小田原・箱根・湯河原・真鶴版【3月8日(土)号】
紙芝居を読む北村代表と児童

おはなしポケット 佐喜太郎の功績、紙芝居で 前羽小で読み聞かせ

 小田原市立前羽小学校の図書ボランティアグループ「おはなしポケット」が2月28日、6年生を対象に朝の読み聞かせを行った。卒業を控えた児童にとって最後の読み聞かせとなった今回は、前羽村(現・小田原市前川)の医師・浅羽佐喜太郎(1867―1910)を題材にした紙芝居が読まれた。

 同グループは約30年前に同校PTA有志が結成。学校の図書室や市立図書館などで選んだ絵本を中心に、月1回読み聞かせを行っている。

 紙芝居の題材となった浅羽佐喜太郎は、静岡県袋井市に生まれ、帝国大学医学大学を卒業した後、前羽村に医院を開業した。経済的に困難な患者には、無償で治療を行ったという。当時、日露戦争後の日本に援助を求めて来日したベトナム人留学生らにも手を差し伸べ、その一人がベトナム独立運動の指導者のファン・ボイ・チャウだった。日本は当時、フランスと同盟を結んでおり、フランスの植民地支配下にあったベトナムの独立運動家の支援が禁じられていた。そのため佐喜太郎は関連する資料を残さず、功績が知られることはなかった。

 2021年、前川出身で江戸民具街道博物館の秋澤達雄館長や有志が、佐喜太郎の功績を伝える小説『"約束の海"浅羽佐喜太郎物語』を出版。有志の一人が同グループのメンバーの関係者だったこともあり、地元の偉人の功績を児童に知ってもらい、自分は何ができるか考えて行動できる人に成長してほしいとの願いから、今回のテーマに選んた。

 紙芝居は、同小説をもとにしており佐喜太郎の娘・ゆき江が父の生涯を紹介する構成になっている。医師としての献身的な姿勢や、ファンとの友情が描かれ、児童は真剣な表情で聞き入っていた。

 読み聞かせの後、児童からは「名前は知っていたけど、より詳しく知ることができた」、「人のために考えて行動していきたいと感じた」と感想が寄せられた。

 同グループの北村千波代表は「浅羽さんの活動を例に、自分に何ができるかを考えるきっかけになれば」と話した。
最新号「小田原城本丸・二の丸」

小田原市文化財課 「遺跡探訪シリーズ」完結 歴史散策のガイドとして20号

 小田原市文化財課が発行しているガイドブック「小田原の遺跡探訪シリーズ」が、3月17日(月)に配布する20号「小田原城本丸・二の丸」で最終号を迎える。

 「小田原の遺跡探訪シリーズ」は、市内の遺跡を散策しながらその魅力を知ってほしいという思いから、埋蔵文化財の保存活用公開事業の一つとして、2006年から毎年発行している。各号3000部ほどで、市文化財課と城内にある郷土文化館で無料配布しているほか、市ホームページで公開している。

 ガイドブックはA5判で20ページ程度のカラー冊子。誰もが楽しく学べるようにと、解説文は時代の流れを意識して書かれている。また、発掘調査の写真や古地図などを多く使用し、視覚的に理解できるような工夫がされている。

 これまでに小田原城や石垣山の一夜城のほか、久野、国府津、下曽我、中里などの遺跡群を紹介。人気の号は在庫切れになるなど、市民に親しまれてきたが、事業開始から20年が経過し、「市内の主要な遺跡を紹介できた」ことなどを理由に、20号の発行をもって終了するとした。

 20号のテーマは「小田原城本丸・二の丸」。旧石器時代からの小田原城周辺地域の姿について、発掘調査の成果を踏まえながら詳細に解説している。同課の担当者は「今見えている小田原城とは異なる昔の姿が見えてくる。最新号を通して少しでも小田原の歴史を知っていただければ」と話した。

