都筑区版【9月19日(木)号】

神奈川19区 新人4氏の争いか 新区割りで初の選挙

 今秋にも実施の可能性がある次期衆議院議員選挙は、「1票の格差」是正に伴う新しい区割りで行われる初めての選挙となる。区内の分割が解消された都筑区と川崎市宮前区を選挙区とする新しい「神奈川19区」は、国政政党4党の支部長同士が、議席を争う構図が濃厚な状況だ。=9月16日起稿

 これまでに出馬の意向を表明しているのは、自由民主党の草間剛氏(42)、立憲民主党の佐藤喬氏(42)、日本維新の会の添田勝氏(46)、国民民主党の深作ヘスス氏(39)の4氏。

 草間氏は1982年生まれ。早大マニフェスト研究所、参議院議員の第一秘書を経て、2011年の横浜市議選に都筑区から出馬し初当選。3期12年務めた後、「新しいステージへ挑戦」するため23年4月の4期目に出馬しなかった。「賃上げや物価高対策、東京都との子育て政策格差の解消、停滞している地下鉄延伸などに力を発揮したい」と意欲を示した。

 佐藤氏は1982年生まれ。財務省に入省。海外勤務などを経て、内閣官房行革事務局総括参事官補佐に。国会の機能不全を痛感し、退職。同党の公募に応じた。本紙の取材に対し「自民党一強体制の長期化に伴い、国会での議論が形骸化。自民党内の慣習や力関係などにより政策が決まっていく現実を見てきた。日本の明るい未来のためできることを」と語った。

 添田氏は1977年生まれ。介護ヘルパーとして働いた経験から政治を志し、2011年に川崎市議選に宮前区から出馬し初当選。3期12年務めた後、23年4月の神奈川県議選に出馬。初当選を果たした。「市議時代に成果を上げた、介護事業者が高齢者の要介護度を改善させると報酬が高くなる仕組み『逆・介護保険』の制度を全国に広めたい」と訴える。

 深作氏は1985年生まれ。米連邦議会下院議員外交政策担当や内閣府国際交流事業ファシリテーター、埼玉県知事秘書などを務めた。2022年の参院選に同党から神奈川選挙区に出馬も落選。本紙の取材に対し「権力闘争や政局ではなく、自らの経験を国益最大化のための政策提案に生かし、この地元から取り組んでいきたい」と語った。

 衆議院の区割りは、都筑区が神奈川7区と8区に、宮前区が9区と18区に、区内が分割されていたが、22年の公職選挙法の改正で解消された。

佐々田区長を表敬訪問した林田館長(左)

つづきMYプラザ ボツワナ交流で外相表彰 児童画展10年の節目に

 外国人や中高生など青少年支援を続ける「都筑多文化・青少年交流プラザ(つづきMYプラザ)」が、国際交流の分野に秀でた団体として、2024年度外務大臣表彰を受けた。同プラザの林田育美館長は9月12日、佐々田賢一区長を表敬訪問。受賞を報告した。

TICADきっかけ

 同プラザは2007年に発足。14年から続けている茅ケ崎小学校とボツワナ共和国のベン・テマ小学校の児童による「都筑・ボツワナ交流児童画展」の開催を通し、文化交流の促進に尽力したことが評価された。

 絵画展開催のきっかけは、08年に横浜で開催された「第4回アフリカ会議(TICAD)」。市が子どもたちにアフリカ各国に対して理解を深めてもらおうと実施した「1国1校運動」で、茅ケ崎小学校の対象国がボツワナだった。

 同プラザは13年の「第5回TICAD」の横浜開催後、絵画を通した子ども同士の交流を提案。茅ケ崎小とボツワナの間での実施が決まった。

 絵画展は、両国の小学3年生同士が1万3600Km離れた友人に「伝えたいこと」を絵にして送っている。

 開催には両国の大使館も協力。両国の学校で国際理解を深めるための教室を実施している。また作品の輸送は日本通運株式会社が無償で請け負っている。今年2月には開催10周年を記念し、区民ホールでの展示に加え、横浜市役所で記念のセレモニーも行われている。

 林田さんは「プラザ単独ではできなかった。関係者が皆、ボツワナファン、アフリカファンになって、誰一人『もうやめよう』といわなかった」と周囲の協力に感謝。「表彰されたらますますやめられない」と周囲を笑わせた。

 同表彰は今年度、186個人、59団体が選ばれた。表彰は海外在住者・団体も対象で、ボツワナのベン・テマ小学校も同時に表彰されている。

 林田さんの訪問を受けた佐々田区長は「子どもたちが世界に目を向けるきっかけになっている取り組み。継続してきたことが素晴らしい」と賛辞を贈った。今年度の展覧会は来年2月に区民ホールで開催の予定。

