藤沢版【10月11日(金)号】
「ON SHOW(音勝)」を目標に掲げて練習を重ねてきた吹奏楽部員ら

湘南工科大附属高吹奏楽部 響け、10人の音色 2年ぶり2度目の全国へ

 湘南工科大学附属高校吹奏楽部が11月10日(日)、都内で行われる「第30回日本管楽合奏コンテスト全国大会」に出場する。2022年以来2度目の大舞台を前に、部員たちは「目指すは最優秀グランプリ賞」と意気込んでいる。

 先月、音源審査で行われた予選では、審査員4人のうち2人が全項目に満点をつける高評価を受け、全国への切符を手にした同部。部員数は全学年合わせて10人の少人数編成だが、中学まで運動部に所属していたり、担当楽器を変更したりするなど、高校から始めた初心者の部員も少なくない。技術面で実力を磨くため、基礎練習を何度も繰り返してきた。

 今回演奏する楽曲は、童話『赤い蝋燭と人魚』をイメージして作られた『月に寄せる哀歌』。多数のソロパートをこなすスキルに加え、物語の展開に沿った曲調の表現が求められる難曲だ。部長を務める星野知也さん(3年・ホルン)は「前半のソロや掛け合いがちりばめられた楽しげな場面から一転し、最後には絶望感が漂う力強い演奏でまとまるのが聴きどころ」と話す。物語のイメージをつかむため、原作の絵本を制作し、場面の雰囲気を表現するためには、どんな音色を出すべきかなどを全員で話し合いながら一体感のある演奏に仕上げたという。

 2年前に初出場した全国では、最優秀賞を受賞した同部。部員たちは「周りの協力でここまで来られた。お世話になった人への感謝を込め、自分たちにしか出せない湘工サウンドを響かせたい」と決意を語った。

横浜湘南道路 トンネル工事、あと半分 マシン2機の掘削接合

 圏央道(首都圏中央連絡自動車道)の未開通区間となっている藤沢市城南と横浜市栄区をつなぐ「横浜湘南道路」について、国土交通省関東地方整備局横浜国道事務所は8日、これまで2機のシールドマシンで掘削していた上り線(横浜方面)の地中トンネルが接合箇所に到達したことを明らかにした。これで全体の半分を掘り進めたことを意味する。現在、巨大なマシンを解体するための作業講台や坑外搬出用クレーンを設置しており、接合施工が終われば下り線(藤沢方面)の作業が順次始まっていく。

 同日、横浜国道事務所がホームページを通じて発表した。

 圏央道の未開通区間は、千葉県の成田空港周辺と藤沢〜湾岸線方面の2区間。横浜湘南道路は、新湘南バイパスの藤沢IC(インターチェンジ)と「高速横浜環状線」の栄IC・JCT(ジャンクション)間約7・5Kmのうち、トンネル区間は約5・6Kmに及ぶ。藤沢ICでは国道1号線にも接続するため、渋滞緩和が期待される。

 当初、開通見込みは2020年度と設定されていた。しかし、地中に充満する可燃性ガスの濃度が高く、その流入を防ぐ措置が必要となったことや、トンネルを掘削するシールドマシンが鋼材と接触し、マシンを反転させる工程で一部区間の交通量や騒音対策に時間が掛かることなどから、開通時期は白紙となった。

 トンネル工事の進捗状況は、シールドマシン1号機が「大鋸発進立坑」から藤沢方面へ進み、今も折り返し地点の城南で止まっており、整備中だ。「横浜坑口」から出発した2号機は、今年7月に大鋸発進立坑に到達。先月13日には1号機が掘ったトンネルの壁を貫く「切削セグメント」を完了させた。

 横浜国道事務所は「接合工事は順調」と説明した上で、開通目標については「現時点でめどが立っていない」とした。

辻堂神台の藤沢市アートスペースで個展「皮膚のデザイン」を開催している 廣川 玉枝さん 藤沢市出身

目指す究極は「皮膚」

 ○...衣服を「第二の皮膚」と捉え、無縫製の技術を用いて伸縮性、機能性、美しさを兼ね備えたニット「Skin Series」のデザインと開発を手掛けている。マドンナやレディー・ガガといった各国のアーティストから採用され、2020年東京五輪の表彰台ジャケット素材をアシックスと共同開発するなど、国内外から支持を集めている。

