緑区版【12月5日(木)号】
賞状とトロフィーを手に笑顔を見せる(左から)内山副部長、姉川副部長、森田部長、稲村有純アシスタントコンダクター

田奈中学校吹奏楽部 3年連続で最優秀賞 日本管楽合奏コン

 音源による予選会を通過した強豪が一堂に会する全国大会「日本管楽合奏コンテスト」が10月から11月にかけて都内で開催され、中学生Bの部に出場した田奈中学校吹奏楽部が、3年連続となる最優秀賞を獲得した。

 田奈中学校吹奏楽部は2022年の同コンテストで創部以来初の最優秀賞に輝くと、昨年も最優秀賞に。今年は3年連続を目指しコンテストに臨んだ。

 演奏曲は今年度、各大会で披露してきた『スペイン狂詩曲』第1番と4番。9月の東関東吹奏楽コンクールでは、金賞を目指すも惜しくも銀賞。部長の森田しずくさんは「大きな舞台に緊張してずれが生じてしまった」と振り返る。

 その雪辱を果たせる舞台が、3年生が出場できる最後の大会となる同コンテスト。ただ、受験を控えて塾に通う3年生も多く、東関東大会以降、全員が集まっての練習時間は数回しか取れなかったという。コンテスト前日に行われた同校の文化祭で披露するも、満足のいく演奏はできず。「ただ、逆に肩の力が抜けたかも」と副部長の姉川実穂さんは笑う。

3年生の結束力

 迎えた本番。3年生にとって最後の大会ということもあり、緊張した面持ちの部員も多かったが、積み上げた練習の成果を発揮し、最優秀賞に輝いた。部長の森田さん、副部長の内山楓椛さんは共に1年生から同コンテストのステージに立っており、3度目の栄冠となった。

 快挙の理由を顧問の中島茜教諭は「3年生の結束の強さ」だと語る。「部員数が多くてまとめるのが大変だったと思うけど、3年生の幹部たちが責任を持って引っ張ってくれた」と称賛する。

 実は最後の大会を終えても、3年生の引退はまだ。3月31日(月)にみなとみらいホールで行われる同部の定期演奏会が控えているからだ。内容も3年生が主体となって考案する。「実は今も少しずつ考えている。早く受験を終えて、思いっ切り楽器を奏でたい」と4人の幹部は声を揃えた。

横浜市ごみ処理 燃やすプラ3割削減 10月開始の新分別ルールで

 10月から横浜市内9区でプラスチックごみの新たな分別が始まった。開始月10月4週間の燃やすごみに含まれるプラスチックの資源量は1295tで、2022年の基準年度の約3割にあたる591tを削減(速報値)。市はさらにプラごみ削減を進め、地球温暖化の原因となる温室効果ガス削減につなげたい考えだ。

 市のごみの総量は分別やリサイクルが生活に定着し、順調に減少してきた。ごみ処理の基本計画「ヨコハマ3R夢(スリム)プラン」で目標に掲げていた「ごみと資源の総量10%削減」は、2023年度に2年前倒しで達成。一方で、温室効果ガスの削減は、思うように進んでいないのが現状だ。

 温室効果ガスはごみ処理の過程でも排出される。うち9割はプラスチックなどの石油由来のごみ焼却によるもの。市は、温室効果ガスの削減には、プラごみの削減が必要不可欠と考え、新たな計画「ヨコハマプラ5(ご)・3(み)計画」を今年1月、策定した。

目標1人5・3kg減

 計画では燃やすごみの中に含まれるプラごみを30年度までに年間2万t削減することを目標としている。市民1人あたりに換算すると削減量は年間5・3kg。

 目標達成のため、10月からプラごみの新たな分別を9区で開始。燃やすごみとして回収していた「プラスチックのみでできているもの」も資源として活用される。

 10月4週間の燃やすごみに含まれるプラスチック資源の量は1295t(速報値)で、1886t(基準年度)から約3割の591t削減した。これは、市民1人あたりの年間削減量に換算すると4・7kgにあたる。

 市担当者は、燃やすごみに含まれたプラ資源の半数近くがラップやチャック付きポリ袋だったといい、「啓発に引き続き力を入れ周知が進めば、目標値の5・3kgも視野に入る」とする。プラごみの分別は来年4月から、全18区で実施される予定。「温室効果ガス削減といっても、具体的に何をしたらいいか思い浮かびにくいが、ごみの分別も立派な行動。身近なアクションが繋がることを知って、きっかけにしてほしい」と話した。

侵入犯罪対策 「入りにくい」環境作り 「個人、地域で危機感を」

 近年増加している「住宅を対象とした侵入窃盗・強盗」。10月には青葉区鉄町で高齢者を狙った強盗殺人事件が発生し、不安に思う人も多いのでは。どうすれば被害を防げるのか、防犯対策を青葉警察署に聞いた。

 警察庁の発表では、最も多い侵入手口は無施錠の玄関・窓からの侵入、次いでガラス破り。昨今は点検業者等を装って室内に入り込む事件も増えている。「不在時、在宅時問わず玄関・窓の施錠」「訪問者には不用意にドアを開けない」等の習慣付けや、防犯フィルムやセンサーライトの設置など「入りにくい」環境作りが大事。電話で家族等を装い情報を聞き出す手口もあり、在宅状況や資産情報を安易に漏らさないことも重要だ。

 年末年始の旅行など長期不在は要注意。郵便物がたまっていると不在を知られるので配達ストップを。近所に声がけして不在中に気にかけてもらうなど地域で監視するつながりも大切だ。青葉署では「防犯に絶対はない。より被害を避け、最小限に抑えられるよう、常に個人や地域で危機感を持って」と注意喚起している。