「Beauty Japan」の日本大会に出場する 渥美 陽子さん 区内在住 45歳

出産の幸せを広めたい

 ○…コンテスト出場のきっかけは、事務局からのスカウト。外見だけでなく、内面の美しさや社会での活躍も審査基準に入ることを知り、興味を抱いた。普段は北山田で産婦人科クリニックの院長を務めながら「お産の楽しさ」を広めている。「コンテストを通し、少しでもお産に対してポジティブな印象を与えたい」と意気込む。

 ○…大阪府出身。幼少期は手のかからない大人びた少女だった。地元の工業高校へ通い、その後単身でアメリカの大学へ進学。卒業後に帰国し、父親と同じ医者を志した。鹿児島大学で医学を学ぶ中、自然分娩の講演に感銘を受け、産婦人科医の道へ。「『痛い』や『つらい』という印象を持たれやすいが、妊娠・出産は奇跡であり、幸せなことなんだと気づいた」と優しく微笑む。

 ○…33歳で産婦人科医になり、10年以上が経過した。現在は妊婦の不安を和らげ、安産に導くために「予祝(よしゅく)バース」という独自の出産方法を取り入れるなど「幸せな出産」のための工夫を凝らしている。「最初は出産を怖がっていた人が、出産後に『幸せでした』と言ってくれた時はうれしかった」とやりがいを語る。

 ○…現在は4人の子宝にも恵まれ、夫と義母と7人暮らし。「子どもは、4人のうち3人が自宅出産。自身の出産経験も仕事に活かされている」と語る。昨年の6月、現在勤めているクリニックの助産師から「院長をやってくれないか」と声がかかり、家族とともに都筑区へ移住した。「緑があり、住みやすい」と穏やかな表情。趣味は旅行で、仕事の傍ら全国の温泉やグルメを巡っている。「コンテストが終わり、長期休暇ができたら家族旅行にでも。最近は行けていないので」と笑顔で話した。

本番に向け「花籠」を回す杉山さん

杉山神社 伝統の舞を今年も 9月22日、例大祭

 池辺町の杉山神社で9月22日(日)、例大祭が催される。主催は池辺町連合自治会 (栗原晃司会長)。

 例大祭の名物は、推定400kgといわれる大きな神輿と神輿の露払いとして行われる「花籠の舞」。9月17日には花籠を振る本番前最後の練習が、神社の境内で行われた。

 花籠は、長さ約3mの竹の先端に籠を被せ、竹を割き赤い紙を巻きつけた棒に、和紙で染めた花をつけ、花びらのように48本飾りつけていく。重さは15kgほどになるが、持ち上げて振りを付けながら回転させると、体感はもっと重いという。

次世代に継承

 花籠は全部で4本。大きなものとは別に「次世代のために」と、中高生用に枝の長さが短い小ぶりなものが1本用意されている。

 地元・池辺町在住の杉山駈瑠さん(都田中3年)は、今年初めて花籠振りに挑戦する。初めての練習の時は、その重さに腕や腰が筋肉痛になったという。それでも何も飾りのない笹竹を使い、自主練を重ね、腰を落として回せるようになった。本番を間近に控え「緊張するが、ちゃんと花が開くように本番に臨みたい」と笑顔で汗を拭った。

 例大祭は正午から御魂入れの後、午後1時から神輿と花籠の舞が披露される。かつては花籠も神輿も町内を練り歩いていたが、今年はどちらも境内での披露目となる。

全国大会、文化祭を踊り切り笑顔を見せる=提供写真

目標達成に「夢のよう」 茅ケ崎中ダンス部

 茅ケ崎中学校ダンス部(顧問/伊達雅姫教諭)には、69人の部員が所属。「全国大会出場」を目標に掲げ、練習を重ねてきた。

 目標を達成し、挑んだ全国決勝大会の結果は11位。「ウイルス」をテーマとしたダンスで観客を魅了。会場を熱狂の渦に巻き込んだ。

 悲願の全国大会出場を果たし、部長の仙田美咲さんは「出場が決まった時は夢のようでした。夏休みのほとんどを練習に費やし、全力で踊りました。とても充実した時間だったので、終わってしまい寂しいです」と話した。

 顧問の伊達教諭は「会場の空気感が予選とは違い、どの学校からも気合を感じました。ここでしか感じられない貴重な経験が、生徒たちの刺激や成長につながったと思います」と振り返った。

 同部は14日の文化祭でもパフォーマンスを披露し、会場を盛り上げた。

ナスを収穫する生徒

川和中学校 ナス収穫、上手にこなす 職業体験で学び深める

 川和中学校(高部振司校長)では9月12日、2年生が職業体験を行った。今年は約60の事業所が生徒を受け入れ、生徒らは多様な業種の体験を通して、学びを深めた。

 折本園=折本町=では、生徒10人がナスの収穫を体験。生徒らは同園の新井知剛さんに、収穫方法を教わった後、ハサミを使って手際良く約70袋分のナスを収穫した。

 収穫を体験した山田未波さんは「めったにない機会で、貴重な経験になった。日差しが暑く、農家さんの大変さを知ることができた」と振り返った。

 新井さんは「暑い中、一生懸命に収穫してくれた。普段食べている野菜がスーパーなどの店頭に並ぶまで、どのような過程を辿っているかを知ってもらえたらうれしい」と話した。

