小田原・箱根・湯河原・真鶴版【3月15日(土)号】
(一社)MMKのメンバー(上)と初開催した時の様子

真鶴町で28年ぶり 地元有志 旗挙祭を復活 3月23日、2千人大鍋も

 源頼朝の船出の浜として知られる真鶴町の岩海岸で3月23日(日)、「源頼朝旗挙祭(はたあげさい)」が開催される。外周9・3mに及ぶ大鍋を使ったイベントを28年ぶりに復活させようと、町の有志からなる一般社団法人MMKが企画した。

 会場となる岩海岸は、石橋山の戦い(1180年)に敗れた頼朝が仲間と安房国(現・千葉県南部)へ船で渡ったとされる場所。その際、地元の人々が食事でもてなしたといういわれにちなみ、1989年から真鶴町商工会青年部の主催で大鍋によるふるまいを中心とした「源頼朝旗挙げフェスティバル」が行われていた。

 当時は、鍋を目当てに長い行列ができ、流鏑馬や相撲大会、鎧や甲冑を着て町内を走るマラソン大会も開かれるなど、子どもから大人までが参加する町の恒例行事として親しまれていたが、1997年を最後に開催が途絶えていた。

 同法人は昨年、地域活性化を目的に設立。農業や建設業、飲食業、観光業など、町内の幅広い人材が集まり、地域を盛り上げる取り組みの一つとして今回、旗挙祭を復活させた。かつての旗挙祭に参加したメンバーの青木良磨さん(40)は「大盛り上がりで、今でも当時のことを覚えている」と振り返る。

 当日は、伊勢海老などの魚介類や地元野菜を使って、修繕した当時の大鍋で2000人分の海鮮鍋を一気に調理する。また、スペシャルゲストにTikTokのフォロワーが5万5000人を超える動画クリエイターのバヤシさんを迎えるほか、先着2000人にブランド米配布、ビンゴ大会など多彩な催しを用意。午後6時15分からは海上花火1500発を打ち上げ、夜空を彩る。

 時間は午前11時から午後7時まで。雨天延期(同法人ホームページで告知)。真鶴駅からの送迎あり。代表の山田一也さん(44)は「次につながっていくための旗挙げとしてできれば」と意気込みを話している。

内覧会で行われた庭園見学

皆春荘が公開再開 庭園整備で往時の姿復元

 小田原市板橋にある市所有の歴史的建造物「皆春荘」の庭園整備工事がこのほど完了し、3月5日から公開が再開された。1日には関係者らを招いたリニューアル内覧会と特別講演が行われた。

 皆春荘は大正期に内閣総理大臣を務めた清浦奎吾の別邸として建てられた。1914(大正3)年には明治の元勲、山縣有朋が隣接していた邸宅、古稀庵の別庵として編入。山縣は日本庭園に造詣が深く、皆春荘も椿山荘(東京都)や無鄰菴(むりんあん)(京都府)などと同様に、自ら庭師に作庭を指揮したといわれている。

 皆春荘の運営・管理は、民間企業の提案による活用促進を目的に2022年度から(株)トープラ(大滝靖生代表取締役)に委託されている。昨年4月からは経年により意匠が損なわれた庭園や表門の補修・修復などを目的に整備工事を実施し、10月末からは全面休館していた。整備後は庭園の特徴である「水景」(不定期)などが楽しめるほか、バリアフリールートも設置されている。

 内覧会には加藤憲一市長や商業、観光、市議会、地元自治会の関係者ら約20人が出席。加藤市長は「作庭の特徴が表れた庭園を見られるようになった。多くの方に大切な財産の一つとして感じていただければ」とあいさつ。大滝代表取締役は「上質な文化や歴史を学び、知り、体感できる施設運営を目指してきた。施設の周知と板橋地区の回遊性を高めていくことができるよう、努力していきたい」と述べた。

