茅ヶ崎・寒川版【3月7日(金)号】

下寺尾官衙遺跡群 国史跡10周年で記念事業 同時指定2市の関係者も

 茅ヶ崎市北西部と寒川町にまたがる遺跡で構成される「下寺尾官衙遺跡群」が国の史跡に指定されて10周年となるのに合わせ、記念事業が3月9日(日)、茅ヶ崎市役所分庁舎6階コミュニティホールで開催される。当日は、県内で同時に史跡指定をうけた川崎市、横須賀市の関係者も招かれ、専門家の講演や10年間の歩みと今後の保存・活用に関するパネルディスカッションが開催される。

 下寺尾官衙遺跡群では、約1300年前の役所(官衙)の跡や寺院跡、船着き場、祭祀場が発見された。相模国・高座(たかくら)郡の中心だったとして、2015年3月10日に国指定史跡となった。

 実はこの時「史跡橘樹官衙遺跡群」(川崎市)と、明治から昭和前期に当時の陸軍が首都・東京を防衛するために建設した砲台群で構成される「史跡東京湾要塞跡」(横須賀市)も同時に国史跡となった。

 「偶然だが、県内で3カ所の史跡が同時に国史跡になることは滅多にない。史跡保護に関する10年の歩みとこれからについてともに考えたい」(茅ヶ崎市社会教育課)と事業が企画された。

専門家の講演など

 記念事業「史跡のかこ・いま・これから―つながり・つなぎ・つたえる―」は3市教育委員会と神奈川県考古学会が主催。当日は3部構成で、第1部(午前10時から午後0時10分)では、文化庁の主任文化財調査官の近江俊秀さんが「史跡指定から10年を迎えて」、東京大学大学院准教授の松田陽さんが「史跡の活用」と題して、記念講演を行う。

 第2部(午後1時から3時20分)では、各史跡の指定までの道のりや指定後の取り組みについて、それぞれの市から事例報告が行われる。

 また第3部(午後3時30分から4時50分)では、松田さんをコーディネーターに、近江さんや報告者による史跡の保存と活用をテーマにしたパネルディスカッションが行われる。

 茅ヶ崎市社会教育課では「文化財の価値を守り受け継ぐことを考える機会になれば」と話す。

 入場は無料で別途資料代1000円(県考古学会員500円)。予約不要で、定員は当日先着200人。(問)同課【電話】0467・81・7226

寒川町新年度予算案 一般会計は4年連続増加 教育費に約27.5億円

 寒川町は2月26日、定例記者会見を開き、2025年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度より20億2000万円増(11・5%増)の196億4000万円で、国民健康保険事業など4事業の特別会計を合わせた総額は、317億8842万2000円(6・5%増)となった。4年連続で過去最大となった当初予算案は、3月28日まで開催されている町議会第2回定例会3月会議に上程され、審議される。

歳入

 歳入の約5割を占める町税は総額91億9370万円で、前年度より4億1000万円(4・7%)の増加。個人町民税は、納税義務者数の増加や個人所得の増加傾向などを踏まえ、前年比1億6380万円増の27億280万円。法人町民税は、町内法人へのアンケート調査結果などを踏まえた企業収益の動向などから前年比4600万円増の6億600万円とし、町民税全体では33億880万円を見込む。

 町債は、健康管理センター代替施設の建設に伴う公共施設再編計画実施事業債の減少などがあるものの、茅ヶ崎市消防署宮山出張所建設や消防緊急通信指令システムの整備などが増加となり、町債全体は14億9500万円(31・0%増)となる見通し。

歳出

 歳出では、民生費は、倉見幼稚園の認定こども園化整備事業完了に伴う補助金2億1048万円(皆減)の減少などがあるものの、児童手当扶助料が2億9500万円の増加となるなど、全体で前年比4億9068万円増の72億4549万2000円。商工費は、デジタル地域通貨さむかわPayのキャンペーン実施などにより、商工会補助金が1億168万円の増加となるなど、全体で3億7390万5000円。教育費は、グローバル教育の学習端末更新や各小学校体育館の屋根改修工事など、前年比3億7352万円増の27億5549万円を計上した。

組織を見直し

 町では、来年度が「総合計画2040第2次実施計画」の開始年度になることから、各事業の「効果的な推進」に力を入れるとする。それを踏まえ、町長室、資産経営課、子ども政策課、生涯学習課を新設する。

