厚木・愛川・清川版【11月29日(金)号】
通行人に注意を呼びかける参加者

「闇バイトは犯罪」 本厚木駅で注意喚起

 犯罪⾏為で報酬を受け取る「闇バイト」による強盗事件が社会問題化する中、厚木市や厚木警察署、地元高校生らが協力して11月21日、本厚木駅周辺で街頭広報を行った。駅周辺のデジタルサイネージも活用し、通行人らに闇バイトの危険性を呼びかけた。

 「闇バイトは犯罪」。本厚木駅周辺に設置されている16台のデジタルサイネージの表示が、午後6時に切り替わった。

 闇バイトの防止に向けた街頭広報は、県警本部が主体となり、市や厚木警察署員らが協力して初めて実施。未成年による犯行が多いことから、年齢が近い厚木中央高校のボランティア生徒や、神奈川防犯シーガル隊も加わり、当日は20人ほどで活動をした。

 参加者は、帰宅途中の学生などに「闇バイトに関する犯罪が増えています」「不審に思ったら応募しないように」などと声をかけ、注意を促すチラシやボールペンなどの啓発グッズを配布。受け取った通行人が「気を付けます」などと答える光景も見られた。

 同校の馬場南帆飛さん(2年)は、自身がアルバイトを探す時には募集元の会社を調べたり、知名度があるかなどを確認したりしているという。同世代の犯行をニュースなどで目にすることも多く、「決して他人事ではないので、『自分は大丈夫』という油断は禁物。活動が少しでも闇バイトについて考えるきっかけになれば」と願う。

「迷わず110番を」

 市内では、今年8月に中町の買取店で闇バイトと思われる強盗事件が発生。以降は、11月26日時点までに管内で同様の事件は発生していないが、厚木署生活安全第一課によると、今月に入り「不審な人物が家の中をのぞいている」などの通報があったという。

 応募後に辞退したいと告げたところ、「家族がどうなってもいいのか」などと脅迫され、犯行に及んでしまう事例も相次いでいる。同署では、本人や周囲に危険が及ぶことがないよう、相談を受け付ける体制をとっているという。

 同課では「不審な人物を見かけた時や、応募してしまった人で脅されている時などは迷わず110番を」と呼びかけた。

校庭でどんぐりを拾う生徒と園児ら

愛川中原中 どんぐり拾いで交流 保育学習で初の試み

 愛川中原中学校の3年生と町内の園児が、校庭に落ちたどんぐり拾いで交流する授業がこのほど行われた。家庭科の授業で保育について学習する3年生に、実践的な学びの経験を積んでもらおうと開催したもので、町と中学校、町内各園の連携による初の試み。生徒らは、園児とのふれあいを通して幼児との関わり方について理解を深めた。

 「こんにちはー!」――春日台幼稚園と保育所あいかわの園児31人が、11月25日に同校を訪問した。お目当ては、校庭に落ちたどんぐり。出迎えた3年1組の生徒は園児の手を引きながら、校庭に植えられたシイの木のどんぐりを一緒に拾い集めた。

 同校は「どんぐり拾いができる学校」として町立保育園の「お散歩マップ」で紹介されており、町内の園児らが散歩の一環で来校するなどこれまでも交流を続けていた。

 どんぐり拾いのために校庭を開放する同校の特色を、生徒の授業に生かせないかと考えたのは町子育て支援課の高橋誠課長。自身も同校の卒業生で、現在も地域学校協働活動推進員として学校に関わる縁もある。3年生の家庭科の時間に、園児との交流授業を行えないかと学校側と協議を続けてきた。

 授業としては初の試みとなった今年は、3年生3クラスが11月の3日間で計4園の園児を受け入れた。生徒はどんぐり拾いだけでなく、班ごとに分かれてボウリングやだるまさんがころんだ、空気砲などの遊びを考案。園児の目線に合わせてしゃがみながら話したり、身振り手振りを交えながらゲームのルールを説明するなど、交流のひと時を楽しんだ。

