さがみはら中央区版【2月13日(木)号】
御殿飾りや次郎左衛門雛なども公開されている

相模田名民家資料館 豪華な「御殿飾り」も 江戸から昭和の雛人形ズラリ

 3月3日の桃の節句を控え、「相模田名民家資料館」(田名4856の2)で現在、近年目にする機会が減ってきた「七段飾り」をはじめとする江戸時代から昭和時代に作られたひな人形が展示公開されている。公開は3月4日(火)までで観覧無料。1日(土)から3日(月)には甘酒が振舞われる。

 明治から昭和期にかけての地場産業を支えた養蚕農家の姿を今に伝える同資料館では、伝統文化継承などを目的に30年ほど前から「ひな人形展」を企画している。平成の時代を迎えた頃、「古いひな人形をとっておくことが難しい」という地域住民の声を耳にし、人形を譲り受け保存する取り組みが始まった。

 同じような家庭もあるのではないかと寄付を呼び掛け、1996年にひな人形展を初開催。集まった15組のひな人形を展示した。以来、少しずつ構成を変えながら毎年、「春の訪れ」を地域に伝えている。

圧巻の七段飾り

 今年は木造民家内の広間に七段飾りのひな人形が19組展示されている。京の御所を模した「御殿」の中に内裏雛(だいりびな)を入れた「御殿飾り」は、天井に届くほどの高さで圧巻だ。

 江戸から昭和期までの400体を超えるひな人形の中で最も古いとされるのは、江戸享保年間に京都の人形師が手掛けたと考えられている「次郎左衛門雛」。丸顔に小さな目鼻のおっとりした表情が特徴的な人形で、以前専門家に鑑定を依頼した際には、所蔵する人形の中で最も価値が高いと評価を受けた。

時代で異なる面持ち

 「時代ごとに異なる表情を見てもらうのもいい」。同館を管理する住民組織「田名財産管理委員会」の田所昌訓会長はそう話す。古い時代の人形は表情が怖く、昭和に入ってから制作されたものは穏やかな面持ちに仕上げられている。

 観覧は無料で午前10時から午後4時まで入館可能。問い合わせは同管理委員会【電話】042・761・7118。

スタンプラリー 

 市内の歴史を伝える施設など8カ所を巡るスタンプラリー企画が3月4日(火)まで行われている。各会場にひな飾りが展示され、スタンプを6つ以上集めるとひな人形にちなんだ記念品が進呈される。参加施設は相模田名民家資料館(中央区)・旧石器ハテナ館(同)・相模原市立博物館(同)・吉野宿ふじや(緑区)・小原宿本陣(同)・小原の郷(同)・久保田酒造(同)・相模原市古民家園(同)。(問)市立博物館【電話】042・750・8030

2027年3月で閉鎖される銀河アリーナ

民間アイススケート場 厳しい条件浮き彫り 中間報告まとまる

 銀河アリーナ(淵野辺公園内)の閉鎖に伴い、民間アイススケート場の設置・運営の可能性を検討している相模原市は2月3日、中間報告を発表した。民間の調査委託事業者が取りまとめたもので、敷地規模の条件や法令上の制約の課題に加え、独立採算型の事業として実現性のハードルが高いことが示された。

 中間報告は同市が調査を委託した事業者「PwCアドバイザリー合同会社」が取りまとめた。

 同アリーナは夏はプール、冬はスケートが楽しめる運動施設として1991年に開設した。ただ30年以上が経過し、運営費用に加え、老朽化によって施設の維持のために多額の改修費用を要することが課題にある。運営を巡っては2021年4月に策定した「行財政構造改革プラン」で、廃止を含めた施設の在り方を検討すると発表した。市民や団体から存続を求める声が上がる中、市は23年3月、当初は24年3月末で終了するとしていた計画を27年3月末まで継続すると発表した。

事例やヒアリング

 今回の中間報告を取りまとめるにあたり、他の民間アイススケート場の事例の調査や民間事業者へのヒアリングのほか、銀河アリーナの利用者や競技団体へのアンケートも実施した。

 他の民間アイススケート場の立地をみると、鉄道駅からアクセスしやすい「交通結節点型」と大型商業施設やレジャー施設に隣接する「商業レジャー型」のパターンに分類できるという。また収入面のビジネスモデルでは、利用料収入を中心とする「練習中心型」と大会やアイスショーなどの興行を核とする「興行併用型」に分類できるという。

 民間事業者5者に実施したヒアリング調査では、2者が地代減免などの条件が揃えば参画の可能性があるとする意向を示したものの、1者が「条件次第で参画の可能性が考えられる」とし、2者は「自ら事業を行う可能性は低い」「参画するハードルは高い」と答えた。

