旭区・瀬谷区版【3月20日(木)号】
統合される市沢交番

旭警察署市沢交番 4月から左近山に統合 警官不足などを背景に

 旭警察署市沢交番が、複数勤務確立に伴う警官不足などを背景に4月から近隣の左近山交番に統合される。統合後は左近山交番やパトカーを用いた「アクティブ交番」が警戒などにあたるが、地域では不安の声も挙がる。

複数勤務確立が急務

 旭区内での統合は、2021年の万騎が原交番に続き2例目。旭警察署地域課の担当者によると、交番警察官の殺害事件の発生により、交番での複数勤務体制の確立が必要になっていることが、人員不足につながっているという。統合の動きは県警全体で進んでおり、合計80カ所ほど減らす方針だ。

 市沢交番は、比較的近隣に他の交番があることや、地区内の犯罪発生率の低さなどから対象となった。

車両で同様の業務

 交番の統合後は、アクティブ交番が配備される。ワゴンタイプのパトカー車両で、警戒を行うとともに、決められた時間・場所で臨時の交番を開設。遺失物の届け出や各種相談への対応など、これまでと同様の業務を行うという。市沢地区内では、神田公園(市沢町1の1)と市沢地区共同臨時駐車場(市沢町704)に開設される。

 旭警察署に配備されているアクティブ交番の機能を備えた車両は1台。現在万騎が原地区内の3カ所を巡回しているが、4月以降は市沢地区も合わせて5カ所に開設することになる。同担当者は「一日で回れるのは、午前午後と1カ所ずつが限界」と話すなど、車両不足が懸念される。

 県内の警察署へのアクティブ交番配備率は半分以下となっており、交番統合と合わせた対応が求められる。

跡地利用も課題

 「地域では交番が無くなることに対する不安の声がある」と話すのは、市沢地区連合町内会の池田和義会長。「どのくらいの頻度でアクティブ交番が来るのか。地区に多くの時間いてほしい」と要望を口にした。

 加えて跡地の利活用も課題となっている。地区内の消防団が現在使用している施設は狭く、地域として交番の建物を利用したいという要望もあるというが、「県警や区役所と話し合いをする中で難しいという回答を受けた」(池田会長)。具体的な活用方法は決まっていない状態だという。

植樹式に参加した子どもたちと、手前に植えられた苗木の「ぎょうざ」

上瀬谷小児童 海軍道路の桜“2世”植樹 接ぎ木し、2年かけ生育

 上瀬谷小学校(小林京子校長)の子どもたちが3月12日、近隣の海軍道路の桜を母樹とする苗木を校庭に植樹した。2年前に当時の児童が接ぎ木し、成長したもの。老木化などにより撤去や移植が実施、計画されている同所の桜を次世代につないでいく取り組みだ。

 この日は瀬谷区の植木八千代区長や瀬谷北部町内連合会の堀野州男会長らが見守るなか、植樹式が行われた。苗木は同校の子どもたちが2年にわたり育ててきたもの。数十cmの大きさで、「ぎょうざ」と命名されている。園芸委員会の児童7人と植木区長、堀野会長によって校庭の一角に植えられ、土かけと水やりが行われた。

「きれいな花を咲かせて」

 名所として知られてきた海軍道路の桜。植えられてから40年以上が経ち老木化が進んだことから、横浜市では2022年に「新たな桜の名所づくりに向けた基本計画」を策定した。23年2月に上瀬谷小で行われた接ぎ木イベントも同計画の一環だった。

 接ぎ木は2種類以上の植物を組み合わせて生育する園芸技術。当時の5年生は海軍道路の桜と横浜市ゆかりの「シドモア桜」の枝を、土台となるオオシマザクラの枝とつなぎ合わせ、合計60本ほどの接ぎ木を作った。

 上瀬谷整備推進課によると、海軍道路の桜を母樹とする接ぎ木は33本で、そのうち「ぎょうざ」を含む3本が根づいて生長した。「きれいに育つよう、土でしっかり覆われているか気を付けてきました」と生育を振り返る園芸委員会の齋藤希衣さん。及川瑚白さんも「根っこの部分に水をかけるようにしたり、水の量が多くならないよう注意しました」と話す。