 また特別講演として無鄰菴の指定管理者で、椿山荘(現ホテル椿山荘東京)の庭園育成管理を行う植彌加藤造園(株)・加藤友規代表取締役社長による「皆春荘庭園鑑賞講座〜山縣三名園を旅する〜」を開催。加藤社長の解説で古稀庵と皆春荘庭園の見学も行われた。

 開館は午前10時(4月からは11時)から午後4時(最終入館は3時30分)で入館無料。月曜・火曜休館(月曜・火曜祝日の場合は翌平日)。

小田原フォニックスソングを作ったプロジェクトの代表を務める 戸田 麻利亜さん 小田原市本町在住 44歳

小田原から社会に変化を

 ○…「自分に何ができるか模索中」。目指すは社会起業家という生き方。利益追求ではない、社会性のある事業展開を見据え、初めのステップとして「小田原フォニックスソング」をつくった。OECD(経済協力開発機構)によって示されている「ラーニング・コンパス」(学びの羅針盤)に倣い、グローバルとローカルの両方の視点を大切にした学びで子どもの生き抜く力を養う「グローカル共育」を小田原から実践していく。

 ○…転勤族で、各地を転々として育った。生涯を通じて国際協力に尽くした父と、愛知県に看護学校を創設した曽祖父を持つ。今ではリスペクトしている二人だが、その利他的な生き方を肯定するのには時間がかかったという。商社に勤めたとき、経済力のある名家に生まれ優雅な生活を送る同僚に囲まれると、「社会のためにとか、恥ずかしくて言えなかった」。

 ○…変わり始めたのは20代後半以降。元夫がうつ病になったことや、ダウン症の子どもを授かったことなどが重なり「人のために、という志向が自分にもあることに気付いた」。一昨年は社会起業家を養成する塾にも1年間通い、父や曽祖父と同じ道を歩き始めた。現在は4人の子どもを育てながら、都内の認定NPO法人で会長秘書として働く。「弟子入りしている気持ち。給料は下がったけど、今が一番幸せ」

 ○…6年前に小田原に移住。海岸でメディテーションやテントサウナができる生活。「今まで住んだ中で小田原が一番良い。東京にいたころと比べてQOL(生活の質)が爆上がりした」。小田原から広めていきたいのは、イノベーターが輩出される学び。「日本の教育は発達のデコボコを標準化する」。この問題意識から出発して、社会に変化の種を植えていく。

藍坊主のメンバーと亀井さん(左から2番目)

藍坊主25周年 「初期メン」迎え記念ツアー 地元で最終公演「また一緒に」

 小田原出身のロックバンド「藍坊主(あおぼうず)」が初期メンバーの亀井 栄さん(ドラムス)を迎え、結成25周年記念ツアーを2月から敢行中だ。3月15日に市内酒匂のライブハウス小田原姿麗人(しゃれいど)で最終公演を行う。

 藍坊主は2000年に結成し、04年メジャーデビュー。亀井さんはデビューと同年に脱退し、現在は姿麗人の統括を務めている。

 今回のツアーは昨年、メンバーが亀井さんに参加を打診したことをきっかけに実現。ツアーは東京、大阪、名古屋で結成当時に出演していたライブハウスを巡っており、小田原を含む全公演ソールドアウトとなっている。

 ステージでは亀井さん在籍時の楽曲を中心に披露され、MCでも当時のエピソードが語られている。観客の中には当時のファンも多く、久しぶりのメンバー共演を楽しむ姿も。終演後には亀井さんが物販コーナーに立ち、ファンとの写真撮影などに応じている。

 リーダーの藤森真一さんは「20年前と変わらない音の迫力やパッションが懐かしい。また一緒にやれるように、今回成功して良い思い出を作りたい」と語った。亀井さんも「これからも30周年、50周年とバンドが続くよう、よろしくお願いします」と話した。