 ○...藤沢に生まれ、高校卒業まで過ごした。絵を描くのが好きな大人しい子どもで、主に人物画を描いていた。「昔から人間に興味があった」。ファッション雑誌などの影響で、メイクや衣装にも惹かれた。「芸術を社会に生かしたい」という思いと重なり、服飾の専門学校に進学した。

 ○...専門学校では、人体解剖学の講義で筋肉など人体の構造に興味を持った。その後、ファッションデザイナーの故・三宅一生さんに師事し、元からある布を縫い付ける立体裁断ではなく、生地から服を作るというプロセスに刺激を受けた。「網目からデザインでき、糸や染色の方法から選べる。人間の細胞からデザインできるイメージ」。三宅さんなど世界的なデザイナーが出展する展覧会で「第二の皮膚」という考え方を知った。「プロが目指す究極は『皮膚』。プロになったら自分の思う『皮膚』を作りたい」と志した。

 ○...「第三の皮膚」を椅子やバイクなどのデザイン、「第四」を建物などの空間としている。「『第五』が地球、『第七』は宇宙とインターネット」。服飾デザインの可能性は果てしないが、「毎回の仕事で自分の最善を尽くす」というモットーは変わらない。今回は初めて故郷での個展。「今までなかなか戻ってこれなかったけれど、藤沢でできてうれしい」と頬を緩ませた。
『神々の船』シリーズを描いた山内さん

藤沢出身の画家・山内若菜さん 「他者と共存」伝える絵 第五福竜丸展示館で作品展

 都立第五福竜丸展示館(江東区夢の島)で10日から、藤沢出身の画家・山内若菜さんの作品展「ふたつの太陽」が開催されている。

 マーシャル諸島ビキニ環礁で米国が行った水爆実験により、近海の自然や第五福竜丸をはじめとする日本の漁船が被ばくした事件から今年で70年になることを記念した絵画展。「西から昇った太陽」と称された水爆の光や海、漁船などを描いた『ふたつの太陽』や『神々の船』のほか、江島縁起の五頭龍伝説を題材とした『竜と天女』が展示されている。

 作品は日本画の技法で描かれており、貝殻から作られた白色絵具である胡粉を、放射能を含んで空から降り注ぐ「死の灰」に見立てた。「日本画の表現は大海原。さまざまな表現を受け止めてくれる」と話す。

 会場の第五福竜丸の船体に『ふたつの太陽』を、帆には『竜と天女』を掲げるコラボレーションとなった。幼少期から同館を何度も訪れていたという山内さんは「被ばくして、ボロボロになっても残る木造船からは、いつも勇気をもらえる」という。

 山内さんはこれまでも権力に翻弄される小さな命をテーマに、創作活動を行ってきた。今回は一見関係のないビキニ環礁事件と五頭龍伝説を並べたが、「先住民としての龍と生贄にされた天女という声なき者同士の交配。権力の都合に巻き込まれた漁船たちと重なると感じた」。今回の展示については「戦争が絶えない世界に、他者との共存を藤沢から発信したい」と話した。

 来年1月19日(日)まで。入館無料。作品は同館のほか、片瀬山Galleryエスポアール(片瀬山3の34の4)でも見ることができる(来年1月30日(木)まで/月・金・土・日曜は要予約)。

竹の構造について説明を受ける生徒ら

砂防柵の問題伝える 高浜中で地元庭師が講義

 海岸に竹の砂防柵を設置する取り組みを行う庭師が先月24日、高浜中学校の生徒ら29人に講義と実技講習をした。

 この日講師を務めたのは、地元在住で庭師の後藤充宏さんと日向野通人さん。昨年4月、茅ヶ崎市汐見台ウッドデッキそばに竹の砂防柵を試験的に設置し、プラスチックごみと金属ごみの発生を防ぐ活動をしてきた。

 講義は同校生徒会の主催。生徒たちは現行のビニル被覆番線を用いた砂防柵が砂浜にごみを排出してしまうことや竹害に悩む山間部の状況の説明を受け、造園の技術を生かし、地産の竹を柵に用いる取り組みを知った。

 実技講習では、生徒たちが用具を使って竹を割り、繊維の特性や割りやすい方向などを体験を通じて学んだ。

 講義を終えた生徒からは「周りの環境問題について考えながら生活するのが大切だと思った」という感想があったほか、「竹で世界を救って下さい」など取り組みへの期待の声も上がった。

