八王子版【3月13日(木)号】
オリジナルカレーを豪快に食べる男子児童

児童考案のカレー 給食に 地産地消で環境に優しく

 市内の児童らが考案した「環境にやさしいオリジナルカレー」が3月3日から、市内すべての市立小中学校などの給食で提供されている。昨年12月に東京たま未来メッセ(明神町)で開催されたイベント内で取り組んだもので、「地元産の食材ほど輸送時にCO2が発生しにくい」などの観点から食材を選び、環境に負担をかけないレシピを目指した。

 この取り組みは、東京都が進める「こどもスマイルムーブメント」事業の一環。未来を担う子ども主体の事業を官民連携で行うもので、今回は八王子市と(公財)日本環境協会が連携。食を通して環境を考える「推しカレー」考案イベントを実施した。

 昨年12月21日に行われた考案イベントには、公募で集まった市内の小学生12人が参加。食にまつわる環境問題を学んだ後、3チームに分かれ、カレーに入れたい環境に負担の少ない食材7つを考え発表した。それを主催者がポイントで評価し、最高得点の564ポイントを獲得したレシピ「The八王子グリーンカレー」が大賞に選ばれた。

桑の葉を使用

 輸送時の環境課題などを考え、国産や地元八王子の食材からカレーの具材を選んだ受賞グループの児童たち。「八王子といえば桑都」というイメージから、地元産の桑の葉も採用した。

農家を応援

 また昨年9月、ひょうにより畑に被害を受けた市内の農家が急きょ「育てやすいダイコンを植え直した」という話を聞き、「給食に使用することで農家さんを応援したい」と食材に加えた。

 3月7日には、考案者4人のうち2人が在籍するいずみの森義務教育学校(子安町)の給食でオリジナルカレーが登場した。受賞したカレーを給食として提供するのに、市学校給食課などが全面協力。グリーンカレーとうたってはいるが、子どもたちの食べやすさを考え、通常のカレーライスの上に桑の葉ソースを回しかけグリーンを演出する工夫を施した。

 考案者の1人である吉永すみれさん(4年)は一口カレーを食べ、「おいしい。(イベントで考えたものが)こんな味になるとは思わなかった」とコメント。内田章仁さん(1年)も「みんなおいしいと言ってくれてうれしかった」と笑顔を見せた。

 このカレーは3月下旬の給食最終日まで、市内の全市立小中学校、義務教育学校、公立保育園の給食で順次提供される。

左から初宿市長、センバツ旗を手にした中村主将、和泉監督

早稲田実業硬式野球部 センバツへ決意表明 8年ぶり出場で市長表敬

 兵庫県の阪神甲子園球場で3月18日(火)から開幕する春のセンバツ高校野球(第97回選抜高等学校野球大会)。東京都代表として8年ぶり22回目の出場を決めた早稲田実業学校高等部の中村心大主将(2年)と和泉実監督らが3月4日に八王子市役所を表敬訪問し、初宿和夫市長に大会での健闘を誓った。

市内に練習場

 早稲田実業の校舎は国分寺市にあり、硬式野球部は学校の授業が終わってから電車を乗り継ぎ1時間かけて南大沢にある「王貞治記念グラウンド」へ移動し、日々の練習に励んでいる。王貞治、荒木大輔、斎藤佑樹といったスター選手を輩出してきた同部は、これまで甲子園には春に21回、夏に30回出場してきた伝統校。昨年秋に行われた都大会では決勝で二松学舎大学付属高等学校(千代田区)に延長タイブレークでサヨナラ負けを喫し惜しくも準優勝となったが、活躍が認められ今年1月の選考会で都代表として2017年以来22回目のセンバツ出場を決めた。

目指すは優勝

 入場行進の際に掲げるセンバツ旗を持って初宿市長を表敬訪問した中村主将は「しっかり挑戦する気持ちで一戦一戦を大切に戦い、優勝を目指し頑張ります」とチームを代表して力強く決意を表明。初宿市長も「八王子のグラウンドが選手の皆さんの成長につながっていることがうれしい」と応え、大舞台に挑む選手たちにエールを送った。