ひと足早く春気分 銀座通りのおかめ桜

 小田原駅東口の銀座通りのおかめ桜が、ピンク色の花を咲かせている=3月10日撮影。2017年の電線地中化工事事業に合わせ歩道に植樹された16本。小田原銀座通り商店会では「ひと足早く春の気分を味わってもらえたら」と話している。

自費出版の一例

先着5人限定 自費出版無料相談会を開催 ベテランスタッフが応えます

 タウンニュース営業推進部は3月29日(土)午前10時より「自費出版・無料相談会」をタウンニュース秦野支社(小田急線東海大学前駅より徒歩2分)で行う。完全予約制の個別相談。

 「自分史の原稿を書き溜めているんだけど、どのように本にするのかわからない」「費用はどれぐらいかかるの」「依頼してから完成までにどれぐらい時間がかかる」「ISBNって何?」「流通についても教えて」など、自費出版に関わる悩みに、タウンニュースのベテランスタッフが応える。時間は一人40分程度。

 相談会では、自分史や家族史、写真集、句集など、多くの事例をもとに出版の制作過程を説明。【1】原稿本文の作成【2】本の仕様(ハードまたはソフトカバー、サイズなど)を決める【3】表紙のデザインを決める【4】スケジュールの確認【5】入稿【6】校正【7】校了〜印刷【8】納品、と出版まで8から10ほどの工程や3カ月目安のスケジュール、注意すべき点なども紹介する。

 希望者は3月26日(水)までに、タウンニュース営業推進部【電話】045・913・4141へ申し込み。先着5人。受付は月曜〜金曜、9時〜18時。

機器の説明を受ける加藤市長(中央)

小田原市 遠隔機器で医療支援 専門企業が新病院に寄付

 小田原市は企業版ふるさと納税を活用して建設中の新病院へ寄付金や機器寄付を行ったウィーメックス(株)に3月7日、感謝状を贈呈した。

 寄付されたのは、遠隔医療システム「テラドック・ヘルス」5台など。PCやタブレット端末で高画質の映像を共有することで、救急医療や医師の負担軽減など医療支援に役立てられる。

 加藤憲一市長は「新病院は3次救急の拠点となる。より細かな状況が求められる中で救われる命が増えることが期待され、大変ありがたい」とコメント。市立病院の川口竹男病院事業管理者も「救急に加え、産科や院内外での活用でも期待している」と述べた。同社は企業版ふるさと納税を活用した取り組みを行っているが、神奈川県内としては初の事例となる。

熱のこもった発表が行われた

おだわらチャレンジプログラム 地域発の起業家 続々と 7カ月間の成果を発表

 地域発の起業家創出に向けて、県が行う支援プログラム「おだわらチャレンジプログラム」の成果発表が2月15日、ARUYO ODAWARA(小田原市栄町)で開かれた。人や自然、産業、文化など、地域資源とのつながりを活用した起業スタイルの実現をビジョンとする同プログラム。3期目となる今回は9人が参加し、県からの委託事業者である(一財)八三財団(小田原市)が、7カ月間の集中支援を行った。

 成果発表ではおのおのが期間中の成果や進捗を報告。「かくれんぼ」を活用した地域活性化や法人向けプログラムの提供、バイオ炭の製造と炭素貯留によるカーボンクレジットの創出、ガストロノミーツーリズムの提供、書斎観光など多様な事業を発表し、アドバイザーから今後の展開に向けた助言が与えられた。アーカイブ映像はフェイスブック「ARUYO ODAWARA」2月15日の投稿から閲覧できる。

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開園を知らせるパンフレット

箱根湿生花園きょうOPEN デジタルガイドを導入

 箱根湿生花園(仙石原817)がきょう3月15日(土)、3カ月間の冬期休園を経てオープンする。

 今期からはスマートフォンなどで利用できるデジタルガイド「箱根湿生花園ガーデンナビ」の運用を始める。入口の看板やパンフレットに掲載の二次元コードを読み込むことで利用できる。園内のマップが表示されて現在地を把握できるほか、学芸員による植物の解説などを楽しむことができる。アプリのインストールは不要。利用料無料。同園では「季節ごとに情報を更新していく。来る度に楽しんでいただけるのでは」としている。(問)同園【電話】0460・84・7293