 講義をした2人は「地域のこれからを担う皆さんに身近な環境や社会の問題を知ってもらい、有意義な時間になった」と話した。

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邦楽協会が合同演奏会 12日に長唄や琵琶など

 「藤沢市邦楽協会合同演奏会」が、10月12日(土)に藤沢市民会館小ホールで開催される。午後0時30分開場、1時開演。

 今回で62回目を数える演奏会。端唄の藤本秀冨士社中が「三味線ばやし」「祇園小唄」「深川節」などを披露する。長唄の稀音家(きねや)六四(ろくし)次(じ)社中による「末廣がり」「岸の柳」「菖蒲浴衣」ほか、錦心流琵琶の森中志水さんの「船弁慶」など。

 「伝統芸能を継承するために一生懸命演奏しますので、ぜひご来場を」と同協会。入場無料。午後4時終演予定。問い合わせは同協会【電話】0466・36・4018。

好きな絵本の絵画を大募集

 藤沢市民ギャラリーでは、「第4回わたしのすきな絵本展」の絵画作品を募集している。お気に入りの絵本や童話・昔話を題材に、心に残った場面や登場人物などを描く。市内在住・在園・在学の3歳から小学生までが対象。画用紙のサイズは四つ切以内で、貼り絵や版画なども可。

 応募は1人1点。作品に「申込書」と「出品票」を添えて同ギャラリーに持ち込むか郵送や宅配サービスで届ける。締め切り10月25日(金)(必着)。全作品は来年3月に展示される。市ホームページに詳細。

 問い合わせは同ギャラリー【電話】0466・26・5133(月曜休館)。

寄贈された横断幕を持つ部員ら

横断幕で全国優勝祝う 地元企業、六会中に寄贈

 今夏開催された第51回全日本中学校陸上競技選手権大会の男子4×100メートルリレーで優勝した六会中学校陸上部の活躍を祝う横断幕2枚が4日、同中学校に寄贈された。

 寄贈したのは亀井野に本社を置く総合建設業湘南営繕協会(最上重夫社長)。PTAの「生徒たちの活躍を称えたい」との相談を受け、作ることを決めた。最上社長は「生徒たちの活躍は地域の誉れ。みんなで祝福したい」と語った。

 横断幕は縦1・2m、横5m。校舎に加え、最寄り駅の小田急線六会日大駅の改札に掲げられた後、地区内でも掲示。部長の瀬口充軌さん(3年)は感謝を述べつつ「登下校で見るのが楽しみ」とし、リレーを走った冨松慶貴さん(同)は「この優勝を知ってもらって六会が活気づいたら嬉しい」と話した。

過去の大会の様子(藤沢市吟詠連盟提供)

格調高く吟詠剣詩舞 13日、市連盟が60周年大会

 創立60周年を迎えた藤沢市吟詠連盟が、記念の吟詠剣詩舞大会を10月13日(日)に開催する。藤沢市民会館小ホールで午前10時開演、午後4時30分終演予定。入場無料。

 漢詩や和歌などに節をつけて歌う吟詠と、これに合わせて舞う剣詩舞を格調高く、優美に披露する。「中国 詩心を旅する〜中国を訪れた細川護熙先生の足跡を追う〜」と題する企画構成吟を発表。藤沢鳶職連合会による祝い木遣り唄と創作和太鼓集団「衆」の演奏でアトラクションもある。

 「伝統芸能である詩吟の魅力を、直接耳でお聞きになって実感していただきたい」と同連盟。

 問い合わせは吉原秀峰さん【携帯電話】090・3597・5126。

多様な性知る講演 11月19日 Fプレイス

 「多様な性ってなんだろう?〜すべての人にとって安心安全な職場づくり〜」と題した講演会が11月19日(火)、藤沢公民館(Fプレイス)で行われる。藤沢市の主催。

 当日講師を務めるのは「LGBTQ(性的少数者)もありのままで未来を選べる社会」を目指すNPO法人ReBitの三戸花菜子さん。多様な性に関する基礎知識やLGBTQのライフストーリーを通じ、職場で困りやすいことについて学び、全ての人にとって安心で安全な職場環境に向け、企業や個人でできることを一緒に考える。

