さがみはら緑区版【2月27日(木)号】
出発式で学園生の前で思いを伝える平隊長(左)

鳥屋地区 ながら見守り隊が発足 地域が連携して防犯活動

 鳥屋地区ながら見守り隊(平正充隊長)が発足し、2月19日に出発式が行われた。当日は地域住民のほかに、警察、防犯協会、猟友会などの関係者らが集まり、鳥屋学園の児童を前に地域の安全・安心を誓った。

 地域住民が買い物やランニング、犬の散歩などを行いながら、子どもの登下校などを見守る「ながら見守り」。鳥屋学園では、PTAなどが学園生の登下校の見守り活動を行っているが、学校運営協議会の地域部会で、より見守りを充実させるために「ながら見守り」の話を進めていった。

 出発式では、下校前の学園生に平隊長があいさつ。「家の人たちは、みんなが1日元気で過ごせると良いなと思って送り出し、帰りを待っている。そして、たくさんの地域の大人がみんなのことを元気に健やかに過ごしてほしいと願っている」と子どもたちへの思いを伝えた。そして、「見守り隊には、たくさんの人が協力してくれた。皆さんも自分を見守る行動を考えてみてほしい」と話した。

防犯協会が腕章寄贈

 出発式では、津久井防犯協会から同隊に「防犯」と記された腕章が寄贈された。防犯協会の山下利麿会長は「これからリニアの車両基地ができ、鳥屋にはいろいろな人が集まってくる。事件や事故があるかもしれない。何かあったらすぐに助けを呼んでほしい」と学園生に呼び掛けた。

 さらに、今回の活動には県猟友会津久井支部も参加する。同支部では、防犯のステッカーを車両に貼付するなどして防犯活動に努めている。小坂義和支部長は「皆さんに悪い人が近寄ってきた時に、付いていかないように普段から見守りたい。すぐに声を掛けてください」と話した。

 話を聞いた学園生は「これからは皆さんにお世話になると思う」として、全員で「よろしくお願いします」と声を合わせてあいさつした。

 隊は24人でスタート。平会長は「地域の人が子どもや学校に対して日常的に関心を持つことが防犯につながる。今後はできる限り輪を広げていき、学校を核にした地域づくりをしていきたい。地域でのつながりを強めていきたい」と話した。

 なお、津久井警察署によると、昨年の管内の刑法犯認知件数は261件で前年比で1件増加。特殊詐欺が前年より10件減った一方で、自転車盗が20件増加している。今年に入っても件数は増加傾向にあり、注意を呼び掛けている。

ゲームを通じて対話を楽しむ学生と市職員(11日、東横INNJR横浜線相模原駅前)

学生×市職員 ゲームで働きがいを体験 公務員の離職に歯止めを

 ボードゲームを活用して公務員の魅力を体験--。志望者の減少や若年層の早期離職などで公務員の人手不足の課題が深刻化する中、その仕事の魅力や働きがいをリアルに知ってもらおうと、新たな試みが2月11日、相模原市内であった。市職員と公務員志望の学生がゲーム形式で体験学習に挑戦した。

 「市職員の離職が多く、1年間で100人が普通退職するという事態が昨今続いている。事業や事務の継承が危うくなっている。一つの要因としてミスマッチがあるのでは」。

 そう話すのは、市職員であり、今回の体験学習会を主催した相模原地方自治研究センターの武田秀雄理事長。

 相模原市職員を志望する学生と現職員に公務員の魅力とキャリア形成を具体的に考えてもらおうと企画したという。公務員を志望する学校法人大原学園(町田校)の学生12人と相模原市の職員12人が参加した。

「リアル」を体験

 今回取り入れたのは株式会社BeOne(島根県松江市)と島根大学、全日本自治団体労働組合との協働で考案された対話型ボードゲーム「公務員ステップ」。元松江市職員で同社の代表取締役、丹羽野真也さんが講師として司会進行を務め、参加者がゲームに挑戦した。

 ゲームのルールは、学生と職員のペアとなり、サイコロを振って各コマのイベントを消化しながら獲得した協力ポイントを競っていくもの。イベントには人事異動やクレーム対応などもあり、学生と公務員が話し合ったり、学生が知りたい情報を公務員が答えたりしながら、「対話」を通じて公務員のリアルな仕事を体験した。

