青葉区版【2月6日(木)号】

横浜市予算案 防災、子育て支援に重点 2年連続プラス編成

 横浜市は1月27日、2025年度当初予算案を発表した。一般会計の総額は前年度比3・6%増の1兆9844億円で、2年連続の増加となった。24年に4年ぶりの人口増、さらに20代から40代の社会増減が過去20年で最大のプラスになったことをうけ、引き続き子育て支援を強化するとともに、防災・減災対策にも注力し、「人にやさしいまち」を目指すとした。

 横浜市中期計画の最終年度にあたる25年度。山中竹春市長は27日の記者会見で、「もっと『人を惹きつけるまち』へ」をキャッチフレーズに、市民要請の高かった地震対策、子育て支援、地域交通の拡充を核とした予算編成であると説明した。

 能登半島地震を契機とした新たな防災・減災対策には、今後5カ年で960億円を投じる計画。発災前からの備えとして、木造密集対策地域において感震ブレーカーと家具転倒防止器具の設置の全額補助等に2億8000万円、また1億2000万円をかけ、旧耐震建築物の除去や新耐震グレーゾーン住宅に対して新たな耐震補助を行う。避難所環境の向上には、小中学校のトイレや全ての公園トイレの洋式化に24億200万円、小中学校の体育館への空調整備に14億7400万円を計上した。

 子育て支援対策として、自治体では全国初となる短時間預かりの新設に取り組む。商業施設等などに常設し、預けやすさと安心の両立を図るため認証制度と補助制度の検討を進め、25年度のモデル実施、26年度の創設を目指す。また子育て応援アプリのパマトコの拡充には4億7000万円を計上し、利用者を妊娠・未就学期(約18万人)から学齢期(約45万人)まで大幅に拡大する。

 地域の総合的な移動サービスの実現には合計7億円を計上。公共交通圏域外への地域交通導入や、敬老パスの地域交通への適用等で誰もが暮らしやすいまちづくりを目指す。

データ駆使し財源創出

 市は、中期計画に掲げた全ての施策と事業を対象に、データに基づいて施策の質の向上と、事業の創造・転換を検討するデータドリブンプロジェクトを進める。それにより介護関連事業の会計整理等を実施するなど17件7億円の財源を創出。事業の見直しによる歳出削減や広告料収入などの歳入確保と合わせて172億円の財源を創出する。

 市税収入は前年度比7・1%増の過去最高額9459億円。好調な雇用情勢などにより、納税者数や給与所得、企業収益の増、定額減税の終了等による増収も見込んでいる。

 予算案は28日に開会した第1回市会定例会で審議される。

青葉台駅周辺

青葉台駅周辺再開発 官民3者で連携協定 まちづくり案の検討開始

 東急田園都市線青葉台駅周辺における再開発について1月24日、横浜市、東急株式会社、独立行政法人都市再生機構の官民3者がまちづくりの連携協定を締結した。

  ◇  ◇  ◇

 同駅周辺は、1967年の土地区画整理事業を契機に道路や駅前広場などの都市基盤施設が整備され、大規模な商業施設も集積する市北西部の拠点となっている。しかし、土地区画整理事業と同時期に建設された青葉台プラーザビル(青葉台東急スクエアNorth―2・3・4、青葉台市街地住宅)は築55年を超え、建物の老朽化や防災・バリアフリー対応の遅れが目立つ。交通結節機能の高い同駅だが、周辺道路の渋滞、バスターミナルなどの歩行者の滞留空間の不足といった課題も生じている。

 また、頻発化する自然災害や人口減少の進行、脱炭素化の推進などの社会課題にも対応した、持続可能なまちづくりの必要性も叫ばれている。

 そこで、地域課題を解決し、青葉台駅周辺について新たな魅力を創出するまちづくりを実現しようと、青葉台プラーザビルや周辺の建物の建て替えも視野に入れた新たなまちづくり案について検討を開始するため、3者が協定を結んだ。

 協定では取組事項として、「対象地域及び周辺における拠点機能の整備・機能強化、交通機能の改善に関すること」「地域のにぎわいや、誰もが暮らしやすい良好な住環境の創出に関すること」などの4つを挙げた。協定の有効期間は2026年3月末日まで。必要に応じて継続する。

 再開発のエリアに位置する青葉台商店会の土志田隆会長は「駅周辺は朝夕に交通麻痺状態になる。その課題の解消につながれば」と期待を寄せ、「建て替えが行われれば、人口が増え地域の学校の受け入れの準備なども必要になってくる。色々な団体、まちの意見を吸い上げて魅力のあるまちづくりに取り組んでほしい」と思いを語った。市担当者は「事業自体、これから固めていくもの。進捗に応じて地域との情報交換も継続していきたい」と話した。