 時間は午後3時(開場30分前)から4時30分。参加無料。定員50人。事前申込制で先着順。参加希望者は市HPは電子申請または、人権男女共同平和国際課【電話】0466・50・3501で申し込む。11月15日(金)(手話通訳・要約筆記・託児希望の場合は1日(金))午後5時〆切。詳細は同課へ。

市職員の説明を聞く生徒たち

生活圏の風水害考える 藤沢工科高で講師に市職員

 藤沢工科高等学校で4日、地理総合の授業に藤沢市危機管理課の職員を講師に招き、3年生21人が市内において発生が想定される風水害とその対策について学んだ。

 市の土砂災害・洪水ハザードマップをもとに、生徒たちは班ごとにどの地域にどのような被害が生じる恐れがあるかを話し合った。集中豪雨や台風による浸水対策として、大量の雨水を一時的に貯める貯留管を市が整備していることや、大雨に備えて自宅周辺の側溝のごみや落ち葉を取り除いておくことの必要性などを聞いた。

 都市土木系の中村寿樹さんは「将来、仕事の現場では災害発生時に即座に対応することが求められるので、しっかり備えたい」、中村さんと同じ専攻の大日方(おびなた)慎斗さんは「防災は行政だけに頼るのではなく、一人ひとりが意識を持つことが重要だと思う」と語った。

 社会科の木下晃介教諭は「教科書で全国の自然災害の事例を知るだけでなく、自分が住んでいる場所や通学エリアの生活圏でどのような災害対策が必要か、理解を深めてほしい」と話した。

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ハラスメント防止条例 議員提案で12月上程へ

 藤沢市議会が制定を検討しているハラスメント防止条例を巡り、これを必要とする会派(市民クラブ藤沢・民主クラブ・日本共産党藤沢市議団など)で条例案の策定を進め、12月定例会に議員提案する意向を示した。8日の議会運営委員会で佐賀和樹市議が報告した。

 同条例については、昨年6月に請願を提出した20代の市民に対する一部市議の言動が議会内外で問題視されたことに端を発する。今年1月には、市職員らへハラスメントの実態調査を実施。市管理職のうち、2割が「受けたことがある」と回答し、パワハラ行為は全体の6割にのぼった。

 こうした実態を受け、桜井直人議長が条例制定を視野に防止策を検討。苦情窓口の設置やハラスメントが確認された場合には氏名を公表するなどの罰則を盛り込んだ素案を6月に同委へ提出した。しかし、藤沢市公明党が反対。主要会派での提案を断念していた。

十七音の世界に触れ 大庭図書館で俳句講座

 湘南大庭市民図書館読書週間行事「五七五であそぶ はじめての俳句講座」が10月27日(日)、同館第1会議室で行われる。

 この日講師を務めるのは、渡部有紀子さん(天為俳句会同人)。初心者でも、俳句の作り方を楽しく学べる企画で、担当者は「十七音のことばの世界がひらく魅力を味わってみませんか」と参加を呼び掛けている。

 定員18人。事前申込制で先着順。希望者は【電話】00466・86・1666、【FAX】0466・86・1441、または直接窓口で申し込む。FAXの場合は、氏名(フリガナ)、電話番号を明記の上、送信する。

 時間は午前10時から正午。問い合わせは同館。

ポスターを手にする女性会メンバー

藤沢商工会議所女性会 小さな取り組みの力伝え 35周年記念で上映会

藤沢商工会議所女性会(相原良美会長)が今年で活動35周年を迎える。これを記念して11月9日(土)、海洋環境問題ドキュメンタリー映画『マイクロプラスチックストーリー』の上映会が行われる。会場は藤沢市民会館小ホールで、時間は午後2時30分から4時15分まで。参加無料。定員400人。「ふじさわ環境フェアエコエコまつり」と同日開催。

 上映作品は、ニューヨークの小学生たちが独自の目線でプラスチック汚染問題解決のために活動した2年間を追うドキュメンタリー。

 当日は映画上映と併せ、海ごみ問題の解決を目指して活動しているNPO法人「湘南ビジョン研究所」の理事長を務める片山清宏さんによる講演会も行われる。

 申し込みは11月6日(水)までに【FAX】0466・27・8664に送るか、二次元コードから行う。
白旗神社で藍染めを体験した留学生ら(提供)

