鶴見区版【11月21日(木)号】
手を合わせ周年を祝った(上)挨拶する岸本校長

鶴見大学附属中学校・高等学校 創立100周年で式典 更なる飛躍へ建学の精神継ぐ

 鶴見大学附属中学校・高等学校の創立100周年式典が11月16日、同校で開かれた。式典では岸本力也校長が「100周年を節目として、更なる飛躍のため改めて建学の精神を大切にしたい」と挨拶。そして「常に感謝の気持ちを忘れず、どのような場所でも自分らしく輝いてほしい」と生徒に語りかけた。

 同校は大本山總持寺の開祖、瑩山禅師六百回大遠忌の記念事業として光華女学校の運営を引き継ぎ、1925年2月に「鶴見高等女学校」として創立。2007年に鶴見大学の附属となり、翌08年に共学化した。

 式典には中学校・高等学校の全校生徒約1000人が出席し、多数の来賓も参加。岸本校長が先人への感謝や生徒へのメッセージを語り、学園主を務める大本山總持寺貫首の石附周行禅師は生徒に「道同じくして、轍は同じからず」という言葉を贈り、「道は同じでも、一人ひとりの歩みは皆異なる。互いの違いを認め合い、学び合ってほしい」と語り掛けた。また、渡辺啓司理事長や鶴見大学の中根正賢学長からも祝辞が送られた。

小橋建太さんの講演も

 その後は同校100年の歩みを振り返る動画鑑賞や代表生徒の挨拶が行われたほか、元プロレスラーの小橋建太さんの特別講演も行われた。

 大声援の「こばし」コールで出迎えられた小橋さんは、生徒たちに夢を諦めないことの大切さを伝え、「気持ちが若ければ青春は生きている限り続く。他人になんと言われようと、自分が一生懸命になれるものを見つけてほしい」と力強く呼びかけた。

選ばれた作品の学生と大野代表(右)ら

東宝タクシー 新制服を地元学生に依頼 服飾専門学校のYFDが協力

 東宝タクシー(株)=鶴見中央=がこのほど、自社の新制服のデザインを同地域にある横浜ファッションデザイン専門学校に依頼した。同校にとって地元企業との初コラボとなる今企画。学生から鶴見らしさや奇抜なデザインなど多彩なデザインが集まり、好評の4案を基に、来年度中の完成を目指している。

 1953年の創業から今まで大きく制服を変えることのなかった同社。昨年70周年を迎えたことや同校との関わりが増えた中で、今年8月に新制服の考案を依頼した。

 制作にあたっては同校ファッションクリエイティブ科の学生たちがデザインを担当。同社の企業情報やタクシー、既存の制服のデザインなどを参考にしたほか、地域に根差した企業という背景から鶴見や横浜のイメージを取り入れたものなど様々なデザインを考案。10月には約30作品の中から選んだ13作品を同社に持ち込み、社員たちが最終選考を行った。同社の大野慶太代表は「ここまでスピード感をもって対応してくれたことに本当に驚いた」と感謝を語る。

 そして、最優秀賞に選ばれたのは谷津博子さんの作品。デザイン全体のフォーマルさに加え、ワイシャツに鶴の刺繍を入れるなど細かな工夫を施した部分が評価された。谷津さんは「鶴見のタクシー会社ということがすぐにわかるようにデザインした。選んでいただきありがたい」と喜びを語った。大野代表は「良い作品が多くて1つのデザインだけ採用するのはもったいない」として、社員から好評だった他3作品も優秀賞として部分的に採用する意向で、来年度中の制服完成を目指している。

今年度の横浜市優良工事表彰で現場責任者表彰(舗装部門)を受賞した 山谷 尚平さん 獅子ヶ谷在勤 36歳

心を燃やし、仕事に邁進

 ○…横浜市が発注した公共工事で成績が優秀な企業や人を表彰する「横浜市優良工事表彰」で現場責任者表彰を受賞した。地元住民の要望にも真摯に応え、感謝の言葉が寄せられた点も評価された。「一つひとつの仕事で顧客満足度を重視しているので、高く評価されたことは大変ありがたい。今後も社員全員で頑張っていきたい」と穏やかな笑顔で語る。