3月から始まる区民企画運営講座の講師を務める 辰巳 和恵さん 青葉区在住 55歳

笑顔溢れる楽しい講座に

 ○…講座では、初心者でも歌いやすいゴスペル曲を指導する。受講生は約30人。大勢への指導を前に「少し緊張する」と話しつつ、「お笑い好きの自分らしさを生かして笑いのある講座ができれば」と柔和な笑みを浮かべる。

 ○…大阪府八尾市出身。小・中学校のときは音楽とは無縁のスポーツ少女だった。音楽の世界に足を踏み入れたのは高校3年の時。友人からの誘いでバンドを組んだところ大きな反響があった。以降、プロのアーティストのバックコーラスを務めたり、フェスの前座、対バンをしたりと引っ張りだこに。しかし、看護学校への進学とともに活動を休止。2年後の卒業までバンドに関わることはなかったが、看護師として勤める傍ら活動を再開した。「大変さより、楽しさが勝っていたからできました」と、多忙ながら充実していたあの頃を振り返る。

 ○…結婚を機に29歳で青葉区に。引っ越し後、自然とまたバンドから離れていたが、夫からの助言もあり活動を再開。数年後、バンド仲間からの誘いでゴスペルと出会った。思い出深いのは、長男、次男が通っていた、もえぎ野幼稚園の謝恩会で他のママさん達とコーラスを組み、歌を披露したこと。「教える立場になって歌うのは、この時が初めてでした」と話す。謝恩会は大成功に終わり、当時の園長先生からの勧めで設立されたコーラスサークルは現在も存続中だ。

 ○…好きなものは「お笑い」。毎週土曜日、学校から帰宅するなり、テレビで見た吉本新喜劇に腹を抱えた幼少期。そんな経験が自分の中に根付いている。講座では「笑顔で歌ってもらうこと」に力を入れる。「ゴスペルを通して、仲間づくりや生きがいづくりに励んでいただければ」

登壇した江田氏

江田議員 「国民の生活を守る」 新春の集いで決意表明

 江田憲司衆議院議員の新春の集い2025が1月26日、新横浜プリンスホテルで行われ、約600人の支持者らが集まった。

 当日は前明石市長の泉房穂氏がゲストで講演し、「江田議員が先頭に立って国政を担ってほしい」とエールを送り、野党の奮起を促した。

 また、登壇した江田氏は物価高から国民生活を守るための施策として、賃上げと年金のかさ上げ、食料品の消費税ゼロ%やガソリン値下げ、教育の無償化などを旗印に掲げ、政権交代を目指す決意を表明した。

 会場では食事のほか、アトラクションなども行われた。なお、同集いで収益が出た場合は被災地支援等に全額寄付するとしている。

優勝に歓喜する選手ら

インカレ女子サッカー 日体大、悲願の優勝 5大会ぶり、日本一に

 昨年12月から1月まで行われた第33回全日本大学女子サッカー選手権大会(通称:インカレ)において、日体大女子サッカー部が5大会ぶり、19回目の優勝を果たした。

 決勝戦の舞台は味の素フィールド西が丘(東京都)、相手は山梨学院大学。後半9分に先制点を決めるも、終了間際に同点に持ち込まれ延長戦に。タフな展開の中、菅原眞名選手がゴールを決め、2対1で試合を制した。大会MVPに選出された菅原選手は「最後まで自分たちを信じて戦い抜いた結果、勝つことができて、とにかくうれしかった。今までやってきたことを正解にできたのかなと思った」と試合を振り返った。大槻茂久監督は「選手、スタッフ、応援していただいた方々と喜びと感動を分かち合うことができ、感謝の気持ちが溢れた」と語った。

 なかなか良い結果を残せなかった今季を、渡部麗選手と野中遥陽選手のWキャプテンを中心に乗り越えてきた同チーム。日本一の景色を皆で見ることをイメージし、戦術確認の徹底や選手間の共通理解を深めて準備するなど、「チーム力」に磨きをかけて大会に挑んだ。入部以降、優勝を逃してきた大会でもあり、「インカレこそは」「今年こそは」という気持ちが強かったという渡部選手。悲願の優勝に「たくさんの人に支えてもらいここまで来た。みんなが喜んでくれる姿を見て、良かったと感じた」と喜びを語った。

 この結果を受け2月26日、同チームは中島隆雄区長に表敬訪問を予定している。
同イベントに出演した(左から)YUMINAさんと北川大介さん、関根会長、中島区長

区制30周年コンサート 実行委が社協へ寄付 子育て支援などに活用

 昨年12月に青葉区制30周年記念コンサートを開いた実行委員会(川原愼副委員長)が1月28日、区役所を訪れ区社会福祉協議会に寄付を行った。

 地元出身のお笑い芸人やアーティストが多数出演した同イベント。区内在住で元放送局プロデューサーの川原さんが企画した。川原さんは「青葉区に住み、昨年12月で40年を迎えた。地域に恩返しができてうれしい」と思いを語った。

