都筑区版【2月13日(木)号】

都筑区 火災が前年比で半減 「防災意識の向上」を実感

 都筑消防署総務課予防係によると、2024年に区内で発生した火災件数は18件、救急出場件数は1万987件で、どちらも前年より減少する結果となった。同課担当者は「引き続き、火の元への注意と救急車の適正利用を」と呼びかけている。

 昨年の区内で発生した火災件数は18件で、前年の34件から16件減少し、およそ半数に。過去7年で最少となった。火災の原因別では「電気機器」が5件、次いで「たばこ」が4件、「放火」が3件となっている。

 同課の担当者は「昨年発生した能登半島地震の影響もあり、区民の災害に対する関心が高まっているのでは」と減少理由を分析。「この時期は空気の乾燥が続く上、春先は風が強く吹く日が多いことから火の手が広がりやすく、引き続き防火に努めてほしい」と話す。

救急出場も減少

 昨年の区内の救急出場件数は、1万987件で、前年比では189件の減少となった。救急出場が前年より減少したのは4年ぶり。

 救急搬送された患者のうち、入院を要さない「軽症」は約4割、生命の危険はないが入院を要する「中等症」は4割弱で、「重症以上」は1割を下回った。同課は「出場件数が増加すると、現場から遠い救急車が出場することが増え、一分一秒を争う現場への到着が遅れる恐れも。119番は、緊急通報として利用してほしい」と適正利用を促す。

迷ったら「#7119」

 「救急車を呼ぶべきか悩んだ際は、救急安心センター事業(#7119)へ」と同課担当者。

 救急安心センター事業は、救急車の要請が必要か迷った際、専門家からアドバイスを受けることができる電話相談窓口。電話口で医師、看護師、相談員が病気やケガの症状を把握し、緊急性が高いと判断した場合は、救急出動につなぎ、緊急性が高くないと判断した場合は受診可能な医療機関や受診のタイミングについてアドバイスを行う。

横浜市教委 いじめ対策部を新設 専門部署で迅速支援へ

 横浜市教育委員会は、不登校やいじめ対策を強化するため、専門部署「不登校支援・いじめ対策部」を新たに設置する。情報共有を強化し、いじめの未然防止と児童生徒に対する迅速な対応、支援につなげることが主な狙い。

 横浜市の「いじめの状況調査結果」によると、2023年度のいじめ認知件数は小学校で1万3261件で、19年度の3倍超、中学校も2913件で、19年度と比較し2・3倍に増加している。昨年には、20年にいじめを理由に自殺した中学生の事案に関する第三者検証で、学校が基本調査の段階で、いじめを認知していなかったことなどが明るみになった。

 市教委ではこれまで、いじめに関する対応は、人権健康教育部人権教育・児童生徒課が担当していたが、多様な情報を一元化し、迅速な支援につなげるため組織を再編。専門部署を設けることにした。

 新設の「対策部」では、「いじめ対応情報管理システム」を導入。これまで学校現場がエクセルベースで入力していた「いじめ認知報告書」をシステムで一元管理し、いじめの未然防止や早期発見・対応につなげる。市教委の担当課長は「現場の教職員の業務負担軽減にもつながるはず。児童生徒と向き合う時間増につなげたい」と話す。

ソフト・ハードで不登校支援を強化

 不登校支援では、昨年9月から全中学校に拡充している校内ハートフル事業を通年運用とするほか、スクールソーシャルワーカーをチーム制とし、各区や民間のフリースクール、児童相談所などとの連携を強化する。さらに港南区上大岡の「ゆめおおおかオフィスタワー」に支援拠点を新設。リアル、オンライン、バーチャルの3層を活用した学びの空間を用意するなど「安心できる居場所と学びの機会」を確保する。

 市教委では「対策部」の他に学校現場や市教委事務局に対し、客観的に助言指導を行う「法務ガバナンス室」も新設。担当課は「学校現場でのリスクを軽減し、教育の質の向上が狙い」と話す。

第74代(一社)横浜青年会議所の理事長に就任した 佐藤 直樹さん 鶴見区出身 40歳

横浜の発展へ意見交わす

 ○…論語の「和(わ)而(じ)不(ふ)同(どう)」をテーマに、市内の若手経済人からなる横浜青年会議所(横浜JC・会員数311人)の2025年度の理事長を務める。「当事者意識を持ち、慣れ合いではなく意見を交わして横浜の街を良くする」との思いでこの言葉を選んだ。18年に入会後、日本JCに出向し、他地区の理事長や会頭と関わる機会も多かった。「リーダーとしての景色を見てみたい」と名乗り出た。「やった分だけ得られるものがある」と活動の魅力を語る。

