藤沢版【9月13日(金)号】
現地で揃いのポーズをとるメンバー(提供)

StudioHANA! ダンス 世界の頂点に ジュニア部門が大会2連覇

 ヒップホップダンスの世界大会「WORLD HIPHOP DANCE CHAMPIONSHIP」が先月5日から10日にかけて米国で開かれ、辻堂神台のダンス教室「Studio HANA!」の「NEXT Jr.」がジュニア部門(7〜13歳)で2連覇を果たした。同時出場した「MONSOON!」は7位だった。

 「ヒップホップの五輪」とも呼ばれ、約50カ国が参加する世界大会。2チームとも今春に行われた日本大会を勝ち抜き、「スキル」や「パフォーマンス」といった厳しい採点基準をもとに、合計得点を競い合った。

 NEXT Jr.は予選を3位で通過。決勝では大人顔負けの演技で栄冠を勝ち取った。コーチの深澤彩里さんは「直前まで作品構成を変えながら、プロが躍るような難易度の高い振り付けを落とし込んだ結果、ノリやグルーブ感がうまく出た。一人ひとりが今何を求められているのかを突き詰めたことが結果につながった」と称賛。チームリーダーの小町彩葉さん(12)は「緊張もあったけれど、強い団結力があったから勝てた」と笑顔で振り返った。

 チームは来年の3連覇を視野に入れ、今後も練習を重ねていく。

藤沢市 市民センター・公民館を一体化 サービス向上と地域づくり推進へ

 人口減少や少子超高齢化、生産年齢人口(15歳以上65歳未満)の低下が将来的に見込まれることを踏まえ、藤沢市はより良い市民サービスの提供と地域づくりを一層推進するため、市民センターと公民館を一体化する方針を明らかにした。10日に開かれた市議会総務常任委員会で報告した。施設利用の範囲を拡充するとともに地域業務と公民館業務をまとめて行うことで、多様な福祉課題への相談支援体制を構築。誰もが気軽に立ち寄れる身近な施設運営を目指す。

 市民センターは現在、市内11カ所に設置されている。各種証明書の発行や福祉に関する相談・申請を取り扱う窓口の住民サービス担当、地域にまつわる事務や郷土づくり推進会議に携わる地域づくり担当がある。

 一方で公民館は、地域に密着した講座・学級といった事業のほか、サークルや生涯学習の活動を支援する社会教育施設として、市内13地区に配置されている。

 これまで両施設は、併設館や単独館、分館など複数の施設が混在しており、教育委員会所管と市長所管で管理・運営する部局も分かれていた。

 そこで市は一体的な事務執行や施設の有効活用を目的に、公民館を市民センターと一体化する案を示した。市民自治部の職員が全施設を所管。単独公民館の藤沢・村岡は立地条件などを考慮して行政窓口は設けないが、ICTを活用した証明発行機能を検討。コンビニなどにあるマルチコピー機を想定している。地域コミュニティー拠点として統一性を高めるため、名称は市民センターに。公民館での生涯学習事業は、市教委の意見も聞きながら継続していく。

命名権で歳入確保

 公民館の利用率は、現時点で約47%。サークル団体などに加え、個人(一般)や営利など施設利用の幅を広げることで利用率の向上と関係人口の創出を図る。貸室予約システムは共通だが、サークル団体などの予約を優先。一般・営利の使用料は、地域活動団体の4倍程度で設定する。また、施設の愛称に企業・商品名を入れるネーミングライツ(命名権)も導入。県で約50万円、川崎市で約30万円の年額を確保している事例があり、歳入確保に向けた新たな取り組みを検討する。

 今後は市議会12月定例会で市民センター条例の一部改正議案を上程、来春から施行、地元説明会などで周知していく。

フィールドアーチェリー世界選手権に出場する 茂木 理恵さん 六会在住

達成感を追い求めて

 ○…山や草原など自然の地形を生かして設置された標的をゴルフのように回って矢を射るフィールドアーチェリー。日本選手権で優勝し、世界大会に挑む。室内アーチェリー日本選手権の王座に輝き、藤沢市から生涯学習特別貢献表彰を受けた際に掲げた「次は世界に」という夢が、3年越しに実現した。「目標は上へ、上へ。出場するからには結果を残したい」と意気込む。

