保土ケ谷区版【11月7日(木)号】

市消防局 DXで搬送時間を短縮へ 実証事業で早期整備めざす

 救急活動の時間延伸解決のため、横浜市がDX活用の実証事業を10月から行っている。傷病者の受入確認や医師への引継ぎでタブレット端末を活用。市内3エリアで別々の事業者のシステムを検証し、来年度以降の早い時期の整備を目指していく。

 横浜市内での2023年の救急出場件数は25万4636件。前年比で1万件以上増加し、過去最多を記録した。

 救急活動(出場指令から医師引継ぎ)に掛かる時間も伸びており、13年には60・3分だったものが、73・9分と約14分伸びている。市消防局は、その原因に単身高齢者の搬送が増え搬送準備に時間が掛かることや、コロナの発熱検査など受入の事前チェックに時間が掛かることなどを挙げる。

 このような状況の中、消防局では活動時間の延伸解決のため、DXの導入を検討。今回の実証事業では、これまで電話や紙の書類で行っていた傷病者の受入確認や、医師引継ぎにタブレット端末を活用。搬送現場の救急隊員と病院の医師が傷病者の基礎情報等のデータを共有し、受入の可否を口頭で確認。また、医師引継の際も医師の署名等をタブレットで行うことで時間の短縮を目指す。

 このようなDXの活用は既に他都市で行われており、札幌市では病院の受入確認に掛かる時間で短縮が図られたという。

受入病院「本格的な導入を」

 実証事業は市内を北部、中部、南部の3つに分け、それぞれ別の事業者のシステムで検証。北部エリアで事業に参加する済生会横浜市東部病院の担当医は「聞き間違いなく写真も伝送できるので、患者さんの状態をより早く正確に把握できる。患者さんにとっても早期に搬送先の病院が決まるなどメリットは大きく、ぜひ本格的な導入を進めてほしい」と話す。

 実証事業は12月末まで行われる。市は今回の検証を受けて必要なシステムの要件を整理し、来年度以降の早い時期の整備を目指していく。消防局の担当者は「1分1秒でも早く傷病者を搬送するため、できることから円滑化を進めていきたい」と話している。

買い物をする近隣住民

マルエツ 移動販売で買い物支援 狩場町第三公園で初開催

 スーパーマーケット「マルエツ」による移動販売が10月30日、狩場町第三公園で初めて実施された。同社が地域課題の解決のために社会福祉協議会・地域ケアプラザ・自治会と連携する取り組みが区内で広がっている。

 日常生活で欠かすことのできない「お買物」だが、最寄りのスーパーまで坂道を上り下りしなくてはならない地域もあり、特に高齢者や乳幼児を抱える世帯には大きな課題となっている。

 狩場町東部自治会(前田孝之会長)を含む保土ケ谷地区連合自治会(鈴木徳ニ会長)では、多くの住民が利用していたユーコープ永田店(南区)が今年5月に閉店したことで、地域福祉保健計画の地区別推進会議の話し合いの中で、高齢者支援の必要性が議題に上がった。その後、近隣の移動販売を見学。地域住民へのアンケートの結果、「安くて新鮮な野菜などが購入できるなら利用したい」という希望が多かったことからマルエツに相談し実現した。

 マルエツの移動販売は、生鮮食品や日用品など約400品目を店舗と同じ価格で購入が可能(1品あたり11円の手数料・上限55円あり)で、現金のほかに電子マナーで支払うこともできる。保土ケ谷区内ではこれまで、川島原地区・上菅田地区・仏向地区で実施されており同公園で7カ所目。8日(金)には東伸自治会内でも始まる予定だ。

初日は43人が利用

 初日となった10月30日は、販売開始前から近隣住民が行列を作った。利用者はカゴを手に持ち、野菜や肉などに手を伸ばしていた。

 牛乳や卵などを購入した竹部成子さん(狩場町在住)は、「最近スーパーには友達の車に乗せてもらって行っていた。コンビニは高いので、家の近くでスーパーの店舗と同じ価格で購入できるのは助かる。今後も利用したい」と話した。