混成チームのメンバー

真鶴町混成チーム 地域課題解消アプリ提案 16日、最終審査へ

 自治体が挙げた課題を解消するアイデアを競うコンテスト「チャレンジ‼オープンガバナンス」の最終審査に、真鶴町在住の若者やフェリス女学院大学の学生らによる混成チーム「Code for Manazuru」が進出した。同チームは、町内の子どもや若者と地域をつなぐ地域通貨アプリ「マナレージ」を開発するアイデアで3月16日(日)の最終公開審査に臨む。

 同コンテストは東京大学等が企画。応募110チームから書類選考を通った12チームが最終審査に進み、審査員の評価と一般投票で賞が決まる。今回、真鶴町が示した課題は「まちに住む!こどもが元気に育ち、若者が地域とつながる暮らし」。それに対して同チームの提案は、子どもや若者が地域活動に参加すると地域通貨がもらえ、町内の店や施設で特典と交換できるアプリの開発、活用だ。

 同チームは、町内には中学校までしかなく、卒業後に町外へ進学する若者が多いため、地域とのつながりが薄れることが課題と判断。また調査を進め、若者が地域活動に参加しない理由が無関心ではなく「参加方法が分からない」「情報が届いていない」ことが主な原因と分かった。これらを踏まえ、アプリで地域活動への参加のハードルを下げ、若者が地域に愛着を持ち「真鶴に戻りたい」と感じられる環境をつくることを目指すこととした。代表の工藤春香さんは「オンライン投票もあるのでチームの発表を見て頂けるとうれしい」と話す。アイデア発表は16日午後2時30分頃から。視聴方法など詳細はコンテストのサイト。
海岸の写真を示し解説する鈴木博晶氏

「相模湾」で地域振興を 沿岸の商議所、商工会が勉強会

 相模湾沿岸にある7商工会議所、7商工会が加盟する「相模湾からの経済活性化会議」の第9回会議が2月21日、小田原箱根商工会議所で開催された。

 同会議体は、小田原箱根商工会議所(鈴木悌介会頭)が呼び掛け、2018年に設立。「相模湾に面している」共通の優位性を生かした経済活性化策を検討し、特に海や陸からの訪問者を増加させる海洋ツーリズムの構築を目標としている。

 今回は勉強会として、鈴廣蒲鉾本店の鈴木博晶社長が「相模湾の海浜について」をテーマに講演。小田原の砂浜が数十年前と比べ大きく減少している点を、写真を示しながら説明。人工的に砂浜に砂を戻す「養浜」に取り組むことで、大波の沿岸防災、生態系の維持、海浜文化の醸成等につながると訴えた。

 また県水産技術センター相模湾試験場専門研究員の木下淳司氏による、「相模湾の海の環境と定置網について」の講演も行われた。

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沿道を飾るのぼり旗とゼッケンを手にする小林さん(左)と実行委員会メンバー

湯河原〜元住吉100Kmウォーク 「沿道から声援を」 きょうスタート

 湯河原町から元住吉(川崎市)までの100Kmの道程を歩く「神奈川100Kmウォーク湯渡し100」が3月15日(土)から16日(日)にかけて行われる。モトスミ・ブレーメン通り商店街を中心とする実行委員会が主催。

 15日午後1時に湯河原の万葉公園をスタートし、小田原、平塚、藤沢、戸塚、六角橋(横浜市神奈川区)を通って、ゴールの元住吉の住吉神社まで一晩かけて歩く。ウォーキングの魅力と人同士の交流、各地域のグルメを楽しんでもらうことが目的。昨年プレ企画として実施し、今年記念すべき1回目を迎える。

 県内5カ所にチェックポイントを設け、それぞれの地域の商工会議所や商店街らが協力。国府津エイドステーションはBLEND PARK(国府津2の6の17)に設けられる。