 ○…鶴見区獅子ヶ谷で50年以上続く(株)ヤマヤ土建の3代目として、専務取締役を務める。現社長の父は(一社)横浜建設業協会の会長も務めた。「他にも地域の団体の役職を多数務めていて。昼間は作業着で、夜はスーツで出かける姿を小さい頃から見ていて、両方を着られる仕事って格好良いなって」。その背中を見て、跡を継ぐことに躊躇はなかった。「家業と聞くと古臭く思われるかもしれませんが、初代から苦労して守ってきたものを受け継ぐことは自分の子どもたちを守ることにもつながる。決して楽ではないですけどね」と白い歯を見せる。

 ○…鶴見区で生まれ育ち、獅子ヶ谷小、上の宮中学から高校、大学へと進んだ。現在は妻と5歳と2歳の息子の4人暮らし。息子2人と鶴見花月園公園に行くことも多く、「ゴルフなど仕事で有益な趣味もなく、仕事三昧の日々ですが、子どもとの時間は大切にしたいですね」と話す。

 ○…温和な人柄が印象的だが、「紅炉上一点雪」を座右の銘とし、「心を燃やしていればどんな煩悩にも打ち勝てる」と強い信念を内に秘める。市内の建設業界の若手でつくる横浜建設業青年会の委員会では委員長も務め、「業界全体では改善が必要な部分も多い。同業の同年代との交流は刺激になるし、今後も協力して業界を良くしていきたい」と力強く語った。

能登豪雨 横浜市の募金で326万円集まる

 石川県能登半島地方を襲った9月の豪雨に関し、被災地支援のために横浜市が行った募金の総額が326万4,611円だったことが11月19日に発表された。

 募金は9月25日から10月31日まで、市役所と各区役所の計19施設で実施していた。集まった募金は石川県を通じて被災地の生活支援に役立てられる。

「103万円の壁」見直しなら横浜市は1,200億円税収減 市税1割超、山中市長「基礎的サービスに影響」

 所得税の負担が生じる「年収103万円の壁」に関し、横浜市の山中竹春市長は11月20日の会見で、所得税の課税最低額が178万円に引き上げられた場合、年間で1,200億円の税収減になるとの試算を明らかにした。

 1,200億円は年間市税収入の13%に相当するとしており、山中市長は「子育てや福祉などの基礎的なサービスに影響する」と述べ、国に対して代替財源の確保など、一体的な見直しを求めた。

 見直しをめぐっては、総務省が約4兆円の減収になるとの試算を示しており、自治体の首長から懸念の声が相次いでいる。

 山中市長ら政令市の市長が出席した18日の「指定都市市長会」の会議では「税収への影響が甚大であり、行政サービスの提供に支障をきたす可能性がある」との意見をまとめている。

馳知事(下段中央)と松尾CEO(同左)、阿部会長(同右)ら=提供

松尾工務店・同社安全衛生協力会 石川県に義援金200万円 「大災害の記憶を風化させない」

 (株)松尾工務店(松尾文明CEO)=鶴見中央=と同社安全衛生協力会が(阿部政彦会長)が11月8日、石川県庁で馳浩知事に能登半島地震と奥能登豪雨への義援金200万円を手渡した。

 「大災害の記憶を風化させてはならない。義援金が少しでも復興に役立てば」と松尾CEOと阿部会長。馳知事は地図を使って被害状況や復旧、解体工事が進められない難しさを説明しながら、「一日も早い復興を目指していく」と力強く語った。

まぐろの解体ショー(写真は過去)

魚河岸グルメを堪能 23日に旧東海道まつり

 あなごの一本揚げなど魚河岸グルメを堪能できる「生麦旧東海道まつり」が11月23日、生麦魚河岸通りで開かれる。

 この祭りは生麦に「活気を」と地元で実行委員会を結成して、生麦魚介商組合や花月園駅前通り花商会、麦友会が共催するもの。

 当日は、JR鶴見線「国道駅」そばの魚河岸通りを会場に、約30店舗が出店。魚介商が仕入れた新鮮な魚貝類のほか、青果や総菜なども並ぶ。「魚河岸グルメをご堪能あれ」と実行委。