(一社)みどり青色申告会の副会長で、緑区の納税奨励表彰を受けた 浮穴(うけな) 浩二さん 三保町在住 77歳

誠実な心で人の支えに

 ○…「これまでに仕事や旅行などで訪れた国は59カ国」。かつて「松下通信工業株式会社」のITS(高度道路交通システム)事業開発センターの所長を務めた経験などから、退職後も交通安全に関する講演活動などを国内外で精力的に続けており「1年の3分の1は日本にいない」という。多忙な暮らしの中、「みどり青色申告会」の副会長職や広報担当も務め、11月27日には緑区長から納税奨励表彰を受けた。

 ○…愛媛県松山市生まれ。「小学生の頃は、学校帰りに道後温泉に入ってから家に帰っていた」と懐かしそうに振り返る。東京大学工学部に進むと「医学の役に立ちたい」と医用電子研究室で学んだ。卒業後は、AI(人工知能)を駆使した画像認識や音声合成などの研究に取り組み、医療従事者の役に立つ「自動カルテ入力装置」などを開発。「社会のエッセンシャルワーカーたちを楽にしてあげたいという気持ちでした」と語る。

 ○…30代半ばではニューヨーク大学大学院で客員研究員として、音声分析の研究に従事した。2年ほどのニューヨーク滞在中「いろんな国の友だちができて、週末にはよく一緒に海釣りに行きました」。釣った魚でバーベキューをしたり、手巻きずしや天ぷらなどの日本食を紹介したりして「本当に楽しかった」と笑顔で語る。

 ○…幼少期、祖母から「誠実を切るはさみは無い」と教わった。心の誠実さは誰にも断ち切ることなどできない、強くて掛け替えのないもの。祖母の教えと「誠実に生きること」を今でも大切にしている。緑区に暮らして約50年。「三保町は本当に緑が豊か。子育てするのに最高だったし、老後にも良い環境ですね」。喜色満面にあふれ「60カ国目はニュージーランドに行きたいな」。

【Web限定記事】 犯罪・事故発生状況 緑警察署管内 11月21日〜11月27日

 緑警察署管内の11月21日〜11月27日までの犯罪・事故の認知件数を配信する。交通事故の認知件数は14件、死者は0人、重傷者は1人、軽傷者は14人だった。

 犯罪の認知件数は、特殊詐欺6件(うち架空請求詐欺2件、オレオレ詐欺3件、還付金詐欺1件)、自転車盗(施錠有1件、無施錠2件)3件、車上ねらい(被害品:現金等在中のリュックサック)1件、自動車盗2件(いずれも未遂)だった。

 なお、緑警察署公式のX(旧ツイッター)アカウント(@midori_police)でも情報を発信している。

山中市長 再選出馬は「考えられる状況ではない」

 横浜市の山中竹春市長は12月4日の定例会見で来年夏の市長選への立候補について、「残された任期をしっかりやることだけを考えている。今は出馬を考えられる状況ではない」と述べた。

 山中市長の後援会が11月25日に発足し、同日に行われた集会に約1千人(主催者発表)が集まったことに関しては、「会を開いてくれたことは大変ありがたく思っている。残りの任期をしっかり頑張れというメッセージだと思っている」と感想を語った。

参加者を募集 2025年1月5日、みどりさわやかロードレース大会開催

 「みどりさわやかロードレース大会」が2025年1月5日(日)、十日市場中学校(横浜市緑区十日市場町1501の42)を発着点にして開催される。現在、参加者を募集している。

 参加者は午前8時30分に同校校庭に集合。8時45分に開会式、午後0時15分ごろに閉会式を予定している。小雨決行。大雨や走路状態が悪い場合は中止。

 参加無料。希望者は、氏名、性別、年齢、住所、当日つながる連絡先などを記載し、十日市場中学校にFAX(045・983・6432)または電話(045・981・0360)で申し込む。申込締切は12月6日(金)。

 詳細など問い合わせも同校へ。

ハンドルキーパー運動の啓発物を手渡す金成署長(右)

緑警察署と関係団体 「飲酒運転、許さない」 鴨居駅周辺で呼び掛け

 飲酒運転根絶強化月間である12月に先駆けて、11月29日の午後5時から鴨居駅周辺で飲酒運転の根絶を訴えるキャンペーンが実施された。

 忘年会など飲酒の機会が増える時期に向け、飲酒運転の危険性を訴えるため、緑警察署、緑区役所、緑消防署のほか、交通安全分野の関係団体から35人が参加。行き交う人々にチラシを配布し、飲酒運転の根絶を呼び掛けた。

 また、緑警察署の金成賢一署長、緑区役所の河村義秀副区長、緑交通安全協会の鈴木正雄会長が同駅近隣の飲食店を訪問。「ハンドルキーパー運動」の啓発物を手渡し、飲酒運転をさせないように呼び掛けた。

 緑警察署によれば、同署管内では11月28日時点で417件の人身交通事故が発生しており、過去5年間の平均と比較して80件の増加となっている。飲酒に関わる交通事故も県内で100件以上発生しており、根絶には程遠い状況だ。

 金成署長は「飲酒にまつわる交通事故は死亡率が7倍以上という統計もある。根絶に向けて活動を強化していきたい」と話し、鈴木会長は「お酒を飲んだら運転しないは基本中の基本。悲惨な事故につながる飲酒運転の危険性を、家庭や事業所でも話題に出してほしい」と話していた。

TOMOさん(右)が作り出すシャボン玉の中に入る体験も

シャボン玉ショーに感激 みほ幼稚園で初開催

 三保町にある「みほ幼稚園」で11月28日、未就園児とその保護者を対象にした「シャボン玉ショー」が開かれた。同園では子育て支援活動の一環として、さまざまなイベントを開催しており、シャボン玉ショーが行われるのは初めて。