 また初宿市長から都大会で印象に残っている試合を尋ねられた中村主将は、8回から逆転勝利を遂げた2戦目の修徳戦を挙げ「秋からの新チームでまだ一体感が持てていなかったが、この試合の逆境の中で『絶対に勝ちたい』と全員の思いが一致し、プライドを捨てて次へ次へと粘り強くつないで勝つことができたことが『チームとして戦えた』と実感できる初めての試合になった」とチームの転換点となった試合を振り返った。

 2006年夏に早稲田実業を甲子園優勝に導いた名将・和泉監督は「都大会では新チームの難しさで苦しい試合もあったが、ビハインドの中で選手たちが落ち着いてプレーができたことで、実戦が成長につながった。センバツではキャプテンを中心に胸を張って戦い、八王子の皆様に良い報告をしたい」と意気込みを語った。

 大会は3月18日から13日間行われ、各地区代表の32校が出場する。早稲田実業の初戦は22日(土)に高松商業(香川)と対戦する。この組み合わせは高松商業が優勝した1924年の第1回大会決勝以来。101年ぶりの名門対決に注目が集まっている。

関戸公民館(多摩市)で開かれる演劇「夜の来訪者」に出演する 加藤 敏雄さん 東中野在住 77歳

演劇とともに歩んで

 ○…これまでも一緒に舞台に立ったことのある役者たちと稽古を重ね、今月末に開催される公演に出演する。娘の婚約の祝いの席に、訪れる来訪者による混乱劇とサスペンス。娘の父親役を演じる。「最後に大どんでん返しがあって面白いですよ。気心の知れている仲間との舞台なので、良いステージを披露できれば」と意気込む。

 ○…学生時代、演劇部の友人に誘われて入部。高校1年生の時に舞台に初めて立った。都の演劇コンクールに出場するなど芝居の道にのめりこみ、大学3年生まで続けていたが4年生の時に結婚。芝居からは遠のき実家の酒屋で働き生計を立てた。復帰したのは30代後半のころ。「老後にすることが無いと困ると思ったからね」と笑う。入団した「市民劇場TAMA」で長く活動し、日本演出者協会の会員として演出も手がける。

 ○…学生結婚した夫人とは3人の子どもを育てた。大学卒業後は職を転々としたが、義理の兄が作った会社を引き継ぎ、多摩市でIT系の派遣業務を始め、現在も代表を務める。同市の異業種交流TCOの立ち上げメンバーで、多摩三田会の会長になるなど多忙な日々を過ごす。「健康の秘訣は老人会でのカラオケかな。毎日の体操も欠かせないですね」

 ○…長年続ける芝居の魅力について「一からふくらませて作り上げるところ」と語る。年齢を理由に自分から公演を立ち上げることはしないというが、「誘われるかぎり続けたい」と意欲を見せる。今回の舞台には高校3年生と小学生になった孫が初めてステージを鑑賞に来るという。「私が亡くなった後に、知り合いと話が合わなかったら孫が困るからね。孫二人が見に来てくれるとなると張り合いがあるね」と照れくさそうに笑った。

ワークショップを通じて遺族らが語り合った(主催者提供)

死産の悲しみ分かち合う 善照寺で数珠作り

 流産や死産などで赤ちゃんを亡くした家族のためのグリーフ(悲嘆)ケアイベント「小さな赤ちゃんのための数珠作りワークショップとグリーフシェア会」が、2月23日に堀之内の善照寺で初めて開催された。

 グリーフケアは大切な人との死別といった喪失の悲しみを抱える人に寄り添い、立ち直りを支援すること。同寺では同じ経験をした人同士で語り合える「グリーフケアの集い」を年3回ほど開いているが、今回は赤ちゃんの手に合わせた数珠を作りながら遺族がお互いの話に耳を傾け合う場を作る「JU-ZUプロジェクト」の賛助寺院として、初めてこの催しを実施。死産や流産を経験した働く女性の支援団体「iKizuku」が協力した。

「独りではない」

 当日は市外から3人が参加。JU-ZUプロジェクトの理事で慈照寺(香川県)の秋山美智子さんをゲストに本堂で数珠を作りながら語り合い、当事者と支援者の垣根を越えて気持ちを分かち合った。参加者からは「みんなで数珠を作りながら時間や空間を共有することで、『自分は独りではない』と思えた」などの感想が出た。