鎌倉・円覚寺の横田南嶺管長が揮毫した特別展のタイトルを前に挨拶をする寳林寺・中西成道住職

近世禅林の息吹を感じる 歴博で「寳林寺(ほうりんじ) 東輝庵(とうきあん)展」

 横浜市歴史博物館=都筑区中川中央=で9月13日、特別展「寳林寺 東輝庵展 横浜の禅―近世禅林のルーツ」の開催を前に、関係者向けの内覧会が開催された。

 15世紀に開創された寳林寺=南区永田=は、18世紀中頃に「鎌倉禅」の祖と言われる月船禅慧(げっせんぜんね)が「東輝庵」を開いた。月船のもとには、鎌倉・円覚寺中興の祖といわれる誠拙周樗(せいせつしゅうちょ)や日本最初の禅寺を開いた仙厓義梵(せんがいぎぼん)など、近世の名だたる禅僧が集まり、東輝庵を中心に、地域との交流が生まれたとされる。

 同寺には名僧たちにまつわる遺品が数多く伝わっており、今回の特別展では、同寺所蔵の品を中心に81件の墨蹟や禅画が展示される。

 内覧会の冒頭、同寺の中西成道住職は「禅の源流や名僧が集団生活する場所が横浜・永田にあった歴史をぜひ見てほしい」と挨拶した。

 特別展は11月10日(日)まで。開館は午前9時から午後5時。会期中に一部展示替えあり(前期10月14日(月)まで、後期10月16日(水)から)。期間中、講演会やワークショップなどの関連イベントも開催。月曜休館(月曜が祝日の場合は翌火曜が休館)。観覧料は特別展は一般1000円、高校・大学生700円、小中学生と市内在住の65歳以上は500円。常設展と共通の場合一般、1200円、高校・大学生800円、小中学生と市内在住の65歳以上は550円。問合せは同館【電話】045・912・7777。

完成した都筑区民文化センター(手前)とボッシュ本社

開業は来年3月 「ボッシュホール」が完成 新本社で記念式典

 大手自動車部品メーカーのボッシュ株式会社=中川中央1の9の32=は9月6日、新本社と同じ敷地内に建設していた都筑区民文化センターの竣工を祝い、記念式典を開催した。

 式典では、タニアリュッカート日本担当役員が「横浜市および都筑区との公民連携プロジェクトに携われたことは光栄。地元自治体と協力し、地域の賑わいの創出は使命」と挨拶。クラウス・メーダー社長は、「新本社に複数の事業部を集約したことで協業が促進され、国内の研究開発体制が強化される」と力強く語った。また来賓として挨拶にたった山中竹春市長は「来年3月開業予定のボッシュホールが地域に根差した文化活動の拠点として、都筑区の新たなシンボルとなることを願っている」と期待を込めた。

カフェもオープン

 都筑区民文化センターは、同社を含む事業者が「区民文化センター等整備予定地活用事業」の事業者として2018年に選定され、22年から新本社と区民文化センターの建設を進めていた。新本社は今年5月から一部を除き稼働していた。

 式典翌日の7日からは本社1階のカフェがオープンしており、一般の利用も可能になっている。

 センターの愛称は、横浜市とのネーミングライツ契約により「ボッシュホール」に決まっている。ホールの開館は来年3月の予定。

10・6決戦 都筑区囲碁大会

 都筑区囲碁連盟主催の「第52回都筑区囲碁大会」が10月6日(日)、中川西地区センター=中川2の8の1=で開催される。事前予約不要。受付午前9時30分から。10時開始。大会はクラス別の変則4回戦。成績優秀者は市18区対抗戦に推薦。

 参加費は昼食付で1500円(女性、高校生以下は1000円)。問合せは同連盟広報【携帯電話】090・6943・9310(担当・曾木宏隆さん)。

軽重量級3位の三輪選手(左)と無差別級優勝の池田選手

日本代表のV2に貢献 (株)ソディック相撲部

 「2024世界相撲選手権大会」が9月7、8日、ポーランドで開催され、株式会社ソディック=本社・仲町台=の相撲部に所属する池田俊さん(22)と三輪隼斗さん(29)が、日本代表として出場。昨年の東京大会に続く団体2連覇に貢献した。2人は個人戦でも池田さんが無差別級で優勝、三輪さんが軽重量級で3位に入賞する活躍を収めた。

 世界相撲選手権は、国際相撲連盟が主催する相撲の世界大会。男子は1992年から、女子は2001年から毎年開催されており、昨年は日本で開催された。今回は10年ぶりにヨーロッパでの開催となり、世界30以上の国と地域からアマチュア力士が参加した。

土俵通じ育成「良き企業人」

 大手工作機械メーカーのソディックは、良き企業人の育成を目的に2019年4月に相撲部を創部。全国社会人相撲大会をはじめとする大会で数々のタイトルを獲得している。2人とも石川県出身で、現在は同社の加賀事業所に勤務する。