 ○…幼い頃から体を動かすことが好きで、休み時間は必ず校庭を駆け回って遊ぶ活発な少女だった。特に熱中したのは「うんてい」で、一つ飛ばしで渡りきるまで極めるほど「ハマるとのめり込むタイプ」。中学入学後に始めたテニスも大学まで続けた。アーチェリーとの出合いは、大人になってから。スポーツに親しむ自身の身体づくりをサポートしていたかかりつけの歯科医師から「やってみないか」と声を掛けられたのが、競技を始めたきっかけだった。すぐに夢中になり、種目を変えながら弓を引き続けて早15年。「まだ挑戦したい種目はある。これからもずっと続けていると思う」と競技は生活の一部になっている。

 ○…平日は保育士として子どもの成長を見守り、土日はコースがある森や山へ足を運び、朝から晩まで的を狙う。休む暇のない日常を送るが、「本当は毎日打ちたいくらい」とストイックな一面をのぞかせる。アーチェリーの魅力は「達成感」。プレッシャーをはねのけ、的の中心を射抜く瞬間の高揚は何物にも代えがたいようだ。「二足のわらじ」を履いてまで、やり抜き通してきたフィールドアーチェリー。自身の実力のみで大舞台へのチャンスを手繰り寄せた。「最大限の力を発揮し、悔いなく終われたら」。並みいる強豪を相手に戦い続ける。

「寺井尚子カルテットスペシャル・ジャズライヴ」のポスター

藤沢市出身・寺井尚子さん 「即興演奏を楽しんで」 小田原三の丸ホールでジャズ

 小田原三の丸ホールで「寺井尚子カルテットスペシャル・ジャズライヴ」が9月14日(土)に開催される。午後4時開演。

 藤沢市出身の寺井さんは、バイオリンのジャズ奏者として国内外で活躍する第一人者。寺井さんは「海が好きなのは、根底に藤沢への思いがあるから。小田原は干物を取り寄せたり、ういろうをお守りのように使用したり、大変身近にも感じる場所。生で味わうジャズの醍醐味”アドリブ=即興演奏”を、楽しんで欲しい」と話している。

 全席指定一般4500円ほか。三の丸ホール窓口・WEBなどで販売中。問い合わせは同ホール【電話】0465・20・4152。

ビル名称の設置イメージ

藤沢市 屋外広告物 規制見直しへ 安全管理の適正化を報告

 藤沢市は、市内の屋外広告物規制を見直す考えを明らかにした。市議会5日の建設経済常任委員会で報告した。看板など広告物の安全管理の義務化や、表示等の規制の見直しなどを盛り込んだ。

 市は2008年に「藤沢市屋外広告物条例」を施行した。しかし、安全点検の義務や、高さが4メートル以下の広告物へ資格要件は盛り込まれていない。

 (一社)日本屋外広告業団体連合会が発行した「屋外広告物点検基準(案)」では、看板など広告物の耐用年数は10年から20年とされている。市内では、10年以上継続設置する広告物の数が22年の時点で約3分の2を超え、安全性の確保や管理の適正化が求められている。

 今回の改正概要では、安全点検の義務化や資格要件を、高さに関わらずすべての広告に課すことを想定。現行の点検者は屋外広告士などのほか、1級、2級建築士や県などが定めた広告物点検講習会の修了者、または市長が同等以上と認めた者を要件として追加している。

 電車や路線バスの外面に表示される広告許可基準の見直しも提案している。現行条例では、面積が4・2平方メートル以下の場合、電車はヘッドマークのみの表示が不可、路線バスは後面のみのラッピング広告が表示不可となっている。今回の報告では、電車は面積に関係なくラッピング広告とヘッドマークのみの設置も可能となり、路線バスの後面のみのラッピング広告も可能にすることを報告した。

 また、ビルの壁面を利用した広告物の高さ規制についても検討する。現行では10メートル以下または3階窓下までの高さ規制があるが、切り文字等による建物に必要なビル名称などに限り、規制改正の検討が盛り込まれている。

 市街なみ景観課は「近隣の他市でもこうした動きがあり、広告の掲出形態の多様化に応じた変化が求められる」と説明している。

 今後の予定として、今年中のパブリックコメント実施、市都市景観審議会への条例案の諮問を経て、来年2月定例会に改正条例議案を上程、7月の施行を目指している。

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9月14日(土) 湘南台アートスクエア 元気バザール開催 地元商品が集結
9月14日(土) 湘南台アートスクエア 元気バザール開催 地元商品が集結
こだわりの商品等を展示、販売する「ふじさわ元気バザール 湘南台セレクトマルシェ」が9月14日(土)、湘南台駅地下アートスクエアで開かれる=写真。午前10時から午... (続きを読む)
黒岩知事(中央右)、最上勧進元(同左)ら参加者

