大和版【12月12日(金)号】

大和市命名権 2施設に6社が名乗り 引地台温水プールはなし

 大和市が進めていた引地台公園と園内の引地台温水プール、大和スポーツセンターのネーミングライツ(命名権)公募で、引地台公園に5社、スポーツセンターに1社が応募したことが分かった。

 市は厳しい財政状況のなか、自主財源の確保を目的に、命名権の公募を行っている。

 命名権料は引地台公園が年額200万円、温水プールが同100万円、スポーツセンターが同500万円で、契約期間はいずれも5年間。

 3施設の公募は、11月4日〜28日に行われた。その結果、引地台公園には大和市に本社や支店を置く5社が手を挙げたが、温水プールには名乗り出る企業はなかった。

 スポーツセンターには、市内に事業所を構える企業1社が応募した。市スポーツ×ライフ課によると、契約が締結されればスポーツセンター全体、競技場、体育会館にそれぞれ愛称が付けられる。

 女子サッカーチーム「大和シルフィード」のホームグラウンドで、スポーツセンター内の競技場には、2016年4月から「大和なでしこスタジアム」の愛称が付けられているが、同課によると公募企業との契約が締結されれば、この愛称を廃止する方針。

 引地台公園とスポーツセンターについては、12月から始まる提案審査や契約交渉などを経て、26年4月から愛称の使用が開始される見通し。

 温水プールについて市政策総務課は「他施設の公募状況などを見て、(募集を継続するなど)対応を検討したい」としている。

 このほか、市では文化創造拠点シリウスやポラリス、つきみ野学習センター、桜丘学習センター、渋谷学習センター、星の子ひろばの公募を12月12日まで行っている。これら6施設の契約が締結された場合、引地台公園、スポーツセンターと同様に、26年4月から愛称の使用が開始される。
(左から)長瀬さん、加藤さん、小関さん=5日・大和高等学校

大和高校生徒会 ごみ拾い競技で地域貢献 15日に「スポGOMI」開催へ

 大和高校(石井富佐子校長/つきみ野)の生徒会がこのほど、ごみ拾いをスポーツ大会として行う「スポGOMI和高カップ2025」を企画した。清掃を通じて地域交流を深めることを目指し、生徒会役員が主体となって同校の2年生を対象に、12月15日(月)に初めて開催される運びとなった。

 和高カップを発案した加藤颯さん(17)は昨年11月、大和市で初開催された「スポGOMIやまとカップ2024」に級友3人で出場した。

 スポGOMIは、一般財団法人日本財団スポGOMI連盟が提唱する競技で、制限時間内に拾ったごみの量と種類をポイント換算し、その合計点を争う。

 加藤さんら「和高チーム」はこの大会で出場28チーム中、27位と悔しい結果となったが、「スポーツ感覚で地域美化に貢献できることが楽しかった」と振り返る。

 この経験から加藤さんは今年5月、競技の魅力などをまとめた資料を手に、生徒会の定例会に臨んだ。生徒会長の小関陸斗さん(16)が「資料もよくできていて、楽しくて意義のあるイベントだと感じた」と振り返るように、生徒会役員からも賛同を得て、和高カップの実施が決まった。

 生徒会ではその後、連盟や市、つきみ野自治会などの協力も仰ぎながら大会のルールブックなどを整備。大会が行われる12月は毎年、同校の周辺に落ち葉が多くあるため「落ち葉を多く拾うと高得点がもらえるといった(和高カップならではの)工夫を加えた」と加藤さんは明かす。

 大会は5・6時間目の授業を活用し、制限時間は45分。1チーム3〜5人の計72チームが同校の周辺を歩く。当日使用するトングやごみ袋は、市から提供を受けることになった。

 2005年度からの学区撤廃により、同校の生徒の大半が横浜や川崎など市外から通学している。横浜市に住む加藤さんや小関さんと同様、市外から通う副会長の長瀬琉加さん(17)は「和高カップを通じて大和にゆかりのなかった生徒たちが地域の方たちと交流する機会が増えていけば」と期待を込めている。