 三輪さんは5月の全日本相撲個人体重別選手権大会で優勝、池田さんも昨年12月の全日本相撲選手権大会(天皇杯)で優勝し、それぞれ日本代表に選出されていた。

 今回の結果について、昨年のアマチュア横綱で今年の4月入社の池田さんは「初めての国際大会出場で不安もあったが、世界一を目標に練習に励んできたので、個人、団体ともに優勝でき、嬉しい」とコメント。日本選手団の男子主将で、団体戦の大将も務めた三輪さんは「個人戦は3位で満足いく結果ではなかったが、大将の自分が『勝てば優勝』の団体戦で勝利し、優勝に貢献出来て嬉しかった」と重圧を跳ねのけての団体2連覇に安堵の言葉を口にした。

心行寺で秘仏御開帳 22日、拝観無料

 秋の彼岸に合わせ、心行寺=荏田東4の10の1=では9月22日(日)、同寺の秘仏・十一面観世音菩薩像=写真=の御開帳が本堂で行われる。午前10時から午後3時。拝観は無料で、誰でも拝観可。

 像はヒノキ材の一木造り。像高29・9cm。『新編武蔵風土記稿』には平安時代後期に活躍した仏師・定朝の作と記されている。当日は限定の御朱印もある。次回の御開帳は来年の春分の日。

 問合せは同寺【電話】045・941・3260へ。

<PR>
【LINE読者限定プレゼント】
【LINE読者限定プレゼント】
毎月15名様に抽選で『Amazonギフト券1,000円分』をプレゼント!ギフト券以外のプレゼントもあるかも!是非チェックしてみてください。 (続きを読む)
子どもたちにはポテトチップスのプレゼント

厳しい残暑も笑顔は満開 セン南で秋恒例イベント

 センター南駅周辺では9月14日、すきっぷ広場で「センター南秋まつり」が、みなきたウォーク沿いの子育て地蔵堂周辺で「タウンセンター子育て地蔵まつり」が開催された。

 秋とは名ばかりの真夏を思わせる日差しの中、両会場ともに、オープニングから大勢の来場者が集まった。

 「秋まつり」では、歌やダンスのステージイベントが披露された。また途中2度にわたり、子どもたちを対象にポテトチップスが配られた。

 「地蔵まつり」は、みなきたウォークと早渕川沿いを会場に、飲食やワークショップなどのブースが多数出展。川遊びやモルック体験では、暑さに負けず体を動かす子どもたちの笑顔が弾けていた。

「もしも手帳」の案内をするスタッフ

横浜市 「もしも」考えるきっかけに ほけんの窓口(株)と連携

 横浜市とほけんの窓口グループ株式会社(猪俣礼治代表取締役社長)はこのほど、「もしも」のときの治療やケアについて話し合うきっかけ作りのために市が作成している「もしも手帳」の普及啓発に向けた連携協定を締結した。協定を受け、同社は、「ほけんの窓口」港北ノースポートモール店やモザイクモール港北店など市内直営10店舗で普及啓発活動を開始。接客時に手帳の配布と案内を行っている。

 生命保険や医療保険などへの加入を検討する時が「もしも」を考えるタイミングでもあるため、同社と連携することで、同社の主な顧客層である20代から50代への啓発を強化するねらい。同社によると、手帳を受け取った子どもがいない60代の夫婦から、「ふだんきょうだいに話しづらい『もしも』のことをメッセージとして残せるのはありがたい」という声があったといい、「ライフプランのひとつとして、考えてもらうきっかけを広げていければ」と同社の担当者は話していた。

 手帳は各区役所高齢・障害支援課、地域ケアプラザ、市内薬局や病院などでも配布している。

4千人超のファンの声援に応える河村選手

横浜BC河村勇輝選手 出港式でファンに別れ NBA入りに挑戦

 都筑区をホームタウンとする「横浜ビー・コルセアーズ(横浜BC)」は9月3日、アメリカのプロバスケットボールリーグ・NBAに挑戦する河村勇輝選手を送り出す「出港式」を開いた。

 横浜BCでは最後となる河村選手の雄姿を見ようと、会場の横浜BUNTAI=中区=には、4478人のファンが駆け付けた。イベント前半には、今季から指揮をとるラッシ・トゥオビヘッドコーチやキング開選手らがゲストとして参加。チームメイトとの3ポイントシュート対決やダンクコンテスト、1on1対決などをファンの前で披露した。

 後半にはセレモニーを実施。河村選手がスピーチをした後、トゥオビHCから花束が、ファン代表から手紙が、河村選手へ手渡された。河村選手は「まだスタートラインに立っただけ。NBAのコートに立って、皆さんに良いご報告、恩返しができるように頑張っていきたい。皆さんとの夢を必ず達成して帰ってきます」と決意を述べた。