日赤神奈川県支部 献血協力5社に感謝状

 今年4月13日に大相撲藤沢場所(勧進元最上重夫氏)とともに行われた献血キャンペーンに貢献した企業5社に10日、日本赤十字社神奈川県支部が感謝状を贈った。

 同キャンペーンは今年で19回目を数える。勧進元で神奈川県日赤紺綬有功会会長の最上氏の呼び掛けで、毎年多くの企業と市民が協力。全国最大規模といわれている。

 今年は昨年を上回る903人が来場し、過去最多の参加となった。294リットルを超える血液を確保でき、最上氏は「皆さんのご協力で目標の一升瓶150本(270リットル)を大きく超えた」と感謝の意を述べた。

 県庁で行われた贈呈式では、同支部長を務める黒岩祐治神奈川県知事が感謝状を贈呈。あいさつでは「大相撲を継続するだけでも大変なのに、献血を合わせて多くの人を巻き込み、地域全体の取り組みにしている」と評価するとともに、「たくさんの人が救われた。県の誇り」とキャンペーンや協力企業を称えた。

 感謝状を贈呈された企業は以下の通り。▽(株)ジェイコム湘南・神奈川▽明治安田生命保険相互会社神奈川本部▽(株)不二サッシ関東神奈川営業部▽アストモスリテイリング(株)関東第一カンパニー▽湘南信用金庫藤沢支店。

熱中症警戒アラート 発令日数が昨年超え 残暑に引き続き警戒

 人体と外気との熱のやりとりに関する数値「暑さ指数」をもとに、環境省と気象庁が定めた「熱中症警戒アラート」が今年度、藤沢市では9月11日時点で計35日発令されていたことが分かった。また、今年度から始まった「熱中症特別警戒アラート」については、1日も発令されなかった。

 「熱中症警戒アラート」は、都道府県内におけるいずれかの観測地で、翌日・当日の暑さ指数の最高値が33(予測値)に達する場合に発表される。発令後は激しい運動を避けるなどの判断が求められる。市健康づくり課によると、同日時点で発令日数が26日だった昨年に比べ、7日増加しているという。

 「熱中症特別警戒アラート」は、都道府県内のすべての観測地で暑さ指数の最高値が35(同)の場合に発表される。発令の際には、市の防災無線などを活用し、学校や企業などで運動、外出、イベントの延期やリモートワークに変更するか、などの判断がアナウンスされる。

 アラートは10月23日(水)まで運用。同課は「9月に入ったが、残暑が厳しい日々は続いていく。水分をこまめにとるなど警戒と対策をしてほしい」と呼びかけている。

「2学期を始める会」の校内放送を聞く児童たち

鵠南小新校舎が完成 屋上に津波避難スペース

 施設の老朽化に伴い、建て替え工事が行われていた鵠南小学校(秦野知己校長・児童数596人)の新校舎棟が7月末に完成した。防災機能の充実を図り、津波発生時には屋上が避難スペースとなる。児童と教職員は9月2日、新しい学び舎で2学期をスタートさせた。

 「おはようございます」。2学期初日の登校時間。秦野校長をはじめ、教諭たちが昇降口で子どもたちを出迎えた。校舎内を見回して「すごくきれい」「廊下の色がかっこいい」などと歓声をあげる児童ら。教室へ向かう足取りも弾んだ。

 校内放送で「2学期を始める会」があり、各クラスで児童が話に耳を傾けた。秦野校長は「たくさんの人の力を借りてこの校舎が建ちました。感謝の気持ちで毎日を過ごし、来年の新入生やこれから先の鵠南小学校の子たちへきれいな校舎をつないでいってくれることを願います」と話し、「『ありがとう』があちこちから聞こえてくる温かな学校生活を作りましょう。掃除の時間を大事にして、気持ちよい風が吹く学校をみんなで作っていきましょう」と呼びかけた。

5千人超収容

 同校付近は津波の浸水深が最大で3〜4mと想定され、津波避難対策が求められていた。新校舎棟と2022年春からすでに供用が開始されていた複合施設の体育館・保育園棟は津波発生時に避難場所となる。4階と屋上に約5300人が避難できるという。新校舎には防災備蓄倉庫や、外から屋上に直接上がれる避難階段も設置された。

