川崎区・幸区版【4月4日(金)号】
記者発表会に登壇した関係者と福田市長(中央)

サマーミューザ オケの祭典、今年も 7月26日から18公演

 川崎市とミューザ川崎シンフォニーホールが「フェスタサマーミューザKAWASAKI 2025」のラインナップを3月25日発表した。7月26日(土)から8月11日(月・祝)までの17日間にわたり、18公演を実施。東京交響楽団などの10団体に加え、九州交響楽団の出演が発表された。

 夏の風物詩でオーケストラの祭典である「フェスタサマーミューザ KAWASAKI 2025」。今年はミューザ川崎で16公演、昭和音楽大学で2公演行われる。

 福田紀彦市長は、例年9割以上の来場者が満足しているアンケート結果に触れ「今年も魅力あるラインナップとなった。市民だけでなく、県外の人に楽しんでほしい」と期待を込めた。

 21回目となる今回は重厚なプログラムだけでなく「新時代の才能が台頭」がテーマ。ドイツの歌劇場で活躍する熊倉優さんら指揮者陣を中心に、次世代を切り拓く若きアーティストが多数出演する。

 初登場となる九州交響楽団は「博多どんたく」などからヒントを得た「博多ラプソディ」などを披露。全11楽団が毎日競演する。

「浮世絵」×クラシック

 ポスターなどに使うキービジュアルは「浮世絵」から着想。海を越えて愛された浮世絵と、時代や国境を越えて奏でられるクラシック音楽の文化を融合。浮世絵の革命児・写楽を指揮者に見立てたデザインとなっており、各演奏者がクラシック音楽を歌舞(かぶ)いた表現があしらわれている。

 会見冒頭には、今年1月に死去した同ホールのチーフ・ホールアドバイザーを務めてきた川崎市名誉文化大使でもある秋山和慶さんを偲んだ。

家族向けの公演も新設

 昭和音楽大学で行われる「出張サマーミューザ@しんゆり!」では、子どもたちと一緒に楽しめる家族向けのオーケストラ公演を新設。ミューザでも子ども向け公演や、浴衣で来場した人へのプレゼント企画など、間口を広げようと幅広い世代がカジュアルに楽しめるよう工夫を凝らした。

 同ホール担当者は「魅力ある素晴らしい公演ばかりとなった。訪れたことない人でも、これを機にいってみたいと思えるような多彩な企画を用意しているので、是非遊びに来てほしい」と想いを語った。

 チケット販売は4月24日(木)から。公演の詳細は公式サイトへ。
(左から)上瀧園長、斎藤業務執行理事、石渡理事長、山岸理事

中央療育センター 個人タクシー組合に感謝 長年の遠足費、送迎に協力

 18歳以下の障害児入所施設「川崎市中央療育センター」(中原区井田)の関係者は3月18日、川崎個人タクシー協同組合(川崎区)の事務所を訪れ、長年にわたる協力に感謝状を贈呈した。同組合からは、組合員有志によって40年以上にわたり、遠足の移動や交通費、食事代などの提供を受けてきた。同センターの上瀧美帆園長は「感謝しかない」と謝辞を述べた。

 今回、同組合の事務所を訪れたのは、川崎市中央療育センターを運営する社会福祉法人同愛会の業務執行理事の斎藤喜美夫さんと、上瀧園長の2人。2人から、同組合の石渡義洋理事長に感謝状と花束、山岸隆信理事に入所児からの寄せ書きと記念品が贈られた。

 同組合が、遠足に協力するようになったのは1979年から。川崎市が運営していた前身の「しいのき学園」時代、入所する親子が個人タクシーを利用。その際、タクシーに乗る機会がなく、外出する機会も少ないとの話を運転手が聞き、何かできることはないかと同施設に提案したことがきっかけだった。

 その後、組合員有志で協力者を募り、ガソリン代や高速代、食事代などを組合内での募金や、組合の支援金などで賄ってきた。行先は、江ノ島水族館、よこはま動物園ズーラシア、葛西臨海公園など、毎年両者による話し合いの中で決定している。2015年に同愛会が指定管理者となり、中央療育センターとなってからも遠足支援事業は継続。44回目となった昨年10月には、40人近い入所児と職員がタクシー23台に分乗してよみうりランドを訪れ、年に一度の遠足を楽しんだ。