横浜BCの成功願う

 山口県出身の河村選手は、2020年12月に特別指定選手として横浜BCに入団。東海大学を中退して22―23シーズンからプロ契約を結び、合計4シーズンにわたって横浜BCでプレーした。22―23シーズンはチーム初のチャンピオンシップ・天皇杯でのベスト4入りに貢献し、BリーグのMVPと新人賞のダブル受賞というリーグ史上初の快挙を成し遂げた。

 イベント終了後の記者会見では「横浜は大好きな街ですし、横浜ビー・コルセアーズの成功を一番願っている」と語った河村選手。出港式を見た磯子区在住の小学4年生のファンは「セレモニーはかっこよく、スピーチも感動的でした。NBAでたくさんプレーして、またビーコルに帰ってきてほしい」と話した。

能登半島地震慈善バザー 映画の上映会も

 子どもたちの健全な育成環境の提供を行う「もあなキッズ自然楽校」主催のチャリティーバザーが10月5日(土)、森のようちえんめーぷるキッズ=中川中央1の39の37=ともあな幼稚園=中川中央1の38の10=で開催される。午前10時から午後3時まで。

 午後5時からは、森のようちえんで映画の上映会も開かれる。上映会は事前申し込み制。入場料は大人1000円、小・中・高校生500円、小学生未満無料。

 問い合わせは【メール】info@moanakids.orgへ。

座ってできる運動体験 都田地域ケアプラザで

 都田地区センター・地域ケアプラザの自主事業「座・うんどう」の無料体験会が10月9日(水)、同プラザ=東方町655の4=で開催される。午前10時から11時30分まで。

 音楽講師の橘田國治さんを招き、手足の指を動かし、脳を働かせながら座ってできる運動を行う。後半には音楽に合わせた運動も楽しめる。

 参加費は無料で、誰でも参加可能。定員は先着50人。動きやすい服装に5本指靴下(なくても可)、飲み物、タオルを持参。

 申込み・問合せは同プラザ【電話】045・945・0075へ。

来局者に冊子を渡す職員

郵便局から安心発信 防災情報などの冊子配布

 日本郵便株式会社南関東支社は9月9日から、横浜市内の郵便局(一部を除く)で、市の避難行動計画や災害に対する同社の取り組みをまとめた冊子「防災と暮らしの安心情報」を来局者に無料で配布している。

 冊子の配布は2021年から継続しているもの。今年度版の冊子には、ローリングストックと呼ばれる備蓄方法や避難行動に関する情報を提供するアプリ「横浜市避難ナビ」、浸水ハザードマップ、避難行動計画「マイ・タイムライン」作成シート、「困ったときの連絡先」などがまとまっている。

 都筑区内では都筑郵便局を除く各局で配布している。なお冊子はなくなり次第配布は終了。希望者は来局の際に窓口で確認を。

<PR>
記者が徹底取材!訴求効果の高いWebタイアップ広告出せます
記者が徹底取材!訴求効果の高いWebタイアップ広告出せます
Webタイアップ広告のご案内Web版タウンニュースに記事広告を掲載できます。ドメイン評価の高いWeb版タウンニュースに掲載することでSEOが有利に働き、より... (続きを読む)
予選を通過し、笑顔の渥美さん

渥美陽子さん 「真の日本一の美」を競う コンテスト日本大会に出場

 北山田の産婦人科「Sola Clinic」で院長を務める渥美陽子さん(45)=関連に人物風土記=が11月6日(水)に大さん橋ホール=中区=で開催される「Beauty Japan」の日本大会に出場する。

 Beauty Japanは、美しく社会貢献する女性の発掘を目的としたコンテスト。

 日本大会では、今年1月から8月にかけ、全国21カ所で開かれた予選を勝ち抜いた80人が出場する。出場者らは7枠のグランプリを狙い、自身をアピールする。審査は美しさやキャリアなど、7つのコンセプトを基準に行われる。

 渥美さんは8月17日に静岡県で開かれた予選に出場。プレゼンした「お産の楽しさ」の内容が評価され、日本大会出場の切符を手にした。

 渥美さんは「出産の楽しさをPRするために全国で活動を続けてきた。コンテストの出場も、出産の良さを広めるため。自信をもってアピールしたい」と意気込む。

イベントの告知ポスター

500人を無料招待 五輪メダリスト 卓球・石川佳純さん参加のイベントが横浜武道館で 11月4日、県協会が観覧者募集

 ロンドン、リオ、東京の五輪3大会連続でメダルを獲得した元卓球選手の石川佳純さんが参加する「石川佳純47都道府県サンクスツアー」が11月4日(月・振休)に横浜武道館=中区=で行われる。神奈川県卓球協会の設立100周年記念事業のメイン企画。

 「サンクスツアー」は石川さんが全国に卓球の楽しさを伝えるため、2022年から行っているもの。

恩師との対談や実技指導も

 イベントでは石川さんの記録映像の上映、同協会会長で石川さんの恩師でもある元日本代表監督・近藤欽司さんとの対談、観客とのクイズやゲームなどのトークショーのほか、石川さんが実技指導する卓球教室が行われる。