 植樹にあたってはJA横浜の協力のもと準備が進められてきた。同委員会の江ヶ崎英汰さんは「元気に大きくなればと頑張って育てました。きれいな花を咲かせて欲しい」と期待する。水野優里佳さんも「海軍道路の桜は、どれもきれいでした。ぎょうざも、そうなって欲しい」と笑顔で話した。

厚生労働大臣表彰を受けた阿久和南部地区民生委員児童委員協議会の会長を務める 鈴鹿 茂さん 瀬谷区阿久和南在住 74歳

「自分や家族も大切に」

 ○…地域の高齢者や子ども、障害者などすべての人が安心して暮らせるように支える民生委員・児童委員。横浜市の民児協としては、2024年度で唯一となる厚労大臣表彰を受けた。「重みを感じます。これを糧に今以上に頑張りたい」と気持ちを新たにする。

 ○…民生委員に委嘱されたのは2013年。前年には自治会長に就任するなど、仕事一筋で接点の少なかった地域社会に入ろうとしていた時期だった。「地域で何もしてないという引け目みたいな気持ちもあったんです」と苦笑い混じりに振り返る。10年以上活動し、瀬谷区民生委員児童委員協議会にも参画するなかで、区内で多くの知り合いができた。「あいさつする機会が増えたんですよ。些細なことだけれど、それが何より嬉しい」と顔を綻ばせる。

 ○…20代から光学機器メーカーの営業を務め、50代前半に介護業界に転身。物販や入居相談を経てデイサービスの現場で働いた。転職前後で畑は異なるも、「顧客ニーズを聞き、自社の強みを伝えるという本質は変わらなかったですね」と振り返る。家族は妻と2人の娘、2人の孫にも恵まれた。10年ほど前に長女から服装を「改造」されたことをきっかけに、ファッションに興味を持つように。今では1人でショッピングセンターやアウトレットのブランドショップに足を運び、服や靴を物色する。

 ○…阿久和南部民児協の会長を務めて9年目。仕事や介護を抱える委員も多いなか、会長として呼びかけているのは自身の生活や家族との時間を大切にして欲しいという点だ。「自分や身近な人を犠牲にしていたら活動が嫌になってしまう」。プライベートをしっかり確保することが、委員としての良いサポートにもつながると信じている。

瀬谷水緑の健康ウォーク 尾根道緑道で春を楽しむ 24日 自然豊かな公園も

 瀬谷水緑(みりょく)の健康ウォーク サポーター会(名雪勝利会長)が3月24日(月)、ウオークイベント「桜の尾根道緑道と森〜桜花爛漫の散歩道を楽しみに〜」を開く。

 当日は鶴ケ峰公園(鶴ケ峰駅から徒歩5分)に午前9時に集合し、白根地区センターを経て、鶴ヶ峰浄水場からよこはま動物園ズーラシアまでの導水路沿いにある「ふるさと尾根道緑道」を散歩。芝生広場やスポーツ施設のある「長坂谷公園」、日本の里山が残る「四季の森公園」に足を運び、中山駅で正午頃に解散する。

 約9Kmのコースで、事前申込は不要。参加費300円(当日集金)。当日午前7時のNHK天気予報で横浜に午前中大雨などの荒天予報発令時は中止。詳細は瀬谷スポーツセンターのHP内のウオーキング情報、または同会深澤さん【携帯電話】090・5998・4248。

優勝を喜ぶ選手たち※提供写真

瀬谷リトル 新チームで県制覇 3試合41得点と打線爆発

 瀬谷リトル・シニア野球協会のリトルチームが、「春季インターミディエット野球神奈川連盟大会」(2月23日〜3月2日、湘南銀河大橋ゴルフ野球場ほか)を制覇した。

 リトルリーグ神奈川連盟の主催する同大会。県内8チームがトーナメントで優勝を争った。

 昨年9月から新チームに移行し、現在は小学6年生と5年生23人が所属している瀬谷リトル。横浜リーグの連合Bと戦った初戦は、18安打の猛攻で18対0と圧勝した。横浜東・逗子との準決勝は先発の稲子諒汰選手が怪我で降板するも、急きょ登板した鳥井陽斗選手の好投によって7対0と完封勝ちした。