 寄付を受け取った区社協の関根宏一会長は「こども食堂や学習支援など大切に活用したい」と話し、中島隆雄区長は「裕福なエリアと思われがちだが生活に困窮する人も。区民の方々が地域を支えてくれている」と感謝を述べた。

あいさつする菊池会長(上)と中島区長

スポーツ人の集い盛大に 表彰やアトラクションも

 青葉区スポーツ協会(菊池侃二会長)主催の第29回青葉区スポーツ人の集いが2月1日、青葉スポーツセンターで行われた。

 当日は、中島隆雄区長をはじめ、区内の各スポーツ協会や連盟などの関係者、区選出の議員団などが出席した。

 冒頭、あいさつに立った菊池会長は、「昨年は、井端弘和監督の特別講演など区制30周年に関する様々な取り組みがあった。今年も関係各所に協力していただきながら、青葉区を盛り上げていきたい」と意気込みを語った。

 その後、区内のスポーツ・レクリエーションの振興と発展に尽力した19人に対し、菊池会長と中島区長から表彰状が渡された。

 被表彰者は以下の通り。カッコ内は推薦団体。敬称略。【青葉区スポーツ功労賞】▽丸尾幸司(剣道)▽鈴木紀子(バドミントン)▽福村裕子(家庭婦人バレーボール)▽島元雅子(ソフトバレーボール)【横浜スポーツ功労賞】▽五十嵐栄一(野球)【青葉区スポーツ普及賞】▽藤田信一郎(陸上)▽下山泰浩(野球)▽門川佳子(剣道)▽村田秀子(バレーボール)▽山中勝教(ソフトボール)▽丹治幸絵(同)▽冨田朋実(バドミントン)▽大滝進(サッカー)▽平地慶太(同)▽岩田靖江(家庭婦人バレーボール)▽高樋澄人(ダンススポーツ)▽海老根孝子(同)▽増岡進(少年野球)▽世永剛(同)

観音像のレプリカを運び出す海野住職(右)

文化財防火デー 真福寺で消防訓練 観音像搬出し、消火

 1月26日の文化財防火デーに合わせ、国・県指定重要文化財などを保有する真福寺(海野清明住職/荏田町)で1月30日、青葉消防署による消防訓練が実施された。

 訓練には消防隊と同寺関係者の他、地域の消防団も参加。本堂からの出火を想定し、119番通報と初期消火、本堂に安置されている木造千手観音立像(県指定重要文化財)のレプリカの搬出、放水などを行った。

 「迅速な文化財保護には、消防団、消防隊、地域の皆様の連携が必要。今後に有効に活用できれば」と訓練を振り返った宇多範泰消防署長。海野住職は「まずは火事が起きないよう心がける」としたうえで、「有事の際にすぐ行動できるよう、訓練の積み重ねが大事」と話していた。

 なお、26日には国の登録有形文化財である関戸家住宅(美しが丘西)でも消防訓練が行われた。

生徒から操作を教わる参加者

あかね台中生徒 シニアにスマホ指南 防災などの一助に

 あかね台中学校の福祉委員会の1、2年生7人は1月28日、主に60歳以上の人を対象にスマホの操作を教える講座「スマホ寺子屋」を恩田地域ケアプラザで行った。

 子どもたちがシニア世代と交流し、つながることを目的に企画された同講座。恩田連合自治会主催のもと、当日は約12人のシニアが集まった。

 冒頭、生徒たちはスライドで「中学生のおすすめアプリ」を紹介。LINEやインスタグラムなどのアプリの特徴や魅力を解説した他、アプリについてのクイズを出すなどして会場を和ませた。

 その後、生徒は高齢者の防災の一助になるとして、災害時の避難などをサポートするアプリ「横浜市避難ナビ」のインストール方法を参加者に説明。慣れない作業に苦戦しながらも、生徒の指導を受けながら無事にアプリを使う参加者の姿が見られた。

 同連合自治会の久保田実会長は「便利なものがあるのに、使えないのはもったいない。実践で教えてくれるのはとても助かった」と笑顔で話していた。

 今回の企画を発案した新野正智副会長は「実現してよかった。とても嬉しい」と感想を述べた。

ゴスペルで仲間づくり 3月、青葉台で講座

 青葉区区民企画運営講座「ゴスペルで仲間づくり」が3月12日(水)、21日(金)、26日(水)に行われる。時間は午前10時45分から午後0時50分(全日程)。場所はフィリアホールリハーサル室(青葉台東急スクエアSouth─1本館5階)。主催は、あおばつながりPlus。

