藤沢版【2月28日(金)号】
市民の声が記載されたページ

総合指針2028 パブコメは反映されたか 市民団体が検証

 藤沢市では現在、行政運営の最上位に位置づける「(仮称)藤沢市市政運営の総合指針2028」の策定を進めている。おおむね20年先を見据えた基本方針と直近4年間に実施する重点方針などで構成する「指針2024」の改定版となる。昨秋から2度実施された市民から意見を聞くパブリックコメントで、157件の声を提出した市民団体「#5年後も本当に住みやすい街大賞1位とるぞ藤沢プロジェクト」の代表を務める藤法淑子さん(長後在住)にパブコメの内容が反映されたか、素案を見てもらった。

 従来の総合計画は、右肩上がりの経済成長や人口増加を前提に事業を位置づける体系をとっていたが、今の社会経済状況に合致させることが困難になった。そこで市はこれまでの総合計画に替え、長期的な視点を踏まえた喫緊の重要課題に対応する計画として、13年度に指針2016を策定。その後は16年度に2020、20年度に2024と続き、4回目の見直し改定となる。

 指針は大きく3層に分かれている。20年先を見据えた目指す未来像などを示す「基本方針」、5つのまちづくりテーマを中心とする「重点方針」を本編に、重点方針を実現するための具体的な「重点事業」を別冊に盛り込んだ。対象期間は28年度までの3年間。指針2028の副題には「郷土愛あふれる藤沢をめざして」を掲げた。

同じ方向を歩く

 「ここに書いてありました」と下線が引かれた箇所を指さす藤法さん。脱炭素化や気候変動対策の推進を求めて活動するチームを結成し、指針改定の前には「藤沢のミライどんな街にしたい?」をテーマに困り事をラップにするワークショップを開いた。参加者が歌う姿を動画に収録。鈴木恒夫市長に視聴してもらうなど環境保全にまつわる取り組みを進めてきた。

 素案の基本方針【まちづくりコンセプト1】には「気候変動の危機的状況を、市民、事業者、行政などあらゆる主体が広く情報共有して、協働して気候変動対策に取り組みます」とあるほか、【基本目標3・7】の2045年の藤沢の姿として「廃棄物の減量化」「気候変動に対応」「省エネルギー性能の向上と併せて再生可能エネルギーの活用を推進する」の文言が記された。

 藤法さんは2024指針策定時にも仲間内にパブコメを呼び掛けたが「うまくいかなかった」と振り返り、リベンジを誓った。その結果、総数は前回の94件に対し、今回は195件に及んだ。「私たちも市側も同じ方向を歩いているというメッセージ。今後は指針に載っていると言えるので活動もしやすい」と喜びの声を上げる。市企画政策課は「策定にあたり多くの市民から意見を取り入れられるのは大事。まちづくりに関心を持つ人が増えるのはありがたい」とコメントした。

 指針は2月市議会に議案として上程され、17日に基本方針まで可決された。市は今後、予算委員会で重点事業などの議決をとり、3月末までに策定。4月1日からの施行を目指している。

展示作品の前に立つ番場恂子さん

世界的に貴重な浮世絵展示 市民ギャラリーで「番場コレクション」

 藤沢市民ギャラリー常設展示室で現在、神奈川県議会議員などを務めた故番場定孝さんの浮世絵コレクション展が開催されている。展示されている喜多川歌麿が江の島の鮑取りを描いたとされる作品は、世界で3点しか発見されていないもののうちの1つだという。

 先月21日から市民ギャラリーで開催されている「番場コレクション展 未来へつなげる浮世絵と郷土愛」では、番場さんが生前に収集し、没後市に寄贈された浮世絵が展示されている。

 コレクションに共通するのは、藤沢に関する浮世絵であること。歌川広重『東海道五拾三次之内 藤沢 遊行寺(保永堂版)』や地引網漁を描いた浮世絵の下絵『題名不詳(江の島詣浜辺の図)』、江戸での江の島弁財天の出開帳を描いた歌川芳宗『弁財天開帳群集之図』など20作品が並ぶ。展示を行った藤澤浮世絵館は「下絵などは珍しく、番場さんの郷土愛が伝わる」と紹介する。

 中でも目を引くのが、18世紀後期に活躍した喜多川歌麿が江の島の海岸での海女による鮑取りの風景を描いた美人画『題名不詳(鮑取り)』。3枚の絵からなる同作品は世界に3点しか発見されておらず、イギリスの大英博物館と東京国立博物館、番場さんのみが所蔵していた。