 実行委員長の小林規一郎さんは「地域の人たちが主導、協力して県内を横断する地域イベントは初めての試み。いろいろな人が関係して、一つの道を切り開くことができた。思い出に残るイベントにしたい」と意気込みを語る。全国から500人が参加する注目の同イベント。「ゼッケンをつけたウォーカーを見掛けたら温かい声援を。沿道で応援する人たちも一緒につながって、大きな輪になって成功させたい」と呼び掛けている。

 詳細は「湯渡し100」で検索。

小田原でグローカル共育 フォニックスソング制作

 小田原フォニックスソング♪プロジェクト実行委員(戸田麻利亜代表=人物風土記で紹介=)がこのほど、AからZのアルファベットで小田原の食や歴史、文化などを紹介する楽曲を制作した。

 フォニックスソングとは発音と文字を関係付けて、子どもに読み書きを教えるために作詞・作曲されるもので、同楽曲は「A アジは小田原 食べ歩き〜」で始まる。歌いながら英語を学び、小田原の魅力も知ってもらおうと制作された。「歌をツールにして英語が身近になれば、海外ともつながることができる」と戸田さん。グローバルな視点を持ちながらローカルの課題にも向き合う「グローカル共育」の推進に向けて「まずは、子どもたちが口ずさんでくれるようになればうれしい」と話した。デモ音源は同委員のインスタグラム「loiseau_bleu_odawara」で公開している。

新名学園旭丘高等学校

思い出と希望を胸に巣立ち 市内私立高校で卒業式

 門出の春―。小田原市内の私立高校で3月1日、卒業式が行われた。

新名学園旭丘高等学校

 297人の生徒が卒業を迎えた新名学園旭丘高等学校。水野浩理事長・学校長は卒業生に向けて、「皆さんは小田原のまちを教室として、地域と世界に関わる多くの学びを体験し、旅立ちの時を迎えました。『旭丘の学び』に大いなる誇りと自信を持って、この国とこの地域の明日を創造する一人ひとりとなってください」とはなむけの言葉を贈った。

 また生徒会総務・執行部で会長を務めた鈴木まひるさんは「旭丘での学びと出会いを糧に、次のステップへと進んでいく」と決意を述べた。

明徳学園相洋高等学校

 明徳学園相洋高等学校(小林悟学校長)では、436人が新たな巣立ちを迎えた。

 小林学校長は式辞のなかで、渋沢栄一が夢を持つことの大切さを説いた「夢七訓」を紹介し、「信念、計画、実行がなければ夢は叶わない。長い人生、色々なことがあるかもしれないが、人生は一度きり。夢や目標を持って、自分の人生にとって大切だと思うことを勇気を持って実行してほしい」と話した。また、同学園出身で元衆議院議長の河野洋平氏が来賓として訪れ、激励の言葉を贈った。

スライドなどを活用して生徒に説明した

仕事の魅力伝える 千代中で地元企業らが講話

 小田原市立千代中学校で3月3日、1年生177人を対象に、「職業講話」が行われた。

 この講話は総合的な学習の時間を活用したキャリア教育の一環で企画された。社会人が講師を務め、仕事の魅力を生徒に直接伝えることが特徴。今回、中学校区内にある企業等を中心に協力を呼びかけ、小田原警察署、小田原消防署、上府中保育園、10decades、日本新薬、小田原かなごてファーム、JAかながわ西湘成田支店が参加した。講話は「農家」「保育」「消防」「製薬」「農協・金融」「警察」「行政書士」の7分野で実施。日本新薬の講話を聞いた生徒は「薬の作り方に興味があって話を聞いた。いろいろな工程があることを知って驚いた」と話した。