 また、前田会長は「住民同士が交流を深める場にもなればと願っている。また、高齢者の見守りにもつながると思う」と述べた。

 今後、同公園での移動販売は毎週水曜日(午前10時30分から11時まで)に実施される。

聖隷横浜病院の病院長で、地域に根差した病院運営に取り組んでいる 大内 基史さん 岩井町在勤 62歳

人間性重んじる医療を

 ○…「患者さんの笑顔が見たい」-。2003年から続く聖隷横浜病院の病院長を2年前から務めており、医療だけでなく患者に楽しみを与えることも大切にする。国内では昨年から今年にかけて年間3万人以上が新型コロナを主病名に亡くなっている。「コロナとの闘いはまだ続く。感染症対策を徹底した上で院内行事を盛り上げたい」と責任感をにじませる。

 ○…茨城県で縫製工場を営む家に生まれた。父親の後を継ぐために努力する兄の姿を見て、「自分も将来について真剣に考えなければ」と思い医師を志した。北里大学病院などでの勤務を経て、2008年に聖隷横浜病院に入職。呼吸器外科の医師として多くの命を救ってきた。同科は炎症性疾患の手術に力を入れ、県外から来院する人もいる。「炎症性疾患を専門とする医師が全国的に少ない中、こだわりを持ち役割を全うしたい」と熱い思いを語る。

 ○…病院長を野球のポジションに例えると捕手で職員をリードするのが役割だという。「みんなでつくる聖隷横浜病院」をテーマに、職員のアイデアや意見を尊重する。10月23日に入院患者を対象に行われた秋祭りの準備には多くの職員が携わり、楽しみを創出した。「常に優しさや思いやりの心を忘れずに、患者さんに寄り添う職員たちを誇りに思う」と称える。

 ○…ウォーキングが日課で医者の不養生という言葉とは無縁。「お金をかけずに健康を維持できる習慣。肺が悪い人には足の運動が良いですよ」と笑顔で推奨する。座右の銘は「やって見せ言って聞かせてやらせて見せ、褒めてやらずば人は動かじ」。職員に何かを求める時は自身が実践し、命令口調にならずに相手に敬意を払う。人間性も重視した医療で住民の健康を守り続ける。

キャンペーンで注意を呼び掛ける新庄さん(左)

交通安全協会 「ながら運転をしないで」 自転車罰則強化受け啓発

 保土ケ谷交通安全協会(板橋悟会長)が「自転車交通事故対策」と銘打つキャンペーンを2日間にかけて行った。

 自転車事故の防止を目的とする改正道路交通法が11月1日に施行され、スマホを利用しながらの「ながら運転」などの罰則が強化された。改正道路交通法では、今まで「是正指導」で済んでいた自転車走行時の危険行為を罰則付きで禁止する。運転中の通話や画面を見たりするスマホの「ながら運転」の違反者には「6カ月以下の懲役、または10万円以下の罰金」が科せられ、事故などを起こした場合は1年以下の懲役か30万円以下の罰金となる。

 同協会はこうした社会情勢に合わせて、自転車の運転手に安全運転を呼び掛けるキャンペーンを企画。保土ケ谷警察署が自転車指導啓発重点路線に指定する国道16号、同重点地区の帷子町2丁目で活動することにした。

峯小学援隊も一役

 キャンペーンは10月31日に同署前、11月1日に保土ケ谷税務署前で実施。31日は同協会の会員のほか、今年度の横浜市交通安全協会交通安全功労者表彰を受けた、市立峯小学校学援隊のメンバーらも参加した。運転手に啓発物を配り、少しの油断が重大な事故を引き起こす原因になることを訴え掛けた。

 同学援隊の新庄茂さんは「歩行者だけでなく自転車の正しい交通ルールに関しても、子どもたちに呼び掛けていきたい」と話した。

総合学習の成果を発表 仏向小でたかの子祭り

 仏向小学校で11月16日(土)、「地域たかの子祭り2024」が開催される。午前11時から午後3時まで。小雨決行、荒天中止。仏向小学校地域学校協働本部の主催。

 同小で学ぶ子どもたちの総合的な学習の成果を発表する場として、近隣の商店街などが協力する地域たかの子祭り。

 ステージ発表では、橘中吹奏楽部による演奏(午前11時10分)をはじめ、「マツケンサンバ・お嫁サンバ(仏向地域ケアプラザ/11時50分)、「みんなが知らない墨絵の魅力」(仏向小6年2組/午後0時10分)、「バンド Beat Factory」(1時25分)などが予定されている。

