高津区版【3月21日(金)号】

川崎市市制100周年事業 「緑化フェア」春開催始まる 3月22日から3会場で

 市制100周年を迎えた川崎市が今年度の開催地となった「第41回全国都市緑化かわさきフェア」の春開催が、3月22日(土)に始まる。「富士見公園」「等々力緑地」「生田緑地」の3会場で4月13日(日)までの23日間、花と緑の祭典が続く。

 「全国都市緑化フェア」は1983年から年に一度、全国各地で開催されてきた。市制100周年を象徴するイベントとして、川崎市が2024年度の開催地となり、昨年10月19日から11月17日までの秋開催期間では計約94万人が来場した。

 富士見公園会場(川崎区)のテーマは「多様性」。約6万株の花々で川崎の多様性を表現するメインガーデンのほか、最先端の緑化技術を駆使した垂直花壇も見どころの一つ。ウクライナ人による雑貨店等、多様なブースも出店する。

 等々力会場のテーマは「体験・体感」。市の担当者は「ファミリー層が多い地域なので『楽しさ』も意識して準備した」という。正面広場では香りや手触りなど五感に訴える植物が来場者を迎え、等々力球場前の「アクティブガーデン」でも、「五感」で植物を楽しむ体験型の仕掛けが用意される。

 生田緑地会場(多摩区)は「歴史・文化」をテーマに、自然豊かな緑地の存在と、緑地を守る地域の文化と歴史を市内外にアピールする。岡本太郎美術館など緑地内の文化施設とのコラボレーション企画も多彩で、フェアの「ラストナイト」となる4月12日(土)には、秋開催に引き続き岡本作「母の塔」のライトアップイベントも行う。

 3月22日は富士見公園会場(川崎区)でオープニングイベントがある。4月13日の最終日は「カルッツかわさき」(川崎区)で、会場づくりをした子どもたちや若者らを招く「総合閉会式」や「クロージングイベント」がある。

等々力で多様なコラボ

 地元等々力会場では、さまざまな企画が進められている。日替わりで地元店舗のキッチンカーが出店されるほか、期間中の週末にはステージイベントも。22日・23日は自然と豊かなライフスタイルを提案する「等々力緑の暮らし市」が開かれるほか、中原区ソーシャルデザインセンターのブースも出展される。詳細は公式ホームページ。

冊子作成を手掛ける齋藤さん(右)と娘の高木さん

NPO法人みなみかぜ高津 地元の読者結ぶ「懸け橋」を 独自発行の冊子、話題に

 市内を中心に介護事業を展開するNPO法人「みなみかぜ高津」が、日々の暮らしに役立つ情報を盛り込んだ無料冊子を独自に発行。利用者やスタッフ、関係者などの間で話題となっている。

 生活に役立つ情報や、さまざまなトピックスが掲載されているこの冊子は「ライフスタイルマガジン みなみかぜだより」。川崎市内を中心に訪問介護事業などを手掛けるNPO法人「みなみかぜ高津」(梶ヶ谷)が、サービス利用者とスタッフが交流するためのツールとして、2020年に初めて刊行した。

コロナ禍「楽しみ」提供

 2020年当時は、コロナ禍真っ只中ということもあり、同法人の理事を務める傍ら冊子の編集を担当している齋藤知子さんは「外出が難しい利用者さんを楽しませたくて」と、当時の心境を回顧。新聞記者として働いていた経験を生かし、季節の行事や料理レシピ、コロナ禍でも役立つ健康法など、日々の暮らしに役立つ記事の作成に奮闘した。またサービス利用者とスタッフの架け橋となるよう「ヘルパーの人柄」や「利用者の横顔紹介」など、互いの視点を意識した記事掲載にも着手。さらにライフスタイルマガジンを標榜し、齋藤さんの娘でフリーカメラマンの高木瑶子さんが撮影した風景写真をアイキャッチに据えるなど、内容のみならずデザイン面にもこだわった編集方針を貫いてきたという。

