中区・西区・南区版【12月12日(木)号】
敗戦が決まり茫然とするYSCCの選手ら

サッカーYSCC 入れ替え戦敗れJFLへ 代表は1年での復帰誓う

 サッカー2024 J3・JFL入れ替え戦第2戦が12月7日にニッパツ三ツ沢球技場で行われ、中区本牧を拠点に活動するYSCC横浜はJFL2位の高知ユナイテッドSCに0対2で敗れた。この結果、YSCCはJ3会員資格を喪失し、来季はアマチュアトップリーグのJFLで戦うことになった。

 前週に敵地で行われた第1戦を1対1で終えたYSCC。過去最多5101人が訪れた本拠地での第2戦は、前半7分にまさかの失点。ホームの声援を受け反撃に出るYSCCだったが1点が遠く、終了間際にカウンターから追加点を奪われ敗戦。2試合で1分け1敗となりJリーグの地位を手放すこととなった。

 YSCCは2014年の明治安田J3リーグ発足時から参入。リーグ最少の経営規模の中、今季は序盤からGKの移籍やケガ人が重なり苦戦。3度の3連敗など8月以降わずか1勝にとどまり、年間19位でJFLとの入れ替え戦に進んだが、残留とはならなかった。

 まさかの結末に「ファン、サポーター、街の方々に非常に申し訳ない気持ちでいっぱい。この場所に帰ってこられるよう頑張っていきたい」とクラブ最古参の西山峻太キャプテン。横浜FCなどでもプレーしたベテランの中里崇宏選手は「ワンプレーの重みが果たして本当にあったのか。痛い思いをして学ばなければならない」とクラブの現状を口にした。

 YSCCの吉野次郎代表は「クラブ力が無かったということ。経営に関しても変わらざるを得ない。諦めずに声を出し続けたサポーターのためにも一年で(Jリーグに)復帰したい」と悔しさを露わにした。

南区 空家対策に企業と連携 西部地区モデルに支援窓口

 横浜市南区は11月29日、不動産に関するコンサルティング業務などを行う(有)マックホーム=南区大岡=と空家問題に関する連携協定を締結した。南区西部地区を対象とし、空家の活用方法や土地・建物の処分等の悩みに関する無料の相談・支援を同社が担う。締結期間は2026年3月末まで。

 2018年の国の「住宅・土地統計調査」によると、南区の一戸建ての空家戸数は、戸数の多い港北区、旭区に次いで市内3番目の1560戸。空家率は西区(4・5%)に次いで中区と同率の4・4%だった。南区区政推進課は「古い木造住宅密集市街地が広がる中心部で、特に建物の高齢化も進んでいる」と話す。今後、さらに空家が増加すると予想される。

 空家の活用や処分は、状況によって選択肢が異なり、比較検討や煩雑な手続きに、不安や負担を感じる人も少なくない。そこで、市は民間事業者など多様な主体と連携することを掲げる。

 今回、連携するマックホーム(【電話】045・730・0912)は、南区西部地区や港南区上大岡周辺を得意とする不動産会社。10年ほど前から、空家相談に対応してきた。他区で企業と連携している先例を聞き、南区役所に提案を持ちかけた。煩雑な手続きを必要とする土地建物の処分の行程を示すだけでなく、具体的な対応やサポートで最終地点まで並走。必要であれば他業種の紹介もしてくれる。桑澤政治代表は「空家の対処は、年数を経るほど大変になる。次代に負担を残さないためにも早めに対応したほうがいい」と話す。

 区役所はこうした取り組みの周知を区民に行うほか、同社と空家所有者らをつなぐ。担当課は「どこに何を相談すれば分からない人も多いよう。自身の課題がどこにあるか、解きほぐす一助になれば」と話した。

障害者と学生・デザイナーの共創を図る(一社)ヨコハマフォントの代表理事 平安山(へんざん) 美春さん 西区浅間町在住 51歳

経験を地域や福祉に還元

 ○…ボランティアで障害のある人と関わる中で、「仕事を創り、経済的な支援ができないか」と模索していた2023年、障害者が描いた文字や絵をデザイナーや学生がデザイン化し、フォントやパターンを販売する「ご当地フォント」に出会った。「今までの経験とデジタルデザイナーとしての技術が生かせる」と昨年12月に法人を設立。現在、1年の活動の中で生まれた作品の展示販売会を行っている。