 ○…薬剤師として父が代表を務める薬局に新卒で入社。関東を中心に約70ある店舗に携わり、多忙な日々を過ごす。「JCの活動と仕事には垣根がない。JCでの経験は仕事に持ち帰れるし、その逆もある」。会議の仕方などの運営面や、出会った人から吸収した考えや姿勢を双方に生かしている。

 ○…時間ができるとサウナで「ととのう」のがリラックスのひと時。大学まで暮らした鶴見区の温泉施設には家族を連れてよく行くという。「外からの情報を遮断して脈と自律神経と向き合う時間」と話す。妻とは高校から大学まで打ち込んだインディアカの大会で出会った。現在は小6と小4の息子の父親。「男子だけのLINEグループでゲームの話をしたり、早く帰れる日は回転寿司からのゲームセンターが定番」と家族との時間を大切にしている。

 ○…今年度のJCの重要課題は「国際」。「循環経済の潮流を横浜から世界へ」を方針に、横浜から他国の課題解決に取り組む企業やリーダーを育成。長期的な国外資本を確保し、市内経済として循環させることを目指す。広報にも力を注ぐ。「横浜が好きで、本気で街の未来を考えているJCのことを知ってもらい、仲間を増やしたい」

優勝を喜ぶ部員ら

サレジオ学院サッカー部 県大会で優勝 創部以来、初の快挙

 サレジオ学院中学校高等学校のサッカー部(中宗総監督)が1月11日から25日に開催された「神奈川県中学校サッカー大会」で優勝した。同部が県大会で優勝したのは、創部以来初めて。

 県大会予選は7戦全勝、全ての試合で3点差以上をつけて勝ち上がった同部。県大会は一転、初戦から苦戦を強いられ、1点差での勝利が続く。準決勝は、白熱した試合展開が続き、前後半60分では決着がつかず0対0のままPK戦へ。最初のPKをキーパーが止めると、キッカーも気持ちを乗せたシュートで全員ゴールし、決勝へ駒を進めた。決勝戦は、幸先よく先制すると、その後も追加点を決め、4対1で勝利を収めた。

 大会を振り返りキャプテンの川口敬大さんは、「準決勝のPK戦では、とても緊張したが、チームの雰囲気が良く『勝てる』と確信していた。優勝できてうれしい」と話した。

日産スタジアム杯もV

 同部は昨年12月から2月2日にかけて開催された「日産スタジアム杯」でも優勝を果している。「決勝では途中で同点に追いつかれ、延長戦までもつれ込んだが、最後に勝ち越せた」と振り返る川口さん。

 同部には52人が在籍しており、週4日の練習に励んでいる。中宗監督は「攻撃力が強み」と太鼓判を押す。現在は、夏の「県総合体育大会」で昨年の記録を塗り替えようと、日々練習を重ねている。

表彰状を受け取る受賞者

社会福祉大会 20の個人・団体が表彰 長年の功労に児童が祝意

 都筑区と都筑区社会福祉協議会は2月7日、区役所6階大会議室で第29回都筑区社会福祉大会を開催した。

 大会は、社会福祉の発展に資することを目的に開催されているもので、区内の社会福祉の向上・増進に功労のあった個人・団体を表彰するもの。

 今年は表彰式に先立ち、茅ケ崎小学校5年5組の児童から、受賞者に向け、祝辞と歌、手作りの花束=左下写真=がプレゼントされた。

 同組による「お祝いの会」は、社協からの提案。同組では、総合の学習の時間で、区内で活動するボランティア団体などを調べる際、社協が窓口になってくれた縁から、社協を見学。その際、児童たちが「自分たちに何かできる事はないか」と打診。社協が今大会の受賞者のために「お祝いの会」の出演を提案し、実現した。

 なお今年の表彰者は以下の通り(敬称略・順不同)。【民生委員・児童委員】長澤淳【保護司及び更生保護女性会員】志村陽一【連合自治会・町内会長、単位自治会・町内会長】横手美枝子、松澤宏、本多敬子【地区社会福祉協議会役員】中村けい子、藤巻孝司【ボランティア等自主活動関係者】齋藤幸子、荒木香代子、真壁由佳莉、筧那智、菊山和子、玉川和義、宮本くみ子、佐藤惠美子、星野千鶴子、勇内美千代、岡村ひろみ、栄孝会【善意銀行寄付者】ヤマザキ製パン従業員組合神奈川支部

