足柄版【2月8日(土)号】
挨拶する山神町長

開成町 70周年の節目祝う 町長「先人に感謝、更に成長を」

 1955年に酒田村と吉田島村が合併して誕生した開成町が2月1日に町制施行70周年の節目を迎え、同日、町福祉会館で記念式典が開かれた。

 この日は表彰対象者、各種団体等の関係者、来賓の国会・県会議員らおよそ200人が出席。冒頭挨拶に立った山神裕町長は「今日の繁栄があるのは、これまで様々な形で町づくりにご尽力下さった先人の皆さまのおかげ」として、まず頭を下げた。続けて少子高齢化、人口減少、公共インフラの老朽化といった全国的な課題は開成町も同じとしながらも、各種指標から一段と発展を目指せる恵まれた環境にあると分析。「今後も田舎モダンのまちにとって大切な自然環境との調和を図りながら、町民の生活の質をさらに押し上げ、開成町に住み続けたい、住んで良かったと思われる町づくりに邁進する」と決意を述べた。

 式典では功労、一般、芸術・文化・スポーツの3分野で計27人1団体を表彰。また、70周年記念特別表彰として1人6団体を表彰した。式典に続いては、開成町を中心に活動する開成ジュニアアンサンブルの中高生バンド「スーパーブルーバーズ」によるミニコンサート、さらに祝賀会が催され、記念日に花を添えた。表彰者は次の通り(敬称略)。

▼功労表彰/古澤良一

▼一般表彰/碓井建治、小野龍男、府川洋一、石井敏、奥津久明、辻村純夫、井上實、西海一男、遠藤道子、露木達也

▼芸術・文化・スポーツ奨励賞/宇佐美侑大、遠藤歩未、遠藤寛果、小野公大、勝又愛幸徠、北浦悠月、近藤慎太朗、佐藤彩夏、佐藤夏希、鈴木喜稀、関野龍汰、外池智稀、対馬美桜、服部壮一郎、本多夏楓、松永詩織、開成ジュニアアンサンブル スーパーブルーバーズ

▼町制施行70周年記念特別表彰/舟橋ゆみ子、開成駅前をきれいにする会、開成弥一芋研究会、特定非営利活動法人あしたば 地域作業所 合力の郷、社会福祉法人一燈会 ニコニコ子ども食堂、ぱたぱたママ、マルシェ・かいせい連絡協議会

立花学園高男子バスケ部

立花学園高男子バスケ 関東でも確かな手応え 初の県準優勝経て「次は春」

 立花学園高校男子バスケットボール部が1月に行われた「神奈川県高等学校バスケットボール新人大会」で準優勝し、2月1・2日の関東大会に出場した。初戦で破れたものの強豪校と互角の戦いで確かな手ごたえをつかみ、部員たちの目は次なる目標である春の関東、インターハイへと向かう。

 関東新人大会は、県代表の2チームが出場できる高校バスケ3大大会の一つ。立花学園高は予選となる県大会を順調に勝ち進み、準々決勝では県内有数の強豪で第1シードの桐光学園高と対戦。最後までもつれた試合は最終的に59対58で勝利をつかんだ。これで勢いに乗ると準決勝では横浜清風高を83対73で下して決勝へ進んだ。

 決勝の相手は湘南工大附属高。最終スコアは86対54と圧倒されたものの、創部以来初の県大会準優勝となった。2年生でエースの三井暖大さんは「『絶対に関東』の気持ちで一戦一戦試合に臨み、ベンチを含めた全部員が同じ方向を向いて、一体感を持ったのが準優勝できた要因だと思う」と振り返る。

全員で汗かく

 関東大会では、埼玉県大会の優勝校である埼玉栄高と対戦した。前半に20点以上の差をつけられたが、後半で同点に追いつく驚異の粘り。しかし最後は力尽き、70対66で惜敗した。顧問の越智淳教諭は「強豪に対し一時追いつくなど今回、全国レベルでも戦える自信がつきました。今年のチームは全員が汗をかくディフェンスが持ち味。次は初の県優勝を目指したい」と話した。

 立花学園高は、2019年の春の関東大会で県ベスト4に入り、初めて関東大会に出場。22年にもベスト4入りするなど、近年着実に力を付けている。部員数は1年、2年生で43人と県内最大規模。普段の練習は、2面コートが使える南足柄市体育センターに移動して行っているという。