 ○…横浜生まれ、横浜育ち。両親と年の離れた姉2人と兄に囲まれ「やりたいことを追及して生きてきた」という。「個性を大切に、自分ができることをやりなさいというのが父からの教え」で、立野高校時代にはアメリカに留学。本場のアートと最先端のコンピューター技術を学んだ。ボランティア活動もそのころから始めた。高校卒業後は大学で色彩画像工学を専攻し、デジタルデザイナーになった。

 ○…「家事も育児も仕事も全部やりたい」と出産を機に独立。「2人の娘の授業参観は皆勤賞なんです」と、働きながら娘の幼稚園入園から高校卒業までPTA活動を続け、地域の活動にも参加してきた。今の推しは3年前に知人から引き取った保護猫。「家で猫のあんこくんを眺めながら旦那さんとお酒を飲むのが楽しみ」とにっこり。

 ○…「障害のある方から『生きているのが辛い』と言われたことがある。そんな人達に楽しい仕事や生きがいをつくってあげられたら」と語る。今後、企業にも積極的に働きかけ、活動の幅を広げていく。また、ヨコハマフォントを世界中に届けるのも大きな目標。「今まで好きなことをやってきた。残りの人生は誰もが自分らしく生きやすい横浜になるように、知識や技術を還元していきたい」

時短メイクに挑戦する参加者

南センター 時短メイクでママ応援 資生堂がセミナー

 小学生以下の子を持つ母親を対象にした時短メイク講座が12月10日、南区南太田の南センターで行われた。

 子育て広場や育児相談など、子育て中の母親を支援する取り組みを進める同センターの自主事業。資生堂ジャパン(株)美容部の2人を講師に招き、9人が参加した。

 講座では、時短で効率の良いスキンケアを学んだ後、パーソナルビューティー診断から自身に似合う色を使ったメイクに挑戦した。

 1歳の子を持つ30代女性は「出産してから自分に構う時間がなくなっていた。簡単に良い肌作りができて嬉しい」と笑顔に。同社の担当者は「化粧をすることでやる気が出たり、内側から働きかけるものがある。お母さんも自分らしく生き生きと毎日を過ごしてほしい」と話した。

鷺竹クラブのメンバー=提供写真

鷺竹クラブ少年野球部 中区新人戦秋季大会で2年ぶりの優勝

 中区の立野小や柏葉公園グラウンドをホームに活動する鷺竹クラブ少年野球部(加藤広昭監督/部員数58人)が12月1日、「第9回中区少年野球新人戦秋季大会」で2年ぶりに優勝した。

 決勝は上野町ニュースターズと対戦した。初回に幸先良く先制するもすぐに追いつかれる。3、4、5回で追加点を重ね、5回表で8対2に。だが、その裏にエラーが重なり3点まで詰め寄られ最終回を迎えた。何とか相手の反撃をかわし、秋の新人戦を制した。

 加藤監督は「特徴のある選手が多く、チームワークの良さが強み。今後も目の前の試合に集中、一戦必勝が目標」と話した。

 上田瀬凪主将(小5)は「ピンチの場面もあったが、絶対に勝ちたいという、今までにないほどのみんなの強い思いが一丸となって優勝を勝ち取れた」、南部一太副主将(同)は「僕たちにとって初めての優勝。この優勝を一生忘れない」と喜びを口にした。

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山中市長と発表会の登壇者

グリーン社会へ新企画 市、環境の取り組み発信

 横浜市は環境や地球にやさしい取り組みを進めていく新たなグリーン社会に向けたプロジェクト「地球1個分で暮らそう STYLE100」を12月5日に立ち上げた。

 プロジェクトは、地球にやさしい暮らしをつくる横浜の人や活動を可視化して賛同者を増やし、未来に向けた活動を創出することが目的。

 5日に市役所で発表会があり、横浜スタジアム、アルファロッカーシステム、青葉区の鴨志田第一小学校5年生、JICA(国際協力機構)の4団体が参加。食品ロス削減や生き物調査などの取り組みを報告した。発表会に出席した山中竹春市長は「皆さまとともにサステナブルな未来を作っていくプロジェクトにしたい」と述べた。

 市は専用サイトやインスタグラムを開設し、市民や企業の持続可能な取り組みや環境への挑戦を発信していく。

▲詳細はこちら

シニアも活躍 「預かり手」募集中 子育てサポートシステム

 仕事と育児を両立できる環境づくりを目指す市の「横浜子育てサポートシステム」では現在、「子どもを預かれる人」を募集している。

 同システムは「子どもを預けたい人」と「預かる人」をつなぎ、地域ぐるみで子育てを行う有償の支え合い活動のこと。定年退職後や子育てがひと段落したシニア世代も預かり手として登録しており、保育園や習い事の送迎時などに活躍する。