幅広い視点が必要

 中間報告のまとめでは「民間アイススケート場に適した敷地の条件」と「独立採算型の事業スキームの視点」から課題を整理している。

 敷地面では▽交通利便性や商業・レジャー施設との近接性などの立地条件や駐車場の確保など敷地規模の条件に合致する必要がある▽条件に適した敷地は限られ、今後、法令上の制約に関する課題分析や関係者との合意形成が必要である--の2点を指摘。

 事業スキームの実現性では▽他の事業との相乗効果を期待して実現した場合など、それぞれの背景があって成立している▽アイススケート場単体で、独立採算型の事業スキームを成立させるにはハードルが高い▽事業が成立するための条件を幅広い視点から検討していく必要がある--としている。

3月下旬に最終報告

 調査は今後、新たな事業者と参画の意向がある事業者を対象とした2回目のヒアリングを実施する。3月下旬に最終報告を取りまとめる計画。

 相模原市は最終報告を踏まえ、対応方針を検討するとしている。

 相模原市スポーツ施設課の担当者は「現状としては調査の結果を事実として受け止めている。市の対応としては3月の最終報告を踏まえて示していきたい」と話す。

第13回「日本医師会赤ひげ大賞」で功労賞を受賞した 土肥 直樹さん 内郷診療所(緑区)所長 61歳

生涯、「現役医師」を貫く

 ○…地域の医療現場で長年にわたり献身的な活動を続ける医師を顕彰する「赤ひげ大賞」で功労賞に選ばれた。30年以上地域医療に携わり、内郷診療所に勤めて24年。名誉ある賞に「私よりふさわしい人がいるのでは」と控えめに呟く。恩師や同窓生からお祝いの言葉も届き「懐かしい友人から連絡がきたり励みになります」。いわゆる「へき地診療所」は医師一人の場合が多く、高い能力が求められる。60を過ぎ今思うのは「自分は何を残せるか」。地域医療を任せられる後進を育てることが責務だと言う。今回の受賞はその原動力の一つにもなったようだ。

 ○…横浜生まれ。教育熱心な両親の元で育ち、中高は桐蔭学園で勉学にいそしんだ。高校卒業後「人に感謝される仕事に就きたい」と医学の道を志す。「へき地で働く医者を育てる」自治医科大学で学んだ後、地元神奈川で診療所勤務をしながら、県立病院やがんセンターで外科医の修練を積んだ。「一番、病気を治せる」と外科を専門としたが、がん患者に向き合う中で「早期発見」の重要さを痛感。内郷診療所では近隣住民の検診受診率の向上や健康教育にも力を注ぎ、日夜、地域医療に取り組んでいる。

 ○…幼少時代からの野球好き。3人の息子がクラブに所属していた頃はコーチも務めていた。熱狂的な阪神ファンでシーズン中は「ナイター観ながらビール、最高だよね」と目尻を下げた。

 ○…診療所に勤務する傍ら北里大学の客員教授を務め、研修医の指導や医師のための勉強会を全国で開催するなど多忙な日々。それでも、表情には充実感が漂う。週に1回は外科医として病院で処置を行い、自己研鑽も忘れない。「医者は死ぬまで続けると思う。長く第一線で臨床を続けられたら」と微笑んだ。

SC相模原 昇格へ向け必勝祈願

 相模原市をホームタウンとするサッカーJ3・SC相模原は2月4日、2025シーズンの必勝祈願を氷川神社(清新)で行った。

 参加したのは西谷義久社長、シュタルフ悠紀リヒャルト監督、新加入選手を含む選手たちとスタッフ陣。本堂で身を清めるお祓いを受け、今季の躍進と安全を願った。シュタルフ監督は「選手、関係者とその家族の健康と幸せ、そしてクラブが掲げる『J3優勝、J2昇格』という目標達成を祈り、開幕が近づいてきた実感が湧いてきた。残り少ないが準備を進めていく」と話した。

 SCの今季ホーム開幕戦は2月22日(土)。相模原ギオンスタジアムで午後2時キックオフ。

富士見小6年1組 SC選手と交流 観客増アイデア発表

 地元サッカークラブ・SC相模原について学んでいる富士見小学校6年1組の児童が2月5日、選手を招いて学習の成果を発表し、交流を深めた。

 「SC相模原の観客動員数を増やす」というテーマで学習に取り組んできた1組の児童たちはこれまで、チラシやポスターを作成して全校児童に観戦を呼びかけたり、試合会場でブースを出店して「写真コンテスト」の告知を行ったりとさまざまなアイデアを具体化してきた。独自にスポンサーを集めてグッズ製作も行っており、今後SCの試合会場に出店して販売するという。

