さがみはら中央区版【1月9日(木)号】
要望書を提出した組合役員と奈良副市長、市の職員ら

市環境事業協同組合 市に契約見直し要望 物価高騰でゴミ収集「危機」

 市の委託を受けて一般廃棄物処理業務を担う相模原市環境事業協同組合が12月19日、市に緊急要望書を提出した。物価高騰や人材不足の影響から、委託契約の見直しと週休2日制実現のため月曜日〜金曜日収集の検討を求めた。

 市内の廃棄物処理事業者で構成される同組合は、市の委託を受けて資源分別収集運搬業務、一般ごみ等収集運搬業務、資源中間処理業務を担っている。これらの業務は市の処理責任であり、委託した場合も同様の責任を負うものとされる。

 要望書では、近年の物価高騰や人材不足が組合員の経営環境を圧迫しており、限界を超えていると訴えた。委託契約期間中に最低賃金が956円(17年)から1162円(24年)に改定され、軽油代や電気料金が5年前と比較して約40%値上がりしているという。委託料の見直しも十分でなく、現状のままでは業務が崩壊の危機にさらされているとし、安定した受託契約締結のため、価格競争のみに委ねる一般競争入札の見直しと、長期継続契約中であっても業務遂行に足りる委託料変更契約の検討を要望した。

週5日回収へ

 また働き方改革が叫ばれる中、市内の収集業務が月曜日〜土曜日の週6日に設定されている現状が、組合従事者の週休2日制と若年層の就労確保に大きな支障をきたしていると主張。週休2日制の実現のため、月曜日から金曜日の週5日収集体制を検討するよう求めた。

 藤田哲也専務理事は「政令市で週6回収を実施しているのは相模原市のみで、東京は週4。時代の変化に対応していく必要がある。収集ができなくなれば迷惑を受けるのは市民」と強調した。

 そのほか、現在は地区ごとに業務を請け負う企業が異なるが、収集効率を上げてコストを削減するためには市内全体で収集コースを組むことができるようにする必要があるとし、システムの改善を提案した。

 原正弘代表理事は「組合員の高齢化もあり人材不足は深刻。このままだと持続不可能。安定して業務を遂行できないとなると大勢の人に影響が出る。長年委託を受けている中で施設の修理や修繕も必要だが、現在の委託料では厳しい。組合は組合員の生活を守っていかなければいけない」と窮状を訴えた。

 本村賢太郎市長に代わり要望書を受け取った奈良浩之副市長は「収集業務は行政の責任で行うべきことで、本来は実態を見て主体的に改善すべきところ。要望をいただいたことを受け止め、社会経済情勢の変化に対応して、すぐにできるところから具体的に取り組んでいきたい」と話した。

昨年行われた式典の様子(相模原市提供)

相模原市中央区 2,744人が門出 13日、「はたちのつどい」

 20歳の節目を迎えた人を祝う「相模原市はたちのつどい」が1月13日(月・祝)、市内3カ所で開催される。今年は市内で6938人が新しい門出を迎える。

 2022年の法改正により、成年年齢が18歳に引き下げられたが、相模原市では引き続き20歳を対象に実施されている「はたちのつどい」。人生の節目である20歳を祝い、励ますとともに、改めて大人になったことを自覚し、郷土「相模原」への関心を深める機会として開催される。

 今年の対象者は、2004年4月2日から05年4月1日までに生まれた人。市内全体では前年より127人少ない6938人が門出を迎える。中央区は2744人(前年から29人増)、南区は2540人(同54人減)、緑区は1654人(同102人減)。

 会場は中央区が相模原市民会館、南区が相模女子大学グリーンホール、緑区が杜のホールはしもと。それぞれ3部制で式典とアトラクションが行われる。

クイズ大会

 当日は式典のほか、各区の実行委員会によるアトラクションが予定されている。

 中央区では豪華賞品をかけたクイズ大会を予定。さらに、中学3年時の担任教諭に「お祝いの手紙」を依頼し、会場内に掲示する。実行委員長の室井真祐香さん=人物風土記で紹介=は「自分たちが生まれ育った町のいいところを知ったり、友だちと再会したりできる機会。これを糧に、各自が今暮らしている地域でも活躍してほしい」と話す。