 参加した園児は「どんぐりがたくさん拾えて楽しかった」と満足そうに話し、3年生の山口鈴さんは「保育の仕事にも関心が持てて進路の幅が広がった」と振り返った。

 家庭科教諭の内堀涼乃さんは「幼児の成長について学ぶ中で机上の空論で終わらせず、自分たちの考えを実体験の中で検証したり反省したりするのはとても重要な機会」と交流授業の意義を語る。中村慎輔校長も「教科書だけの学びではなく、体験から得られるものは多い。どんぐり拾いを授業にも取り入れることで、より地域に開かれた学校づくりに取り組めたら」と期待を寄せた。

12月に保健福祉センターで開かれるコンサートに出演する 堀米 綾さん 厚木市在住

ハープ奏で、音楽に新風を

 ○…箏とハープの魅力を伝えるコンサートが12月9日と23日、厚木市保健福祉センターで開かれ、ハーピストとして出演する。西洋と和の弦楽器、それぞれの歴史を巡る音楽の旅を味わってほしいといい、「二十五絃箏を使用し、ハープの弦と合わせると72弦にもなり、迫力ある音が体験いただけます。クリスマス曲も披露します」と、本番を待ちわびる。

 ○…全国でプロとして活動するハーピストは、およそ200人弱。オーケストラやソリスト、結婚式場の奏者、レコーディング分野と活躍の場は様々。海外でも高い評価を受けたアニメ映画「すずめの戸締まり」や「天気の子」をはじめ、東京オリンピック開会式と閉会式での演奏にも参加した。地域の公共施設では0歳児から楽しめるコンサート、市内小学校での演奏会など活動は多岐にわたる。

 ○…東京都多摩市出身。小学5年生からハープを習い、映画で見たクラシカルな外観や雰囲気の東京藝術大学に憧れ、猛レッスンの末に全国各地からプロの音楽家を目指し生徒が集まる同大附属音楽高等学校へ進学。しかし「クラスメートのレベルの高さは自分の進路に迷いが生じてしまうほどだった」といい、両親からの「せっかくここまで頑張ってきたのだから、藝大受験はした方が良い」という声がなければ、大学への進学も、今の自分もなかったと述懐する。

 ○…プライベートでは2人の息子の子育て中。厚木に住んで9年、「野菜もお米もおいしいし、山や川に囲まれてアウトドアレジャーも充実しているとても良い街」と笑顔。「ハープは相棒」といい「これまでハープが加わってこなかったジャンルにも参加して、新しい音楽を生み出せたら」と未来を語った。

土砂災害や火災を想定した救出・救助訓練の様子

ビッグレスキューかながわ 大規模災害想定し訓練 警察、消防など800人参加

 大規模災害発生時の対応を想定した総合防災訓練「ビッグレスキューかながわ」が11月23日、厚木市下津古久の神奈川県総合防災センター・消防学校で行われた。同日には防災グッズの展示や体験ができる「かながわ防災フェア2024」も開かれ、関係者や地域住民らおよそ2000人が来場した。

 この訓練は消防や警察、医療機関、自衛隊など多岐にわたる機関が連携し、災害発生時の迅速な救助活動や医療体制の構築を目指すもので、今年で45回目を迎える。

 土砂災害時に自動車内に取り残された人や、火災があった建物からの救助を想定した「救出救助訓練」をはじめ、テントを用いた避難所設置運営訓練、ドクターヘリでの救助訓練などを実施。緊張感のある訓練の様子を真剣に見つめる来場者の姿が多く見られた。かながわ防災フェアの会場では、防災食の展示や防災クイズを通して備えの重要性をPRした。

 厚木市では今年8月に震度5弱の地震を観測している。来場者からは「普段見られない訓練の光景や展示が見学できて、貴重な経験になった」「改めて危機感を持った。家に帰ったら備蓄品を見直したい」などと感想を話した。

小学生向け試合(上)とOB戦(下)の開会式の様子

愛甲リトルシニア 小学生対象の大会開催 翌日にはOB戦も

 愛川町の中学生硬式野球チーム「愛甲リトルシニア」が11月17日と23日、初めて小学生を対象にした大会を開いた。

 参加したのは厚木市や町内など近隣で活動する5チーム。17日に予選リーグを行い、23日の決勝リーグでは「妻田ブルーフォックス」が優勝した。

 試合後には、高校野球やプロでも使用される硬式球を使ってのバッティング体験会や、愛甲リトルシニアの選手とのキャッチボールも行われた。

 松川清一監督は「初めて硬式ボールを打った子も多かったが、いい当たりをしている子も見られた。楽しんでいた様子なので、また体験にきてもらいたい」と話した。

世代超え試合楽しむ

 翌24日には、愛甲リトルシニアを卒団した選手らが集結し、恒例のOB戦を開催。高校3年生と中学3年生の試合や、社会人になった卒団生らによるプレーで盛り上がりを見せた。