 預かり手は満20歳以上の健康な人。登録には説明会と研修会への参加が必要。説明会は各在住区での参加で、西区はスマイル・ポートで12月21日、1月9・25日、中区はのんびりんこで12月18・26日、1月14日、南区は、はぐはぐの樹交流スペースで12月14日、1月11日、さくらザウルスの蒔田ひろばで12月20日、六ツ川ひろばで12月24日、別所ひろばで1月7日ほか。

 説明会や研修会の日時の確認、参加申込みは西区支部【電話】045・211・9707、中区支部【電話】045・663・0676、南区支部【電話】045・731・2291(月・日曜休)。

参加無料 3世代交流の卓球大会 年齢差ペアで応募

 卓球を通した世代間交流を目的とした「第12回ロータリーカップ卓球大会」が3月29日(土)、平沼記念体育館=神奈川区三ツ沢西町=で開催される。主催は横浜中ロータリークラブ。

 現在、ダブルス(2人1組)の参加チームを募集中。毎年締め切り日前に定員に達してしまう人気の大会だ。対象は横浜市内在住・在勤者と近隣エリアの卓球愛好者。性別問わず2人の年齢差は20歳以上(どちらかが70歳以上または10歳以下の場合は年齢差制限なし)。予選リーグ後、決勝・順位トーナメントを行う。午前9時45分開会式、10時試合開始。

 参加無料。先着順110組(220人)。参加賞、入賞賞品あり。「横浜中ロータリークラブ」HP内(【URL】https://rc-yokohama-naka.jp/pdf/12th-tabletennis.pdf)にある専用用紙で応募。申込みは2月1日(土)まで。先着順で定員に達し次第終了。大会は中止になる場合もあり。問合せ・申込は、太洋歯科クリニック内【電話】【FAX】045・663・5226。

横浜オールスターズ 二度目の世界へ挑戦

 中区本牧で活動するチアリーディングチーム「横浜オールスターズ/ DOLPHINSTARS」が11月16日、横浜BUNTAIで行われたチア&ダンス大会「ジャムフェスジャパン」のユース編成とジュニア編成の2部門で1位に輝いた。この結果、小学生11人から成るユース編成で、来年4月にアメリカ・フロリダ州タンパで開催される世界大会、「The Youth SUMMIT」の出場権を得た。大会を振り返り、キャプテンの相澤菜々子さん(小5)とサブキャプテンの加藤結寧(同)さんは、「緊張はしたけどミスなくできた。優勝できてよかった」と話した。

 世界各国からユースチアの強豪チームが集うこの世界大会で、横浜オールスターズは2019年に初出場初優勝を果たした。二度目の挑戦だが、各選手にとってはチアの本場アメリカでの大会は初めて。相澤さんは「すごい技を見られると思うので、勉強して帰ってきたい」、加藤さんは「初日の予選を通過して、優勝したい」とそれぞれ意気込みを話した。

 この世界大会の遠征費は、円安の影響もあり、選手12人とコーチ2人で一千万円ほどかかる見込みだという。現在、同チームは世界大会出場のための寄付を呼びかけている。詳しくは【URL】https://yok-bayspo.org/supporter.htmlで。

プロジェクトに関わるメンバー

障害者と学生が共創 馬車道で展示販売会

 横浜の福祉施設で活動する障害者が描いた文字や絵を岩崎学園=神奈川区=の学生やデザイナーがデジタル・デザイン化して販売する「ヨコハマフォントプロジェクト」。このプロジェクトから生まれた作品の展示販売会が12月30日(月)まで、アパホテル&リゾート横浜ベイタワー=中区海岸通=のhaishopで行われている。

 展示販売会ではハンドタオルやタンブラーなどの商品を販売。原画と学生やデザイナーのデザイン画も展示され、それぞれに込められた思いを感じることができる。

 岩崎学園の学生は「施設へ訪問し、障害のある方も自分とあまり変わらないと感じた。一緒に作り上げる作品にしようと、原画を生かしてデザインした」と話す。

 また、思いに賛同した(株)クリエイト横浜=中区真砂町=とコラボレーションしたペーパークラフトも販売する。

 同プロジェクトは(一社)ヨコハマフォント(平安山美春代表理事=人物風土記で紹介)が運営する。デジタル化した作品は企業や個人が使えるデータとして販売し、収益の一部は福祉施設に還元される。アート活動を通じた障害者の賃金向上と地域や企業とのつながりを深めることを目指す。同法人の理事を務めるソーシャルデザイナーの福島治さんは「障害者の個性がポジティブに生かされる。学生やアーティストとチームになることで生まれる共創プロジェクト」と話す。

