港北区版【3月20日(木)号】
レース後、「シックススターフィニッシャー」のメダルを掛けられる町田さん(アキレス・インターナショナル・ジャパン提供)

綱島東の町田さん 世界6大マラソン制覇 全盲ランナー、東京完走

 綱島東在住の全盲ランナー、町田宏さん(65)=中面・人物風土記で紹介=が3月2日開催の東京マラソン2025で完走し、世界6大マラソン(ボストン・ロンドン・ベルリン・シカゴ・ニューヨーク・東京)を制限時間内に完走したランナーに与えられる「シックススターフィニッシャー」の称号を獲得した。

 東京マラソンでは、沿道で応援する人たちの熱狂ぶりや声援の大きさに、「良い景色を感じながら、楽しく走れた」と振り返る町田さん。同大会の制限時間(6時間30分)よりもずっと速く、5時間49分55秒でゴールした。町田さんが所属し、障害者が一般市民とともにランニングを楽しむ国際的スポーツ団体「アキレス・インターナショナル・ジャパン」によると、日本人の視覚障害者の称号獲得は初めてだという。

 町田さんは横浜市職員時代の26歳のときに、「網膜色素変性症」を発症。徐々に視野が狭くなり、視力が低下し、失明することもある国指定の難病で、町田さんは40歳で全盲に。「ショックだったがゆっくり進行していったから、心の準備ができた」と振り返る。ただ、足元のごみ箱を倒したり、書類の内容が頭に入ってこなかったりとミスが続く日々を経験し、「まだうっすら見える頃が一番大変だったし、悩んだ」という。全盲になってからは音声ガイドや周りのサポートを受けながら、定年まで働いた。

 健康維持のためのウォーキングから同団体を知り、50歳で練習会に参加し、マラソンを始めた。走る喜びを得た町田さんは、団体の勧めもあり、2013年にニューヨークマラソンに初出場。以来、海外5大会を完走した。「ちょうど東京が最後になった。なかなか抽選が当たらず、(称号は)12年かけてようやく獲得できたよ」と笑顔で話す。

 今年から新たにシドニーが加わり、世界7大マラソン完走者には「セブンスターフィニッシャー」の称号が与えられる。町田さんは「この団体に入りマラソンを始めるまで、海外になんて行こうとも思わなかった。南半球にも行ってみたい」と、次なる目標に向かって挑戦を続ける。

全盲のランナーで、世界6大マラソンを完走し、「シックススターフィニッシャー」の称号を得た 町田 宏さん 綱島東在住 65歳

前を向き走り続ける

 ○…東京マラソンを5時間49分で走り終え、全盲ながら世界6大マラソンを制覇した。2013年にニューヨークシティマラソンに挑戦し、「その熱狂ぶりに感動した」。以来、ロンドン、ボストン、シカゴ、ベルリンの大会で完走。東京大会は抽選に落ち続け、今回ようやく出場できた。「コロナ禍や明けてすぐだったら、こんな盛り上がりはなかっただろうから、今年走れてちょうど良かったよ」と屈託のない笑顔を見せる。

 ○…市職員として働いていた26歳の頃、徐々に視野が狭くなり、視力が低下する難病にかかった。「ゆっくり悪くなっていったから、心の準備ができた。点字の勉強もできたし」と回顧する。パソコンが得意だったことも功を奏し、仕事に活かせた。「ちょうど音声ガイドが普及し終えたころでね」。40歳で全盲になるも、定年まで勤めあげ、1年間の再雇用も完了した。「どうしてもサポートしてもらう必要がある。回りの人や環境に恵まれた」と感謝する。

 ○…49歳のころ、上司にウォーキングに誘われた。色々と調べていくうちに障害者と一般市民がランニングを楽しむ団体にたどり着き、50歳でマラソンを開始。「最初はアキレス腱とか足の裏とか、あちこちケガをして大変だったけど、楽しくなっていって」。大会の他は、代々木公園の練習会に参加。自主練では鶴見川沿いをランニング。