 市では、学校再整備事業を20年9月から実施。建て替えにあわせ、第1期工事として体育館とともに近隣にあった浜見保育園と放課後児童クラブを一体的に整備し、22年2月、地上4階建て・高さ約15mの複合施設が敷地西側に完成した。プレハブの仮設校舎も建てられた。同年9月からの第2期工事で引地川に面する北側の旧校舎を解体した後、同じ場所に4階建ての新校舎を建設した。

 新しい校舎は「海のそばの森の分校」をコンセプトに整備。教室の床や表示板に木を多用しているのが特徴だ。各階には廊下との仕切りがない多目的ホールがある。

 新しい校舎について4年生の子どもたちは「廊下や階段がとても広くて気持ちがいい」「オープンな感じがする学校なので、友だちとたくさん話ができそう」「教室から江の島の景色が一番よく見えると思う」などと感想を口にした。

 新型コロナウイルス感染症が拡大した年に整備工事が始まり、5年目。この間、児童らはコロナ禍で行動制限を余儀なくされたほか、新校舎へ移るまでの2年間をプレハブの仮設校舎で過ごした。工事期間中はグラウンドがせまくなっているため、屋外での活動を工夫する必要もあった。

 「さまざまな制限がある中で小学校生活の大半を過ごし、卒業していった子どもたちもいる。児童と教職員が新しい校舎の使い方を一緒に考え、この建物に負けない素敵な時間を築いていきたい」と秦野校長は話す。

 現在、仮設校舎を解体中。今後はグラウンド整備などの第3期工事を進め、来年3月までに全ての整備が完了する予定。

世界大会に向けた強化合宿で練習に取り組む茂木さん(提供)

フィールドアーチェリー茂木選手 念願の世界大会へ

 六会在住の茂木理恵さん=人物風土記で紹介が、フィールドアーチェリーの世界選手権に出場する。6日には、大会を前に鈴木恒夫市長を表敬訪問した。

 フィールドアーチェリーは、山や森の中などに設置された的を狙う競技。茂木さんは今年5月に滋賀県で行われた「第53回全日本フィールドアーチェリー選手権大会」で優勝を果たし、今月16日からカナダで行われる「第28回世界フィールドアーチェリー選手権大会」への出場権を手にした。

 2021年にも全日本大会で優勝し、市から生涯学習特別貢献表彰を受賞した茂木さん。「次は世界に挑戦したい」という願いが叶ったことに触れた上で、「宣言の実現を報告でき、光栄」と喜びを語った。

 鈴木市長は「今回の出場で、やりがいのあるスポーツの振興の機会が増えれば」と期待した。

イベントの告知ポスター

キッチンカーで能登応援 15・16日 MrMaxでフェス

 辻堂新町の商業施設「ミスターマックス湘南藤沢ショッピングセンター」で9月15日(日)と16日(祝)、キッチンカー約30台が集結する「キッチンカーフェス2024」が開かれる。午前10時から午後5時。同施設と藤沢市キッチンカー事業者連絡協議会の共催、市の後援。

 当日は市内外で人気のキッチンカーが集まり、バラエティー豊かな料理が提供されるほか、ミュージシャンによる野外ステージも行われる。

 今年1月に能登半島地震の被災地を支援しようと初開催され、今回が2度目。主催者は「おいしい料理を食べながら被災地を応援してもらえたら」と来場を呼び掛けている。

過去の畜産ふれあいまつり(提供)

畜産まつり、今年も 宮原で10月6日

 宮原のJAさがみ緑化流通センターで10月6日(日)、「ふじさわ畜産ふれあいまつり」が開かれる。午前10時から正午。

 会場では販売会とイベントを実施。子牛のふれあいコーナーを開設し、柵の中で乳牛や肉牛に触れ合うことができる。他に地元産牛乳と生クリームをペットボトルに入れて振ってバターを作る体験や、市内で採れた卵などが貰える輪投げゲーム、卵を使ったお菓子などを賭けたパネルクイズ、商品券がもらえる牛の体重当てクイズなどが行われる。

 販売会では、藤沢市畜産会の焼肉や市内企業のソーセージ、メンチカツの販売のほか、堆肥販売などもある。

 市農業水産課は「動物とふれあうイベントや、おいしい食べ物を通じ、地元の畜産業を知って、応援していただくきっかけになれば」と話している。問い合わせは同課【電話】0466・50・3532。

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展示される書道作品の一部(提供)