試食する児童ら

都田小6年2組 開発メニューを試食 地元野菜の魅力発信へ

 都田小学校(今村行道校長)6年2組の児童らが2月6日、池辺町の中華料理店「雅晶」を訪問し、自身らが開発した小松菜を使ったメニューの試食会を行った。

 児童らは「総合的な学習」の授業で地元の野菜である小松菜の魅力を発信しようとメニューを開発。当日は、雅晶が小松菜を使ったチャーハンや餃子、スープを振る舞った。

 試食した松坂結人さんは「小松菜がしっかり使われており、甘みや食感を感じることができた。すごく美味しい」とにっこり。

 担任の平山貴信さんは「学習を通して、児童らが自ら『やってみたい』と声をあげて、行動してくれるようになった」と変化の実感を語った。

 児童らは、店舗での提供を実現するため、メニュー表を作成する予定だという。

銀メダルを見せる早瀨さん

メダリストも登場 みなもでデフリンピックPR

 日本で11月に初めて開催される「東京2025デフリンピック」を盛り上げようと、応援イベントが2月2日、港北みなもで開催された。

 デフリンピックは国際的な「きこえない、きこえにくい人のオリンピック」のこと。国際ろう者スポーツ委員会が主催し、4年ごとに開催されている。

 応援イベントでは、デフスポーツやVRを使った「聞こえない世界」の体験、手話を取り入れた大会を応援するダンスの紹介などが行われた。

 またデフリンピックに3大会連続出場し、出場全大会でメダルを獲得している自転車競技の早瀨久美さんとレスリングでデフリンピック初出場を狙う船川真央さんが登場。2人の手話を同時通訳する形でトークショーが行われた。東京大会について船川さんは「金メダルしか頭にない。最低でもメダルを」と意気込みを語った。また「耳が聞こえなくてもレスリングができる事を知って欲しいし、自分の姿を見て、『レスリングをしたい』と思ってくれる子どもたちが増えたらうれしい」と期待を込めた。東京大会でデフリンピック出場は最後と語る早瀨さんは「結果はさておき、次の世代に託して終わりたい」と笑顔を浮かべた。

横浜市歴史博物館 市登録文化財を愛でる 仏像入門展を同時開催

 横浜市歴史博物館(中川中央1の18の1)で2月8日から、今年度新たに市の指定・登録文化財に指定された文化財の展示が始まった。

 期間中は、東漸寺=磯子区=の木造釈迦如来坐像および右脇待像=上写真=と總持寺=鶴見区=の仏遺教経が観覧できる。また今年度文化庁に認定された「横浜市文化財保存活用地域計画」の取組などを紹介するパネルも展示されている。

 「文化財展」にあわせ、企画展「仏像入門展」を同時開催。仏像の種類や素材、中身など、仏像を観る際のポイントや、普段寺院では観られない場所や角度からの仏像も観られる。向導寺=泉区=の阿弥陀如来坐像は、関東大震災の被害で台座が崩れ、仏像の背板も紛失した。入門展では台座は部材を展示。仏像も背中側から見ることが出来、それぞれ木材を組み合わせて作られていることが判る。なお企画展に展示されている同館所蔵の仏像はすべて初出展。

 文化財展は3月16日(日)まで。観覧料は一般500円、高校・大学生400円、小中学生・市内在住の65歳以上300円。※「仏像入門展」と共通。月曜休館(2月24日は開館、25日(火)が休館)。

受賞を喜ぶ小泉さん

中川中2年 小泉さん 「横浜市長賞」を受賞 給食メニューコンクール

 横浜市教育委員会が主催する「中学校給食メニューコンクール」が行われ、中川中学校(増田友昭校長)2年生の小泉結愛(ゆめ)さんが「横浜市長賞」を受賞した。

 同コンクールは、中学校給食の推進や食育などを目的に、市内の中学生から給食メニューを募集し、優秀な献立を表彰するもの。5回目となる今回は、9808人が参加し、優秀賞10点と特別賞2点、入賞576点が決定した。

 小泉さんは、自身が昨年「夏バテ」になった経験から、「夏の部活動で夢や目標に向かって、最後まで諦めないために」と、6つの基礎食品群を意識しながら献立を考案した。

 献立名は「ネバーギブUP!夢を応援給食〜夏を元気に過ごそう!〜」。主菜の「豚肉と野菜のしょうが焼き」に、「オクラとしらすのおかか和え」、「りんごとさつまいものミルク煮」などの副菜、「豆腐とわかめのみそ汁」の汁物など計5品で構成されている。