 石川さんは五輪3⼤会連続でメダルを獲得したほか、17年デュッセルドルフ世界卓球選手権で混合ダブルス⾦メダル、全⽇本卓球選⼿権優勝5回などの成績を残す。09年には、横浜アリーナで行われた世界卓球選手権で世界ランク99位だった石川さんが世界ランク10位の台湾選手を相手に大逆転勝利を収め、「世界デビュー」を果たしており、横浜は思い出の地の一つ。

 イベントの一般観覧者を募集中。定員は500人で観覧無料。応募受付は9月20日(金)から10月15日(火)までで、定員に達し次第終了。応募方法の詳細は同協会のサイト(https://ktta.jp)に9月20日から掲載される。問い合わせは同協会【電話】045・662・5061。

持参したマイボトルをセットしてコーヒーを購入する山中市長

マイボトル専用のコーヒーサーバーを横浜市庁舎内に設置 プラスチックごみ削減へ実証実験

 横浜市はプラスチックごみの削減やマイボトルの利用促進を目的に、市庁舎18階にボトル専用のコーヒーサーバーを設置した。9月17日から実証実験を約3カ月間行い、区役所などへの設置を検討していく。

 この取り組みは、自動販売機の設置などを手掛ける株式会社アペックスと味の素AGF株式会社から市に提案があって進められたもの。市職員のほか、市民が参加する会議が多く行われる会議室がある18階にマイボトル専用のコーヒーサーバーが設置された。アペックスによると、同社のマイボトル専用コーヒーサーバーは全国に約500台設置されているが、自治体の庁舎内に置くのは初めてだという。

 マイボトルやタンブラーをサーバーに置き、カバーを閉めた後にボタンを押してコーヒーや烏龍茶などの商品を選ぶ。ホットとアイスがあり、アイス用の製氷機がサーバーの隣に置かれている。コーヒーは一杯ずつドリップするタイプ。支払いは電子マネーやQRコードで行う。

 設置初日の17日午後には、山中竹春市長がマイボトルを持参して「来店」した。アイスコーヒーを飲んだ山中市長は「おいしい」と感想を語り、日頃コーヒーをよく飲んでいることから「(サーバーを)定期的に使いたい」としていた。

 市は温室効果ガス削減を目的に、プラスチックごみの分別ルール変更を10月から市内9区で先行して実施する。山中市長は「マイボトルから始まる環境にやさしい生活を市から広められるようにしたい」と述べた。

 サーバーは12月13日まで3カ月間設置され、利用頻度や使い勝手を調べていく。その上で、市は区役所や多くの市民が集まる施設への設置も検討していくという。

自作の手形アートを手に笑顔

敬老の日に手形贈る ワークショップに150人

 センター北の商業施設、モザイクモール港北=中川中央=で9月14日から16日にかけて、「手形アート」のワークショップが開かれ、 3日間でおよそ150人が参加した。

 参加者は、手形を花に見立て、絵やメッセージを描き込む「手形de花束」やキーホルダー作りを楽しんだ。

 敬老の日に合わせ、祖父母へのプレゼントを作った梶原彩さんは「好きな絵やメッセージを書けるので、楽しいです」と笑顔で話した。

ダンスステージに歓声の嵐

舞台上に歓声止まず 東京都市大で「横浜祭」

 東京都市大学の学園祭「第28回横浜祭」が9月15・16日、横浜キャンパス=牛久保西3の3の1=で開かれた。

 今年は、来場者にとってかけがえのない時間を過ごしてもらいたいと「Precious」をテーマに開催された。

 飲食や縁日などの模擬店が軒を連ねたほか、「教室企画」として展示やサークルの体験なども行われた。

 体育館ではステージ企画もあり、お笑いライブやダンスステージなどが会場を盛り上げた。

 約4年ぶりに訪れたという区内在住の近藤翼さん(12)は「とても楽しい。大学生が自分たちで運営しているのが、すごいと思った」と驚いていた。

横浜駅西口周辺の公共スペース整備イメージ(相鉄HD提供)

相鉄、横浜駅西口を大規模再開発へ ムービル建て替えも 構想発表、2040年代の実現目指す

 相鉄ホールディングス(HD、横浜市西区)と相鉄アーバンクリエイツ(同区)は9月11日、横浜駅西口周辺を大規模に再開発する「横浜駅西口大改造構想」を発表した。2040年代の実現を目指し、市や地権者と連携を進めていく。

 横浜駅西口は相鉄が1952年に土地を取得し、開発を始めてから70年以上が経過。安全性や機能性の面からも再開発の必要性が高まっているとして、構想を定めた。

 構想では、20年代後半から映画館「相鉄ムービル」の建て替え工事に着手。相鉄ジョイナスと横浜高島屋が入る「新相鉄ビル」も建て替えを視野に検討する。横浜市が主導するまちづくり計画「エキサイトよこはま22」を踏まえ、官民一体となって公共空間も含めた再開発を進め、40年代の実現を目指す。