 そのうち3枚が揃って現存するのは大英博物館と番場さんのみであり、「ロンドンに見に行った際に、『自分の持っているものの方が色が綺麗だ』とうれしそうに話していた」と番場さんの妻の恂子さんは振り返る。

 貴重な収集品は、番場さんが大学生の頃から神田の古書店街などで生涯をかけて集めたもの。「色が綺麗なものだと高価だが、そうでないものは数千円で買えた」と恂子さん。「藤沢市が持っていないものを集めてやる」と意気込み、古書店から送られてくる目録なども頼りに収集を続け、『題名不詳(鮑取り)』に出合った。生前はあまり収集について多くは語らなかったが、同作品については自身の江の島での思い出を話していたという。没後は個人での管理が難しくなり、藤沢市に寄贈。藤澤浮世絵館で2021年にコレクション展を開催したが、新型コロナ禍であまり人目に触れず、今回改めて展示することになった。「主人も本望だと思う」と恂子さんは微笑んだ。

 3月9日(日)まで。入室無料。平日午前10時から午後8時。土日祝は午後6時まで。JR藤沢駅南口徒歩2分。

「片瀬写真館」の3代目で、ポートレート写真展を開く 熊谷 美波さん 片瀬海岸在住

一瞬を一生の思い出に

 ○…江ノ電がホームに滑り込む駅の近くにあるレトロな看板がモダンな趣を醸し出す。ショーウインドーをのぞき込むと家族写真がずらり。温かな雰囲気がくっきりと浮かび上がり、一枚一枚に物語を感じる。1913(大正2)年に創業した市内で最も古い写真館「片瀬写真館」の3代目がポートレート写真展を開く。「広告用やアート作品とは違う”写真館の写真”を見てほしい」

 ○…幼少期から父親からカメラを持たされ、撮影してくるたびに出来栄えをチェックされた。「小学校の遠足前にカメラを忘れたふりをしたけれど、父がバスまで届けにきた」と苦笑い。大学卒業後は一般企業に勤めたものの、「やっぱり老舗の伝統を途絶えさせたくなかった」と29歳で家業を継ぐことを決意。技術の研鑽に励んだ。

 ○…「江の島をライトアップしたんですよ。電球を装飾して」。喜々とした表情でアルバムをめくる。地元に貢献しようと、藤沢青年会議所のメンバーとして活動した熱き時代の記録だ。写真展のモデルに選んだのは、還暦を迎えた同志たち。「赤いちゃんちゃんこ」ではなく、神社の法被を着ていたり、愛車に乗っていたりして、生き生きとした瞬間が活写されている。「若い頃から知っている仲」だからこそ、引き出せる魅力がある。

 ○…祖父から続く店は関東大震災や太平洋戦争にも耐え、改装しながら現存する。生前の忠犬ハチ公など歴史的価値のある写真も多く残り、まちの文化遺産のようだ。デジタルカメラやスマートフォンでの撮影が容易になった今もここを守り、特別な一枚にこだわる。「着飾ってスタジオに訪れた日も思い出。無理に笑わなくてもいい。その人の良い顔を切り取るだけ。子に孫に、末代まで宝物にしてもらえれば」

「ギュイーン」という音とともに、火の粉を飛ばしながらエンジンカッターを操る消防隊員

鉄製ドアを破壊せよ 解体前の病棟で消防訓練

 建て替えが予定されている藤沢湘南台病院(高倉/熊切寛病院長)2号館で22日から24日、藤沢市消防局による現場実践訓練が実施された。

 1974年に竣工し、半世紀にわたり地域医療の中核を担ってきた2号館。老朽化に伴い、同院は建て替えを決断したが、市民の安全安心を守る消防隊員の訓練の場になればと、解体前の病棟を活用してもらうことにした。

 訓練には、市消防局の北救助隊、高度救助隊など8部隊が参加。鉄製ドアをバールやアックス(斧)を使用し、てこの原理でこじ開けたほか、エンジンカッターで開口部を切断後、突破した。

 市消防局警防課長の三橋計三さんは「我々は日頃から災害対応に備えているものの、特殊な訓練ができる場は限られている。地震発生時にはドアがゆがみ、うまく開けられない場合も想定されるので、こうした機会はありがたい」と感謝の意を述べた。