イベントのチラシ

『核戦争後の地球』を上映 3月15日 UMECOで

 おだわら市民交流センターUMECOできょう3月15日(土)、NHKアーカイブス作品『核戦争後の地球』のビデオ上映会が開催される。さよなら原発小田原が主催。

 上映するのは、科学者が核戦争後の地球をシミュレーションした番組。主催者は「昨年、被団協がノーベル平和賞を受賞して、今年は戦後80年。このタイミングで、改めて自分ごととして考えるきっかけになれば」と呼び掛ける。上映後は「核兵器と原発の関係とは」をテーマにしたトークも行われる。午前9時45分〜11時45分。参加無料。

 問い合わせ、申し込みはさよなら原発小田原大久保さん【電話】090・7209・0100。

小田原史談会が寄贈 震災書籍を小中学校へ

 小田原史談会が作成した書籍『100年先まで伝えたい―関東大震災 小田原の記憶―』の贈呈式が先ごろ、小田原市役所で行われた=写真。

 地域で起きた震災の記録を次世代に伝えようと、同会が市内小中学校に書籍を寄贈したことに伴い実施。贈呈式に出席した松島俊樹会長と青木良一さんは「文化や科学などいろいろな分野からまとめた。少しでもお役立ていただければ」と話した。また栁下正祐教育長は「ご趣旨に沿うよう有効に活用します」と感謝の意を述べた。

展覧会のポスター

皆春荘で「小田原もあ展」 伝統工芸×現代アート

 小田原市の歴史的建造物「皆春荘」リニューアル後の、最初の展覧会として、「小田原もあ展」が開催される。期間は3月20日(木)から30日(日)(24日(月)と25日(火)は休館)。午前10時〜午後4時。

 展覧会では、『芽吹く』をテーマに、寄木細工や木工、鋳金などの伝統工芸家と現代アート作家が互いに刺激しあいながらコラボした作品などが展示される。30日の午後1時からは、作家が作品について語るアーティストトークも行われる。

 入場無料。問い合わせは柏木さん【電話】090・6177・9252。

箱根路森林浴ウォーク 5月18日 峠や湿原を巡る

 箱根町で自然や歴史の魅力などに触れる「箱根路森林浴ウォーク2025大会」が5月18日(日)に開催される。

 当日は午前9時に同町総合体育館「星槎レイクアリーナ箱根」で出発式が行われ、9時30分スタート。ゴール会場の星槎大学箱根キャンパスを目指す。

 コースは健脚向けコースとファミリーコースを用意。健脚向け「長尾峠ハイキングコース」は湖尻峠や長尾峠などを巡る約11Km。ファミリー向け「仙石原湿原コース」はサイクリングコースと自然探勝路を巡る約8Km。参加費は1500円(事前申込)。少雨決行。

 ゴール会場では物販ブースやキッチンカーが出店するほか、学芸員による無料の仙石原歴史散策ツアーも行われる(一般来場者も参加可能)。申し込みなどイベント詳細に関する問い合わせは町生涯学習課【電話】0460・85・7601。

訓練用の人形で講習を受ける参加者

小田原サッカー協会 AED使用法学ぶ 指導者らが参加

 小田原サッカー協会が2月24日、川東タウンセンターマロニエでAED講習会を実施し、指導者ら約15人が参加した。

 大会や試合中での緊急時に備えたもので、小田原市消防本部の職員が胸骨圧迫やAED操作など救急時の対処法を指導した。参加者は一人で対応する場合や二人一組で協力する場合など、さまざまな場面を想定し、動きや手順を繰り返し確認した。勤務先でも講習を受けたことがある高橋翔太さんは「細かい所を忘れていた。頻繁に受けることが大切」と話した。

毎年恒例の帽子投げで健闘を称えた

最後の野球大会で勇姿 小田百が卒業記念大会

 小田原百貨店が2月15日と16日、小田原市内の小学6年生にとって最後の軟式野球大会となる卒業記念大会を酒匂川スポーツ広場で開催した。

 5チームが出場し、総当りのブロック戦を行った。日本代表にも選ばれた一寸木健翔さんが所属する西湘シーホースが3勝1敗で優勝。地元でしのぎを削った市川絢斗さん(小田原ベアーズ)や岩渕颯斗さん(鴨宮コンドルズ)ら6年生が最後の大会で勇姿を見せた。

