旭区・瀬谷区版【2月13日(木)号】
アグレッシブとブレイブハートのメンバー

横浜隼人高校 ベースボール5で日本一 手打ち野球原点の新競技

手打ち野球を原点とする新スポーツ「ベースボール5」の第2回日本選手権のユース部門本戦が1月に東京都で開かれ、横浜隼人高校=瀬谷区=のチーム「横浜隼人Aggressive(アグレッシブ)」が優勝した。同校は昨年の第1回大会も制覇しており、2連覇となった。

 キューバの手打ち野球「クアトロ・エスキーナス」を原点とする同競技。1チーム5⼈制で1試合5イニングからなり、攻撃・守備ともに素手で行う。攻撃では、自らトスした軟素材ボールを打つなど野球とはさまざまな違いがある。

 2023年から同競技に取り組んでいる同校。今大会には、男子と女子硬式野球部員の有志で構成された、1・2年生チームのアグレッシブと「Brave Heart(ブレイブハート)」、さらに3年生による「NEXUS 65(ネクサス)」が参加した。

 12月に埼玉県で開かれた予選ブロックは、東京や千葉などから10チームが出場。5チームごとのリーグ戦で行われ、各ブロックの上位4チームが決勝トーナメントへ駒を進めた。

先輩に勝ちたい

 3セットのうち、2セット先取で勝敗が決する決勝トーナメント。アグレッシブは、初戦の日大二高・中京大中京5との試合を連勝。準決勝でネクサス65と対決した。

 「お世話になった先輩とできる最後の試合。どうしても勝ちたかった」と話すのは、チームリーダーで2年生の星優大選手と蛭田真白選手。第1セットは5対2で勝利。第2セットは熟練した技術に翻弄され2対3と敗北した。第3セットでは両リーダーが守備で活躍を見せ、さらに佐尾隆成選手のタイムリーで2塁ランナーの平野将梧選手が一気にホームイン。1対0と僅差で勝利した。

 自信を得たアグレッシブは、決勝戦で市立船橋5と対決。第1セットは4対5で落とすも、第2、第3セットは6対3、7対3で逆転勝利を飾った。

誰でも楽しめる

 同校硬式野球部のコーチで、アグレッシブの監督を務めた中三川航太郎さんは「人気に比べて、野球の競技人口は全国的に減少している。新スポーツは誰でも手軽に触れられるため、人口増加に繋がるのでは」と期待する。

 同競技はホームランがなく、打球を内野で必ずワンバウンドさせる必要があるため、力よりも技術が要求される場面が多い。そのため、ボールがあれば誰でも楽しむことができ、世界的に広がりを見せているという。

 星選手と蛭田選手は、「手を使う感覚など部活動にも生かせる点が多い」、「普段接点のなかった人とも競技を楽しめる」など魅力を話し、後輩や身近な人たちと楽しんでいきたいと語った。
公開しているあさひ魅力発信サイト

旭区役所 地域の魅力 サイトで発信 「移住者増やしたい」

 旭区はこのほど、地域の魅力を紹介する「あさひ魅力発信サイト」を公開した。同サイトではイベント情報やお出かけスポットの紹介に加え、地域子育て支援拠点も紹介されており、移住、定住する人を増やす狙いだ。

 サイト開設の背景として、区政推進課の担当者は「色んなイベントや地域の魅力をまとめて知ることができるサイトが無かった」と説明。高齢化により人口が自然減していたことも課題だった。

 サイトには、夏の風物詩「横浜旭ジャズまつり」などのイベントだけでなく、子育て世代の移住を促すため、ピクニックスポットのこども自然公園や、地域子育て支援拠点「ひなたぼっこ」を紹介している。

 内外に魅力をわかりやすく発信することで、「区民には愛着を持ってほしいし、区外の人に向けては移住、定住するきっかけになってもらえれば」と同担当者は話す。

 その上で自治会加入率の低下や「地域の担い手不足」の解消も目指す。旭区連合自治会町内会連絡協議会のホームページのリンクを設置しているほか、旭区市民活動支援センター「みなくる」も紹介している。