 「スタミナがつく主菜と食べやすさと彩りが魅力の夏野菜を使った副菜がポイント。オクラのネバネバの主成分は夏バテ対策にも効果があり、献立名の『ネバーギブUP』ともかけて考えた」と工夫点を明かした。小泉さんは「実際に給食のメニューになって、友だちや後輩に食べてもらえたらうれしい」と期待を口にした。

ディフェンスをかいくぐりシュートする児童

ビーコルのコーチと対戦 荏田小でバスケの授業

 荏田小学校(伊藤智樹校長)の5年、6年生は2月5日、プロバスケットボールBリーグの「横浜ビー・コルセアーズ」アカデミーのコーチを迎え、バスケットの授業を行った。

 授業では、ドリブルやシュートの練習をしたほか、教員も交えミニゲームを行った。

 5年1組担任の冨田信也さんは「児童が飽きることなく、楽しんでくれた。授業のテンポも良く、実りある45分になった」と笑顔で話した。

緑税務署 確定申告、17日から オンライン申告を推奨

 2024年分の確定申告が2月17日(月)に開始される。申告と納付の期限は、所得税・贈与税等が3月17日(月)まで、個人事業者の消費税等は3月31日(月)まで。

 緑税務署は自宅などからオンラインで申告できる「e―Tax」を推奨している。国税庁のサイト「確定申告書等作成コーナー」から利用を。

 諸事情でe―Taxを利用できない人は、緑税務署(青葉区市ケ尾町22の3/青葉・緑・都筑区対象)に2月17日から3月17日まで開設される申告書作成会場で受付・相談できる。入場整理券が必要で、LINEアプリの国税庁公式アカウントを「友だち追加」の上、申し込む。整理券は当日配布も有。受付は平日午前8時30分から午後4時(3月2日(日)のみ例外で開場)。早目に締め切る場合有。同署駐車場は期間中使用不可。

(問)同署【電話】045・972・7771

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横浜市、下水道管緊急点検で路面下空洞2カ所を発見 埋め戻し完了 八潮市の陥没事故受け

 埼玉県八潮市で発生した道路陥没事故を受け、横浜市は管理する下水道管の緊急点検を2月3日から5日に実施し、その結果を10日に発表した。

 点検は水再生センターへ流入する内径2m以上の汚水幹線と合流幹線の24本。水再生センター直近のマンホールから下水道管内部を目視で点検するとともに、管が布設されている道路表面も点検した。加えて、対象の下水道管が布設されている道路の下に空洞がないか、電磁波地中レーダー方式で調査した。

 その結果、下水道管の点検では緊急対応を要する異常は見つからなかった。空洞調査では、港北区新吉田町と神奈川区入江2丁目の2カ所で緊急対応が必要な空洞を発見。原因は点検した下水道管に起因するものではなかったが、2月10日までに埋戻し作業を終えた。

 市は定期的に行う目視点検やテレビカメラを使った下水道管内部の調査を続けていくという。

イベント進行を行う児童ら

山田小6年1組 ごみ拾いをスポーツに 地域住民ら120人が参加

 山田小学校6年1組の児童らが2月8日、ゴミ拾いを競技化した「山田ゴミゼロチャレンジ」を同校周辺で開催した。

 児童らは「総合的な学習の時間」の授業に、山田地区でごみが多く捨てられているという課題に気づき、「自分たちにできること」として「チャレンジ」を企画した。児童らに加え、地元の町内会やコミュニティハウスの人らが協力した。

 「チャレンジ」は3、4人でチームを組み、地域のごみを拾い、分別し、計量。拾ったごみの種類や重さによって得られたポイントで競った。

 昨年11月に続いて2回目の開催となった今回は約120人が参加し、約100kgのごみを回収。競技後には、参加者全員に感謝状が手渡された。

中山恒三郎家・書院

都筑をガイドする会 菜の花と中山恒三郎家 3月16日、参加者募集中

 都筑をガイドする会は3月16日(日)、川和の菜の花と中山恒三郎家を巡るガイドイベントを開催。同会では現在、参加者を募集している。

 コースは午前9時に川和町駅に集合。川和市民の森、ゆうばえのみち、かいの坂、中山恒三郎家、妙蓮寺、ヨコハマダケの碑などを巡った後、川和町駅まで戻り解散となる。約6Km、3時間ほどの行程。

