中原区版【1月17日(金)号】

川崎市 救急出場が過去最多 火災件数も10年で最多

 川崎市は1月7日、2024年中の救急出場件数を発表し、8万9114件で過去最多となった。火災件数も398件と過去10年で最も多い結果に。市消防局では火の元への注意と、救急車の適正利用の協力について呼び掛けている。

 市内の救急出場件数は、6万6951件だった20年から5年連続で増加。24年は8万9114件で、前年よりも1523件増で過去最多だった。1日平均で見ると、243・5件で約5分54秒に1件の割合で救急出場したことになる。搬送人員は、7万2446人で前年比1336人増で、過去最多。年齢別では、65歳以上が前年よりも1・9ポイント増の57・7%で、成人(18歳〜64歳)、少年(7歳〜18歳未満)、乳幼児(7歳未満)はそれぞれ前年よりも減少している。

 搬送原因は、急病が5万1889人、一般負傷が1万1641件、交通事故が3055人だった。搬送人員のうち入院を必要としない「軽症者」は3万7657人で全体の52%だった。

火災原因最多は電気機器

 市内の火災件数は、345件だった22年から3年連続で増加。24年は、398件と前年から8件増で過去10年で最も多かった。火災の種別は、建物が282件と最も多く、原因別では「電気機器」が53件、次いで「たばこ」「こんろ」が各50件だった。火災による死者数は14人で、前年比で11人増。過去10年で最も多かった15年の22人に次いで2番目に多かった。

 市消防局では、救急車の提示・適切な利用を呼び掛けており、「急な病気やケガをした際に、救急車を呼んだ方がいいのかと迷った際には、かながわ救急相談センター『#7119』でアドバイスを受けてほしい」としている。その他にも、川崎市救急医療情報センター(【電話】044・739・1919)での医療機関の紹介、交通手段がない場合にタクシーや民間救急車を案内する「サポート救急」の活用も勧めている。また火災予防については、近年、電気機器、配線器具、電灯・電話等の配線が増えていることから、同局では「電化製品は取扱い説明書通りに使用し、モバイルバッテリー等のリチウムイオン電池は圧力・衝撃を与えず、変形しているなどの異常があれば使用を中止するなどの基本的な対策を」と呼び掛けている。

「校庭開放」プロジェクト 全市立小学校に拡充 児童自らルールづくり

 都市化が進む川崎市の子どもたちのために、全力で遊べる環境を確保する取り組み「みんなの校庭プロジェクト」が進んでいる。2024年度内に市立小学校の全校で校庭開放が完了する。

 「みんなの校庭プロジェクト」は、コロナ禍の影響で縮小した小学校の校庭開放について、子どもたちの視点から見直し、子どもたちが決めたルールにのっとって遊び場として開放する取り組み。21年12月、古川小(幸区)で校庭開放イベントを実施したところ300人以上の児童が集まり、大盛況だったことから、114校ある全市立小学校へと広がるプロジェクトとなった。

 22年度から各区1校ずつのモデル校で試験的に開放し、約4800人の児童にアンケートをとったうえで、市の「基本的な考え方」を策定。24年度から全校での開放を目指し、順次進めてきた。

 開放に向け、各校で児童たちがルールづくりを手掛けた。児童からは「安心して遊べるように、低学年と高学年の遊ぶ場所を分けよう」「危ないからボール遊びのエリアを決めよう」などの意見や、「先生が大変だから裏門を締め、遊んだ後は正門から帰ろう」といった学校への配慮も、自発的に出たという。

 多くの学校で議論に立ち会った市教委の担当者は、「『ゲームで遊びたい』『お菓子食べたい』などの要望も想定したが、まじめな意見が多くて驚いた」と振り返る。

 御幸小(幸区)では、22年3月末に5年生全員(160人)で校庭開放について話し合った。同校は校庭を開放した経験がなかったが、他校の事例を参考にしながら、開放時のやりたいことや決まり事などを議論。まとめたルールを「スポーツ委員会」が全校児童に広報し、同年5月末から校庭開放が始まった。