 越智顧問によると、固定のレギュラーを決めず、全部員が同じ練習をこなすなど「勝利に向かってチーム全体が同じモチベーションを保てるように工夫している」という。2年生の横場奏太キャプテンは「自分たちの強みである"みんなでやる"を磨いていき、春は立花ではまだ経験したことのない関東での勝利を目指していきたい」と話している。

県からふるさとの生活技術指導士に認定された 杉山 照枝さん 山北町山北在住 65歳

昔ながらの味を後世に

 ○…農家・農村地域に受け継がれてきた生活技術を伝承している人を、県が認定する「ふるさとの生活技術指導士」。2024年度は4人、足柄上地域からは唯一認定された。03年に地元農家で設立した農産物直販加工所「とれたて山ちゃん」の運営組織に所属。現在は副会長を務め、長年の農業生産活動や加工品販売に寄与している点が評価された。「長年の活動が評価されたのはうれしいです」

 ○…20代前半で結婚した。夫の実家が梅干し作りを行っていたことから、姑から作り方を教わった。栽培する梅は年間約5トン。鰹節やはちみつなどの味が多岐にわたる中、全て手作りで塩だけでつける昔ながらの製造法を大切にしてきた。「梅干しは保存食。先人から受け継いだ味には意味があり、素晴らしい知恵が隠されています。そうしたもの後世に残しいきたいです」

 ○…結婚前までは都内で旅行会社に勤務、主に海外旅行を担当した。現在は夫と長男の3人暮らし。時間がとれると夫と旅行に出掛ける。しかし、口コミで梅干しが評判を呼び、「梱包や発送作業などで中々時間がとれないのですよ」と苦笑い。「時間があれば、観光地ではない、その国の良さがわかる土地を訪れてみたいです」と優しく笑う。

 ○…やまちゃんでは、10数年前からジャム作りも行い、加工部の仲間たちと試行錯誤してブルーベリー、キウイなどのジャムを開発してきた。それに加え、自宅で作った約20種のジャムも店頭に並べる。食の安全の重要性が日々増す中、必要な資格・免許を取得。近年は町と協力して住民向けに梅干しの作り方を教える。「周りに支えられここまで来たので、私ができることはしていきたい」と話した。

大井町生涯学習センター

大井町施設利用料値上げ

 大井町は12月の第4回定例会で大井町生涯学習センター条例の一部を改正する議案を可決した。大井町生涯学習センターとそうわ会館の施設利用料が6月1日から40〜50%値上げすることになった。

 両施設とも、開館から30〜20年以上経過し、施設維持管理費が、23年度は生涯学習センターが約4350万円、そうわ会館は約1590万円とかかり、今後も増加が見込まれていた。一方、利用者からの収入は23年度は生涯学習センターが約536万円、そうわ会館が約83万円。03年から利用料が改定されていなかった。

 生涯学習センターの担当者は「町民には利用用途など諸条件により、減免措置もありますので、多くの方に利用いただきたい」と話した。

7団体の作品が展示

開成町文団連の作品展

 開成町文化団体連絡協議会に所属する7団体(フォトあしがら、開成町華道協会、開成書道クラブ、開成町盆栽会、樫の会、創作粘土夢ドール、和の道の仲間)による「町制70周年記念特別作品展」が2月21日(金)まで町役場1階の町民プラザで開かれている。

 展示は計150点。町生涯学習課の担当者は「初めての試みです。1m近い盆栽もあるので、見学にお越しください」と話した。

ふるさと劇団公演

 足柄上郡5町の町民と吉本新喜劇の役者が織りなす舞台公演「あしがらふるさと劇団」が2月16日(日)、大井町生涯学習センターで行われる。時間は午前11時から正午。

 観覧無料。優先入場券を各役場で配布中。

 問い合わせは、町企画財政課【電話】0465・85・5003。

新東名の橋、名称募集

 山北町と中日本高速道路(株)東京支社秦野工事事務所は、新東名高速道路で、河内川に架かる建設中の河内川橋(仮称)=写真(同事務所提供)=の名称を募集する。

 同町の町制70周年を記念したもので、1人1点、誰でも可能。5月6日(火)までに同社の専用サイト(https://www17.webcas.net/form/pub/c_nexco_hadano/shintomei-kouchigawa)から応募する。湯川裕司山北町長が委員長を務める選考委員会で名称を決定するという。