 2号館にあった療養病棟と回復リハビリ病棟の機能は、敷地内に移設。解体工事は25日から始まり、新棟は2027年春頃に完成予定という。

来場5万人目の朱々葉ちゃん(右)とお祝いに訪れた藤本専務理事

辻堂「ロボテラス」 5万人目は動物好き女の子

 身近なロボットやAI技術を体感してもらおうと(公財)湘南産業振興財団が運営する「ロボテラス」(辻堂神台)の来場者が19日、5万人を達成した。

 5万人目の来場者となった辻堂在住の増尾朱々葉ちゃん(3)には記念品が手渡された。

 「動物大好き」と話す朱々葉ちゃんは、ネコ型のロボットに会うために、母親と友だち親子の4人で再訪した。

 祝福に訪れた同財団の藤本広巳専務理事は「次の時代につながるお子さんに来ていただけて本当にうれしい」と話した。

 同施設は県内10市2町の「さがみロボット産業特区」の象徴として開設。リニューアル後、来場者が急増している。

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授与式で誓いの言葉を述べる橋本さん(右)

「湘南ナース」新たに34人 市医師会館で称号授与式

 藤沢・茅ヶ崎・寒川の2市1町で能力を磨いた看護師に与えられる「湘南ナース」の称号授与式が22日、藤沢市医師会館で行われ、新たに34人のメンバーが誕生した。

 地域の養成プログラム参加医療機関に属す看護師が「感染看護」「フィジカルアセスメント」などの研修を3年間受講したうえで、一定水準以上の能力を認められた場合に与えられる称号。2013年の「湘南ナース総合支援センター」設立以降、200人以上の湘南ナースを輩出している。

 今年で7回目を迎えた式典で、認定者代表として壇上に上がった橋本美空さん(湘南慶育病院勤務)は「喜びと感謝の気持ちでいっぱい。私たち一同は今回の授与を励みとし、今後も初心を忘れず、それぞれの病院で引き続き精進していきたい」と抱負を述べた。

 式辞に立った武内鉄夫センター長は「これまでの研鑽は皆さんの自信にもつながったと思う。湘南ナースの誇りを持ちながら力を存分に発揮し、市民、町民の命と健康を守り続けてほしい」とエールを送った。

境川河川敷で表彰された山口代表(右)

クリーン ザ リバー 「後世に続けていく」 境川清掃で表彰

 藤沢土木事務所(星名隆所長)は20日、模範となるボランティア活動を表彰する「ボランティア表彰式」を行った。

 表彰されたのは、市内で活動し、境川の美化清掃に取り組む「クリーン ザ リバーふじさわ」。山口明子代表、第一学院高校湘南藤沢キャンパスの生徒らが出席した。

 感謝状を受け取った山口代表は、2013年から境川の清掃を行ってきた。「最初は1人。ごみの多さに、1メートル進むのに5時間かかった」と振り返る。近所の住民など次第に仲間は増えていき、今までに延べ約5千人が参加。境川の両岸で計3キロメートルを清掃した。

 今回の表彰を受けて、「とてもうれしい。この取り組みは後世に続けていきたいので、変わらず皆さんのご支援をいただければ」と話した。

湘南なぎさ荘の外観

湘南なぎさ荘 機能移転へ 建物の今後は検討中

 鵠沼海岸の老人福祉センター「湘南なぎさ荘」の機能移転を巡り存続を求める利用者らが21日、市議会定例会総務常任委員会に陳情を提出した。

 同館の昨年度利用者数は昨年12月時点で延べ3万4394人。サークル活動の他、入浴施設としても利用している。1991年7月に開設され、災害時の緊急避難場所にも指定されている。

 市が昨年11月に行った利用者に対する説明会では、コストの削減や電気設備などの保証期間の経過という観点から、単一機能での施設の建て替えはせず、近隣で再整備を予定している鵠沼市民センターへの機能移転を行う方向を示した。また、同センターには浴室と運動浴室を設置しないことなどが説明された。

 説明を受けて、利用者からは、高齢者の健康維持や入浴施設としての利便性、避難場所としての役割から「今の場所に残してほしい」との声が上がった。「湘南なぎさ荘を存続させる会」は今月1日から18日まで署名活動を行い、利用者や近隣住民を含めた619人の署名を集め、市議会に陳情を提出。審議の上、取り下げとなった。

 市は、避難場所である同館の建物については、取り壊しや存続について検討中としている。浴室を設置しないことについては、「利用者の固定化や財政状況を鑑みた結果」としており、近隣の八部運動公園や他の老人福祉センターなどの利用を促している。