 親子連れ59組が詰め掛けたホールにシャボン玉を飛ばしながら登場したのは、キッズパフォーマーのTOMOさん。はさみの持ち手や、穴を開けたペットボトルなどを使って、さまざまな大きさのシャボン玉を作り出したほか、ステージ上で大きなシャボン玉の中に子どもを入れるパフォーマンスも披露した。

 3歳の息子と来場した女性は「想像以上に楽しいショー。子どもも楽しんでいて良かった」と話していた。同園の山本将史副園長は「参加した保護者同士が知り合い、子育てについて相談し合えるようなつながりが生まれるきっかけになればうれしい」と語った。

同教会のイルミネーション(提供写真)

28日までイルミ点灯 屋内に3m超のツリーも

 インマヌエル聖宣神学院キリスト教会(西八朔町1194の1)では12月28日(土)まで毎日屋外イルミネーションを楽しめる。点灯は午後7時から11時まで。

 また、同教会内には高さ3・6mのクリスマスツリーが飾られており、毎週日曜午前9時から正午まで見ることができる。このほか12月21日(土)は午後6時30分から8時まで楽しめる。最終日の22日(日)は午前11時まで。問い合わせは、同教会【電話】045・931・3533。

佐藤区長(左)から表彰状を受け取った浮穴副会長

緑区 浮穴(うけな)さんに納税奨励表彰 市税の知識普及啓発で

 市税に関する知識の普及啓発や、納税意識の高揚などに関する多大な貢献を称える緑区の納税奨励表彰で、区は11月27日、一般社団法人みどり青色申告会の浮穴浩二副会長=人物風土記で紹介=を表彰した。区役所で表彰式が行われ、佐藤康博区長が浮穴副会長に表彰状を手渡した。

 2008年に同会に入会し、4年ほど前から副会長を務めているという浮穴さん。年5回の同会広報紙の製作なども担当し、6〜8ページの広報紙をオールカラー化したほか、写真を豊富に掲載するなど一層読みやすくなるよう趣向を凝らしているという。同会について「入会してから、いろいろな分野の友だちが増えた」と喜びを語った。

 佐藤区長は「税は行政運営の根幹。その大切さを民間の立場で伝え、行政を見守っていただけることに感謝します」と話した。

昨年行われたヨルノヨ2023の様子

「ヨルノヨ」本日5日から (株)日動電設(十日市場町)が協力

 横浜が誇る日本最大級のイルミネーションイベント「夜にあらわれる光の横浜〈ヨルノヨ2024〉」が、今日5日から12月30日(月)まで横浜都心臨海部で開催される。午後5時から9時5分まで。入場無料。主催はクリエイティブ・ライト・ヨコハマ実行委員会。横浜市が共催。

 街全体が光と音楽に合わせて躍動する5分間のショー「ハイライト・オブ・ヨコハマ」には、過去最大42施設が参加。壮大なスケール感で、港と光と音楽が混ざり合う瞬間を楽しむことができる。開催は午後5時から9時まで30分おき。

 横浜港大さん橋国際客船ターミナルでは光のくじらが泳ぐ大規模なプロジェクションマッピングを開催。山下公園では光と音の星が共演する「Star Tree(星の木)」と題したインスタレーションが展開される。

 会期中はデジタルスタンプラリーやフォトコンテストなどコラボ企画も充実。12月7日(土)には国内最大規模のドローンがサンタやクリスマストラックを作り出す「コカ・コーラ クリスマスドローンショー」も予定されている。

 同企画に区内十日市場町の株式会社日動電設(岡部忠仁代表取締役)が特別協力企業として参加している。同社はトンネルや道路照明工事などを得意としており、今回4施設(赤レンガ倉庫、山下臨港線プロムナード、山下公園、産業貿易センター)の照明設置工事を担当したという。

 同社の岡部代表取締役は「多くの人に会場に足を運んで頂けるとうれしい。ぜひ、横浜の夜を彩る光りのイベントを楽しんでください」と話す。

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鴨居駅でクリコン 12月15日 午後1時から

 鴨居駅周辺まちづくり研究会(略称:まち研)が主催する第57回「鴨居エキコン」が12月15日(日)にJR横浜線鴨居駅改札前特設会場で行われる。午後1時から2時まで。後援は緑区役所。

 今回はクリスマスコンサートと題して、「ビッグバンド・ナスカ」が出演。ビッグバンドによるジャズの名曲とクリスマスソングを披露する。

 入場無料。観覧希望者は当日直接会場へ。

寄付を行った村松事務長(右)

横浜新緑綜合病院 緑区社協に寄付 病院祭の売り上げを

 横浜新緑総合病院(十日市場町)の村松賢太郎事務長が11月26日に緑区社会福祉協議会を訪問し、今年10月に開催した「病院祭」で行ったバザーの売り上げの一部を寄付した。

 同病院が実施している病院祭は、地域の人々に病院のことを知ってもらおうと企画されており、今年で3回目。手術室の見学や超音波検査の実演など、普段は目にできない病院の内部にふれることができる。また、職員から集めた物品のバザーも行っている。

 緑区社協に寄付をするのは昨年に続き2回目。村松事務長は「少しでも地域のために役立てていただければ。来年以降も継続していきたい」と話し、寄付を受けた緑区社協の渡部朋広事務局長は「今の地域課題の解決のため、活用させていただく」と謝辞を述べた。

