鎌倉版【5月8日(金)号】
記念公演のチラシを手にする石倉さん

紅月劇団 一期一会の舞台で30年 5月に記念公演

 鎌倉を拠点に古民家やカフェなどの空間を生かした作品を演じる「紅月劇団(あかつきげきだん)」が創立30年を迎え、5月23日(土)と24日(日)に鎌倉市長谷の長谷別邸で歌人・若山牧水の生きざまを描く「BOKUSUI」の記念公演を行う。

 今回の演目は、2025年に国際現代芸術祭「中之条ビエンナーレ」で高い評価を得た作品。信州で歌会に招かれた牧水が、三日前になっても現地に行かず、上州の温泉地を巡り弟子との酒宴が始まる。信州での歌会に間に合うのか。旅と酒、歌に遊んだ牧水の生涯を描いた物語だ。同劇団を主宰する石倉正英さんは、「役の内面的な部分から演じる紅月劇団のスタイルを楽しんでいただけたら」と話す。

「阿吽の呼吸」魅力に

 同劇団は、石倉さんを中心に1996年に活動を開始。ユーモアとシリアスを織り交ぜたオリジナル作品を演じ続けてきた。所属する10人のメンバーは、会社員やアート関連の企画制作、占い師など多様な職業を持ちながら活動している。常に「自分の生活の傍らに役がいたら」と考え、性格や思考を深掘りしていくという。

 結成から30年連れ添った演者もおり、「本番での阿吽の呼吸」で同じ作品でも毎回少し違う表情を見せるのも同劇団の魅力の一つ。「1回1回の公演を大切にすることは、これからも変わりません」と石倉さんは笑顔を見せる。

 記念公演は23日が午後3時〜と6時〜、24日は正午〜と午後3時〜。料金は全席自由・ワンドリンク付きで一般4千円(中学生以下2千円)。

 詳しくは石倉さん【携帯電話】090・8511・6865へ。

活発な意見交換が行われた交流会=4月25日

「人生の厚み」を街の味に!由比ガ浜に「(仮称)みんなの食堂」 今秋誕生、シニアとダウン症の若者が運営担う

 鎌倉市由比ガ浜に、世代や障害の有無を越えた地域の拠点となる「(仮称)みんなの食堂」が今秋、誕生する。不動産を通じた街づくりを行う株式会社エンジョイワークス(由比ガ浜)が準備を進めるもので、シニア世代とダウン症のある若者が共に切り盛りする共生型食堂を目指す。

 同事業は、一般社団法人IKKA(横浜市)と連携して実施。同法人は、ダウン症のある人の個性を強みに変え、自分らしく輝ける場を広げることを目的に、保護者が中心となり設立された法人。全国で約110家族が所属し、鎌倉市内でも清掃業務などの就労体験プログラムを展開してきた。

 みんなの食堂が目指すのは、単に「働ける人を集める」場や、特定の誰かを「支える」ための場ではない。シニア就労モデルを全国展開する「ジーバーFOOD」が原点になっており、長年の仕事や子育て、地域活動といった個々の「人生の厚み」を、料理の味や接客の温度、店の空気感といった地域の価値へと置き直す試みだ。

交流会で意見交換

 同食堂は、完成された場を提供するものではなく、「対話と体験を重ね地域とともに作り上げていく」プロジェクト。その第一歩として、4月に3日間のワークショップ&交流会が開催された。

 4月25日の交流会には、関係者合わせ約15人が参加。食堂の詳細や運営方法などが説明された。「外国語を生かした広がりも提案できる」といった意見が寄せられたほか、近隣の女性は「人と人とのつながりを感じられる。地域のためにお手伝いできれば」と意欲を見せた。

 同社の福田和則代表取締役は「シニアとダウン症の若者がともに担い手となり、地域に新しい役割と関係性を生み出す挑戦。価値を共創していきたい」と話す。

スタッフ説明会

 同社では、食堂づくりを共に行う仲間を募集する。対象は市内在住のシニア。日時は、5月12日(火)午後1時30分から3時30分、15日(金)午後6時から8時、16日(土)午前10時から正午の3日間。会場は由比ガ浜1の12の8。

 問い合わせは、同社・馬場さん【携帯電話】070・6979・6721へ。

鎌倉商工会議所青年部(鎌倉YEG)の2026年度・第29代会長に就任した 松原 洋平さん 鎌倉市在住 41歳


「一隅を照らす」光を鎌倉へ

 ○…「一人一人が自らの持ち場を全うし、周りを思いやることが社会を豊かにする」。天台宗の開祖・最澄の言葉『一隅を照らす』をスローガンに掲げ、鎌倉商工会議所青年部の舵取りを担う。最初こそ「知人作り」が目的だった活動も、今では「人生の価値観を広げてくれた大切な場所」。被災地支援や仲間のために動くメンバーの背中に触れ、自らも「地域のために汗をかく」と、強い責任感を胸に60人超の会員を牽引する。