12月21日に開催されるみんなの食堂と認知症カフェの中心的メンバー 梅本 一彦さん 上和田在勤 55歳

地域活動の輪広がれ

 ○…介護福祉士として働いている中で、見えてきたのは孤立や孤独という社会問題だった。特に上和田団地では「高齢化や過疎化による不安の声がよく聞こえていた」。そんな課題を解決しようと企画したのが「みんなの食堂」だった。「『みんなの食堂』」という名前には、年齢や世代関係なく、たくさんの人たちに交流してほしいという願いが込められている」と語る表情は穏やかだ。

 ○…茅ヶ崎市出身。子どもの頃は勉強よりも、とにかく野球が大好きだったといい、「ランドセルを置いて、すぐに野球場に向かっていた」。中学、高校でも野球部に所属し、昼夜問わず白球を追いかけた。「とにかく楽しくて、振り返ると思い出すのは野球のことばかり」と少年のように笑う。10年間の野球人生を通して「仲間と一緒に困難を乗り越える達成感や喜びを学ぶことができた」。

 ○…35歳の時、長男の誕生を機に家族を養う責任感と社会貢献の意識が強くなり、介護や福祉の世界に飛び込んだ。デイサービスの事業所でキャリアをスタートさせ、管理者や生活相談員を経験。「利用者のために行動し、感謝されることに喜びを感じてのめり込んでいった」。その後は障害者訪問介護などに従事した。地域の社会問題の現場を多く見てきた経験が、現在の地域活動の根底にある。

 ○…仕事と地域活動に汗を流す忙しい日々の中、楽しみは20歳の長男と行く釣りだという。月に1回ほどのペースで、平塚や大磯の海で魚との駆け引きを楽しんでいる。「息子との会話は大体釣りの話」と目を細める。今後については「地域全体を巻き込み、イベントを自主的に企画・開催し、活動が地域文化として根付くことを目指したい」と先を見据える。
フィナーレの様子=提供写真

母校愛深める 大和立教会

 第9回「立教大学 神奈川県校友の集い」がこのほど、アパホテル&リゾート横浜ベイタワー(横浜市中区)で開かれ、同大学の卒業生ら230人が参加した。

 今回の校友の集いは、大和立教会(白銀良三会長)が幹事会として運営に携わった。当日、卒業生らは学生時代の思い出を語り合い親睦を深めた。

 現役の応援団やチアも駆け付け、最後は肩を組んで校歌を合唱するなどして母校愛を深めた。

みんなの食堂で交流を 21日上和田団地内で

 みんなの食堂「ダイニングキッチンひまわり」が12月21日(日)、上和田団地内「ひだまり」で開催される。午前11時30分〜午後1時30分。主催は社会福祉法人多心会特別養護老人ホームひまわりの郷。

 当日はビーフシチューが用意され、子ども(中学生以下)は無料で、大人は100円で食べることができる。申し込みは不要で、誰でも参加可能。

 同日の午後2時から4時には、認知症カフェ「ひまわりカフェ」も開かれる。当日はクリスマスにちなんだイベントが行われる予定だという。

 担当の梅本一彦さん(=人物風土記で紹介)は、「みんなの食堂とあるように、どなたでも参加可能です。お気軽にお越しください」と話している。

 問い合わせはひまわりの郷【電話】046・201・0310へ。

健康測定会 12月17日

 南林間地区たすけあいセンター(沓掛大乗センター長)が主催する「たすけあい健康測定会」が12月17日(水)、同センター2階(南林間1の7の19)で開かれる。午前10時〜11時30分、午後1時〜2時。

 測定内容は血管年齢、体重、BMI、体脂肪率、筋肉量、体内水分量、基礎代謝、血圧、心拍、握力・足指力など。

 測定は無料。混雑時は時間の変更もあるので、事前に電話で確認を。

 問い合わせは同センター【電話】046・206・5310。

大和中RC 子どもたちを招待 映画鑑賞会に約100人参加

 大和中ロータリークラブ(入江公敏会長)がこのほど、療育支援を必要とする子どもたちが通う「第1松風園」(社会福祉法人大和しらかし会)の子どもたちをイオンシネマ座間へ招待し、映画鑑賞会を実施した=写真。