 昨年の12月下旬に同校を校庭開放の時間に訪ねると、40人ほどの児童が走り回っていた。中でもドッジボールの進化形という「めちゃあて」という遊びに4年生から6年生の20人近くが参加し、歓声を上げながら校庭中を駆け回っていた。

 市教委の担当者は「今後は低学年にも広げるなど、よりよい形へとルールの見直しを進めていきたい」と話している。

ウォーキングフットボールを通じ、垣根のない社会づくりを目指す 藤田 千鶴さん 井田中ノ町在勤 62歳

やりたいことに一直線

 ○…「生まれて初めてボールを蹴ったという女性や、久しぶりに汗をかいたと笑う中高年など、わいわいと楽しんでいます」と声が弾む。すべての人が尊重し合い、共生できる社会を目指す「インクルーシブ」なスポーツとして、ウォーキングフットボールのイベントを開く。車いす利用者、引きこもりの当事者らと地域の人たちの交流の場を生み出すことが目的で「勝ち負けよりも人と人のつながりを深めることができたら」と願う。

 ○…たまたま見ていたスポーツ番組から流れた映像にくぎ付けになった。走らず、ボールも奪わないサッカーを見て、「年齢や性別、障害の有無に関係なく『垣根のない社会』の実現にはぴったりかも」と思った。すぐにサッカー協会へ問い合わせ、関係団体が主催する講習会で学んだ。参加者を募り、学生ボランティアの協力も得ながら活動の幅を広げている。

 ○…東京の下町で生まれ、活発でやんちゃな子ども時代を過ごす。飢餓問題などに関心を持ち、世界を知りたいと20歳のときにワーキングホリデーでオーストラリアへ。一旦帰国するが、さらに学びたくて留学費用を貯めて22歳で渡米。「世界を知るならニューヨークかなって。若さもあってがむしゃらでしたね」と笑う。和食レストランでアルバイトしながらカレッジに通い、5年を過ごして帰国した。

 ○…結婚後、2人の子育て中に放送大学等で保育を学び、障害児への知識も深めた。現在は相談支援事業所に勤務し、精神保健福祉士、医療的ケア児等コーディネーターとして活躍する。「引きこもり当事者、身体や精神に障害を持つ子やその家族は孤立化していることが多いんです」。活動を通し、地域の人と関わりが持てるように力になりたいと意気込む。

竹の先に付けた団子を火にかざす参加者

どんど焼きで健康祈願 八幡大神で団子配布

 一年の無病息災を願う恒例の「どんど焼き」が1月13日、上平間の八幡大神(小泉愉孝宮司)で行われた。参加者らが持参した正月飾りなどを燃やし、その火で餅や団子を焼いて食べて五穀豊穣や健康を祈る行事。地域によっては「どんと焼き」とも呼ばれる。

 10年以上続ける八幡大神では毎年総代会が主催し、今年は約500組の紅白団子を無料で提供。午前11時からの開始を前に、境内の外まで順番待ちの長い行列ができ、用意された団子は次々と参加者に手渡された。集まった近隣住民らは細長い竹の棒の先に手作業で付けた団子を、正月飾りなどを燃やした火にかざして食し、一年の無病息災を願った。

 先頭に並んでいた上平間在住の40代の夫婦は「5歳になる双子の娘の七五三もここでお参りした。娘たちは毎年団子を楽しみにしているので、地域にこうした伝統行事があることがうれしい」と笑顔を見せた。

 小泉宮司は「今年は比較的穏やかな新年のスタートを迎えることができた。毎年どんど焼きを実施することで、当たり前の日常のありがたさを多くの方が感じていると思う。今後も環境に配慮しながら続けていきたい」と話した。