 ○…鳥取県出身。大学時代に香川県・直島で学生カフェの立ち上げに携わった後、転職を経て外資系生命保険会社に勤務する。法人約60社、約500世帯を担当し、単なる保険提案に留まらず、資産承継など顧客の未来を共に考える伴走者として信頼を勝ち得てきた。

 ○…第一子の誕生を機に妻の実家がある鎌倉へ。「歴史や文化が共存する特別な街」に魅了された。休日は妻や子どもたち、愛犬と共に、犬連れOKのカフェ巡りを楽しむのが至福の時だ。趣味はゴルフやサッカー観戦、そして「自らの枠を広げる」ための学びを欠かさない。オンとオフ、そして鎌倉YEG活動の「重心を前へ」傾け、多忙な日々を全力で駆け抜ける。

 ○…今年度は、10月開催の「オクトーバーフェスト鎌倉」の成功に加え、子どもたちが輝ける新たな事業にも挑戦する。「メンバーそれぞれが『ここに居ていい、役割がある』と感じられる組織にしたい」。会員同士のビジネス理解を深めることで、互いに一隅を照らし合う協力体制を築く。地域の未来を担う青年経済人として、鎌倉への恩返しは始まったばかり。「楽しくなきゃYEGじゃない」を合言葉に、笑顔と希望に満ちた1年を共につくり上げていく。

広町緑地の田んぼで泥だらけになり作業するメンバー=提供

鎌倉インテルジュニアユース 田んぼの代掻きで泥んこ地域貢献

 昨年4月に発足した鎌倉インターナショナルFC(鎌倉インテル)のジュニアユースU-13チーム25人が4月25日、鎌倉広町緑地の田んぼで代掻きを行った。

 地域貢献として田植え前の代掻きの手伝いをすると同時に、今春から始動したメンバーたちの仲を深めるチームビルディングの一環。

 当日は、同地で田んぼを整備する保全ボランティア団体「田んぼの会」から、緑地の歴史や生息する生き物などの説明を受けた後、田植え前に行う重要な作業の代掻きを泥だらけになりながら行った。

 子どもたちは、「はじめて田んぼの中で作業をして、入る前はドキドキしたけれど、いざ入ってみたら泥の感触がとても楽しくて、一緒に作業して仲間と仲良くなれたのがとてもうれしかった」と話した。

長谷駅前のにぎわいを見守り続ける早川会長

ぶらり ご近所商店街 Vol.9 門前のにぎわいを次世代に 長谷駅前通り商店会 早川 恵久さん

 江ノ電長谷駅の周辺から「長谷観音入口」交差点まで、51店が加盟する長谷駅前通り商店会。毎年春と秋に長谷寺で開催されるイベント「長谷の市」への参加や、夜の通りを照らす街路灯20本の維持管理など、門前のにぎわいの一角を担い続けている。

 地域には古くから営む土産物店から時代に即した飲食店まで、多彩な店舗が並ぶ。「ほとんどのお店が入ってくれているけれど、開店しても商店会に加入してくれないお店も増えてきている」と、早川会長は通りを眺める。会長となって10年以上。自身が3代目を務める駅前の「早川薬局」から、時代の変化を見守り続けてきた。

 歴史香る古都であり、世界に知られた観光地でもある鎌倉市。長谷駅前の通りは、土日だけでなく平日でも多くの人が行き交う。「ほとんどの観光地が懸命になって人を呼んでいる中で、多くの人が自然と来てくれる鎌倉の現状は、とても恵まれていると感じます」と早川会長はうなづく。

 好奇心で瞳を輝かせた観光客は経済的な恩恵がある一方で、歩道の混雑や道路の渋滞など地域への負担も大きい。「特に足腰に自信がない高齢の人は、怖くて日中は歩けないという声もある」と早川会長。にぎわいと生活の両立は、鎌倉にとって避けては通れない課題だ。

 期待をこめるのは、商店会の新陳代謝による変革だ。「長谷には大仏様や観音様があり、鎌倉駅前や江の島方面にも行きやすい、とても良い場所。これらを生かす、新しい人のアイデアがこれからは必要」。郷土の未来と後進の行く道を視線に重ねる。

イベントのポスター

鎌倉山を音楽でつなぐ 5月17日に4会場で

 音楽イベント「第2回鎌倉山ミュージックデイ2026」が5月17日(日)、鎌倉山のカフェなど4会場で開催される。午前11時開会で午後6時終演予定。入場無料。

 鎌倉山の有志によって昨年初開催された同イベント。今回は、午前11時から11時40分まで「鎌倉山倶楽部」でフォークソング、正午から午後4時30分頃までメイン会場となるカフェ「ル・ミリュウ鎌倉山」でフォークソングやボサノバ、ジャズなどを披露。そのほかにも「檑亭」では午後2時50分から3時20分頃まで鎌倉高校弦楽部が、「鎌倉山集会所」では午後3時20分から6時頃までギターアンサンブル、ピアノ、チェロなどのコンサートが行われ、地域の子どもたちが参加する演目もある。