アトリエ・福祉施設「キキ・クリエイティブ」の代表を務める 北澤 桃子さん 茅ヶ崎市在住 42歳

アート広がる障害者の可能性

 ○…知的障害や精神障害のある人などが得意なことを生かして創造的に暮らせる社会を目指す、福祉施設兼アトリエ「キキ・クリエイティブ」(平塚市明石町)の代表を務める。併設するカフェ・ギャラリーでは3月28日(金)まで「細密画と職人芸の世界」展を開催。「それぞれのアーティストの世界観や個性が詰まっている。好きを極めて『職人芸』ともいえる作品は、思わず目を惹かれるものばかり」とにこり。

 ○…茅ヶ崎市出身。高校卒業後、都内で働きながら趣味だったデザインの知識を独学で深めていった。「地元に戻ってこれを生かした仕事をしよう」と、福祉施設で障害のある人のアート作品を商品として開発する仕事に就いた。「自閉症の人が創ったアート作品を初めて見た時、世界に知られるアーティストにも引けを取らない感動を覚えた。そんな作品をたくさんの人に見てもらいたいという思いで仕事をしている」

 ○…2022年に独立。アトリエに加え、一般の人が気軽にアートに触れられるようにとカフェやギャラリー、キッズスペースを併設した。今では約80人が所属しにぎやかな日々。利用者から「ももちゃん」の愛称で親しまれる姿に信頼関係がうかがえる。「障害の有無に関係なく大切な同僚」とほほ笑む。

 ○…企業とコラボし、商品のパッケージを所属アーティストがデザインするライセンス許諾事業を展開している。ライセンスの使用料は画材費などでアーティストに還元される仕組み。同施設や取り扱いショップなど全国約100店舗で利用者が描いたイラストがパッケージとなったチョコレートやコーヒーが販売されている。「こうした取り組みを通して作品を世界に広めていきたい」

大好きな植物を前に笑顔を見せる鈴木くん

小出小3年鈴木惺也くん 植物画コンクールで入賞 キノコ愛溢れる作品が高評価

 茅ヶ崎市立小出小学校3年生の鈴木惺也くんがこのほど、国立科学博物館主催の「第41回植物画コンクール」の小学生の部で筑波実験植物園長賞を受賞した。

 同コンクールは子どもの観察力や理解力を育むことを目的としている。小学生の部と中学・高校生の部の2部門からなり、今回は783点の応募作品から文部科学大臣賞、国立科学博物館長賞、筑波実験植物園長賞が各1点ずつ、そのほか佳作が各10点、準佳作が各20点選ばれた。

 鈴木くんが描いたのはレース状のマントをまとったような姿が特徴の「マントカラカサタケ」というキノコ。幼菌から成菌、老菌と呼ばれる成長過程とともに独特な形状や傘の部分の柔らかな質感を丁寧に描いた作品で、観察力や色彩の表現の美しさが高く評価された。

 「学校の黒板に貼ってもらったり、家族や友達に上手だねと言われたりしてうれしかった」と笑顔を見せる。

植物が大好き

 鈴木くんがキノコに興味をもったのは3歳ごろ。コロナ禍で幼稚園が休園になり、外出できない間に見られるようにと買ってもらった図鑑を眺めているうちに「形が面白くて、もっと知りたくなった」という。次第にキノコだけでなくさまざまな植物にも興味を持ち始め、小学生になると野外観察会をメインとする神奈川キノコの会や里山公園倶楽部などに所属。活動を通して出会う人たちから植物やキノコについて学んできた。

 今では近所の里山公園へ観察に行ったり、学校で友達と山菜狩りをしたりしているほか、休日にはまだ見たことのない植物を捜しに家族で県外まで出向き、お気に入りのものをスケッチしている。受賞作「マントカラカサタケ」も3年間捜し続けて昨年やっと茨城で発見し、スケッチしたものだった。

 「またコンクールに出してみたい」という鈴木くん。「次はどんなキノコを描こうかな」と目を輝かせた。

賞状を手にする清水さん(左)と杉崎さん

茅ケ崎警察署 特殊詐欺防止に感謝状 積極的な声がけが奏功

 特殊詐欺の被害を未然に防止したとして茅ケ崎警察署(奈良英俊署長)が、2月18日に第一生命保険(株)関内営業オフィスの杉崎和代さんに、25日には茅ヶ崎松が丘郵便局の清水弘之さんに感謝状を贈呈した。