詳細はこちらの二次元コードから

今年もミドリンマルシェ 7日、台村町で開催

 地元で採れた野菜や果物などを販売するほか、ゲームコーナーなども楽しめる「ミドリンマルシェ2024」が12月7日(土)、緑警察署跡地(台村町135の14)で開催される。午前10時から午後2時まで。主催は緑区役所、共催は横浜農業協同組合(JA横浜)。

 昨年初開催された同イベント。区によると昨年は約2500人が来場し、にぎわいをみせた。

 当日は野菜、苗木、花苗などの直売が行われるほか、市内産の農産物を積極的にメニューに取り入れている飲食店「よこはま地産地消サポート店」12店舗によるさまざまな料理も販売。弁当ブースでの購入者には地場野菜スープを無料で配布する(数量限定)。

 また、交通安全に関するクイズに答えて「こども免許証」を作れるほか、間伐材を使用したバードコールづくりも楽しめる。次世代自動車の展示や、車の電気で炊いた新米の試食もあるという。緑区役所ブースでは先着300人にアジサイかヤマブキの苗木をプレゼントする。

 入場無料。問い合わせは区区政推進課【電話】045・930・2227。

受彰者代表の池邊さん

緑税務署 18人、1団体を表彰 納税に関する功績で

 2024年度の納税表彰式が11月26日にMELONDIAあざみ野で行われた。国税の申告と納税及び租税教育等に関して、功績顕著な個人・団体を表彰した。緑税務署、緑県税事務所、緑税務懇話会主催。

 当日は緑税務署の管轄区域の青葉区・緑区・都筑区から延べ18人と1団体が表彰された。緑税務署の大辻秀幸署長は受彰者に感謝と祝意を述べた他、税務行政に理解と協力を呼びかけた。また、受彰者を代表して(一社)みどり青色申告会で理事を務める池邊雅章さんが「受彰を契機として今後も適正な申告と期限内納税に努めるとともに所属団体等での活動を通じて微力ながら納税道義の高揚と税務行政の円滑な運営に協力していきたい」とあいさつした。その他、11月7日に東京国税局長表彰を受けた緑間税会副会長の中山恭男さんと、22日に神奈川県知事表彰を受けたみどり青色申告会会長の津本晃さんの紹介もされた。

 受彰者は以下の通り(敬称略)。【緑税務署長表彰】▽池邊雅章(みどり青色申告会=以下青色申告会)▽鮫嶋清隆(緑法人会)▽宮田正浩(同)【緑税務署長感謝状】▽永嶌尚暁(青色申告会)▽串田賢司(緑法人会)▽横溝輝高(同)▽峯岸卓朗(横浜小売酒販組合緑支部)▽檜山雅裕(緑間税会)【租税教育推進校等緑税務署長感謝状】▽横浜市立義務教育学校霧が丘学園小学部【緑県税事務所長表彰】▽池田宏(緑納税貯蓄組合連合会)▽滝澤紀史(緑法人会)【みどり青色申告会会長表彰】▽佐藤千枝子(青色申告会)▽永嶌尚暁(同)【緑法人会会長表彰】▽工藤理(緑法人会)▽小島喜一(同)▽菅沼芳江(同)▽根岸立幸(同)【緑間税会会長表彰】▽檜山雅裕(緑間税会)【緑優良申告法人会会長表彰】▽清水哲夫(緑優良申告法人会)

はがきを投函する児童(提供写真)

森村学園初等部児童 感謝の思い はがきに込め 119人が緑郵便局見学

 長津田町にある森村学園初等部の2年生119人が11月21日、総合の授業の一環として、中山にある緑郵便局(石田圭司局長)を訪れ、郵便局の仕事などについて学んだ。

 事前に両親やきょうだいなど自身の大切な相手に向け、日頃の感謝の気持ちなどをはがきにしたためてきた子どもたち。当日は、同局内ではがきを投函する体験を通じ、思いを伝える楽しさや喜びを体感したほか、郵便局員から配達の工程についても学んだ。

 同学園初等部の担当者は「森村っ子119名で貴重な体験をさせてもらいました」と話し、同局の石田局長は「思いを届ける郵便の仕事を、多くの子どもたちが興味深く見学してくれたことがとてもうれしい」とした。

前回、最優秀賞に選ばれた作品

オリジナルの弁当づくり 中学生、レシピコンテスト

 オリジナルの弁当をつくる第6回中学生レシピコンテストの作品募集が始まった。

 主催はお弁当づくり実行委員会(事務局/野田鎌田学園横浜高等専修学校)。中学生に地元の食材を知ってもらい、地産地消を考えるきっかけにと企画された。

 応募資格は神奈川県全域と東京都大田区、町田市の中学生で1チーム1〜3人。作品数の制限はない。「お弁当」を題材とし、手軽につくれてアイデアに富んだもの。【1】大根【2】キャベツ【3】ネギ【4】赤玉ねぎ【5】マグロ【6】豚肉【7】なす【8】ほうれんそう【9】ブロッコリー──の中から1つ以上の食材を使う。材料費は1人分1000円以内。書類審査により受賞作品を決定する。最優秀賞は3万円相当ギフト券。他、各賞が用意される。応募期間は2025年1月17日(金)(必着)まで。

 応募方法等の問い合わせは、野田鎌田学園横浜高等専修学校【電話】045・642・3900へ。

親子連れを前に、絵本の読み聞かせをする横浜創英大学の学生たち

横浜創英大学生 読み聞かせや工作で交流 緑図書館で親子と

 横浜創英大学(三保町1)と緑図書館が連携し、同大の学生たちが絵本の読み聞かせなどを通じて子どもたちとの交流を深める「えほんとふれあおう」が11月30日、緑図書館で開催された。同大学こども教育学部の田中君枝准教授のゼミで学ぶ3年生5人が参加。0〜2歳児向けと、3歳以上の子ども向けの2回に分けて行われた。