「古より未来へ」書道展 17日からアートスペース

 辻堂神台のアートスペースで9月17日(火)から書道作品展「古より未来へ」が開催される。22日(日)まで。午前10時から午後7時(最終日は午後3時まで)。

 ココテラス湘南1階の書道教室「白珠書道教室」による作品展。教室に通う児童・生徒らが、「文房四宝」と呼ばれた筆、墨、すずり、紙の材料を調べて書道作品にしたものや、大人の受講生による掛け軸に書をしたためた作品を展示する。

 教室を主宰する大森白珠さんによる『源氏物語』をモチーフにした作品も展示され、21日(土)午後2時からは大森さんの書道パフォーマンス「源氏物語を書く」も行われる。

 同施設1階の教室では20日(金)から期間中、海で拾った石や貝殻、1メートル40センチほどの紙に字を書く「海の書道教室」を開催。参加費500円、「古より未来へ」鑑賞者は300円となる。問い合わせは大森さん【携帯電話】090・6182・3178。

大黒橋小公園(市内遠藤)

気になるまちかど 「小休止にどうぞ」

市内一小さな大黒橋小公園

 何とコンパクトな公園か。遠藤にある「大黒橋小公園」は藤沢市内で一番小さい公園だ。市公園課によると、面積は47・60平方メートル。部屋の広さなら30畳弱といったところ。

 大庭獺郷線の「苅込」交差点と小出川に架かる大黒橋の間に位置する。三角形に近い台形をした園内には、植栽や木製遊具、木馬などがあり、ステンレスのモニュメントがのどかな風景の中で日差しに輝く。作者やタイトルは分からないが、造形物が描く曲線が小出川の水流を連想させる。プロムナードのような白い舗装が茶色いブロックで縁取られているのも、おしゃれな感じだ。

 同公園がオープンしたのは1992年4月。この場所に整備された詳しい理由や経緯は不明だそうで、「市北西部で整備事業を行った際に残地の有効活用で公園がつくられたのかも」と同課では推測する。「歩道との境に車止めがあり、人型がデザインされた緑色のフェンスも凝っている。とても小さい公園なのに、モニュメントやこれらの設備が充実しているのは珍しい」と担当者。

 大黒橋から下流の追出橋まで約3Kmに及ぶ小出川沿いは、彼岸花の名所として知られる。地元で環境保全活動に取り組んでいる「遠藤彼岸の花の会」の会長・宮治孝雄さんは「散策やランニングの人が休憩に公園を利用しているようで、彼岸花の観賞時期には立ち寄る人が増える」と話す。

 9月21日(土)には「小出川彼岸花団体協議会」の主催で彼岸花まつりが開催される。

晴天の下藍を収穫する参加者ら

もっと知って藤沢の藍 藤沢湘南LCが収穫

 奉仕団体の藤沢湘南ライオンズクラブ(丸岡尚子会長)が7日、高倉の畑で藍の収穫を行った。

 古くから染料として親しまれている藍を活用しようと、同クラブでは3年ほど前から会員の畑で栽培に取り組んでいる。藍染め体験だけでなく、昨年度はクラブ設立50周年を記念して藍を使った絵画などを藤沢市に寄贈している。

 この日の収穫では、会員ら37人が参加。晴天の下丁寧に藍を刈り取り、染料に使う葉を外した。

 残った茎は生薬としてお茶にすることができ、健康への効果やお茶の作り方の解説も行われた。

 参加した女性は「藍がどのように栽培されているのか知らなかった。葉が柔らかくて、とても繊細」と話した。丸岡会長は「藍の畑は全国的に減少しています。有効活用の方法をもっと多くの人に知っていただき、クラブの事業を通して『藤沢の藍』を特産品に育てていけたら」と話す。

ヘルパーと共に笑顔で歩く宮崎さん(左)

石川在住 宮崎武志さん(83) 見えなくても、3000万歩 「心は見える」日々はつらつ

 視覚障害がありながらも、毎日約1万歩のウォーキングを続ける石川在住の宮崎武志さん(83)は、2016年4月、自宅から大庭の引地川親水公園まで足を運ぶ日課を始め、8年5カ月で累計3000万歩以上になった。現在ギネス登録を申請中。「継続は力」をモットーに掲げ、日々を楽しく健康に過ごすためにさまざまな取り組みを行っている。