 ○…同じ団体で出会った妻も自身と同じ病気だ。「今はかろうじて見えているが、だんだん見えなくなる」。自身の経験を前例にして、手を取り合って人生を過ごしていく。「120歳まで生きたいね。その頃には人工網膜で目が見えるようになるでしょ」と、科学技術の発展に期待する。「長生きするため、マラソンを続けていかねば」

横浜産野菜・肉が勢ぞろい 3月23日 新横浜公園

 新横浜公園の中央広場付近で3月23日(日)、「SHIN YOKO PARK マルシェ」が開催される。午前10時から正午。荒天中止。

 好評につき3回目の開催となる同マルシェ。横浜産野菜や牛肉・豚肉の販売、野菜の袋詰め放題も楽しめる。

 (問)日産スタジアム事業部営業課【電話】045・477・5008

児童らのプレゼンを聴く(株)ロッテ開発担当者

新吉田第二小 好きな菓子商品を考案 メーカー担当者にプレゼン

 新吉田第二小学校4年2組の児童らが約1年かけ、お菓子の商品開発に挑戦した。3月13日には、4班に分かれ、協力した(株)ロッテの開発担当者にプレゼンを行った。

 これは同社が、商品開発を通じて創造力・思考力の育成やキャリア教育、探究などにつなげる事業化前の実証実験で、昨年6月に開始。児童らはアンケート調査やインターネットを駆使し、開発したい商品のイメージを固め、同社の経営戦略部事業開発課の金澤直樹さんのアドバイスに従って、開発を進めてきた。

 誕生した4つの商品は、児童らが好きなお菓子を組み合わせたアイスやグミなど。それぞれ自分たちが考案した商品内容やパッケージ、キャラクター、ポップなどをモニターに移し、発表した。この日、学校に招かれプレゼンを受けた金澤さんら開発担当者3人は、感心した様子で児童らの発表を見守り、それぞれの商品に対して感想やアドバイスを述べた。「コミュニケーションや協力する力が身についた」「色々な人たちに支えられて貴重な体験ができた」「ロッテに入社したいと思った」など口々に感想を話した児童ら。金澤さんは「考えることはできても、それを口に出し、形にしていくのは難しいこと。中間発表からは考えられないほどプレゼンのレベルが上がり、質問も変わってきて成長を感じた。これまでやってきた過程を振り返り、今後の生活に生かしてほしい」とエールを送った。

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今夏も公演満載
ミズキーホール
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各チケット、好評発売中
横浜市港北区民文化センター・ミズキーホールでは、今夏もさまざまな企画があり、各チケットの販売が始まっている。南国の風感じるバンド8月9日(土)の公演「W... (続きを読む)
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身近な寺院の永代供養
新吉田町正福寺
身近な寺院の永代供養
事前連絡で見学・説明受付
坐禅会やお寺ライブ、ヨガなどを行い、地域に開かれた寺院として親しまれる星宿山正福寺(奥村良玄住職)では、永代供養を受け付けている。 (続きを読む)
震災遺構の大川小学校で手を合わせる選手たち=提供写真

区内サッカークラブ 大災害の教訓、次世代へ 12回目の現地訪問

 東日本大震災から14年、区内を拠点とするサッカークラブ、NPO法人大豆戸フットボールクラブ(末本亮太代表理事)は3月8日・9日、被災地を訪問した。

 現地に足を運ぶことで、選手たちに紙や画面で見たものとは違う何かを感じてほしい――。そんな思いで同クラブが続けている活動は、今回で12回目となった。

 選手29人、指導者2人が訪れたのは、宮城県女川町や石巻市。震災遺構を巡り、被災者の体験談に耳を傾けた選手らは、熱心にメモを取り、「家族や友人に伝えたい」などと話したという。日高瞬主将(12)は「自分の意見をはっきりと伝えるということを学んだ。これから意識して生活していきたい」と述べた。

 同クラブのジュニア統括U12担当、見田祐貴さんは「戦争を祖父母から学んだように、震災を子どもたちに伝える番」、末本代表理事は「災害を体験した大人として、我々には次世代に伝えていく使命がある」と、災害を風化させないことの大切さを口にした。