 対象者と開催時間は以下の通り。▼第1部:上溝・田名・光が丘・陽光台公民館区/午前10時20分から(開場10時)11時まで▼第2部:星が丘・横山・小山・清新公民館区/午後0時20分から(開場0時)1時まで▼第3部:大野北・中央公民館区/午後2時20分から(開場2時)3時まで

20年前の相模原

 「はたちのつどい」参加者が生まれた年には、市内でどんな事があったのか。当紙の掲載記事で振り返る。以下、取り上げた主なニュース。

▽秘かなブーム「レンゲ米」(04年4月15日号)

▽相模総合補給廠 跡地利用のモデルプランを作成(04年6月10日号)

▽迫られる外来種野生動物対策(04年10月7日号)

▽公共施設にAEDを配備(04年12月2日号)

▽相模原市長選 小川勇夫氏が3選(05年1月27日号)

「相模原市はたちのつどい」中央区実行委員長を務める 室井 真祐香さん 清新在住 20歳

人と相模原が好き

 ○…はたちのつどいの実行委員長として昨年6月から準備を進めてきた。「色々な地域に散らばった同級生が再び相模原の中央に集まり、感謝や愛を伝える機会にしたい」。式典では相模原についての様々なクイズを20分かけて出題する。景品には地元の商店街で使える商品券を用意した。「自分たちの歩みを振り返ったり、相模原への理解を深めたりできればいい」

 ○…専門学校でライブ・イベント制作について学んでいる。自身の知識や技術を生かしたいと実行委員に立候補した。常に笑顔を浮かべている明るい性格で、誰かと楽しく話しながら物事を企画するのが好き。「自分一人で一から考えるのは無理」。これまでの準備期間も「(委員たちと)集まること自体が楽しかった」と振り返る。「みんながやりたいことができたら嬉しい」と、委員が意見を言いやすい環境づくりを工夫した。「人が好き。常に誰かと関わっていたい」

 ○…年長から高校2年生の頃まで清新鼓笛隊に所属していた。「私の今の人格は鼓笛隊でできた」。入隊当初は人前で自己紹介する際に泣いてしまうこともあったが、今では前に出ることに抵抗はない。自身を、「元気で、好奇心旺盛」と認識している。「興味を持ったら何でもやっちゃう」。鼓笛隊の活動で市内のイベントに参加することが多く、相模原市への愛情も育まれた。

 ○…相模原市について、「飛び抜けて何かが有名なわけではないけれど、帰ってきたときに地域のお祭りがたくさんある。居心地がいいまち」と感じている。「成人式は生まれ育ったまちのいいところを知ったり、友達に再会したりできる機会。これを糧に各自が今暮らしている地域でも活躍してほしい」

優勝の決意を記した色紙を持つ俵積田選手。背番号33

相模原市出身俵積田選手 二十歳のJリーガー「自覚と責任感を」

FC東京MF

 J1・FC東京のMF、俵積田(たわらつみだ)晃太選手は相模原市の出身。2004年5月14日生まれで現在、「二十歳」。シーズンオフの年末、都内の事務所で経歴や今後の目標、大人についての考えなどを聞いた。

 幼稚園の頃、兄の影響でサッカーを始めたという俵積田選手。当時からその技術は「ずば抜けた」存在だったという。小学生になると、八王子市内のクラブチームに所属。この頃からプロを意識し始めた。影響を受けたのはリアルタイムで見たブラジルワールドカップ。「自分もこの舞台に立ちたい」と強く思ったそうだ。今も大きな武器となっている「ドリブル」は当時から最も意識した技術という。チームでの取り組みはもちろん、友人や父親と公園などでマーカーを使ったり一対一をするなどし磨き続けた。