 この日は授業に徳永裕大選手と田代真一選手を招き、これまでの取り組みを発表。その後、校庭に出て全員でサッカーを楽しんだ=写真。

 徳永選手は「どのアイデアも本格的でびっくりした」と話し、田代選手は「短い時間だったが楽しかった。これからスタジアムで会うのが楽しみ。一緒にサッカーしたのでもう友達みたいなもの。見つけたら声をかけてね」と呼びかけた。児童たちは「一緒にサッカーできて楽しかった」と満足そうに話していた。

和泉短大 2月28日にコンサート パイプオルガン等

 学校法人和泉短期大学(青葉2の2の1)が2月28日(金)、同短大ホールで参加無料のスプリングコンサートを開催する。午後1時30分開場、2時開演。事前予約不要。子どもの同伴可能(保育の用意はなし)。

 音楽を通して地域との交わりを深めたいと大人向けに始めたコンサートで、今年で3回目。同短大専属オルガニストの石井三枝子さんによるパイプオルガンや、幅広い分野で演奏活動を行い多くのCDもリリースしている井上とも子さんによるチェロ、東京ピアノコンクールの大学部門1位の受賞歴を持つ高木佳那さんによるピアノの演奏を楽しむことができる。

 「幻想曲とフーガハ短調」(J・S・バッハ)や「ふるさと」「ユーレイズミーアップ」など全17曲が披露される予定。

 コンサートの担当者は「春の訪れを告げる素敵な音色をお届けしたい」と話している。

 問い合わせは同短大【電話】042・754・1133へ。

過去のセミナーの様子

消費者力をアップ 国センで無料セミナー

 商品の安全性や個人投資の注意点、クレジットカードのトラブルなどを学ぶ、消費者問題教養セミナーが3月1日から国民生活センター相模原事務所(中央区弥栄3の1の1)で実施される。全3回。参加無料。

 身近な商品トラブルや話題の新NISA、カードトラブルの実態など、専門家が実例を交えながら説明する。「消費者問題について学び、消費者力をアップしましょう」と担当者は話す。

 ▽第1回・3月1日(土)/「くらしに潜む危険」商品の安全性について学ぼう/講師:国民生活センター・梅澤晋一氏▽第2回・3月8日(土)/「くらしに潤いを」個人投資を始める前に知っておくべきこと/講師:金融経済教育推進機構講師・高木典子氏▽第3回・3月15日(土)/「くらしの落とし穴」ローン・クレジットトラブルについて学ぼう/講師:同機構講師・河合直美氏

 開講時間は各回午前10時から11時30分まで。市内在住か在勤在学の18歳以上が対象。定員15人程度(申込順)。参加希望者は2月21日(金)までに事前に申し込む。1回のみの受講も可、全日程受講者には修了証を贈呈。

 申し込み・問い合わせは相模原市消費生活総合センター【電話】042・775・1779。

講演会 認知症世界を知る旅 人気書籍著者が3月に

 厚生労働省は昨年5月、65歳以上の高齢者のうち認知症の人が443万人(12・3%)になるという2022年時点の推計を公表した。社会課題のひとつともいえる「認知症」をテーマにした講演会が、3月8日(土)に富士見の市立あじさい会館ホールで開かれる。午後1時30分から3時20分まで。

 認知症について関心を持ち、理解を深めることを目的とし、累計発行部数が20万部を超えた「認知症世界の歩き方」の著者で特定非営利活動法人「issue+design」の代表を務める筧裕介氏が講師を務める。

 書籍は認知症の当事者の目から見た世界を異世界への旅行記のスタイルでまとめ、2021年9月に発売された。本を開くと最初のページに宝島のような島の地図のイラストがある。その島こそ「認知症世界」。読者は認知症とともに生きる世界で多くの人が経験するハプニングを、まるで実際に異世界を旅しているように体験できる。

 問い合わせは市在宅医療・介護連携支援センター【電話】042・769・9250(平日午前8時30分から午後5時まで)。

講演する水田社長

相模原市 経営者の視点を行政に 職員研修に第五電子工業社長

 職場におけるリーダーシップやモチベーション向上につながるマネジメントのヒントを企業経営者から学ぼうと、相模原市環境経済局は2月3日、職員研修をけやき会館で開いた。講師は緑区橋本台に本社を置く株式会社第五電子工業の水田光臣代表取締役社長。職員らは会社を成長させた成功哲学に熱心に耳を傾けていた。