木造2階建てのたかたコミハ

たかたコミハ4月に開所 28・29日に内覧会

 「たかたコミュニティハウス」が4月1日、高田東に開所する。

 コミュニティハウスとは、地域住民が交流や活動を行う拠点として利用できる施設のこと。

 区内で7館目となる同コミハは、娯楽・学習・図書の各コーナーやプレイルームなどの交流スペース、会議室(3部屋)を要する。利用は平日午前9時から午後9時まで、日曜・祝日は午前9時から午後5時まで。ヨガや体操、クラフト教室、囲碁・将棋、音楽サークルなど幅広いジャンルの利用団体を募集している。

 開所式は3月27日(木)午前10時30分から正午に開催。翌28日(金)と29日(土)には施設内覧会を開催する。午前10時から午後4時まで。上村恭司館長は「高田地域のお子様からシニアの皆様まで、ぜひ活用していただきたい」と呼びかける。問合せは同コミハ【電話】045・531・0023へ。住所は高田東3の5の17。

足あとシールを設置する児童ら

箕輪小 足あとシールで注意喚起 自分の手で安全守る

 箕輪小学校4年1組は3月14日、総合的な学習の時間の一環として、港北区役所と港北土木事務所と共同で、交通安全対策としての注意喚起用足あとシールを設置した。場所は、マツモトキヨシ日吉箕輪店付近の交差点前と同校正門前付近の横断歩道。

 児童らは「まちの課題をアートで解決したい」と考える中、テーマの一つであった「交通安全」に着目。行政としても、近年、同校周辺では人口が増加しており、交通上安全な箇所に対してさらなる安全対策が必要と考えていた。児童からは、さまざまな対策案が出され、授業では、飛び出し等から歩行者を守るための足あとシールの設置や横断旗の制作をすることに。

 シールはA3サイズのもの。児童らが代わるがわるハンマーで叩いて地面に食い込ませた。児童らからは、「叩く力が弱いと剝がれて強いと破れるので、加減が難しかった」「設置に至るまでが大変で、貴重な経験ができた」という声が上がっていた。

 区政推進課の池田直紀さんは、「『まちのことを良くしたい』と考えてくれたことが嬉しかった。これからも、住んでいる日吉のことを考えて一緒にまちづくりを行っていきたい」と話した。

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来場を呼び掛ける佐藤会長

綱島公園 まつりで桜を愛でる ステージやフリマも

 港北区春の三大まつりの一つ、綱島公園桜まつりが3月29日(土)、綱島公園で開催される。午前9時30分から午後2時。雨天の場合は翌30日(日)に順延。主催は綱島地区連合自治会、綱島商店街連合会、綱島地区社会福祉協議会、綱島商店街協同組合。

 今年で32回目となる春の風物詩。ステージパフォーマンスや地元団体による模擬店、フリーマーケットなど盛りだくさんの内容。「綱島の桜」をテーマにしたフォトコンテストは4月13日(日)まで作品募集中。

 綱島地区連合自治会の佐藤誠三会長は「歴史の長いまつり。美しい綱島の桜を、大勢の人に見てもらい、楽しんでもらいたい。ぜひお越しください」と呼びかける。問合せは実行委員会【電話】045・531・0278。

港北警察署に隣接する港北交通安全協会

警察手数料 原則キャッシュレスに 4月から 安協の活動に影響も

 神奈川県警察では、3月から県内の各警察署で手数料の支払いにキャッシュレス決済を導入している。港北警察署も同様で、3月末までは収入証紙の販売とキャッシュレス決済を併用。4月1日以降は原則キャッシュレス決済となる。

 この取組は県下で一斉に実施されており、運転免許証の更新、車庫証明、道路使用、生活安全課の各申請窓口にキャッシュレス決済端末を設置。申請と合わせて手数料を支払う形に。警察の窓口では現金の取り扱いはできないため、クレジットカードや交通系ICカード、コード決済でのキャッシュレス決済に移行する。ただし、キャッシュレス決済の準備が難しい場合には、申請窓口で納付書を受け取り、同署に隣接する港北交通安全協会事務所や、近隣の金融機関などで現金で支払った後、窓口に納付書の半券を提出することも可能となっている。