小6で全国選抜

 高学年になると八王子市のトレセン(選抜メンバー)に選ばれ、6年生時にはナショナルトレセン(全国選抜)で活躍。中学高校時はFC東京のアカデミーに。「ほとんどサッカー。他のことはあまり覚えていない」という「浸け」の日々を過ごし23年、18歳でトップチーム昇格(プロデビュー)を果たす。その時の心境について「スタート地点に立てたという思い。もちろんうれしかったですが、全然油断できないなとも感じました」と振り返る。

目標は優勝と

 初年度の23シーズンでは27試合に出場し2ゴールを記録。2年目を迎えた24シーズンでは33試合に出場し2ゴールだった。前季については「あまり良い成績を残せなかったので、非常に悔しい気持ちがあります。優勝できなかったですし、順位も良くなかった。全く満足していないです」と話す。その上で、今季の目標は「優勝」と明言し、その先については「日本代表に選ばれたい」と力強い意欲を見せた。

 なお「二十歳」の印象について、「10代が終わっちゃった感じ」と笑顔を見せつつ、「大人の選手としての自覚と責任感をもっと身につけたい」と前向きな決意を語った。

桜とイルミ11日まで 上溝さくら公園 

 上溝さくら公園(上溝1880の7)で現在、イルミネーションが点灯されている=写真。1月11日(土)まで。午後5時から8時まで。

 上溝南高校の生徒と地元団体のメンバーが2023年に始めた取り組みで、シキザクラなどとイルミネーションの共演も楽しめる。

健康寿命を延ばすには 18日に講座

 デイサービス「NORRO塾」(清新7の2の2)が1月18日(土)、誰でも参加無料の健康講座を開催する。午前10時から11時30分まで。定員10人。申込は【電話】042・707・8970へ。

連携で地方創生の戦略描く 相模原商工会議所・杉岡芳樹会頭 年頭所感

 昨年、相模原市は市制施行70周年を迎え、本市の歴史や文化、自然、産業などの地域資源に対する理解が深まりました。また、新札に北里柴三郎氏の肖像が採用され、市の話題として広く注目を集めました。まちづくりの面では、橋本駅周辺などでの交通ネットワーク整備が進み、相模大野には宴会場機能を備えた「ゲートウェイ・さがみはら」がオープンするなど地域の賑わいと交流の促進に期待が寄せられています。

 経済面では、33年ぶりの高水準となる賃上げや過去最高の設備投資が実現し、日本経済がデフレ脱却から成長型経済への移行期を迎えています。また、昨年発足した石破内閣が「地方創生」を最優先課題に掲げ、地方創生交付金予算の増額や地方経済の成長政策を進める方針を示しました。こうした流れを受け、本市も中小企業の成長や地域活力の向上、都市機能の強化を通じて、地域のポテンシャルを引き出す戦略を描く必要があります。

 当商工会議所では、補助金支援やDX推進、人材確保など、中小企業の多様な経営課題に応える取り組みを進めてきましたが、原材料価格の高騰や人口減少による需要低下、人手不足など、新たな課題も浮上しています。こうした状況に対応するため、引き続き企業支援の充実と行政への働きかけを強化してまいります。

 本市の経済発展に向け、行政や関係機関との連携を強化し、「オール相模原」で地方創生を実現するための取り組みを進めていきます。今年も引き続き、市内中小企業の成長と本市経済の発展に力を尽くしてまいりますので、皆様のご支援をお願い申し上げます。

四脚ロボットを操作する児童とクフウシヤの大西威一郎代表取締役

中央小 ロボットの可能性を体感 市内企業5社が出前授業

 中央小学校(富士見)で12月17日と18日の2日間、相模原市内でロボットの開発などに取り組む企業5社による出前授業が行われた。同校の6年生84人が参加し、最先端技術を通して「ロボットのまち さがみはら」の魅力を学んだ。

 物価高騰や人材不足が深刻化する中、ロボットの活用は需要が高まっている。国が指定する「さがみロボット産業特区」の対象地域である相模原市は「さがみはらロボット導入支援センター」を開設するなど企業の支援や人材育成に力を入れており、ロボット産業を活性化することで市民の暮らしの向上につなげることを目指している。同校の6年生は2学期から相模原のロボット産業について学習を進め、市職員による出前授業や調べ学習を通して理解を深めてきたという。