 藤沢と対戦した決勝戦は中盤まで競った展開となった。6対6で迎えた5回裏の攻撃、飯野智也選手と松廣結人選手のタイムリーヒットに加えて、相手のエラーもあり7得点。6回裏には杉本翔キャプテンのソロホームランもあり、16対6で勝利した。

 「決勝は打線がつながり勝つことができました。新チームになって初めての大会で優勝できて嬉しかった」と杉本キャプテン。吉良恭平監督は「キャプテンが中心となりよくまとまった」と選手のチームワークを称えるとともに、「まだ通過点なので、6月からの全国選抜予選で優勝できるよう練習していきたい」と意気込んだ。

講演するラミレスさん

違い分かり合える社会に ラミレスさん 講演で説く

 旭公会堂でこのほど、アレックス・ラミレスさんによる講演会「ラミちゃんに聞いてみよう!”誰もが暮らしやすい社会”のためにできること」(主催/旭区役所)が行われた。

 ラミレスさんは、プロ野球選手として横浜DeNAベイスターズなどで活躍。同チームの監督も務めた。現在は、スペシャルニーズ(障害があり、特別な支援が必要な人)が自立した生活を送れる社会を目指して活動する、一般社団法人VAMOS TOGETHERの代表理事を務める。

「病気ではなく個性」

 主題となったのが、障害のある人への接し方。ラミレスさんの息子である剣侍さんがダウン症であり、同じ障害のある子を持つ家族の集まりに行った際に、障害の有無でグループを分けていたことに疑問を感じたという。また剣侍さんと公園などで遊んでいる時に、周りの家族が距離を置く場面もあったそう。

 そのような出来事を受け、「どの子どもも分け隔てなく遊んで学べる場づくりが必要だと思った」ことからVAMOS TOGETHERを設立したと説明。同団体では障害の有無に関係なく参加できる野球イベントなどを企画している。

 ラミレスさんは「一人ひとりが個性を持ち、ダウン症もその一つであって、病気ではない」と言及。「『ダウン症でかわいそう』という言葉は誰も良い気持ちにならない。互いの違いを分かり合える社会を作っていきたい」と語った。

相手へのリスペクトを

 加えて、家族に対するリスペクトにも言及。妻が子育てなど家事を担当することが多いという現状を踏まえ、「家事に対する理想像があり、妻を批判してしまう父親もいると思うが、リスペクトを持って妻をサポートするよう努めている」と説明。参加者には「感謝を忘れずに、相手に対するリスペクトを持つことができれば、より良い社会になる」と説いた。

 南区から参加した40代男性は「ダウン症についての話が印象に残った。偏見を持たずに接していきたい」と話した。

関係機関が連携しながら犯人制圧や鎮火に取り組んだ

6機関が合同訓練 テロに備え連携深める バスジャック犯を制圧

 バスジャックによって多数の負傷者が発生したという想定のテロ対策訓練が3月1日、瀬谷駅北口交通広場で開かれた。警察や消防を始めとする6機関が有事の対応や連携を確認した。

 神奈川中央交通東(株)、聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院、瀬谷警察署、瀬谷区役所、瀬谷消防団、瀬谷消防署による合同訓練。包丁を振りかざした男がバス車内で暴れていると、通報で駆けつけた警察官が防護盾やさすまたを用いて制圧した。犯人が投げた可燃性の液体によって発生した車両火災は、消防隊による放水で鎮火。緊急・重症度に応じて治療の優先順位を決める「トリアージ」も行われ、重症者らはYMAT(横浜救急医療チーム)による救命活動を受けた。

 講評で瀬谷警察署の吉田明弘署長は「組織に属さず、単独でテロ行為を行う凶悪犯も存在する。あらゆる事態を想定したい」とあいさつ。瀬谷消防署の細川直樹署長は2年後のGREEN×EXPO 2027に触れて、「市や県も安全対策を講じるが、まずは地元の関係機関の連携が強固になることで街が守られる」と、合同訓練の継続に意欲を見せていた。