 そのほかにも、同小児童による「手作りおもちゃゲームコーナー」、「マイクロプラスチック万華鏡」、「墨絵体験」、「仏向スイッチ」や、「スライム作り体験」、「糸車体験」、「木彫り釣り・色塗り体験」など充実。また、スーパーボールすくい、射的、ピッチングチャレンジ、ビーコルシュートゲームなどのゲームもあり。

 廃棄される野菜を使った草木染めのハンカチ、ペットボトルキャップキーホルダー、ビーズアクセサリー、かわいい手作り小物、野菜、ポップコーンなどの販売も予定されている。

 さらに、各種展示コーナーが設けられるほか、和田町商店街にある飲食店によるノンアルコールカクテル、からあげ弁当、バターチキンカレー、上海やきそばなども販売される。

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ライフスタイル講座 各回で参加者受付中

 かるがも(川辺町5の11)で「すてきなライフスタイル講座」が実施される。保土ケ谷区地域振興課生涯学習支援係の主催。同講座は全3回(各回定員30人で午前10時から正午まで)。第1回となる11月30日(土)のテーマは「地域活動ウォーミングアップ」(講師=東京新聞事業局長・清水孝幸氏)。第2回は12月5日(木)に行われ、「心のアンチエイジング」と題し、東海大学健康学部健康マネジメント学科准教授の澤岡詩野さんが講師を務める。第3回は12月13日(金)。「リタイア前後に知っておきたいお金の話」をテーマに、金融経済教育推進機構の石村衛氏が講話する。

 参加希望者は、メール(【メール】ho-manabi@city.yokohama/lg.jp)に件名を「ライフ」とし、住所・氏名(フリガナ)・年代・電話番号・参加希望回を明記し応募を。

世界の屋台村の様子(ほどがや国際交流ラウンジ提供)

国際交流を楽しむフェス 伝統舞踊や料理など堪能

 岩間市民プラザで11月17日(日)、「第35回多文化共生フェスタほどがや」が開催される。午前10時から午後3時まで。参加無料。ほどがや国際交流ラウンジと保土ケ谷区の共催。

 地域に住む外国人と日本人に多文化交流の楽しさを味わってもらおうと開催される。4階のホールでは、同ラウンジの日本語教室で学ぶ外国人による「日本語スピーチ」(午前10時から正午まで)や、ベトナムの民族楽器・トルンの伝統的なな音色とインドネシア・バリ島の伝統舞踊「バリ舞踊」の優雅な舞が披露される「世界の音楽と踊り」(午後1時30分から2時55分まで)が行われる。スタンプラリーをしながら世界4カ国の楽しいゲームに参加する「世界のあそび」(午前10時30分から午後0時30分)も予定されている(3階和室)。

 また、「世界の屋台村」では、世界のさまざまな食品・食材を詰め合わせたミールキット販売、キッチンカーでのサラームケバブなどの販売も行われる。

展示やワークショップも

 日本文化の着物を外国人に楽しんでもらう「なりきり写真館」(当日先着順)、「ハンドメイドワークショップ」(正月飾り/つまみ細工)、「小物販売」(シリアやペルーの民芸品)など盛りだくさんの内容となっている。また、3階ギャラリーでは、横浜国立大学の留学生らによる展示も予定している。

 詳細・問い合わせは同ラウンジ【電話】045・337・0012へ。

ご先祖様はお殿様? 講座で家系図絵巻を作成

 区民企画型講座「自分の家族史(ファミリーヒストリー)知っていますか?」が12月7日(土)、2025年1月25日、2月1日の全3回、ほどがや市民活動センターアワーズで開催される。各回午前10時から正午まで。定員20人で事前予約制(参加費600円)。3講座連続参加できることが応募条件となる。

 同講座では、自分だけのオリジナル家系図絵巻の作成に挑戦する。家系図を作る上での情報収集の方法のほか、「先祖にまつわるお宝エピソード探しの旅」を楽しむ内容となっている。

 参加希望者はメール(【メール】ho-manabi@city.yokohama.lg.jp)に件名を「家族史」として住所・氏名・電話番号・メールアドレスを明記し応募を。問い合わせは保土ケ谷区役所【電話】045・334・6308へ。