「本物」に興味津々

 今回の出前授業は、ロボット産業の振興やビジネス支援に取り組む「さがみはらロボットビジネス協議会」と市内に拠点を置く関連企業の協力で実現した。1日目は(株)F-Design(西橋本)、(株)クフウシヤ(淵野辺本町)、(株)DONKEY(西橋本)、(株)MEMOテクノス(大野台)の4社、2日目は市内に工場と基盤技術研究所を置くカヤバ(株)が参加。自律移動ロボットや協働ロボットのアプリケーション開発を得意とするクフウシヤは四脚犬型ロボットを紹介し、児童たちは滑らかに回転したりおじぎをしたりするロボットの姿に「すごい」「可愛い」と目を輝かせていた。

 相模原市役所でも導入されている配膳ロボットを紹介したMEMOテクノスのブースでは、児童がロボットに教室内の特定の場所を記憶させる「ティーチング」を体験。指定した場所へロボットが到着すると、児童たちは歓声を上げて喜んだ。同社の渡邊将文代表取締役は「子どもたちが大人以上にロボットに関心を持っていて、未来は明るいなと感じた。これからは誰もがロボットを使う時代。こうして親しみを持ってもらう機会を生かしていきたい」と話していた。

 体験を終えた児童たちは「1970年からロボットがあると知って驚いた」「動きが滑らかですごい」などと振り返った。

横山地区 講演会で子どもの権利学ぶ 恒例パトロールも実施

 横山地区青少年健全育成協議会(北川春恵会長)が12月15日、「こどもの人権といじめ」をテーマにした講演会を開いた=写真。地域に暮らす関係者ら20人が参加し、子どもの人権やいじめに関する現状を学び、理解を深めた。

 講師を務めたのは相模原市学校教育課の渡辺基広さん。学校現場での経験を踏まえ、「子どもは保護の対象でなく、子どもが権利の主体」と訴えた。

 北川会長は「貴重な現場の話を聞くことができ、普段できない勉強をさせていただいた。子どもの権利について、参加者一同が共有できた」と話した。

 また同協議会はこの日、恒例の「年末愛のパトロール」も実施した。地区内を徒歩と青パトで巡回パトロールし、落書きがある場所やグリーンベルトが無い、スクールゾーンが薄い、落ち葉で滑りやすい、ごみが散乱しているといった危険箇所を確認。行政に連絡し、対応を求めた。

東海大相模サッカー部 あさって準決勝 選手権大会で快進撃

 開催中の「第103回全国高校サッカー選手権大会」に神奈川県代表として初めて出場している東海大相模高校(南区相南)がベスト4入りを決めた。

 1月4日、Uvanceとどろきスタジアム(川崎市)で行われた準々決勝で昨夏のインターハイ優勝校である明秀日立高校(茨城)を2―1で下した。

 準決勝は国立競技場(新宿区)であさって1月11日(土)午後2時20分キックオフ。優勝候補の流通経済大柏高校(千葉)。初戦から力の差を見せつけ、準々決勝では上田西(長野)を8―0で下して勝ち上がってきた。

インタビューに答える黒岩知事

黒岩知事インタビュー デジタル活用で施策推進 新地震防災戦略策定へ

 年頭にあたり本紙では黒岩祐治知事にインタビューを行った。黒岩知事は、デジタル技術を最大限に活用し少子高齢化や人口減少にあたっていく姿勢を改めて強調した(聞き手・熊坂淳)。

 ――少子高齢化・人口減少への対応を視点に据えた新総合計画が昨年、策定されました。

 「少子化の流れに歯止めはかかっていませんが、背景のひとつに子どもを産み育てることに対する様々な不安があるのでは、と考えています。例えば出産に伴う痛みだとか経済的不安、仕事上のキャリアと両立できるのか、急な発熱や引きつけへの対応ができるかなど。こうした不安を少しでも取り除けるようにと開発したのが無料通信アプリLINEを使った『かながわ子育てパーソナルサポート』で、昨年はオンラインで相談できる機能を盛り込みました。デジタルの力を活用しながら、今後も子育て当事者の目線に立った施策を進めていきます」