 市は今後も説明を続けていくとして、3月13日(木)に、利用者と近隣住民に向けた説明会を同館で開催する。午後2時から3時。申込不要。

生徒と話すハギーさん

DJ・HAGGYさん 「夢諦めないで」 秋葉台中生にエール

 ラジオパーソナリティーや司会など多方面で活躍するDJ・HAGGY(本名・萩原浩一)さんが20日、秋葉台中学校で「逆境を乗り越えて」と題した講演を行い、生徒たちにエールを送った。

 壇上のホワイトボードに大きく「夢」と書いたハギーさん。卒業を目前に控えた3年生134人に向けて、自身の半生を振り返りながら家族のありがたみやラジオDJになりたいと思ったきっかけ、夢を持ち続けることの大切さなどを熱く語った。生徒からの「失敗を恐れず挑戦するには」という問いかけには「もし右に行って間違えたら、戻って左から行けばいい」と明るく応じた。

 参加した女子生徒は「自分の親に対して反抗したくなることもあるけれど、今の幸せは当たり前じゃないと実感できた」と感想を話した。

出演する音ぽっけのメンバー

キッズソングを楽しもう 3月8日 0歳からの演奏会

 赤ちゃんから大人まで家族皆が楽しめる「ワンコインコンサート」が、3月8日(土)に藤沢市民会館大ホールで行われる。午前11時から11時40分(開場午前10時半)。

 「公演中に声を出しても泣いても大丈夫」な恒例コンサート。今回は東京・神奈川・埼玉・千葉を拠点に自主公演や出張演奏を行っている音楽ユニット「音ぽっけ」が出演。『ディズニー・プリンセスメドレー』や『となりのトトロメドレー』など、キッズソングを披露する。

 小学生以下無料、中学生以上500円。当日先着順で自由席。ベビーカー置き場、授乳室、おむつ替えスペースあり。

 主催/問い合わせは(公財)藤沢市みらい創造財団【電話】0466・28・1135。

多くの人が訪れる人気イベント(過去の様子)

3月8日(土) 藤沢駅北口サンパール広場 ふじさわ元気バザール 藤沢セレクトマルシェ開催

 地元の魅力的な商品がズラリと並ぶ「ふじさわ元気バザール」が3月8日(土)、藤沢駅北口サンパール広場で開かれる。ブース数は26ブースを予定。午前11時から午後3時(売切れ次第終了)。

 当日は、手作りの小物や雑貨、スイーツ、地元の新鮮野菜が並ぶ他、今回はロボット企業交流施設ロボリンクとコラボしたコーナーも出る。

 また会場では、ジャズやお笑いライブも開催。公式LINEの画面を提示すると「ふじキュン♡」グッズが当たるガラポン抽選会といったお楽しみも用意されている。

 同イベントは、市内事業者や起業を目指す人たちの商品を、商・工、農などの枠を超えて市民に知ってもらうために開催。毎回多くの人たちが訪れ、商品はもちろん、地元事業者との交流を楽しんでいる。

 荒天中止。詳細、問合せはふじさわ元気バザール事務局(藤沢商工会議所内)【電話】0466・27・8888。

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展示作品の1枚。モデルは法被を羽織る(株)ライズ湘南代表取締役の渡辺彦人さん(提供)

”その人らしさ”活写 きょうから片瀬で写真展

 江ノ島電鉄江ノ島駅から江の島弁天橋へと続く洲鼻通り沿いにある市内最古の写真館「片瀬写真館」の3代目、熊谷美波さん=人物風土記で紹介=がきょう28日から、ポートレート写真展を開催する。会場は同館近くにあるGallery―T(片瀬海岸1の9の10)。入場無料。

 藤沢青年会議所(藤沢JC)に所属していた熊谷さん。「顔は履歴書?」をテーマに、還暦を迎えた藤沢JCメンバーらの”その人らしさ”を撮り下ろした作品10数点を展示する。

 3月5日(水)まで。各日午前10時から午後6時(最終日は5時)。会場向かいに同館駐車場あり(1台分)。会期中は、ウェブ展示も同時開催。同館ホームページ内で展示写真を公開する。

