足柄版【2月15日(土)号】

山北町 ネットで簡単に施設予約 8施設で3月14日から

 山北町は、町内8つの公共施設でインターネットで簡単に予約ができる「施設予約管理システム」の運用を3月14日(金)から開始する。利用者からは「利便性が向上する」と、歓迎する声が聞かれている。

 公共施設の予約管理システムを足柄上地区で導入しているのは、南足柄市、中井町、松田町の3自治体。今回の導入に関し、人口規模が似ている栃木県上三川町で導入されているシステムを参考にした。導入経費は236万5千円。

 2023年度の利用頻度が高いのは、山北町健康福祉センターの540件、次いで山北町立生涯学習センターの477件、ぐみの木近隣公園テニスコートの225件。特に会議室や運動浴室が多く、予約可能な他の施設も100件を超えている。予約は施設の担当窓口に直接出向く必要があったため、改善を求める声が利用者からあがっていた。

 システム導入により、インターネットで予約ができるほか、予約状況の確認や一部施設では使用料金の支払いなどができるようになる。町生涯学習課の担当者は、「自宅から予約できるようになるので利便性があがると思います。ネットが使えない人は従来の窓口対応も行います」と話す。

 多くの施設を利用する総合型地域スポーツクラブ「一般社団法人あすぽ」の秋葉紀代美さんは「予約が可能になる3カ月前の朝8時半に施設で予約をしていました。空き状況も確認できるので有効に活用していきたい」と喜び、小学生女子バレーボールチーム監督である加藤康智さんは「並ばなくて済むのは助かります」と話した。

 利用方法などは町のホームページなどから参照することができる。ぐみの木近隣木園と建設中のスポーツセンターの利用は4月以降を予定している。

展示予定のつるし雛の一部を紹介する神野マネージャー

小涌園に開成町つるし雛 70周年で連携企画

 町制施行70周年を迎えている開成町は、藤田観光株式会社とコラボし、同社が運営する箱根ホテル小涌園(箱根町二ノ平)4階ロビーの入口付近で、瀬戸屋敷ひなまつりで飾る「つるし雛」を展示している。

 開成町の町政施行と同じ1955年に会社を設立した藤田観光株式会社とは、50周年時にコラボ企画を提案し、記念植樹などを実施。60周年の時も、同社が運営するユネッサンにあじさい鑑賞風呂や町のPRブースを設けるなど連携した企画を行ってきた。

 瀬戸屋敷ひなまつりの特設コーナーは、70周年コラボ企画として行われる第一弾。展示されているつるし雛は、開成町婦人会が制作している。期間は2月15日(土)から3月3日(月)まで。開成町の担当者によると、今後、人気のランチビュッフェに開成町の特産品を使用した料理の提供や町民優待なども検討されているという。

 箱根ホテル小涌園の神野天洋チーフマネージャーは「開成町からこうした話をいただけたことはうれしいこと。一緒に西湘地域を盛り上げていければ」と話した。

開成町町制施行70周年記念事業実行委員会の副会長を務める 石崎 雅美さん 開成町中之名在住 58歳

町民全員が楽しむ1年に

 ○…商工会、自治会、婦人会、スポーツ協会などから13人が集まる実行委員会で、会長の町長を支える。同委員会には懇意にしている町職員からの要望で入った。「町民全員が楽しめ、参加意識を持てる1年にしていきたいですね」。70周年のテーマは躍動感。2月1日の記念式典では司会を担当した。「いよいよ記念の1年が始まったなと身が引き締まります」

 ○…小田原市生まれ。小学6年生で開成町に移住した。シングルマザーとして子どもを育て上げ、「ママ友、行政などさまざまな方々から助けられ、地域に育ててもらいました」と感謝する。そのお返しにとサークル「本読みママ」の一員として、幼稚園や小学校に月2〜3回、ボランティアで読み聞かせを行う。「真剣に話を聴く子どもの姿に私が元気をもらっています」

 ○…足柄茶を通じ、地元の魅力を発信する足柄茶コンシェルジュを養成する「茶ラボあしがら」の代表理事、FMおだわらのパーソナリティーなど多彩な分野で活躍する。2003年からは開成町まちづくり情報特派員として、町の広報づくりなどにも携わる。地元の一番のお気に入りは、人と人の程よい距離感が保たれた上で成り立っている地域コミュニティー。「新しく移住してきた子育て世代の母親から、開成町に来て良かったという声をよく耳にします」と紹介する。

 ○…昨秋、実行委員会は町民から記念事業の案を募集した。そうした意見を参考に全く新しいイベントとして5月5日、町全体を会場に見立て、ジャズフェスティバルやアウトドアシアターなど町を歩いて巡る企画を予定する。「詳細はこれからですが、町の魅力を体感できるものにしていきたいですね」と目を輝かせた。