 「これからの地域を担う人を増やしていきたい」と同担当者はサイトへの期待を口にした。

「区民ライター」活躍

 サイトでの魅力発信には、旭区在住の「区民ライター」も参加。団地再生の取り組みやシェアカフェを紹介する記事などを執筆、公開している。

 旭区は、昨年8月から11月にかけて「区民ライター養成講座」を実施。ウェブメディアでライターを務める専門家を講師に招き、取材方法や記事執筆、校正などを学んだ。その受講生である30代から60代の13人が、区民ライターとしてサイトを盛り上げる。

 区民ライターによる記事は、随時追加されていく予定。【URL】https://www.city.yokohama.lg.jp/asahi/shokai/asahinomiryoku.html

50周年式典を開催した旭料飲喫茶事業組合の7代目理事長を務める 佐藤 宏さん 旭区二俣川在住 66歳

人と料理に「真心」を

 ○…飲食店や喫茶店など旭区内の約180店が所属する「旭料飲喫茶事業組合」。キッチンカーや電子決済など新しい業務形態、仕組みが次々と生まれる現代。7代目理事長として「時代に沿った方法や手段を学ばないと、生き残っていけない」と考え、新年会や組合主催の旅行などを理事たちと協力しながら実施。メンバーが情報交換できる環境を整える。

 ○…東京生まれで、旭区には7歳の時に移住。超がつく野球少年で「熱中するタイプ。粘り強さと根性は負けない」と、人一倍練習に打ち込んだ。万騎が原中学校の野球部ではピッチャーで4番、キャプテンも務めた。高校生時には阪神タイガースから声がかかるほどだったが、肩を壊して断念。伯父に紹介され、東京の名店で約3年間修業した。「料理は未経験でしたが、持ち前のバイタリティを活かし努力しました」

 ○…21歳から両親が営むフランチャイズ店を手伝い、親が日本料理店「海登(かいと)」を二俣川で立ち上げてからは同店で腕を振るい、48歳で社長になり現在に致る。家族は妻と2人の息子。2人の孫にも恵まれた。ゴルフ好きで、昔の野球仲間たちとは今でも遊びに行くほど。「頼まれてゴルフ塾も立ち上げました。仲間とプレイするのは良いね」と楽しむ。

 ○…約30年前、同組合の役員に就任した。現在は、会員増加と組織の若返りに力を入れており、「若い世代ならではの新しいアイデアで、組織を活性化させたい」と意気込む。同時に、料理人たちが培ってきたお客や料理への「熱意と真心」を継承したいと望む。「思いやりがなければ、自然とお客は離れていく。だから、丁寧なサービスが大切なんです」と力説。激動の時代で生き残る方法を模索し続ける。

文化財をレスキュー 各地で防災訓練

 1月26日の「文化財防火デー」に合わせた防災訓練が、1月に各地で行われた。

 「文化財防火デー」は、1949年1月26日に法隆寺金堂の壁画が焼損したことを機に、文化財を保護しようと55年に制定された。

長源寺

 旭区の長源寺では、29日に行われた=写真。同寺には、旭区唯一の横浜市指定有形文化財(彫刻)の木造大日如来坐像があることから実施された。

 訓練には若葉台消防出張所や地元消防団の人たちが参加した。本堂が火災に遭った想定で、消防職員が逃げ遅れた人や木造大日如来坐像に見立てた人形を救出。その後消火のため本堂へ放水した。

 739年に創建されたという長源寺。新居寶壽住職によると、過去に本堂が全焼したという伝承が残っているそう。新居住職は「全焼したこともあったので、訓練は大事だと思う。俊敏な動きで安心だと感じた」と語った。

長屋門公園

 瀬谷区の長屋門公園では、「旧大岡家長屋門」と「旧安西家主屋」が横浜市認定歴史的建造物に認定されていることから、27日に訓練を実施した。

 公園内の雑木林から出火したという想定で、初期消火と避難誘導後に、消防隊と消防団が到着。公園職員らとともに一斉放水を行った。

スキルアップセミナー 子どもの居場所作りに一役 支援団体が2、3月に

 子どもの居場所作りに関するスキルアップセミナーが2月19日(水)と3月4日(火)、瀬谷駅南口直結の瀬谷区民文化センターあじさいプラザで開かれる。主催は瀬谷駅近くで「親子のひろば まんま」を運営するNPO法人まんま、シェアスペース@eru.(アエル)。

