長崎県で行われた今夏の全国高校総体(インターハイ)重量挙げ男子学校対抗で、日大藤沢高校が3連覇を達成した。インターハイ史上2校目となる快挙を成した強さの秘訣を、出場した3年生選手に聞いた。
選手の各競技の上位入賞ポイントの合計で競う学校対抗。日大藤沢は、94点と2位に30ポイント以上の大差をつけて勝利した。「個人の成績よりも団体の優勝を強く意識していた」と、主将の長田恵達さんは振り返る。他の誰よりも練習し、行動で部の結束を固めてきた。「ほっとしていますし、うれしい」と満面の笑みをみせる。
ハードな競技だけに、コンディションの調整は重要。都元栄寿さんは「メンタルと体のケアは細心の注意を払って大会に臨んだ」と話す。膝や腰などにケガをかかえる部員も多いが、最上拓斗さんは「記録を更新した時の喜びで、それまでの苦労が一瞬で吹っ飛ぶ」と充実感を語る。
今回大会でポイントのエースとなったのが73kg級の山崎椋太さん。ジャークで146kgの大会新記録で優勝したほかスナッチで4位、トータルで1位と活躍。部員たちに勢いを与えた。
サッカーや野球などスポーツで活躍する同校だけに、専用の練習施設が充実しており、練習量が多くなる時は近隣の整骨院も部員の体調管理に協力しているという。また、大学附属高の強みをいかし、大学生の合宿に参加するなど、レベルの高い練習も選手の強化につながっている。
過去、インターハイで4連覇を達成した学校はない。前人未踏の記録へ、バトンをつないだ。「きっとやってくれると信じている」。長田さんは後輩に夢を託す。
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