 研修に参加したのは30代から40代までの若手職員約30人。これから管理職となる若手を対象に庁内公募を実施し、同局の職員を中心に各局の職員が集まった。

 同社は半導体やフラットパネルディスプレイ製造装置などの生産用機械機器の製造業。創業は1960(昭和35)年。現在は年商14億8千万円(2024年4月期)。

 水田社長は相模原市内の小中学校・高校を卒業し、大学卒業後に大手鉄鋼メーカーの住友金属工業(当時)に入社。20代で第五電子工業の社長(当時)の子女と結婚して30歳の時に入社し、09年7月、43歳で社長職を引き継いだという。

 この日の講演では、先代社長と経営をめぐる考えの違いがあったエピソードを紹介し、会社を成長させた経営哲学を語った。

 その中でかつて受けた研修を紹介し、「成功出来ない人は必ず出来ない理由を考える。人は出来ると信じても100%出来るとは限らないが、出来ないと思った人は100%出来ない。そう聞いて頭を棒で殴られたように感じた。30年近く前のことだが、今でも私のバイブルです」と話した。

 また「信じてやってきたこと」として、「65歳定年制を実施し60歳を過ぎても給料を下げない経営」、「従業員を駒として考えたり、税金を過度に払いたくないと考えたり、コンプライアンスを軽視するようなダメな経営者にならない」などと語り、「どんなに良い機械や設備があってもそれを生かすも殺すも人である。良い人材を確保できなければ会社の発展はない」などと訴えた。

 相模原市では行政サービスの向上や業務改善に役立てていくため、今後も継続して市内企業の経営者から学ぶ機会を設けたいとしている。

宇宙を知る体験イベント こどもカレッジ

 相模原市立博物館で3月1日(土)・15日(土)、市内在住・在学の小学3〜6年生(保護者の同伴必須)を対象に宇宙について楽しく学べる体験型イベント「宇宙に飛び出せ!中央区こどもカレッジ」が開催される。

 初級コースの1日はバルーンロケットの作成体験などを行い、中級コースの15日は探査ロボットのプログラミング体験などを行う。

 両日ともに午前の部(午前9時50分〜午後0時45分)と午後の部(午後1時50分〜午後4時45分)があり、各回25組。参加無料。2月16日までに要申し込み。問い合わせは中央区役所地域振興課【電話】042・769・9801へ。

e-bikeで里山散策 参加者募集 城山湖など巡る

 城山の里山エリアをe-bike(イーバイク/スポーツタイプの電動自転車)で散策するイベント「城山e-bike体験ツアー」が3月1日(土)に行われる。主催は城山観光協会。

 観光マイスターや地域ガイドの説明を聞きながら城山湖周辺をe-bikeで回遊する。当日は専門ガイドによる運転講習を受けて、城山湖、龍籠山展望台、本沢梅園、小倉橋などを巡る。

 同会では「日頃の運動不足解消や自転車散策、e-bikeに興味がある方など、ぜひご参加ください」と呼び掛ける。

 時間は【1】午前9時から正午、【2】午後1時30分から4時30分。集合場所は城山自然の家(川尻4571の2)。駐車場あり。定員は各回7人。参加費は5千円(レンタル代、保険料等含む)。締め切りは2月14日(金)。申し込みは同会ホームページの参加フォームより。問い合わせは同会【電話】042・783・8065

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日本語の横に9カ国語に対応した曜日を表記した案内ポスター

星が丘地区 ゴミ収集日10カ国語で 増加する外国人住民に対応

 増加する外国人の住民にもゴミ出しのルールを知ってもらおうと、星が丘地区自治会連合会(竹田幹夫会長)が10カ国語に対応した案内ポスターを作成した。「全市的に広がるといい」とその効果も上々のようだ。

 同連合会の竹田会長の地元・横山二丁目では昨年夏、生ゴミを荒らすカラスに関する苦情があったという。調べてみると、外国人の住民が分類別に収集曜日が異なることを知らずに生ゴミを出していたことがわかった。そこでタガログ語で書かれた案内を郵便受けに入れたところ、収集曜日が守られるようになったという。

 これをヒントに竹田会長は同連合会として、日本語・英語・中国語・韓国語・スペイン語・ポルトガル語・タガログ語・ベトナム語・タイ語・クメール語の10カ国語で曜日を記したゴミの分類別・曜日別の案内ポスターを作成。昨年9月に同連合会の各単会に配布し、集積場に順次貼り出しているという。

 竹田会長は「まだまだゴミ出しのルールをわからない人がけっこういる。他の地区でも使ってみたいという話が出てきている。市内には外国人が多く住む地域もあり、他の地域でも幅広く活用してほしい」と話している。