講師・上鉄穴修二さんの作品『遠津へ』

アートシュウ二俣川教室 4月1日から絵画展 サンハートで

 「アートシュウ二俣川教室 第28回絵画展」が4月1日(火)から7日(月)まで、二俣川駅直結の旭区民文化センター「サンハート」のアートギャラリーで開催される。午前10時(初日は午後1時)から午後5時まで。入場無料。

 講師の上鉄穴(かみかんな)修二さんと大平満さん、生徒の作品約60点が展示される。「遊び」をモットーとする絵画教室。水彩画、色鉛筆画、パステル画、アクリル画などで描かれた風景や花、静物、人物など、バラエティ豊かな作品が並ぶ。はがき絵の展示も。(問)上鉄穴さん【携帯電話】080・9402・8157

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自治会長永年在職表彰 瀬谷区から19人 長年の活動称える

 自治会町内会活動に長く貢献した人を称える「2024年度 瀬谷区自治会町内会長永年在職者表彰式」が3月5日に瀬谷公会堂で開かれた=写真。

 同制度は在職年数に応じて表彰するもので、24年度は5年から15年まで19人が受賞。山中竹春市長と植木八千代区長から賞状などが手渡された。

 表彰式の終了後には区役所で懇談会も開かれ、受賞者や来賓が交流を楽しんだ。15年在職の高岩敏和さん(原中南自治会)は「あっという間の15年でした。2年後のGREEN×EXPO 2027に向けて、これからも活動に励みたい」と話した。受賞者は以下の通り(敬称略)。

【市長表彰/15年】高岩敏和(原中南自治会)、佐藤好徳(本郷第三自治会)、鈴木博(橋戸原自治会)、須藤光広(南栄自治会)

【市長感謝/10年】津田智子(運上野自治会)、加藤章文(隣友会)、氏原哲(五貫目町内会)、福田征ニ(北新自治会)、青木武夫(橋戸南自治会)、木村精治(細谷戸ハイツ第二自治会)、田辺亀久男(楽老峰自治会)

【区長感謝/5年】川原範之(県営阿久和団地第一自治会)、荻原孝久(清和会)、亀井由香(上瀬谷住宅1棟自治会)、寺下眞一郎(相鉄瀬谷団地自治会)、鈴切由美子(二ツ橋中部自治会)、土谷雅夫(東野自治会)、奥井広信(サウスプラザ自治会)、廣瀬潔(宮沢町内会)

設置が簡易な、おもり式の感震ブレーカー

横浜市 通電火災対策を加速 感震ブレーカー普及促進

 大規模地震の発生が危惧される中、必要性を指摘されているのが「通電火災」(電気に起因した出火)の対策だ。そこで市は地震火災対策として、大きな揺れを感知すると自動的に電気を遮断する装置「感震ブレーカー」の設置普及を進めている。

 大規模地震時における火災の発生状況を見ると、阪神・淡路大震災では85件(61%)、東日本大震災では71件(65%)を電気関係が占めている。このような通電火災を防ぐために、避難時にはブレーカーを落とすように呼び掛けられてきた。ただし被害状況によっては、ブレーカーの切断が困難な状況も想定される。そこで通電火災の防止効果が期待できるとして、注目されているのが感震ブレーカーだ。

 同装置の必要性については、1995年の兵庫県南部地震の後から、防災関係者の中でも叫ばれてきた。横浜市でも2013年、導入のための補助金制度を創設。しかし全国的に普及は進まず、内閣府が2022年に行った「防災に関する世論調査」では、設置しているとの回答は5・2%(参考値)に留まった。

 市は、昨年の元日に発生した能登半島地震の被害状況を受け、普及対策を加速。それまで木造密集地域に限定していた感震ブレーカーの購入・設置費用の補助対象を、2024年度から全市域に拡大した。ただし申請できるのは自治会・町内会やマンションの管理組合単位で、個人の申込みは重点対策地域と対策地域のみだった。その結果、24年度は自治会・町内会から2437件、個人から610件と、合計3047件の申請があった。

補助割合を拡大

 25年度はさらなる普及をにらみ、全ての市域で個人世帯での申込みを可能にする方向。また、これまで導入費用の50%で最大2000円だった補助を、重点対策地域においては、100%まで引き上げる方針だ。