 体験学習に参加した同学園1年の長谷川小陽さんは「仕事内容が漠然としてわからないことも多かったが、(ゲームを通して)大枠として市のやることの輪郭が具体的にわかり、興味を持つことができた。市職員を含め、目指している仕事について調べて自分に合っているかを考えたい」と感想を話した。

 中央区役所地域振興課の前美砂子さんは「学生はやりたいことがいっぱいあっていい。そういうのが後々やりがいにつながるのかもしれない。やりたいことを持つことが大事だと思う」と話した。

 武田理事長は「今回はリアルな公務員の仕事を理解してもらうことが趣旨。参加した学生からはいい意味でも悪い意味でも『知れてよかった』という意見があり、開催してよかった」と取組を振り返ると、「今回はセンターが試行的に行ったが、できれば市の取組として広がるといい」と今後の展開に期待を寄せた。

小原宿本陣アートフェスでLIVEを行うレゲエミュージシャンの DORAGON CHOPさん(本名:池田龍之介) 南区下溝在住 36歳

メッセージ、音にのせ

 ○…小原で初開催されるイベントのライブステージに立つ。「声を掛けられて本当にうれしかった。市がやっと自分を見付けてくれた、キターって感じ」と満面の笑み。企画担当者が『ドラゴン』ネタを探していた時、名前がその目に留まった。「親に感謝。昔は古めかしくて嫌いだったけれど今は好き」。ライブ出演はもちろん二つ返事でOK。自身だけでなく「仲間とステージに立ちたい」と提案、その了承も得た。当日は音楽仲間と共に、小原にドラゴン旋風を巻き起こす。

 ○…相模原で生まれ育つ。音楽を始めたのは大学生だった20歳の頃。先輩に「一緒にレゲエDJやらないか」と誘われたのがきっかけだった。音楽は好きだったが、自らが演者になろうとは考えていなかった。結局、その先輩とは組まなかったが、一人でクラブで歌うようになり、その魅力にはまっていく。「社会問題や差別、歌詞に強いメッセージ性があるのがレゲエ」と説く。「自分の歌で『救われた』と言ってもらうこともあって、続ける原動力になってる。救われているのはこちらなんですけどね」

 ○…15年ほど前から始めた盆栽は趣味の範囲を超え、庭には50を超える鉢が並ぶ。「花鳥風月っていうのかな、癒されるよね。奥さんの目が怖いけど」と笑う。次第に植物や自然への興味も湧き「近い将来、果樹農家になりたい」と、その道を摸索中。「農業も社会問題。日本の食を支えるのも重要だと思った。農家でレゲエ、良いよね」

 ○…昼は会社勤め、夜は楽曲づくり、週末にはライブと多忙な毎日。「音楽を通じた出会いが今の自分を支えている。早く音楽で飯が食えるようになって音楽家兼農家としてメッセージを発信していきたい」。生き生きとした表情で語った。

ソプラノリサイタル 3月8日 TNホール

 ソプラノ歌手・吉田美紀さん=写真=が3月8日(土)、タウンニュースホール(小田急線東海大学前駅南口徒歩1分)でリサイタルを行う。

 吉田さんは、昭和音楽大学声楽科卒業。イタリア国立F.ヴェネッツェ音楽院声楽科で最高学位ラウレアを取得し、最高点で修了。帰国後はソロ活動のほか、アンサンブル楓のメンバーとして活動する。当日の予定曲目は「砂山」(中山晋平)、「からたちの花」(山田耕筰)、「優雅な月よ」(V.ベッリーニ)他。ピアノは更田充恵さん。

 午後1時30分開場、2時開演、3時30分終演予定。入場料2000円(予約制・自由席・未就学児入場不可)。予約は秦野市文化会館【電話】0463・81・1211。

大豆を見ていく審査員

津久井在来大豆 菱山喜章さんが優秀賞 農畜産物共進会

 相模原市農業まつり実行委員会による「農畜産物共進会(品評会)生産物津久井在来大豆の部」が2月3日、さがみはらアンテナショップsagamix(南区相模大野)で開かれ、菱山喜章さんが優秀賞に、内藤光夫さんが優良賞にそれぞれ選ばれた。