 写真展に関する問い合わせは同館【電話】0466・25・7398。

窯でピザを焼く生徒ら

大庭で子どもがピザ作り マイミライnext主催

 湘南大庭公民館で22日、移動式の窯で子どもたちがピザを焼いて食べる子ども食堂「Community Dining Liaison」が開催された。

 大庭を中心に活動する「マイミライnext」(細沼惠美子代表)が主催。藤沢西高校の生徒らが中心に、近隣の小学生や中学生、卒業生ら、地域の80代などを含めた30人が地域の活性化に向けて活動している。

 当日は17人が参加し、大庭中学校の環境科学部が育てた水菜や唐辛子、同校の敷地内で採れた橙のジャムなどをお好みでトッピングした。

 400度の窯で、ピザは1枚1分ほどで焼きあがる。昨年から利用されている窯は組み立て式で、土台は藤沢西高OBの職人の手作り。これまでも「ふるさとまつり」で500枚のピザを焼いた。災害時の活用なども見込めるという。

 初めて包丁を握った子や、嫌いな食材が食べられるようになった子もいたという同イベント。参加した子どもは「今まで食べたピザの中で一番おいしい。またやりたい」と話した。
イベントのポスター

江の島で「春まつり」 3月8日・9日 流鏑馬や稚児行列など

 湘南江の島に春の訪れを告げる恒例イベント「第42回湘南江の島春まつり」が3月8日(土)と9日(日)、江の島島内と周辺で行われる。

 8日は、午前10時から源頼朝を大将に勇壮な武者たちが弁財天仲見世通りを練り歩く「武者行列」。片瀬海岸東浜では、正午から武者行列が出陣するほか、疾走する馬上から的を射る勇壮な「流鏑馬」の技も披露される。

 9日は、恒例の「稚児行列・貝供養神事・稚貝の放流」が午前10時30分から。江の島サムエル・コッキング苑ステージでは、テレビで人気のお笑い芸人が登場する。時間は【1】正午〜【2】午後3時〜の2回。観覧無料。

 この他にも、両日開催のイベントも「大道芸体験」「片瀬こま・大山こま体験会」「浮世絵すり体験会」「えのすぱ春広場」など盛りだくさん。

 詳しくは市観光センター【電話】0466・22・4141または記者レポートへ。

作品の一部(提供)

鈴木滋子さん個展 長後に油彩画ずらり

 画家・鈴木滋子さんによる個展「新しい季節のはじまり…」が現在、スペース行樹(長後668の1サザンビル2階)で開かれている。

 鈴木さんは1977年生まれ。女子美術短期大学、創形美術学校を卒業。同ギャラリーでは、1998年から2人展や個展を行っており、今回も油彩20点以上が並ぶ。

 会期は3月16日(日)まで。開館時間は午前11時から午後6時まで。月曜定休。入場無料。

 問い合わせは同ギャラリー【電話】0466・44・0295。

藤沢市が配布しているチラシの一部

鵠沼市民センター無料貸し出し 有効活用へ市が社会実験

 鵠沼市民センターなどの再整備に向けて藤沢市は25日から、民間事業者や団体メンバーに無料で同センターを利用してもらい、施設の有効活用につなげる社会実験「トライアル・サウンディング」を実施している。

 対象エリアは同センター内の貸室と屋外空き地。参加資格は法人、個人事業主、任意団体で所定の条件を満たす人。期間は8月31日(日)まで。

 利用者は一定期間、試験的に事業や活動に挑戦でき、収益性や施設の使い勝手などの感触をつかむことができる。市は来年度から始まる設計業務の参考にしたい考えで、実験を通じて公共施設の新たな活用方法を検討し、公民連携のまちづくりを目指すという。

 詳細は市ホームページから確認。問い合わせは同センター【電話】0466・33・2001、または【メール】fj-kuge-k@city.fujisawa.lg.jp。

“相棒”のモノフィンを掲げる幸太郎さん

六会中1年 原田幸太郎さん "人魚"のように水面スイスイ フィンスイミング(Jr.)1位、市から表彰

 足ヒレを装着して水中を進むハイスピードな水泳種目、フィンスイミングで好成績を収めているジュニアがいる。六会中学校1年の原田幸太郎さんは昨年10月の関東オープンに出場し、男子1500mサーフィス種目で優勝。今月22日に藤沢市民会館で開かれた「スポーツ人の集い」(市体育協会など主催)で、この1年間に活躍した選手として表彰を受けた。