 中学3年生の佐藤太陽さんは「高校で活躍した先輩たちのプレーを見て、このレベルで戦っていくためには自分も今以上に頑張っていかないといけないと気持ちが引き締まった」と話した。

 高校時代を強豪・花咲徳栄で過ごした大学4年生の生方朔矢さんは、「このチームで過ごした3年間のおかげで高校でもやっていけた。大学生になり地元に戻ってからは、先輩に会うのも楽しみに参加している」と仲間との再会を喜んだ。

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お気に入りの虫取り網を手にする三橋さん

北小3年 三橋さん ハグロトンボの生息数は? 研究実り「こども科学賞」

 「第32回木原記念こども科学賞」の受賞者が11月15日に発表され、厚木市立北小学校に通う三橋叶大さん(3年)が小学校低学年の部で神奈川新聞社賞を受賞した。

 同賞は身近な動物や植物の不思議な特徴や生きものとのふれあいについての観察、調査、実験、標本などの活動を評価するもので、県内から188作品の応募があった。

 三橋さんは今年6月から8月まで、市内を流れる善明川周辺でハグロトンボの生息数を調査した。期間中は最大2m50cmまで伸びる虫取り網を手に、週に1回家族で善明川を訪れた。

 採集したトンボに1匹ずつマーキングし、その記録を「ぜん明川にいるハグロトンボの記ろく〜ハグロトンボは何びきいるのか〜(2024年)」と名付けて同賞に提出。その後も調査を続け、11月16日時点で383匹いると結論付けた。母の裕子さんは「研究への熱意に驚かされる」という。

 三橋さんがトンボに興味を抱くようになったのは幼稚園のころ。あつぎ郷土博物館で開かれた自然科学講座でマーキングの方法などを学び、今回の研究に応用した。

 将来の夢は「昆虫学者か学芸員になって自分の図鑑を出すこと」と三橋さん。「受賞はうれしい」と、笑顔で話していた。

農産物品評会(上)と賑わう会場

JAあつぎ 農業まつりに1万人 コロナ前の賑わいに

 JAあつぎ本所(厚木市水引2の9の2)で11月23日、「第54回厚木市農業まつり 畜産祭・収穫祭」が開かれ、約1万人が来場し、賑わいをみせた。

 同イベントは地域農業の魅力発信、収穫の喜びを地域とともに分かち合うことを目的に、1959年(昭和34年)に第1回が開かれた。コロナ禍で休止や規模縮小もあったが、昨年から復活、今までに近い形で再開されている。

 当日は晴天にも恵まれ、会場はオープンから家族連れで大賑わいに。人気のスタンプラリーでは、子ども達がクイズや工作に挑戦。お米すくいでは小さな手で一生懸命にお米をすくう姿が見られた。

 また屋内外でパネル展示をはじめ、各種農畜産物の販売、JAあつぎオリジナルの青壮年部カレー販売などのブースが並び、試食ブースには長蛇の列もできていた。

 イベントの目玉となる地元農家が丹精込めて育てた「農産物品評会」では、予約販売の後、一般販売も行われ、来場者がお目当ての野菜を両手いっぱいに買い物をする姿も見られた。

講演の様子

医療をより身近に 湘南厚木病院が公開講座

 湘南厚木病院(森貴久院長)が主催する市民公開講座が11月19日、アミューあつぎ6階の市民交流プラザで開かれた。

 この講座は身近なテーマを題材に毎月開催している。通常は院内で行うが、この日は「より多くの方にお越しいただきたい」と、外部の施設を会場に実施した。

 当日は「サルコペニアの予防」「心臓疾患と大動脈瘤」「転倒予防の知識と運動」の3講座が行われ、107人の市民らが聴講に訪れた。

 同院の担当者は「この講演が自身の健康を考えるきっかけになればうれしい」と話していた。

優良6社・26人を表彰 厚木商工会議所

 厚木商工会議所(中村幹夫会頭)は11月20日、「令和6年度優良小売店舗表彰式・優良従業員表彰式」を同会議所大会議室で開催した。

 優良小売店舗は、市内の小売店舗で経営理念や法令遵守、衛生管理などが優れた店舗を表彰するもの。優良従業員は、勤続10年・20年・30年以上で事業所からの推薦を受けた人に贈られる。