貴重な学びの機会に

 参加した親子は計約60人。学生たちはそれぞれ自己紹介をした後、絵本『もこ もこもこ』、『ぺんぎんたいそう』などさまざまな絵本を読み聞かせたほか、わらべうたを一緒に歌うなどして参加者との交流を深めた。

 また、紙製の小さなクリスマスツリーが配られ、参加者が星型やサンタクロースのデザインのシールなどを貼って装飾する工作も行われた。一生懸命にシールを貼る子どもたちに、学生が「じょうず、じょうず」などと声掛けする姿も見られた。

 同大の穂坂美怜さんは「緊張したけれど、子どもも保護者も楽しんでくれて良かった」、久保田紗也さんは「みんなが楽しんでくれたので、こちらも楽しめた」、大原さくらさんは「子どもたちが一生懸命に集中していた。楽しんでくれてうれしかった」と話した。

 1歳の娘と来場した女性は「日頃、大学生に会う機会はなかなか無い。娘は絵本が大好きだし、年上のお姉さんによく懐くので来て良かった」と話していた。

 田中准教授は「3年ほど前から、緑図書館と協力して読み聞かせのイベントを続けている。学生たちには、大学では得られない貴重な学びになっている。将来、この経験を仕事に生かしてほしい」と語った。
講師のROSEさん(提供写真)

LGBTQ当事者が語る 13日、緑区人権啓発講演会

 「思いやりの心をはぐくむ 一人ひとりが自分らしく〜LGBTQ当事者が伝えるメッセージ〜」と題した緑区人権啓発講演会が12月13日(金)、緑公会堂(寺山町118)で開催される。午後2時開場、講演会は2時30分から4時まで。参加無料。

 講師を務めるのはROSE(本名・宮崎猛志)さん。56歳のときに心の性が女性であることに気付き、トランスジェンダーとしてカミングアウトしたという。現在は学校関係や市民講座などの授業、講義、講演ライブを行っている。

 当日は、性的少数者として生きる人への理解と人権をテーマに、一人ひとりが自分らしく生きられる社会をつくることの大切さを伝える。

 定員350人。事前申込不要、当日先着。問い合わせは区総務課【電話】045・930・2211。

申し込みはこちら

医師が答える「患者の疑問」 市役所で12月22日

 横浜市役所1階アトリウムで12月22日(日)、市民医療安全講演会が開かれる。午後2時から3時30分まで。無料。

 第1部ではトークセッションとして、市の窓口に寄せられた相談事例から患者の疑問に医師の山本健人さんが回答。第2部では山本さんが「知って得する医療のかかり方」と題して病院の上手な利用法などを語る。

 申込受付は12月13日(金)まで左記二次元コードから。(問)市医療局【電話】045・671・3654

沿道を埋め尽くした人の中を進む選手らを乗せたオープンバス

歓喜の行進 30万人祝う ベイスターズ 日本一パレード

 プロ野球の横浜DeNAベイスターズが日本一になったことをチームとファンが祝う「横浜DeNAベイスターズ日本一 優勝パレード2024」が11月30日に行われ、約30万人(主催者発表)が選手らを祝福した。

 三浦大輔監督や選手、コーチらを乗せたパレード用のオープンカーと「横浜日本一」の文字とともにラッピングされた3台のオープンバスは、多くのファンが見守る中、午前10時30分に横浜ハンマーヘッドを出発。赤レンガ倉庫前などを通り、横浜スタジアムそばの日本大通りまでの約1・5Kmを1時間かけて進んだ。

 ゴール地点であいさつした牧秀悟選手は「パレードができて良かった。来年はリーグ優勝してパレードをやろう」と語り、三浦監督は「この景色が見られて最高。ファンから『ありがとう』の言葉をもらって感動した」とファンに感謝。「来年は優勝し、もう一度日本一になって盛大に喜びを分かち合いたい」と2年連続日本一を目標に掲げた。

『温泉』と変更された看板の前に立つ千明店長代理

こどもの国駅そばに温泉開湯 青葉区内では2カ所目

 11月23日、株式会社スパサンフジ(本社/東京都渋谷区)が運営する青葉区奈良4丁目の温浴施設「喜楽里別邸 横浜青葉店」に温泉を開湯した。青葉区内で「温泉」として登録されている温浴施設は2カ所目。

 温泉掘削は昨年12月に終わっていたが、温泉審議会が年2回と限定されるため、開湯がこの時期となったという。「昨年11月に掘削を終わらせて申請すれば、温泉開湯も3月の施設オープンに間に合った。しかし、泉質にこだわり時間をかけて2000mまで掘削しました」と同社で企画・開発を担当する程田数馬さん。温泉開湯に伴い、店名も「横浜青葉温泉 喜楽里別邸」に変更となった。

 泉質は、「ナトリウム―炭酸水素塩・塩化物温泉」で弱アルカリ性。関東南部の温泉に多い「黒湯」と呼ばれる褐色の湯が特徴。化粧水にも含まれるメタケイ酸が豊富で「湯に触れてみると肌に優しく、しっとりするのがわかるはず」と千明慧店長代理。「竹林を眺めながら、温泉の露天風呂で癒されてほしい」。

 温泉開湯に伴い料金は中学生以上平日1200円〜、小学生平日750円〜に変更。岩盤浴平日500円〜は変更なし。未就学児入館不可。(問)045・961・2626

ポスターに使用された「ハイエナの女王」と作家の奥津大希さん

神奈川県の障がい者作品展に約6千人来場 横浜赤レンガ倉庫で「ともいきアート展」

 神奈川県が主催する「第1回かながわともいきアート展〜生きること、表現すること〜」が11月15日から24日まで横浜赤レンガ倉庫で行われ、県内外から約6000人が来場した。