誕生日ケーキに点火する児童ら

永田小で60周年を祝う会 児童が歌やダンスで盛り上げ

 今年、創立60周年を迎えた南区の永田小学校(広木敬子校長)は11月30日、「創立60周年お祝いの会」を開催した。児童と教員のほか、学校運営協議会やPTA、歴代校長、地域の人ら来賓も多数列席した。

 会の司会は、この日のために夏休み明けから始動し、スローガンの策定やオープニングセレモニーの企画立案など準備を進めてきた60周年記念実行委員会が担当。はじめの言葉を述べ、「永田小のいいところを思い浮かべながら、式を楽しみましょう」と呼びかけた。あいさつに立った広木校長は、スローガンの「未来へつなげ!笑顔あふれる永田の輪〜愛と感謝の60周年〜」に触れ、「皆の笑顔あふれる永田の輪が大好き。学校の外にも地域の人やPTAなど、大きな輪が広がっていることを忘れないで」と話した。

 バースデーケーキの点火などのオープニングセレモニーの後には、各学年が発表。それぞれ趣向を凝らした内容の発表や歌で、永田小への思いや愛情を表現し場内を沸かせた。第2部では永田中吹奏楽部が駆け付けお祝いコンサートを行った。

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12月13日に公開される映画『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』

インタビュー 『銭天堂』が実写映画化 立野高出身の原作者・廣嶋さん

 願いを叶えてくれる不思議な駄菓子。でも、食べ方や使い方を間違えると―。人気児童書『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』(偕成社)が実写映画化され、12月13日(金)に公開する。原作者で横浜立野高校出身の廣嶋玲子さん(43)に話を聞いた。



―映画の話がきた時は?

 「びっくりするやら嬉しいやらで、とびあがってしまいました。しかも、監督は『リング』の中田秀夫監督!これは迫力があるものができるに違いないと」

―主人公・紅子さん役は天海祐希さんですね

 「最初に天海さんと聞いた時には、あんなにきれいでスマートな人が!と驚きました。そして、実際に撮影現場で拝見した時は、さらに驚きました。そこにいたのは、まさに紅子だったんです。ビジュアルだけでなく、放つオーラが紅子そのもので、感動しました」

―実際に映画をご覧になっていかがでしたか

 「一人の観客として、自分が銭天堂に誘いこまれていく感覚がたまりませんでした。役者の皆さんが素晴らしいですし、美術造形、音楽の魅力も最高でした」

―原作者としての見所ポイントは?

 「ぜひ銭天堂の店内に目を凝らしてほしいです。原作に登場する菓子や映画オリジナルの菓子など沢山登場します。『あ、これ知ってる』とか『これはどんな力を秘めているんだろう?』と、わくわくしてもらいたいものです」

周辺のイルミネーションと共に幻想的な空間が広がる

横浜美術館前 街中にメリーゴーランド ヴィトンのロゴ輝く

 横浜美術館前の広場に11月29日、メリーゴーランドが登場した。主催はルイ・ヴィトンと横浜美術館。

 これはルイ・ヴィトンのホリデーシーズンの広告キャンペーンと連動して実施されたもの。同社によると、現在パリやマカオなど世界各国の厳選された都市で展開しているといい、日本では唯一横浜に設置されている。

 メリーゴーランドは「魔法の世界への冒険」をテーマに制作され、ヒョウやシマウマ、キリンなど様々な動物を配置。屋根の部分や鞍、柵など至るところにお馴染みのロゴが使われている。突如街中に現れたメリーゴーランドを前に、子どもから大人まで多くの人が足を止めていた。

 料金は無料。12月25日までの11時〜20時(21日は〜15時)。運行状況は同美術館公式Xで配信。

(左から)高橋会長、山下社長、松澤会長、小林区長

江戸清 善意銀行に寄付 25回目、地域福祉に貢献

 横浜中華街の「ブタまん」で知られる(株)江戸清が12月2日、地域福祉に生かされる善意銀行に20万円を寄付した。今年で25回目となる。

 当日は、江戸清の高橋伸昌会長や山下裕大社長らが中区役所を訪問。善意銀行の窓口となっている中区社会福祉協議会の松澤秀夫会長や中区の小林英二区長と和やかに懇談した。山下社長は「横浜で生まれ愛されている企業として、地域貢献は使命。今後も継続して行っていきたい」と話した。