 主催者は「周産期グリーフケアは社会でも見過ごされがちで、当事者はその中で苦しみや孤独を抱えている。一人でも多くの人にその事実を知ってもらい、あらゆるグリーフに優しく寄り添える社会が作れれば」と語り、今後も同様の活動を続けていく考えを示した。

東浅川交通公園 改修が完了

 改修工事のため閉園中だった東浅川交通公園が3月1日から開園し、親子連れが来園する姿が見られている=写真。開園時間・貸出し時間の変更はなく、自転車等の持ち込みも可。

 市内には他に清川交通遊園があるが、同園は高速道路高架橋の耐震補強工事の工期延長に伴い、来年の3月末まで休園期間が延長になっている。

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式典に出席した受賞者ら

39人と4団体に栄誉 市教育委員会表彰

 「令和6年度八王子市教育委員会表彰」の表彰式が、3月8日に市役所で催された。この1年間にスポーツや文化の各分野で優秀な成績を収めたり、ボランティア活動などで他の規範となる行動をした児童や生徒、一般市民、団体を市教育委員会が表彰するもの。今年度は個人で39人、団体で4団体が受賞した。

 式典には、受賞者とその保護者ら150人以上が出席。挨拶に立った安間英潮教育長は「これからも自分はこうしたい、こうなりたいという思いを持ち続けてください」と呼びかけ、元競泳日本代表で市の教育委員を務める田中雅美さんは「チャレンジした人だけが得られる経験や、新しい人との出会いがある。これから皆さんが選択を迫られた時には、ぜひ挑戦の道を選んでほしい」と受賞者にエールを送った。国際選手権で優勝したチアダンスチーム「FairyTail(フェアリーテイル)」のメンバーは表彰状を受け取り「うれしい。次の大会でも上位に入って、また国際選手権に出場できるように練習を頑張りたい」と力強く語った。

受賞者と事績

【児童・生徒/ボランティア】▽大久保七海(浅川小6年)ヘアドネーション(髪の毛の寄付)▽加藤輝々(由木東小2年)同▽石坂夏葵(鑓水小4年)同▽竹村翠都(石川中3年)同▽後藤悠(第七小6年)防犯パトロールほか▽吉澤碧(高倉小6年)森林の環境整備ほか▽川崎雄一(高倉小6年)人命救助▽安楽優成(陵南中3年)伝統文化の技能継承【同/体育】▽二本栁優思(第七中2年)第62回全国空手道選手権大会3位▽能勢結愛(楢原中2年)第2回沖縄空手少年少女世界大会3位▽山本佳奈(第五中1年)第47回全国JOCジュニアオリンピックカップ夏季水泳競技大会3位▽平山湊人(元木小6年)JFA第48回全日本U-12サッカー選手権大会1位▽我妻大和(第二中3年)第51回全日本中学校陸上競技選手権大会2位▽原裕斗(第二中3年)同1位▽大瀧遙(松木小5年)FLAKE CUP大分(スケートボード)1位▽萬田龍太朗(高嶺小6年)第11回東京国際ピアノコンクール3位▽伊藤千惺(第六中1年)全国こどもピアノコンクール2024金賞(2位相当)▽堀田和義(四谷中1年)エレクトーンフェスティバル2024グランドファイナル出場▽星野琴音(松が谷中3年)第34回日本クラシック音楽コンクール全国大会(オーボエ)3位▽佐藤寿咲(第三小5年)JAPAN CUP2024チアリーディング日本選手権大会1位▽上牧璃桜(片倉台小5年)同▽石澤葵(松木中3年)JVA第27回全国ヤングバレーボール大会3位リーグ準優勝▽吉田星璃(鑓水中3年)同▽渡邉凛音(第六中1年)同▽市川紗衣(第六中2年)AUSSIE GOLD PANPACIFIC CUP(チアダンス)1位▽下條菜々美(椚田中1年)同▽高橋ゆりあ(いずみの森義務教育学校5年)同▽高橋りおな(同8年)同▽遠藤衣愛(中山中2年)2024CMAS 18th world cup finswimming indoor golden final(フィンスイミング)日本代表・ジュニア日本記録更新▽バウンスモンスターズ(バランスボール)第2回KIDS全国バランスボールDANCE大会2位▽桑都ダブルダッチクラブ(ダブルダッチ)ASIAN JUMP ROPE CHAMPIONSHIPS2024世界大会上位入賞▽八王子市立第一小学校合唱団・五重唱(合唱)第3回全日本こどもの歌コンクール金賞▽みやかみVEXクラブPepoooo Paradise(ロボット競技)VEXロボティクス世界大会VEX IQ Robotics Competition22位(全国大会1位)【同/文化】▽徳冨いち佳(城山小5年)第40回全国硬筆コンクール 全書会会長賞(4位相当)▽佐藤千歳(いずみの森義務教育学校3年)未来に残したい「日本の食」標語コンテスト 小学生部門 優秀賞▽内藤由佳子(大和田小4年)第28回図書館を使った調べる学習コンクール 奨励賞(122位相当)▽松岡直(小宮小5年)同(133位相当)▽中本慧(横山中2年)同(79位相当)【一般】▽川崎正恵(人命救助)▽大貫勝(バドミントン)日本スポーツマスターズ2024 1位▽中里晃聖(ムエタイ)WBC MUAYTHAI × EXPLOSION全国大会 1位▽西原孝俊(グラススキー)第40回グラススキー全日本選手権大会 1位▽宮嶋志帆(パラカヌー)令和6年度日本パラカヌー選手権大会 1位 (順不同・敬称略)