まぐろの解体ショーも

 さらに、目玉イベントで「鮪の解体ショー」も開催(午前8時から)。また、特設ステージでは生麦小学校児童のソーラン節のほか、フットバッグ世界チャンピオンの石田太志さんや元アーティスティックスイミング日本代表の杉山美紗さん、元空手日本代表の多田野彩香さんがパフォーマンスを披露する。

 午前8時から午後1時まで。雨天決行。入場無料。駐車場なし。(問)実行委の横山さん【携帯電話】090・3594・8060

10ケース分以上のプラレールが寄付で集まった

プラレールで遊ぼう 23日に鶴見中央コミハで

 広いホールで思う存分プラレールで遊べる「みんなのプラレール広場」が11月23日、鶴見中央コミュニティハウスで開かれる。参加無料。

 これは鶴見中央地区社協が主催するもので、子どもから高齢者、そして地域が「レールでつながるように」関係を深めてもらいたいと企画した。

 プラレールは、家庭で不要になったものの寄付を募り、NPO法人サードプレイスのスタッフや学生ボランティアらが一つひとつ清掃。集まった車両やレールなどはケース10箱ほどにもなった。

 当日は、プラレール遊びのほか、県立鶴見高校のプラレール班による大きなジオラマ製作も見学して楽しめる。また、チラシ折りやシール貼りなど、「小さなお仕事」を手伝うとおやつがもらえるブースも設けられる。

 午前10時から午後4時まで(混雑に応じて入替の可能性あり)。新品の電池の寄付も募っている。同地区社協の八木幹雄さんは「誰もが一緒に楽しめ、みんなで作り上げるイベントにしていきたい。今後は他の地区にも貸し出すなど取組みが広がれば」と話している。(問)八木さん【携帯電話】090・2166・1010

名門程ヶ谷CC 県民スペシャルデー 1・2月対象日が特別料金

 程ヶ谷カントリー倶楽部=旭区上川井町1324=が1月、2月の平日対象日に割引料金でプレーできる、「神奈川県民スペシャルデー」を実施する。

 定員は各日10組。対象は、満25歳以上の県内在住・在勤者とその同伴者で、4人または3人で申し込む。

 料金はキャディ・昼食付で2万7千円(カート使用不可)。

 申し込みは11月29日9時から受付。詳細は同倶楽部ホームページに記載。ホームぺージから申し込み用紙をダウンロードし、ファックスで申し込む(定員になり次第締め切り)。

馬場の赤門祭、23日に 当日限定で開門も

 馬場赤門公園=馬場2の23=で11月23日、毎年恒例の「馬場の赤門祭」が開かれる。

 市の歴史的建造物にも認定されている同所。この祭りは、「地域に愛着を持ってほしい」との思いから地元有志が結成した「寺尾奉行」が主催するもの。

 開会式では子どもたちと寺尾奉行による風船飛ばしが行われ、周辺自治会による飲食販売や地域団体によるステージ発表なども行われる。また、普段は閉じている赤門(旧澤野家長屋門)が開けられるセレモニーも実施される予定だ。

 寺尾奉行の宮野昌夫さんは「多くの地域の皆さんに来場いただき、子どもも大人もみんなで楽しんでいただきたい」と参加を呼び掛けている。

 午前10時から午後1時。雨天時24日に順延。

住民に注意を呼び掛ける署員

鶴見消防署 戸別訪問で火災予防呼びかけ 高齢化率の高い2地域で

 鶴見消防署が11月13日、火災予防を呼びかける啓発物の配布を市場上町と東寺尾北台周辺で行った。

 これは、秋の火災予防運動(11月9日から15日)に合わせて実施したもの。今回は鶴見区内で高齢化率の高い2つの地域を対象とし、防火対策や住宅用火災警報器の設置・維持管理などに関する資料を同署署員が約100戸に配布した。希望する住民には住宅防火診断も実施した。

 住宅火災について説明を受けた住民は「充電器などが火災の元になることを聞いて、改めて注意をしていきたい」と語った。同署の中元豊彦さんは「住民の火災予防への関心は高いが、今後も啓発を続けて注意を促したい」と話した。

 また、同署ではリチウムイオン蓄電池など電気を起因とした火災に注意を呼び掛ける。スマートフォンのバッテリーやモバイル充電器などにも使われている同蓄電池は、繰り返し使用すると劣化し、バッテリー膨張などの異常が発生する。中元さんは「こういった状態は大変危険なため、使用しないで欲しい」と呼び掛ける。同蓄電池が原因となる火災は9月末までに市内で32件の発生。通常のごみとして捨てることはできないが、区役所などに小型家電回収ボックスがあり、その利用を呼び掛けている。