 港北交通安全協会(嶋村公代表理事)ではこれまで、運転免許証の更新に必要な収入証紙の販売や顔写真の撮影、免許証の郵送手続きなどを代行。その際に、利用者に対して交通安全協会の活動のPRや特典などを説明し、任意加入の会員を募集してきた。しかし、キャッシュレス決済の導入により、同協会が担当する業務が削減。活動の財源の確保が難しくなる。同協会では、そうした財源をもとに事故防止の啓発や学校での安全教育、祭りやイベントでの交通指導員配置などの活動を展開してきた。同協会の高橋亨事務長は「会費の収入減は大きな痛手。人件費の削減や法人会員の募集を増強することで対処していかなければ」と話す。

サッカーに触れるイベント 3月30日、エストフェス

 楽しみながら気軽にサッカーに触れるイベント「エストフェス」が3月30日(日)、フットボールパーク東山田(都筑区早渕3の46)で行われる。

 主催は、港北区を拠点とするサッカークラブ、エストレーラフットボールクラブ。参加無料で、キックターゲットやサッカー教室、サッカーボウリング、1対1勝負に参加でき、全てクリアすると限定グッズをゲット。幼児から小学生向け。

 会場では、パン、ケバブ、ジュース等の販売や菓子づくり、整骨院による施術体験なども行われる予定。開催時間は午前9時から午後2時。問い合わせは同クラブ【電話】045・591・8059。

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展示会のチラシ

ミズキーホール&新横浜線 周年記念で特別展

 ミズキーホール開館1周年と、相鉄・東急直通線開業2周年を記念した特別展「新線開業の軌跡」が同ホールで開催中。会期は4月7日(月)まで。

 同展では、相模鉄道と東急電鉄の協力のもと、新線建設の軌跡を辿る貴重な資料を多数観覧できる。鉄道写真や工事風景、駅名標の実寸大パネルや制服展示など、普段は見ることができない内容が目白押し。また、会場では相鉄線の人気キャラクター「そうにゃん」と東急線の「のるるん」と一緒に写真が撮れるフォトブースも。

 会場は同ホール4階ギャラリー。午前10時から午後7時。入場無料。

 (問)同ホール【電話】045・533・2360(休館は毎月第3火曜日)

本番に向け練習に励む児童ら

大曽根小 和太鼓サークルとコラボ 3月23日 港北公会堂

 大曽根小学校(宮本雅司校長)3年3組は、3月23日(日)、和太鼓サークル「大曽根夢太鼓どどん鼓」主催の「ドリームコンサート」に出演する。会場は港北公会堂。午後1時30分開演(30分前開場)。入場無料。

 昨年5月、総合的な学習の時間で児童らが話し合い、地域交流を目的として同サークルとの交流を決定。9月から和太鼓の合同練習を始めた。また授業の一環で「どどん鼓の知名度」を調べる校内アンケートを実施。約8割が同サークルを知らないことを知る。それからは地域交流に加え、和太鼓と”地域で活動する”どどん鼓を広めたい、と練習に励んできた。集大成となるコンサートに向けて児童らは「来た人を感動させたい」と意気込む。

展示の一部

自然美を写真で表現 フォトコン受賞作品展示

 イメージングギャラリー・グリーム(港北区日吉2の2の14)で3月23日(日)まで、「IGGネイチャーフォトコンテスト2024」の受賞作品を展示している。主催は、同ギャラリーを構える写真家の瀬尾拓慶さん。

 同コンテストは、自然風景の探究や自然が織りなす美しい光景の作品を追求する人の応援と発掘を目的としている。これまでは18歳以上を対象としていたが、3回目となる今回は、「若い世代の発掘や写真の楽しさを知ってもらおうと、キッズ部門(小学生)、ティーンズ部門(11歳から17歳)が設立された。

 約200人から作品が寄せられ20人が入賞した。一般部門は5枚1組で、ほか2部門は1枚ずつの応募。「どれだけ世界観が練り込まれているか」に焦点を当てて受賞作品が選ばれた。優秀賞を受賞した薄井竜雅さん(25)は、栃木県日光市付近の自然を撮影。「淡い光の優しい雰囲気の作品や冬の危なげな雰囲気の二面性を1年間かけて作り上げた」と話した。