 上瀧園長は「子どもたちは家族以外の人と関わることが少ないので、こういう機会はありがたい」と感謝の意を示す。27年にわたり参加する山岸理事は、家族の協力で菓子を袋詰めにして子どもたちにプレゼントしているという。「ドライバーも毎年楽しみにしているし、毎回子どもたちの笑顔を見れてうれしい」と笑顔で話し、石渡理事長は「出来る限り継続、協力していきたい」と今後について語った。上瀧園長は「子どもたちも年に一度のこの行事を楽しみにしている。今後もご協力いただけたらありがたい」と話した。

プロバスケットボール、Bリーグ1部の川崎ブレイブサンダースに所属する。 飯田 遼さん 川崎市在住 29歳

心動かす存在目指して

 ○…さまざまな事情で試合会場に来ることが難しい人のために、観戦の機会を作りたい--。そんな思いから、ひとり親家庭をホームゲームに招待する「飯田遼シート」企画を始めて約4か月が過ぎ、招待者が100人を超えた。「お土産」には一枚ずつ手書きした手紙も同封する。子どもたちと観戦を終え、手紙を見た親たちから届く感謝の言葉にも目を通し、「たくさんの家族に楽しんでもらえてうれしい」と目を輝かせる。

 ○…2023年に川崎に移籍する以前から、観戦が容易ではない人々に心を寄せていた。「バスケットボールの迫力に触れて何かを感じてくれたら、ささやかでもその人の力になるかもしれないと思って」。大好きな「劇団四季」の舞台に感動し、何度も心を動かされたことからも着想を得た。「僕たちも、誰かの『劇団四季』のような存在になれると思うので」

 ○…長野県富士見町出身。拓殖大学外国語学部に進学し、バスケに打ち込みつつ勉学にも堅実に向き合い、ネイティブ並みの英語力を身に付けた。卒業後はB2所属の長野のクラブに加入し、山形、香川と移籍を経てB1クラブの川崎へ。移籍のたび新たなチームで関係性を築いた経験と、語学力もあいまって、柔軟なコミュニケーション力への期待値も高い。

 ○…川崎市の印象を問うと「すっごい都会」と即答し、「田舎育ちなので」と謙遜する。昨年9月に開かれたラゾーナ川崎(幸区)での出陣式では、会場を埋め尽くしたファンの熱量に圧倒された。その一方で、不遇の時代を知るベテラン選手から「昔は違った」とも聞き、考えた。「支えてくれるファンの方々が、『応援してよかった』と思えるプレーをしなくては」という決意を胸に、日々コートに立つ。

飯田遼選手(写真提供・川崎ブレイブサンダース)

川崎BT・飯田選手が語る 重み増すファンの存在 「ひとり親家庭招待」で交流

 さまざまな事情で試合会場に来ることが難しい人にも、川崎ブレイブサンダースの試合を会場で観て欲しい--。そんな思いから、ひとり親家庭を川崎市とどろきアリーナ(中原区)でのホームゲームに招待する企画を続ける飯田遼選手(29)。開始から約4カ月が過ぎ、招待者の累計が30組100人を超えた。企画の手ごたえとチームへの思いを、自身の言葉で語った。

 ひとり親家庭を試合に招待する「飯田遼シート」を始めたのは昨年11月だった。当初は1試合1組から始めたが、応募が急増したため、1試合25人まで枠を広げた。それでも各回とも抽選という人気ぶりだ。 

 招待家族には、選手名入りタオルやメガホンなどの「お土産」も贈られる。そしてこの「お土産」に、飯田選手が手書きする手紙を同封する。「本当はゲームの後にご家族と記念写真でも撮れたらいいけれど、時間的に厳しいので」。一枚一枚、丁寧に書き綴る。

親子の会話時間にも

 両親のいる家庭で育った飯田選手が、企画の対象を「ひとり親家庭」にした理由は、「プロスポーツに触れることが難しい人のために、特別な機会を作りたかったから」。プロ野球やJリーグでも様々な招待企画があるが、「ひとり親家庭」を対象にした企画はほとんどなかった。