 ゴスペルの練習を通した仲間づくりを目的とする同講座。簡単な英語を繰り返し歌い、ゴスペルの発声からパート別練習まで学ぶ。

 講師を務める青葉区在住の辰巳和恵さん=人物風土記で紹介=は「初心者大歓迎です。ぜひ、お気軽にご参加を」と呼び掛けている。

 定員30人。参加費は全回分500円(原則全回参加)。1歳児以上の託児もある。締切は2月28日(金)。参加には下記から申し込みを。

 (問)青葉区役所地域振興課【電話】045・978・2295

会員と交流する子ども

まちなかbizしょく堂 大賑わいの3会場 スタンプラリーで交流も

 起業支援センター「まちなかbizあおば」(NPO法人協同労働協会OICHI)は、「『職』を伝える」がコンセプトの子ども食堂「まちなかbizしょく堂」を運営している。今まで3丁目カフェで月1回の開催だったが、たまプラーザ近隣にある七志とtiare breadの協力で1月29日、初の3会場開催が実現した。

 各会場では、それぞれ韓国料理やラーメン、パンプレートが提供され、来場者は家族や友達と食事を楽しんでいた。会場内の同センター会員に仕事について尋ね、答えてもらってスタンプを集めるスタンプラリーも実施された。子どもたちは様々な仕事の話を聞いて回り、「しょく」を通した交流が広がっていた。

 同NPO法人の坂佐井雅一理事長は「『職』を知る場として形になってきていて良かった」と話していた。

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参加無料 知っておきたい、令和の相続 2月20日、新横浜でセミナー

 近年大きな変革があった相続税・贈与税制-。相続税に特化したランドマーク税理士法人では、その内容と令和7年の税制改正についての特別セミナーを、2月20日(木)に開催。午後2時から3時まで。セミナーテーマは『令和7年度税制改正と不動産の相続問題』。

 「相続税についての理解を深め、早めの対策を進めていきましょう」と講師の清田幸佑さん。終了後、希望者には個別相談も(要予約)。

 参加無料。会場は同社新横浜セミナールーム(新横浜駅1分)。申込・問合せは【電話】03・6269・9996まで。

「ヨコハマeアンケート」新規メンバーを募集 市政に市民の声を生かす目的

 横浜市はインターネットを通して市政に関するアンケートに答える「ヨコハマeアンケート」の2025年度新規メンバーを募集している。

 市はアンケートの回答結果を事業の企画や効果測定、改善に役立てている。今年度は、防犯や都市農業、青少年の地域活動拠点づくり事業、熱中症に関するアンケートが実施された。

 募集対象は25年4月1日時点で市内在住・在勤・在学の15歳以上で、インターネットと電子メールが利用可能な人。 アンケートは月2回程度の実施で期間は1年間。

 メンバーには、対象施設の入場料金割引や市政情報などを掲載したメールマガジン配信などの特典がある。

 応募は3月11日(火)までに市サイトの「ヨコハマeアンケート メンバー募集」ページの応募フォームから行う。問い合わせは、市民局広聴相談課ヨコハマe アンケート担当【電話】045・671・2333。

グランプリ作品の「Miyajima,s Deer 宮島の鹿」(シハブ・アルファヒームアラブ首長国連邦大使館特命全権大使作)

外交官撮影の写真一堂に 横浜赤レンガ倉庫で2月5日から

 「にっぽん─大使たちの視線2024」と銘打つ写真展が2月5日(水)から9日(日)まで、横浜赤レンガ倉庫1号館2階で開催される。

 テーマは「Inspiring Japan」で42の国と地域から62人の外交官の作品を展示。外交官が独自の視点で捉えた一枚が並ぶ。8月に横浜で開催される第9回アフリカ開発会議(TICAD9)に向けた取り組みとして、アフリカにゆかりのある絵本作家・沢田としきさんの原画作品なども披露される。

 午前11時(5日は午後1時)から午後6時まで。入場無料。詳細は横浜市国際局グローバルネットワーク推進課アフリカ中東担当【電話】045・671・4719へ。

高円宮妃久子さま ご寵愛の人形展示

 「にっぽん─大使たちの視線」写真展実行委員会の名誉総裁を務められている高円宮妃久子さまがご寵愛されている人形2体を2月4日(火)まで横浜市庁舎3階に展示している。

 平日のみ。午前10時から午後4時(4日は2時)まで。詳細は横浜市にぎわいスポーツ文化局観光振興・DMO地域連携課【電話】045・671・3940へ。