小田原・箱根・湯河原・真鶴 人物風土記
公開日:2025.03.08
令和6年度神奈川県看護教員表彰を受賞した
沼尻 波留美さん
小澤高等看護学院副学院長 69歳
看護の未来を育み続ける
○...看護教育の発展や向上の功績が認められ、神奈川県から看護教員表彰を受賞した。小規模人数の教育や地域密着の授業体制などが評価された。「名前では私がもらっているけれど、携わってくれたみんなのおかげ。『チーム小澤』で取り組んでいる教育が認められたんだと思います」と笑顔で振り返る。小澤高等看護学院に勤務して20年以上が経ったが、「もっと深めていきたいことがある」。意欲は尽きない。
○...看護の道を志したのは27歳の時。交通事故に遭い、リハビリが必要な状態に。症状が安定しない中、献身的に向き合ってくれた看護師の姿に「医療っていいな」と心を惹かれた。当時は小学校の教員だったが、「年齢的にもここで決断しないと」。すぐに看護学校に入学、30歳で看護師免許を取得した。
○...教師だった経験を生かしたいと、36歳で看護教員免許を取得。千葉で13年間教壇に立った後、小澤高等看護学院に。1学年30人程度の小規模な学校、「だからこそアットホームな教育ができるんです」。同法人の小澤病院は校舎の目と鼻の先、卒業生が勤務する姿を間近に見て、「気にかけていた子が水を得た魚のように活躍している。やはり学生は化けるんですよ」。教え子の成長に思わず目を細める。
○...ナイチンゲールの「病気になったその人を見なさい」という言葉を日頃から学生に伝えている。病気というフィルターを通して見るのではなく、その人自身と向き合いなさいという意味。「あまりに言いすぎて学生にうるさいと思われているかも」と大きく笑う。時に楽しく、時に厳しく学生に接する。「社会人としてのけじめを教えるのも教師の役目」、柔らかい笑顔から教育者としての信念が見える。
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