 市担当者は「感震ブレーカーを設置することで電気火災から家と地域を守ることができる。簡易的なものもあるので、ぜひ設置を検討いただきたい」と話している。

民児協の委員と関係者ら

阿久和南部民児協 厚労大臣表彰に輝く 高齢者や子育て世代支援

 瀬谷区の阿久和南部地区民生委員児童委員協議会が2024年度、民生委員の優良活動団体として厚生労働大臣から表彰された。2月27日には阿久和地域ケアプラザで伝達式が開かれた。

 厚労省は毎年度、社会福祉やボランティアの発展に貢献した個人・団体を表彰している。今年度は全国で個人898人、206団体が受賞した。

 同協議会は03年、瀬谷区第6地区民児協が阿久和の北部と南部に分割されるかたちで発足。現在は17人が所属している。

 分割前から20年以上続けられているのが、「高齢者食事会」と「子育ておしゃべり会」だ。独居高齢者が対象の食事会は委員手作りの食事とボランティアのレクエリーションが好評で、来場者の状況を把握する機会にもなっているという。おしゃべり会は育児中の母親や未就園児が集う場所として運営され、子育て情報も発信している。

 27日は瀬谷区の植木八千代区長から鈴鹿茂会長=人物風土記に関連記事=に表彰状が手渡された。鈴鹿会長は受賞について歴代委員を含めた功績であることを強調し、「これからも1つのチームとして取り組みましょう」と呼びかけた。

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2024年大会のスタート時の様子

「横浜マラソン2025」4月9日受付開始 フル化10周年、新種目「湾岸ハイウェイラン」も

 10月26日(日)に行われる「横浜マラソン2025」のエントリー受付が4月9日(水)に始まる。

 横浜マラソンは2015年にそれまでのハーフマラソンをフルマラソン化し、今年で10周年を迎える。今回はフルマラソン、ペアリレー(約21.8km)、みなとみらい7kmラン、ファンラン(約2.7km)に加え、主に首都高速道路を走る「湾岸ハイウェイラン」(約21.8km)を新設した。

 フルマラソンでは女性ランナー優先枠(6千人)、横浜市民枠(2千人)、神奈川県民枠(1千人)と一般枠(1万600人)など合計2万2300人の枠を用意。優先枠、一般枠の参加費は1万8500円。申し込みはインターネットで受け付ける。

 詳細は公式サイトまたは横浜マラソン組織委員会事務局【電話】045・651・0666。

申し込み先の二次元コード

神奈川県旭警察署など参加のキャンペーン 「ゴジラ」出演の田中美央さんが一日署長に 横浜市旭公会堂で4月5日 午前10時30分から

 横浜市旭公会堂で4月5日(土)、「春の全国交通安全運動・特殊詐欺撲滅キャンペーン」が行われる。

 当日は、「ゴジラ-1・0」などに出演する俳優の田中美央さんが旭の一日警察署長に就任。田中さんの演舞やトークショーを楽しめる。

 他に、県警音楽隊の演奏や交通事故防止・特殊詐欺撲滅イベントも実施する。

 午前10時30分開演(1時間前開場)。午後0時40分終了予定。観覧無料。先着400人。観覧申し込みは二次元コードから。

 問い合わせは(一財)旭交通安全協会【電話】045・363・0031。

 

横浜市役所(資料写真)

横浜市内30代女性がはしか感染

 横浜市は3月13日、市内の30代女性がはしかに感染したと発表した。

 発表によると、女性は6日に発熱し、10日に発疹が出現。12日に医療機関ではしかと診断され、13日に市衛生研究所の遺伝子検査で陽性が確定した。

 感染可能期間中の6日、市営バス326系統(午前8時12分神明社入口乗車→8時21分片倉町駅前下車)と36系統(午前9時30分〜10時10分頃片倉町駅前乗車→神明社入口下車)を利用していた。市保健所は、同じ時間帯にこれらのバスを利用し、10日前後経ってからはしかを疑う症状が現れた場合、事前に医療機関へ連絡した上で受診するよう呼びかけている。