 同課は今後について、遺跡見学会やパンフレットの作成などを通して情報発信を続けたいとしている。最新号は3月17日から同課(市役所5階)と郷土文化館で配布する。

 問い合わせは、同課【電話】0465・33・1715(平日午前8時30分〜午後5時15分)。

令和6年度神奈川県看護教員表彰を受賞した 沼尻 波留美さん 小澤高等看護学院副学院長 69歳

看護の未来を育み続ける

 ○...看護教育の発展や向上の功績が認められ、神奈川県から看護教員表彰を受賞した。小規模人数の教育や地域密着の授業体制などが評価された。「名前では私がもらっているけれど、携わってくれたみんなのおかげ。『チーム小澤』で取り組んでいる教育が認められたんだと思います」と笑顔で振り返る。小澤高等看護学院に勤務して20年以上が経ったが、「もっと深めていきたいことがある」。意欲は尽きない。

 ○...看護の道を志したのは27歳の時。交通事故に遭い、リハビリが必要な状態に。症状が安定しない中、献身的に向き合ってくれた看護師の姿に「医療っていいな」と心を惹かれた。当時は小学校の教員だったが、「年齢的にもここで決断しないと」。すぐに看護学校に入学、30歳で看護師免許を取得した。

 ○...教師だった経験を生かしたいと、36歳で看護教員免許を取得。千葉で13年間教壇に立った後、小澤高等看護学院に。1学年30人程度の小規模な学校、「だからこそアットホームな教育ができるんです」。同法人の小澤病院は校舎の目と鼻の先、卒業生が勤務する姿を間近に見て、「気にかけていた子が水を得た魚のように活躍している。やはり学生は化けるんですよ」。教え子の成長に思わず目を細める。

 ○...ナイチンゲールの「病気になったその人を見なさい」という言葉を日頃から学生に伝えている。病気というフィルターを通して見るのではなく、その人自身と向き合いなさいという意味。「あまりに言いすぎて学生にうるさいと思われているかも」と大きく笑う。時に楽しく、時に厳しく学生に接する。「社会人としてのけじめを教えるのも教師の役目」、柔らかい笑顔から教育者としての信念が見える。
駅弁や総菜が並ぶ直売会場=2月9日

東華軒(小田原市) 駅弁「工場直売会」が人気 若手チーム発案の新企画

 駅弁や総菜等を製造販売する株式会社東華軒(小田原市西酒匂1の3の54、湯山一夫社長)が、昨年10月に開始した新企画「工場直売会」が人気だ。

 毎月第2日曜日の午前中に開催し、回を追うごとに買物客が増え続けている。

「お客様の声」に触れる機会

 直売会は若手社員中心のプロジェクトチームの発案だ。メンバーは営業、製造、品質管理など部門を越えた10人ほどで構成している。

 プロジェクトリーダーの飯沼佑典経営企画本部長は、直売会について「長年の感謝を込めた地元への還元」を第一に挙げる。加えて「日ごろお客様と会うことがない社員も多い。自社のブランド力も実感できない」との懸念もあり、買物客と触れ合い直接声を聞くことも目的という。

駅弁200円引、限定総菜も

 5回目の2月9日には、開始時間前に行列ができた。会場では「鯛めし」「デラックスこゆるぎ」といった定番や季節替わり、新商品などの弁当を全品200円引で販売。総菜も名物「とりそぼろ」のほか直売限定「親方スペシャル」シリーズなどが並んだ。

 妻と子どもと訪れた宮下順也さん(36)は、買い物を終え「お買い得でした。総菜の種類も多かったですね」と笑顔で話した。

 次回は3月9日(日)午前10時〜正午(一部商品は売切れ次第終了)。駐車場あり。問い合わせは同社【電話】0465・47・1186。

3位でゴールした畑中さん

かながわ駅伝 小田原市が3位入賞 目標上回る力走

 かながわ駅伝が2月9日、丹沢湖周回コース(全7区間/42・236Km)で行われ、小田原市が3位入賞を果たした。

 県内の29市町が参加した駅伝大会。小田原市は1区を11位でタスキをつなぐと、2区、3区で徐々に順位を上げて、4区内田拓希さん(小田原NR)へ。内田さんは「向かい風が強かったのでラスト3キロで上げていこうというプランだった」と振り返り、区間2位の快走でチームを5位まで押し上げた。5区でいい流れを維持すると、6区の荒谷洋輔さん(神奈川大2年)が区間3位の走りで3位に浮上。最終7区の畑中蓮さん(相洋高校2年)も安定した走りで3位のままゴールした。