 瀬尾さんは、「受賞者同士、応募者同士など、フォトグラファーをつなげるコミュニティにしたい。最終的には世界的なコンテストになれば」と目標を語った。来年度も開催予定。

2024年大会のスタート時の様子

「横浜マラソン2025」4月9日受付開始 フル化10周年、新種目「湾岸ハイウェイラン」も

 10月26日(日)に行われる「横浜マラソン2025」のエントリー受付が4月9日(水)に始まる。

 横浜マラソンは2015年にそれまでのハーフマラソンをフルマラソン化し、今年で10周年を迎える。今回はフルマラソン、ペアリレー(約21.8km)、みなとみらい7kmラン、ファンラン(約2.7km)に加え、主に首都高速道路を走る「湾岸ハイウェイラン」(約21.8km)を新設した。

 フルマラソンでは女性ランナー優先枠(6千人)、横浜市民枠(2千人)、神奈川県民枠(1千人)と一般枠(1万600人)など合計2万2300人の枠を用意。優先枠、一般枠の参加費は1万8500円。申し込みはインターネットで受け付ける。

 詳細は公式サイトまたは横浜マラソン組織委員会事務局【電話】045・651・0666。

港北警察署管内 4件の不審者情報・自転車盗・万引きあり、2件の車上ねらい・自動車盗、部品ねらい、特殊詐欺など発生 2025年3月3日から3月9日の犯罪発生件数

 港北警察署は3月11日、同署管内における2025年3月3日から3月9日の犯罪発生件数を発表した。

 それによると、4件の万引きのほか、自転車盗4件、車上ねらい2件、自動車盗2件、部品ねらい、特殊詐欺などが発生した。また4件の不審者情報も寄せられた。

 自転車盗は、綱島西で2件、新羽・大豆戸町でそれぞれ1件発生。同署では駐輪時の施錠はもちろん、「ダブルロックを心掛けて」としている。

 車上ねらいは、日吉で3月1日午後5時30分から3月3日午前5時35分の間に発生。月極駐車場に駐車していたところ、現金等を盗まれた。小机町では3月4日午後10時から3月5日午前8時30分の間に発生。月極駐車場に駐車していたところ、助手席側の窓ガラスが割られ、ビジネスバッグを盗まれた。

 自動車盗は、鳥山町で3月1日午後5時から3月6日午前10時の間に発生。月極駐車場に駐車していたところ、左前バンパーが外されていた(車両窃盗は未遂)。新横浜では3月6日午後4時30分から3月7日午前6時50分の間に発生。月極駐車場に施錠した状態で駐車していた車両を盗まれた。

 部品ねらいは、樽町で3月7日午前8時40分から午後3時10分の間に発生。職場敷地内駐車場にオートバイを駐車していたところ、ナンバープレートを盗まれた。

不審者情報

 師岡町地区では、3月3日に男性が女子生徒につきまとう事案、3月6日には女子生徒が帰宅途中に面識のない男性から声を掛けられる事案が2件発生した。岸根地区では3月5日、女性が帰宅途中に卑猥な言動をしている男性を目撃する事案が発生した。

詐欺電話に注意

 同署によると、区内において総務省をかたる犯人から「これから電話が使えなくなります」等の詐欺電話が入電しているという。「電話でのお金の話は詐欺です。必ず周囲の人や警察に相談してください」と同署では注意喚起している。

ポスターを手にする竹崎実行委員長

地域の絆はぐくむ 大倉山さくらまつり

 第12回大倉山さくらまつりが3月29日(土)、太尾南公園と太尾堤緑道で開かれる。午前10時〜午後2時、小雨決行。主催は大倉山夢まちづくり実行委員会。大倉山商店街振興組合が共催。

 大倉山地区各町内・自治会による模擬店のほか、大倉山の商店街や、地域の諸施設による出店も。ステージではバンド演奏やよさこい、各種ダンスなど地域団体による演目を予定。キッズとともにシニアが参加するヒップホップダンスは見どころの一つ。全国大会常連の太尾小学校マーチングバンドによる演奏も。有志によるフリーマーケットも開催。