優勝した西湘の選手と監督ら

少年ソフトボール 西湘が県大会2連覇

 県西地域の小学生ソフトボールチームから選抜されたメンバーによるチーム「西湘」(高橋貴博監督)が、3月2日に横浜市で開催された「神奈川スプリングチャレンジ」で2連覇を果たした。

 県内から8つの選抜チームが出場した同大会。西湘は全4試合のうち、2試合を失点0で勝利。高橋監督は「守備からリズムを作っていく練習の成果が出た大会だった」と振り返り、3月末に控える全国大会に向けてチームを勢いづけた。

全国に向けて練習に励む舘野さん

相洋高校柔道部 舘野さん81kg級で全国へ 初の舞台「自分の柔道を」

 相洋高校柔道部の舘野隆ノ介さん(1年)が3月19日(水)から日本武道館で行われる全国大会に出場する。

 1月に行われた県予選で81kg級に出場した舘野さん。初戦から攻めの柔道で順当に勝ち進みベスト4まで進出。その後、全国出場をかけた4人による総当たり戦に臨んだ。

 総当たりの1試合目は開始15秒で得意の内股を決めて一本勝ち。続く2試合目も、中学全国大会1位の実績を持つ強豪相手に一本勝ちし、2連勝で初めての全国出場を決めた。2連勝同士の対戦となった最後の試合では、過去に一度も勝てていないライバルに挑んだ。序盤は優位に試合を進めたが、次第に相手に流れを奪われ、「指導」の差で敗れ準優勝となった。舘野さんは「自分の得意な形にもっていくことができずに悔しかった」と振り返った。

 全国大会に向けて舘野さんは「一戦一戦集中して自分の柔道をしたい」と意気込んだ。顧問の瀬戸口雄輝教諭は「文武両道で熱意と探求心がある。今後のためにも全国大会が良い経験になれば」と話した。

スタートの仕方も指導

小学生の陸上競技教室 4月から 城山陸上競技場で

 小田原市体育協会が主催する「令和7年度小学生陸上競技教室」が4月19日(土)から城山陸上競技場で開催される。全12回、午前9時〜11時。

 陸上教室を通して楽しさを知るとともに技術の向上を図ることが目的。市陸上競技協会の指導者が講師となり、短距離走や走幅跳、ボール投げなどを指導する。対象は県西地域2市8町に在住・在学の小学3〜6年生で先着100人。参加料5千円(傷害保険料含む)。

 土曜日開催で、日程は以下の通り。4月19日、5月10日、6月21日、28日、7月5日、10月4日、11日、11月1日、12月13日、1月10日、31日、2月7日。

 申し込みは市体育協会HPの申し込みフォームから、3月24日(月)締切。(問)市体育協会事務局【電話】0465・38・3310(土日祝除く、午前8時30分〜午後5時)。

イベントのチラシ

鴨宮暮らしを楽しんで 3月20日 かもフェス

 鴨宮北口商店街で3月20日(木)、「鴨宮暮らしを楽しもう」をコンセプトにしたイベント「かもフェス」が開催される。午前11時〜午後5時。雨天決行。かもフェス実行委員会が主催。

 当日は鴨宮北口商店街の店舗のほか、キッチンカーなど約20の店舗が出店。ラーメンや焼き鳥、コーヒー、駄菓子のほか、ハンドメイド雑貨などが並ぶ。

 また市立中央図書館の出張展示や、ボードゲーム大会、キッズフラ体験などが行われる。会場中央のステージでは、管弦楽や三味線、弾き語りなどの披露が予定されている。イベントの詳細は「かもすたインスタグラム」(kamonomiya_start_place)。