 なお、丸子山王日枝神社(山本雅道宮司)では12日に予定していたが、事前の予報が雨だったため今年は中止した。

(上)安楽寺の半鐘、(下)下小田中安楽寺周辺の念仏講用具

第7回川崎市地域文化財 安楽寺の半鐘など24件

 地域で大切に守られてきた文化財に光を当てる「川崎市地域文化財」に、川崎市は新たに安楽寺の半鐘(下小田中)など24件を決定し、昨年12月25日に発表した。

 「川崎市地域文化財顕彰制度」は市が2017年に創設。法的な文化財としては指定・登録されていないが、地域の生活や風土に根ざして継承された建造物や民俗文化などを市民が推薦し、市の文化財審議会でのヒアリングを経て、市教育委員会が「地域文化財」として決定する。

 今回新たに加わったのは有形文化財11件と有形民俗文化財13件の計24件で、累計264件となった。中原区からは「安楽寺半鐘」「下小田中安楽寺周辺の念仏講用具」「西明寺の弘法大師供養塔」「西明寺の木食観正碑」の4件が加わった。

地域で信仰

 「安楽寺半鐘」は、江戸時代半ばに作られたもので、念仏講を信仰していた人たちが奉納。鐘の部分に信仰者の名前などが記されており、戦後には火の見やぐらなどで使われていた。「念仏講用具」は、下小田中の人たちが集まり、平成の中頃まで念仏講で使われていた道具。数人が輪になって持てるほどの長さの数珠は、一つひとつの珠に信仰者の戒名や名前などが刻まれており、地域の信仰の様相がわかる資料として決定された。

市域で唯一

 「西明寺の弘法大師供養塔」は、参道入り口に建つ高さ3mの石塔で、四国八十八処の巡礼を終えた人たちが、先祖供養とともに子孫らの幸せを願って建てられた。西明寺前は小杉御殿の防衛のために工夫された中原街道のカギ道で、同碑は地域のランドマークの役割を果たしてきた。「西明寺の木食観正碑」は、1818年に小田原に現れた各地を巡る遊行僧・木食観正の碑。結縁した人たちによって建立され、市域では同寺にあるのみ。碑の背面等には、小杉村や近隣の村などさまざまな人の名が列記されており、近世後期の民衆の信仰のようすを残す貴重な資料だという。

 市の担当者は「都市化が進む市内にも多様な文化財が残されている。地域の文化や歴史を知り、愛着を持ってほしい」と話す。詳細は市教委文化財課のウェブサイト。

あいさつする原会長

中原区諸団体 「中原区を盛り上げたい」 賀詞交歓会で交流

 中原区諸団体合同の新年賀詞交歓会が1月10日、エポックなかはらで行われ、131人が新年を祝った。

 区内の団体や企業、中原区選出の議員らが出席。冒頭、主催者を代表して中原区町内会連絡協議会の原新次会長が登壇し、昨年を振り返りながら「今後も各団体、企業が一致団結、協力して中原区を元気に、大いに盛り上げていきたい。引き続き、地域の絆を深め、安全安心のまちづくりを推進していきたいので、皆さまのご協力をお願いしたい」とあいさつした。

 続いて、登壇した来賓の板橋茂夫中原区長は「多くの人に中原区を好きになってもらい、長く住んでいただけるよう、音楽やスポーツを通じたさまざまなイベントなどを開催して、愛着を持ってもらう取り組みを進めている。一人でも多くの皆さまに、安心とつながりを実感していただける魅力あふれるまちづくりを進めていきたい」と話した。

委嘱状を手にする市原さん

市原隼人さん 消防団員にエール 加入促進へ一日団長

 川崎市消防局の「消防フェア」が1月13日、グランツリー武蔵小杉で開催された。川崎市出身の俳優・市原隼人さんが一日消防団長に就任し、来場者に消防団のPRと火災予防を呼び掛けた。