藤沢の藍で国際交流 留学生が文化体験

 藤沢の白旗神社で6日、文京学院大学の留学生22人が日本文化の体験として藍染めや書道などに挑戦した。

 市と同大学の連携プログラムの一環で、今年で3回目。この日はアメリカやトルコ、ウズベキスタンなど8カ国の留学生が参加した。

 境内では、最初に神職が神社での参拝の作法を紹介。その後の藍染め体験では、市内で藍を育てている藤沢湘南ライオンズクラブが協力し、シャツや手拭、トートバッグなどの染め物体験が行われた。

 最初は手袋をしていた留学生らも、慣れてくると素手で染料に漬け込むようになり、絞りを広げて模様を確認し、空気に触れて鮮やかな藍色に変化する様子に驚きの声があがった。

 同クラブの丸岡尚子会長は「藍染めを通して日本文化の魅力を感じてもらえたら。藤沢は観光地でもあるので、来訪者が市内で気軽に藍染め体験ができる場所ができたら」と話した。

ふじキュン♡(上)、二次元コードから申し込む

ふじキュンファン集まれ 市役所で来月イベント

 藤沢市役所本庁舎5階で11月3日(日)、市の公式マスコットキャラクター「ふじキュン♡」の交流イベント「ふじキュン♡パーティー」が開かれる。午前10時から11時30分。定員70人(抽選)。

 当日はふじキュン♡が登場し、藤沢にまつわるクイズ大会や市長によるビデオメッセージの放映、ノベルティの配布、参加者との写真撮影などが行われる予定。

 参加には市の魅力を伝えて応援していくコミュニティー「ふじさわファンクラブ」への入会が必要。希望者は無料会員登録をした上で、15日(火)までに所定の申込フォームから応募する。

廣瀬俊朗さん(提供)

元ラグビー日本代表キャプテン 廣瀬俊朗さんが講演 27日にスポーツシンポ

 藤沢市民会館小ホールで10月27日(日)、スポーツシンポジウムが開催される。午後2時30分から4時40分。藤沢市スポーツ連盟の主催。

 今年のテーマは「きずな〜スポーツを通してできること」。第1部では元ラグビー日本代表キャプテンの廣瀬俊朗さんによる基調講演が行われ、チームづくりの経験などを聞くことができる。第2部は「スポーツを通してできること」と題し、市障がい者スポーツ連絡協議会会長の種田多化子さんや藤沢市山岳・スポーツクライミング協会の濱田琉誠さん、鵠沼中学校陸上部生徒が参加するパネルディスカッションのほか、一般参加者の意見交換が行われる。

 参加無料。先着300人。市ホームページ内のリンク先から申し込む。

正確なクラブさばきを見せる吉野さん

宮原在住・吉野さん(83) 「あるがまま自然体に」 ねんりんピック出場者で市内最高齢

 60歳以上のシニアを中心としたスポーツや文化種目の交流大会「ねんりんピック」が10月19日(土)から鳥取県で開かれる。今年の県選手団には横浜、川崎、相模原3市を除く選手や監督ら138人が選ばれ、6日に善行の県立総合教育センターで結団式が行われた。

 県選手団の平均年齢は72・2歳。そのうち藤沢市からは17人の選手が選出され、弓道やサッカー、囲碁などの種目で全国に挑む。

 藤沢市で最高齢の正選手は、宮原在住の吉野庚(かのえ)さん(83)。種目はグラウンド・ゴルフで、ホールインまでの打数を競うのはゴルフと同様だが、スタートマットとホールポストを設置すれば、どこでもプレーできるスポーツとして多くの人に親しまれている。

 選考は昨年に行われ、吉野さんはトータルスコア70、ホールインワン4つの好成績を出したが、「あんまり納得いっていない」と冷静に自身のプレーを振り返る。

 3年前に始めた競技。きっかけは自転車で近所を散歩中、同年代が参加しているのを見かけたことだった。80代になるまで行っていたゴルフの経験を生かせると思い、クラブに参加を申し出た。だが、「1つ目のクラブには年齢のせいで断られた」という。現在所属している「獺郷グラウンド・ゴルフ協会」に加入後は、獺郷の藤沢シニアグラウンドで週2日、2時間半ほどの練習で汗を流している。