 子どもの居場所を運営している人や、開設を考えている人向けのセミナー。「こどもの『いま』を知ろう」をテーマに、各分野の専門家を招く。

 2月19日の講師は、不登校やひきこもり状態の若者を支える「よこはま西部ユースプラザ」施設長の池田正則氏。不登校の小・中学生や保護者の現状、支援策などについて理解を深める。

 3月4日は3児の母で、家族支援歴18年というファミリーキャリアアドバイザーのかなざわなほこ氏を招く。現代の親子を取り巻く社会的背景や、「話したい」と考えている子どもたちと対話する際の心構えなどについて学ぶ。

 いずれも午前10時から正午。各回参加費500円、定員25人。主催者は「地域でできることは何か。進級や進学を控えて心が揺らぎやすい今の時期に、みんなで一緒に考えてみませんか」と呼びかけている。

 申し込み・問い合わせは同法人【電話】045・303・5393へ。

会場を盛り上げるバンド※クラブより写真提供

旭RC 被災地支援 チャリコンに120人 中高生バンドが熱演

 中高生などが出演する「第12回 東日本大震災復興支援チャリティーコンサート」が1月26日に旭公会堂で開かれ、約120人の観客が演奏を楽しんだ。

 奉仕団体の横浜旭ロータリークラブ(北澤正浩会長)が主催するコンサート。被災地支援に加えて、軽音楽の発表の機会を作ろうと2012年に始まり、コロナ禍の21年と22年を除いて毎年行われてきた。

 今年は左近山中学校、旭高校、横浜瀬谷高校、横浜隼人高校の生徒たちと同クラブの会員らが出演。日頃の活動の成果をステージ上で披露した。同クラブのチャリティーコンサート部会副委員長の新川(にっかわ)尚(たかし)さんは、「中高生たちからは『大きい会場で演奏できて良かった』『他校と交流できた』という声が上がっていた」と手ごたえを話す。

 当日会場で集まった7万3871円は、宮城県の岩沼ロータリークラブを通じて被災地の幼稚園や保育園のクリスマスプレゼントに役立てられる予定だ。「震災の記憶を風化させないことも大きな目的」と新川さん。「これまでの取り組みを継続しつつ、今後は他の災害被災地の支援にも枠組みを広げていければ」と話した。

挨拶に立つ佐藤理事長

旭料飲喫茶事業組合 結成50周年祝う 賀詞交換会も

 旭区の飲食店、喫茶店など約180店舗が所属する「旭料飲喫茶事業組合」が1月26日、西区のホテルで創立50周年記念式典を開いた。

 1975年に保土ヶ谷料飲喫茶協同組合から分離独立し、翌年発足した同団体。各店舗ごとの取り組み紹介など、連帯性を高めるためさまざまな試みを展開している。

 当日は、同団体の7代目理事長を務める佐藤宏さん=人物風土記で紹介=や、記念事業実行委員会の桜井常男委員長が挨拶。また、長年所属した組合員や功労者も表彰された。

 式典後の賀詞交換会では組合員らが交流。また、津軽三味線奏者の小山憲斗さんの演奏に合わせて旭区内の子どもたちが歌や踊りを披露し、会場は盛り上がった。

 佐藤理事長は「周年を迎えられてめでたい。これからも、仲間たちと協力して組合を運営していきたい」と話した。

活動内容を紹介する四季美台ふれあい公園愛護会の内田会長

旭土木 愛護会の交流図る 博覧会の機運醸成も

 旭公会堂で1月24日に「令和6年度旭区公園愛護会のつどい」が開かれ、区内で活動する愛護会が交流した。

 旭土木事務所主催。当日は、長年愛護会で活動した個人や団体に贈られる「横浜市公園愛護会表彰」を受賞した久保田ゆみ子さん(今宿東公園B地区公園愛護会)、西村高志さん(若葉台公園愛護会)、山崎郁子さん(鶴ヶ峰第二公園愛護会)、吉竹幸保さん(白根えのき公園愛護会)、小磯守さん(椚谷(くぬぎやと)公園愛護会、西川島たぶの木陰公園愛護会)、四季美台ふれあい公園愛護会(内田恒夫会長)が参加者に紹介された。