山神町長(右)と高木営業部長

ホンダ小田原と協定 開成町 ゼロカーボン創成

 脱炭素の取り組みの輪を広げるパートナー関係づくりを進める開成町は2月10日、株式会社ホンダ販売小田原と「ゼロカーボンシティ創成推進に関する協定書」を開成町役場で締結した。

 協定では、補助制度と各補助金の利用、双方の行う地域脱炭素事業の周知、電気自動車(EV)の普及について連携していくことなどを確認した。また、第一弾として3月20日に開催される「かいせい町民フェスタ」で、ホンダ販売小田原のEVを展示することも発表された。

 山神裕町長は「町では公用車をEVにしています。EV導入の啓発や環境学習について、ご支援いただきたい」と期待を寄せた。ホンダ販売小田原の高木一毅取締役営業部長は、「店舗、法人ともに町と協力して、今まで以上にゼロカーボンの取り組みを進めていきたい」と応じていた。

優勝した山北SCのメンバー

優勝は山北SC 松田自動車杯少年サッカー

 小学5年生以下で争われる「第3回松田自動車学校杯争奪少年サッカー大会」が2月8日、開成水辺スポーツ公園サッカー場で開かれ、8チームによるトーナメント戦の末、山北SCが優勝した。さがみ信用金庫開成町、南足柄、松田各支店が協賛。

 決勝戦は、山北SCと大井SCが対戦。昨年は準優勝で涙をのんだ山北SCが攻守に圧倒し、2対0で勝利を掴んだ。また3位にはFC久野、敢闘賞には開成町SCが輝いた。

 閉会式で松田自動車学校の千村憲一社長は「小学生らしからぬ統率のとれた連携に驚きました。今後も大会を支援し、この中から将来世界で羽ばたく選手が出てきてくれれば」と挨拶。最優秀選手に輝いた山北SCの曽我逢希さん(川村小5年)は「自分の仕事であるディフェンスをこなせて、決勝も無失点で勝ててうれしい」と話した。

岡本コミュセン利用団体発表会

 岡本コミュニティセンター(南足柄市塚原2832)の利用団体による発表会が2月16日(日)、同センター大会議室で開催される。時間は午前9時半から午後1時45分まで。

 発表会では、打楽器演奏、フィットネス、尺八演奏、コーラス、合気道、杖道、大正琴演奏、オカリナ演奏などが披露される。主催者の同実行委員会は「各団体が日頃の活動の成果を発表しますので、ぜひご来場ください」と話す。

 問い合わせは、同センター【電話】0465・74・1971。

山北町の子育て住宅内覧会

 山北町の子育て世帯向け定住促進住宅の内覧会が3月1日(土)、JR山北駅前の「サンライズやまきた」で開かれる。午前10時から午後1時まで。参加費1人500円(こども無料)。定員は親子5組15人。

 モデルルーム内覧のほか、周辺の子育て施設の案内、入居者も参加する地域交流体験(餅つき・豚汁)が企画されている。また、移住や子育てに関する支援制度や補助、山北町での暮らしなどについても説明がある。希望者は町ホームページにある専用フォームから申し込む。

 詳細は町HP(https://www.town.yamakita.kanagawa.jp/0000006676.html)

はじめてのわらべうた

 昔から歌い継がれてきたこどもの歌を、親子で楽しむ「はじめてのわらべうたあそび」が3月7日(金)、大井町生涯学習センターで行われる。

 0歳〜1歳7カ月児クラスが午前10時から、1歳8カ月児クラス〜未就園児クラスが午前11時から、ともに30分程度。講師は小岩井真知子さんと舟橋ゆみ子さん。定員は各クラス親子7組で多数時は抽選。大井町在住か新規申込者は優先される。希望者は2月20日(木)までに申込が必要。

 申込、問い合わせは、大井町生涯学習課【電話】0465・83・5409。

山神町長(左)と千葉町長

開成町 災害対応力強化へ 茨城県阿見町と協定

 大規模災害への対応力強化を進める開成町は2月4日、茨城県阿見町(千葉繁町長)との間で災害時相互応援に関する協定を結んだ。

 開成町は南海トラフ地震、富士山火山噴火などが発生した場合を想定し、同時に同様の被害を受けない自治体との広域連携を進めている。協定では、食糧や飲料水等のほか、必要な資機材、車両、職員、施設提供などが盛り込まれている。

 阿見町は茨城県の南部に位置。「阿見グリーンメロン」「れんこん」「すいか」などの特産品がある。面積は74・40平方キロメートル(湖水面6・50平方キロメートル含)。1月末現在の人口は、5万258人。