 同まつりの実行委員長を務める竹崎理浩さん(大倉山地区連合町会長)は「各町会でブースを出し、テント貼りや飲食販売を行うことは地域防災訓練にもつながる。顔見知りを増やし、絆が育まれる」と意義を話す。

 商店街加盟店と大倉山記念館などのスタンプポイントを回るスタンプラリーは3月22日(土)から4月5日(土)まで開催。問合せは実行委員会【電話】045・546・0664。

取組みを発表する地域コーディネーター

「100カ月」の大切さ発信 1年間の活動報告

 ミズキーホールで3月13日、「はじめの100か月の育ちビジョン@港北区版2024年度活動報告会」が開催された。子育て支援を行う認定NPO法人びーのびーのと若者支援団体・NPO法人アクションポート横浜の共催。同ビジョンは、今年度からこども家庭庁が発信している「妊娠期から小1までの約100カ月の子どもの育ちを社会全体で支え、応援することが、全ての人のウェルビーイング(身体的・精神的・社会的に幸せな状態)につながる」という考え。びーのびーのがモデル団体に選ばれ、アクションポート横浜、地域コーディネーターと普及啓発活動を行ってきた。

 前半は、ビジョンの説明と活動報告。4事業の概要、実績、活動から得た気付きが発表された。

 後半は、乳幼児とのふれあい体験事業についてパネルディスカッションなどが行われた。

 地域コーディネーターの杉浦幸芽さん(大学3年)は、「自身も周りの人も大切にできるきっかけになったのでは。これからも子育てからつながる理想の地域のために活動したい」とコメントを寄せた。びーのびーのの関那緒さんは、「地域コーディネーターが主体となって活動してくださった。みなさんのお力を借りながら活動できた」と感謝を口にした。
横浜市役所(資料写真)

横浜市内30代女性がはしか感染

 横浜市は3月13日、市内の30代女性がはしかに感染したと発表した。

 発表によると、女性は6日に発熱し、10日に発疹が出現。12日に医療機関ではしかと診断され、13日に市衛生研究所の遺伝子検査で陽性が確定した。

 感染可能期間中の6日、市営バス326系統(午前8時12分神明社入口乗車→8時21分片倉町駅前下車)と36系統(午前9時30分〜10時10分頃片倉町駅前乗車→神明社入口下車)を利用していた。市保健所は、同じ時間帯にこれらのバスを利用し、10日前後経ってからはしかを疑う症状が現れた場合、事前に医療機関へ連絡した上で受診するよう呼びかけている。

 女性に予防接種歴はない。今年2月以降、市内ではしかの感染確認が相次いでいる。

 はしかは空気感染、飛沫感染、接触感染するウイルス性疾患で、感染力が非常に強い。感染すると10〜12日間の潜伏期間を経て、風邪のような症状から39度以上の高熱と全身の発疹へと進行する。市は、はしかの予防には2回のワクチン接種が有効であり、接種歴が不明または1回のみの場合はワクチン接種をするよう勧めている。

 夜間・休日の医療機関案内は、かながわ救急相談センター(♯7119)(直通ダイヤルの場合は【電話】045-232-7119または【電話】045-523-7119)へ(24時間、年中無休)。

3月17日「2025国際女性デー in 横浜」、住まいテーマに市民と考える 市庁舎1階でイベント

 女性の住まいに関する課題をテーマにしたイベント「2025国際女性デー in 横浜」が3月17日(月)正午から横浜市庁舎1階アトリウムで行われる。3月8日の「国際女性デー」に合わせた企画で、主催は「2025国際女性デー in横浜」実行委員会。横浜市男女共同参画推進協会、横浜市、横浜市会女性議員有志が共催。

 イベントは4部構成。正午からの第1部では開会式と女性議員によるトーク、午後0時40分からの第2部では、後藤晃さんによるフラメンコギターや東京パラリンピック開会式で演奏した岩崎花奈絵さんらによるコンサートが行われる。