 会場では豆の粒ぞろいや大きさ、被害粒の有無などを細かく審査。「猛暑とカメムシによる被害が多かった。出品された大豆はしっかりと選別されていて、甲乙つけがたかった」と審査員は総評を述べた。

串川でみそづくり

 JA神奈川つくい串川支店で2月4日、津久井在来大豆を使ったみそ作り体験が行われた。

 同支店の女性部部員らが参加。津久井在来大豆の生産者・菱山喜章さんと、女性部の門倉千代子さんによる指導のもと作業を進めた。昨年も実施され、好評だったイベント。今年は大豆の量を昨年より増やして樽に詰めていった。

 参加者からは「工程が多くてみそ作りは大変だと知ることができた。昨年のみそが本当においしかったので、今日仕込んだみその出来上がりが楽しみ」といった声が聞かれた。

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本陣にドラゴン現る?! 3月16日 小原でアートフェス

 江戸時代、甲州街道の宿場町として栄えた小原地区で3月16日(日)、龍をテーマにしたイベント「突然ドラゴン出現!小原宿本陣アートフェス」が行われる。午前10時から午後3時まで。小雨決行。入場無料。

 相模湖エリアにはヘビ や龍にまつわる伝説が多く存在する。「ヘビは千年経つと龍になると言います。相模湖にすむヘビがもし龍になって現れたら…という想像のもと企画しました。龍をテーマに小原の魅力を発信できたら」と担当者は話す。

 小原宿本陣には、地域の人たちが描いた「小原龍絵画」が展示され、子どもたちが事前に手作りしたドラゴンチェアーを設置。「ドラゴン演芸場」と題し、その椅子に座りながら落語や紙芝居、絵本、パントマイムなどを鑑賞できる。津久井産材を使った雑貨のワークショップも実施予定。

 小原の郷では「ドラゴンLIVE!」を開催。相模原出身のミュージシャン・DRAGON CHOPさん=人物風土記で紹介=や、RHIME手裏剣さんらが特設ステージでパフォーマンスを披露する。会場では「小原の里の昔まつり」も同時に開かれ、キッチンカーや雑貨店などのブースが並ぶ。

 詳細、問い合わせはアートラボはしもと【電話】042・703・4654(午前9時から午後5時、水曜休み)、イベントの関連動画は下記二次元コードから見ることができる。

議論を交わす同連合会メンバーと市職員

顔が見える関係づくりを  市と商連が意見交換

 相模原市商店連合会(前山善憲会長)と相模原市の関連部局の職員が2月14日、商店街の現状や今後の在り方について意見交換する懇談会をサン・エールさがみはらで開いた。熱心な議論が飛び交い、市内の商店や商店街の維持・発展に向け、「お互いの顔が見える関係づくり」の重要性を確認した。

 懇談会には同連合会側から役員・会員ら12人、市側からは環境経済局の職員や各区の地域振興課の職員ら13人が参加。市議会議員3人がオブザーバーとして立ち会った。

 同連合会のメンバーは「高齢化とともに地域の人たちも町も高齢化している。商店街の会員が少なくなると、イベントもできなくなる。どこの商店街も同じではないか」と現状を訴えた。また2020年度の組織改編で商業観光課が廃止になったことに触れ、「前は面倒だなと思うほど市の職員が商店街に来ていたが接点が少なくなった。もっと商店街に寄ってほしい」と要望した。

 市職員は「数が減ったとしても地域に商店街があるということが相模原の商業の厚みになっている。商店街に求められていることをどう残していくかが重要」「商業観光課の知識やエネルギーがしっかり伝わっているのか、足りない部分も感じている」などと話し、改めて顔を合わせて連携していく方針を示した。

 懇談会ではその他、イベントへの補助金・協力や老朽化した街路灯対策についてそれぞれ意見を出し合った。

川柳募集

 タウンニュース相模原支社では毎月月末号に掲載される「タケシの万能川柳」の川柳を募集しています。投句いただいた作品は毎日新聞「仲畑流万能川柳」などでおなじみの水野タケシさんが選句します。応募方法は右記枠内に。

女性の不安・困りごとは 神奈川県の相談窓口へ

 神奈川県では、不安や困りごとに悩む女性を対象に、LINEや電話、メールで相談できる窓口を設置している。

 『かながわ女性の不安・困りごと相談室』は、「生活が苦しい」「どこにも居場所がない」など不安や生活上の課題を抱える県内女性が対象。

 パートナーから「暴言を吐かれる」「生活費を渡してもらえない」「交友関係を監視される」など、暴力に関する相談は『かながわDV相談LINE』へ。匿名の相談可能。小さな困りごとでも一人で悩まずに相談を。