 河内川橋(仮称)は、山北町の清水地区で建設が進む長さ771m、高さ125m、最大支間長(橋脚と橋脚の間)は約220mにも及ぶ日本最大級のバランスドアーチだ。急峻な地形の難工事で、完成後には、町の新たなランドマークになることが期待されている。
発足式に出席した市町の関係者ら

期成同盟会が発足 足柄峠下トンネル建設で

 南足柄市と静岡県小山町は1月27日、同町内で富士・足柄道路トンネル建設促進期成同盟会発足式を開いた。

 大規模災害時に備え、両県境に接する足柄峠下へのトンネル建設の実現を目指すもの。会長には小山町の込山正秀町長が就いた。

 式典で加藤修平南足柄市長は「道路の完成には相当の年数がかかるかもしれないが、具現化に向けて皆さんと一致結束して進めて参りたい」と述べた。

授業を受けた生徒たち

南足柄中学校で万博の出前授業

 南足柄中学校で1月27日、大阪・関西万博に関する出前授業が行われた。内閣官房国際博覧会推進本部事務局が主催。

 講師は華道家元 池坊次期家元の池坊専好氏。中学2年生80人を前に、万博の概要を説明したほか、生け花の歴史や命の尊さについて講演した。

 生徒たちは修学旅行で5月に大阪・関西万博に行く予定で、その事前学習も兼ねて行われた。生徒の一人は「話を聞き、とても楽しみになった」と話した。

伊藤議長に冊子を手渡す近藤副会長(左)

災害対策本を寄贈 減災を考える会が大井町議に

 「富士山と酒匂川流域 噴火と減災を考える会」(幕内忠一会長)が1月20日に大井町役場を訪れ、同町議会の議員全13人に冊子「富士山等の噴火に伴う影響及び噴火物対策に関する対応指針」を寄贈した。

 同会は富士山の噴火による酒匂川流域の被害状況を調査し、流域住民や企業などへの防災意識の啓発に取り組む市民組織。冊子は1707年の宝永噴火の被害を踏まえた降灰の予想範囲やインフラへの影響、被害を防ぐための提言や提案などが、10章に分けてまとめられている。昨年12月には小田原市議会の全議員に贈っている。

 この日、近藤克明副会長が会を代表して同役場を訪問、伊藤奈穂子議長に冊子を手渡した。

 近藤副会長は「のどかで四季折々の風景を楽しめるこの地域を大切にするためにも、冊子を参考にしていただき、災害時への備えにつながれば。また酒匂川近隣の議員の方々にもお渡ししたい」と話した。同会では今後、秦野市、南足柄市、松田町、山北町、開成町の各議会議員にも寄贈する予定。

挨拶する山本有一組合長

南足柄市飲食店組合が総会

 南足柄市飲食店組合の(山本有一組合長)総会が2月4日、ばんらい(南足柄市和田河原)で行われた。

 総会では24年度の決算案を承認、25年度の予算・事業計画などを発表した。挨拶に立った山本組合長は「野菜をはじめとした物価高騰により厳しいですが、会員一同協力して、南足柄の飲食業を盛り上げていきたい」と話した。

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春めき桜と神社仏閣を訪ねて

 南足柄市観光ボランティア企画ガイド『ぶらりこの町 南足柄春めき桜と由緒ある神社仏閣を訪ねて』が、3月15日(土)に行われる。

 当日は午前8時半に大雄山駅前に集合。パークゴルフ場〜足柄神社〜白地蔵〜弘済寺〜福泉薬師堂〜高札場跡を巡り、正午ごろ大雄山駅で解散予定。歩行距離は約6・5Km。資料代、保険代として500円。飲物、健康保険章証などが必要。参加希望者は3月10日(月)までに電話で申込を。【電話】申込、問い合わせは、南足柄市商工観光課0465・73・8031。

11日 やまきた映画上映会

 やまきたシアターフェスティバル映画上映会が2月11日(火・祝)、山北町立生涯学習センター1階多目的ホールで開催される。時間は午後1時半から。

 作品は『怪盗グルーのミニオン超変身』。高校の同窓会を訪れたグルーが、かつてのライバルのマキシムと再会。恨みから復讐を誓うマキシムに、命を狙われるグルーファミリーの結末は?。定員は当日先着順288人、申込不要、無料。

 問い合わせは、山北町立生涯学習センター【電話】0465・75・3131。