 優良小売店舗には、うすいファーム(厚木商工会議所会頭賞)、高野薬局(厚木市長賞)、スペシャライズド厚木(厚木市商店会連合会会長賞)、オカユスタンド(同)、ミニハウスディベロップメンツ(表彰審査委員特別賞)が選ばれた。優良従業員表彰では、26人に表彰状が贈られた。

 表彰式には中村会頭をはじめ、山口貴裕市長、佐藤知一県議、佐藤圭介県議、難波達哉県議らが来賓として出席。各事業所の代表や従業員らが参加した=写真。

恒例の「すぎな祭」 小野で12月8日

 障害者支援施設を運営する社会福祉法人すぎな会が12月8日(日)、「すぎな祭」を開催する。午前9時45分から午後2時。会場は同法人敷地内(厚木市小野2136)。

 48回目を迎えるこの祭りは、例年多くの関係者や地域住民らでにぎわいを見せる。会場には、農耕汁やフランクフルト、やきとりなどの模擬店が並ぶほか、野菜や手作り作品の販売が行われる。

 アトラクションとしてクラウンショーや太鼓集団「舞彩駒」の演奏も披露される。

(問)デイセンターつくし・飯島さん【電話】046・247・0311

大広間に並んだ折り紙LED

光のアート楽しむ 折り紙LED作り盛況

 愛川町の「古民家山十邸」で11月23日と24日、「折り紙LEDワークショップ」が開かれた。国登録有形文化財の同邸を活用した文化活動の一環として、町と包括連携協定を結ぶ神奈川工科大学と協力して初めて開催。計39人が参加した。

 同大工学部の三栖貴行教授からLED回路について説明を受けた参加者は、点灯させたLEDを障子紙で作った紙風船の中に入れ、色鮮やかな「折り紙LED」を完成させた。大広間に並べた作品が暗がりの中で光ると、邸内に歓声が上がった。

 参加者は「折り紙の重なり具合の所が幻想的」「折り紙とLEDを組み合わせると、こんな素敵な飾りができることに感激した」などと感想を話した。

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交通安全4つの誓いを宣誓

村一丸で交通事故を撲滅 約200人が参加

 清川村交通安全村民総ぐるみ大会が11月24日、生涯学習センターせせらぎ館ほかで行われた。

 毎年、村民の交通安全意識の高揚と啓発活動と共に、安全で安心して暮らせる村づくりの推進を目的に行うもの。

 当日は約200人が参加。厚木警察署管内交通安全協会会長表彰や交通安全ポスターコンクールの入選者の表彰式ほか、あおぞら保育園園児による演技が披露された。

 また役場駐車場では厚木警察署による白バイやパトカーの展示、交通安全教育車での体験に子どもたちがはしゃぐ姿が見られた。

演目を披露する参加団体

郷土芸能、厚木に集う 市全国県人会連合会

 厚木市全国県人会連合会(谷川泰尚会長)が11月24日、「ふるさと芸能発表会」を厚木商工会議所で開催した。

 この発表会は同郷の仲間が集い、親交を深めるとともに郷土文化で地域の活性化を図ろうと毎年開かれているもので、今年で35回目を迎えた。

 同会加盟の県人会とゲスト総勢28組が参加。オープニングの「白龍乱れ打ち」に始まり「長谷ささら踊り」や「阿波踊り」など、全国津々浦々の郷土色豊かな唄や踊りが次々と披露され、会場からは手拍子や笑い声が上がる一幕もあり来場者はにぎやかなひと時を楽しんだ。

 同会の谷川会長は「オープニングから大勢の来場があり、故郷を思い出すだけでなく同郷のお客さまと県人会員の交流の場にもなったのでは」と話した。

ライトアップされた平山橋

平山橋ピンクに点灯 デフ五輪PRで

 中津川に架かる国登録有形文化財の平山橋(愛川町田代)が、11月26日から30日(土)までライトアップされている。

 東京で開かれる聴覚障害者の国際スポーツ大会「デフリンピック」を1年後に控え、障害者への理解促進や大会のPRなどを目的に町と田代区が実施。大会のメインカラーである「桜色」にちなみ、ピンクにライトアップした。