 11日の会見で相鉄HDの滝澤秀之社長は、再開発が進む新宿、渋谷、品川などの例を挙げながら「東京にはない、個性ある街づくりが求められている」とし、現在の横浜駅西口の魅力に「豊かさ」をプラスした「Well-Crossing」をコンセプトに掲げた。歩行者優先のウォーカブルな駅前空間、河川を利用した親水空間などのハード面の整備のほか、多様な人の交流やオフィス機能、居住機能などのソフト面でも、「現在の西口エリアに不足した魅力を盛り込んでいきたい」とした。

岩室晶子さん

区制30周年を祝う 10月1日、センター南・駅ピアノ

 センター南駅構内の「駅ピアノ」を舞台に開催されている「駅ピアノコンサート」が10月1日(火)、開催される。午後2時から。主催はセンター南駅ピアノ運営委員会(金子進委員長)。

 19回目の今回は、都筑区制30周年記念コンサートとして催される。出演はピアノの岩室晶子さんと二胡の沈琳(シェンリン)さん。演奏曲は「女人花」「花は咲く」「情熱大陸」など。オリジナルソング「都筑のまち・花咲くまち」も披露される。演奏の前には式典も行われ、金子委員長、落合明正副区長の挨拶もある。

参加店に掲示されるポスターを手にする市商連の石川会長(中央)ら

横浜市商店街総連合会がPayPay使い広域プレミアム商品券 10月1日から販売

 一般社団法人横浜市商店街総連合会(石川清貴会長)は、キャッシュレス決済サービス「PayPay」を利用し、市内広域の商店で使えるプレミアム商品券を10月1日(火)から発行する。市内商店のデジタル化と、商品券発行のノウハウや資金のない小規模商店街の支援などが目的。

1200店舗以上が参加

 市内商店街のうち、9月上旬時点で80団体・1200店舗以上が参加予定。すでに今年度、市の補助金を活用して紙のプレミアム商品券を販売している商店街と、市商連未加盟の旭区、独自企画を行う保土ケ谷区、泉区の店舗は参加しない。

 プレミアム分は20%。1口1万円の購入で、1万2千円分の利用ができる。販売総数は2万5千口・3億円で、1人あたり3口まで購入可能だが、購入機会は1回のみ。横浜市民以外でも購入できる。来年1月15日まで使用できる。

 販売開始は10月1日の正午からで先着順。PayPayアプリ内での購入となり、本人確認が必要なため、市商連では事前の本人確認審査完了を呼び掛けている。

 石川会長は「(紙の商品券で多い)500円単位ではなく1円単位から使えるのでお得感を味わってほしい。ぜひ加盟店で買い物して頂き、物価高を乗り切って頂ければ」と話した。詳細は横浜市商連のサイト(http://www.yokohama-syoutengai.com/news/20240912-1/)で。

BARDUHN ドイツ デリカテッセンの無添加ソーセージ

横浜市内商店街9店舗が高島屋で自慢の品販売 9月25日から催事「LOVE YOKOHAMA」

 横浜市内商店街の9店舗が自慢の品を横浜高島屋=西区=で販売するイベント「LOVE YOKOHAMA」が9月25日(水)から30日(月)まで行われる。

 市経済局が商店街活性化や店舗の販路拡大に向けて出店を支援。横浜をモチーフにした商品を扱う9店舗が参加する。同店地下1階フーディーズポート2のイベントスクエアで午前10時から午後9時。

 参加店舗と主な販売商品は次の通り。▼25日〜30日▽BARDUHN ドイツ デリカテッセン(鶴見区・鶴見銀座商店街)…ドイツ人手作りの無添加ソーセージ▽カウアイハニー(神奈川区・反町駅前通り商店街)…クリスマスベリーハニー、他単花蜂蜜▽きじま 戸塚本陣(戸塚区・戸塚宿ほのぼの商和会)…銀だらの有機味噌漬け焼き弁当▼25日〜27日▽黒滝洋菓子店(保土ケ谷区・和田町商店街)…レーズンサンド▽とりあえず星川店(保土ケ谷区・星川商店会)…熊本あか牛重▽こまちカフェ(戸塚区・戸塚宿ほのぼの商和会)…こまちカフェのクッキー缶tamatebako▼28日〜30日▽メリハリベイク(保土ケ谷区・星川商店会)…バスクチーズケーキ▽とんかつ稲 仲町台駅前店(都筑区・仲町台商業振興会)…手延肉厚ヒレかつサンド▽からあげ専門店 鶏笑中田店(泉区・中田中央商店会)…骨なしムネ

「お倉」を演じる五大さん

横浜「注目の人」インタビュー 女優・五大路子さん「横浜は宝の宝庫、もっと掘り下げたい」 舞台生活50周年、横浜夢座25周年

 横浜市港北区出身の女優・五大路子さんが企画・主演を務める舞台「富貴楼(ふうきろう)お倉〜花のように、風のように、海のように〜横濱から日本を動かした女」が2024年9月13日から16日まで、KAAT神奈川芸術劇場=中区山下町=で上演される。五大さんが横浜から演劇を発信したいと立ち上げた「横浜夢座」の25周年、舞台生活50周年を記念した公演となる。今回の作品や横浜への思いを聞いた。(取材=2024年8月)