長時間の電話疑う

 杉崎さんは1月24日に寒川町岡田在住の、80代女性宅を訪問した際、電話で個人情報を伝えていたことなどから詐欺を疑い、警察に通報した。

 電話は警視庁をかたって「極秘捜査リストに名前が入っている。家族にも伝えてはいけない」という架空請求の内容だったという。

 杉崎さんは、同社の方針で詐欺撲滅チラシを配布していたこともあったというが「まさか自分がその場に居合わせることになるとは。怖かったがお客様のことを思って行動し、未然に防ぐことができて良かった」と話した。

電話しながらATMへ

 清水さんは2月10日、閉店間際にシャッターを閉めようとしていたところ、携帯電話で話しながらATMを操作している70代の女性客を発見。「これは」と思った清水さんは声をかけ、手続き理由など具体的な内容を確認し通報。有名銀行の行員を名乗る還付金詐欺の手口だった。

 清水さんは「今まで何件もお声掛けさせていただいている。よく知っているお客様だったので、被害を防げて良かった」と話した。

 奈良署長は「どちらも仕事に対する意識の高さやひたむきさが表れた事例。不審なことがあったらまずは警察に連絡を。引き続き協力をお願いしたい」と話した。

インタビューに答える奈良署長

茅ケ崎署武道始式 新たな形で街頭活動活性 同署に効果を検証

 茅ケ崎警察署(奈良英俊署長)では、「警察力を交通事故防止や治安維持に充てるため」として、例年正月に開催していた武道始式の開催方法を見直し、神事のみの開催に変更した。結果を検証すべく同署に話を聞いた。

 --茅ケ崎警察署では、従来の武道始式を見直し、神事のみの開催に変更したとのことですが、どのような理由でしょうか?

 奈良署長「近年、特殊詐欺や強盗事件など、社会情勢や治安情勢が変化しており、神奈川県警としても、それに的確に対応し、人的リソースを有効に活用していくという方針を出していました。そこで、当署でも武道始式の在り方について検討を重ねた結果、従来の形式では、多くの警察官の労力が、当日だけでなく準備段階から費やされること、また、武道始式そのものが『見せる』要素が強く、本来目的としている訓練に注力できないという意見が多く上がりました。地域住民の皆様にとって本当に必要なのは、警察官が街に出て、犯罪や事故を未然に防ぐ活動であるという結論に至り、大幅に内容を縮小して開催することにしました」

前年比数千件増街頭活動に手応え

 --実際に見直しを行った結果、どのような成果がありましたか?

 奈良署長「街頭活動に注力できた結果、昨年12月から今年1月までの期間、警察官が自宅や会社を訪問する巡回連絡は前年同期比で約4000件、登録番号の確認や安全運転を呼びかける自転車への声掛けは約3000件増加しました」

 --具体的な成果としては、どのようなものがありますか?

 交通課長「自転車が関係する人身事故の割合が前年から11ポイント減少しました」

 奈良署長「年末年始の寒川神社や駅伝の警備に当たった署員の休暇も取得しやすくなり、ワークライフバランスの充実にもつながりました」

スピード逮捕攻めの活動も

 --その他には、どのような効果がありましたか?

 奈良署長「路上強盗犯や不同意わいせつ未遂犯などを迅速に逮捕することができました。また、2023年から関東一円で40件ほどの窃盗を繰り返した犯人も逮捕しました。地域を守る活動だけでなく、『攻め』の活動もできました。従来の武道始式にもさまざまな効果はありましたが、有事即応するため、新しい形で行った際の実証ができたと考えています」

 --一方で、自転車盗が増加しているとのことですが?

 地域課次長「はい、残念ながら自転車盗は前年比約3割増となっています。盗まれた自転車の7割が無施錠でした。必ず施錠し、できればダブルロックで対応していただきたいです」

 --特殊詐欺の被害状況はいかがでしょうか?