 善意銀行はボランティア活動や障害者支援活動に配分する基金で各区の社会福祉協議会が管理している。

「リンゴ病」の11月25日から12月1日の区別の定点当たり患者報告数

横浜市内に「リンゴ病」警報発令 2018年以来の流行

 横浜市内でウイルス性感染症の伝染性紅斑(通称「リンゴ病」)が流行している。横浜市衛生研究所は12月5日、「感染症臨時情報」を出し、警報発令基準を超えたことを発表した。

 市内94カ所の定点医療機関から報告された2024年第48週(11月25日〜12月1日)の定点あたりの患者報告数は、市全体で2.45となり、警報発令基準の2.00を上回った。

 定点あたりの患者報告数は、5月中旬から増加傾向で、特に8月下旬以降は例年より多い状態が続いていた。同研究所は「2018年から19年にかけての流行以来の規模。特にここ数週間で急激に患者報告数が増えている」と話す。

4〜5歳が33.5% 妊娠初期の感染には注意を

 患者の年齢は4〜5歳が中心で、全体の33.5%を占めるが、小学校低学年の報告も増えている。赤い発疹が出ている時期には感染力がなく、発疹のみで他の症状がない場合は登園・登校が可能とされている。

 妊娠初期に感染すると、流産や胎児に異常を起こすことがあるため、同研究所は「妊娠中の人、その可能性がある人は、風邪のような症状がある子どもに近寄らない、接触しないなどを心掛けてほしい」としている。

両頬に出る紅斑から「リンゴ病」とも

 伝染性紅斑は、ヒトパルボウイルスB19による感染症で、両頬がリンゴのように赤くなることから「リンゴ病」とも呼ばれる。発熱(微熱)、倦怠感、頭痛、筋肉痛、咳、鼻水などの風邪のような症状が出てから7〜10日後、頬に紅斑が出て、手足に網目状(レース状)の紅斑が現れる。風邪様症状が出ている期間の感染力が強く、頬に紅斑が出る頃にはほとんど感染力はない。感染していても症状が出ない人が約25%いるため、自覚なく感染を広げてしまうリスクがあるとされる。

手洗いや人混みでのマスク着用を推奨

 感染経路は咳やくしゃみなどの飛沫感染、感染者の飛沫などに触れた手で口や目などを触ることによる接触感染。症状がない時期に自覚なくウイルスを拡散してしまうことがあるため、同研究所は「日頃からこまめな手洗いをしたり、人が多い場所ではマスクを着用するなどの対策をしてほしい」と話す。伝染性紅斑のウイルスにはアルコール消毒が効きづらく、罹患者が触れたものを消毒する際は、次亜塩素酸ナトリウムを使うことも推奨している。同研究所は「インフルエンザの報告数も急激に増えている」とし、改めて感染対策を呼び掛けている。

黒岩知事(右)に要望書を手渡す山中市長

学費補助金の対象拡大などを県に要望 山中市長が黒岩知事に

 横浜市の山中竹春市長が12月10日に県庁を訪れ、黒岩祐治知事に2025年度の県予算に対する要望書を提出した。

 要望書の提出は予算査定が始まる時期に合わせて毎年行っているもの。

 重点要望として、国による「こども未来戦略」に基づく子育て支援策の実施に向けた県と市の連携・協力の強化や県の制度である学費補助金について、対象を県外の私立高校に通う生徒にも拡大することなどを挙げた。

 提出後、山中市長は「(黒岩知事に)真摯に受け止めていただいたという印象を持っている」と語り、要望が予算に反映されることを期待した。

 また、県が2025年3月で休館する県民ホール=中区山下町=を建て替える方針を示したことに関しては「山下公園を含め、広い視点でまちづくりを行えると良いと思う」と述べた。

横浜市職員に冬のボーナス支給 平均101万6900円 山中市長には450万円

 横浜市の職員に12月10日、冬の期末・勤勉手当(ボーナス)が支給された。

 対象は4万2902人、平均年齢は41・7歳。支給総額は約439億3千万円。平均支給額は101万6900円。支給月数は2・35月。

 市長や市会議員などの特別職にも支給された。支給額は次の通り。▽市長450万9180円▽副市長362万3700円▽教育長265万800円▽市会議長332万4780円▽副議長299万2020円▽議員268万7460円

チャーシュウと玉子炒

町中華へGO!【13】 南区 黄金町駅そばの「松林」で「チャーシュウと玉子炒」 本紙記者がランチ紹介

 どの町にもある、古くから地元に愛される中華料理店。「町中華」が注目を集める中、地域を回るタウンニュース記者が中区、西区、南区にある中華料理店で食べるランチを紹介。さあ、町中華へGO!