 60代から始めたウォーキング。「網膜色素変性症」を患い、視力を失いながらも続ける理由は、それが「生きる力」になるからだと語る。

 「自分の1日の行動には、1から万までの数字が入っている」。日課として、朝にまず1杯の冷たい水を飲み、10人と話し、文章を100文字書き、音声で1000文字読み、1万歩歩く。健康を保つために考えながら過ごすことが、はつらつとした日々を送る秘訣となっている。

 毎朝4時に起床し、6時頃に家を出発する。石川2丁目の坂を下り、引地川沿いをさらに南下。ヘルパーとの会話を楽しみ、鳥や虫の声を聞きながら歩く。会話の内容は多岐に渡り、音声で知った情報をクイズ形式にしてアウトプットすることも多いという。

 親水公園に到着すると、園内のあずまやに腰を掛け、同じように歩いている人たちと談笑する。宮崎さんにとって人との出会いは、人生を貫く要素の一つだ。

 中学卒業後から自動車整備工場に就職。29歳で独立開業後はガソリンスタンド経営や車の販売を行い、ライオンズクラブの社会奉仕活動にも参加した。多くの人々と触れ合い、その経験は「今でも生きている」といい、「目は見えなくとも、心は見える」と話す。

 50代で視界の異変に気づき、熱海在住の時に参加したウォーキングイベントから今日まで歩き続ける。ギネス申請については「孫などがやっているから、自分にはよくわからない」という。今夏からは体に無理のないように1日8000歩に減らした。「これからもマイペースに、楽しく歩いていく」

賞杯を手にする加藤さん(中央)と団員

市消防団第5分団 加藤さんが最優秀賞 県操法大会 小型ポンプ操法の部

 藤沢市消防団第5分団(本鵠沼地区)の副分団長を務める加藤章吾さん(59)が今夏、厚木市の県総合防災センターで行われた第55回県消防操法大会小型ポンプ操法の部で、最優秀選手賞(3番員)を受賞した。市消防団では初の快挙。

 地域防災の要として、まちの安全・安心を支える消防団員が、日頃の訓練で磨き上げた消火技術を競い合う同大会。小型ポンプ操法の部は、4人1組で消防ホースの延長や接続、筒先の結合を実施後、放水によって標的を倒す。所要時間や迅速な行動、確実な動作、チームワークなどが審査され、順位が決まる。

 第5分団は、昨年7月に開かれた市大会で市内31分団の頂点に立ち、県大会への切符を手にした。加藤さんが担当したのは、消防団所有の動力消防ポンプを操作する3番員。緻密な操作技術と冷静な判断が求められる重要な役割だ。迎えた本番は、ほぼノーミスで、最高の演技を披露した。

中年の星

 地元の町内会から誘われ、33歳で消防団に入団した加藤さん。建設会社で働く傍ら、サイレンが鳴ればすぐに火災現場に駆け付けて放水活動するほか、東日本大震災が発生した際には「無線も携帯電話もつながらなかった」という状況のもと、海岸近くで率先して避難誘導するなど、自らの危険を顧みず市民の命を守り続けてきた。

 その勇敢な背中は、他の団員たちを鼓舞する。年齢差40歳の澤地秋摩さん(19)は、救急救命士を目指して活動する大学2年生。県大会に向けて市消防防災訓練センター(石川)で週2〜3回の過酷な練習をともにこなした間柄だ。「時には喝を入れてくれ、時には褒めてもくれる。父親のような信頼できる存在」と尊敬のまなざしを送る。

 若手選手の参加が多いなかで、県大会には今年で4度目の出場を果たしたベテランの加藤さん。「緊張の後にくる達成感がたまらない」といまだ現役選手として活動する理由を述べ、「団員たちには厳しいことを言ったかもしれないが、どうせやるなら勝ちにいきたい。私についてきてくれた皆あってこそ獲得できた最優秀賞。ありがたい」と謙虚に語った。

 なお、団体では19団中6位の優良賞に入った。

第25回藤沢市民オペラ 『魔笛』に子ども招待

 藤沢市みらい創造財団では、藤沢市民オペラ『魔笛』に子どもを無料で招待する。文化庁の「劇場・音楽堂等における子供舞台芸術鑑賞体験支援事業」を活用し、12月7日(土)・8日(日)・14日(土)・15日(日)の公演に各日100人程度を招く。いずれも午後2時開演。

 対象は小学1年生から18歳以下と、その保護者。子ども2人につき保護者1人(半額)。中学生と高校生は友人同士で申し込むことができる。対象の座席はB席(定価税込5千円)・C席(同3千円)相当。7日と15日の公演には託児サービスあり。