昨年行われたパフォーマンスの様子

星天qlayフェス 高架下のにぎわいを創出 音楽ライブなど予定

 相鉄本線星川駅と天王町駅の高架下空間の施設「星天qlay」で年に1度行われているイベント「星天qlayフェス」が11月16日(土)に開催される(BからEゾーンで午前10時から午後4時まで)。相鉄グループの(株)相鉄アーバンクリエイツと(株)相鉄ビルマネジメントの主催。

映画祭を初開催

 当日会場では、「めぐってあそぼう!ホップ、ポップ、アップ!」をテーマに、星天qlayの全エリアをミッションをクリアしながら回遊するスタンプラリーをはじめ、ライブステージやアーティストによる音楽ライブ(B・Cゾーン)などが行われる。また、高架下映画祭が、Cゾーンの芝生広場で初開催される予定(午後6時ころ開始/当日の日没時間により変更あり)。

新人アーティスト支援

 関連企画として、新人アーティストの活動支援や同エリアの地域の文化を醸成することを目的とした企画「PUSH FOR CREATION2024」が開催中。「PUSH FOR CREATION」は、昨年に続き2度目の開催となる。会員制の協働制作スタジオ「PILE」の主催。今回は61人の応募者の中から選ばれた3人のアーティストの作品を展示する無料のパブリックアート展。星天qlayのBからDゾーンに加えて横浜ビジネスパーク内の公園「ベリーニの丘」などで30日(土)まで展示される。

新たに7店舗

 また、2社はこのほど、星天qlayのEゾーン(YBP口改札側)を2024年度冬に開業すると発表した。

 星天qlayは星川駅と天王町駅間の約1・4Kmの高架下空間を活用し、”「変化を楽しむ人」がつながる生きかたを、遊ぶまち”をコンセプトに、ショップ・レストラン・住居・コワーキングのほか、学習・交流・創造ができる拠点など多彩な空間を演出してきた。Eゾーンは、先行して天王町駅東口に開業している2店舗に加えて、「カルチャー、混沌との出会い」をコンセプトとした個性豊かな飲食店7店舗がオープンする。

 さらに、地上6階建ての賃貸マンションが2025年2月に完成する予定となっている。Eゾーンが全面開業すると、AからEまでのすべてのゾーンが開業することになる。

回答書を受け取る小林代表(左から3人目)

区民会議 区長から回答書受理 提言・要望などに対し

 地域課題の解決に向けて区民主体で協議する「保土ケ谷区民会議」(小林由美子代表委員)が10月30日、区民からの提言や要望に関する回答書を保土ケ谷区の神部浩区長から受け取った。

 区民会議は毎年、まちが抱えるさまざまな課題について住民が話し合う「地域のつどい」などで出た意見を文書に集約。防犯や防災などへの提言や要望を10件にまとめた文書を8月、神部区長に提出していた。

 回答書を受け取った小林代表は「金銭的な理由などから、自助・共助には限界がある。一つひとつ丁寧に回答していただき感謝している」と話し、今後も対面での意思疎通を大切にしたいとした。区からの回答は自治会町内会などを通じ、地域へ伝えるという。

120作品が並んだ

自信作に称賛の声 区老連 絵画など披露

 保土ケ谷区老人クラブ連合会(保要民子会長)などが主催の「保土ケ谷区かがやき作品展」が10月25日から29日に岩間市民プラザで行われた。

 この作品展は、今年9月から来年3月にかけて開催中の保土ケ谷区民文化祭の一環として実施。「絵画・ちぎり絵」「工芸・写真」「書」「手芸」の4部門ごとに作品が展示された。出展者の中で最高齢の中野花子さん(102)は、クラフト「小物入れかご」と題した作品を丁寧に作り上げていた。

 作品展に訪れた60代女性は「それぞれの作品が個性を発揮していた。自分も絵を描いたりするのが好きなので参考になった」と話した。

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山中市長(右から3人目)と表彰を受けた企業の関係者ら

若者の自立支援に協力した7団体を横浜市が表彰 就労訓練、長年受け入れ

 ひきこもりなどの困難を抱える若者に対し、自立に向けた就労訓練を実施する団体を表彰する式が11月5日、横浜市役所で行われた。

 市は2006年度から、無職やひきこもり経験のある若者の自立・就労支援を行う「よこはま若者サポートステーション」を通じて、企業や団体に就労訓練の受け入れを依頼している。