 成人の日に合わせて、若者への消防団入団促進と火災予防の啓発を目的に行われた同フェア。

 中原消防団の鹿島連団長から委嘱状を手渡された市原さんは、若手消防団員とトークセッションを行った。市原さんは消防団について「男女、職種を問わず、年齢の幅も広く身近なヒーローで、父や母の背中のような憧れの的。いつもまちを守ってくれてありがとうございます」と敬意を表した。団員は消防団の存在意義やイメージ、入団して大変だったことや楽しかったことなどを語った。団員たちの話を聞いた市原さんは「皆さんと支え合いながら川崎のまちを守るべく、少しでも貢献できるようにと決意した。いつまでも川崎というまちへの郷土愛を持って、消防団の活動を忘れずに誇りを持っていただけたら」と来場者に語り掛け、消防団員へエールを送った。

 中原消防団の鹿島団長は「市原さんが地元のためならと協力的に臨んでくれた。一人でも多くの方に、消防団の存在を知ってもらい、入団してもらえたら」と話した。

凧揚げを楽しむ親子ら

大空に凧、悠々と 河川敷に親子ら600人

 川崎市公園緑地協会主催の「新春凧揚げ大会」が1月5日、多摩川河川敷で行われた。中原区子ども会連合会協賛。

 子どもたちの夢と希望を託した凧をあげ、健康に育ってほしいと願う、地域の伝統行事。晴天の下、親子ら約600人が参加。担当者は「夢中になって空高く糸を伸ばして凧が揚がる光景は壮観だった」と話した。

作品展示も

 当日は、子どもらが絵付けした凧の品評会も開催。優秀作品約50点が選ばれ、1月下旬に中原区役所1階に展示される。

昨年の日本語コンテスト出場者

外国人が日本語スピーチ 文化の違いなど発表

 外国人市民による日本語スピーチコンテストが2月8日(土)、川崎市国際交流センター(木月祗園町)で開かれる。同センター主催、川崎ライオンズクラブ、川崎中ロータリークラブ協賛。午後1時から3時30分まで。

 川崎市で暮らす外国人が日本での経験や考えたことなどを、身に付けた日本語でスピーチする。審査の間に、特別ゲストの五代目圓楽一門会所属の落語家・三遊亭好青年さんが落語を披露する。

 3時30分から4時30分の交流会(無料)への参加希望者は申込フォーム(https://www.kian.or.jp/sp/)から申込みを。応募者多数の場合は抽選。問い合わせは川崎市国際交流協会【電話】044・435・7000。

100年前の市政を学ぶ 2月15日から全4回

 川崎市公文書館(宮内)は1月30日(木)まで、「古文書講座(特別編)」の参加者を募集している。

 講座は2月15日から3月8日までの毎土曜日に行われ、全4回。時間は午前10時から正午。同館が所蔵する歴史資料を多くの人に活用してもらうことが目的。

 講師は同館職員の下田悠真氏が務め、古文書の読み方を指導する。同館には明治・大正時代の歴史資料が多数所蔵され、初代川崎市長の石井泰助氏に関する史料も保管されている。そこで今回は「川崎市制施行の政治過程-石井泰助と小林五助-」をテーマに、100年前の川崎市制施行に向けた政治史を学ぶ。

 申込みは往復はがきに住所・氏名(ふりがな)・電話番号を記入し郵送。もしくは同館受付で申込むことも可能(返信用普通はがきを持参)。市ウェブサイトからも応募できる。定員12人で、全日出席できる人が対象(応募者多数の場合は抽選で、市内在住者を優先)。初心者から学習経験のある人まで、古文書の読解レベルを問わずに参加できる。受講料は全4回分で500円。抽選結果発送予定日は1月31日(金)。(問)同館【電話】044・733・3933

高津高校書道部 新春恒例パフォーマンス

 新年を祝うイベントが1月4日にノクティプラザ(高津区)の2階コンコースで開かれ、川崎市立高津高校(同)書道部の部員10人が恒例の書道パフォーマンスを披露し、新春の喜びを力いっぱい、書で表現した。