 申し込みは同財団ホームページ(【URL】https://f-mirai.jp/)の専用フォームで9月13日(金)午前10時から10月6日(日)まで受け付け。応募者多数の場合は抽選となる。当選結果は10月中旬ごろに連絡。

 同財団は「ひとりでも多くの子どもたちに本物の舞台に触れ、舞台芸術の素晴らしさを感じてもらえれるとうれしい」と応募を呼びかけている。

 問い合わせは同財団芸術文化事業課【電話】0466・28・1135。

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インターハイに出場したウエイトリフティング部の長田さん(前列中央)、都元さん(右)、山崎さん(左)、最上さん(奥中央)

インハイ重量挙げ 日大藤沢が3連覇 心と体を鍛え抜く

 長崎県で行われた今夏の全国高校総体(インターハイ)重量挙げ男子学校対抗で、日大藤沢高校が3連覇を達成した。インターハイ史上2校目となる快挙を成した強さの秘訣を、出場した3年生選手に聞いた。

 選手の各競技の上位入賞ポイントの合計で競う学校対抗。日大藤沢は、94点と2位に30ポイント以上の大差をつけて勝利した。「個人の成績よりも団体の優勝を強く意識していた」と、主将の長田恵達さんは振り返る。他の誰よりも練習し、行動で部の結束を固めてきた。「ほっとしていますし、うれしい」と満面の笑みをみせる。

 ハードな競技だけに、コンディションの調整は重要。都元栄寿さんは「メンタルと体のケアは細心の注意を払って大会に臨んだ」と話す。膝や腰などにケガをかかえる部員も多いが、最上拓斗さんは「記録を更新した時の喜びで、それまでの苦労が一瞬で吹っ飛ぶ」と充実感を語る。

 今回大会でポイントのエースとなったのが73kg級の山崎椋太さん。ジャークで146kgの大会新記録で優勝したほかスナッチで4位、トータルで1位と活躍。部員たちに勢いを与えた。

 サッカーや野球などスポーツで活躍する同校だけに、専用の練習施設が充実しており、練習量が多くなる時は近隣の整骨院も部員の体調管理に協力しているという。また、大学附属高の強みをいかし、大学生の合宿に参加するなど、レベルの高い練習も選手の強化につながっている。

 過去、インターハイで4連覇を達成した学校はない。前人未踏の記録へ、バトンをつないだ。「きっとやってくれると信じている」。長田さんは後輩に夢を託す。

クライミングユース世界選手権で活躍した濱田さん(左)と仲田さん(右)

クライミングユース世界選手権 濱田さん2大会連続金 仲田さんも3位入賞

 中国・貴陽で先月24日から31日にかけて行われた「IFSCクライミングユース世界選手権2024」で藤沢市山岳・スポーツクライミング協会所属の濱田琉誠さん(15・鎌倉高校1年)がボルダーで優勝。リードで2位に入賞した。濱田さんは2大会連続の金メダル獲得。仲田和樹さん(13・大清水中2年)もボルダーで3位、リードで4位に入賞した。

 世界各国からハイレベルな若手クライマーが集う同大会。ボルダーは体ひとつで壁を登り、制限時間内にいくつの課題を完登(クリア)できるかを競う。濱田さんは予選と準決勝を1位で通過し、決勝戦では第1課題で完登を逃すものの、第2課以降を全て完登し優勝を決めた。壁の金具にロープをかけながら登り高さを競うリードでは、ミスが響いて惜しくも2位となった。

 2大会連続の金メダル獲得だが、「内容はまだまだ反省が多い。改善していきたい」と厳しく上を見据える。

 仲田さんは、同選手権初出場で表彰台に立った。「世界のレベルは高かった」というが、今大会最年少の銅メダルを獲得。「もっと上を目指せる」と意欲を燃やす。

 同協会の東昭一会長は「2人とも藤沢から世界を代表する選手として結果を出してくれた。これからも活躍してもらいたい」と期待を寄せる。

かき氷を手渡す子ども店主

店主もお客も子ども 川名御霊神社で屋台ずらり

 川名御霊神社で7日と8日に行われた夏祭りで、子どもたちが店番を務める屋台が出店した。

 川名自治会こども会に所属する小学5、6年生22人が店主となり射的や輪投げ、お菓子すくい、ひもくじ、かき氷の5つの屋台で接客を行った。

 子どもたちに責任感や学年を超えた交流を持ってもらおうと、同会が社会勉強の一環として企画した。コロナ禍で一時は途絶えたものの、昨年から再開。今年は6月末ごろから保護者が屋台の内容の考案や景品の準備を進めてきた。