 2020年国勢調査によると、相模原市内に住む外国人の人口は1万3334人で、前回の15年調査より3717人(38・7%)増加した。

田名北小 フードドライブに協力 SC選手、関係者に活動報告

 田名北小学校の4年生が2月6日、地元サッカークラブのSC相模原と市内の物流大手「株式会社ギオン」(南橋本)、市内のNPO法人「フードコミュニティ」の3者で行っているフードドライブに校内で集めた食品を寄贈した=写真。

 フードドライブとは、家庭で余っている食品を集めて必要としている団体や施設などに寄付する活動のこと。3者は地域の社会課題解決のための取り組み「ジモトアイプロジェクト」として、食品ロスの削減と有効活用による循環型社会の実現をめざしてフードドライブを推進している。

 総合的な学習の時間にSC相模原をテーマとして学習を進めていた田名北小の4年生は、クラブが行う地域貢献活動のひとつであるフードドライブに着目。自分たちも協力したいと考え、昨年12月に全校児童に声をかけて食品を集めた。

 この日はSC相模原の武藤雄樹選手、小笠原佳祐選手、河野諒祐選手とギオン社員の渋谷千尋さん、フードコミュニティの中臺博理事長に向けて学習の成果を発表。河野選手は「僕が皆さんくらいのときは全然考えたことがなかった。これからも皆さんに学んで考えていきたい」とコメント。渋谷さんは「全員が発表し全校児童が協力してくれてすごく感動した。これからも協力してほしい」と話していた。

 集めた食品をトラックに積み込んだ児童たちは「トラックが大きかった」「フードドライブをみんなに広めていきたい」と感想を話した。

豆まきで邪気払う 大野北誠心園

 東淵野辺の特別養護老人ホーム・大野北誠心園で2月3日、節分の豆まきが行われた=写真。季節ごとの行事を大切に様々なレクリエーションを行う同施設では、豆まきも毎年恒例となっている。鬼の恰好をした職員が各部屋を訪問すると、利用者たちは「鬼が来た」と笑顔になり、新聞紙をまるめて作った豆を投げて楽しんでいた。子どもの頃を思い出し「鬼がお菓子をくれたのよ」と話す人もいた。

 村上博由顧問は「皆さん節分の鬼退治に大喜び。最後は鬼が降参して、仲良くなりました。施設の中でも季節を感じてもらえるようこれからも続けたい」と話した。

茶畑で作業する大河原さん(左)と宮本さん

佐野川茶 県品評会に市内4点入賞 後継者不足も「追い風を味方に」

 茶生産意欲の高揚と活力ある茶業経営を目指し開かれている「第57回神奈川県茶業振興大会」が1月28日、清川村生涯学習センターで行われ、今年度の県茶品評会および茶園共進会の上位入賞者が表彰された。

 相模原市内からは荒茶の形状や色沢を評価する品評会で藤野茶業部と宮本透さん(67・緑区日連)が二等に、茶園の管理などを審査する共進会でも宮本さんが二等に選ばれるなど、好成績を収めた。茶業部部長も務める宮本さんは「今年度の佐野川茶は一番良い出来だった。入賞してうれしい」と笑顔を見せた。

 佐野川地区の急斜面に広がる茶園で栽培される「佐野川茶」。この辺では古くから畦畔や至る所で茶木が自生していた。まだ藤野が町だった1966年、国の山村振興事業を誘致。翌年に事業が開始され、同地区の茶樹栽培が本格始動する。

 当時を知る藤野茶業部の大河原頼忠さん(83・緑区佐野川)は「茶農家が約150軒ぐらいあって、面積も多い時は36ヘクタールくらいあったかな」と語る。しかし、急傾斜地での厳しい作業や生産者の高齢化、後継者不足に加え、2011年の東日本大震災、14年の積雪被害、15年の佐野川荒茶工場閉鎖などにより茶農家が激減。現在は3軒だけとなった。

相模原ブランドとして

 そんな中、メンバーは「茶畑の景観を守り後世に残そう」と一念発起。県内で生産された荒茶は通常、県農協茶業センターに一元集荷され「足柄茶」として販売されるが、収穫した一部を独自に製品加工するブランド化に取り組んだ。18年10月、「佐野川茶」が誕生。「香りが良くて甘味が高いのが特長」と、宮本さんは太鼓判を押す。

 製品化から6年が経ち、少しずつ認知されてきた「佐野川茶」。今年度は市老人クラブ連合会のお祝い品として88歳以上の会員に進呈されることも決まっている。宮本さんは「後継者不足など問題はたくさんある。伝統を守り若い人に伝えることが私の使命。この追い風を味方に、佐野川茶と里山を守るため諦めず進んでいく」と話した。