 招待された家族からは、さまざまな感想が寄せられる。「思春期で難しくなっている息子」と観戦した母親からは、親子の会話が生まれ、「家族の楽しい時間となった。本当にありがたい」。飯田選手は「この企画で親子の関係が少し良くなったなんて、嬉しい」と目を輝かせる。

大学では文武両道

 長野県富士見町出身。大学進学時、スポーツ推薦も選択肢にあったが、「教員になりたい」という思いを貫き、拓殖大学の外国語学部に進学した。入試の面接で「体育会との両立は難しい」と指摘されたが、「全部の時間をバスケと勉強に使えばいい」という親の助言の通り、真摯に文武両道に取り組んだ。

 バスケの実力も「全国トップレベル」ではなかったが、高校の恩師の「上の選手は山ほどいる。コツコツ頑張れ」という言葉を胸に刻んだ。インカレ3位の成績を残し、卒業後はプロの道へ。「あの4年間で、地道に努力し続けることの大事さを、身をもって実感した」と振り返る。

 川崎で2季目を迎えたばかりだが、飯田選手の英語力と持ち前のコミュニケーション能力が、チームに欠かせないものになっている。

 今季の川崎は3月末時点で勝率3割、中地区で最下位という厳しい状況だ。主力選手が抜け、新たな指揮官にチーム初の外国人ヘッドコーチ(HC)を迎えるなど、大きな変化が影響したとの指摘もある。

「ファンのために」

 そんな状況にあって、自分の責務を問うと、「プレー面はディフェンスと3ポイントで貢献すること。あとは自分なりのコミュニケーション」と即答。HCが英語で話す指示を理解できなかった選手たちから、「何て言った?」と聞かれることも多く、自分からも問い直すことで、「お互いの考えが整理されている」と感じるそうだ。

 厳しい戦いの中で、ファンの重みも増した。

 昨秋の「出陣式」では、ラゾーナ川崎の広場をファンが埋め尽くした。しかしベテランの篠山竜青選手(36)から「昔は違った」と聞いて驚いた。2011年に前身の「東芝ブレイブサンダース」に加入した篠山選手は、閑散とした会場で戦った時代を知る。「イベントに数人でも来てくれたら嬉しかった」という話を、身の引き締まる思いで聞いた。

 「今までの自分は、ただ一生懸命プレーするだけだったけれど、この状況でもファンの方々が『今日こそ勝利を』と思って応援に来てくれる。僕たち選手はもっと強い思いを持って、ファンの心に何か一つでも残るプレーを、しなくてはいけないと思う」

お披露目会に参加した園児らと関係者

案内板にキャラ追加 かこさん「だるまちゃん」等

 幸区役所は3月26日、市制100周年事業の一環として、鹿島田駅周辺の案内板に同区ゆかりの、かこさとしさん作品のキャラクターデザインを追加するお披露目会を実施した。