 同様の取り組みは厚木市の南毛利スポーツセンター(温水西)や江の島シーキャンドル(藤沢市)、神奈川県庁本庁舎(横浜市)など県内9カ所で行われている。文化財のライトアップは平山橋のみという。

 点灯は日没から午後9時まで実施される。

キクの練り切り作業を説明する土門さん(右)

あいちゃん商店会 プロの技を知る機会に 菓匠土門が練り切り教室

 愛川町のあいちゃん商店会(熊坂功会長)が11月21日、加盟店で働く人の技を知ってもらおうと、茶席やお祝いの席などで出される和菓子「練り切り」の体験教室を開いた。

 和菓子製造技能士1級と、厚生労働省ものづくりマイスターの資格をもつ「菓匠土門」代表の土門巨幸さんが講師を務め、町内から参加した22人がキクとモミジ、サザンカの姿をかたどった練り切りに挑戦した。

 茶道教室を開く女性は「和菓子作りと茶道が通じるところは、その時の気持ちが形に出てしまうこと。今日はずいぶんと迷っております。花びらの切り込み作業は冷や汗もの」と苦戦しながらも和菓子作りを楽しんだ。

 熊坂会長は「初めての取り組みに楽しんでいただけた様子。この機会に商店会の店舗を知ってもらえたら」と話した。

新町発足70周年記念 町一周駅伝の参加者募集

 愛川町は、新町発足70周年を記念して1月12日(日)に開催する「第70回愛川町一周駅伝競走大会」の参加チームを募集している。

 募集対象は、区内在住者で編成された行政区チームと、町内在住・在勤・在学者などで構成する事業所やクラブチームの2部門。1チーム監督1人、選手7人、補欠3人の11人以内でエントリーする。

 走路は【1】三増公園陸上競技場〜高峰小学校(2820m)【2】高峰小学校〜中野倉庫前(4220m)【3】中野倉庫前〜愛川中原中学校(2310m)【4】愛川中原中学校〜ルート通商前(5380m)【5】ルート通商前〜国道412号〜半原小学校正門前(4630m)【6】半原小学校正門前〜桟敷戸(2560m)【7】桟敷戸〜三増公園陸上競技場(4920m)。

 スタート時間は午前10時、表彰式は午後0時40分の予定。開会式と閉会式は行わない。

 開催要項や申込書は町ホームページから入手できる。12月9日(月)までに町スポーツ・文化振興課まで申し込む。問い合わせは同課【電話】046・285・2111(内線3633)へ。

今野組合長(左)と大貫組合長

JAあつぎ 「いちかわ」と友好協定 災害時相互支援も

 JAあつぎ(大貫盛雄代表理事組合長)は11月11日、千葉県のJAいちかわと「友好JA」の協定を締結した。

 これは、お互いの地域特性を生かし、組合員の営農・暮らしの向上をはじめ、大規模災害時の相互支援などを行うもの。

 横浜ベイシェラトンホテル&タワーズで行われた調印式には、大貫組合長、JAいちかわの今野博之代表理事組合長ら19人が出席。これまでの経緯や連携・交流計画などを確認し、協定書に署名した。大貫組合長は「地域特性を生かし、さまざまな部分で情報交換をしていきたい。災害支援についても、迅速な対応に向け、協同の力を互いに発揮していけたら」とコメント。今野組合長は「両JAは互いに東京の通勤圏内にある。農産物の加工品化や輸出など、これまで互いに蓄積してきたノウハウを共有し、都市農業の振興につなげていきたい」と話した。

 今回の協定には、特産物の販売連携や人的交流の実施、社会貢献、災害時相互支援活動が盛り込まれ、国消国産・地産地消の推進に向けた連携も進めていく。また災害対策では、大規模災害発生時の迅速な対策や復旧・復興に向け、物資や資機材の供給、職員派遣など、相互支援ネットワークの強化を進めていく。

