東宝タクシー(株)=鶴見中央=がこのほど、自社の新制服のデザインを同地域にある横浜ファッションデザイン専門学校に依頼した。同校にとって地元企業との初コラボとなる今企画。学生から鶴見らしさや奇抜なデザインなど多彩なデザインが集まり、好評の4案を基に、来年度中の完成を目指している。
1953年の創業から今まで大きく制服を変えることのなかった同社。昨年70周年を迎えたことや同校との関わりが増えた中で、今年8月に新制服の考案を依頼した。
制作にあたっては同校ファッションクリエイティブ科の学生たちがデザインを担当。同社の企業情報やタクシー、既存の制服のデザインなどを参考にしたほか、地域に根差した企業という背景から鶴見や横浜のイメージを取り入れたものなど様々なデザインを考案。10月には約30作品の中から選んだ13作品を同社に持ち込み、社員たちが最終選考を行った。同社の大野慶太代表は「ここまでスピード感をもって対応してくれたことに本当に驚いた」と感謝を語る。
そして、最優秀賞に選ばれたのは谷津博子さんの作品。デザイン全体のフォーマルさに加え、ワイシャツに鶴の刺繍を入れるなど細かな工夫を施した部分が評価された。谷津さんは「鶴見のタクシー会社ということがすぐにわかるようにデザインした。選んでいただきありがたい」と喜びを語った。大野代表は「良い作品が多くて1つのデザインだけ採用するのはもったいない」として、社員から好評だった他3作品も優秀賞として部分的に採用する意向で、来年度中の制服完成を目指している。
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