 「水中最速競技」とも呼ばれるスポーツ。近年ではお笑いコンビ、オードリーの春日俊彰さんがマスターズ日本代表に選ばれるなど人気を集めている。

 幸太郎さんが得意とするサーフィスは、1枚の足ヒレ「モノフィン」を両足で履き、シュノーケルをくわえ、頭上で腕を組む姿勢を取りながら全身をうねらせて水面を泳ぐ種目。先の大会ではジュニア部門(13歳以下)の1500mにエントリーし、昨年同大会で自身が記録したタイムを1分23秒更新する18分6秒96で栄冠を手にした。

 「元気な赤ちゃんだった」と母の智里さん。有り余るエネルギーを発散させようと、幸太郎さんが生後12カ月の時からベビースイミングに通わせた。当の本人も成長するにつれ、泳ぎが好きになっていった。ある日、智里さんが秋葉台公園プールを訪れた際、フィンスイミング体験のポスターを目にした。動画サイトで調べてみると、競泳では出せない速度で泳ぐ躍動感ある選手に幸太郎さんもくぎ付けになった。小学5年の秋に善行の県立スポーツセンターで活動するチーム、Meviusの門を叩き、しなやかな才能でみるみる技術を習得していった。

 来月、千葉県で行われるジャパンオープンマスターズに向け、現在調整を重ねる幸太郎さん。「目指すは世界」。さらなる高みを目指し、競技に励んでいく。

神奈川県のマークの入った衣装も披露した式守伊之助氏

立行司「式守伊之助」襲名を祝う 大相撲神奈川後援会が藤沢で

 横浜市鶴見区出身で、綾瀬市で暮らしたこともある大相撲の立行司、43代式守伊之助氏(61・本名は森田善光氏)の襲名披露宴が20日、湘南鎌倉クリスタルホテルで開かれた。主催は支援を続けてきた大相撲神奈川後援会(最上重夫会長)。

 相撲の行司は8段階に分かれており、立行司はその最上位。襲名は今年1月の初場所からで、県内出身者で初という。

 当日は、150人余りが来場。あいさつに立った式守さんは「この世界に入って45年、特に神奈川での長きにわたる交流があるからこそ、今日が迎えられた」などと感謝を述べ、「まだ修行の身。さらなる高みを目指す」と決意を語った。

 その後、神奈川県のマークをあしらった衣装に着替え、土俵を清める儀式「土俵祭」の所作を披露。万雷の拍手を浴びていた。

中学時代の小笠原投手(上・提供)、湘南ボーイズの田代監督(下)

「ガンバレ!小笠原」 藤沢初大リーガー誕生に地元歓喜

 プロ野球、中日ドラゴンズで活躍した善行出身の小笠原慎之介投手(27)が先月末、米大リーグのワシントン・ナショナルズへの移籍を発表した。藤沢初大リーガー誕生の報せに、地元は歓喜に沸いている。

 大きな体が同じ団地に住む善行野球スポーツ少年団(善スポ)関係者の目に留まり、小学1年から競技人生をスタートした小笠原投手。現在、善スポで低学年の指導にあたる父の仁さん(55)は「大人しい子だったけれど、野球は楽しそうに取り組んでいた」と回想。「真夜中に『決まったよ』と息子から大リーグ行きの連絡があった。私も『良かったね』と返した」と満面の笑みを浮かべ、「小さい時からの夢をつかんだ。大柄な相手にも負けないでほしい」とエールを送った。

 中学硬式野球チーム「湘南ボーイズ」で監督を務めた田代栄次さん(47)は「3年生の時、全日本中学野球選手権大会ジャイアンツカップで優勝したことが印象に残っている。センスもさることながら、彼は『うまくなりたい』という向上心が強かった」と振り返る。「大リーグは厳しい世界。現状に満足せず、さらなる高みを目指し、大谷やイチロー、松井に続くような長く活躍できる選手になってほしい」と期待を込めた。

     ◇

 小笠原投手は、東海大相模高3年で夏の甲子園優勝に貢献した。2015年、ドラフト1位で中日に入団。ポスティングシステムを利用し、ナショナルズへ移籍。オーバースローから放つ最速153Kmの直球やチェンジアップを中心とした変化球で打者を翻弄する。