 ――三浦半島エリアや県西エリアでの人口減が特に著しいです。

 「人口減少地域は、裏返して言えば自然豊かで住みやすい場所でもあります。そうした利点を生かし、県では『ちょこっと田舎でオシャレな神奈川』をキャッチフレーズに施策を展開しています。都心への通勤圏内にありながら自然環境に恵まれ、かつちょっとおしゃれという魅力を前面に打ち出した移住定住作戦です。コロナ禍においては都心から本県への移住者が増えましたので、この流れを今後も継続していきます」

 ――少子高齢化に伴い生産年齢人口も減ってきています。

 「今の高齢者は元気です。そういった皆さんに働いていただける環境づくりを、まずは進めたい。それからロボットとDXです。ロボット技術やデジタル技術は、業務効率化を補うために大きな力になると考えています。それと外国人です。県は現在ベトナムとの間に太いパイプを持っており、昨年、県内企業で働いてもらう流れもできました。優秀な外国人材によって労働力不足を補う施策も推進します」

 ――昨年も米軍による事件・事故事案が続発しました。日米地位協定の改定が課題です。

 「神奈川県は沖縄に次ぐ第二の基地県です。日米安保条約、安保体制を守るのが我々の大きな使命だと思っていますが、米兵の犯罪を日本の法律体系の中で扱えないという現状に対し、割り切れないという住民感情もあります。私は米軍基地が所在する15都道府県の知事で構成する『渉外知事会』の会長でもあります。石破総理は総裁選時に日米地位協定の見直しを明確におっしゃっていましたので、この問題を前に進めてくださることを期待しています」

 ――今年3月に新たな地震防災戦略を策定予定です。

 「昨年の能登半島地震では情報網が未整備で全体像を把握できない状況がありました。県では『防災DX』を以前から準備してきましたが、それをさらに発展させ、デジタル技術の活用促進により安心安全を図ることを基本に据えます」

 ――県民の皆さんに新春のメッセージを。

 「昨年は横浜DeNAベイスターズが日本一となり、大谷翔平選手も大活躍、オリンピック・パラリンピックでも神奈川県勢が活躍してくれました。そうした『感動』『高揚感』を新しい年でも展開したいですね」

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9党県代表が年頭所感 経済政策などで抱負

 2025年の年頭にあたり、神奈川県内に組織基盤を持つ国政9政党の県代表・責任者がタウンニュースにコメントを寄せた。

 昨年の衆議院選挙でも争点の一つとなった政治とカネをめぐる問題に対する対応や物価高対策をはじめとする経済政策、安全保障・外交政策、能登半島地震被災地への支援策、福祉・教育政策、与野党伯仲下の国会運営のあり方、今年夏の参議院選挙に向けての決意など、各党それぞれの重点政策や新しい年を迎えての抱負や意気込みが語られている。

 9政党の県代表・責任者のコメントは以下の通り。

(敬称略)

自民党神奈川県支部連合会 会長 小泉 進次郎

 衆院選での自民党への厳しい結果は、「国会で丁寧な議論をすべき」という皆さまの声です。

 国政では少数与党となりましたが、かながわ自民党の強みは、国・県・市町村の連携による政策実現力です。皆さまの声を聞いて、政策にする力はどの党にも負けません。

 本年も政治の信頼回復、そして経済の回復に全力を尽くします。

立憲民主党神奈川県連 代表 青柳 陽一郎

 立憲民主党は昨年の衆院選で県内14議席を獲得、自公過半数割れという歴史的結果となりました。能登半島地震対応はじめ国民に寄り添わない自民党政治と裏金による不信の表れ。与野党伯仲の熟議による新しい国会で期待に応えて参ります。本年は参院選や横浜市長選の決戦の年、県連代表として多くの皆様に私達の政策を届ける、その先頭に立つ覚悟です。