昨秋から「復刊」

 齋藤さんの思いの詰まった毎月1回発行の冊子は瞬く間に評判を集め、同法人のサービス利用者とスタッフ間だけにとどまらず、同業他社からも「ぜひ読んでみたい」と興味をもたれるなど、多岐に及ぶ交流の礎としての役割を担ってきた。その後、冊子発行は2022年をもって一旦終了となったが、再開を望む声が各方面から多く寄せられたため昨年、再開が検討され、秋からのリニューアルを決定。復刊に漕ぎつけた。

一般読者への配布も

 発行の再開に際し「今まで以上に内容にこだわりました」と齋藤さん。ページ数も増やし、各地のさまざまな風景を納めたコーナーや、料理のレシピコーナーも調理過程の写真が複数掲載するなど質量ともに拡充。数に限りがあるものの「希望があれば、サービス利用者以外への配布にも応じたい」と話し、今後は地元の読者同士の架け橋になる事を願っている。

 冊子配布に関する詳細問い合わせは齋藤知子さん【携帯電話】090・8476・0230。

「8小節プロジェクト わたしの『かわさきのうた』」のコンテストでグランプリに輝いた 吉川 勇児さん 川崎市内在住 55歳

「届け」、希望をのせた旋律

 ○…「音楽のまち・かわさき」20周年などを記念し実施された、自分のことばで短いメロディを作るワークショップ「8小節プロジェクト わたしの『かわさきのうた』」。川崎市の未来を綴り「希望」と名付けた曲でコンテストのグランプリに輝き、神奈川県内のCMソングにも採用された。

 ○…普段は、中原区にある大西学園中学校・高等学校教諭で社会科や地歴公民を担当。33年間吹奏楽部の顧問を務め、28年連続で東関東大会に導いてきた。北海道出身。幼い頃、トランペットの演奏に触れ「輝いて見えた」と心を奪われた当時を回顧。小学4年から学校の吹奏楽部へ入部し、憧れの楽器トランペットを担当。奏者として高校卒業まで活躍し、その間、全道大会にも出場するほどの腕前を誇る。こうした豊かな経験を活かし、教職に就き吹奏楽部の顧問に就任してからも「音をしっかり届ける基礎」を、大切にした活動を心掛けているという。

 ○…吹奏楽の魅力は、互いに呼応し、美しい音色を届けることと考えていたが、コロナ禍で部活動もままならず「本当に寂しかった」とポツリ。現在は部員同士が一緒に演奏ができる日々に感謝しつつ、観客や周囲との一体感の醸成が全国大会で勝ち上がるためのヒントと考え、その方策を思案する。楽しさも伝え、観衆も巻き込むため「動きながらの演奏」を採り入れるなど挑戦が続く。

 ○…趣味は天体観測。「星が綺麗に見えると、北海道の空を思い出す」のだとか。撮影した天体写真は、プラネタリウムの学芸員にも褒められるほどの出来栄え。「芸術の街、音楽の街を謳う川崎は、統一感が無いと耳にすることもあるが『色々なことに挑戦する素敵な街』と考えることもできるんですよ」と、持論を展開してくれた。

高津消防署予防課の職員

高津区役所危機管理担当 防災を学ぶ「備える。たかつ」 今回は「火災予防」Webで配信

 高津区役所危機管理担当は、従来の川崎市としての情報発信に加え、新たに災害を自分事として捉える事をコンセプトとしたWeb情報「備える。たかつ」の定期配信を、昨年1月から行っている。

 ライフラインに関わる各専門家などを招いて「災害時の対応」「事前の備え」といった、いざという時に知っておくと役に立つ情報を届けて、区民の防災意識を高めてもらおうというもの。

今回は「火災予防」

 前回は「ごみ」に関わることを配信したが、第7弾は「火災予防」がテーマ。

 昨年市内では398件の火災が発生しており、予防方法を学んでおくことは重要だ。そこで今回は、高津消防署予防課の職員に火災の発生原因や、実際に火災が起こった際、どう行動すれば良いか、住宅用火災警報器の維持管理方法、防炎品の特徴などの防火にまつわる話を聞いていく。

 詳細は左記二次元コードへ(第1弾〜第7弾も同ページから閲覧可)。

映画に「出演」させるため、整備入庫されたサーブ(2022年当時・右奥)