神奈川工科大での意見交換の様子

厚木市議会 市民の声を聞く 意見交換会を実施

 厚木市議会(遠藤浩一議長)は11月13日、第20回議会報告会「市民と議会の意見交換会」を厚木市役所で開催した。

 これは、意見交換会などの広聴活動を通じて、開かれた議会をめざして始まったもの。2012年5月に第1回が開催され、コロナ禍もオンライン等で実施。今回で20回目を迎えた。

 当日は、総務企画常任委員会(奈良直史委員長)・都市経済常任委員会(田口孝男委員長)が、「教えてください。あなたの防災対策!」をテーマに、オンラインと対面によるワールドカフェ方式でワークショップを実施。市民ら12人が参加し、避難所運営や災害マニュアル、飲料水確保、避難訓練などについて多様な意見を聞いた。

 また意見交換会前には、本庁舎前の駐車場で同議会主催の起震車体験会に約60人が参加。防災意識を高めた。

団体とも意見交換

 同議会では、市内の団体を対象とした議会報告会・意見交換会も開催しており、14日には神奈川工科大学で「若い世代が思い描く未来のあつぎ」をテーマに学生22人と意見交換を行った。

 終了後のアンケートでは、参加者から「議員の方々と直接お話しすることで、遠い存在ではなく、身近な方々であると実感できた」「意見を出してみて、実際に厚木市に住んでいる身として日頃思っていることを声に出して伝えることは、非常に重要だと思った」などの感想が寄せられた。

中村さん(上)と入選作品

美術家の中村綾也さん 日展初入選、「魂」題材に

 厚木市愛甲の「あとりえAYAYA」で活動する美術家、中村綾也さん(56・伊勢原市)が、11月24日まで国立新美術館で開催された日展(日本美術展覧会)の工芸美術部門で初入選を果たした。

 中村さんが美術を始めたのは40歳の頃。金属の板に専用の道具を用いて凹凸の加工を施し、装飾的な模様を生み出す「メタルエンボッシング」という技法を用いて作品を制作している。

 中村さんはこの技法を駆使し、魂や宇宙など形なく、目に見えないものをテーマにした作品を多く生み出している。今回入選した作品『一霊四魂』は約1カ月の制作期間で仕上げたという。

 中村さんは「神道では、人には荒魂(達成)、和魂(調和)、幸魂(幸福)、奇魂(探求)の4つの魂があり、これら四魂を直魂(なおひ)と呼ばれる一つの霊がコントロールしているといわれている。作品は4つの魂を七宝焼と銅、ピューターをエンボスすることで表現した」と語り、自身の技術と情熱が凝縮された作品の仕上がりに満足そうな表情を浮かべた。

参加者全員で記念撮影

はやぶさFC 選手2人が活躍 2024シーズン報告会

 厚木市をホームタウンとするサッカーチーム「はやぶさFC」が11月16日、レンブラントホテル厚木で、山口貴裕厚木市長をはじめスポンサー関係者らに向けて2024のシーズン報告会を行った。今季は関東リーグ2部で10チーム中6位の成績で、今シーズンの目標に掲げていた1部昇格には届かず。しかし今年度のベストイレブンに林純平選手と宮川瑞希選手2人が選出され、さらに林選手はアシスト王も獲得し、来季への期待が高まった。

 チームを応援する関係者らからは「観客も増えてきて、市民に愛されるクラブになりつつある。さらなる飛躍を期待」と激励の声が寄せられた。

点灯直後の様子

10mのツリーが点灯 はとぽっぽ公園に300人

 本厚木駅周辺の4商店会によるイルミネーションの点灯式が11月23日、厚木公園(はとぽっぽ公園)で行われた。

 午後5時30分から始まった点灯式には、子どもから大人まで約300人が来場。カウントダウン後に高さ10mのツリーが点灯されると、会場内からは「きれい」と声が上がり、大きな拍手に包まれた。

 また中町公園で初の「光のトンネル」を展示するほか、厚木一番街と厚木中央公園前もイルミネーションが彩る。点灯は1月13日(月)まで。

難波さん(右)と小瀬村会長

難波さん年間王者に 市民ゴルフ選手権

 厚木市飯山の本厚木カンツリークラブで11月20日、「令和6年度厚木市民ゴルフ選手権大会」が開催された。

 同大会は、厚木市ゴルフ協会研修会に所属する選手の成績上位者からチャンピオンを決めるもの。今年は15人が参加。当日は冷たい雨が降る悪条件となったが、参加者は日ごろの練習の成果を競い合った。

