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藤沢 人物風土記

公開日:2024.09.13

フィールドアーチェリー世界選手権に出場する
茂木 理恵さん
六会在住

達成感を追い求めて

 ○…山や草原など自然の地形を生かして設置された標的をゴルフのように回って矢を射るフィールドアーチェリー。日本選手権で優勝し、世界大会に挑む。室内アーチェリー日本選手権の王座に輝き、藤沢市から生涯学習特別貢献表彰を受けた際に掲げた「次は世界に」という夢が、3年越しに実現した。「目標は上へ、上へ。出場するからには結果を残したい」と意気込む。

 ○…幼い頃から体を動かすことが好きで、休み時間は必ず校庭を駆け回って遊ぶ活発な少女だった。特に熱中したのは「うんてい」で、一つ飛ばしで渡りきるまで極めるほど「ハマるとのめり込むタイプ」。中学入学後に始めたテニスも大学まで続けた。アーチェリーとの出合いは、大人になってから。スポーツに親しむ自身の身体づくりをサポートしていたかかりつけの歯科医師から「やってみないか」と声を掛けられたのが、競技を始めたきっかけだった。すぐに夢中になり、種目を変えながら弓を引き続けて早15年。「まだ挑戦したい種目はある。これからもずっと続けていると思う」と競技は生活の一部になっている。

 ○…平日は保育士として子どもの成長を見守り、土日はコースがある森や山へ足を運び、朝から晩まで的を狙う。休む暇のない日常を送るが、「本当は毎日打ちたいくらい」とストイックな一面をのぞかせる。アーチェリーの魅力は「達成感」。プレッシャーをはねのけ、的の中心を射抜く瞬間の高揚は何物にも代えがたいようだ。「二足のわらじ」を履いてまで、やり抜き通してきたフィールドアーチェリー。自身の実力のみで大舞台へのチャンスを手繰り寄せた。「最大限の力を発揮し、悔いなく終われたら」。並みいる強豪を相手に戦い続ける。

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