身近な自然とふれあえる

高尾LC 専用ギアで木登りに挑戦 小・中学生の参加者募集

 安全な専用のギアとロープを使って、木登りにチャレンジ。小・中学生を対象にした「ツリークライミング体験会」が、4月26日(土)に富士森公園こども広場(台町)で開かれる。参加無料。

 東京八王子高尾ライオンズクラブ(門脇輝彦会長、以下=高尾LC)主催の人気企画。木登りは 自然とふれあいながら運動能力やバランス感覚、判断力を養えるアクティビティ。自力で登ることで勇気や達成感、自信も育める。体験後には修了証を進呈。雨天中止。

 対象は小学1年生から中学3年生まで。【1】午前10時から11時30分、【2】午後0時30分から2時、【3】午後2時から3時30分の全3回。各回定員10人(申込み先着順)、満員になり次第締切。お菓子と飲み物の配布あり。

 申込みは高尾LC【電話】042・643・2858(月・火・金/午前11時〜午後4時)。

響け、みんなの歌声 小学校・中学校合唱祭

 「第2回八王子市小学校・中学校合唱祭」が、3月20日(木・祝)に南大沢文化会館(【電話】042・679・2202)の主ホールで開かれる。当日は市内の小学校4校と中学校7校の合唱部が参加して日頃の練習の成果を披露する。午後1時から4時まで。入場無料。

 市内で合唱の輪を広げようと、東京八王子プロバスクラブが主催。参加校は由木西小、第一小、第五小、上柚木小、共立女子第二中、別所中、椚田中、南多摩中等教育学校、第七中、石川中、八王子学園八王子中学校。またゲスト出演として「唱都八王子児童合唱団はちおうじキッズシンガーズ」も登場する。

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デニム生地の選定をする青木代表(左)と澤井代表

八王子デニム、製作進む あやめ会と澤井織物がコラボ

 「八王子でつくる」をキーワードに、新しい名産品「八王子デニム」を製作する計画が昨年から始まっている。桑都テラス(中町)で「100圓ラーメン」などを手がける(株)あやめ会(子安町)と、伝統絹織物・多摩織などを製造する(有)澤井織物工場(高月町)がタッグを組み、現在、デニムパンツの試作品づくりを進めている。

 「見た目は野暮ったく、でもそこまで重くない生地がいい」「もう少し濃い紺色でもいいのでは」--。

 3月5日、高月町の澤井織物工場で顔を合わせた青木崇浩代表(あやめ会)と澤井伸代表(澤井織物)は試作のデニム生地を見比べながら意見を出し合った。

身に付ける郷土愛

 2年前に八王子市民の味「100圓ラーメン」を復活させるなど、郷土愛につながる事柄に関心を寄せてきた青木代表。「八王子といえば養蚕や織物」の伝統文化を現代によみがえらせようと、万人に親しまれているデニムを「地元で」つくるため奔走している。