 品評会、共進会の市内入賞者は次のとおり(敬称略)。【品評会】▽二等・県農業会議会長賞/藤野茶業部▽二等・神奈川つくい農業協同組合代表理事組合長賞/宮本透▽三等/大河原頼忠、佐野川茶【共進会】▽二等・全国農業協同組合連合会神奈川県本部運営委員会会長賞/宮本透▽三等/落合孝二

感謝状を受け取る豊田店長(右)

(株)ノジマに市が感謝状 省エネ製品寄付で

 家電量販店「ノジマ」を運営する(株)ノジマが地球環境保全に対する取り組みとして省エネ製品を相模原市に寄付したことを受け、1月31日に本村賢太郎市長から感謝状を受けた。

 同社が市に寄付したのはiPadと蓄電池、OAタップなどの省エネ製品で総額は約390万円となる。iPadは環境意識の啓発や災害時の情報共有などに活用し、蓄電池は災害時や被災地への派遣時の非常用電源などとして配備するという。またOAタップは市内105カ所の全ての避難所に配備される。

 市長から感謝状を受けた相模原本店の豊田浩士店長は「こうした取り組みを通じて相模原のまちづくりに貢献できれば」などと話した。

グループで同じ服装で入場すると「おそろ学割」でさらにお得に

さがみ湖MORI MORI 学割で思い出づくり 小〜大学生対象 読者プレゼントも

 大自然に囲まれたアドベンチャーリゾートさがみ湖MORI MORI(緑区若柳)では、4月6日(日)まで、「青春MORI MORI学割」を実施している。

 新学期や新しいスタートを切る若者の思い出づくりに一役買いたいと企画。アトラクション乗り放題のフリーパスや日帰り温泉、バーベキューなどを学生限定料金で提供する。

 さらに、グループでお揃いの服装だと「青春おそろ学割パスポート」で、よりお得に入場することができる。担当者は「イルミリオンも絶賛開催中なので、丸一日楽しんでいただければ。来場の際は学生証をお忘れなく」と呼び掛ける。

 学割の対象は小学生から大学生まで。大学院生や短大生、専門学生を含む。チケット購入時に、学生証もしくは年齢が確認できる身分証明書の提示が必要。学割フリーパスは中学生以上が3800円、小学生は3100円、青春おそろ学割パスポートは中学生以上は3600円、小学生は2900円。その他にセットプランなどあり。詳細やおそろ学割の条件などはホームページで確認を。

5組10人に招待券

 「さがみ湖MORI MORIフリーパス」を読者5組10人にプレゼント。希望者は郵便番号、住所、氏名、年齢、最近のタウンニュースで良かった記事の感想を明記してメールかはがきで応募を。締切は2月28日(金)必着。賞品の発送は3月中旬を予定。

 メールは【メール】present04@townnews.co.jp、はがきは〒252-0239相模原市中央区中央2-6-4タウンニュース社「MORI MORI」係まで。

あいさつする岸野支部長

「若い世代に興味を」 自動車整備相模原支部

 国から認められた相模原市内の整備工場で構成される「神奈川県自動車整備相模原支部」(岸野富士雄支部長)は2月1日、けやき会館で賀詞交歓会を開催した。

 支部会員をはじめ、関連団体や地元選出の衆議院議員、市長ら来賓を合わせて約100人が出席し、自動車整備業界の発展を誓った。

 会の冒頭で岸野支部長が役員とともに登壇した。あいさつの席上では「自動車関連業界では相次ぐ認証不正問題により、日本の車の信頼がなくなりつつある。一刻も早く信頼を回復し、若い世代に興味を持ってもらうことが必要。マイカー点検や市民祭りへの参加を通じてこれからも自動車整備業界のPR活動に努めていきたい」などと話した。

3月定例会議 2月17日に開会 3月25日まで

 相模原市議会3月定例会議が2月17日に開会する。閉会は3月25日。

 主なスケジュールは以下の通り。代表質問・個人質疑は2月26日と27日に行う。3月3日から7日までは各常任委員会と予算特別委員会。一般質問は3月18日・19日と21日。採決は3月25日。各会議のインターネット中継による視聴が可能(予算特別委員会を除く)。

 同市議会では2016年12月定例会議から女子美術大学の協力を得て広報用のポスターを作成している。今回は女子美術大学デザインルーム平賀愛茄さんの作品=写真。

相模原市 給付金の通知書発送へ 非課税世帯に3万円

 相模原市はこのほど、政府の経済対策に伴う住民税が非課税の低所得世帯への1世帯3万円の給付金支給について、申請に必要な書類を2月中旬から発送すると発表した。振込先の口座が判明している世帯には1月27日から順次通知しており、早くて2月14日から振り込まれる。