「赤い車(サーブ)」職人に安堵の日々 坂戸の整備工場、当時回顧

 今月上旬、世界最高峰の映画賞とされる「アカデミー賞」受賞作決定の報を受け、坂戸の自動車職人・天川恭男さんを思い出した。ちょうど3年前、アカデミー賞国際長編映画賞に輝いた「ドライブ・マイ・カー」で、象徴的に使用された赤い車「サーブ」を整備した職人として大きな脚光を浴びた天川さん。その後の近況は、いかに―。

本紙記事、皮切りに

 2022年、日本映画として初めてアカデミー賞の作品賞を受賞した「ドライブ・マイ・カー」。この作中、演者と並びもう一つの主人公とも称された「赤い車(サーブ)」の整備を手掛けた職人が高津区にいることを知り、いち早く本紙上で紹介した。

 天川さんが代表を務める「A2ファクトリー」は、主力として取り扱う車種「サーブ」をはじめ輸入車の修理やメンテナンス等を手掛ける自動車整備工場。テレビ番組で使用される車の手配や整備依頼も多い天川さんだが、アカデミー賞にまつわる本紙記事が掲載されるや否や「快挙を支えた、影の立役者」として各方面から取材が殺到。作品のファンがロケ地などを訪れる「聖地巡礼」スポットにも数えられるなど一躍、時の人となり「影響はすごかったですね」と当時を振り返る。

「ブームの弊害」直撃

 また自身への関心と同様に「サーブ」に対する購入問い合わせなども急増。一見、順風満帆かと思いきや「実はそうでもなかったですよ」とポツリ。聞けば、元々「サーブ」という車種は年代物の車種で台数も少ない上、アカデミー賞ブームの影響で中古車市場価格が急騰。最盛期にはこれまでの3倍以上にも跳ね上がったのだとか。だが一方「とにかく最低限、走る状態にすれば高値で売れる」と目論んだ業者が廃車同然のサーブを手抜きメンテナンスで市場に放出するケースも散見され、故障車が頻出。天川さんの元には、優れた整備技術を期待して全国から修理依頼が寄せられ、その対応に追われる状態が続いたという。

それでも貫く「愛」「矜持」

 3年の時を経て「ようやく落ち着きを取り戻してきた感じですね」と話す天川さん。整備依頼は依然、後を絶たないものの一時期の狂乱状態は脱し、安堵の日々が訪れている様子。「今(サーブに)乗られているお客様に、少しでも長く整備が出来るように頑張って、人任せではなく自分の手で整備していきたいですね」と、最後は溢れる「サーブ愛」と、職人の矜持で締めてくれた。

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「会報誌表紙」描き25年
川崎北法人会井田光政さん
「会報誌表紙」描き25年
4月7日〜13日 銀座で個展
宮前区神木本町で不動産業を営む井田光政さんは、所属する川崎北法人会の会報誌「かわきた」の表紙絵を担当して25年。これを記念して4月7日(月)から13日(日)まで... (続きを読む)
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「川国で遊ぼう」
川崎国際生田緑地ゴルフ場
「川国で遊ぼう」
4月2日 市民開放日
川崎国際生田緑地ゴルフ場で4月2日(水)、春の市民開放日「川国で遊ぼう」が開催される。午前9時から午後4時まで。入場・イベント料無料。ゴルフ場の一部を開放し、多... (続きを読む)
営業を示す旗を持つ佐々木さん

市薬剤師会 黄色い旗で開局示す 薬局が災害想定の訓練

 (一社)川崎市薬剤師会は3月11日、災害時に開局していることを示す「開局中」のイエローフラッグを掲出する訓練を市内の会員薬局468店舗で実施した。

 この取り組みは「災害時に薬局が営業しているか分かりづらい」という市民の声を受けて始めたもので、東日本大震災の起きた3月11日と、防災の日の9月1日に毎年行っている。