 三宅翔太監督は「若手主体のチームで、5位以内という目標を上回る結果を残せてよかった。来年以降も期待したい」と喜びを語った。また、箱根町は28位だった。

香害を分かりやすく解説する

学び 考える「香害」 UMECOでパネル展

 おだわら市民交流センターUMECOで3月15日(土)から29日(土)まで、「香害ってなあに?」と題した参加型パネル展が開催される。主催はRoRo自然といのちの循環を考える会と、過敏症・香害を正しく知る委員会。

 香害とは柔軟剤や化粧品類などに含まれる合成香料や除菌、消臭成分などの化学物質が原因で起こる健康被害のこと。頭痛などの症状が出る化学物質過敏症を引き起こす可能性もあるとされている。

 今回のパネル展では、香害と化学物質過敏症などを分かりやすく解説。理解や啓発を通じて香害を学び、人と環境に優しい暮らしについて考えるきっかけを提供する。

 パネル展は午前9時から午後9時30分(初日は正午から、最終日は午後3時まで)。同展に関する問合せはメールroro.ship.2024@gmail.com。

小田原市採用説明会 今回は駅伝をイメージ 3月13日、オンライン開催

 小田原市は3月13日(木)、オンラインによる職員採用試験説明会「小田原シティ・リクルート・ライブ」を午前9時から午後5時に開催する。市では数年、従来のイメージではない、ユニークな企画の説明会を行っており、今回は「駅伝風」の仕立てで行うとしている。

 若者に関心を持ってもらおうと、さまざまな工夫を凝らしている市のオンライン説明会。今年は小田原らしく、新春恒例の「箱根路を駆ける駅伝」をイメージした内容。午前と午後を「往路」、「復路」とし、各部局による業務内容の説明を、エースランナー(現役職員)がタスキでつなぐ見せ方にしている。登場する職員は一般事務から保健師、土木・建築、幼稚園教諭など職種にも幅を持たせている。

 また最終10区では今春、市職員となる内定者が登場。担当者は「先輩職員から託されたタスキを胸に、夢や目標、未来への熱い思いを語ってもらいたい」と話す。

 オンライン説明会は入退出自由で事前予約制、定員500人。小田原市のホームページから申し込める(3月12日(水)正午締め切り)。詳細は専用ページ(https://www.city.odawara.kanagawa.jp/about/staffin/saiyou/odawaracityrecruitlive2025.html)で確認を。問い合わせは市職員課【電話】0465・33・1241。

フェスティバルの出演者ら

「氏政」 語る北条フェス 動画公開中

 小田原市観光協会(外郎藤右衛門会長)は、2月に都内で開催したトークイベント「戦国北条フェスティバル」の動画をYoutubeで公開している。

 北条五代のNHK大河ドラマ化を目指す同協会が、北条ファンを増やそうと昨年都内で初開催した企画の第2弾。今回は4代氏政にフォーカスし、北条氏研究の第一人者・黒田基樹さんが「北条氏政 再評価」をテーマに講演したほか、戦国歴史ブームをけん引する歴史学者やライターらが氏政の魅力を語った。

 外郎会長はあいさつで来年の大河ドラマ「豊臣兄弟!」に触れ、「最後まで豊臣家に対抗した氏政公の生きざまを知っていただき、もっと北条ファンを広げたい。ここでのろしを上げ皆さんにも情報を拡散していただきたい」と呼び掛けた。

 動画は約3時間で、黒田氏の講演のほか、トークセッション「北条兄弟!を考察する〜大河ドラマがもたらすもの」などが視聴できる。

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スナッグゴルフを体験 4月6日 小田原アリーナで

 ゴルフの基本を織り交ぜた新競技「スナッグゴルフ」の無料ファミリースクールが4月6日(日)、小田原アリーナで行われる。主催は小田原白梅ライオンズクラブ。

 対象は小学生とその保護者で定員50人。時間は午後1時30分〜4時(受付1時〜)。

 スナッグゴルフは、2本のクラブでフラッグを目指す競技。当日は湘南スナッグゴルフ協会代表でゴルフインストラクターの石塚かれんさんによる体験会と、プロゴルファー松山英樹選手の元キャディ、進藤大典さんによる講演が行われる。