 生活安全課係長「今年に入って特殊詐欺は7件発生し、被害額は4000万円を超えています。また、SNS型投資・ロマンス詐欺は3件発生し、被害額は7300万円を超えています。タンス預金など、現金が手元にあると話がすぐに進んでしまう。電話やSNSでお金の話があったら、詐欺だと思って注意してください」

 --最後に、今後の茅ケ崎警察署の取り組みについて教えてください。

 奈良署長「2月にはバイクの死亡事故がありましたが、引き続き、赤色灯をまわしながら巡回する『レッド作戦』などを展開し、警察官の姿を見せることで犯罪や事故の抑止につなげていきたいと考えています。安心・安全なまちづくりに努めてまいります」

樋口社長の講演に聞き入る参加者=2月20日、茅ヶ崎商工会議所

ハイテクメイト湘南 「環境をビジネスの機会に」 太平電気・樋口社長が講演

 湘南地域を拠点とする異業種企業による交流グループ・ハイテクメイト湘南の2月度例会が2月20日、茅ヶ崎商工会議所で開催された。今回は太平電機の樋口公平社長が「『環境経営』の時代へ〜脱炭素とネイチャーポジティブ弊社の取り組み」と題して講演した。

 脱炭素の取り組みについて樋口社長は中小企業の約45%が着手していない現状に言及。「欧州では二酸化炭素の発生が少ない製品が選ばれる」とする海外事情を紹介し、環境税の導入が増えている状況も説明した。

 加えて、同社が温室効果ガス排出量の実質的ゼロを指す「カーボンニュートラル」の達成により燃料費の抑制につなげた点に触れ、今後も脱炭素を生かした営業戦略に注力していく意向を示した。樋口社長は「環境をビジネスチャンスに。全ての取り組みはSDGsに通じる」とし、参加者に理解を呼び掛けた。

人生の門出 乾杯で祝う 10日、茅ヶ崎市役所で

 茅ヶ崎市は3月10日(月)、「乾杯セレモニー」を開催する。

 これは市役所で婚姻届や出生届などを提出し、人生の新たなスタートを切った人たちを、高級茶で乾杯して新たな門出を祝おうというもの。

 「本物のお茶を伝える」ことを理念に「茶宴」「愉茶」という新しい生活様式・文化の普及を目指す「一般財団法人ロイヤルブルーティー・茶宴・愉茶振興会」の提案で実現した。

 当日は茅ヶ崎市内にアトリエがある「ロイヤルブルーティージャパン」が製造した高級茶で、国際線のファーストクラスやG7伊勢志摩サミット、G20大阪サミットなどでも公式ノンアルコールとして提供された「プレミアムボトルドティー」をワイングラスで乾杯できる。

 セレモニーは、午前10時から正午までと、午後1時から3時までの2回、同市役所本庁舎1階の市民ふれあいプラザで。参加無料で、事前申し込みも不要。来場者には届出の窓口で案内される(商品がなくなり次第終了)。

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里山公園の風景=提供

ギャラリー木の実 里山の四季描く 祖父江さん水彩画展

 茅ヶ崎市東海岸南在住の祖父江豊さん(80)の作品展「YUTAKAの描いた風景 水彩画展 里山の四季」がギャラリー木の実(茅ヶ崎市芹沢2129、腰掛神社そば)で開催されている。期間は第1週が3月10日(月)まで、第2週が13日(木)から17日(月)まで。展示時間は午前10時から午後5時まで。

 祖父江さんは定年退職後にスケッチを始め、10年あまりで約700点の水彩画を制作した。期間中は里山公園の風景を中心に、湘南海岸から望む烏帽子岩や江の島などを描いた42点を展示する。

 祖父江さんは「最初で最後の個展です。多くの方に見てもらえたら」と話している。問い合わせは祖父江さん【携帯電話】090・3693・3046へ。

寒川町議会 正副議長決まる 任期は2年を予定

 寒川町議会は2月28日、2025年町議会第2回定例会3月会議において、議長に岸本優氏(50)=無所属=、副議長に山上秀樹氏(64)=同=を選出した。任期は2年を予定。

 岸本氏は2015年に初当選し、現在4期目。東海道新幹線新駅対策特別委員会委員長、2023年度予算特別委員会委員長、議会運営委員会副委員長などを歴任。

 山上氏は2021年に初当選し、現在2期目。建設経済常任委員会副委員長、2022年度決算特別委員会副委員長などを歴任した。

 岸本氏は「実りの多い議論の場となり、町民サービスの向上に努めていけたら」と話した。

家庭で7日分の備蓄を 食料、水、トイレなど

 自治体では大きな災害への備えとして、家庭で最低限7日分の備蓄を呼びかける。

【1】食糧品:主食(乾パン、インスタント食品、乾燥米を使った五目ご飯、レトルト食品のおかゆ、パックされたもち等)、副食(梅干し、缶詰、味噌、醤油、塩など)、子ども、乳幼児に必要なもの(粉ミルク、離乳食、おやつ)