 高津高校書道部は、全国大会「全国高等学校総合文化祭」にも出場歴があり、2024年度は神奈川県高等学校書道展で大作部門の最優秀賞にあたる「大作賞」と優秀賞の「特選」を受賞した。

 今年の新春パフォーマンスは、ロックバンドグループ「東京事変」のヒット曲「透明人間」にあわせ、縦約3m、幅約5mの特注用紙にはかま姿の部員が交代で書を書き、一つの文章を完成させた。

 曲が始まると、右上から一人ずつ「あなたが無邪気に笑うとき」「その思いに応えたい」と書き始め、並行して別の部員が中央部分に「晴朗」と朱墨汁で力強く題字を書いた。全体が書き上がると、集まった観衆に作品を見せて一礼。100人近い観衆から拍手が沸き起こった。

 部員たちはこのパフォーマンスのために、昨年12月下旬から準備を続けてきた。「晴朗」の題字は部員で話し合って決め、両脇の文章は2年生の竹下花さんが中心となって考えた。竹下さんは「歌詞からイメージする言葉を使い、穏やかで晴やかな新年を表現した」という。新聞紙をつないだ練習用紙を使って全員で動きの確認を繰り返し、当日に臨んだ。

 部長の鈴木志奈(ゆきな)さんは「今年は天気に恵まれ、大勢の人に見てもらえた。私たちのパフォーマンスで多くの人が笑顔になってもらえたらうれしい」と満足げ。顧問の同校教諭・荒井利之さんも「書を通して生徒たちの思いをお届けできたと思う」と笑顔を見せた。

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消防団員らが一斉放水

消防出初式 防火・防災の意識高め 一斉放水に大歓声

 中原地区消防出初式が1月12日、等々力緑地催し物広場で開催された。消防署員や消防団員らの分列行進、一斉放水を多くの人が見守った。

 市民への防火・防災意識の啓発、消防署員や消防団員の士気高揚を目的に新年恒例行事として行われている出初式。

 宮内中学校吹奏楽部の演奏の後、中原消防団員らが力強い行進を見せ、ポンプ車や消防署のはしご車、特別救助隊の車両が登場。幼年消防クラブがソーラン節を披露した。消防団らによる一斉放水が行われると会場からは大きな歓声があがった。

 式典では、各種表彰が行われ、中原消防署の熊谷智子署長は「消防職団員は決意を新たに、市民の生命・身体・財産を保護する使命と郷土愛の精神を胸に、さらなる消防力の充実強化に全力で取り組んでいきたい」と抱負を語った。

 受章者は次の通り(敬称略)。▽川崎市長表彰/川野正久、上原邦夫、甲斐倫太郎、警防第2課大隊、玉川分団、丸子分団、瀧光樹、岡田周太郎、冨澤幸男、峯岸真、嘉味田朝光、吉嶺一人、三上能樹、井上衛、野口芳正、工藤由美雄、和泉誠一、青山育雄、笹原悟▽神奈川県知事表彰/長瀬博明、鹿島弘久、橋之口泰央、井上宗高▽川崎市消防長表彰/千葉健一、田邊直子、井上弥、梶川詩乃、川下凌輝、杉田師基、宮崎唯、森谷彰仁、石田翼、橘律伯▽中原消防署長表彰/萩原ひとみ、布施行雄、帝国通信工業(株)▽中原消防団長表彰/住吉分団、鈴木正基、遠藤卓弥、小林富之、岡田周太郎、瀧光樹、遠藤美果、小林友美、鈴木幸紀、丸本克子、山本隆子▽川崎市防火協会連合会長表彰/小島光儀▽中原防火協会長表彰/宮内自治会、新丸子町内会、中丸子親交会、井田協友会、下小田中一丁目町会、大ヶ谷戸向町会、市ノ坪自治会、(有)遠藤材木店、宗教法人泉澤寺、(株)小島屋商事、高千穂電気(株)、木月カリヨン幼稚園▽中原消防研究会長表彰/帝国通信工業(株)、日本医科大学武蔵小杉病院、信号器材(株)、帆刈商事(株)▽中原消防ボランティア委員会委員長表彰/鹿島晴代、松原則富