 グラウンド・ゴルフの魅力を「ホールインワンが出た時のうれしさ」と語る。自身のプレーの持ち味は「ここぞ、というときに打つストレート」。芝の状態や当日のコンディションに合わせながら打ち方を考えていくのも、競技の醍醐味だ。今回のねんりんピックで会場となる鳥取県湯梨浜町(旧泊村)は、グラウンド・ゴルフ発祥の地として知られている。ここでプレーするのは初めてという吉野さんは「難しいコースと聞いている。出るからには頑張りたい」と意気込む。

 61歳まで工場の営業職、退職後は80歳まで教育関係の仕事をしていた。昔から体を動かすことが好きだったことから「会社のクラブ活動で、たいていのスポーツは体験した」といい、大きな病気も経験していない。健康の秘訣は「何でも力みすぎず、あるがまま、常に自然体で過ごすこと」と語った。

「おばけ」が描かれたイベントチラシ

子ども描いたアート2千点 湘南台でイベント

 「トリック・アート・トリート@湘南台」と題したイベントが12日(土)と13日(日)、湘南台駅地下アートスクエアで初開催される。時間は両日午前11時から午後3時まで。

 地域の交流と子どもの想像力を育むことなどを目的に、慶應義塾大学湘南学祭実行委員会と県立藤沢工科高校ボランティア部、湘南台市民センターが企画した。

 「ハロウィーン」をテーマに、湘南台地区の子どもたちが描いた約2千点の絵画が展示されるほか、お面や箸置きづくり、射的など学生によるワークショップが行われる。絵画展示は24日(木)まで。「子どもたちの素晴らしい創造力を披露する場になれば」と主催者。

 問い合わせは湘南台市民センター【電話】0466・45・1600。

チラシを手にするイベント代表の土屋さん(右)と副代表を務める菅さん

「お空の赤ちゃん」に思い馳せ 宮前の土屋さん、キャンドル点灯

 流産や死産などでわが子を失った家族を支援する必要性について考え、生きることのできなかった小さな命へ思いを馳せる国際啓発週間「Baby Loss Awareness Week」(10月9〜15日)に合わせ、2千本にのぼるキャンドルを点灯するイベントが13日(日)、片瀬にある日蓮宗龍口寺で開かれる。宮前在住のシンガーソングライター、土屋清夏さんが企画。「どうか一人で抱え込まないで」と当事者にメッセージを送る。

 土屋さん自身も5年前、第2子の死産を経験した。臨月に入ってから急な腹痛を感じ、病院を受診するとすでにお腹の赤ちゃんは亡くなっていた。分娩前に胎盤が剥がれてしまう「常位胎盤早期剥離」だった。「病院へ行くのが早ければ」と自責の念にも駆られた。

 失意に暮れる中で救われたのが、死別の悲しみを抱える遺族に寄り添う病院の「グリーフケア」だった。「赤ちゃんに対する私の思いを尊重してくれた」。同じ経験をした人が交流する自助グループにも参加。話を聞いてもらうことで、社会復帰することができた。

 その後、自身の経験を曲にしてライブで披露したほか、流産や死産に関するお話会を開催。「Wave Of Light 湘南」と銘打ったキャンドルイベントは、昨年に続き2度目となる。前回会場となった白旗神社の境内には約150人が来訪。「都内など遠方から足を運ぶ人もたくさんいて、ボランティアへの参加も増えた」と啓発活動の広がりを実感する。

 イベントを前に、土屋さんは「当事者はもちろん、医療関係者など多くの人が赤ちゃんのことを安心して話せる社会になれば」と展望を語った。

 時間は午後5時から7時。参加無料。希望者には、法要・焼香もあり。イベント詳細はインスタグラム(WAVEOFLIGHT_SHONAN)へ。

清掃活動に取り組むメンバー

川から海も美しく クリーンザリバーふじさわ

 藤沢市を南北に流れる境川で、「クリーンザリバーふじさわ」がほぼ毎日、清掃活動に取り組んでいる。一人の主婦が始めた草の根運動は、学校や企業とも連携しながら河川と海岸の美化に貢献している。

 代表を務めるのは、湘南台在住の山口明子さん。散歩で訪れた境川のゴミが目に止まり、2015年から清掃を始めた。活動を続けるなかで、ママ友や釣り人なども参加するようになり、近年では企業や学校が地域貢献活動として共同で清掃を行うことも多くなってきたという。「地域で捨てられたものが排水溝を通って川に流れ、やがて海に着く。海岸のゴミの多くは川から来たゴミなんです」と話す。