 2年後に旧上瀬谷通信施設で開かれる国際園芸博覧会を、(公社)2027年国際園芸博覧会協会の担当者が映像で紹介。参加者には区のマスコットキャラクター「あさひくん」や博覧会ロゴが印刷された防災ボトルが配布されるなど、機運醸成の取り組みが実施されたほか、瀬谷区を中心に活動する音楽団体「インダプトゥリ」の竹楽器演奏なども実施された。

地元の恵み、いただきます 瀬谷でいちご狩り

 瀬谷区上瀬谷町の平本農園で2月1日、区民に向けたいちごの収穫体験が行われた=写真。「GREEN×EXPO 2027」(国際園芸博覧会)の開催777日前に合わせ、地元の農業を知ってもらうための企画だ。

 参加した約15組の区民たちは、農家からいちごの摘み方や品種についてレクチャーを受けた後、いちごを生育するビニールハウスへ。瀬谷産のいちごを参加者たちが摘み取り、食べ放題で堪能。5品種を食べ比べた。参加者たちは「桃みたいで不思議な味」「お腹いっぱい」など満足した様子だった。

 相沢から1歳の子どもと来たという30代の夫婦は「酸っぱい品種やすごい甘い品種もあり、違いを楽しめた。まさか瀬谷区産のいちごが食べられるとは思わなかった。地元産の農産物をもっと食べたいと思った」と感想を述べた。

園芸博後に向けて

 同農園の平本順一さんは、国際園芸博覧会後に返還される農地でのいちご栽培を見据える。「瀬谷産のいちごを多くの人に食べてもらいたい」という思いがあるという。

 現在は、瀬谷の気候に合わせたという5品種を生育中。今後に向けて、品種改良などの研究を進めているそうだ。

横浜市予算案 防災、子育て支援に重点 2年連続プラス編成

 横浜市は1月27日、2025年度当初予算案を発表した。一般会計の総額は前年度比3・6%増の1兆9844億円で、2年連続の増加となった。24年に4年ぶりの人口増、さらに20代から40代の社会増減が過去20年で最大のプラスになったことをうけ、引き続き子育て支援を強化するとともに、防災・減災対策にも注力し、「人にやさしいまち」を目指すとした。

 横浜市中期計画の最終年度にあたる25年度。山中竹春市長は27日の記者会見で、「もっと『人を惹きつけるまち』へ」をキャッチフレーズに、市民要請の高かった地震対策、子育て支援、地域交通の拡充を核とした予算編成であると説明した。

 能登半島地震を契機とした新たな防災・減災対策には、今後5カ年で960億円を投じる計画。発災前からの備えとして、木造密集対策地域において感震ブレーカーと家具転倒防止器具の設置の全額補助等に2億8000万円、また1億2000万円をかけ、旧耐震建築物の除去や新耐震グレーゾーン住宅に対して新たな耐震補助を行う。避難所環境の向上には、小中学校のトイレや全ての公園トイレの洋式化に24億200万円、小中学校の体育館への空調整備に14億7400万円を計上した。

 子育て支援対策として、自治体では全国初となる短時間預かりの新設に取り組む。商業施設等などに常設し、預けやすさと安心の両立を図るため認証制度と補助制度の検討を進め、25年度のモデル実施、26年度の創設を目指す。また子育て応援アプリのパマトコの拡充には4億7000万円を計上し、利用者を妊娠・未就学期(約18万人)から学齢期(約45万人)まで大幅に拡大する。

 地域の総合的な移動サービスの実現には合計7億円を計上。公共交通圏域外への地域交通導入や、敬老パスの地域交通への適用等で誰もが暮らしやすいまちづくりを目指す。

データ駆使し財源創出

 市は、中期計画に掲げた全ての施策と事業を対象に、データに基づいて施策の質の向上と、事業の創造・転換を検討するデータドリブンプロジェクトを進める。それにより介護関連事業の会計整理等を実施するなど17件7億円の財源を創出。事業の見直しによる歳出削減や広告料収入などの歳入確保と合わせて172億円の財源を創出する。