市民館で不登校相談会 「一人で悩まず相談を」

 不登校を考える親の会川崎の会(竹内春雄代表)は1月25日(土)、かわさき市民活動センター(中原市民館内)で相談会を行う。午後1時30分から4時。参加費無料。

 不登校の児童や生徒の保護者を支援している同団体。講師は、全国で不登校の子どもを抱える親の相談に20年以上応じてきた、神戸大学名誉教授・広木克行氏。当日は広木氏が保護者の相談に対して、カウンセリング形式で応答する。

 竹内代表は「不登校は増えている。一人で悩まずに、ぜひ相談に来てほしい」と呼び掛ける。

 カウンセリング希望者は竹内代表【携帯電話】070・8527・2761へ問い合わせを。

子どもたちとの交流を楽しむ家長選手(上)と山田選手、神橋選手(中央)、橘田選手

川崎フロンターレ 選手が地域住民と交流 区内6カ所を訪問

 サッカーJ1・川崎フロンターレの選手が1月10・11日、市内各商店街や商業施設を訪問し、挨拶回りやサイン会を行った。中原区内では、6つのエリアに選手が訪れ、地元住民やサポーターと交流を深めた。

 元住吉駅周辺のオズ通り商店街、ブレーメン通り商店街、井田中ノ町商店街には、橘田健人選手が訪問。サポートショップへの挨拶回りを行い、記念撮影に応じた。青果販売店では出身地・鹿児島の漬物をほおばり、「めっちゃおいしい」と笑顔を見せた。この日を心待ちにしていたという30代女性は「選手たちがこうして地元を訪ねてくれるのがうれしい。今年はタイトルを獲得してほしい」と期待を寄せた。

 武蔵小杉商店街では、山田新選手、神橋良汰選手が訪れた人たちに向けてあいさつ。サインイベントでファンと笑顔で話す姿も見られた。

 家長昭博選手は向河原商栄会へ。「寒い中、温かく出迎えてもらえて、ありがたい」とファンへの感謝を述べた。

 区内ではこのほか、武蔵新城駅周辺の商店街に瀬川祐輔選手、安藤駿介選手、新丸子商店街連合会にファンウェルメスケルケン際選手、神田奏真選手が来訪した。また、イトーヨーカドー武蔵小杉駅前店では大島僚太選手が「かわさき応援バナナ・かわさき応援アボガド」特設スペースで販促活動を行った。車屋紳太郎選手は平間銀座商店街を訪れ、ファンとの交流を楽しんだ。

ボールを追って走る5年生チームの選手たち

子どもたちが熱戦 市内ラグビーチーム対戦

 市内にある川崎市ラグビースクールと麻生ラグビースクールによる対抗戦「第6回アゼリアカップ」が1月13日、Uvanceとどろきスタジアム(等々力陸上競技場)で開催された。11日には川崎市とフレンドリーエリア協定を結ぶラグビーリーグワン・東芝ブレイブルーパス東京も試合を行った会場で、スクールに通う幼児から中学生まで400人以上が各学年ごとに対戦し、白熱した試合を繰り広げた。

 川崎市ラグビーフットボール協会の伊藤克実理事長は「市内を拠点にするスクール同士、相手をリスペクトしながらも勝利を目指して今日を迎えた。日ごろの練習の成果を存分に発揮してくれた」と話した。川崎市ラグビースクールの吉田新さん(大谷戸小5)は「ボールを追い、思い切り体をぶつけられるところがラグビーの面白さ」と笑顔を見せた。