 この日、特に人気だったのは射的の屋台。担当した6年男子は「店番で関わったお客さん皆が笑ってくれるのが嬉しい」と語った。

真新しいユニフォームに身を包む湘南ユナイテッドBCの選手ら

新シーズン 狙うは「ベスト4」 湘南BCが新体制発表

 藤沢、茅ヶ崎、寒川の2市1町を拠点に活動するプロバスケットボールB3リーグの「湘南ユナイテッドBC」が10日、藤沢市役所で2024―25シーズンの新体制発表会を開催した。

 昨シーズンは27勝25敗で、初のプレーオフに進出を果たし、18チーム中8強入りした湘南BC。新加入した7人を含む14人がメンバーで、B2リーグ「青森ワッツ」から移籍した内田旦人選手がキャプテンを務める。

 ホーム開幕戦が今月27日(金)、秩父宮記念体育館で行われるのを前に、スローガン「パッション」を掲げた堀田剛司ヘッドコーチは、その意味について「情熱を持って地域を盛り上げ、ファンを増やせるようなプレーを見せたい」とした上で、「激しい守りと早い展開の攻撃で、次はベスト4を狙う」と意気込んだ。

 会見に参加した鈴木恒夫市長は「年々力をつけていくチームに、希望と勇気をもらっている。最大限のパフォーマンスを発揮して」と激励した。

御所見の歴史訪ねる 散策と講演 参加者募集

 御所見・打戻の自然を楽しみ歴史的建造物を知る「第38回歴史文化めぐり 御所見・打戻の歴史文化と盛岩寺を訪ねる」が9月28日(土)に開催される。昼12時から午後4時。少雨決行。参加費は1人800円。定員30人。主催は湘南藤沢文化ネットワーク。

 藤沢市北西部に位置し、谷戸と台地の緑豊かな御所見地区。当日は、小田急湘南台駅地下改札口前に集合。慶應大学SFCから浅間神社、縄文炉穴跡、宇都母知神社などを巡って盛岩寺まで散策し、藤沢宿から移築された歴史的建造物「盛岩寺・昭和文化館」で建物の魅力についての講演と見学を行う。

 参加希望者は、氏名、連絡先電話番号を記入して主催者にEメール(【メール】a.mac@jcom.home.ne.jp)で申し込む。持ち物は、歩きやすい靴、飲み物、マスク(着用自由)、筆記用具等。詳しくは同ネットワーク【携帯電話】090・5427・8033(渥美さん)。

市長動向 鈴木恒夫藤沢市長

9月2日▽災害対策警戒会議▽市議会本会議▽市内視察巡回▽両副市長

9月3日▽自衛消防訓練▽請願陳情説明文理事者調整▽議案質疑答弁理事者調整▽市民ギャラリー

9月4日▽市議会本会議▽県企業庁応急復旧工事等実務研修会視察(寒川町)

9月5日▽百歳訪問▽市内視察巡回▽宇都母知神社郷土資料館「むかしのどうぐ展」▽街なみ継承地区魅力向上店舗集積事業「蔵まえ34」視察

9月6日▽市内の水稲収穫現場視察▽世界フィールドアーチェリー選手権大会日本代表選手表敬訪問▽中山副市長▽川崎副市長

パレスチナ問題を知ろう 9月22日(日)、鵠沼公民館で

 鵠沼公民館で9月22日(日)、パレスチナ問題の特別講演「海はよみがえるか〜ガザのホロコーストと私たち〜」が開かれる。午後6時から8時。湘南地域を中心に活動する有志団体「海からつながるパレスチナ」が主催。

 講師は早稲田大学教授で、パレスチナ問題について長年発信を続けてきた岡真理さん。当日はイスラエルによるパレスチナへの大規模攻撃の現状や歴史的背景について語る。

 費用は無料。予約制で、専用フォーム(【URL】https://forms.gle/yndqnUXufpKho4KbA)から申し込む。問い合わせは同団体(齋藤さん)【電話】080・4111・9270。

 また、同団体は21日(土)から10月6日(日)にかけて鵠沼海岸の映画館「シネコヤ」でガザに関するドキュメンタリー3作品を日替わり上映する。料金は一般1400円、22歳以下1000円。