 かこさんは「だるまちゃん」などの作品で有名な絵本作家で、同区の三角広場(現在の古市場第2公園)で社会福祉活動にも従事。

 案内板は2基で、同駅西口階段下のものには「からすのパンやさん」、新塚越201番地付近のものには「だるまちゃん」のキャラクターデザインがそれぞれあしらわれた。

 お披露目会には、赤坂慎一区長、区内でかこ作品を多く扱う北野書店の北野嘉信社長、近隣のキディ古市場保育園の園児らが参加。園児らの手で除幕が行われた。

 赤坂区長は「かこさんは来年生誕100周年を迎える。案内板が三角広場の場所を示すだけでなく、かこさとしワールドへの案内になってくれれば」と期待を込めた。

3月28日起稿

新区長に山崎氏、山口氏 川崎市4月1日付人事

 川崎市は4月1日付の人事異動を発表し、新しい川崎区長に山崎浩氏、幸区長に山口美穗氏が就任した。

 山崎氏は専修大学経済学部を卒業後、1989(平成元)年、同市入所。市民文化局で市民文化振興室長、コミュニティ推進部長、市民生活部長を務めた。

 山口氏は横浜国立大学教育学部卒。91年に同市入所、総務局市民情報室担当課長、経済労働局国際経済推進室長、市民文化局担当部長、総務企画局総務部長を歴任した。

 3月31日まで川崎区長を務めた中山健一氏は環境局長に就任した。幸区長を務めた赤坂慎一氏は同日付での退職となった。

新校長が着任 川崎市立学校 4月1日付

【小学校】♢異動 浅田=堀江広志(川中島)▽新町=楠田典子(渡田)▽戸手=本田明子(有馬)▽古川=石塚全(教育政策室)♢新任 渡田=仙田清孝(東門前)▽旭町=山口嘉徳(川崎市総合教育センター情報・視聴覚センター)▽新小倉=田中康子(学校教育部)♢再任用 川中島=後藤美智子(戸手)▽藤崎=上野和美(藤崎)▽東小田=坂東修(東小田)▽田島=中原義郎(田島)▽京町=佐藤茂樹(京町)▽幸町=筒井愛子(西丸子)▽西御幸=柴田薫(西御幸)▽東小倉=安藤勉(東小倉)▽下河原=菊地美和子(下河原)

【中学校】♢異動 川中島=新山英樹(野川)▽桜本=溝部晃(玉川)♢新任 大師=吉澤晋(井田)▽塚越=宮嶋俊哲(川崎市総合教育センターカリキュラムセンター)♢再任用 田島=元木亮二(田島)▽渡田=山川俊英(渡田)

【高校】♢異動 高津=岩木正志(川崎高)♢新任 川崎=田中弘司(川崎高校全日制課程)

【特別支援学校】♢再任用 聾学校=中野理佳(聾学校)▽中央支援学校=稲葉武(中央支援学校

※敬称略 カッコ内は前任校 小中学校は川崎区、幸区の児童・生徒が通う学校

週末は「かなまら祭」 金山神社で

 子授けや縁結びの祭りで、奇祭としても知られる「かなまら祭」が4月5日(土)と6日(日)、川崎区大師駅前の金山神社(中村博行宮司/若宮八幡宮境内)で開かれる。

 初日の宵宮祭では大根を男根型に削る大根削り(午後2時から)、2日目の例祭では男根を模った神輿の渡御(午前11時30分から)などが行われる。神輿の休憩所となる大師公園では「かわさき桜縁祭」を開催し、かなまら祭りの名物飴を午前9時30分から販売する。

 12日(土)、13日(日)には「かなまら祭市」を午前10時から午後5時まで実施。境内に神輿展示や撮影スポットなどを開設する。このほか、13日までの同祭の期間中、ミャンマー中部で発生した大地震の被災者支援の募金箱を設置する。

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前列左から池田さん、石山さん、堀内さん

梅を捉えて賞受賞 うめかおる写真展で

 幸区役所は3月26日、うめかおる写真展の応募作109点から4作品を選出し、撮影者4人に表彰状を授与した。同展はかつて明治天皇が行幸するほどの梅の名所であった同区の歴史の継承と、活性化を目的として、毎年開催されている。

 区長賞には石山結理杏さん(幸区)の「凛々しい梅」、幸観光協会会長賞には池田順子さん(同)の「春告」、幸区文化協会会長賞には堀内直子さん(横浜市港北区)の「梅の花粉かご」、タウンニュース賞には櫻井勝美さん(群馬県高崎市)の「霧立つ」が選ばれた(櫻井さんは遠方のため欠席)。

 メジロが梅をついばむ様子を撮影した池田さんは「撮る時は連写は使わずに100枚くらい撮る」と普段の撮影スタイルを話した。1年間写真の学校に通っていたという石山さんは「レンズ越しに見た梅が素晴らしく、元気をもらった。区民として区のPRに貢献できてうれしい」と喜びを語った。5年前から応募し、ようやく栄冠をつかんだ堀内さんは「撮影した御幸公園の梅はだんだん大きく育ってきている。今後大きく成長して見事な姿を見せてくれるのが楽しみ」と思いをはせた。

 受賞作を含む全応募作品は、同区役所1階 ロビーハナミズキ(4月16日(水)〜30日(水))と、日吉出張所1階 タウンホールやまぶき(5月20日(火)〜6月3日(火))で展示される予定。