【2】水:飲料水(1人1日3リットルが目安。ペットボトルに入ったミネラル水は飲料水のほか、けがをした場合に傷を洗浄するのにも役立つ。ビニール製飲料水袋やポリタンクは、給水車から給水を受け、自宅等に持ち帰るときに必要、生活用水(浴槽や洗濯機に汲み置き洗濯、トイレなど生活用水に使用)

【3】トイレ:簡易トイレや汚物処理セット、組み立て式の簡易トイレと汚物処理セット(袋、凝固剤、消臭剤等)、乳幼児用紙おむつ

【4】その他:卓上カセットコンロ(煮炊きに重宝します。ガスボンベなどの燃料も一緒に備蓄を)。

 また、貴重品や食料、下着類など、避難所に避難を決めた際の「持ち出し品」の準備を。

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山本さんが撮影した輪島市の倒壊したビル=提供

能登の現状知る写真展 8、9日 萩園いこいの里

 高齢者福祉施設・萩園いこいの里(茅ヶ崎市萩園1215の4)で3月8日(土)・9日(日)、震災写真展が行われる。時間は午前9時から午後4時(9日は3時30分)まで。入場無料。

 東日本大震災を受け、2013年から「あの日をわすれない」と題して開催している写真展。今回は昨年の能登半島地震以降、6回にわたり現地を取材で訪れたフォトジャーナリストの山本宗補さんが撮影した写真40点を展示する。

 問い合わせは同所【電話】0467・88・7513へ(受付は午後4時30分まで)。

耐震診断・補強に補助金

 茅ヶ崎市と寒川町は木造住宅の耐震診断と耐震補強に対する補助金を設けている。

茅ヶ崎市

 茅ヶ崎市の耐震診断の補助は1981年5月31日以前に着工した旧耐震基準の木造住宅で【1】所有かつ居住していること【2】所有かつ所有者の配偶者または一親等の親族が居住していること【3】所有していること、のいずれかに該当する一戸建て住宅、長屋、兼用住宅などが対象。条件を満たすと市登録の耐震診断士による診断を受けることができる(費用は一律税込10万8900円)。世帯全員が65歳以上の高齢者かつ市民税が非課税の場合は自己負担額9900円、それ以外の人は自己負担額3万5900円。

 診断の結果、評点が1・0未満(倒壊する可能性がある)と診断された木造住宅の耐震補強工事にかかる費用の2分の1(上限50万円)が補助される(65歳以上の高齢者世帯等は20万円割り増しされ最大70万円)。

 現在、同制度が盛り込まれた2025度予算案が市議会で審議中。例年、新年度の受付はゴールデンウィーク頃から。詳細は、市建築指導課建築安全担当【電話】0467・81・7185へ。

寒川町

 寒川町では、1981年5月31日以前に着工した旧耐震基準の木造住宅の耐震診断費用の2分の1(上限5万円)、耐震診断の結果、評点1・0未満の建物の耐震改修工事の設計や工事費用の2分の1(上限50万円)、木造住宅の除却工事の設計や工事費用の2分の1(上限50万円)を補助する制度を設けている。

 希望者は寒川町役場本庁舎3階都市計画課で毎月第3水曜日に開催されている無料相談へ。午前10時から午後4時(昼1時間除く)。先着5人の事前予約制で各1時間程度。同町でも現在、新年度予算が町議会で審議中。詳細は、町都市計画・開発指導担当【電話】0467・74・1111へ。

(上)災害時に飼い犬を建物に運ぶトレーニング(下)会場を沸かせたタレントのみやぞんさん

ペットと備え 理解深める 体験イベントなど盛況

 災害時にペットを守る知識や理解を深めるイベント「ペットと一緒に防災体験inちがさき」が1日と2日、茅ヶ崎市役所前広場で開催された。

 会場では災害時にペットと一緒に避難する際のトレーニング法や、ペットを呼んで「呼び戻し」をする体験イベントなどが実施された。トークショーでは、保護犬を迎えるなど愛犬家で知られるタレントのみやぞんさんも登場。ペットへの愛情たっぷりのトークなどで楽しませた。会場にはペット防災に関するブースのほか、キッチンカーも並び、参加者はペットと思い思いにイベントを楽しむ姿が見られた。