 初心者も楽しめる競技を通じてゴルフの魅力を体験してみては。(問)クラブ事務局【電話】0465・23・8123

市民出演者たちの挑戦 三の丸ホール劇場留学レポ【3】 小田原版「モモ」いよいよ開幕へ

 ミヒャエル・エンデの名作『モモ』を市民出演者26人とプロの演劇スタッフが創作する「劇場留学〜『モモ』と時間の旅〜」が、小田原三の丸ホールで3月28日(金)〜30日(日)に上演される。舞台を創り上げるまでのレポート3回目。

 2月から本格的な稽古が始まり、ほぼ毎週末と祝日、出演者・スタッフが集まり作品づくりが進んでいる。公募の出演者は、演出家の意図する動きや台詞、舞台全体の空間把握といった"俳優の基礎"を習得するためのワークに取り組んでいる=写真。

 場面ごとの稽古や木原浩太さん振り付けのダンス練習、衣装合わせ、小道具制作なども進み、魅力溢れる小田原版「モモ」が形になってきた。

 「モモ」に登場する不思議な人物や空想上の生物などは、稽古中の遊びから生まれるアイデアが元になることもある。演劇経験豊富な出演者からも、今回の創作方法は初めてで楽しいという声が多く、稽古場は小学生から80代までの世代間交流を通して、新鮮な気持ちで演劇づくりに熱中できる環境のようだ。

 現在、一部完売の席もあるが、注釈付き2階席を追加発売中。原作ファンはもちろん、演劇初心者も楽しめる作品になっている。(問)同ホール【電話】0465・20・4152

書展のチラシ

夫婦で「相照す」書画を展示 小林清風・竹雅氏の遺墨展

 竹風書芸会が3月19日(水)から23日(日)、小田原三の丸ホールで「小林清風・竹雅先生遺墨展―相照のかたち―」を開催する。神奈川県西部を中心に書家の育成に貢献した小林清風氏(1931―2023)と、妻である竹雅氏(1929―2021)が生前に残した作品65点を展示する。

 清風氏は、照心書道会の創始者で竹雅氏の父でもある高橋竹村氏に師事した書家。「文字を客観的な物象として虚心に捉え」、「造形性や視覚性の側面を強調する」独自の作風を追求した。妻の竹雅氏は40年に及ぶ遍路行脚で、詩を書に記す活動を続けた。今回の遺墨展は孫の越後翔さんが二人の足跡を広く発信しようと企画したもの。「ふたりの相照す姿をご覧いただければうれしい」と来場を呼び掛ける。遺墨集も発刊している。

 また遺墨展にあわせ、「第23回竹風書展―オマージュのかたち―」を併催。弟子たちのオマージュ作品も展示される。

 午前10時〜午後5時(初日は午後2時から、最終日は4時まで)、入場無料。会期中無休。
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詩集を手にする戸上さん

箱根町在住戸上さん 9作目の詩集を出版 言葉に映す箱根と故郷

 箱根町の町民歌「和む光の」を作詞した戸上寛子さん(90・強羅在住)がこのほど、4年ぶりに9作目となる詩集「強羅坂」を文藝春秋から出版した。

 学生時代から詩を書き始め、家業のクリーニング店を手伝いながら長年、創作に励んできた戸上さん。今回は「憧憬」「強羅坂」「箱根路」の3つのテーマに分け、41の詩と60首の短歌を書き留めた。ふるさとである山梨県甲州市の風景や箱根の四季、日常のひとこまを感じたままの言葉で綴り、「故郷と強羅の景色が似ていて、昔の記憶がよみがえる」と振り返った。

 戸上さんは「これからも、書き続けられるうちは詩の道を究めていきたいと思う」と話した。詩集は、平井書店や伊勢治書店など小田原市内店舗で販売中(2500円)。

日頃の学びの成果を披露した生徒(上)と、展示された作品の一例(右)

料理人の卵 集大成 崎村学院で作品展

 小田原市城山の崎村調理師専門学校で2月1日、同校生徒らによる料理作品展が開催された。

 会場には2年生と1年生が制作した37点と、協力企業による5点の作品を展示。和洋中のほか韓国やスペイン、インドネシアなど多国籍の料理が並んだ。食材の彩りを生かしたひな人形やサクラ色のゼリーなど、中には見た目にも趣向が凝らされた作品が見られた。自由な発想で作られた作品を一目見ようと、約350人が同校を訪れ、興味深く見て回っていた。