 学年別の勝利数の合計で優勝スクールが決まり、過去5回の対戦成績は麻生の4勝1敗。今回は川崎市ラグビースクールが総合優勝した。

あいさつする福田市長(右)と青木議長

川崎市 「レガシー、次の100年を」 福田市長が新年の辞

 川崎市新年賀詞交換会が1月7日、ミューザ川崎(幸区)のホールで開催され、関係者や議員ら約630人が参加した。

 主催者代表であいさつに立った福田紀彦川崎市長は、昨年同ホールで開催された市制100周年記念式典での大合唱団などを振り返り、「企業・団体・業界の枠を超え、350以上のコラボ事業が生まれた。まさにカラーズフューチャー。この一年で終わらせることなく、繰り返すことで文化とし、レガシーとして次の100年を作っていきたい」と力を込めた。また昨年視察に訪れたという米ボストンのまちを引き合いに、「企業や研究機関が集積し、近くに空港や川があり地理的にも川崎と似ている。川崎もネットワーキングすることで、もっとイノベーティブなまちになり、価値も高められる。世界で選ばれる競争力のあるまちに」と呼び掛けた。安心して暮らすための「地域包括ケアシステム」の検証と推進、社会課題解決のための特別市の改革を目指す決意も示した。

 同じく主催者の青木功雄市議会議長は初代市長・石井泰助の功績に触れ、「以降、市民・企業・行政が一体となって築いてきた『川崎力』が、社会課題の解決や未来のまちづくりにも必要だ」と強調。また、安心安全や豊かな生活のためにはDXとAIが重要としながらも、「それを利用する人間の知識と教養が求められる。川崎にも学習できる環境を作り、新たな一歩を踏み出す年に」と期待を込めた。

 ステージでは川崎・沖縄との友好を深めてきた沖縄県人会と沖縄芸能研究会が、沖縄芸能「四つ竹」と「ジュリ馬」を披露し新年を祝った。

㊤再会に笑顔を見せる新成人㊦式典で川崎市歌を歌う来場者=午後の部

二十歳の節目 感謝口々に 旧友との再会に喜び

 川崎市の「二十歳を祝うつどい」が成人の日の1月13日、川崎市とどろきアリーナ(等々力)で開催された。会場には振袖やドレス、袴など、個性あふれるファッションに身を包んだ若者が集まり、友人との再会を喜びあった。

 式典では、事前応募で選ばれた代表者がスピーチ。中原区の平山暖人(はると)さんは川崎市がたどってきた歴史に触れながら、「我々若者は川崎の文化やまちを継承していく責任がある。家族やまちに、感謝を形にして返したい」と力強く語った。西本千歳さんは「急に大人になったのではなく、何事にもチャレンジしてきた自分と、周りのサポートがあって、人として徐々に成長できたのだと思う」と二十歳の節目に自身を振り返った。

 福田紀彦市長は、自身の叔母との会話から得た学びをもとに「考えていることを深く掘り下げていくことで、本当の自分が見えてくる。どうなりたいか、節目節目で自身を見つめ直し、これからの人生をしなやかに力強く進んでほしい」とエールを送った。

 洗足学園音楽大学出身のシンガーソングライター・足立佳奈さんがゲストとして出演。参加者と共に歌う場面も見られた。毎年恒例のビデオレターコーナーでは、市内中学校の教諭や、川崎フロンターレ、富士通レッドウェーブの選手たちに加え、昨夏のパリオリンピックで活躍したブレイキンのShigekixさんやAMIさんからも祝福のメッセージが届けられた。

 市によると今回の対象者は2004年4月2日から05年4月1日までに生まれた人で、中原区は2315人だった(2024年11月30日時点)。

誰でも楽しめる点が魅力

走らないサッカー 1月18日 イベント開催

 走らずに歩いてプレーする「ウォーキングフットボール」のイベントが1月18日(土)、井田体育館(川崎市リハビリテーション福祉センター体育館)で開催される。午前10時から午後3時(9時30分から受け付け)。主催はコネクトフロムヒア(藤田千鶴共同代表=人物風土記で紹介)。