 女性に予防接種歴はない。今年2月以降、市内ではしかの感染確認が相次いでいる。

 はしかは空気感染、飛沫感染、接触感染するウイルス性疾患で、感染力が非常に強い。感染すると10〜12日間の潜伏期間を経て、風邪のような症状から39度以上の高熱と全身の発疹へと進行する。市は、はしかの予防には2回のワクチン接種が有効であり、接種歴が不明または1回のみの場合はワクチン接種をするよう勧めている。

 夜間・休日の医療機関案内は、かながわ救急相談センター(♯7119)(直通ダイヤルの場合は【電話】045-232-7119または【電話】045-523-7119)へ(24時間、年中無休)。

環境問題をテーマに海亀を描いた坪江さん

横浜市瀬谷区 原中2年生の坪江爽佑さん 全日本学生美術展で特選 海亀を描き、環境問題を啓発

 横浜市瀬谷区の原中学校2年生の坪江爽佑(そうすけ)さんがこのほど、「第69回 全日本学生美術展」で特選入賞を果たした。2月には東京都美術館で入賞作品の展覧会があり、坪江さんの作品「美しい海はどこへ」も展示された。

 1956年から続けられている同展(主催/全日本学生美術会)。園児から大学・専門学生までが対象で、毎回6000点から7000点ほどの作品が寄せられている。有識者の審査により、個人賞として推奨約100点、特選約200点、佳作約1200点が選ばれる。

 幼稚園の頃から横浜市金沢区にある絵画造形教室「こどものアトリエアートルーム」に通っている坪江さん。受賞作は、「作品を観た人に環境問題を意識して欲しい」と創作したという。ゴミが漂う海中を泳ぐ”今”の海亀を中心に、きれいな海に暮らしている”昔”の海亀も描くことで対比させている。

 特選については「まさか受賞すると思っていなかったので、びっくりしました」とコメント。今後の活動については、「教室でのんびりとデッサンや、自分が描きたい絵を楽しく創作したい」と話している。

1月に行われた演奏会

相鉄線鶴ケ峰駅前 ロイヤルマート オカリナの音色で優雅なひと時を 3月29日 午後2時から演奏会

 相鉄線鶴ケ峰駅前のロイヤルマート=横浜市旭区鶴ヶ峰2の22=で3月29日(土)、「ロイヤル オカリナ演奏会」が行われる。

 フリーマーケットなどのイベントを開催してきた同施設。「地域の人に文化や音楽を届けたい」という思いから演奏会が実現した。

 出演者は、二俣川に教室がある「横浜オカリナカンタービレ」。約10人が、優雅な音色を奏でる。場所は同施設2階のレンタルスペース。午後2時から。入場無料で予約不要。座席数に限りがあるため、立ち見となる場合あり。

 演奏会後はオカリナ体験会を実施する(先着10人/予約制)。体験会の申し込みは横浜オカリナカンタービレの立木代表【携帯電話】090・5554・1915。

3月17日「2025国際女性デー in 横浜」、住まいテーマに市民と考える 市庁舎1階でイベント

 女性の住まいに関する課題をテーマにしたイベント「2025国際女性デー in 横浜」が3月17日(月)正午から横浜市庁舎1階アトリウムで行われる。3月8日の「国際女性デー」に合わせた企画で、主催は「2025国際女性デー in横浜」実行委員会。横浜市男女共同参画推進協会、横浜市、横浜市会女性議員有志が共催。

 イベントは4部構成。正午からの第1部では開会式と女性議員によるトーク、午後0時40分からの第2部では、後藤晃さんによるフラメンコギターや東京パラリンピック開会式で演奏した岩崎花奈絵さんらによるコンサートが行われる。

 第3部は午後3時から「誰もが住みやすい都市・横浜の実現に向けて〜女性の住まいの困難を考える」と題した基調講演とパネルディスカッションを実施する。認定NPO法人女性と子ども支援センター「ウィメンズネット・こうべ」代表理事の正井禮子さんが「ハウジングファーストから始まる女性の回復支援〜夢を実現!六甲ウィメンズハウス誕生」について講演する。続くパネルディスカッションでは、NPO法人全国ひとり親居住支援機構代表理事の秋山怜史さん、瀬谷区を拠点に活動する認定NPO法人さくらんぼ理事の坂本左織さんが母子ハウスや若年女性の居住支援について報告する。