 みどり薬局さぎぬま店(宮前区)の佐々木友紀子さんは「災害時でもイエローフラッグが出ている薬局は開いているので、かかりつけ薬局じゃなくても安心して利用してほしい。避難の際には、お薬手帳とマイナンバーカードを忘れずに避難バッグへ」とアドバイスを送る。

三好諒氏

参院選 れいわ 三好氏擁立へ 39歳、消費税廃止訴える

 れいわ新選組は夏の参院選神奈川選挙区(改選定数4)に元外務省職員の三好諒氏(39)を擁立することを決めた。

 三好氏は2013年に外務省入省、21年退職。22年から山本太郎参議院議員の秘書を務め、24年の衆院選で神奈川2区から立候補していた。3月11日の会見で「しがらみのない政治で消費税廃止や社会保険料の減免などを訴えたい」と述べた。

清掃活動に取り組む参加者=川崎市提供

川崎市環境局と地域住民 武蔵溝ノ口駅周辺を清掃 ポイ捨てない町目指して

 川崎市環境局減量推進課は3月8日、参加者がごみ拾いを通して交流する「クリーンアクションかわさき」を武蔵溝ノ口駅周辺エリアで実施した。当日は地域住民や地元企業、大学生など約60人が参加し、道端に落ちているゴミを回収していった。

 この取り組みは、地域住民やボランティア団体、企業、若者世代などが清掃活動を通してつながり「ポイ捨てのない、きれいなまち」を目指すためのきっかけ作りとして同局が企画したもの。

 当日は取り組みのPRを兼ねて、西口商店街やポレポレタウン、マルイ周辺などで人通りが多い地域を中心に活動を実施。参加者は3グループに分かれて行動し、トングなどの清掃道具を活用して飲料容器やタバコの吸い殻、食品包装のフィルムなど、さまざまなゴミを集めていった。

地域団体と協議

 同企画の準備段階では、市内で清掃やコミュニティ活動を行っているキラッとおそーじ同盟、(一社)サステナブルマップ、(一社)プラスケア、高津高校、麻生区SDGs推進隊(カワサキSDGs推進隊)の担当者がプロジェクトメンバーとして参加。同局の担当者と協議した結果、脱炭素モデル地区としてさまざまな取り組みを実施する高津区で活動することになり、昨年11月にはクリーンアクションの第1弾が同駅周辺で実施されていた。

 「活動は朝に行いましたが、夜間にごみが捨てられるケースが多いため、当該の時間に取り組みたいという意見が参加者から寄せられました」と同局担当者。そのため、第2弾では夜に駅近くを通行する人たちへのアピールも兼ねて、夕方から始めることになったという。

 同局担当者は「今回のイベントをきっかけに、市が毎月各区の主要駅周辺で実施しているキャンペーンや、地域やボランティア団体が行っている清掃活動に興味関心を持ってもらいたい」とコメントした。

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窓口の状況をスマートフォンでも確認可能

区役所窓口 「混雑シーズン」今年も リアルタイムで状況公開

 今年も転入・転出シーズンを迎え高津区役所窓口(特に1階区民課)の混雑が続いている。

 この状況は、高津区に限った話ではないものの、例年3月初旬頃から徐々に混雑。区ホームページには「混雑予想カレンダー」が掲載され、大まかな目安を示しているものの、日によっては待ち時間が3時間近くに及ぶことも。区では窓口の混雑具合をリアルタイムに確認できる「高津区なう!」という情報サイトを公開しており、パソコンやスマートフォンなどから「区民課」「保険年金課」「児童家庭課」の各窓口における待ち人数と時間をそれぞれ確認可能。直接足を運ばなくても状況を常に閲覧できるため混雑を避けたい区民から好評を博している。

 さらに区では、とりわけ窓口が混雑する「転出手続きおよび証明書」について「マイナンバーカードを利用したコンビニでの交付」や「郵送手続きによるコンビニでの手続き」を推奨。住民票などは行政サービスコーナーでも取得可能となっており区民サービス部区民課(【電話】044・861・3163)では「区役所に来なくてもできる手続きが増えているので、ぜひ利用してもらえれば」と話している。