 そんな青木代表が生地の製造を依頼したのは、伝統文化を継承する澤井織物。澤井代表は多摩織の伝統工芸士として評価が高く、昨年、東京都と八王子市からそれぞれ「名誉都民」「市民栄誉章」を授与されている。今回のデニム製作においても青木代表の思いを形にする。

 目下の課題は「縫製」。通常の生地より厚く技術のいるデニム縫製ができる事業者が近くにあるのか。「市内産」にこだわりたいが、コスト面との兼ね合いもある。

 1時間半ほど色味や織り方について話し合ったあと、選んだ生地で試作品のデニムパンツを製作することに話がまとまった。今年夏頃の完成を目指すという。

「寒い、寒い」 高尾山さる園でも積雪

 3月だというのに、季節外れの降雪に見舞われた八王子。高尾山さる園・野草園(高尾町)の猿たちも、久しぶりの雪に戸惑った様子を見せた=写真/同園提供。同園によると、「ニホンザルは霊長類の中でもっとも北に生息しているため寒さには強い」というが、やはり寒かったのか、仲間同士かたまって暖を取っていた。

懸命にハンドベルを演奏する「ぽこあぽこ」のメンバーら

心温まるステージ披露 パイロットクラブが主催

 障害のある人が日頃の成果を披露する「マルベリーハートフルフェスタ」が3月8日、クリエイトホール(市生涯学習センター)で行われた。主催はマルベリー東京パイロットクラブ(高倉裕香会長)。

 障害のある人が通う福祉作業所や通所施設、グループホームなど、7団体と1人が出演。楽器演奏やダンス、演劇などを披露した。自閉症のピアニストで八王子を拠点に活動する大塚竜輝さんの演奏では会場からアンコールが起こるなど、盛り上がりを見せた。また、障害者が描いた絵画を元にデザインした生地を洋服に仕立て、ランウェイを歩くファッションショーも行われた。

ジャケット贈呈

 出演のトリを飾ったのは、ハンドベルアンサンブルの「ぽこあぽこ」。東浅川保健福祉センター内のレストランスタッフで組まれたグループ。今秋には、東京国際フォーラムで行われる「全国公民館研究集会東京大会」に出演予定。同クラブは舞台衣装として、おそろいのジャケットやシャツを寄贈。八王子織物工業組合からも「p-Tie」が寄贈された。

 この催しは各施設で利用者が取り組むレクリエーションに発表の場を設けること、また、障害者でプロとして通用する人・団体を見つけ、守り、育てることを目標とし2015年に開始。今回で10周年を迎えた。

 観覧した梅沢香代子さん(88)は「演奏やショーなど、どれも素晴らしかったし、彼らを支えるスタッフの方々も素晴らしい。心が洗われました」と話していた。

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公演のチラシを持つ加藤さん

演劇「夜の来訪者」 市内在住・加藤さん出演

 劇団March Windが3月22日(土)・23日(日)に関戸公民館ヴィータホール(多摩市関戸)で開催する第10回公演「夜の来訪者」に、主に八王子市や多摩市を拠点に活動する加藤敏雄さん=人物風土記で紹介=ら7人の役者が出演する。主催は多摩演劇フェスティバル実行委員会。

 原作はJ・Bプリストーリー、脚色は高堂要(練馬大根)さん。演出は川本出雲さん。娘の婚約祝いをしていた宴の席に、突如訪れた夜の来訪者をきっかけにかき乱されてしまう話から、最後は驚くような展開が待っているサスペンス仕立ての物語だ。

 出演者は加藤さんのほかに、横田まさこさん、えいきちさん、楠木英瑠さん、堰口無音さん、能島明日香さん。演出の川本さんも出演する。

 加藤さんは「昨年末から週に2日のペースで稽古を続け、仕上がりは早い。ぜひ見に来ていただければ」と話している。

 時間は22日が午後6時、23日が正午からと午後4時からの2回(開場は30分前)。料金は1500円(当日・前売共に)、予約は劇団の予約フォームから。問合せは川本さん【電話】080・3563・2483。