 第3部は午後3時から「誰もが住みやすい都市・横浜の実現に向けて〜女性の住まいの困難を考える」と題した基調講演とパネルディスカッションを実施する。認定NPO法人女性と子ども支援センター「ウィメンズネット・こうべ」代表理事の正井禮子さんが「ハウジングファーストから始まる女性の回復支援〜夢を実現!六甲ウィメンズハウス誕生」について講演する。続くパネルディスカッションでは、NPO法人全国ひとり親居住支援機構代表理事の秋山怜史さん、瀬谷区を拠点に活動する認定NPO法人さくらんぼ理事の坂本左織さんが母子ハウスや若年女性の居住支援について報告する。

 第3部終了後にはミモザの苗木が配布され、午後5時30分からは第4部は女性ジャズユニット「Sonance」の演奏が予定されている。

 参加無料。申込不要。当日は各種販売ブースも出展される。

マイスターを紹介する動画もある

熟練技能者「横浜マイスター」を募集

 横浜市は優れた技能を持つ職人を市が認定する「横浜マイスター」の募集を開始した。横浜マイスター制度は1996年度から始まり、これまでに71人が選ばれている。

 対象は、手作業か手作業で制御する機械によってものづくりやサービスを提供する職種。応募には市内在住で15年以上の実務経験があり、その職種で生計を立てていることが条件。技能検定1級や公的資格の保有、各種コンクールでの入賞実績など卓越した技能を持ち、後進の育成や技能振興に意欲があることも要件となっている。

 近年では建具製作、鉄道模型製作、美容師、活字鋳造、表装(壁装)などの職種がマイスターに選ばれている。

3月18日から説明会

 募集説明会は3月18日から28日まで(土日祝除く)横浜市役所で開催。マイスターへの応募は4月1日から18日まで。選定は書類選考、実地調査を経て最終選考が行われる。選ばれた横浜マイスターは技能伝承や体験教室、講演などを通じて手仕事の大切さを広める活動を行う。

 詳細は市のサイトで確認できる。問い合わせは経済局雇用労働課【電話】045・671・4098。

4月から港北区も プラごみの分別講座 3月27日 日吉の本だな

 日吉の本だな(慶應義塾大学協生館1階・日吉4の1の1)で3月27日(木)、「プラスチックごみの分け方・出し方」の講座が開催される。

 今年4月から港北区でもプラスチックごみの分別方法が変わるため実施される講座。「資源循環局職員から直接話をきけるチャンス。ぜひお越しください」と担当者。

 開始時間は午後2時、2時45分、3時30分の3回制。各回30分、定員9人。参加費無料、事前申込み制(応募多数の場合は抽選)。

 申込みは以下URL、https://shinsei.city.yokohama.lg.jp/cu/141003/ea/residents/procedures/apply/d9f70bea-b903-4540-a999-d91931e69c86/start

 (問)区民活動支援センター【電話】045・540・2246

 

主演を務める森下洋子さん

休館前の県民ホールで松山バレエ団が「新『白鳥の湖』」 3月29日、森下洋子さん主演

 建て替えのために4月から休館する神奈川県民ホール=中区山下町=で3月29日(土)、松山バレエ団が「新『白鳥の湖』」全幕を上演する。

 松山バレエ団は世界的バレリーナの森下洋子さんが団長を務める。県民ホールでは、開館翌年の1976年からこれまで「くるみ割り人形」や「ロミオとジュリエット」など、74公演を行ってきた。

 新「白鳥の湖」は、1994年に松山バレエ団総代表の清水哲太郎さんが新演出、振付をして初演した作品。主演を務める森下さんは、昨年秋に旭日重光章を受章するなど、第一線で活躍を続ける。公演を前に「今、世界中で戦争や災害など、困難な状況が多々起こっていますが、人は美しい未来を描き出すことができる、そのもととなる根源的な魂の美を多くの方が信じることができるよう、全身で命の輝きを奏でたく思います」とコメントしている。

 午後3時30分開演。チケットは学生2千円、一般5千円から各種。問い合わせは松山バレエ団【電話】03・3408・7939。