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駅利用客にPRする関係者たち

税の大切さを呼びかけ 税務署と関係6団体が街頭広報

 国税庁などが定める「税を考える週間」(11月11日〜17日)に合わせ、鶴見税務署と区内税務関係6団体による街頭広報が12日、JR鶴見駅周辺で行われた。

 当日は税務署のほか、鶴見区納税貯蓄組合連合会、鶴見青色申告会、(公社)鶴見法人会、東京地方税理士会鶴見支部、横浜小売酒販組合鶴見支部、鶴見間税会の6団体が参加。

 午前午後の2部に分かれて通行人らにリーフレットや啓発グッズを配布し、納税や租税に関する啓発活動を行った。

 同税務署の福永秀文署長は「関係団体の皆さんと啓発活動をすることができてありがたい」と感謝を述べ、「今は申告や納税はオンラインで自宅からでもできます。その利便性を一人でも多くの人に知ってもらえたら」と呼びかけた。

三ツ池公園で縄文土器作り 粘土づくりから焼成まで

 県立三ツ池公園で12月17日から講座「縄文土器づくり」が開かれる。

 花瓶などに使える土器の粘土作りから成形、焼成を来年2月まで計4回の講座で行う。各回午前10時から正午(第4回は9時から午後4時)。

 参加費1000円。定員10人。申込は電話で受付中。(問)同園【電話】045・581・0287

市場小で第九を演奏 ヨコハマベイフィルハーモニー

 ヨコハマベイフィルハーモニーによるウィンターコンサートが12月1日、市場小学校体育館で開かれる。

 ベートーベン「交響曲第9番」や、クリスマスらしい楽曲を演奏。児童が合唱で参加も。午後2時から。入場無料(0歳から入場可)。(問)同校コミュニティハウス【電話】045・574・1972

あいさつをする田中会長

横浜鶴見西LCが40周年式典 「次の10年も変わらぬ活動継続を」

 区内の奉仕団体、横浜鶴見西ライオンズクラブ(田中準二会長)が今年度で結成40周年を迎え、記念式典が11月9日に新横浜プリンスホテルで行われた。

 同クラブは現在20人が所属。献血活動や盲導犬育成の街頭募金などを定期的に実施し、毎年夏にはチャリティーほおずき市を鶴見神社で開くなど、地域に根差した奉仕活動を長年行ってきた。

 式典では来賓や他のLC会員など約100人が駆けつけ、田中会長が「コロナ禍など様々な苦難がありながらも、会員一丸となって活動を継続することができたことに感謝したい」とあいさつ。

 続けてこの10年間での活動報告として、なまむぎこども食堂の支援や、済生会横浜市東部病院のクラウドファンディングへの協力、献血量54万3800ミリリットルを集めた献血活動では厚生労働大臣から表彰を受けたことも報告された。その他にも、能登半島地震では支援の街頭募金活動も行った。

記念事業で贈呈も

 そして式典では40周年記念事業として、こども食堂に新米玄米300kg、鶴見区役所に大型ディスプレイを贈呈。(公財)日本盲導犬協会や神奈川骨髄移植を考える会など各種団体に金一封も贈呈した。

 田中会長は「これからのライオンズクラブがより良いものとなり、私たちも次の10年を変わらぬ活動を継続することができるように会員拡大や活動の幅を広げたい」と抱負を語った。

昇格を伝えた片原COO(左から2番目)と渋谷区長(同3番目)

横浜FC J1昇格を区長に報告 区民DAYの応援にも感謝

 サッカーJリーグ、横浜FCの片原大示郎代表取締役社長COOらが11月15日に鶴見区役所を訪問し、渋谷治雄区長にJ1昇格を報告した。

 今季、横浜FCはJ2リーグで20試合連続無敗というクラブ記録を更新するなど、シーズンを通して好調を維持。優勝は逃したものの、2位の成績で1年でのJ1復帰を果たした。