青年部役員ら。中央左が山崎部長、中央右が山崎委員長

藤野商工会青年部 「新たな出発点に」 50周年記念式典

 今年で創立50周年を迎える藤野商工会青年部が2月19日、藤野芸術の家クリエーションホール(牧野)で記念式典を開催し、市内外の青年部関係者ら約100人がお祝いに駆け付けた。

 藤野商工会青年部は、藤野商工会の下部組織として、商工業に従事する青年の情熱と実行力を結集、地域商工業の総合的な発展を図り、地域振興事業に取り組むことを目的として、1975年3月29日に設立された。現在は22人が在籍し、藤野ふる里まつりの主管、広報「山ふじ」の発行、津久井やまびこ祭りや、つくい湖湖上祭をはじめとした地域イベントへの積極的な参加など幅広い活動を行っている。

 式典であいさつに立った山崎和樹部長はまず、青年部を支える先輩や関係者らに感謝の言葉を述べ、「住所から消えてしまった『藤野』の名を人々の心に残すべく事業を発信していく。50周年を新たな出発点としたい」と展望を語った。

 親会の小山秀文会長は「本当に大切なのは今であり、これから。これからも頑張ってください」と激励。来賓として訪れた本村賢太郎市長は「来て良し、住んで良しの藤野。これからも皆さんと一致結束して藤野の素晴らしい魅力を後世につなげるようしっかり発信していきたい」と話した。

 式典後には祝賀会が行われ、藤野産のドリンクや名物料理が振る舞われるなど、会場は和やかな雰囲気に包まれていた。

7月に記念事業

 また、50周年記念特別委員会の山崎勇貴委員長は記念事業として、放置竹林の問題に取り組むことを明言。竹を活用した製品の開発を通じて持続可能な資源利用のモデルケースを構築し、竹灯りなどを用いた「七夕まつり」を7月に開催する予定だという。

杜のホールはしもと 二つ目噺家 話芸で勝負  3月9日 さがみはら若手落語家選手権

 さがみはら若手落語家選手権の本選会が3月9日(日)、午後2時から杜のホールはしもとで開催される。

 同選手権は、落語協会、落語芸術協会、五代目円楽一門会、落語立川流の四派に所属する二ツ目落語家が、己の話芸で勝負する若手の登竜門の一つとされる大会。当日の観客投票によって優勝者を決める。

 本選会に出場するのは予選会を勝ち抜いた三遊亭らっ好さん、三遊亭ふう丈さん、鈴々舎美馬さん、立川寸志さんの4人と、各予選会の2位の中で惜敗率が最も高かった笑福亭希光さん。当日はゲスト真打として、第8回大会の優勝者・三笑亭可風さんが登場する。

 同ホールでは「今回は四派の落語家が揃い、過去の本選会出場者が再び挑むなど熱戦が繰り広げられる見込みです。ぜひ会場で5名の口演を聴き応援してください」と話す。

 チケットは全席指定2800円。セット券1枚2500円。購入、問い合わせはチケットMove【電話】042・742・9999。

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相模原市、25年度から小学1年生の給食費無償化へ 3月市議会に条例案と予算案を提出

 相模原市は2025年度から、市立小学校・義務教育学校の1年生の給食費を無償化する。市議会3月定例会に条例案と、25年度の費用約2億4千万円を盛り込んだ一般会計当初予算案を提出した。

 対象となるのは、市立小学校と義務教育学校の1年生約4800人。24年度の市立小学校の給食費は年間5万600円だが、これが新1年生のみ無償化される。

背景には隣接する東京の小中給食費無償化

 近年、物価高騰の影響を受けて、保護者の給食費負担を軽減させる対策を打ち出す自治体が増えている。東京都では24年度中に、都の財政的補助を受け全62区市町村が小中学校給食費の無償化を実現。神奈川県内では中井町、箱根町、大磯町(小学校のみ)、清川村、南足柄市、厚木市などが小中学校の給食費を無償化している。