※『生成AI』とは、テキスト、画像、音声などを自律的に生成できるAI技術の総称

県内市町村 生成AI 約6割が利用 本紙調査 「業務の時短に効果」

 人工知能(AI)を用いて文章や画像を作成する生成AIが世界的に普及する中、業務に導入する自治体も増えてきている。神奈川県内33市町村のうち、導入済が12市町村で実証実験中を合わせ6割近い19市町村が生成AIを利用していることが、タウンニュース社の独自アンケート調査で明らかになった。

 同調査では1月1日現在の生成AIの導入状況や活用事例、効果、課題などについて県内の33市町村に聞いた。導入済と回答したのは36・3%にあたる12市町村。実証実験中を合わせると19市町村(57・5%)が生成AIを利用していた。

議事録要約などに活用

 利用するすべての自治体が「効果があった」と回答。具体的には「業務の時間短縮」をほぼすべての自治体があげた。

 活用事例として多かったのは「あいさつ文案の作成」「議事録の要約」「企画文書の作成」「アイデア出し」など。さらに、「市長の動画・音声生成AIを使い『市長アバター』を作成し、英語で行政情報や観光情報を発信する」(横須賀市)、「ビッグデータを使った数値予測や行動最適化」(横浜市)、「Excel関数、VBAなどのコードの生成」(平塚市)などもあった。

 課題は、セキュリティー面や生成AIが作成した内容の正確性などに対する懸念のほか、生成AIを使いこなす人材育成や技術習得など、「使う側」の問題が多くあがった。」 

 川崎市は昨年7月10日に実証実験を開始。多くの自治体と同様の活用事例を挙げ、「業務効率化などの効果が一定程度確認された」と回答した。今後は庁内アンケートで改めて効果を確認し、課題の把握も図る。利用拡大に向けては「検討を進める予定」としている。

 未導入の自治体で「検討中」と回答したのは8自治体で、うち3自治体は導入を予定していた。実証実験はしたものの導入には至らなかったのは2自治体。そのうちの1つ大磯町は、「有効なものだとは思っているが、一般的なリスクを鑑みた。事業者の提案をもらいつつ、検討は継続していく」とした。

4自治体「予定なし」

 残る4自治体が検討も導入予定もなかった。

 未導入の自治体はいずれも「業務効率があがる便利な技術」という認識はある一方で、「導入費用」「セキュリティー」「技術面」「利用規約の策定」「専門知識を持つ職員がいない」などをハードルと捉えていた。

上丸子小4年の総合学習 河川敷のイベントで発表 「伝える」実践さまざま 

 上丸子小学校(中原区)の4年生が多摩川について学習した成果を、多摩川河川敷でイベント形式で発表した。3月8日に丸子橋ピクニック広場(同)で開かれた「遊んでマスター たまらんど」。昨年末からの約2カ月間、「分かりやすく伝えること」に全力で取り組んだ。

 同校では例年、総合学習で多摩川について学び、学習の成果を校内外で発表してきた。今年の4年生は、多摩川の生き物のことや魅力などを伝えるため、「動画を作る」「商店街にポスターを張る」などの発表方法を検討。昨年末に「河川敷でイベントを開き、地域の人々に伝えよう」と決まった。

 多摩川河川敷でイベントを開くには市に届け出る必要があるが、児童自ら企画書を作成して提出。学習成果を伝える企画を全クラスで考え、紙芝居や釣りゲームなど計16の企画がまとまった。

チラシ配りも率先

 児童たちが多摩川について「主に小さな子どもたちに伝えたい」と希望したため、教員たちも「楽しく、分かりやすく伝えること」を意識した。4組の担任・澤木優奈教諭は子どもたちの様子を見ながら「多摩川の魅力を伝えようという目標を見失わないように」と声をかけたという。

 2月27日には3年生と合同で「プレイベント」を開催して、本番と同じプログラムを実践。各チームで課題を洗い出し、「もう少し説明を加えよう」「ゲームの目的を声掛けしては」などと意見を出し合い、修正のうえ本番に臨んだ。

 イベント当日は「習い事のある子も来られるように」という児童の発案で、午前と午後のシフト制にした結果、学年の約7割が参加。日ごろおとなしい児童が堂々と紙芝居の読み聞かせをしたり、率先して「宣伝チラシ」を配って回る姿も見られたという。