 現在は6人が中心となって活動。1日には、高校生のメンバーも参加して清掃を行った。山口さんは「活動が世代間交流の場にもなっている。他の川でも活動を広げられたら」と目を細める。

藤沢駅前でスポーツだ 13日 サンパール広場

 藤沢駅北口サンパール広場で13日(日)、あらゆる角度からスポーツを楽しめる場「FUJISAWA SPORTS PARK」が開かれる。

 今年度第3弾となるテーマは「共生社会の推進をはかる」。車椅子の展示や乗車、さまざまなパラスポーツ体験のほか、福祉事業や飲食などのブースが出店する。

 時間は午前10時から午後3時まで。雨天時は北口地下広場で縮小開催。いずれも当日参加可能で、参加無料。

 問い合わせは同実行委員会【電話】0466・23・1680。

藤沢市総合かがく展 自由研究の成果ズラリ

 小・中学生の自由研究などの作品が展示される「第55回藤沢市総合かがく展」が10月17日(木)から23日(水)まで、湘南台文化センターこども館で開催される。入場無料。

 藤沢市内の児童や生徒が、夏休みの自由研究等で取り組んだ作品1500点が展示される。時間は午前9時から午後5時(最終日は正午まで)。

 詳しくは教育文化センター【電話】0466・50・8300。 

平和学習で記録 戦争体験を後世に

 戦時下の体験を記録・保存するため、藤沢市と「市平和の輪をひろげる実行委員会」が10月31日(木)まで、戦争にまつわる体験談の募集を行っている。

 2025年は戦後80年にあたる。市では、戦時下における体験談を広く募集し、動画や音声等で記録することで後世に残し、戦争の恐ろしさや平和の尊さを伝える平和学習に役立てる。

 対象は、市内在住の人または縁のある人で、戦争を直接体験していない家族や継承者も可。市によるヒアリングの後、撮影・収録を行う。

 応募方法は、電話または電子メール、郵送で指名・住所・電話番号・戦争体験者との関係(本人・家族など)・体験の内容・出演の可否などを明記して市人権男女共同平和国際課(〒251-8601藤沢市朝日町1の1 【メール】fj4-jinkendanj

yo@city.fujisawa.lg.jp 【電話】0466・50・3501)へ。

郷愁誘うハーモニカ 10月12日にコンサート

 藤沢市民会館大ホールで10月12日(土)、「湘南ハーモニカサークル交流会第27回定期コンサート」が開催される。午後1時開演。入場無料。

 当日は、湘南のハーモニカサークル9団体が出演する。特別ゲストとして、数多くのハーモニカコンテストの複音ソロ部門で優勝経験を持つ水野隆元さんや、ハーモニカデュオ「Bom×Boa」、2008年FIHJapanハーモニカコンテスト1位の「ぷちこまんたれう」が演奏。詳細は【電話】0466・34・9495(中村さん)【電話】0466・86・1047(東條さん)。

市長動向 鈴木恒夫藤沢市長

9月30日▽百歳訪問▽ふじさわ江の島花火大会実行委員会▽中山副市長

10月3日▽所用外出▽市民ギャラリー

10月4日▽所用外出▽市内現場視察▽職場巡回

精神・発達障害者向け 就労支援セミナー15日に

 精神や発達障害者の雇用促進に向けたセミナーが10月15日(火)、ハローワーク藤沢4階で開催される。午後2時から4時30分。参加無料。

 「働きたいけどどうしたらいいのかわからない」「どんな企業でどんな仕事をしているのか知りたい」といった疑問に答えようと当日は障害者自身や、雇用している企業が登壇。生の声がきける内容となっている。

 今イベントは湘南東部地区精神障がい者就労推進協議会、藤沢市障がい者支援課、ハローワーク藤沢、湘南障害者就業・生活支援センターの共催。「興味のある方はぜひご参加を」と呼び掛けている。

 申込制で先着50人。参加希望者は二次元コードのリンク先から。後日動画配信も予定しており、申込も同サイトで受け付けている。締め切りは10月8日(火)。

 問い合わせはEメール(info@seja-shonan.com)で。