赤坂区長(中央)を囲むGABUのメンバー

尽力団体に感謝状 GABUら3団体

 幸区の赤坂慎一区長は3月27日、市制100周年を記念して、同区に尽力したGABUに感謝状を授与した。

 GABUはゆうゆう、しーちゃん、えりこ、ゆうかの市内出身4人で構成される自称・夢見ヶ崎動物公園専属アイドル。2008年の結成以来、同区を中心に地域を盛り上げる活動を行ってきたほか、各種イベントを通じて同区の魅力発信にも貢献してきた。

 長く活動する中で、仕事や子育てとの両立には苦労したという。それでも続けられたのは「パフォーマンスを見て、お客さんが笑顔になってくれるのがやりがい。子どもたちにも郷土愛を伝えていけたら」とリーダーのゆうゆうさんは語る。

 赤坂区長は「区民祭などを盛り上げてくれて、いつもお世話になっている。何かの形で感謝を伝えたいと思っていた」と経緯を話す。ゆうゆうさんは「純粋にうれしい。一緒に活動してきたメンバー、区民のみなさん、支えてくれたすべての方に感謝したい」と喜びを述べた。

 感謝状は鹿島田デイズ、さいわい花クラブ実行委員会にも別日に授与。鹿島田デイズは、鹿島田地域を魅力的なまちにするために活動する民間組織。鹿島田駅周辺でウインターデコレーションなど季節ごとのイベントを実施し、地域交流の促進に貢献してきた。

 ボランティア団体のさいわい花クラブ実行委員会は、幸区役所周辺や大師堀の公共花壇への花植え、維持管理、区内の小学校と共同で行う花植えなど、緑化活動に積極的に従事。区内の地域活性化に尽力した。

3月28日起稿

絵はがきと標語の受賞者ら

税の絵はがき・標語を表彰 川崎南法人会・川崎南間税会

 川崎南法人会(鈴木愼二郎会長)と川崎南間税会(武藤聰宏会長)共催の「令和6年度 税に関する絵はがきコンクール・税の標語」の表彰式が3月31日、川崎市産業振興会館(幸区堀川町)で開催された。

 川崎区と幸区の小学生を対象に行われ、絵はがきコンクールには415通、税の標語には1366点の応募があり、会長賞や税務署長賞など17点が表彰。出席した13人の受賞者には表彰状が手渡された。

 税に関する絵はがきコンクールで川崎南法人会会長賞に選ばれた瀬賀のの子さん(古市場小6年)の作品は、日本の土地全体と国を支える税金は、同じ重さでどちらも大事ということを「天秤」をモチーフに分かりやすくデザインされたもの。瀬賀さんは「身近な物が税金で維持されていることを知り、税の大事さを表現した。選ばれて嬉しい。これからも勉強したい」と喜びを話した。

 同法人会の鈴木会長は「税に関しては、大人でも理解が乏しいことも。応募数も増えているので、税に興味を持ってもらえる機会を大事にしたい」と語った。

3月31日起稿。

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マイクを握る嶋氏

「地域課題に取り組む」 嶋市議が強調

 幸区選出の嶋凌汰市議(立民)は3月8日、川崎市産業振興会館(同区堀川町)で市政報告を行った。

 2025年度の市予算の重点施策である防災対策では、携帯トイレの備蓄やマンホールトイレ整備に向け検討されると報告。「会派の代表質問などで取り上げた」と成果を強調した。市立学校体育館の空調設備の整備についても、地域の切実な声から議会決議が全会一致で可決したと述べた。

 また、川崎競馬の小向練習場跡地活用やコミュニティ交通など地域の課題について「しっかり取り組んでいく」と決意を誓った。

かなまらステッカー配布

 川崎宿インバウンド研究会は4月6日のかなまら祭会場で、川羽アプリをダウンロードした人を対象に同祭ステッカーを先着順でプレゼント。アプリは若宮八幡宮のX(https://x.com/kanayamajinja)で紹介。

葬祭具協同組合 取手市にロウソク寄贈 障害者支援へ 4年ぶり

 川崎葬祭具協同組合(齋藤隆理事長)は3月24日、使用済みロウソク100kgを茨城県の取手市立障害者福祉センターふじしろに寄贈した。

 同組合は、障害者の就労支援を目的に、使用済みのロウソクと廃木材を使って着火剤を製造、販売につなげる活動を行っている取手市の社会福祉協議会を支援するため、川崎市内で使用済みのロウソクを回収。21年7月に184kgを寄贈した。