 障がい者アートを「ともいきアート」と称し、県内各地で展示を行ってきた県が、その魅力をもっと多くの人に伝えたいと開催。今回の大型展示では県内在住、在勤、在学、通所する障がい者から募集した作品123点と県内の障害福祉サービス事業所6団体の招待作品77点、合わせて200点を展示。作家らがワークショップを開くなど、来場者は作者の個性と魅力が表現された作品ひとつひとつに足を止め、感嘆の声を上げていた。

 受賞作品、受賞者は次の通り。敬称略。▽大賞…「 不滅の国」 萌木さく▽準大賞…「TUKI 」川戸由紀▽神奈川県知事賞… 「冬の空」ベイ▽審査委員特別賞…「乱暴にやさしく。」 助六(中津川浩章委員)、「 無題 」MAKI(加藤弘子委員)、「顏」 RUKA(小林涼子委員)、「LOVE COLLEAGUES(あいするなかまたち)」 ミモ・ザ・シータ(セインカミュ委員)▽オーディエンス賞…「猫のパズル コアラ」ねもとおさむ▽かながわ地方創生SDGs賞 …「ちから」 渡邉真理▽ともいき賞… 「元気」 佐野仁美、「まきしまきしまきし」 川又悠生、「縫う」 田中努、「大好き」 川村遼亮、「歯医者さん」 小山翔平

生物指標を用いた水質評価結果と下水道普及率の変化(市資料から)

横浜の河川水質調査 50年目で初の全地点高評価 背景に下水道普及、市民意識変化

 横浜市が行う川に生息する生物調査に基づく河川水質評価の結果が11月28日に発表され、調査を行った全41地点で「大変きれい」と「きれい」の評価となった。全地点の高評価は1973年の調査開始以来初めて。

 この「河川生物相調査」は、河川の水質調査を目的にほぼ3〜4年ごとに実施。市内を流れる鶴見川、帷子川、大岡川、境川、宮川、侍従川の6水系41地点を夏冬に調査していて、確認された生物から河川の水質を評価するため、魚類、底生動物、付着藻類、水草などの生物指標を定めている。今回発表されたのは2022年冬季、23年の夏季調査分。

 1984年調査時のデータを現在の指標で評価すると、河川の水質は「大変きれい」と「きれい」が31%だった。水質は徐々に改善され、今回初めて全調査地点で「大変きれい」と「きれい」が100%となった。

 調査を行う市環境科学研究所は「水質が改善したのは、現在ほぼ100%となっている下水道の普及が大きく影響している」と分析し、「市民や事業者の環境に対する意識が変化し、不法投棄や工場排水の垂れ流しなどが減ったことも大きい」としている。

初確認の生物も

 今回の調査では、サヨリやキチヌといった魚類7種、底生動物8種、付着藻類22種が初めて確認された。

 同研究所は「今後も市民の方々に、人間と自然の関係を自分ごととして考えてもらえるよう、啓発活動を行っていきたい」と話している。

法務省のエンディングノート。デジタルデータのパスワードなどは「個人情報保護シール」などで目隠しを、と板垣支部長は語る

エンディングノート 頭を整理する「下書き」に

 元気なうちに残される家族のことや、自分らしい人生の締めくくり方などを考える活動「終活」。ただ何から始めてよいかわからず先送りしている人も多いのでは。本紙では広域特別号発行にあたり、専門家にアドバイスをもらった。

備忘録のつもりで

 「終活」の第一歩として、エンディングノートの作成を思い浮かべる人は多いはず。

 エンディングノートとは、自身に何かあったときに備え、残された家族がさまざまな判断や手続を進める際に必要な情報を残すためのノート。神奈川県司法書士会横浜北支部の板垣徹宏支部長も「遺言の『下書き』のつもりで作成し、現状の確認と整理を」とエンディングノートの作成を奨める。「遺言と違い、法的効力はないが、備忘録のつもりで書くことでこれまでの人生を振り返り、これからの人生を考えるきっかけにもなる」と作成の意義を語る。

 ノートは、横浜市各区の高齢・障害支援課高齢者支援担当で無料配布しているほか、民間企業が書き方講座などを開催している。市販もされているが、記載内容は「家族構成、財産、介護、延命治療の希望、葬儀の形式、デジタル遺産などほぼどれも一緒」(板垣支部長)。

専門家に相談

 ノートを手に入れたり記入したりは容易だが、難しいのは老親に作成を促すこと。身近であればあるほど「言い難い」のも事実。

 そんな時こそ「法律の専門家を使って」と板垣支部長は話す。「相談のきっかけで多いのが『認知症かも』と不安を感じた時。専門家から『判断能力があるうちに』と促されると作成しやすい」という。対面相談に抵抗があれば相談無料の「相続・遺言ホットライン」(通話料のみ負担)も開設されている。

 板垣支部長が「エンディングノートは遺言の『下書き』」と話すように、「相続」を「争族」にしないためにも法的効力を持つ「遺言」は残しておきたいもの。「例えば子どものいない夫婦の場合、遺言が無くても財産は残された配偶者に相続される、と思いがちだが、亡くなった配偶者に兄弟姉妹がいた場合、相続が発生することを失念しがちなので要注意」と呼びかけた。