 学年主任の高野智仁教諭は「多摩川の学習に加え、『伝える』ために行動してくれた。様々なことが学べたと思う」と手応えを語った。

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川崎市役所

2024年の人口動態 全体で約6千人増加 少子高齢化で増加幅減少

 川崎市は2024年の人口動態をまとめ、2月26日に発表した。報告書によれば、24年の人口増減は前年の756人増を上回る5951人増だったが、出生数から死亡数を差し引いた「自然増減数」は少子化の影響が色濃く、3198人の減少となった。

 人口増減は「自然増減」と、転入と転出を差し引いた「社会増減」を合算した増減数を示すもの。24年の「社会増減」は転入が10万6605人、転出が9万7456人で、9149人増だった。一方の「自然増減」は出生1万873人、死亡1万4071人で、差し引くと3200人近い減少だった。

 「自然増減」は、出生数が2万3325人で最多だった1973年には1万9600人増でピークを迎えて以後、人口の「増加幅」は減り続けてきた。高齢化に伴う死亡者数の増加に加えて出生率が16年から減少し続けているためだ。21年に死亡数が出生数を超えて「自然減」に転じて以後も、減少傾向が続く。

 24年の人口増減を区別で見ると、「人口増」のトップは多摩区の2167人増。次いで幸区1508人増、中原区1414人増と続く。「人口減」では宮前区の475人減がトップで、4年連続の人口減となった麻生区の246人減が続いた。

 外国人住民は自然増減が289人増、社会増減が4755人増で、合わせた人口増減は5044人増だった。コロナ禍の20年と21年を除き「人口増」が定着している。

 社会増減を世代別で見ると、転出より転入が多い世代は「20〜24歳」「25〜29歳」「15〜19歳」と、進学や就学に伴う転入と思われる世代が目立つ。転入より転出が多い世代は「0〜4歳」「35〜39歳」「5〜9歳」と並び、未就学児や小学生の子どもがいると思われる世代が市外に転出する傾向が推測される。

 人口動態の報告書は市のホームページから。

教えて!職人さん vol.62 今年も梅雨、台風に備え万全の雨漏り対策を【1】 

 Q...今年ももうすぐ梅雨や台風、ゲリラ豪雨などが心配な季節がやってきます。そこで当欄では、2年前にも紹介し大反響を呼んだ「塗装のプロの観点からの"雨漏り対策アドバイス"」を、再度お聞かせ願います。

 A...はい、わかりました。外壁塗装は、外見上のみならず雨などの水分が屋内に侵入するのを防ぐためにも重要です。適切な塗料を選ぶことで、外壁の防水性の向上が期待できます。

 Q...そもそも雨漏りはなぜ発生するのですか?

 A...主な原因は3つ。「屋根の劣化」「外壁のひび割れ」「屋外と屋内をつなぐ部分=シーリング剤の劣化」です。このうち、もっとも雨漏りの原因として多いのが「外壁のひび割れ」であり、雨漏りが発生した場合、比較的被害が大きい原因と考えられています。

 Q...「屋根の劣化」が最も大きな原因ではないのですか?

 A...ええ。屋根の劣化が雨漏りの最大の原因であるとお思いの方も多いのですが、屋根部分は設計当初から雨漏り対策がしっかりとなされているため、雨漏りの原因になることは少ないのです。

 Q...自分で確認する方法などはありますか?

 A...雨漏りは、目視での確認が難しい小さいひび割れや劣化箇所からの雨水の侵入等による「木材の腐敗」が原因です。

素人の目ではなかなかひび割れや劣化を見つけることが困難なので、雨漏りに不安を感じる場合は信頼のおけるプロの専門家に相談することをおすすめします。次回は「雨漏りを防ぐ塗料」についてお話させて頂きます。

不定期連載 市民健康の森だより 第176回 早春の春日台で「イベントの仕込み作業」

 今年の2月から3月は不規則な天候が続きました。例年よりも暖かい週の後には寒い週という週替わりで寒暖差の大きい日々が続きました。それでも春日台の花を咲かせる木々は今年も期待に違わぬ姿を見せてくれました。植物の強さを感じます。