 以降、川崎市内の障害者福祉サービス事業所でも同様の取り組みをスタート。使用済みロウソクを回収、寄贈している。昨年、福田紀彦市長からこの取り組みに対し表彰を受けたことから、原点である取手市に再度ロウソクを贈ろうと、同組合会員で計100kgを用意し寄贈した。

 齋藤理事長は「取手市で新商品を展開していたので川崎市でも検討していきたい。今後もロウソク回収にご協力いただければ」と話している。

コップを入れる作業をする子ども

養護施設児童ら職業体験 中原区のホテルで

 児童養護施設「すまいる」(川崎区浜町)の子どもたちにホテルの仕事を知ってもらう職業体験会が、リッチモンドホテルプレミア武蔵小杉(中原区/本橋沙織総支配人)で開催された。

 主催したのは、早稲田大学料飲稲門会。同会常任理事の齋藤保則さんは同施設近くで会社を経営し、以前から交流を図っている。齋藤さんによると、これまでとは違う形の支援ができないかと職業体験を企画。4年前に実施する予定だったが、コロナ禍で企画が流れ「何としてもやりたい」との思いで今回の開催にこぎつけたという。受け入れ先のリッチモンドホテルの運営会社・アールエヌティーホテルズを傘下に持つロイヤルHDの菊地唯夫代表取締役会長が料飲稲門会会長を務める縁もあり、実現した。

 職業体験は2日間に分かれて行われ、施設に入所する年少から中高生が参加。最初に子どもたちはレストランでブッフェ形式の朝食をとり、ラーメンづくりを楽しんだ。その後の職業体験では朝食の補充を行ったほか、中高生は外国人を接客する際の英会話などを学んだ。子どもたちからは「働きたいので面接に行きたい」といった声もあったという。

 齋藤さんは「経験を通して将来のビジョンを描くきっかけになってもらえれば」と話す。

健康プログラム開講 かわQホールで

 「フロンタウンフィットネス in富士見公園 春クール」が4月から富士通スタジアム川崎隣接のかわQホール(川崎区富士見)で始まった。

 「座タップダンス健康法」や「リンパストレッチ」など8つのプログラムではワンデイ教室も開催する。

 小学生対象の「キッズコーディネーション」は身体能力や運動能力の向上を目指す。「キッズダンス教室」はさまざまな種類のダンスに挑戦し、初心者から参加できる。両教室とも5月から7月まで行われる。

 定員はシニア向け各40人、キッズレッスン各25人。プログラムの詳細は同スタジアムウェブサイトで確認できる。詳細・申し込みは【電話】090・6925・8662。

昨年度の春教室

マリエンでテニス教室

 川崎港振興協会(川崎区東扇島)が初心者から中級者向けのテニス教室を開催する。

 期間は5月8日(木)から6月2日(月)までの毎週月曜日と木曜日。時間は午後6時30分から8時、全8回。場所は川崎マリエンのテニスコート。

 講師は川崎市スポーツ協会が推薦する者が務める。対象は15歳以上の初心者・初級者から中級者まで(中学生は保護者の送迎が必要)。募集人数は20人で、応募多数の場合は抽選。参加費1万円(ラケット貸与なし)。

 申し込みはメールの件名に「川崎マリエンテニス教室2025春 申込み」と入力し、氏名(フリガナ)、年齢、性別、住所、電話番号(日中連絡可能な番号)、経験の有無を記載の上、jigyou.kakari@kawasakiport.or.jpへ。4月21日(月)締め切り。詳細・問い合わせは同協会 会館事業係【電話】044・287・6009。

満州の学校で撮影した写真を手にする大塚さん

中原区上平間在住 大塚ミネさん(93) 「亡くなった人の無念伝えたい」 満州から逃避行、一人故郷へ

 「生き抜いて80年 生かされて80年 まだ生きる」――。戦後80年の今年、そんな句を詠んだ。

 新潟県刈束郡高柳村生まれ。教員や議員を務めていた父親が、中国東北部にあった「満州国」の開拓団に手を挙げ、家族で海を渡った。当時8歳。現地の学校に通い、家では放牧、家畜の飼育を手伝った。