 主催した旭化成ホームズのLONGLIFE総合研究所所長・河合慎一郎さんは「災害に強く、ペットと共に暮らす住まいづくりに取り組んできた。今後も行政と協力しイベントなどで市民に貢献したい」と話した。

取り付けのイメージ=提供

茅ヶ崎市 家具の転倒防止を支援 高齢、子育て、障害者世帯を対象

 茅ヶ崎市では一般社団法人神奈川県建築士事務所協会茅ヶ崎・寒川支部と協定を結び、「家具転倒防止金具等の取付け支援」を行っている。対象は65歳以上の人、12歳以下の子ども、障害のある人が居住する世帯(どれか1つでも該当すれば可)。

 受付は同市役所建築指導課建築安全担当に電話で「名前・住所・電話番号・希望日時」を連絡。その後、工務店等による現場調査から、金具の取り付け方法の打ち合わせと費用の提示が行われる。調査時に「家具転倒防止金具取付申請書」を提出し、市役所から「決定通知書」が送付された後、取り付けとなる。

 現場調査や取り付けは無料だが、金具代等の実費負担がある(特殊な取付け方法や下地が必要な場合は別途費用の負担が発生する)。金具代等の費用は取り付け完了後工務店に直接支払う。

 問い合わせ・申し込みは同課【電話】0467・81・7185へ。

ブランチ茅ヶ崎 楽しみ学ぶ防災 川柳とスタンプラリー

 ブランチ茅ヶ崎(茅ヶ崎市浜見平3の1)で防災イベント「みんなで防災について考えるACTION14」として、「防災川柳コンテスト」と「防災クイズ デジタルdeスタンプラリー」を開催している。

 防災川柳は、専用申込フォームから川柳や込めた思いなどを入力して申し込む。3月11日(火)まで受け付けており、優秀作品の発表は21日(金)。選出された人には、石川県の特産品を集めた応援セットが進呈される。

 スタンプラリーは16日(日)まで開催中。施設内の5カ所に掲出された二次元コードが付いたポスターを探して読み込み、防災クイズに全問正解すると、抽選で「防災カードゲーム シャッフル+」が当たる。

 スマイルアクションと題し、東日本大震災の翌年2012年から始まった復興支援イベントで、今年で14回目を数える。復興支援だけにとどまらず、防災・減災への取り組みや、子ども食堂の支援などさまざまな形の支援を続けている。

 問い合わせは同施設【電話】0467・81・5130へ。

買い物がてら「備える」 13店舗で啓発フェア

 災害への自助の備えに役立ててもらおうと、茅ヶ崎市は市内の店舗と連携して「ちがさき備えるフェア」を3月16日(日)まで開催中。大型商業施設とスーパーマーケットなどの全13店舗で非常食や家具の転倒防止器具などの防災グッズ販売や防災資料の配布を行っている。3月8日(土)・9日(日)・15日(土)・16日(日)には、そよら湘南茅ヶ崎で防災クイズラリーを実施する。

 実施場所と催しの内容は表のとおり。

(問)市防災対策課【電話】0467・81・7127

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Ke Aloha Momi Hula Circle男性クラスKoa

◆活動内容

 「和気あいあい」がモットーのフラダンスサークルです。

◆メッセージ

 藤澤先生のご指導のもと、ダンスイベントや音楽イベントにも積極的に参加して、ステージ出演を楽しんでいます。最近、男性フラダンスが注目されるようになってきました。男性の皆さん、ぜひ一緒にフラダンスやってみませんか?

クリエイターシティ・チガサキ アート文化でまちづくり キックオフシンポにRyu Ambeさんら 3月30日 市役所で

 茅ヶ崎市は、誰もがクリエイターとなり、アートや文化を通じてまちが元気になることを目指し、「クリエイターシティ・チガサキ」の形成に取り組んでいる。そのキックオフシンポジウム「文化×創造力で未来をつくる」が3月30日(日)、茅ヶ崎市役所本庁舎4階会議室で開催される。午後2時から4時まで。

 基調講演は、和光大学の伊藤隆治教授が「環境デザイン〜地域から発信するものとは〜」と題して行う。アクアマリンふくしまのデザイン総合監修などを務めた伊藤教授の経験から、施設と地域を結びつけ、その魅力を発信していく方法を語る。