 中山恒三郎家は、江戸時代から川和町で酒類問屋業から煙草、塩の販売、醤油醸造、製糸業など幅広く家業を広げた豪商。菊の栽培にも力を入れ、自宅で行われた観菊会には皇族や各界著名人も訪れた。敷地内の書院と店蔵は横浜市認定歴史的建造物に認定されており、年に1度一般公開されている。ガイド当日は当主の中山健氏による説明も行われる。

 また川和町駅近くの菜の花は、「つづきみどりと花の名所25選」に選ばれている。

 申込みは、参加者全員の住所、氏名、年齢、連絡先などを明記の上、同会ホームページのフォーム、メール(newtga2022@gmail.com)、広報担当者の電話番号(090・3685・4596)にショートメールのいずれか。先着50人。参加費500円。3月9日(日)締切。定員に達し次第締め切り。問合せも同番号。

 なお今回のガイドでは、同会の1日体験入会者を5人募集。こちらのは参加費無料。希望者は申込みの際、末尾に「体験希望」と記入のこと。

地域の高齢者と交流

B&W専門職大学 学生らが健康講座 地域交流で学び深める

 ビューティ&ウェルネス専門職大学=牛久保=の教員と学生らによる講座「からだの中から、外からイキイキ元気セミナー!」が2月7日、中川駅近くのシェアリーカフェで開催され、65歳以上の高齢者およそ20人が参加した。

 同大学の押田恭一教授と大滝ゆかり教授が、健康と美容に役立つ栄養豆知識について講演したほか、学生らによるハンドマッサージも行われた。

 同大学2年生の平野瑞樹さんは「参加者から『ありがたい』と言ってもらい、参加して本当に良かったと思った。私自身もたくさん交流ができて、とても楽しかった」と振り返った。
児童と交流するモラケ大使

茅ケ崎小学校3年生 ボツワナ大使と交流

 茅ケ崎小学校(高橋美都子校長)に2月10日、ボツワナ共和国のホツィレエネ・モラケ駐日大使が来校。国際理解教室が行われた。

 都筑区と同国の交流は、2008年に横浜市で開催されたアフリカ開発会議の際の、市内小中学校がアフリカの一国を交流国と定めて交流を行う「一校一国運動」がきっかけ。同校の3年生と同国のベン・テマ小学校は、13年から互いの国の文化などを描いた絵を交換し展示する「都筑・ボツワナ交流児童画展」で親睦を深めてきた。

 教室には、モラケ大使のほか、佐々田賢一区長や児童画展を主催するつづきMYプラザの林田育美館長らも訪れ、児童らの合唱やリコーダーの演奏を楽しんだ。モラケ大使からは、日頃の活動に対し、児童らに感謝状が贈られた。

 モラケ大使は「皆さんも、ボツワナの魅力を広げる立派な大使だ」と児童らを讃えた。

希少疾患の研究に触れる 21日、RDD横浜セミナー

 横浜市は、(公財)木原記念横浜生命科学振興財団との共催で、希少・難治性疾患に関するセミナーを開催する。2月21日(金)午後2時からで、会場は日本橋ライフサイエンスハブ=東京都中央区=。Zoomによるオンライン参加も可。会場は午後5時まで、オンラインは4時10分まで。

 セミナーは2月最終日の「世界希少・難治性疾患の日」(RDD)に合わせて開催される。会場ではポスター展示、交流会も催される。

 聴講は誰でも可。希少疾患分野研究に興味のある人や協力可能な患者および家族にとっては、最新の情報が得られる機会となる。

 参加は無料だが、事前申込みが必要。定員は現地80人、オンライン500人。締切りは現地参加が20日(木)午後5時、オンラインが21日午後2時まで。

 

区内名所で恒例観梅会 15日、東方天満宮

 東方天満宮(東方町1275)で2月15日(土)、東方町内会主催の観梅会が開かれる。午前11時から午後2時。野点やおでん、焼きそば、地元産野菜の販売、同宮の梅を使った梅酒の振舞い等。

〜医療・介護の視点から〜 災害に備える ■都筑区小規模多機能連絡会

 都筑区医師会地域多職種連携協議会によるコラムの新シリーズ「災害に備える〜医療・介護の視点から〜」。第5回は都筑区小規模多機能連絡会から、災害時の注意点の紹介です。