 市税収入は前年度比7・1%増の過去最高額9459億円。好調な雇用情勢などにより、納税者数や給与所得、企業収益の増、定額減税の終了等による増収も見込む。

 予算案は28日に開会した第1回市会定例会で審議される。

海軍道路を走る選手たち

瀬谷マラソン 686人が健脚競う 2部門で大会新

 毎年恒例の「瀬谷区マラソン大会」が1月26日に海軍道路沿いなどで開かれ、小学生から壮年まで686人が快走した。

 瀬谷区陸上競技協会が主催する大会。第55回目となる今年は中学1年男子(3Km)の麻績匡隆さんが9分37秒で、壮年男子(10Km)の露木勝則さんが33分48秒で、それぞれ大会新記録をマークした。各部門の上位3人は次の通り(敬称略)。

 【小学5年・3Km】▽男子/1位=関岳、2位=倉田圭、3位=高谷聖悟▽女子/1位=大鷲翼、2位=古塩真陽菜、3位=青木美桜李

 【小学6年・3Km】▽男子/1位=鈴木智喜、2位=栁川晴司、3位=寺本篤広▽女子/1位=都築由結、2位=盛山瑠香、3位=市川佳歩

 【中学1年・3Km】▽男子/1位=麻績匡隆、2位=露木成太朗、3位=村上善▽女子/1位=大野結茉、2位=菅野葉月、3位=舩越咲空

 【中学2、3年・5Km】▽男子/1位=椎野太貴、2位=渋谷優人、3位=清水陽輝▽女子/1位=谷口友彩、2位=佐野和奏、3位=山本果苗

 【一般・5Km】▽男子/1位=菅原優輝、2位=菅原大雅、3位=田代一▽女子/1位=佐野琴音、2位=北田紬、3位=鈴木優子

 【壮年・5Km】▽男子/1位=源川雅之、2位=川上正樹、3位=岡卓矢▽女子/1位=佐藤玲子、2位=山川美穂、3位=吉川亜季

 【一般・10Km】▽男子/1位=杉山秀人、2位=三崎城政、3位=宮崎悠▽女子/1位=矢野栞、2位=大石世界、3位=田川桃子

 【壮年・10Km】▽男子/1位=露木勝則、2位=阿部哲也、3位=FINET THOMAS▽女子/1位=西平里恵、2位=村上紗代子、3位=関原史子

<PR>
【LINE読者限定プレゼント】
【LINE読者限定プレゼント】
毎月15名様に抽選で『Amazonギフト券1,000円分』をプレゼント!ギフト券以外のプレゼントもあるかも!是非チェックしてみてください。 (続きを読む)
キャンペーンイメージ

「東方神起」の記念企画 市が3月1日から9日

 横浜市は、韓国の人気アーティスト「東方神起」の日本デビュー20周年を記念した「東方神起×横浜 ZONE キャンペーン」を3月1日(土)から9日(日)まで行う。3月5日(水)、6日(木)に横浜アリーナで開催される記念ツアーに合わせたもの。

 期間中、対象店舗で指定のメニューやサービスを利用すると、限定ステッカーがプレゼントされる「限定ノベルティプレゼントキャンペーン」を実施。ほかに、専用音声アプリを使用した「スペシャルボイス企画」、ファンクラブ公式キャラのフォトスポット設置、横浜マリンタワーなどの特別ライトアップ、公式カラーの赤色を中心にした花火の打ち上げ、特別デザインの「みなとぶらりチケットワイド」の発売などもある。

 詳細は市にぎわいスポーツ文化局にぎわい創出戦略課【電話】045・671・4851。

横浜市、下水道管緊急点検で路面下空洞2カ所を発見 埋め戻し完了 八潮市の陥没事故受け

 埼玉県八潮市で発生した道路陥没事故を受け、横浜市は管理する下水道管の緊急点検を2月3日から5日に実施し、その結果を10日に発表した。

 点検は水再生センターへ流入する内径2m以上の汚水幹線と合流幹線の24本。水再生センター直近のマンホールから下水道管内部を目視で点検するとともに、管が布設されている道路表面も点検した。加えて、対象の下水道管が布設されている道路の下に空洞がないか、電磁波地中レーダー方式で調査した。