 優勝は難波一仁さん(アウト38・イン41、グロス79)。小瀬村寿美子会長からトロフィーが手渡された。

 同協会では、ゴルフを通じて市民の交流と健康増進を目指して活動する。大会日程や入会等の問い合わせは協会ホームページ(https://atsugi-golf.com)から確認を。

吊り下げられた布をキャンバスにする園児

子中保育園 園舎に描き尽せ アート活動で感性を育む

 子どもの情操教育に力を入れる厚木市下荻野にある子中保育園(大塚裕子園長)で11月25日、園舎アートが行われた。

 園庭にあるもの全てををキャンバスに見立て、園児は絵具でウッドデッキからフェンスの支柱、階段など様々な場所に自由に色を塗っていった。

 大塚園長は「大人の世界観ではない子どもだからできる表現」と話し、塗り終わった後に園児から上がった「カラフルな雨が降ったみたい」「先生、虹みたいよ」「あれも、あれもきれい」との声に笑顔を見せた。

厚木法人会からのお知らせ ―どなたでも参加できます―

【新法人説明会】

▽12月12日(木)13時半〜16時▽会場/厚木税務署別館(厚木市水引1の10の7)▽講師/厚木税務署担当官他▽内容/会社の誕生と税金▽会費無料

【決算法人説明会】

▽12月13日(金)13時半〜16時▽会場/厚木税務署別館▽講師/厚木税務署担当官他▽内容/会社の決算と申告▽会費無料

※事前申込(定員になり次第締め切り)※説明会の問合せは、厚木税務署/【電話】046・221・3261

◆申込・問合せ

公益社団法人厚木法人会厚木市栄町1の16の15

【電話】046・221・1055【FAX】046・222・3808

保護犬猫の譲渡会 12月1日、鳶尾団地で

 UR都市機構が12月1日(日)、厚木市の鳶尾団地で「ペットと暮らす鳶尾団地 保護犬・猫譲渡会〜ペットと心地よく過ごせる団地暮らし〜」を開催する。時間は正午から3時。入場無料。小雨決行・荒天中止。

 当日は譲渡会のほか、千葉県で犬猫の保護ハウスを運営する「全国出張さかがみ家」がオリジナルグッズを販売。ペット共生住宅のモデルルーム公開や、猫との暮らし体験会、キッチンカーの出店などもある。

(問)URリンケージ【電話】03・3644・0030

つばき作業所 独楽や正月飾り販売 11月30日にマルシェ

 おもちゃコンサルタントが選ぶグッド・トイを受賞した独楽を製作する「つばき作業所」が11月30日(土)、つばきマルシェを開く。時間は午前10時から11時30分。

 当日はオリジナル正月飾りなどのハンドメイド品をはじめパン、野菜を販売するほか、子ども向けのゲームコーナー、つまみ細工と独楽の体験コーナーが設けられる。

 場所は厚木市飯山南2の17の17、駐車場は数が少ないため公共交通機関の利用を。問い合わせは同作業所【電話】046・404・1902へ。

厚木一番街でマルシェ スタンプラリーも

 厚木一番街商店街の有志による「ラッキーマルシェ」が12月9日(月)、厚木一番街(中町2の12の2)周辺で開かれる。午前10時から午後4時。

 同商店街や本厚木駅北口周辺の地域活性化などを目的に開催されているもので、7回目を迎える。「クリスマス」をテーマに、飲食店や雑貨屋など最大34ブースが出店するほか、地元野菜の販売も行われる。

 スタンプラリーでは、3店舗での買い物で協賛品がもらえる抽選会に参加できる。

(問)厚木生花【電話】046・221・0952

こども科学賞作品展 アミューあつぎに500点

 「第15回厚木こども科学賞」の応募作品展示会が11月30日(土)と12月1日(日)、アミューあつぎ5階のアートギャラリー1から4で開催される。時間は午前9時30分から午後5時まで。

 この賞は(株)半導体エネルギー研究所の寄付で創設した「厚木市SEL教育基金」の事業の一環として、子どもたちに科学的な思考力や表現力を育んでもらうことを目的に実施。市内小・中学生の科学研究レポートや科学作品約500点を展示する。

 問い合わせは厚木市教育指導課【電話】046・225・2660へ。