 なお、ル・ミリュウ鎌倉山ではコーヒーや軽食の販売、鎌倉山集会所の竹の子広場では、防災グッズの展示をはじめ、ハンドマッサージやフラワーアレンジメントなどのワークショップ(有料)も予定されている。音楽イベントの入場は無料。雨天時は会場や内容が変更になる場合あり。

 詳しくは同イベント実行委員会Instagram(イベント名で検索)へ。

企画展のメインビジュアル

世界を魅了した日本映画たち 川喜多映画記念館で企画展開催中

 鎌倉市川喜多映画記念館(雪ノ下)で、企画展「シネマティック・ジャパン-世界を魅了した日本映画たち」が開催されている。

 日本映画が海外でどのように親しまれてきたのかを紹介する企画展。展示室では、日本映画の海外版ポスターを中心に約130点を展示する。

 また、会期中は、世界中で親しまれる日本映画を中心に上映。黒澤明監督の「羅生門(デジタル完全版)」や、岩井俊二監督の「Love Letter(4Kリマスター)」など多様な作品に触れることができる。

 さらに、澤登翠さんの活弁と湯浅ジョウイチさんの生演奏で楽しめる「十字路」をはじめとしたイベントも予定。

 会期は6月14日(日)まで。上映時間や料金は、ホームページで確認を。

過去の運動会では各国の民族衣装を着て聖火リレーをしたことも(同校提供)=写真上=、校舎の階段には多言語の単語を表示=同下=

多文化共生 シリーズ② 増加する外国人児童 「互いに認め合う環境を」

 神奈川県内に住む外国人数が4年連続で過去最多を更新し、初の30万人台となった。近年、「隣人」としての存在感を増す外国人県民とどう共生するか―。今回は教育をテーマに全校児童の6割近くが外国につながっている横浜市内の小学校を取材した。

 文部科学省によると、全国の公立小中高・特別支援学校等に在籍する外国人児童生徒は2024年度で13万8714人で、10年で約1・8倍増加した。外国人人口は2070年には1割を超えるといわれ、外国人児童生徒数は今後も増え続けていくと想定される。

外国にルーツ 6割

 横浜市南区にある南吉田小学校は、全校児童約580人のうち6割近くが外国籍や海外にルーツを持つ。その要因には、利便性が高い都心部近郊の立地で保護者の就労の場が多いことや外国人コミュニティがある横浜中華街にも近いことなどが挙げられる。

 同校は約10年前に外国人児童数が3割台から5割台に急増。そこで外国人児童の日本語教育と多文化共生教育に力を入れ、「誰一人取り残さない」ためのさまざまな取り組みを実施してきた。

違いが当たり前

 海外から編入した児童はまず、市の日本語支援拠点施設「ひまわり」に通い、初期の日本語指導を受ける。並行して南吉田小の「国際教室」でも学校生活の中で日本語や文化に親しんでいく。

 授業では外国語補助指導員や母語支援ボランティアが入り、サポート。いない場合は日本語と母国語の分かる同級生が、代わりに助けてくれるのが日常の風景になっている。

 金子正人校長は「小学生時代は考える力を伸ばすことが大切。日本語に限定せず、思考力と学力を伸ばすことに主眼を置いている」と話す。

 児童の多様なルーツに繋がる文化や言語に触れる機会の創出にも積極的だ。多言語による読み聞かせ活動は、母語を肯定的に捉える機会に。中国語やタガログ語など6カ国語のアナウンスで始まる運動会では、民族衣装の児童が聖火リレーをしたことも。多文化共生を象徴する行事として親しまれている。

 金子校長は「『違いが当たり前』の中で育ってきたことで、お互いの国や文化を認めて尊重し合う気持ちが根付いている」と話した。

イベントのチラシ

鎌倉海浜公園由比ガ浜地区でマーケットイベント「鎌人いち場」5月17日に開催

 マーケットイベント「鎌人(かまんど)いち場」が5月17日(日)、鎌倉海浜公園由比ガ浜地区で開催される。

 食事やステージ企画、フリーマーケット、乗馬体験や魚・野菜・地元の商品を中心とした物販、展示、アート・クラフト作品の販売、ワークショップなどを予定。

 午前9時から午後4時まで。ゴミを出さないためにバッグ・食器・箸などの持参を推奨。詳細や天候による開催の有無は、ホームページへ。

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