 開幕戦は3月28日(金)。

感謝状贈呈式に参加した最上氏(中央左)と飯田氏(左)、鈴木市長(中央右)ら

福祉施設に大相撲招待券 遊技場組合らが寄贈

 県遊技場協同組合と神奈川福祉事業協会、藤沢遊技場組合の3者は25日、4月に秋葉台文化体育館で開催される大相撲藤沢場所の招待券31セットを藤沢市に寄贈した。

 当日は県遊技場組合・福祉事業協会の代表、伊坂重憲氏の代理として、藤沢場所勧進元の最上重夫氏と、市遊技場組合代表の眞邉貴大氏の代理として事務局長の飯田高正氏らが出席。最上氏は30回の藤沢場所、連動した20回の献血活動に触れ「社会貢献として頑張っていきたい」などと決意を語った後、鈴木恒夫市長に目録を手渡した。

 鈴木市長は「福祉関係者も大相撲を見て元気をもらえている」などと感謝の意を伝えた。

 招待券は愛の輪福祉基金を通して市内福祉施設利用者に贈られる。

講師の動きに合わせて国際手話を実践する参加者

手話でつなぐ国際交流 デフリンピックに向け

 神奈川県聴覚障害者福祉センター(藤沢933の2)で20日、東京2025デフリンピックに向けた「国際手話講座」の中級編が開かれた。

 「きこえない、きこえにくい人のためのオリンピック」として開かれている総合スポーツ競技大会のデフリンピック。国際ろう者スポーツ委員会が4年ごとに主催し、100周年の今年は東京が舞台となる。日本での開催は初めて。

 講座は、デフリンピックを通じた国際手話の理解促進と大会のボランティアとして活動できる人材の育成を目指し、昨年12月から来月にかけて全12回実施。県内在住・在勤・在学のろう者や日本の手話通訳者など、国際手話によるあいさつや自己紹介といった初級をマスターした20人が参加している。

 国際手話とは、ろう者の国際交流を目的に、各国の手話をもとにして作られた手話のこと。8回目の講座となった同日は、講師が指導するなか、日程の案内など海外のろう者とのコミュニケーションに必要な表現を実技で学んだ。

 「日本でのデフリンピック開催を聞き、世界中のろう者とコミュニケーションが取れたら」と参加したろう者の女性は、「最初は覚えられるかなと不安だったが、講師の教え方が上手く、楽しみながら学べたので、ここにきてよかった」と講座の感想を話した。

県新人大会で優勝した清流高校女子サッカー部(提供)

12年ぶり新人大会制す 清流高校女子サッカー

 「第31回神奈川県高等学校女子サッカー新人大会」の決勝戦が9日、保土ケ谷公園サッカー場で行われ、県立藤沢清流高校(大鋸)の女子サッカー部が12年ぶり3度目の優勝に輝いた。

 県の高校女子サッカーにおける3大大会(新人大会・総体・選手権大会)の一つである同大会。今年度は19校がエントリーした。清流高校は2012年度の優勝以来、頂点を逃してきた。

 準決勝では、全国制覇の経験もある星槎国際湘南と対決。先制されるが追いつき、突き放されても追いすがり、延長で貴重な1点をもぎ取り、3対2で勝利した。チームを率いる渋谷俊和監督も「あの試合が本当に大きかった」と振り返る。勢いをそのままに臨んだ桐蔭学園との決勝戦では、素早く先制し堅実な守備で追撃を最小限に抑え2対1で栄光を掴んだ。主将の小川歩菜さん(2年)は「初めての優勝でうれしいと同時にホッとしました」と笑顔をみせる。新人大会の優勝により、4月のインターハイ(総体)県予選では第1シードでの参戦となる。

 県の女子サッカー大会では、選手層が厚く設備が整う私立高校の活躍が目覚ましい。そんな中、選手の個性を見極め「育てて勝つ」をモットーにする同校。小川主将は「総体も優勝」と目標を掲げる。

全国大会に出場する(右から)谷口さん、中村さん、平井さん、片山さん

全国で健闘誓う 藤沢ジュニアソフト

 千葉県白子町で3月30日(日)から31日(月)にかけて行われる「第24回全国小学生ソフトテニス大会」に、藤沢市を拠点に活動する藤沢ジュニアソフトテニスクラブの5年生メンバーが出場する。

 秦野市で昨年11月に行われた神奈川県予選では、男子の部で中村航大さんと谷口漸さんのペアが3位に、女子の部で平井英渚さんと片山なつさん(丹沢ジュニアソフトテニスクラブ)の混成ペアが4位に入賞し、全国への切符を手に入れた。