 京急黄金町駅から南太田駅方面に歩いてすぐの場所にある「松林」。大きな看板で分かりやすい。店内は広く、大人数での利用にも対応できる感じだ。

 ホワイトボードに書かれたこの日の定食メニューから「チャーシュウと玉子炒」(950円)を注文。玉子炒めはキクラゲが定番だが、チャーシュー(「チャーシュウ」の表記も気になるが)との組み合わせは珍しい。こんもり盛られて見た目も迫力あり。ご飯との相性は言うまでもない。麻婆豆腐の小皿も意外性あり。

■南区前里町2-38【電話】045-253-6898(メニュー、価格は取材時のものです)

寄付の大切さを発信する「寄付月間」イベント 12月14、15日に中区日本大通「Kosha33」で

 寄付の大切さや考え方を発信するイベントが12月14日(土)、15日(日)に神奈川県住宅供給公社=中区日本大通=1階の「Kosha33」で開催される。

 イベントは市内を拠点に活動するNPO法人などの14団体と4人の個人で構成される「寄付月間2024@日本大通実行委員会」が主催。神奈川県住宅供給公社が協力。同委員会は横浜に寄付文化を根付かせ、社会のために活動する市民を増やそうと、2018年から「寄付月間」の12月を中心にイベントを行っている。

 今回のイベントは10の出店者による「ラボマルシェ」や能登ボランティア報告会など7つのプログラムがあり、マルシェの売上金の一部は能登半島被災地への寄付を予定している。オンラインイベントとして、チャリティーヨガやメタバース空間での寄付月間報告会も開催する。

 ラボマルシェは両日とも午前10時から午後4時。詳細は同委員会のFacebookページ(https://www.facebook.com/givingdecember.nihonodori)などで。

山中市長と発表会の登壇者

横浜市、グリーン社会実現へ新プロジェクト 「地球1個分で暮らそう STYLE100」、環境の取り組み発信

 横浜市は環境や地球にやさしい取り組みを進めていく新たなグリーン社会に向けたプロジェクト「地球1個分で暮らそう STYLE100」を12月5日に立ち上げた。

 プロジェクトは、地球にやさしい暮らしをつくる横浜の人や活動を可視化して賛同者を増やし、未来に向けた活動を創出することが目的。

 5日に市役所で発表会があり、横浜スタジアム、アルファロッカーシステム、青葉区の鴨志田第一小学校5年生、JICA(国際協力機構)の4団体が参加。食品ロス削減や生き物調査などの取り組みを報告した。発表会に出席した山中竹春市長は「皆さまとともにサステナブルな未来を作っていくプロジェクトにしたい」と述べた。

 市は専用サイトやインスタグラムを開設し、市民や企業の持続可能な取り組みや環境への挑戦を発信していく。

今年度、市指定文化財となった東漸寺の「木造釈迦如来坐像[中尊]」(左)と「木造迦葉立像[右脇侍]」

横浜市指定文化財展と仏像入門展 市歴史博物館で同時開催 2025年2月8日〜3月16日

 今年度、新たに指定された文化財などが展示される「令和6年度 横浜市指定・登録文化財展」と仏像について分かりやすく解説・展示される「仏像入門展」が横浜市歴史博物館=都筑区=で2025年2月8日(土)から3月16日(日)まで行われる。

 文化財展では、新たに指定された文化財や今年度、文化庁に認定された「横浜市文化財保存活用地域計画」の取り組み、文化財保護のための修理実例が紹介される。また、磯子区の東漸寺に安置されている木造釈迦如来坐像など、日頃見られない仏像が拝観できる。

 仏像入門展では、横浜市に伝わる仏像の作例を通し、どんな種類の仏が仏像になっているか、仏像の種類、特徴、材質、造り方などが解説・展示される。

 担当学芸員による展示解説(2月22日(土)、3月2日(日))や文化財に関する講演会(3月1日(土)、8日(土)。要事前申込)、ワークショップ(2月16日(日)、24日(月)、3月9日(日)。要事前申込)など、関連イベントも開催。