3社が5年間継続

 今回は就労訓練を5年間継続したアイング株式会社=東京都千代田区=、株式会社サンパワー=港北区=、ブックオフコーポレーション=相模原市南区=の3社が市長表彰、3年間継続したガイズカンパニー株式会社=港北区=、公益財団法人神奈川県労働福祉協会=中区=、特定非営利活動法人藤沢市民活動推進機構=藤沢市=、労働者協同組合ワーカーズコレクティブデポットつつじが丘ブランチ=青葉区=の4団体がこども青少年局長表彰の対象。表彰式には市長表彰の3社の関係者が出席した。

 アイングはみなとみらいや東戸塚などの商業施設の清掃などを行っており、5年間で16人を受け入れた。担当者は「受け入れた人に達成感を味わってもらえるようにしており、中にはリーダー的な役割を担っている人もいる」という。

 サンパワーはソーシャルビジネスのコンサルティングなどを行い、就労が困難な人の雇用に注力している。5年間で11人を受け入れ、パソコンの入力作業などを行ってきた。川村拓也社長は「来た人が自信をつけて戻ってもらうことを心掛けてきた」といい、受け入れ終了時には、社員が色紙にコメントを書いて渡すなど、正社員と同様の対応をしてきたという。

 ブックオフコーポレーションは港北区の本や衣類などを扱う店舗などで67人が勤務した。BOOKOFF SUPER BAZAAR 綱島樽町店の長崎哲也館長は「いろいろな売り場に入ってもらい、適性を感じられるようにした」といい、指導する側のメリットもあったとした。

 表彰式で山中竹春市長は「温かい指導で若者のその後の生活に役立つものだった」と企業に感謝し、「今後も若者に寄り添った支援をできるようにしたい」と述べた。

横浜ワールドポーターズの授乳室にマークを貼る黒岩知事(中央)、penaの坂上理事長(左)、イオンモール株式会社の武田東日本支社長

県が「リトルベビー」支援でNPO法人penaと協定 「搾乳」マーク作成、施設掲示も

 神奈川県は「リトルベビー」と呼ばれる2,500g未満で生まれた低出生体重児とその家族を支援するため、10月30日に当事者家族らによるNPO法人「pena」(坂上彩理事長)と連携協定を結んだ。当事者の声を受け、母親が自分で母乳を絞る搾乳ができることを示したマークを作成し、公共施設や商業施設への掲示を進めていく。

「授乳室での搾乳が当たり前に」

 penaはこれまで、情報交換や写真展の開催、当事者の要望を自治体に伝える活動などを行っており、県が発行した子育て記録ノート「かながわリトルベビーハンドブック」の作成にも協力していた。坂上理事長は、「赤ちゃんが入院中だったり、早期に職場復帰したりすると、搾乳が必要になる場合があるが、赤ちゃんと一緒にいないと授乳室が利用しづらい」と話す。

 10月31日には民間施設としては初めて、横浜ワールドポーターズの授乳室に「搾乳」マークを掲示。同日の掲示セレモニーに黒岩祐治知事、坂上理事長、同施設を運営するイオンモール株式会社の武田久和東日本支社長が参加した。

 黒岩知事は「今後、大型商業施設、鉄道会社などにも掲示の協力をお願いしたい」とし、「搾乳」マークの推進と理解の促進に力を入れるとした。横浜ワールドポーターズの野口耕司ゼネラルマネージャーは、「今回、県から呼び掛けがあるまで搾乳に関する気づきがなかった。反省を含め、今後は県内の系列店で掲示を進めていく」と話した。坂上理事長は「リトルベビーの存在が社会的に認められたようでうれしい。授乳室にいづらい気持ちで搾乳するママが減るように願っている」と話した。

日本一が決まり、横浜スタジアムの外で大喜びするファン(11月3日午後9時15分頃)

ベイスターズ ハマスタで決めた 26年ぶり歓喜の日本一 セ・リーグ3位から「下剋上」

 プロ野球の横浜DeNAベイスターズが11月3日、横浜スタジアムで行われた福岡ソフトバンクホークスとの日本シリーズ第6戦に11―2で勝利し、4勝2敗で1998年以来26年ぶり3回目の日本一を決めた。