 今季から鶴見区をホームタウン重点活動エリアに追加した同クラブ。

 8月にはニッパツ三ツ沢球技場でのホームゲームに区民を招待する「つるみ区民DAY」を実施、区民まつりでもブースを開くなど、この1年間で鶴見区との関係を深めてきた。

 報告会で今シーズンを振り返った片原代表は「最終戦まで昇格が分からない状況が続いたが、ホッとした」と安堵の表情で語り、劇的な逆転勝利を収めた8月の区民DAYについて、「あの試合を勝てていなければ昇格は無かった」と応援に駆け付けた区民らに改めて感謝を述べた。

 渋谷区長は「1年通して熱い試合を見させてもらった。スポーツの良さや感動を今後も広めて欲しい」と話し、片原代表は「リーグ最少失点に抑えた選手と共にJ1定着を目標として、来年はより多くの方に応援していただけるように努力したい」と意気込んだ。

漢字を全て平仮名するなど様々な工夫が

つるみままっぷ 「やさしい日本語」版を発行 外国にゆかりのある人向けに

 区内の子育て情報を盛り込んだ「つるみままっぷ」のやさしい日本語版がこのほど発行された。

 この地図は、子育て中の母親らによるNPO法人つるみままっぷが製作したもの。ベビーカーで通りにくい坂道や階段、遊べる場所など、実際に歩いて得た情報を盛り込んだ地図を2009年から発行し、改訂を続けている。

 今回の地図は外国にゆかりのある人にも区内の子育て情報を知ってもらおうと製作。

 今春作った地図をベースに情報を更新。漢字とカタカナを全て平仮名にしたり言葉を易しくしたほか、鶴見国際交流ラウンジやコミュニティハウスを追加するなど、外国にゆかりのある人が必要とする情報が盛り込まれている。

 2000部が発行され、区役所や国際交流ラウンジ、地域子育て支援拠点、地区センターやコミュニティハウスなどで無料で入手できる。

継続発行へ協賛募る

 同法人では、来年の地図製作や無料配布継続のために寄付協賛を11月末まで募っている。協賛枠は5000円〜。詳細問合せは同法人【携帯電話】090・6515・2297。

美術家協会の作品展 21日からサルビアホールで

 鶴見美術家協会による作品展が11月21日から24日まで、サルビアホールで開かれる。

 同会は、区内で美術教師やアトリエ等で講師を務める人たちが所属している団体。

 今回は油彩画や水彩画、ミクストメディアなど多彩な作品約25点が並ぶ。午前10時から午後5時(初日は1時から、最終日は4時まで)。(問)同協会山手さん【電話】045・582・3275

ごみを丁寧に集める生徒や参加者たち

寺尾第二地区で地域清掃 上の宮中生徒の発案で70人が参加

 地元中学校生徒の発案で、児童生徒や地域住民が一緒に清掃活動を行う「レッツ クリーン ツルミ(LCT)」が11月12日、寺尾第二地区で初めて行われた。

 これは、寺尾第二地区社会福祉協議会が地元の児童生徒との意見交換の中で、上の宮中学校の生徒から地域清掃の話が上がって進めてきたもの。

 実施にあたっては、同校福祉委員会の生徒たちを中心に、活動の名称や清掃方法などを検討。当日は同委員会の委員や同校生徒、馬場小学校の児童、そして地域住民ら約70人が参加した。

 清掃は同地域に寺尾奉行の高札があることに着目し、それを目印としたスタンプラリー形式で実施。3つのグループに分かれ、馬場赤門公園や北寺尾六丁目サムエル公園、上の宮中学校周辺などを清掃した。

 公園や道路の隅々まで清掃した参加者たち。タバコの吸い殻や缶など多くのごみが集まった。清掃後には近隣のパン工房「椎の実」と馬場小学校の児童が協力して作った「馬いパン」が参加者たちに配布された。

 福祉委員会の吉村司3年委員長は「初めての実施でしたが皆さんと一緒に楽しく行うことができた」と笑顔で語り、同地区社協の宮野昌夫会長は「子どもたちの発案で地域清掃に若い力が加わり、まち全体がきれいになり嬉しい」と喜んだ。

市内公立小中学校 いじめ認知件数 最多に 市調査で3年連続増

 横浜市教育委員会によると、市内の公立小中学校で2023年度に確認されたいじめの認知件数は1万6174件で、3年連続で増加したことが分かった。市教委は、いじめの定義が広がり、初期段階のいじめを積極的に認知したことなどを増加の理由としている。