 ――これまで横浜の歴史の中ではスポットライトが当たることが少なかった「お倉」を演じようと思ったのはどうしてですか。

 「2009年の横浜開港150周年の時に記念事業の一環として大さん橋ホールで演じていました。横浜夢座の25周年、舞台生活50周年の節目に大きな場所でやってみたいと思ったからです」

まずはお墓参りから

 ――今回の公演へ向けて、どのように準備をしてきましたか。

 「まずは今から1年半前に、西区赤門町の東福寺にあるお倉のお墓参りから始めました。どの作品でも自分の足で舞台となるまちを歩いていて、今回もお倉がいたころの横浜駅、現在の桜木町駅周辺などを歩きました。そのころの横浜を想像しながら歩いてみると、開港当時の香りが残っていて、100年以上の歴史がパッと縮まる感じがします」

 ――お倉は1871(明治4)年に現在の相生町で料亭「富貴楼」を開き、伊藤博文や大隈重信といった要人が集まる場所として重要な役割を果たしていました。お倉はどのような存在だったのでしょうか。

 「困っている人がいれば助ける、身を挺してでも頑張るという人だったのではないでしょうか。自分が動き、この国を動かそうとしていました。当時、女性が物を言うのは命がけでしたので」

 ――今回の舞台ではどのようなところに注目してほしいですか。

 「開港し、世界に扉を開いた時、まちの人が何を思い、何を夢見てチャレンジしたのか。歴史を感じ、生きた人を感じ、当時の横浜にタイムスリップした気分で観てほしいです」

横浜から世界に演劇を発信

 ――舞台生活50周年を迎えます。演劇との出会いを教えて下さい。

 「神奈川区の神奈川学園中学の2年生の時に演劇部に入り、高校2年生の時、県立青少年センターで行われていた演劇講習会に参加したのが原点です。その時から『横浜から世界に演劇を発信したい』と夢を抱くようになりました」

 ――「横浜夢座」はどのような思いで作られたのでしょうか。

 「ある日、群馬県で行われた講演会に招かれ、町の人が作ったお芝居を見ました。それは地元の学校の先生が脚本を手掛け、出演者も全員町の人。主人公がタイムスリップするストーリーで、何百年も前から伝えられている踊りと太鼓を使った伝統芸能も加わったもので、エネルギーを感じました。横浜でこういうことができないかと考え、多くの方にアドバイスをいただきながら、『横浜夢座実行委員会』を作り、公募で市民の参加を募って、プロの役者と一緒に舞台に立ってもらうようにしました。そうして、1999年12月に旗揚げ公演『横濱行進曲』を上演しました。そこから2018年まで14回の公演を行ってきました。その後、コロナ禍で予定していた舞台の中止が続きましたが、やっぱり夢を持ち続けたいと考え、夢座が25年の節目を迎えるのに合わせ、『お倉』を上演することになりました」

横浜に「磁力」感じる

 ――ひとり芝居「横浜ローザ」で伊勢佐木町などに立ち続けた娼婦「メリーさん」を演じるなど、横浜の歴史を題材にした作品を多く手掛けていますが、五大さんにとって横浜はどんな場所でしょうか。

 「私は東京の大劇場での舞台も踏んできましたが、横浜にはいろいろなものを引き付ける『磁力』を感じます。これまで、生まれ育った港北区にあった篠原城や鶴見区の花月園、戸塚区のドリームランド、鎌倉時代に活躍し、旭区二俣川で最期を遂げた畠山重忠に関する作品も上演してきました。中区や西区だけが横浜ではありません。いろんな夢を持った人がいて、宝の宝庫、ワクワクするまちです。もっともっと横浜を掘り下げていきたいと思っています」

 ――50周年を迎え、これまでの活動を振り返り、節目となったのはどのような出来事でしょうか。

 「19歳の時、劇団の練習で行っていた空中回転で失敗し、頸椎を損傷する大けがを負いました。病院のベッドの上で『一生、体が動かなくなったらどうしよう』と思う中、そばに生けられていた一輪の花を見て『生きたい』と感じました。その後、25歳でNHK朝の連続テレビ小説『いちばん星』でヒロインを務め、環境が一変しました。この2つは大きな転機となりました」

「横浜ローザ」をエジンバラで

 ――今後の活動や目標について教えて下さい。

 「金太郎飴のように誰がやっても同じではなく、私の命、眼差しから演劇を発信したいと思っています。横浜で多くの方とつながることができました。つながった方と夢を共有し、横浜にある宝を世界に発信していきたいです。夢は仲間がいてこそ叶うもの。夢を見続けられることが幸せです。まだまだ夢の途中。いつか、『横浜ローザ』をイギリスのエジンバラ舞台芸術祭で上演する夢に向かって続けていきます」