 また「FUN クリエイティブで楽しもう」をテーマにパネルディスカッションも行われる。ファシリテーターはフリーアナウンサーの政井マヤさん。パネリストには、茅ヶ崎市の中心市街地にある「雄三通り」にストリートアートを描き、まちの賑わいを創出している市出身アーティストのRyu Ambeさん、イラストや壁画アートなどでまちの活性化を推進しているプレンティーズの長谷川裕代表取締役が参加。クリエイターと地域が一緒に取り組むまちづくりについて語り合う。

 シンポジウムは参加無料。3月13日(木)まで、市ホームページから受け付けている。定員は80人。抽選結果は、メールにて申込者全員に通知される。

 問い合わせは市文化推進課【電話】0467・81・7148へ。

2月23日時点の河津桜=提供

小出川桜まつり追加開催 3月7日・8日、10時から14時まで

 河津桜が楽しめる「小出川桜まつり」が3月8日(土)と9日(日)に追加開催される。場所は茅ヶ崎市西久保橋から萩園橋の小出川沿いで、午前10時から午後2時まで。雨天中止。花とともにくらす会主催。

 春の風物詩として、地域で親しまれてきたこの催し。今年は2月22日から3月2日までの開催を予定していたが、例年より桜が遅咲きであったため追加開催が決まった。

 約70本の河津桜とともに富士山、箱根連山、丹沢山の眺望が楽しめるほか、キッチンカーの出店も予定されている。

 「見頃を迎えますのでぜひお越しください」と同会の金子孝一会長。

 アクセスはコミュニティバス鶴嶺循環市立病院線北コースで「萩園橋」停留所下車後、北へ徒歩6分。

(問)金子会長【携帯電話】090・8726・7644

こどもファンド発表会 6団体の活動を報告

 子どもたちの主体的な活動をサポートする「ちがさき・さむかわこどもファンド2024」の活動発表会が3月8日(土)、茅ヶ崎市役所分庁舎6階コミュニティホールで開催される。午後1時30分(1時開場)から5時。入場無料で出入り自由、手話通訳あり。

 当日は、今年度活動してきた6団体(活動団体は【1】ゴミをなくそうチーム「ゴミ拾い」【2】未来の茅ケ崎プロフェッショナルズ「子どもが楽しみながらお仕事の世界を体験」【3】バイバイプラスチック「バイバイプラスチック」【4】香川小学校4年3組「行ってみよう!香川商店街」【5】茅ヶ崎勝手に観光大使「観光客に茅ヶ崎の良い所、場所を紹介する」【6】East Clean Project「環境問題にアプローチ&シェア」)が活動を報告する。同ファンドのこれまでの活動紹介や、表彰式も行われる。

 問い合わせは主催するNPOサポートちがさき【携帯電話】080・6255・7546へ。

戦没者を追悼 戦後80年で不戦誓う

 「第71回茅ヶ崎市戦没者追悼式」が1日、茅ヶ崎市コミュニティホールで行われた。

 初めに、佐藤光市長が追悼の言葉を述べ、「尊い命が犠牲になったことを忘れず、これからも茅ヶ崎から国際社会に向けて平和を発信し続けたい」と決意を示した。

 戦没者に対する黙とうの後、遺族会の宮山潤身会長があいさつ。「明治時代から第二次大戦の終戦までの80年は戦争に明け暮れた時代だった」とした上で、「今こそ、私たち遺族が戦争の悲惨さ、平和の大切さを改めて伝えていかなければならない」と呼びかけた。

 当日は茅ヶ崎公園内の平和の礎で自由参拝も行われ、多くの花が手向けられた。

寒川中、寒川東中合同コンサート 3月31日 茅ヶ崎市民文化会館で開催(入場無料)

 寒川中学校と寒川東中学校の吹奏楽部が3月31日(月)、茅ヶ崎市民文化会館大ホールで「合同バンドスプリングコンサート」を開催する。

 午後1時開場、1時30分開演。入場無料で1階席全席自由。未就学児も観覧可能(親子室利用も可)。

 プログラムは、「マードックからの最後の手紙」、「吹奏楽のためのバラード第1番『風雪の詠』」、「ポップステージ」、「サザンオールスターズ・メドレー」など。

 同校では「生徒たちの練習の成果をぜひ聴きに来てください」と来場を呼びかけている。

 問い合わせは、寒川中学校(代表顧問・望月さん)【電話】︎0467・75・0051へ。