 開館は午前9時から午後5時まで(券売は午後4時30分まで)。月曜日休館(2月24日(月)は開館、2月25日(火)が休館)。観覧料一般500円。問い合わせは同館【電話】045-912-7777。

ドリカム35周年記念イメージビジュアル

DREAMS COME TRUEの楽曲がみなとみらい駅のBGMに 12月13日から22日、期間限定企画

 みなとみらい駅の構内で12月13日(金)から22日(日)まで、「DREAMS COME TRUE」の楽曲などが流れるコラボレーション企画が行われる。

 みなとみらい線が2024年2月に開業20周年、DREAMS COME TRUEは2024年3月にデビュー35周年を迎えたことを記念したメモリアルコラボレーションとなる。

 DREAMS COME TRUEは、1989年3月21日にデビュー。中村正人さん、吉田美和さんの2人で活動しており、「ドリカム」の愛称で親しまれている。

 今回のコラボ企画では、みなとみらい駅構内コンコース(地下3階・改札内)にドリカムからのメッセージボードを設置。駅構内で楽曲と中村正人さんから寄せられた音声メッセージを放送する。BGMに使用される楽曲は、「WINTER SONG」、「LAT.43°N」、「雪のクリスマス 」など6曲で、冬の代表的な楽曲が選ばれている。

 楽曲と音声メッセージは、期間中の午前9時から午後9時まで。初日の13日のみ午後1時開始。

山中市長(中央)と実行委員会委員長の野本さん(左)、佐藤さん

横浜市の成人式 テーマは「はじまり」 公募の20歳市民実行委が考案

 2025年1月13日(祝)に横浜アリーナで開催される横浜市の成人式「二十歳の市⺠を祝うつどい」の式典テーマが「はじまり」に決定したことが12月4日、横浜市から発表された。

 「つどい」の開催へ向け、公募によって集まった10人の20歳の市民による実行委員会が5月から活動を開始。テーマの検討のほか、会場で配布する記念冊子や放映する動画の作成も進めている。

コロナ禍の困難乗り越え

 テーマが発表された4日の市長定例会見に同委員会の野本優菜さんと佐藤快飛さんが参加。委員長を務める野本さんは「高校入学後の学生生活がほぼコロナ禍になってしまったが、その中でも試行錯誤し、さまざまな困難を乗り越えてきた」とこの数年を振り返り、「20歳という節目の年に新しい『はじまり』に向かって歩みを進めていきたい」とテーマに込めた思いを語った。

 山中竹春市長は「この式典が3万5千人にとって新たな『はじまり』の機会となるように願う」と話し、昨今の少子化問題も踏まえ、「若い人たちが横浜市で新たな挑戦をしたいと思えるような、可能性を感じられるまちづくりを進めたい」とした。

 今回、式典の対象は市内在住の約3万5千人。コロナ禍以降は3回以上に分散して開催してきたが、今回は2020年以来5年ぶりに2回に分けての開催となる。

全国を決めた関東大会で=提供写真

BayWind 南区ジュニアマーチング 創部4年で初の全国へ

 南区を中心に活動する横浜市ジュニアマーチングバンド「BayWind」が11月に行われた関東大会で金賞を受賞し、創部4年目にして初の全国への切符を手にした。12月14日にさいたまスーパーアリーナで行われる「第52回マーチングバンド全国大会」の小学生の部・小編成に出場する。

 関東地区はマーチングの激戦区といわれる。ブラス(管楽器)のリーダーの金子遥さん(小6)とバッテリー(打楽器)のリーダーの鈴木蒼樹さん(同)は「初めは信じられなかった」と口を揃えた。

 今年は「仲間との絆」をテーマに『鬼滅の刃』の主題歌を演奏する。金子さんは「仲の良さ、団結力がチームの特徴。演奏はもちろん、小道具の刀を使った息のあった演技が見どころ」と話す。鈴木さんは「マーチングの技術だけでなく、集団行動や挨拶、感謝の気持ちを持つことなどを活動を通じて学んできた。全国ではいつも支えてくれる先生や保護者、地域の方に良い演奏・演技で感謝の気持ちを伝えたい」と意気込む。

 同バンドは2021年に創部。小学校単位のマーチングバンドが廃止・減少していることを受け、学校の垣根を超えたバンドを立ち上げた。18人からスタートしたメンバーは現在39人に。別の学校から児童が集まるため練習は基本的に週に1日。1回1回を大切に、効率の良い練習を目指している。