     ◇

 いじめの認知件数は小中学校ともに過去最多を記録。小学校では前年比32・2%増の1万3261件、中学校では前年比31・2%増の2913件だった。いじめ行為の内容は、小中学校ともに「冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌なことを言われる」が最も多く、小学校で53・2%、中学校で66%だった。

支援の輪広がり

 いじめの認知件数は近年、全国的に増加傾向だが、13年に成立した「いじめ防止対策推進法」が背景にあるとされる。同法では、いじめの定義を「被害を受けた子どもが心身の苦痛を感じているもの」と明確化。市教委は「子どもが少しでも嫌な思いをしたら、積極的にいじめと認知して件数が増えた」といい、必ずしもいじめ自体が増えているとは断定できないと分析する。

 市教委は20年に市立中学の女子生徒がいじめが原因で自死したことを受け、今年9月からスクールカウンセラーの派遣回数を増加。

 いじめなどに悩む小中学生らが学校を通さずにスクールソーシャルワーカーに電話で相談できる窓口「学校生活あんしんダイヤル」の利用者は、開設した17年度は182件だったが、23年度は382件と約2倍に増えた。こうした取り組みがいじめの認知につながっているという。

 市内でいじめなどの相談を受けるNPO法人の関係者は「見過ごされがちな小さないじめが認知されることは良い傾向で、大きないじめを未然に防ぐ足がかりになる」と話す。市は「小中高生が主体的にいじめの未然防止について話し合う『横浜子ども会議』などを通し、啓発に努めていきたい」としている。

沖縄を楽しむ芸能祭 24日におきつる会館で

 沖縄の舞踊や音楽、お笑いを楽しめる「第8回おきつる芸能祭」が11月24日、おきつる会館=仲通3の74の14=で開かれる。(一財)おきつる協会主催で横浜・鶴見沖縄県人会が共催。

 当日は、琉舞鶴之会による舞踊や金城色さんのコンサート、お笑い芸人じゅん選手のライブ、琉球民謡を研究する登川流大城教室による民謡が披露される。

 午後1時30分開演。チケットは大人1500円、子ども無料。先着100人。申込み・問合せは同協会の石川さん【携帯電話】090・3475・0359へ。

政令市の市長が参加した会議(横浜市提供)

指定都市市長会「103万円の壁」見直しに懸念 税収減で行政サービスへの影響危惧

 所得税の負担が生じる「年収103万円の壁」の見直しに関し、横浜市など全国20政令市で構成される「指定都市市長会」は11月18日、東京都内で開いた会議で「税収への影響が甚大であり、行政サービスの提供に支障をきたす可能性がある」との意見をまとめた。会議には横浜市から山中竹春市長が出席した。

 総務省は所得税の課税最低額が178万円に引き上げられ、個人住民税の基礎控除を引き上げた場合、約4兆円の減収になるとの試算を示している。

 今回の意見では「手取りの増加、労働市場への労働力の供給などの効果が期待される」とした一方、「全国の人口の約2割を占める指定都市では約8,000億円の減収が見込まれるため、強い危機感を持っている」と懸念を示した。その上で「代替となる財源を確保し、住民に必要な基礎的行政サービスを提供するための基盤である地方税財源に影響を及ぼすことのないよう強く求める」とした。

金沢地区センターのプレイルーム

地区センターのプレイルームがリニューアル 市内27館、イラストレーター・市原淳さんプロデュース

 横浜市はこのほど、市内27館の地区センターのプレイルームを親子が利用しやすいようにリニューアルした。全体のデザインは横浜市在勤のイラストレーター、市原淳さんがプロデュースし、絵本コーナーを充実させたほか、壁面をカラフルにするなどした。

子どもの意見を反映

 プレイルームは市内に81館ある地区センターのうち、79館に設けられている。これまで利用者から「古くて暗いイメージがある」「絵本やおもちゃが古い」などの声が出ていた。

 リニューアルは、乳幼児の利用者数や交通の利便性などを考慮して27館を選定。事前に希望が丘、神奈川、金沢、寺尾、生麦、西の各地区センターで子どもたちに投票してもらい、3パターンの中から人気の高いデザインを選んだ。