 4人にとって初の全国大会。中村さんは「緊張するけど、コースをしっかり狙って一つでも多く勝ちたい」と気合を入れる。谷口さんは「前衛なので相手を良く見たい」と冷静に大一番に臨む。コーチから粘りのプレーで接戦に強いと評される平井さんは「楽しみ」と笑顔。混成ペアではあるが、ペアの息もピッタリの片山さんは「声をしっかり出して、ミスをしないように丁寧に」と自分に言い聞かせる。鈴木雅史代表は「初戦から強豪との戦いになるが、強い選手のプレーは勉強にもなる。皆に頑張ってもらいたい」と話す。

サンパールでスポーツ 藤沢駅前で体験イベント

 藤沢駅北口サンパール広場で3月1日(土)と2日(日)、「FUJISAWA SPORTS PARK」が開かれる。

 今回のテーマは「知る・見る・体験する〜スポーツ活動の充実をはかろう!」。会場では球技が楽しめるオリジナルケージが設置され、さまざまなスポーツ体験のほか、地元スポーツチームのPRブースが出店する。

 時間は午前10時から午後4時(2日は午後3時まで)。雨天時は北口地下広場で縮小開催。参加無料。問い合わせは同実行委員会【電話】0466・23・1680。

家族で学ぶ金融 3月8日にセミナー

 お金のことを楽しく知る「家族で学ぶ金融教育セミナー」が3月8日(土)、藤沢商工会館ミナパーク3階で開催される。時間は午前10時から正午(受付9時30分から)、参加費無料。主催は藤沢ロータリークラブ職業奉仕委員会。

 当日は、「チャレンジ!おかしの株式会社」と題しておかしの新商品を作って会社経営に挑戦する。対象は小学4年生から6年生(要保護者同伴)。持ち物は筆記用具。5月24日(土)には、小学1年生から4年生対象のセミナーも開催予定。詳しくは【メール】info@fujisawa-rotary.comへ。

親子で楽しむ藤沢宿 落語や浮世絵すりなど

 御殿辺公園から遊行寺までの地域を会場にした「藤沢宿まつり」が3月2日(日)に開かれる。

 江戸時代に東海道五十三次6番目の宿場町として賑わった藤沢宿。建物など今もその風情を残す地域を活性化させようと毎年開催されている。

 当日は、御殿辺公園でダンスや演奏などの舞台プログラムが行われるほか、昔懐かしい遊びの出店が並ぶ。

 ふじさわ宿交流館での浮世絵すり体験や、済美館でのジオラマ等の展示があるほか、白旗神社境内ではフードパークも登場する。

 遊行寺本堂では、桂歌助さんの無料落語会(定員80人※午前10時から整理券配布)が開かれるほか、大書院での抹茶体験や、境内での蚤の市、紫雲閣での写経会(500円)もある。

 詳細は主催の「旧東海道藤沢宿まちそだて隊」のフェイスブックで。

4会場でひな飾り 展示やワークショップ

 春の風物詩であるひな飾りを楽しむ「藤沢のひなまつり2025」が藤沢や西富の4会場で開催されている。

 遊二自治会館(藤沢667)では「ばあばのひなまつり」が3月2日(日)まで、時間は午前10時から午後4時。旧桔梗屋(藤沢1の1の9)ではワークショップや桃の花アートなどが3日(月)まで、時間は午前10時から午後4時。古民家カフェ蔵まえ34(藤沢34)は3日(月)まで、時間は午前11時から午後4時。ふじさわ宿交流館(西富1の3の3)は2日(日)まで、時間は午前9時から午後5時。1日(土)には、展示会場を巡る「藤沢のひなまつりツアー」も開催。午前10時からと午後2時半からで各回定員20人。参加費千円。申し込みはふじさわ宿交流館【電話】0466・55・2255。

市長動向 鈴木恒夫藤沢市長

2月17日▽市議会本会議▽中山副市長▽藤沢商工会議所女性会創立35周年記念式典・祝賀会

2月18日▽さがみ農協藤沢南営農経済センタートマト選果機視察▽百歳訪問▽MOA美術館藤沢児童作品展巡回展▽明治小学校から藤沢市の子育て支援事業に対する12歳の提案集受領▽遠藤地区における防犯カメラ付き自動販売機お披露目式▽湘南ユナイテッド藤沢、門倉組、日欧事務機、リスト、湘南藤沢オーパから市立小・中・特別支援学校に対するバスケットボールの寄贈式▽藤沢簡易裁判所に横浜家庭裁判所出張所の併設を求める協議会署名活動

2月19日▽執務