 1945年8月9日。ソ連が侵攻してくると聞き、避難するため、畑に行っていた父親、長兄以外の家族で神社へ。団長から青酸カリを渡された。駅に向かうも列車は出た後だった。迫るソ連軍。待ち受ける満人。列の間が開き、後方は満州軍に襲われ、多くの人が亡くなった。「乗るはずの列車は爆破され、前列だったから助かった。運が良かった」

 8月21日、集落に着くとソ連軍機から「日本は負けた。降伏して出てきなさい」とチラシがまかれた。信じられず出発するも、満人に襲撃され、集落に戻った。そこで言い渡された団の解散。絶望し、家族で青酸カリを飲んだ。意識を失うも数時間後に目を覚ました。「一人で行動できる者で脱出する」と団から言われた。残ると決めたが、母親らに「生きて国のために働きなさい」と背中を押され、家族でただ一人、涙ながらに団を後にした。集落はソ連軍に囲まれて全滅。家族との最期の別れとなった。

 9月半ば、渡河中にソ連軍に囲まれ降参。収容所に送られ、日本が負けたことを知った。「わかっていれば、みんな死ななくて良かった。悔しくて涙が止まらなかった」。収容所で満人に売られかけ、発疹チフスにかかり命を落としかけたこともあった。

 1年後、引き揚げが始まった。満人から「日本に帰っても大変。ここに残れ」と誘われたが、忘れるはずのない故郷。博多港から一人、新潟に戻った。「孤独に慣れすぎてしまった」と、故郷の地を踏んでも悲しさが募った。

 父と長兄は帰ってこなかった。大阪で就職し、結婚後、川崎に転居。食料品店などを営んできた。満州での出来事を知る人は数少ない。「時代だから仕方ない。亡くなった人の無念さを伝え、戦争のことを若い人に知ってもらいたい」。次世代へ言葉を紡ぐ。

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今年で戦後80年。体験者が年々減少し、戦争の記憶が風化しつつある。当事者の記憶を後世に残すとともに平和の意義について考える。不定期で連載。

市長に提言するメンバー

子ども目線で地震の備え 「U18」で福田市長に提言

 川崎市の課題を子どもたちで考える「川崎市子ども会議」が2024年度の議論を終え、3月27日、拡大会議「カワサキ☆U18」の場で福田紀彦市長に「子どもが考える地震のそなえ」を提案した。市は提言の扱いを検討のうえ、後日「子ども会議」に報告する。

 「川崎市子ども会議」は市の「子どもの権利に関する条例」に基づき、市政について市長が子どもの意見を求めるために開設する。24年度は「子どもが考える地震のそなえ」をテーマに年間を通して議論したほか、「子ども会議」に参加していない子どもや地域の大人を交えた拡大企画「U18」を夏と秋に開き、幅広く意見を集めた。

 提言では、【1】普段から防災情報に触れるきっかけ【2】子どもが主体的に防災について考えるきっかけ【3】家族で防災について考える機会【4】子どもが過ごしやすい避難所--の4項目について、市長に要望を伝えた。各項とも具体案を添え、【2】では「子どもが中心となって考えた防災訓練を行う」、【4】では「避難所運営に子どもの意見を取り入れる」など、議論で上がった声が明記された。

「相談の場」に要望

 提言の後は、25年度の「子ども会議」のテーマについて、福田市長と意見を交わした。

 テーマの候補は「私たちの子どもの権利をもっと大切に!」と「私たちが考えるキレイなまちづくり」の2つ。会場からは前者に関する意見が多く集まり、「子どもが納得できるルールづくりを」「子どもの権利を実際に使えるようにして」といった意見が上がったほか、複数の子どもから「相談しやすい環境」への要望が相次いだ。「いじめに合っていると親にも言えなかった」という男子が、「やっと相談できた先生が異動していく。どうしたらいいのか」と窮状を訴える一幕もあった。

