジマステラ神奈川相模原」の笹井一愛(ちなり)選手と対談形式で、「夢を持つこと」や「挑戦すること」の大切さについて語る。

元チームメイトに呼応

 森保監督は現役時代、日本代表で中盤の守備の要として活躍。引退後はサンフレッチェ広島の監督としてチームをJ1リーグで3度の優勝に導き、2018年から日本代表監督を務めている。

 今回の講演会は、森保監督とサンフレッチェ広島でチームメイトだった元プロサッカー選手、小島光顕氏からの呼び掛けに応える形で実現した。小島氏は現在、相模原市で株式会社KOJIMA SPORTS(南区下溝)の代表取締役として、フットサルコートやサッカー教室の運営など、地域の子どもたちの育成に力を注いでいる。

 笹井選手は24年U─20女子ワールドカップに日本代表として出場した。先天性難聴のため右耳は全く聞こえず、わずかに聞こえる左耳に補聴器を付けてプレーする。

専用フォームで受付中

 入場無料。講演会は午後6時30分から8時まで(開場午後5時30分)。定員1000人(申込順)。申込は専用フォーム(https://logoform.jp/form/oWjU/1311068)で受付中。定員になり次第受付を終了。1回の申し込みで2人まで受け付け可能。

 詳しくは市シティプロモーション戦略課【電話】042・769・9808。
さがみん

入場無料 市民健康講座で「高血圧」を学ぶ 1月24日、ウェルネスさがみはらで

 相模原市は、生活習慣病の重症化予防を目的に、病気の正しい知識や治療および予防についての知識の普及啓発に力を入れた医療講演会として「市民健康講座」を2019年度より開催しており、26年1月24日(土)にウェルネスさがみはら(中央区富士見)で「高血圧はこうやって下げる!〜今、知っておきたい高血圧の話〜」を開催する。

生活習慣病の重症化予防が重要

 相模原市中央保健センターによると、相模原市は循環器疾患(脳血管疾患・心疾患)を原因とする標準化死亡比(年齢の影響を除いて比較した死亡率)が神奈川県より高い状況にある。腎不全等による新規透析導入患者数も、22年まで神奈川県と比べ多かったという。

 同センターの担当者は「こうした背景から継続的な生活習慣病重症化予防が重要と考え、年3回に分けて高血圧、糖尿病、腎臓病を各テーマにした講座を行っている」と話す。

血管年齢測定や減塩メニュー試食も

 今回の講座のテーマは「高血圧」。高血圧は動脈硬化を進行させ、狭心症、心筋梗塞、心不全などの心疾患や、脳梗塞、脳出血などの脳血管疾患の原因となる。

 講師に「内科クリニックこばやし」院長の小林 一雄氏を迎えるこの講座では、高血圧の病態や基礎知識、予防などに関する正しい情報を学び、より健康な未来を目指すことを目的としている。

 当日は参加者特典として血管年齢測定が実施されるほか、相模原市食生活改善推進団体わかな会の協力による減塩メニューの試食が用意されている。参加者にはお土産も提供される。

 午後2時30分から4時30分まで(受付は午後2時から)。定員80人(要申込・申し込み順)。申し込み受付期間は12月23日(火)から26年1月19日(月)まで。市コールセンター【電話】042-770-7777 (午前8時から午後9時まで/年中無休)または電子申請(下記にリンクあり)で受付。

 講座に関する問い合わせは中央保健センター【電話】042-769-8233。
2024年度のパネル展(市提供)

相模原市庁舎で拉致問題考えるパネル展 12月10日〜16日、アニメ上映も

 12月10日(水)から16日(火)までの「北朝鮮人権侵害問題啓発週間」に合わせ、相模原市では毎年様々な活動を展開している。「拉致問題その他北朝鮮当局による人権侵害問題への対処に関する法律」が2006年6月に施行され、国民の認識を深め、実態解明とその抑止を図ることが目的。