神奈川維新の会 代表 松沢 成文

 あけましておめでとうございます。

 日本維新の会は、減税とタブーなき規制改革、首相公選制の統治機構改革によって経済推進と行政改革を実現します。「次世代につなぐ社会を創造する」ために、古い永田町政治から脱却をし、新しい政策決定のもと、教育の無償化をはじめ、次世代のための社会保障改革を神奈川から推し進めます。

公明党神奈川県本部 代表 三浦 信祐

 新年おめでとうございます。

 公明党は政治改革の先頭に立ち、結果を出す政治に邁進してまいります。激動する世界情勢の中、日本の平和と安定を徹底的に追求するとともに、県民の皆様の生活と経済の向上へ、物価高騰対策を強力に推進し、神奈川が持つ力を引き出す政策を通して、景気経済の向上が実感できるように全力を尽くします。

国民民主党神奈川県連 代表 小粥 康弘

 国民民主党は、「手取りを増やす」という約束を果たすため、今年も全力で取り組みます。所得税の減税や社会保険料の軽減、生活費の引き下げなど、皆さまの日々の暮らしに寄り添った政策を実現し、まじめに働けば、安心して暮らせる社会を築きます。「対立よりも解決」の姿勢で、皆さまと共に新しい政治を動かす一年にしていきたいと思います。

日本共産党神奈川県委員会 委員長 藤原 正明

 新年おめでとうございます。日本共産党と「しんぶん赤旗」の徹底調査、そして国民のみなさんの声で、「政治とカネ」問題にメスが入りました。問題の本丸である企業・団体献金の禁止へ、国会で法案を提出して成立をめざします。今年は夏の参院選など政治を変えるチャンスの年。くらしと平和を守り「国民が主人公」の政治めざし全力をつくします。

れいわ新選組元神奈川県第2区 総支部長 三好 諒

 能登半島地震発災から1年が経過しました。しかし、今なお復旧が殆ど進まず苦しむ人が多数存在しています。能登をはじめとする地方の未来を守るためには、今の古い政治からの脱却が必要です。国民に寄り添い、地方を見捨てない政治の実現のためにも、れいわ新選組を中心とする政権交代を目指していきましょう。この国を変えるのは、あなたの一歩です。

参政党神奈川県支部連合会 会長 島津 勝仁

 昨年は県下の党員の下支えがあり、比例代表の衆議院議員として鈴木あつしを国会に送り込む事ができました。世界では、自国の国益を大事に、自国民を大切に考える政治の支持が、拡大しています。揚げ足取りのような政治話題が多い中、私共は国民の命を護り、経済的豊かさを実現し、国柄を護る政策実現に向け、国民主体の政治創りを促して参ります。

社民党神奈川県連合 代表 福島 みずほ

 政治はあなたを応援するためにあります。軍事費年間10兆円を目指すのではなく、その半額でしかない教育予算をもっと増やし、介護や年金、福祉を応援する、そんな政治をしっかりやっていきます。すべての子どもが自分のなりたいものに挑戦し、やりたいことができる社会、安心して働くことができ、安心して歳をとることができる社会を作ります。

出土地:下原遺跡時代:縄文時代

今月はこの逸品!考古市宝展 蛇体(じゃたい)装飾付の縄文土器(期間 1/4〜1/30)

このコーナーでは、旧石器ハテナ館で行われる展示を不定期に紹介します。

 干支の巳年にちなみ、ヘビが装飾された縄文土器を展示します。南区下溝の下原遺跡から出土した約5000年前の土器です。土器の口の部分にとぐろを巻いたコミカルなヘビが装飾されており、その内面にも2匹のヘビが折り重なっています。縄文人にとってヘビは神聖な生き物と捉えられていたのだと思います。(学芸員:中川真人さん)

考古市宝展って?

相模原市では発掘調査が行われ、考古資料も数多く出土しています。

その中から「これぞ!」という至宝の逸品を展示する企画です。