 ベイスターズはセ・リーグ3位でクライマックスシリーズ(CS)に進出。CSで阪神タイガース、読売ジャイアンツを下し、日本シリーズ出場を決めた。

 パ・リーグを圧倒的な強さで制し、CSも無傷で突破したホークスとの日本シリーズは10月26日に横浜スタジアムで開幕。ベイスターズは第1、2戦に敗れたものの、福岡に場所を移した第3戦に勝利すると、そこから4連勝で日本一に輝いた。CSが始まった2007年以降、リーグ3位からの「下剋上」で日本一になったのは、2010年の千葉ロッテマリーンズ以来2回目で、セ・リーグのチームでは初めて。

 王手をかけた第6戦は2回に筒香嘉智選手の本塁打などで3点を先制。その後も5回に一挙7点を挙げて試合を決めた。

場外ファンも大興奮

 横浜スタジアムがある横浜公園には、球場に入れなかった多くのベイスターズファンが詰め掛けていた。日本一が決まった午後9時15分頃に大歓声が上がり、喜びが爆発。場外のファンも選手の応援歌を歌うなどして興奮状態が続いた。公園内で「ビールかけ」をする人が見られたほか、ハマスタから関内駅に向かう交差点では横断歩道を渡る人がハイタッチを交わすなど、26年ぶりの日本一に関内周辺が沸いた。

昨年の様子

食の安全・安心テーマに 9日、和田町商店街で催し

 「安全安心の食の舞!」をテーマとしたイベント「べっぴんマーケット」が11月9日(土)午前10時から午後3時まで、相鉄線和田町駅北側に広がる和田町商店街で行われる。

 安全・安心かつ栄養価の高い食材などを地域に広めようと開催。52回目となる今年も子どもから大人までが楽しめる企画が目白押し。自然栽培野菜や農薬不使用で純国産の花からのみ採取した蜂蜜のほか、三崎マグロなどが並ぶ。

 射的や輪投げなどのゲームコーナーもあり、恒例の猿回しも行われる。市立常盤台小学校6年2組がフリーマーケットを開催するほか、地元企業による飲食販売や体験ブースも見所だ。ココカラファインセイジョー横では、「全かなスリッパ卓球」の横浜地域大会(午前10時から)と頂上決戦(午後1時から)が行われる。

寄贈された警報器

保土ケ谷消防署 高齢者の安全守る 住宅用火災警報器を配布

 保土ケ谷消防署は火災による被害が多いとされている高齢者世帯の安全確保のため、住宅用火災警報器200個を抽選で無償配布する。警報器は保土ケ谷火災予防協会(森山元明会長)が寄贈したもの。配布対象は保土ケ谷区内の75歳以上の人のみの世帯。警報器が未設置、または設置から約10年が経過していることが条件。市営、県営、UR賃貸住宅居住者は対象外。申し込みは11月29日まで。

 希望者ははがきに【1】郵便番号【2】住所【3】氏名(ふりがな)【4】電話番号【5】配布対象世帯の条件を確認した旨を明記し、〒245―0005保土ケ谷区神戸町140の5保土ケ谷消防署総務・予防課予防担当に郵送。【1】〜【5】をメール(sy-hodogayayobo@city.yokohama.lg.jp)に送信する方法などでも受け付ける。応募多数の場合抽選。結果は12月上旬にはがきで通知予定。詳細は予防課予防担当【電話】045・342・0119へ。

説明会のチラシ

神奈川県が11月16にサステナブル企業説明会

 神奈川県は大学生や第2新卒を対象にしたサステナブル企業説明会「やりたい仕事の見つけ方」を11月16日(土)正午から午後4時まで、西区みなとみらいのTKPガーデンシティPREMIUM横浜駅新高島で開催する。

 説明会では、サステナブルな事業に取り組む企業が参加し、企業の具体的な取り組み、働き方について説明を行う。セミナーも開かれ、次世代キャリア支援プラットフォーム「Base Me(ベイスミー)」を運営するアレスグッドの勝見仁泰代表取締役が「価値観にあった仕事の見つけ方」をテーマに講演。続くパネルディスカッションでは、企業の幹部や採用担当者も登壇し、サステナブル企業の選び方について議論する。企業紹介タイムでは、小田急電鉄やLINEヤフーなどが説明を行う。会場内には東京海上日動火災保険や丸井グループなど約30社がブース出展する。