生徒たちの質問に答える講師陣

県立足柄高校 アイヌの歴史文化学ぶ

 県立足柄高校(南足柄市怒田、石川晋吾校長)で2月6日、アイヌ民族の伝統・文化に関する知識の普及啓発などを行う「公益財団法人アイヌ民族文化財団」から講師を招き講座が開かれた。

 現在の1年生は、2年次に修学旅行で北海道を訪れることが決まっており、事前学習を兼ねて企画されたもの。同校によれば、朝読書や調べ学習等を通してアイヌ文化等に関する学びを進めてきたが「修学旅行を楽しむだけではなく人権意識を持たせるとともに、多様な文化に触れる機会を作りたかった」という。

 この日はスライドで歴史を学んだ後、講師と一緒にアイヌの民謡や舞踊に触れた。講座を終えた財団の講師たちは「アイヌに関する知識を持ってもらいたいと、日本全国の小・中・高を回っている。反応は様ざまで、今回のようにウポポイ(北海道白老町にある民族共生象徴空間)に行く事前学習として、関心を持って呼んでもらうことは少ないので、よかったです」と振り返った。

 参加した生徒は「修学旅行はまだ先だが、今日学んだことを思いだしながら調査や研究を進めていきたい」と話した。

岩肌に氷柱をつくった夕日の滝

夕日の滝が冬仕様に

 標高約500メートルのところにある南足柄市の夕日の滝。2月に入り、連日の冷え込みで周囲の岩に飛んだ水しぶきが凍り、ひと味違った姿を作り出している=写真(2月6日)。

 落差23メートル、幅5メートルでほぼ垂直に落下する夕日の滝。木々の間を進む歩道が整備されており、滝つぼの前まで近づくことができるので、その迫力を音やしぶきと一緒に十分に感じることができる。

 市内から一人で来ていた男性は「ますます寒くなるだろうから、滝の周囲ももっと凍ると思う。でも雪が降ってしまったら、そもそもここまで来られないので、見ごろかもしれませんね」と笑っていた。

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可愛らしいお稚児さん

「お稚児さん」を募集

 南足柄市観光協会と南足柄市仏教会は小学校新入学児の健やかな成長を願う「第69回花まつり(稚児行列)」を4月6日(日)に開催するにあたり、「お稚児さん」を募集している。

 男の子は烏帽子、女の子は飾りのついた冠を頭にかぶり、お化粧をし、着飾った子どもたちが最乗寺の瑠璃門から境内を行列する。

 募集対象は南足柄市内在住、在園で、2018年4月2日から19年4月1日生まれの男女各30人(先着順)。費用は貸衣装代・記念写真代など6千円。募集は2月17日(月)から2月21日(金)。希望者は、市観光協会ホームページにある申込書と参加費を持参し、市役所商工観光課へ。

 問い合わせは、南足柄市商工観光課【電話】0465・73・8031。

やまきたジャズコン

 やまきたジャズコンサートが2月16日(日)、山北町立生涯学習センター多目的ホールで開催される。開演は午後2時から。入場無料。

 1968年に結成し、県内を中心に活動する社会人ビックバンド「スイングプラザ・ジャズオーケストラ」が出演。約2時間18曲を熱演する。同センターでは「スタンダードジャズをはじめ、女性ボーカルも交えた迫力あるジャズをお楽しみください」と話す。申込不要で直接会場へ。問い合わせは、山北町立生涯学習センター【電話】0465・75・3131。

60歳からの世界一周一人旅

 開成町生涯学習講座「世界一周一人旅」が2月22日(土)、3月15日(土)、開成町町民センター2階中会議室Aで開催される。時間は両日とも午前10時から11時半。

 講師は60歳を過ぎてから海外への一人旅をする久富みちよさん。世界60カ国を旅する中で出会った人、自然、文化などから学んだ、人の温かさや善意、知らないことを知る喜びなどの体験話をする。定員は20人。参加無料。希望者は2月21日(金)までに申込が必要。

 申込、問い合わせは、開成町生涯学習課【電話】0465・84・0325。

のんでうたってカラオケ大会

 のんでうたってスタンプを集めて松田を楽しむ「松田ちょい呑みカラオケスタンプラリー」が開催されている。

 企画には松田惣領地区の9店舗のカラオケ店やスナックなどが参加。参加店でカラオケや飲食をするとスタンプがもらえ、5個集めると3月16日(日)に予定される「松田ちょい呑みカラオケ大会〜NHKのど自慢ふたたび〜」にエントリー(出場15人、応募者多数時は抽選)できる。スタンプラリー期間は2月28日(金)まで。問い合わせは、足柄上商工会【電話】0465・83・3211。