 第3部終了後にはミモザの苗木が配布され、午後5時30分からは第4部は女性ジャズユニット「Sonance」の演奏が予定されている。

 参加無料。申込不要。当日は各種販売ブースも出展される。

マイスターを紹介する動画もある

熟練技能者「横浜マイスター」を募集

 横浜市は優れた技能を持つ職人を市が認定する「横浜マイスター」の募集を開始した。横浜マイスター制度は1996年度から始まり、これまでに71人が選ばれている。

 対象は、手作業か手作業で制御する機械によってものづくりやサービスを提供する職種。応募には市内在住で15年以上の実務経験があり、その職種で生計を立てていることが条件。技能検定1級や公的資格の保有、各種コンクールでの入賞実績など卓越した技能を持ち、後進の育成や技能振興に意欲があることも要件となっている。

 近年では建具製作、鉄道模型製作、美容師、活字鋳造、表装(壁装)などの職種がマイスターに選ばれている。

3月18日から説明会

 募集説明会は3月18日から28日まで(土日祝除く)横浜市役所で開催。マイスターへの応募は4月1日から18日まで。選定は書類選考、実地調査を経て最終選考が行われる。選ばれた横浜マイスターは技能伝承や体験教室、講演などを通じて手仕事の大切さを広める活動を行う。

 詳細は市のサイトで確認できる。問い合わせは経済局雇用労働課【電話】045・671・4098。

主演を務める森下洋子さん

休館前の県民ホールで松山バレエ団が「新『白鳥の湖』」 3月29日、森下洋子さん主演

 建て替えのために4月から休館する神奈川県民ホール=中区山下町=で3月29日(土)、松山バレエ団が「新『白鳥の湖』」全幕を上演する。

 松山バレエ団は世界的バレリーナの森下洋子さんが団長を務める。県民ホールでは、開館翌年の1976年からこれまで「くるみ割り人形」や「ロミオとジュリエット」など、74公演を行ってきた。

 新「白鳥の湖」は、1994年に松山バレエ団総代表の清水哲太郎さんが新演出、振付をして初演した作品。主演を務める森下さんは、昨年秋に旭日重光章を受章するなど、第一線で活躍を続ける。公演を前に「今、世界中で戦争や災害など、困難な状況が多々起こっていますが、人は美しい未来を描き出すことができる、そのもととなる根源的な魂の美を多くの方が信じることができるよう、全身で命の輝きを奏でたく思います」とコメントしている。

 午後3時30分開演。チケットは学生2千円、一般5千円から各種。問い合わせは松山バレエ団【電話】03・3408・7939。

ジンチョウゲ 文:清水道夫(瀬谷環境ネット)写真:中村多加夫(同) 瀬谷の生き物だより182

 早春の代表的な花木の一つにジンチョウゲ(沈丁花)がある。

 ジンチョウゲはクチナシ、キンモクセイと共に日本の三大芳香木の一つとされており、3月に入って花が開くと辺りには甘い香りがして春の訪れを感じさせてくれる。

 本種は中国原産のジンチョウゲ科の低木で、樹高は1〜1・5m、室町時代に渡来したとのこと。花は、花弁が無く、1cmほどの筒状の萼(がく)の先端が4裂し、外側は紅紫色、内側は白色の可愛い姿を枝先に10〜20個まとめて頭状につける。

 葉は互生で長さ6〜8cmの倒披針形(とうひしんけい)で厚く光沢がある。白花や葉に斑が入った園芸種もある。良く分枝し、樹冠は自然と丸くなる。

 日本では雄株が普通で実のなる木は少なく、挿し木で増やされる。庭木や公園樹として人気があり多く利用されているが、日当たりを好み、根が浅いので乾燥と過湿を嫌う。移植すると枯れやすいので注意が必要とのことである。

 大きさが手頃なので鉢植えとしても人気がある。庭やベランダにジンチョウゲの一鉢を置いて可愛い花と香りを楽しむのは如何。