 当日は子どもたちとその家族、職員やクラブ会員など、約100人が来館。子どもたちが安心して映画を楽しめるように一室を貸し切り、アニメ『パウ・パトロール パウ・パーティーinシアター2025』を鑑賞した。

 同クラブの担当者は「子どもたちの笑顔や歓声に励まされた。初めての映画鑑賞だった子もいたので、これをきっかけに新しいことに挑戦してほしい」と話していた。
祝賀記念パフォーマンス(芸術鑑賞)

次の50年へ 引地台中で記念式典

 引地台中学校(木内正典校長)がこのほど、大和スタジアムで創立50周年記念式典を開催した。

 当日は生徒や保護者のほか、古谷田力市長など多くの来賓も駆けつけた。式典では記念品の贈呈や、県立湘南台高等学校の吹奏楽部「White Shooting Stars」による「祝賀記念パフォーマンス兼芸術鑑賞」も実施された。

 木内校長は同校の歴史や感謝を伝えるとともに、生徒へ向けて「素直で意欲的で底知れぬパワーを持っている。次の50年を切り開く先駆者となってほしい」とあいさつした。古谷田市長は「若いうちに色々なことに挑戦する行動力を大切にしてほしい」と祝いの言葉を贈った。
かながわキンタロウに興味津々の園児たち

広がれ地産地消の輪 市内企業が啓発取り組む

 大和市深見西に本社を構え、給食事業などを手がける株式会社安田物産(安田幹仁代表取締役社長)がこのほど、藤沢市の下土棚保育園を訪問し、園児たちに給食を届け、交流した。

 神奈川県の地産地消月間に合わせて行われた取り組みで、当日は県PRキャラクターでおなじみ「かながわキンタロウ」も駆け付け、園児たちを喜ばせた。昼食時には神奈川県産の食材を使った給食が振舞われ、園児たちは笑顔でおかずを頬張った。

 同社では、11月に綾瀬市の春日幼稚園にも弁当を届けるなど、次世代に地域へ関心を持ってもらえるよう、地産地消の輪を広げる取り組みなどに力を入れている。
贈呈式の様子

トラック協会県央ブロック 交通事故を防ぐため 市社協に浄財を寄付

 一般社団法人神奈川県トラック協会県央ブロック(金谷智司ブロック長)が5日、大和市社会福祉協議会(濱田和博会長)に4万520円を寄付した。当日は同協会の新村千成理事が同会を訪れ、目録を手渡した。

 今年で23回目となるこの活動は、交通遺児を支えるために毎年行われているもの。寄付金は今年11月に開催された「やまと産業フェア」の会場で同協会が募金活動をして寄せられた。

 新村理事は「交通事故防止のために役立てていただければ」と話し、濱田会長は「市内の新1年生に配布するリフレクターの購入費などに活用させていただきます」と感謝を述べた。

「火事を減らせたら」 大和東三丁目自治会

 「大和東三丁目自治会」(岸幸博会長)が12月1日〜3日、地域を巡回し防火を呼びかける「火の用心活動」を実施した=写真。

 これは同自治会が15年ほど前から取り組んでいる活動。新型コロナウイルスの影響により一時期は中断していたが、2023年に再開された。

 今回は各日、およそ30人の地域に暮らす子どもたちや保護者、消防団第4分団の団員らなどが参加。一行は夜7時に集合し、大和東あたりの地域をおよそ1時間ほどかけて歩きながら「火の用心」と注意を呼びかけた。

 参加した子どもは「これで火事を減らせたらいいな」「大変だけど楽しかった」と笑顔を見せた。岸会長は「この活動が火災防止につながるとうれしい。他の地域でも同じような活動が増えていけば」と話していた。
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