 福田市長は「みなさんの意見にしっかり向き合っていく。新年度の議論にも大いに期待している」と語り、会場の子どもたちに感謝を伝えた。

伊藤さん(右)と岩見さん

JAセレサ川崎など 交通安全グッズを寄贈 市内の新1年生全員に

 新入学生たちが安全に登下校できるようにと、セレサ川崎農業協同組合(JAセレサ川崎、宮前区)が3月27日、鮮やかな黄色のランドセルカバー1万3千枚を川崎市に寄贈した。みずほフィナンシャルグループなど市内に拠点のある金融機関4社からは、黄色いワッペン1万1740枚が贈られた。いずれも市立小学校や私立学校、支援学校に提供される。

 市役所で開かれた贈呈式では、福田紀彦市長とJAセレサ川崎の梶稔代表理事組合長のほか、各企業の川崎支店長らが出席した。新入生を代表し、いずれも宮前区在住の伊藤紘希さんと岩見咲奈さんが、ランドセルカバーやワッペンを受け取った。

 新入生としての抱負を聞かれ、伊藤さんは「漢字を頑張ります」と答え、岩見さんは「算数を頑張ります」とはきはきと答えた。福田市長はJAセレサなどの支援への感謝を伝え、新1年生の2人と保護者たちに「交通事故に気を付けて、すこやかに育ってほしい」と語りかけた。

 ランドセルカバーはJAセレサ川崎が2008年から寄贈を続ける。ワッペンには交通事故傷害保険が付帯しており、04年から、みずほフィナンシャルグループ、損害保険ジャパン、明治安田生命保険、第一生命保険の4社が寄贈してきた。

富士通レッドウルブズ©Fujitsu

スポーツアンバサダー 川崎市 2団体の認証を決定

 川崎市を拠点とするスポーツ団体を市が認証する「かわさきスポーツアンバサダー」に、新たにプロダンスチーム「KADOKAWA DREAMS」(中原区)と男子社会人バスケットボールチーム「富士通レッドウルブズ」(同)の2団体が決定した。

 「かわさきスポーツアンバサダー」は市内を拠点に競技活動を行い、地域活動にも積極的なスポーツ団体やスポーツ選手の所属団体を市として応援する制度。団体は認証マークをPRや地域活動に利用でき、市も公式ホームページで取り組みを紹介する。任期は3年で、更新もできる。

 「KADOKAWA DREAMS」はプロダンスのDリーグを連覇するなどトップチームとして活動しながら、「かわさき飛躍祭」など地域のイベントでもパフォーマンスを披露。認証を受け、「川崎の方々から愛され、日本の未来を担う子供たちが夢を抱くチームでいられるよう努力する」とのコメントを発表した。

 「富士通レッドウルブズ」は地域の小学校でバスケ教室を開いたり、キャリア教育の講師を選手が務めるなどの活動を推進。富士通企業スポーツ推進室の担当者は「今後は官民連携の地域清掃や大規模なスポーツ教室なども検討し、社の複数のスポーツチームと力を合わせ、地域に必要とされる活動を継続していく」と抱負を語った。

オフィシャルスーツを着る川崎フロンターレの選手たち

GO!GO!!フロンターレ

オフィシャルスーツ発売開始!

 今年はORIHICAが川崎フロンターレのオフィシャルスーツサプライヤーとなって20年となる節目。これを記念して、20周年記念となる2025年モデルのオフィシャルスーツが発売。

 初の試みとして、ジャケットとパンツのサイズを別々に選べるセットアップスーツとなっており、ビジネスシーンだけでなく、ビジカジスタイルやジャケパンスタイルなど、幅広い着こなしが楽しめる。

 これまでのオフィシャルスーツはパターンオーダーが主流だったが、今回は既製品として販売されるため、ORIHICAショップで実際に試着して購入できる。仕上がり期間も短縮され、引き渡しもスムーズに。

 スーツ生地には、過去最高レベルのストレッチ性とウォッシャブル機能を実現。ネクタイにはふろん太とカブレラのシルエット、シャツには20周年モデルを示すプリントがあしらわれている。

 本日から販売開始。ORIHICAの各店舗やオンラインショップで購入可能。5月11日(日)までにジャケットを購入すると、オリジナルピンズと選手の直筆サイン色紙がプレゼントされる。

画像は川崎フロンターレ