 参加無料。申し込みは県のホームページ(https://www.pref.kanagawa.jp/docs/bs5/sustainablesetumeikai.html)から11月14日(木)まで。私服での参加も可能。問い合わせは県政策局SDGs推進グループ【電話】045・285・0909。

昨シーズンの試合の様子©横浜キヤノンイーグルス

横浜キヤノンイーグルス開幕戦に市民5千人を招待 12月22日、日産スタジアム

 横浜をホストエリアとするラグビーチーム「横浜キヤノンイーグルス」は、12月22日(日)に日産スタジアム=港北区=で開催するホストゲーム開幕戦に市民5千人を無料招待する。

 招待企画は横浜市と連携してスポーツ振興に取り組む「横浜スポーツパートナーズ」の一環。

 横浜キヤノンイーグルスは、ジャパンラグビーリーグワンのDIVISION1に所属。日本代表の梶村祐介選手や岡部崇人選手、ラグビーワールドカップ2023で優勝した南アフリカ代表のファフ・デクラーク選手、ジェシー・クリエル選手など、世界で活躍する選手が多数在籍している。

 対戦相手は東芝ブレイブルーパス東京。午後3時5分キックオフ。自由席が対象。

 応募は先着順で11月15日(金)午前10時から12月21日(土)午後11時59分まで。申込サイト(https://www.canon-eagles.jp/tickets/invite/20241222.html

)から受け付け。チケットは各自で手数料を負担し、コンビニで発券する。詳細は、横浜キヤノンイーグルス横浜事務局(横浜アーチスト)【電話】045-664-3731。

当選証書を受け取る1区の篠原豪氏

衆院選 小選挙区当選者に証書付与

 衆議院議員選挙の神奈川県内の小選挙区当選者に当選証書を付与する式が10月30日に県庁で行われた。

 県内20選挙区の当選者やその代理人に県選挙管理委員会の保阪努委員長が当選証書を手渡した。

 横浜市関係の選挙区では1区・篠原豪氏(立民・前)、3区・中西健治氏(自民・前)、6区・青柳陽一郎氏(立民・前)、7区・中谷一馬氏(立民・前)、19区・草間剛氏(自民・新)は本人が参加して受け取った。

vol.530 ミルキーJr.モカ Jr.モネのほどがや 「冬の花【2】」文/ささきやすえ(区内在住・フリーライター)

 ボクはミルキーJrモカJr モネ。瀬戸ケ谷町に住む2歳のミニチュアシュナウザー。

 菜の花:沖縄、九州など暖かい地方では1月に咲くこともあるそうだ。2月から5月頃まで楽しむことができる。冬野菜としても出回るね。散歩の時に道端に咲いている元気な黄色い花を見つけるとわくわくするよ。

 原産は地中海沿岸で日本には奈良時代に伝わったとされている。菜種油を作り、江戸時代には行燈の燃料にもなっていたそうだ。明治時代以降に食用としても出回った。花言葉は「小さな幸せ」「元気いっぱい」など。まさに黄色のイメージ通りの花言葉だね。

 福寿草:めでたい正月の花として寄せ植えなどに使われることが多いね。手に入りやすい開花時期は旧暦の正月にあたる2月上旬から3月。雪の中から花を開いて見せる福寿草は、江戸時代から好まれていたそうだよ。新たな始まりや希望を思わせるね。花言葉は「幸せを招く」「永遠の幸福」など。

 水仙:1月から2月に咲くものが多い水仙。野生の水仙は地中海岸を中心にヨーロッパ、北アフリカに分布している。

 日本にはシルクロードを経て中国に伝わった原種が平安時代末期頃に海流に乗って日本の海岸に漂着したという説、中国から遣唐使が薬草として持ってきたという説などがある。花言葉は「うぬぼれ」「自己愛」など。見た目は清楚な水仙。

 ボクたち犬族が食べると、嘔吐、下痢、腹痛などの症状が出て、重症になると心拍が不規則になったり、発作を起こすこともあるの。散歩の時に見かけたら気を付けようね。

次回「師走」

今日は何の日

「ソースの日」