 都筑区内の地域密着型介護サービスである小規模多機能型居宅介護(通い、訪問、泊りを一貫して提供するサービス)の事業所が連携し連絡会を形成しています。

 在宅生活支援の介護サービスの視点から、認知症の高齢の方が災害時に避難を要する状況になった場合に注意すべき点についてお伝えさせていただきます。

 避難中の徘徊に備え、ネームタグやGPS機能付きデバイスの活用をお勧めします。要介護高齢者に必要な非常用備品としては、常用薬情報書コピー、介護用食事(柔らかい食品やミキサー食)、床ずれリスクがある方は簡易エアーマット等の備えがあると、安心かと思います。

 災害時の地域連携の重要性を考え、介護事業者が積極的に関わり、見守り支援の仕組みづくりに努めてまいりたいと考えています。

アマビエ挟み紙と1月限定御朱印

御朱印探訪【3】 毎月変わる限定御朱印も魅力の栄区上郷町・横浜御嶽神社 記者の参拝レポート

 御朱印(ごしゅいん)とは、神社や寺を参拝した証として押印される印章印影のこと。参拝の記録として集める人も少なくない中、タウンニュース記者が横浜市内の寺社で入手できる御朱印を紹介する「御朱印探訪」。3回目は栄区上郷町にある横浜御嶽(おんたけ)神社を訪れた。

 JR港南台駅、大船駅からバスに揺られること約20分。中島バス停で下車し、すぐ横にある急坂を上がれば目的地、横浜御嶽神社だ。

横浜市内で唯一、木曽御嶽山の神々を祀る

 石段を数段上がると石造りの鳥居があり、その先右手に手水舎が備えられている。手水のすぐ先には、不動明王と稲荷社が。少し変わっているのは、手前に小さな池があり、その奥に二つの社がある点だ。

 「この神社がお祀りしている木曽御嶽山では、滝の下に不動様が祀られているので、それを模しているんです」。そう教えてくれたのは、禰宜(ねぎ)の森沙緒莉さんだ。

 横浜御嶽神社は創建1903(明治36)年と言われている。森さんによると、初代先達の森巳之助(みのすけ)氏はこの地の農家に生まれ、幼少期から信心が篤く、木曽御嶽山で修行。天台寺門教会で法名を授かったのち、生家のある横浜へ戻って自宅で護摩行を続けていたという。

 詳しく書かれた文書が残っているわけではないので、と前置きしたうえで森さんは「明治36年より前に木曽御嶽神社から御分霊されて、巳之助さんの自宅内に創建したと言われています」と話す。 

木曽の山に帰った信者は霊神に

 森さんに案内されて本殿へ。一般の参拝では内部まで入れないが、病気平癒や厄除けなどの各種祈祷は本殿内で行われる。御嶽神社の御祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)、国常立尊(くにとこたちのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)の三柱で、総称して「御嶽大神」として祀っている。

 「他の神社ではあまりないのですが」と森さんが教えてくれたのが、内殿左側に設けられた霊神碑(れいじんひ)だ。木曽御嶽神社の信仰において、御嶽山に信仰を尽くした行者や信者は亡くなると木曽の山に帰るとされていて、その後、その魂を霊神として内殿に祀るのだという。

 「この場所で信仰された方々、約40人の霊神がいま、霊神碑に祀られていると記録が残っています」と森さん。

病気平癒を願う人々が訪れる神社

 そんな横浜御嶽神社では定番の3種(御嶽神社、不動明王、稲荷神社)のほかに月替わりの御朱印を授与していて、動植物や雪だるま、花火など、季節感が伝わるデザインになっている。使用する判も御嶽神社のオリジナルだ。

 「よく参拝にいらっしゃる方の励みになれば」と、森さんが月替わり御朱印を始めたのは7〜8年前。その後、コロナ禍があり、御朱印帳に挟む「挟み紙」に疫病退散の伝承がある妖怪、アマビエを描くようになった。コロナ禍が落ち着いた今でも、「健康祈願、病気平癒を願って当社へいらっしゃる方が多いので」アマビエの挟み紙を続けている。ひな祭りや端午などの節句や祭事に合わせた限定御朱印を用意することもあるそう。

 「毎月変わる御朱印を楽しみにしてくださる方も少なくないので、以前と同じような絵柄にならないよう、気を配っています」と森さん。

 御朱印は書き置きが基本だが、公式SNS(Facebook、Instagram、X)で書き入れ対応ができる日を公開しているので、直書きをしてほしい場合はSNSをチェックしてほしい。

■栄区上郷町1314

【電話】045-891-4457

▽参拝は午前8時ごろから日没まで。御朱印授与は午前10時から午後4時

▽御朱印授与1枚500円。初詣限定の切り絵御朱印1500円(なくなり次第終了)