 物価高騰の影響を受ける低所得世帯を支援する狙い。国が実施する物価高騰対応の臨時交付金を活用する。

 対象となるのは2024(令和6)年12月13日(基準日)時点で相模原市に住民登録がある2024(令和6)年度市民税非課税世帯の世帯主。ただし、世帯員に租税条約の適用により市民税が非課税である人がいる世帯または市民税均等割が課税されている人の扶養親族等のみで構成される世帯は対象外。市では対象を約8万世帯と見込んでいる。

こども加算は3月〜

 18歳以下の子ども1人当たり2万円を上乗せするこども加算分の申請書類について、市では3月から順次発送する予定で準備を進めている。

 対象となるのは、市民税非課税世帯分の対象世帯のうち、18歳以下の児童(平成18年4月2日生まれ以降の児童)がいる世帯の世帯主。

 ただし、児童が児童養護施設などに入所している場合は対象外。別世帯に扶養している児童がいる場合と基準日(令和6年12月13日)以降に生まれた児童の場合は申請により支給対象となる。

 問い合わせは、相模原市非課税世帯等支援給付金ナビダイヤル【電話】0570・550・576(午前8時30分から午後5時30分まで/土・日曜日、祝日等を除く)IP電話は【電話】042・707・7918 (土・日曜日、祝日等を除く)。

本村市長(前列中央)と表彰を受けた企業の代表者

市内4社 仕事と家庭の両立推進 市から表彰

 仕事と家庭の両立支援に積極的に取り組んでいるとして相模原市内の企業4社が市から表彰された。市役所本庁舎で2月4日、表彰式があった。

 市は働きながら安心して子育てや介護ができる地域社会をめざし、2007年度から市内企業の表彰を行っている。

 今年度は株式会社コンテックス(南区)、株式会社スタッフサービス・ビジネスサポート(中央区)、稲葉電気興業株式会社(中央区)、サーティーフォー交通株式会社(中央区)から応募があり、選考の結果、法定の取り組みのほかに独自の施策を行っている点が評価され4社とも表彰が決まった。

時間単位の休暇など

 機械設計・試験業務受託や技術専門翻訳・通訳事業などを行う株式会社コンテックスは、子どもの発熱や介護を理由に数時間単位で休暇を取りやすいよう、従業員の声を取り入れ時間単位の有給休暇を半年ほど前から導入した。テレワークを行える環境整備もコロナ禍以降継続しており、3分の1ほどの社員が現在も利用しているという。

 スタッフサービスグループの特例子会社で障がい者雇用を行う株式会社スタッフサービス・ビジネスサポートは、社員の生活スタイルに柔軟に対応できるよう、通院などを踏まえた30以上のシフトパターンを用意している。従業員からは「不安やストレスを感じることなく日々業務に取り組めている」などの声があがっている。

 電気設備工事を手掛ける稲葉電気興業株式会社は、ノー残業デーの設定や有給休暇取得日数の掲示と消化の呼びかけ、配偶者出産休暇制度などに取り組んでいる。古川豊代表取締役は表彰式で「社員の働きやすい環境を整え、会社も社員も成長できる仕組みを整えていきたい」と話した。

 タクシー事業を運営するサーティーフォー交通株式会社は、タクシードライバー特有の勤務形態「隔日勤務(2日分の仕事を1日にまとめて行う)」を創業当初から採用しておらず、1日8時間労働を基本としている。有給休暇の取得にも力を入れ、月に1回の取得を呼び掛けている。

 4社の取り組み内容はリーフレットにまとめられ、3月中に市HPなどで公開されるほか、一部施設に配架される。

後半13分にトライを決めたベン・ポルトリッジ選手(上)、試合会場に出店したSC相模原ブース(下)

相模原DB S東京ベイに敗れる 6トライ許す

 ラグビーリーグワン1部の三菱重工相模原ダイナボアーズは2月1日、相模原ギオンスタジアムでクボタスピアーズ船橋・東京ベイ(S東京ベイ)と対戦し、12対40で敗れた。来場者数は3925人。

 ダイナボアーズはダイナメイトが見守る中、昨季勝利をあげたS東京ベイをホームで迎え撃った。前半は粘り強いプレーで8点差に抑えたが、全体でボールを60%保持された中でS東京ベイの強力なフォワードに耐え切れず、最終的に6トライを許した。

相模原チームが集結

 この日はダイナボアーズと同じく相模原をホームタウンとするSC相模原、ノジマステラ神奈川相模原、ノジマ相模原ライズも会場に集結し、「オール相模原」で戦った。ダイナボアーズによると、他チームのユニフォームを着ている来場者も120人いたという。各チームはスタジアム外の広場でブースを出店し、それぞれのスポーツの体験企画を行った。来場者は試合が始まるまでの時間、サッカーやアメリカンフットボールを楽しんだ。