 代表の川端大介さんは「自分たちの演奏・演技ができれば結果はついてくると子どもにはいつも伝えている。全国の場で、納得できるパフォーマンスを披露してほしいですね」と話した。

拡張した白物家電エリアを前に、住田店長

エディオン横浜西口本店 1周年を前にリニューアル 白物家電エリアが1・7倍、「フェムテック自販機」設置も

 エディオン横浜西口本店が12月15日に迎えるオープン1周年を前にリニューアルを行った。同店は「ワクワクを、買いに行こう。―買い物ゴコロを刺激する、家電と遊びの新体験!-」をコンセプトに、地域最大級のショールーム型リフォームコーナーや家電量販店初のゲーム対戦場など、家電の販売だけでなく、最新のデジタル体験や暮らしの新提案を行ってきた。今回のリニューアルでは、客の生活上のニーズに応えるべく、より見やすく、選びやすく、買いやすい売り場を目指した。

 白物家電エリアは約1・7倍に拡張、女性特有の悩みをテクノロジーで解決するフェムテックコーナーには家電量販店初の自動販売機を設置し、気軽に購入できるように。そのほか、TVコーナーの展示方法の刷新、ペット用品や家電の拡充、Z世代のアナログ回帰を受けて中古レコードコーナーを新設した。

 住田徳也店長は「地元の人の生活ニーズに応えるべくリニューアルを実施した。今後も商店街や学校など地域との関わりを大切に、楽しんでもらえる店舗を目指す」と話した。

YSCCの倉貫監督

サッカーJ3・JFL入れ替え戦 YSCC横浜の監督、主将が第2戦を前に意気込み語る

 12月7日(土)午後3時からニッパツ三ツ沢球技場で行われるサッカー2024 J3・JFL入れ替え戦の第2戦を前に、中区本牧を拠点に活動するYSCC横浜(J3リーグ19位)と高知ユナイテッドSC(JFL2位)による公式会見が5日に開かれた。1日に行われた第1戦は1対1の引き分け。オンライン形式の会見では両チームの監督、選手が運命の一戦への意気込みなどを語った。

 YSCCからは倉貫一毅監督と、主将の西山峻太選手が登壇。倉貫監督は「ホームのニッパツでサポーターの力を借りて、選手・サポーター・クラブが一体となって残留できるよう頑張りたい」と語った。西山選手は「応援してくれる人たちに元気や生活の彩りを与えられるのはJリーグクラブだから成り立っている面もある。その火を灯し続けるための試合」とJリーグ残留への思いを語った。

 7日の第2戦では、勝者が来季のJ3リーグに参加する。90分間終了時点で同点の場合は、前後半各15分の延長戦を実施。それでも決着がつかない場合はPK戦を行う。アウェーゴールルールは適用されない。

 YSCCはこの試合で敗れるとJリーグ退会となり、アマチュアチームも参加するJFLへの降格となる。

イベントのイメージビジュアル

横浜港の夜空にきらめく「ドローンサンタ」出現 12月7日、1千機以上によるショー

 1千機以上のドローンが横浜の夜を彩る「コカ・コーラ クリスマスドローンショー2024」が12月7日(土)、横浜港で開催される。国内でコカ・コーラ製品を製造・販売するコカ・コーラシステムの主催。

 国内トップクラスの規模となる1,225機のドローンが横浜港の夜空を舞う。サンタクロースやクリスマスツリーなどが夜空に浮かび上がるほか、夜空に現れるサンタクロースとコカ・コーラで乾杯できる仕掛けも用意されている。

 開催は午後7時15分からの予定(荒天時は12月9日(月)に開催)。観覧場所は横浜港新港ふ頭付近。

 コカ・コーラ公式Instagram、コカ・コーラ公式YouTubeで、ドローンショーのライブ配信も行われる。

特別カラーライトアップや花火も

 横浜市の人気イルミネーションイベント「夜にあらわれる光の横浜〈ヨルノヨ2024〉」とのコラボレーションも企画されている。街全体が光と音で躍動する5分間のスペクタクルショー「ハイライト・オブ・ヨコハマ」の特別カラーライトアップとして、街がコカ・コーラのイメージカラーである赤一色に染まる。カラーライトアップの演出は、7日と9日の午後5時15分から午後8時45分までの30分ごとで全8回。

 7日午後7時から、横浜港を彩る恒例の花火、「横浜スパークリングトワイライト2024」の打ち上げが5分間、行われる。打ち上げ場所は新港ふ頭。

 詳しくはコカ・コーラお客様相談室【電話】0120-308509。