 啓発週間の12月10日から16日には市役所本館1階ロビーで「北朝鮮人権侵害問題啓発パネル展」が開催される。市の人権・男女共同参画課によると、このパネル展は少なくとも13年度から実施されており、「今年度は横田めぐみさん関係の写真を中心に展示枚数を増やす」予定だ。パネル展示に加え、拉致問題啓発アニメ『めぐみ』や啓発CMの放映も行われる。

ホームタウンチームとの啓発活動も

 12月26日(金)まで市役所本庁舎に横断幕を掲示するほか、12月8日(月)には相模原駅と相模大野駅の駅頭で人権啓発活動を市のホームタウンチームと連携して実施。駅頭でチラシを配布するほか、相模大野駅のパブリックインフォメーションでも啓発画像の配信を行う。問い合わせは同課【電話】042-769-8205。
告知チラシ

入場無料 「人権の集い さがみはら」で小島慶子氏が講演 1月10日、あじさい会館ホールで

 相模原人権啓発活動地域ネットワーク協議会(横浜地方法務局相模原支局、相模原人権擁護委員協議会、相模原市)は「SHINING SMILE人権の集い さがみはら」を2026年1月10日(土)、相模原市立あじさい会館ホール(中央区富士見)で開催する。人権尊重の重要性と必要性について市民の理解を深め、人権尊重意識の普及高揚を図るのが目的。

 2部構成で開催され、第1部では全国中学生人権作文コンテスト相模原地区優秀作品発表会が行われる。

 第2部はエッセイストでメディアパーソナリティの小島慶子氏による講演「違いを尊ぶって、どういうこと? 多様性は半径2メートルから」が行われる。小島氏はTBSのアナウンサーを経て独立し、執筆や講演活動を精力的に行っている。近年はオーストラリアでの教育移住を終え、再び日本に戻り活躍の場を広げている。当日は女性が圧倒的に少ないテレビ業界で働いていた経験や少数派のアジア系移民という立場で子育てをした経験から、日常のごく身近な「違い」を尊重することの大切さについて話す。

 入場無料。午後1時30分から3時50分まで(開場1時)。定員184人(申込順)。手話通訳、要約筆記も用意されている。

 申込みは相模原市コールセンター【電話】042-770-7777(午前8時〜午後9時/年中無休)に電話、または専用フォーム(下記にリンクあり)から。申込期間は12月5日(金)から26年1月5日(月)まで(定員になり次第終了)。詳しくは市人権・男女共同参画課【電話】042-769-8205。

インフルエンザ 相模原市の本村市長が動画で警戒呼び掛け 4週連続で「警報レベル」の報告数

 相模原市内でインフルエンザの報告数が「警報レベル」に達していることを受け、本村賢太郎市長が11月28日、市のホームページ(下記にリンクあり)で感染予防対策の徹底を呼び掛ける動画を公開した。

 市疾病対策課によると市長が動画で注意喚起を行うのは「コロナ禍を除き、ほとんどないレアケース。土日にメディカルセンターで受診する患者も増えており、危機感を持っている」という。

過去10年間の同時期で類を見ない急増

 相模原市衛生研究所の発表によると、11月17日〜23日(第47週)における市内のインフルエンザ報告数は、1定点医療機関あたり71.63人。「警報レベル」とされる30.00人を大幅に上回っており、過去10年間で同時期と比較して最も高い値となっている。

 12月4日に発表された直近の11月24日〜30日(第48週)では55.81人と減少したが、今季初めて警報レベルとなった11月3日〜9日(第45週)から4週連続の「警報レベル」となっている。年齢群別で見ると1歳〜14歳の報告が多く、全体の6割以上を占める。

 本村市長は「乳幼児や高齢者、基礎疾患のある方などは重症化するおそれがあるので、感染予防対策を徹底するとともに、感染が疑われる場合には、早めに医療機関を受診してほしい」と市民へメッセージを発信している 。