 イベント開催に伴い、当日の午前9時から午後7時まで、鴨宮北口商店街の一部は車両通行止めになる。

 (問)同実行委員会担当者・かもすた石塚さん【メール】info@kamosuta.site、【電話】080・6688・3650

矢田さん(右)と西場さん

相洋中ソフトテニス部 2人が県代表に選出 26日から全中大会

 相洋中学校女子ソフトテニス部の矢田恵愛さん(1年)と西場莉夏さん(同)が、3月26日(水)から三重県で開催される「都道府県対抗全日本中学生ソフトテニス大会」の神奈川県代表に選ばれた。

 全国から選抜されたトップレベルの中学生が集まり、個人戦(シングルス、ダブルス)と団体戦で競う大会。神奈川県からは2人を含む8人が選出された。

 小学生のときからそれぞれ全国大会や、県選抜に選ばれた実績を持ち、昨年からペアを組んだ2人。特徴は前後のポジションを固定しない変則的なスタイル。互いに後方からラリーを続けて、西場さんの強烈なフォアハンドで相手を崩し、矢田さんが前に出て決める展開や、前後のポジションを取って攻める展開など、相手に応じて戦い方を変える。

 昨年11月に行われたダブルスの県大会では準優勝、今年1月のシングルスの県大会ではともに予選を1位で通過し、決勝トーナメントでは矢田さんがベスト16、西場さんが優勝するなど、個人でもペアでも結果を残してきた。こうした実績が評価され、今回の代表選出につながった。

 大会に向けて矢田さんは「チームの雰囲気を盛り上げていきたい」、西場さんも「代表としてしっかりとしたプレーをしたい」と意気込む。

オーガニック野菜 楽しんで

 小田原市東大友の上府中公園できょう3月15日(土)、「湘南オーガニックファーマーズマーケット」が午前10時から午後1時に行われる。荒天の場合は中止。

 小田原市内などに移住して農業を始めた人たちによる農産物の販売などがある。

 イベント詳細などは同公園管理事務所【電話】0465・42・5511。

林野火災の義援金受付 小田原市役所2階で

 小田原市は、2月26日に岩手県大船渡市で発生した大規模な林野火災の被災地を支援するため、義援金を受け付けている。

 受け付け場所は市役所本庁舎2階の福祉政策課窓口と総合案内。6月30日(月)まで行われている。

 現地では3月に入り、火災は鎮圧され、避難指示解除などが進むが、被災した住民への支援活動が続いている。義援金は、日本赤十字社を通じて被災県の義援金配分委員会に送金され、全額被災者に届けられる。

 義援金に関する問い合わせは市福祉政策課【電話】0465・33・1861。

記念式典のポスター

錦通り商店街 三三さん招き落語会  3月25日 チケット販売中 

 錦通り商店街協同組合が創立60周年の記念式典を3月25日(火)、お堀端コンベンションホールで開催する。午後5時開演。

 第1部の記念式典ではサプライズ企画を予定。第2部ではゲストに小田原出身・柳家三三さんを招いて記念落語会、翁家社中の太神楽が行われる。第2部終了後お楽しみ抽選会あり。チケット、全席指定3000円で販売中(未就学児及び小学校低学年は入場不可)。販売場所は、同商店街のそば店「寿庵」。(問)同店【電話】0465・22・2862 ※昼時を除く(電話予約不可)。

 錦通りは小田原駅の開業によって整備され、1964年に同商店街が設立された。現在も飲食店やサービス、金融など約60店が加盟。シンボルキャラクターの「ニッキー」も地域に愛される存在だ。

3月30日 潮音寺で猫の里親会

 潮音寺(小田原市久野511)の多目的ホールで3月30日(日)、猫の里親会が開かれる。時間は午前11時から午後3時。

 県西地域で野良猫の不妊手術推進、保護猫の里親募集活動に取り組むHuman&Animal Networkが主催。イベント詳細や問い合わせは同団体【メール】han_odawara@outlook.com。