 相模原市では今回の無償化に先立ち、24年1月から3月に、市立小学校と義務教育学校(前期課程)の給食費を時限的に無償化。本格的な無償化に向けて検討してきた。

1年生限定の理由は財源

 今回の無償化が1年生限定となったことについて市教育局の担当者は「財源」を理由に挙げ、「小学校入学時は学用品の購入などで出費が増える。また、1年生の保護者は高学年よりも比較的年齢が若く、所得がより少ない世帯が多いと推察されるため、優先的な支援を決めた」と話した。

財源の確保が今後の課題

 財政の制約がある中で、どのように無償化を継続していくかが今後の課題となる。子育て支援策について自治体間競争・格差が生じている現状を改善していく必要があり、現在、与野党がしのぎを削る国の予算案の行方にも左右される見込みだ。

 

現場の声、「助かる」「不公平感が…」

 無償化の対象となる新1年生の保護者は、どのように受け止めているのか。南区の認定こども園「相模すぎのこ幼稚園」で新1年生の保護者に話を聞くと、「物価が高騰している中、単純に助かる」と歓迎する声がある一方で、「他学年の保護者には(無償化について)言わないほうがよさそう」と不公平感を口にする人もいた。「財源的に『全学年で1年間』の無償化が無理なら、『全学年で1学期だけ』というやり方もあるのでは」との意見もあった。

 18年から活動する「相模原の学校給食をよくする会」は「給食費無償化には賛同しない」とSNS上で表明している。同会のおがたゆみ代表はその理由を「現在、中学校の全員喫食という普通の給食ができていないから」と説明。給食室の耐震化やエアコンの設置、自校方式の継続など、安全な給食提供のための課題は他にもあるとし、「無償化の前にやるべきことがある」と指摘している。

 市の担当者は「26年度以降も新1年生の給食費無償化は継続したい」と話している。

中島昌夫とブルーエース(ソレイユさがみ提供)

ソレイユでハワイアン 3月10日 ライブイベント

 相模原市立男女共同参画推進センター(ソレイユさがみ)で3月10日(月)、生バンドによるハワイアンと歌謡曲を楽しむ、「さんかく広場 ハワイアンと歌謡曲を楽しもう! &交流会」が開催される。午前10時から11時30分まで。

 毎月第2月曜日に行われている「さんかくサロン」の1年間のまとめとして実施。相模原を中心に活動する音楽バンド、中島昌夫とブルーエースが演奏と歌を担当する。ハワイアンソングから『見上げてごらん夜の星を』や『ナカプエオ』、歌謡曲から『ダイアナ』『コモエスタ赤坂』などを披露。『青い山脈』や『青春時代』を来場者と歌うプログラムも。

 参加費無料。定員50人(予約制・申込順)。希望者は、窓口かホームページまたは電話、FAXで申し込む。2歳から未就学児の保育あり(要予約・無料)。

 問い合わせ・申し込みはソレイユさがみ(橋本6の2の1 イオン橋本店6階)【電話】042・775・1775。

法被を着て弁当を販売する児童

記念弁当 40分で完売 橋本小 「ちゃんと販売できた」

 橋本小学校(佐藤美佳校長)の5年生がイトーヨーカ堂アリオ橋本店と協力して制作した「未来へつなぐ…相模原70th記念弁当」が2月18日、アリオ橋本で販売された。販売開始前から長蛇の列ができるほどで、午前・午後の部ともに用意した各200食が完売。午前は40分ほどで売り切れとなった。

 当日は、販売開始とともに児童が注文を受け、もたつきながらも弁当を販売していった。購入した保護者は、「娘に買いに来てほしいと頼まれたので購入しに来た。これから食べるのが楽しみです」と話した。接客した児童は「こんなに早く売り切れるとは思わなかった。知らない人がたくさん買いに来て戸惑ったけど、ちゃんと販売できて楽しかった」と笑顔を見せた。

 この日、会場では橋本小学校SDGsフェスが行われ、総合学習の成果を3〜6年生が発表した。「橋本を多くの人に知ってもらいたい」と、4年生が歌手の谷本賢一郎さんと制作した橋本の歌『ぼくらのまちOh!」のCDも販売された。

 佐藤校長は「1年間の成果を発表できて、地域に学校の取り組みを紹介する良い機会になった。子どもたちの生き生きとした姿を見られて良かった」と話した。