 その結果、下水道管の点検では緊急対応を要する異常は見つからなかった。空洞調査では、港北区新吉田町と神奈川区入江2丁目の2カ所で緊急対応が必要な空洞を発見。原因は点検した下水道管に起因するものではなかったが、2月10日までに埋戻し作業を終えた。

 市は定期的に行う目視点検やテレビカメラを使った下水道管内部の調査を続けていくという。

アマビエ挟み紙と1月限定御朱印

御朱印探訪【3】 毎月変わる限定御朱印も魅力の栄区上郷町・横浜御嶽神社 記者の参拝レポート

 御朱印(ごしゅいん)とは、神社や寺を参拝した証として押印される印章印影のこと。参拝の記録として集める人も少なくない中、タウンニュース記者が横浜市内の寺社で入手できる御朱印を紹介する「御朱印探訪」。3回目は栄区上郷町にある横浜御嶽(おんたけ)神社を訪れた。

 JR港南台駅、大船駅からバスに揺られること約20分。中島バス停で下車し、すぐ横にある急坂を上がれば目的地、横浜御嶽神社だ。

横浜市内で唯一、木曽御嶽山の神々を祀る

 石段を数段上がると石造りの鳥居があり、その先右手に手水舎が備えられている。手水のすぐ先には、不動明王と稲荷社が。少し変わっているのは、手前に小さな池があり、その奥に二つの社がある点だ。

 「この神社がお祀りしている木曽御嶽山では、滝の下に不動様が祀られているので、それを模しているんです」。そう教えてくれたのは、禰宜(ねぎ)の森沙緒莉さんだ。

 横浜御嶽神社は創建1903(明治36)年と言われている。森さんによると、初代先達の森巳之助(みのすけ)氏はこの地の農家に生まれ、幼少期から信心が篤く、木曽御嶽山で修行。天台寺門教会で法名を授かったのち、生家のある横浜へ戻って自宅で護摩行を続けていたという。

 詳しく書かれた文書が残っているわけではないので、と前置きしたうえで森さんは「明治36年より前に木曽御嶽神社から御分霊されて、巳之助さんの自宅内に創建したと言われています」と話す。 

木曽の山に帰った信者は霊神に

 森さんに案内されて本殿へ。一般の参拝では内部まで入れないが、病気平癒や厄除けなどの各種祈祷は本殿内で行われる。御嶽神社の御祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)、国常立尊(くにとこたちのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)の三柱で、総称して「御嶽大神」として祀っている。

 「他の神社ではあまりないのですが」と森さんが教えてくれたのが、内殿左側に設けられた霊神碑(れいじんひ)だ。木曽御嶽神社の信仰において、御嶽山に信仰を尽くした行者や信者は亡くなると木曽の山に帰るとされていて、その後、その魂を霊神として内殿に祀るのだという。

 「この場所で信仰された方々、約40人の霊神がいま、霊神碑に祀られていると記録が残っています」と森さん。

病気平癒を願う人々が訪れる神社

 そんな横浜御嶽神社では定番の3種(御嶽神社、不動明王、稲荷神社)のほかに月替わりの御朱印を授与していて、動植物や雪だるま、花火など、季節感が伝わるデザインになっている。使用する判も御嶽神社のオリジナルだ。

 「よく参拝にいらっしゃる方の励みになれば」と、森さんが月替わり御朱印を始めたのは7〜8年前。その後、コロナ禍があり、御朱印帳に挟む「挟み紙」に疫病退散の伝承がある妖怪、アマビエを描くようになった。コロナ禍が落ち着いた今でも、「健康祈願、病気平癒を願って当社へいらっしゃる方が多いので」アマビエの挟み紙を続けている。ひな祭りや端午などの節句や祭事に合わせた限定御朱印を用意することもあるそう。

 「毎月変わる御朱印を楽しみにしてくださる方も少なくないので、以前と同じような絵柄にならないよう、気を配っています」と森さん。

 御朱印は書き置きが基本だが、公式SNS(Facebook、Instagram、X)で書き入れ対応ができる日を公開しているので、直書きをしてほしい場合はSNSをチェックしてほしい。

■栄区上郷町1314

【電話】045-891-4457

▽参拝は午前8時ごろから日没まで。御朱印授与は午前10時から午後4時

▽御朱印授与1枚500円。初詣限定の切り絵御朱印1500円(なくなり次第終了)