 一月下旬には梅が咲き始め、2月20日の活動日には春日台名物の「源平梅」が満開を迎えました。源平梅は1本に紅白の花を咲かせるのでこう呼んでいます。実は白梅の根元に紅梅を接ぎ木した梅です。春日台を訪れる方の多くがスマホを向けて写真を撮っていきます。

 もう一つ、例年は2月下旬には満開を迎える河津桜ですが今年は開花が遅れました。3月6日の活動日にやっと満開となりました。1週間後の13日も満開のままでした。河津桜は長く咲いてくれるのも特徴です。

活動の成果、高津区界隈の皆さんへ還元

 私たちの活動も梅や桜に負けられません。活動成果の区民への還元は継続させます。今年も区民向けイベントの親子ジャガイモ堀り体験を実施します。準備は1月から始めました。畑に堆肥や有機肥料を入れて何度も耕し、連作に負けない土壌となるよう頑張りました。この畑に3月6日に会員によって260個余りの種芋を植え付けました。一週間後の13日には近在の保育園の園児たちにジャガイモの植付けを体験してもらいました。この保育園ではここ4年ほど園児たちにジャガイモの植付けから芽カキ(生育過程の手入れ)をやってもらった上で、6月に掘ってもらっています。

 ジャガイモは約100日で育ちます。今のところ、6月19日に保育園児のジャガイモ堀り、21日に親子ジャガイモ堀りを予定しています。梅雨時期ですからいつも雨を心配しますが、不思議にジャガイモ堀りは初めてから一度も雨天順延は経験していません。今年もそうなるよう願っています。

GO!GO!!フロンターレ

2周年記念イベント実施!

 3月25日(火)に2周年を迎えるAnker フロンタウン生田が「Anker フロンタウン生田 2nd ANNIVERSARY」を実施する。

 25日(火)から4月1日(火)の期間中に、「Anker フィールド」、「Nebula フィールド」、「Soundcore アリーナ」、「ミーティングルーム」のいずれかの施設を利用した人に、限定デザインのオリジナルステッカーをプレゼントする(1団体につき3枚。なくなり次第終了)。

 6日(日)には、「Fromkitchen deli」の手作りの「2周年記念 特別ソフトクッキー」を販売。購入者には同オリジナルステッカーを1枚プレゼント。(詳細は同所の公式Ⅹで後日案内)。

 同所の公式Ⅹアカウントをフォローし、該当の投稿を引用リポストした人の中から抽選で、選手サイン入りグッズをプレゼントする(詳細は25日(火)の投稿を確認)。

 詳細・問い合わせは同所【電話】044・328・5771へ。

不定期連載コーナー SELFフレンドシップ(船)へようこそ! Vol.19「THEアート・プロジェクト多文化読み聞かせ隊・つながり隊」について

 今回は「THEアート・プロジェクト多文化読み聞かせ隊・つながり隊」の活動についてご紹介いたします。

 この団体の代表・三沢範子さんとは、約10年前に高津支援学校でのイベントなどを通じて知り合いました。

 文化を紹介する絵本の読み聞かせを中心に、いろいろな文化活動をしている市民グループです。多文化を、国や地域の違いによる文化の違いだけでなく、障がいの有無をも含めた文化の違いととらえ、誰もが理解し合える社会を目指して活動している団体です。

 この取り組みにSELFも共感し、地域を盛り上げるイベントなどがあった時は、共に参加し、長きに渡り交流させてもらっています。絵本読み聞かせ以外にも、支援学校生徒さんが主体となって構成されている余暇活動グループで、演劇やダンスなど行い、地域のイベントに参加しています。

 先月行われたSELF主催のイベントにも出演してくださり、たくさんの元気をもらいました。7月に大田区で行われる演劇の発表会では「かぐやひめ」に挑戦するそうです。

 これからも地域の寺子屋事業や、まちのイベントなど、一緒に盛り上げていきましょう!皆さんの活躍、SELFは楽しみにしています。