92歳になってもおしゃべり大好き

緑区 「看板娘」続けて70年 和菓子処かわはら 河原マサ子さん

 緑区長津田に店を構える「和菓子処かわはら」。1909年創業で、115年の歴史を持つ老舗の和菓子店だ。

 その店で70年にわたり「看板娘」を務めているのが、92歳の河原マサ子さん。7人きょうだいの長女として緑区西八朔町で生まれ、22歳の時に同店に嫁いだ。「主人とは会ったこともない中で縁談が決まっていて。でも当時はそんなことも当たり前。特に何も思わなかった」とにこやかにほほ笑む。

 嫁入り当時は毎朝4時に起きて薪でご飯を炊き、6時に朝食を準備。その後は店頭に立ち続けて、寝る前に洋裁で服を作った。小さい頃から手先が器用で、今着ている服もほとんどが以前に手作りしたものだという。「若かったから、睡眠時間が少なくても全然大丈夫だったねえ」と笑う。

週6日店頭に

 マサ子さんが嫁いで以降、場所は変わらずとも建物は3度の建て替えを経験。店主も息子の久男さんが三代目を継ぎ、店を切り盛りしている。さすがに以前のように動けなくなったというが、今でも週に6日、店頭に座り続ける。多くの企業や団体などから注文が入る同店。羊羹などの和菓子を包んだり、手先の作業は今でもお手の物だ。

 そして何より、マサ子さんにとっての生きがいはお客さんとの楽しい会話だ。2代、3代にわたり通い続けているお客さんも多いため、マサ子さんの姿が見えないとお客さんの方から「今日はお母さんいないの?」と声がかかるという。

 「おしゃべりするのが大好き。お店は私の居場所。ずっとここに座っていたい」と笑顔で話すマサ子さん。きっと今日もいつもの椅子に座り、店からニコニコと外を眺めているに違いない。

■和菓子処かわはら(長津田5の4の28)・月曜定休

読者に“えがお”を届ける

港北区 紙面通して元気届ける フリーペーパーえがお 本間克之さん

 港北区大豆戸町在住の本間克之さん(61)は、高齢者向け地域情報誌「プラチナ世代交流フリーペーパーえがお」を発行して、地域の人に元気を届けている。コンセプトは「彩りあふれる豊かな生活をもう一度取り戻す」。根本には、「認知症など、社会のシニアに対して持っているイメージを変えたい。(行動は)ダイナミックなところもあるけれど、普通に生きていて普通の人たち」という思いを持っている。

 2017年12月に創刊準備号、18年1月に初号を発行した。毎月出しており、最新号の12月号は通巻83号。区内をスクーターで駆け巡り、270カ所の団体・個人宅に直接手渡している。部数は4000部から始まり、今では2万部に。「周囲に配ってくれる人が増えて」と目を細める。

 制作のきっかけは、介護職に携わっていた時に、「施設の外に出た時も高齢者に貢献したい」と思い始めたこと。創刊前に退職したが、再び介護業界に戻った。施設で夜勤などをする傍ら、取材や執筆、紙面のデザインも自らで手掛ける。

高齢者から良い流れを

 「高齢者が元気になることで下の世代も元気になる」と目を輝かせる。背景にあるのは、「高齢者の交流を増やしたら、その子どもが親のために充てていた時間を別の事に使えるようになり、良い流れができるのでは」という考え。

 紙面トップ記事では”プラチナ世代”の人を紹介する。幼少期から現在に至るまでを丁寧に取材し、特徴を捉えて文章に綴る。「取材をしていると『自分の人生を語ることで、これまでを振り返るきっかけになった』とうれしそうに話してくれる」と目尻を下げる。

 公会堂を会場とする「えがおまつり」も主催する。紙面やイベントなど、さまざまな方法で、今後もプラチナ世代を笑顔にしていく。

「ハマトレ」のリーフレット

ハマトレで元気に 歩く能力に注目

 近年、耳にするようになった言葉「ロコモ」。ロコモティブシンドロームの略称で、加齢に伴う筋力低下や骨・関節の疾患など運動器の障害が起こり、「立つ・座る・歩く」などの移動能力が低下する状態を指す。

 そんなロコモを予防するため、横浜市は高齢者の歩きに着目して「ハマトレ」と名付けたトレーニングを開発した。

 トレーニングの内容は「歩く」に関わる5つの要素に着目。「猫背改善」「傾き改善」「股関節伸展」「足・足関節」「バランス」の5項目に分かれ、主にストレッチと筋トレで構成されている。

 例えば猫背改善であれば、背伸びや肘上げといったストレッチに手開きの筋トレ、股関節の伸展であればお尻や脚裏のストレッチに、椅子立ち、ヒップウォークといった筋トレの組み合わせとなる。動きは全部で20種類あり、2巡がワンセットとなる。

 体験編として手軽にできる11種類の運動を横浜市歌に合わせて編成した「横浜市歌バージョン」も用意されている。

 本格的に実施したい場合は、各区役所の高齢・障害支援課と地域ケアプラザで、リーフレットの取得やDVDの借用が可能。「ハマトレ」で検索すれば動画も視聴できる。

 問合せは、横浜市健康福祉局地域包括ケア推進課【電話】045・671・3464へ。
10月に開催された「仲町台地区センターまつり」でも演奏を披露

都筑区 合計年齢は1600歳超 シニアジャズバンド 「ハッピーじゃむ」

 都筑区を拠点に活動するシニアジャズバンド「ハッピーじゃむ」は、区内各地のイベントなどで演奏を披露し、観客らを魅了している。24人が在籍し、メンバーの平均年齢は72歳、合計年齢は1600歳を超える。

憧れ叶える

 バンドは2002年6月、生涯学習を目的にジャズアンサンブル教室として8人で結成。「戦後間もない頃に、ラジオで流れていた『かっこいい音楽(ジャズ)』を自分たちの手で演奏できたら」と活動を開始。当時は、ほとんどのメンバーが演奏初心者で、各々が楽器を持ち寄り、毎週月曜日に地域交流や認知症予防の目的も兼ねて練習を行っていた。