絵本コーナーに120冊を配架

 壁面や家具には市原さんが描いた船やカモメ、魚など、横浜をイメージしたイラストが配置され、カラフルな空間にした。絵本コーナーには、中央図書館の司書が推薦した120冊の乳幼児向けの新しい絵本セットを27館共通で配架。プロデュースを担当した市原さんは「明るく、楽しい場所になるよう、そして不快感を与えないように心掛けた」と話す。金沢地区センターで実際の仕上がりを見て、イラストの大きさやレイアウト、発色の良さにとても満足したという。

 市の担当者は「このリニューアルで、より快適な親子の居場所として活用してほしい」と話す。利用者の反響を見ながら、他の地区センターのリニューアルも検討する。市は今後、子育て相談会や絵本の読み聞かせ会などのイベント開催も拡大していく方針だ。

ファンとともに祝う

ベイスターズ 11月30日に日本一パレード ハンマーヘッドから1.5Km

 プロ野球の横浜DeNAベイスターズが日本一になったことをチームがファンとともに祝う「横浜DeNAベイスターズ日本一 優勝パレード2024」が11月30日(土)に行われることが15日、球団から発表された。

 パレードは球団や横浜市などで構成される実行委員会が主催する。

 コースは横浜ハンマーヘッドを出発し、赤レンガ倉庫前を通って横浜スタジアムにつながる日本大通りまでの約1.5Km。午前10時から11時30分の予定。

クラファンでパレード参加権利も

 出発地点の一部を特別観覧エリアとしてチケット販売する。最前列エリアは5千円、特別観覧と車椅子観覧エリアは各3千円。実行委員会は警備や交通誘導などにかかる費用を募るクラウドファンディング(CF)を実施。第一目標を1千万円に設定し、16日午後3時に開始する。4千円から50万円まで、9つのプランを用意。10万円の返礼品は「パレードで行進できる権利」(ファンクラブ会員対象、100人)、最高額の50万円(1人)では、パレードの先頭で使った横断幕に参加選手や三浦大輔監督のサインが入ったものが渡される。最終目標は5千万円。CFはCAMPFIRE(https://camp-fire.jp/projects/808506/view)のサイトから。

 実行委員長の山中竹春市長は「皆様の心に残る素晴らしいパレードとなるよう、横浜のまちを挙げて全力で取り組む」とコメントしている。

周辺施設はライトアップ

 パレードに合わせ、コース周辺の45施設が29、30日の午後5時から9時まで、ブルーのライトアップを実施する予定。

「THE LIVE」のイメージ((C)YDB)

ベイスターズが関内駅前に日本最大級の常設型ライブビューイングアリーナ 2026年春開業、試合やライブ放映も

 横浜DeNAベイスターズは11月13日、JR関内駅前に2026年春に開業する大規模複合施設「BASEGATE(ベースゲート)横浜関内」内にベイスターズの試合などの様子を放映する日本最大級の常設型ライブビューイングアリーナ「THE LIVE(ザ ライブ)」を開設すると発表した。

大型LEDビジョンで試合放映

 「THE LIVE」は約2,800平方メートルの空間に、幅約18m、高さ約8mの大型LEDビジョンと高性能音響設備を備える。ベイスターズのホームゲームとビジターゲームをはじめ、バスケットボールやサッカー、音楽ライブなど多様なコンテンツを放映する。施設内には8つの飲食店とバーカウンター「CENTRAL BAR」を設置し、飲食を楽しみながらライブビューイングができる新しいエンターテインメント体験となる。

没入型施設も

 ベースゲートには、ディー・エヌ・エーが没入型エデュテインメント施設「Wonderia(ワンダリア)」を開設する。約4,200平方メートルの空間にプロジェクションマッピングなどを駆使し、想像上の島を再現。スマートフォンを使って空間を撮影すると、環境や生物に関する情報が得られるなど、同社がゲーム事業で培ったノウハウも活用する。

 ベースゲートは、旧横浜市庁舎の跡地を活用する事業で、三井不動産を代表企業とし、ディー・エヌ・エーや京浜急行電鉄など8社が進めるプロジェクト。飲食店が集まるゾーンや星野リゾートによるホテルも設けられる予定。