3月は秩父宮大一番

 次のホスト試合は3月1日(土)のリコーブラックラムズ東京戦。今季注目のTJ・ペレナラ選手とカート=リー・アレンゼ選手を擁する両チームによる、「日本ラグビーの聖地」秩父宮ラグビー場(東京都港区北青山2の8の35)での一戦となる。

チェロの魅力存分に 2月24日 タウンニュースホール

 人の声に近いといわれる楽器「チェロ」。その演奏で多くの人を魅了するチェリスト・玉川克さん=写真=が2月24日(月・祝)、東海大学前のタウンニュースホール(小田急線東海大学前駅南口徒歩1分)でコンサートを行う。

 玉川さんは、国内の主要オーケストラから客演首席奏者として招聘されるほかクラシック、ポップスなどジャンルを問わずレコーディングへの参加も多数。スーパー・チェロ・アンサンブル・トウキョウ、「硬派弦楽アンサンブル石田組」のメンバーとしても定期的に演奏を行う実力派。当日の演奏予定曲目は「無伴奏チェロ組曲第1番」(バッハ)、「セレナーデ」「トッカータ」(カサド)、「シチリアーノ」「夢の後に」「エレジー」(フォーレ)、「チェロソナタ第1番」(ブラームス)。奥深いチェロの音色に存分に浸れる。ピアノは宮㟢琴音さん。

 午後2時開演(1時30分開場)、3時30分終演予定。入場料2000円(予約制・自由席・未就園児入場不可)。予約は公演事務局【電話】0463・81・1211へ。

参院選 立民 現職2人擁立へ 牧山氏と水野氏

 今夏の参院選神奈川選挙区(改選定数4)に立憲民主党がともに現職の牧山弘惠氏(60)と水野素子氏(54)の2人を擁立することを決めた。

 牧山氏は米国での弁護士活動などを経て、2007年の参院選に民主党から出馬して初当選。13年、19年と連続当選している。1月28日に県庁で会見を開き、「物価高への対策として、食料品の消費税ゼロを訴えていく」と語った。

 水野氏は宇宙開発事業団(現JAXA)に28年間勤務した後、22年の参院選で欠員議席分の5位で当選。28日に牧山氏と別に行った会見で、「日米地位協定の改定を進めることや先端技術による産業が元気な日本を作っていきたい」と述べた。

 2人が出馬することに牧山氏は「自分の政策を思い切りアピールする」、水野氏は「議員歴が短い自分がいかに頑張れるか」と語った。

無料のテニス体験会 2月24日 子どもから大人まで

 Dテニススクール相模原校(清新6の1の20の2階)で2月24日(月・祝)、子どもから大人まで無料で楽しめる「ワクワクテニス体験会」が開催される。

 参加無料。午前8時から8時45分まで。対象は幼児、小学生、成人(中学生以上)で、初心者歓迎。定員各10人(幼児は4人)。

 希望者は事前に申し込みが必要。用具の貸し出しも無料で、手ぶらで楽しめる。詳細・申込は同スクール【電話】042・703・1747へ。

偽物トレカの見分け方 2月16日に無料講座

 総合学習センター(中央3の12の10)で2月16日(日)、「そのトレカ、本物?トレカ真贋セミナー」が開催される。参加無料。午後1時30分から3時30分まで。小学生以上が対象で、小学生は18歳以上の人の同伴が必要。定員は対面50人、オンライン50人。2月13日までに要申し込み。

 相模原市と市教育委員会が主催で、ゲームや鑑賞に使われるトレーディングカード(トレカ)の偽物被害が近年増加していることを踏まえ、実際に本物と偽物の比較も行う。申し込みは生涯学習センター【電話】042・756・3443へ。

「選ばれる秘訣」討論 2月26日 杜のホールで

 多方面で活躍するインフルエンサー・ラファエルさんとサキ吉さんを招いてのパネルディスカッション「凄腕インフルエンサーに学べ!〜ここでしか聞けない選ばれる秘訣〜」が2月26日(水)に開催される。会場は杜のホールはしもと(緑区橋本)。20代・30代限定。午後6時開場、7時開演。参加無料。要事前申し込み。相模原青年会議所(JC)主催。

 担当者は「人との繋がりを広げたい、自己成長したい、地域に貢献したいなど様々な想いを持つ方のご参加をお待ちしております。圧倒的な行動力を持つ2名のインフルエンサーのお話を是非聞きに来てください」と話している。

 パネルディスカッションの後にはラファエルさんとサキ吉さんも参加する交流会が予定されている。