 バンド名の「ハッピーじゃむ」は、「幸せを混ぜる」と「ジャズだけでなく、懐かしの童謡や歌謡曲など、さまざまなジャンルを演奏する」という意味が込められている。

 これまでに演奏してきた曲数は約80曲。現在は「健康」「上達」「楽しむ」をテーマに活動し、区内の老人施設を中心に、多い時で年間約30公演をこなすなど、着実に実力を付けてきた。コロナ禍で活動ができない時期もあり、現在は公演数も減少したというが、「ジャズ熱」は弱まることを知らない。

 バンド役員の金子幸司さんは「公演では、同年代の方が楽しめる曲を中心に編成している。自分たちの演奏で元気を届けたい」と笑顔で話した。

沿道を埋め尽くした人の中を進む選手らを乗せたオープンバス

ベイスターズ 歓喜のパレード 日本一を30万人祝福 ファンも参加し1.5Km行進

 プロ野球の横浜DeNAベイスターズが日本一になったことをチームとファンが祝う「横浜DeNAベイスターズ日本一 優勝パレード2024」が11月30日に行われ、約30万人(主催者発表)が選手らを祝福した。

 三浦大輔監督や選手、コーチらを乗せたパレード用のオープンカーと「横浜日本一」の文字とともにラッピングされた3台のオープンバスは、多くのファンが見守る中、午前10時30分に横浜ハンマーヘッドを出発。横浜スタジアムそばの日本大通りまでの約1.5Kmを1時間かけて進んだ。

 オープンカーには三浦監督や南場智子オーナー、牧秀悟選手、青葉区出身の大貫晋一投手らが乗り込み、三浦監督は時折、席から立ち上がって手を振っていた。

 ゴール地点であいさつした牧選手は「パレードができて良かった。来年はリーグ優勝してパレードをやろう」と語り、三浦監督も「この景色が見られて最高。ファンから『ありがとう』の言葉をもらって感動した。来年は優勝し、もう一度日本一になって盛大に喜びを分かち合いたい」とファンに感謝した上で2年連続日本一を目標に掲げた。

 選手らが乗ったバスの後には、クラウドファンディングに参加したファンが歩いて行進し、参加型のパレードとなった。桑原将志選手のファンだという南区から来た小学3年生の男児は「選手を近くで見られて良かった。桑原選手は大きかった」と興奮気味に話していた。

産業功労者6人と山中市長(右から4人目)、上野会頭(同5人目)

横浜の経済発展に貢献した産業功労者6人を表彰

 市内経済の活性化や産業分野で地域活動に貢献した市内事業主をたたえる「横浜市産業功労者」の表彰式が11月26日に市庁舎で行われ、6人が表彰された。

 今年度の受賞者は、梱包資材販売業の北川商事=中区=の北川剛司代表取締役社長、種子や苗木などを生産・販売するサカタのタネ=都筑区=の坂田宏代表取締役社長、物流事業を展開する丸全昭和運輸=中区=の野口正剛相談役、債権管理回収を行う山田債権回収管理総合事務所=西区=の山田晃久代表取締役、地域活性化に貢献した妙蓮寺=港北区=の山本玄征代表役員、各種情報システムの設計・開発を手掛けるクロステック=港北区=の渡邉安好代表取締役会長の6人。受賞者に山中竹春市長から表彰状が手渡された。

 北川氏は、商店街支援に取り組み、「元町 クラフトマンシップ・ストリート」の地域ブランディング形成に尽力。伊勢佐木交通安全協会副会長や伊勢佐木防犯協会常任理事として、地域社会の安全に貢献した。

 坂田氏は、公益財団法人サカタ財団を設立し、学生への奨学金助成事業に取り組んだ。流通業界に関する講演会や、市内商業取引の促進を目的とした商談会を開催するなど、地域商業の振興・発展に貢献した。

 野口氏は、横浜商工会議所副会頭として商工業の改善発達に尽力するとともに、総務委員会委員長として政策の審議立案に取り組んだほか、横浜市開港記念会館100周年の記念事業でも地域振興・発展に尽力した。

 山田氏は、不動産や債権をはじめ、事業経営で起こる複雑な問題に対するワンストップサービスの提供に尽力したほか、中小企業のIT化、海外販路開拓、外国人材の雇用や中小企業の海外事業展開の推進に努めた。

 山本氏は、寺院の活動のほか、商店街と連携して境内でラジオ体操やジャズコンサートを開催するなど、地域活性化に尽力。観光産業に関する講演会や他都市との交流事業に取り組み、地域振興・発展に貢献した。

 渡邉氏は、産学連携事業「横浜インターンシップ制度」の拡充に努めたほか、中小企業のIT化推進を目的としたイベント「よこはまITフェア」の開催に寄与するなど、地域商工業の振興・発展に大きく貢献した。

150年・100年企業表彰も

 功労者の表彰式と併せて創業から150年、100年を迎えた同会議所の会員企業の顕彰式も行われ、上野孝会頭から各企業の代表者に表彰状が手渡された。

 受賞企業は次の通り。▽150年…ホンマ=中区=▽100年…トシダ=西区=、柳田エンジニアリング=南区=、かもめパン=南区=、電商会=中区=、ニップン横浜工場=神奈川区=、まるこ家具店=港南区=、東亜リアルエステート=鶴見区=、栗田園=中区=、豊商会=西区=、旭平硝子加工=鶴見区=、タテヨコ=瀬谷区=、ロイヤルホール=中区=。