 歩いて行うので年齢や性別、障害の有無に関係なく、誰でも参加できるサッカー。藤田さんは「多様な人たちが一緒になって、思いやりをモットーに笑顔で楽しめるスポーツです」と話す。1時から2時には、吉本のお笑い芸人・フランポネによる催しも行われる。

 参加無料。申し込み不要で当日参加可。動きやすい服装と体育館シューズを持参。(問)【メール】hitoshihosei@outlook.jp

ネットヘイト止めるには 川崎市人権学校

 ネットヘイトを止めるために私たちができることを考える講演会「川崎市人権学校」がオンラインで開催される。配信期間は2月19日(水)〜3月19日(水)。川崎市主催。

 成蹊大学教授の伊藤昌亮さんによる基調講演「ヘイトスピーチを生み出す社会構造」のほか、作家の古谷経衡(つねひら)さんによる「ヘイトスピーチの裏側」、弁護士の宮下萌さんによる「インターネット上のヘイトスピーチの現状と課題」の講演を視聴できる。

 参加無料。申し込みは2月17日(月)までに二次元コードから。

川崎市役所

子育て職員に「部分休暇」 川崎市 「小1の壁」を解消へ

 親の出勤時刻よりも小学校の登校時間が遅いことから子育てがしにくくなる「小1の壁」の対策として、川崎市は、2025年度から「子育て部分休暇制度」を新設する。市の条例改正案が昨年12月13日の川崎市議会定例会で可決された。

 現状では、小学校就学前の子どもを育てる市職員は「地方公務員の育児休業等に関する法律」に基づき、1日最大2時間までの「部分休業」を取得できるが、子どもが小学校に上がると対象から外れてしまう。そのため市は勤務時間条例を改正し、小学1年生から6年生(中学校就学前)までの子どもを育てる職員が、1日最大2時間までの「部分休暇」を取得できる制度を新設した。

 背景には「小1の壁」に対する当事者からの「子どもを家に残して出勤するのは不安」という声や、条例を改正して対応する自治体の先行事例があった。昨年4月には神奈川県も条例を改正し同様の制度を導入した。

 今年4月1日の時点で小学生になる子どもを育てている市職員は80人おり、さらにすでに小学生を育てている市職員もいることから、市では「一定数の職員が制度を利用する」と見込む。

 そのため新設の「部分休暇」を取得する職員の業務を補う上で、会計年度任用職員制度の活用や、部署内でカバーした場合の人材評価制度についても検討を進めている。市の担当者は「職員の子育てを応援する制度を充実させる一方で、カバーする側の頑張りを評価するしくみも整え、両輪でしっかりと進めていきたい」としている。

GO!GO!!フロンターレ

いくつになってもサッカーは楽しい!

 川崎フロンターレは60歳以上の男女を対象にした「個人参加サッカーOver60」をAnker フロンタウン生田(多摩区生田)で開催する。2月7日、14日、21日、28日の各金曜日、午前10時から正午。

 同イベントは個人単位で参加できる11人制のサッカーで、参加者を1チーム11人に振り分け、繰り返し試合を行う。1試合の時間は15分程度。キーパーは交代制のため、誰にでもボールを蹴る機会が巡ってくる。コートはのびのびとプレーできるサッカーコート全面を使用、またボールは軽量5号球と通常の5号球を使うので、足を痛める心配も少ない。

 参加費は1100円。現金または各種電子決済が利用できる。雨天決行。開始60分前までの予約人数によって実施できない場合は、開催中止。参加者を対象とした保険には未加入のため、個人での加入を推奨している。予約・問い合わせはAnker フロンタウン生田【電話】044・328・5771。