 この日は特製ラーメンの振る舞いも行われ、来場者を楽しませた。

ボウリング大会を楽しむ参加者

湯河原ライオンズクラブ 和気あいあい笑顔で一投 恒例のボウリング大会

 湯河原ライオンズクラブ(榎本香咲花会長)がこのほど、湯河原パッキーボウルで「ふれあいボウリング大会」を開催した。

 ボウリング大会は、クラブの活動として継続している取り組みで今回が19回目。

 当日は、湯河原町と真鶴町の地域作業所に通う利用者31人とクラブメンバー7人が参加し、2ゲームをプレーした。各レーンではストライクやスペアが出るたびに歓声が上がり、和気あいあいとした雰囲気の中で楽しいひとときを過ごした。

 榎本会長は「毎年参加される方の、元気なお顔を見れたこと、楽しんでいただけたことがうれしい。来年もぜひ来ていただきたい」と話した。

「素晴らしい絵本」に感動

 小田原を中心に活動する「素晴らしい絵本を広める会」の第10回記念公演が2月16日、小田原三の丸ホールで開催された。満員の観客が詰めかけた会場では、宮沢賢治の作品をスクリーンに映しながらの読み聞かせ=写真=や、バイオリニスト・式町水晶さんの津波バイオリンによる『見上げてごらん夜の星を』の演奏などが披露された。

 同会では「ご来場者も出演者も心から感動し、涙しました。出演したジュニアたちも、式町さんと同じ舞台に立てた感動は、明日からの毎日が輝く元気をもらえたと思います」と振り返った。

市消防本部で行われた出陣式

小田原市消防本部 緊急隊 大船渡で消火活動 国の要請受け 3月4日から

 小田原市消防本部(市内前川)で3月3日、岩手県大船渡市で発生した大規模林野火災の消火支援活動に向かう職員の出陣式を行った。

 消防職員の派遣は、国からの緊急消防援助隊の要請に基づくもの。今回は同市消防からの第1陣として職員16人(消火隊13人、後方支援隊3人)に加え、消防ポンプ車や資機材搬送車、本部指令車などが派遣された。

 出陣式では黒栁幹雄消防長が「かつてない規模の林野火災が発生し、現場は困窮しており、住民の方は非常に不安であると思われる。緊急消防援助隊として力を発揮してきてほしい」と職員を激励し、送り出した。

 派遣職員らはその日のうちに厚木市の県消防学校に集結した後、現地へ出発。4日未明に宿営場所の気仙沼市に到着し、活動を開始した。市消防本部では、準備が整い次第、第2陣、3陣と現地へ向かい、消火活動に従事するという。

3〜5月号の表紙

文化芸術情報を一冊に 県内イベントを紹介

 神奈川県は、県内の魅力的な文化芸術イベント情報をまとめた冊子、「イベントカレンダー」の3月〜5月号をこのほど発行した。

 文化芸術の魅力で人を引き付け、地域のにぎわいをつくり出すマグネット・カルチャー(マグカル)の取組みを推進している県が発行する冊子で、毎号、県内文化施設の公演や展示情報などがカレンダー形式で紹介されている。今号の特集はピアニストで、初代マグカル大使を務める熊本マリさんのインタビューや、音楽やダンス、大道芸などが自由に発表できる空間「マグカル解放区」を紹介。チケットが当たるプレゼントも実施している。冊子は県内各文化施設や一部の商業施設、自治体等で無料で受け取ることができる。

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子育て支援を身近に 8日にマロニエで

 子育て中の人に向けたイベント「こどもまんなかプロジェクト 子育て支援でつながろう」が3月8日(土)、川東タウンセンターマロニエ(小田原市中里273の6)の3Fホールで行われる。午前10時から午後2時まで。

 主催はマロニエ子育て支援センター。当日は20団体以上が参加予定で、活動紹介やワークショップなど実施。またステージ発表は午前10時30分から午後1時まで。ゴスペルや楽器演奏などが行われるほか、スペシャルゲストとして絵本作家の保科琢音さんによる絵本の読み聞かせ(午前11時50分〜午後0時20分)もある。

 問い合わせは同センター【電話】0465・48・8698。