伊藤祐次商店(八幡町)で過去行われた葬儀に関するまちゼミ講座

第23回八王子まちゼミ 16日から申込み開始

 地元専門店の知識やワザを楽しく学べる「第23回八王子まちゼミ」の申し込み予約受付が、3月16日(日)から各店で始まる。

 開催期間は4月1日(火)から30日(水)まで。今回は新規5件を含む53件の講座が揃っている。講座のジャンルはさまざまで、筆ペンアートの体験講座や、相続手続きのあれこれ講座、茶道体験、MYはんこ作り、米粉クッキー作りなど。

 まちゼミは全国的に自治体や商店街主催で行われており、営業や勧誘の心配なく無料で講義や体験を楽しめる(材料費などが発生する場合あり)。

 講座への参加は予約先着順。各店舗へ直接電話かメールが必要。店舗の連絡先や講座情報は、「八王子まちゼミ」の公式ウェブサイトをチェック。

ホーム戦で天井に毎回掲げられるスローガン

ビートレインズ 目標まであと3676人 総来場者数、達成目前に

 今季、総来場者数の目標を3万9000人に定め、スローガン「39000(サンキューオーオーオー)」を掲げてきた東京八王子ビートレインズ。ホーム戦20試合を消化した現時点での総来場者数は3万5324人。1試合平均1767人と、昨季の1試合平均1048人と比べ、驚異的な増加となっている。

 目標達成まであと3676人に迫るビートレインズの快進撃について、代表取締役常務の高松僚さんは「やはり2階自由席を無料招待にできたのはすごく大きかった」と振り返る。クラブでは、シーズンを通してホーム戦の2階自由席を毎回1000人、無料招待。子ども連れや高齢者など、これまでよりも来場者の年齢層が広がった。チケット代はキャリアコンサルティングをはじめ、コスモ計器やホットアルバム炭酸泉タブレット、名尾建、狭間駅前商店会、三友建設の6社がスポンサーとして負担。さらには動員のため、八王子市ミニバス連盟や市教育委員会、会場となるエスフォルタアリーナ八王子をはじめ、行政や企業など、たくさんの協力があった。「社員やスタッフの力だけではできない。皆さんのおかげがあってここまで来れた」と感慨深げだ。設営や撤収、アンバサダーに協力してくれるブースターとの「あと何人?」という会話も今季ならでは。「気にかけてくださる人が増えた。『市民クラブ』に近づけている手応えを感じる」と高松さん。

 これまでのペースからすると、3月29日のホーム戦初日で目標達成する見込みだ。クラブでは感謝と祝意を込めて来場者全員プレゼント企画を準備中だ。高松さんは「我が街の誇れるプロチームを目指します。市民デー、お待ちしております」と話していた。

次は東京Z戦

 次のホーム戦は3月15日(土)・16日(日)の2日間、エスフォルタアリーナ八王子でアースフレンズ東京Zと対戦。ホワイトデーとして行われ、選手は白ユニフォームを着用する。また、3月29日(土)・30日(日)もホームで岐阜スゥープスと対戦。今季最後の市民デーとして行われる。詳細は公式ホームページ。

上手に消せたかな イーアスで消防フェスタ

 防火・防災の大切さを学んでもらおうと3月1日、八王子消防署(戸谷彰宏署長)が東浅川町にある商業施設イーアス高尾の駐車場で「消防体験フェスタ」を開催した=写真。

 春の火災予防運動(3月1日から7日まで)の期間に合わせ、八王子市消防団や東京消防庁災害時支援ボランティアと共同で実施したもの。当日は親子連れなど約1400人が会場を訪れ、はしご車の搭乗や起震車を使った揺れの体験、消火器体験、子どもたちはミニ防火衣を着てミニ消防自動車に乗るなど、楽しみながら火災予防の大切さを学んだ。また消防車などの展示も行われ、子どもたちは目を輝かせて専用車両に見入っていた。

 消火器を使った初期消火体験をした親子の保護者は「消火器に初めて触った。子どもと一緒に使い方を知ることができて、とても良い経験になりました」と話し、「家で火事を起こさないように気を付けたい」と気を引き締めていた。