八王子版【5月8日(木)号】
初宿市長(左から2番目)に受賞の報告をした永田本部長(左)と若林校長(右から2番目)

トヨタ東京自動車大学校 地域防災で3者から表彰 地元との長年の連携が評価

 館町にある専門学校「トヨタ東京自動車大学校」が、総務省消防庁、東京消防庁、八王子市教育委員会の3者からそれぞれ表彰を受けた。地域と連携した防災活動への長年の貢献が評価された形で、4月24日には、受賞を報告するため学校法人トヨタ整備学園の永田透法人本部長や同校の若林良弘校長らが初宿和夫市長を表敬訪問。喜びと今後の抱負を語った。

 受賞したのは、総務省消防庁が主催した「第29回防火まちづくり大賞」の日本防火・防災協会長賞。この賞は、創意工夫に満ちた防災まちづくりを推進した団体に贈られるもので、全国で12団体が受賞した。これは、東京消防庁が主催した「第21回地域の防火防災功労賞」で最優秀賞を受賞したため推薦された形だ。いずれも「学校の特性を活かし、10年間積み上げた地域防災への取り組み」が評価された。

学校特性を生かした貢献

 同校はトヨタ自動車(株)直営の専門学校で、昨年創立70周年を迎えた。18歳から20代前半の1000人を超える学生が自動車エンジニアなどを目指し学んでいる。教材としてジャッキや工具、走行のための広い敷地を有していることが特徴で、これらを生かした地域防災への貢献活動を積極的に行ってきた。

 若林校長によると、防災活動が活発になったのは2015年頃から。校内多目的広場を緊急時の消防ヘリ離発着場として提供するため、近隣住民の理解を得ようと八王子消防署浅川出張所をはじめとした消防機関と館町町会などの各家庭を回ったことがきっかけとなったという。

 その後、同校生徒6人が東京消防庁災害時支援ボランティアに登録。車載ジャッキを使った救助法を指導するため学生が市の防災訓練に参加したり、2019(令和元)年の台風水害時には職員と学生20人が、隣接する浅川地区の土砂排除作業に取り組むなど多岐にわたる活動を行ってきた。

 総務省の選定委員は特筆すべき点として「行政の支援も特に受けず、他の事例を特に参考にするでもなく、教職員と地域の良好な関係を保ち続けることで、実行性を伴った防災の取り組みへと最終的に展開したというプロセスそのものにある」とコメントしている。

 さらには、地域の防災訓練に学生が参加することで、上級生が下級生を指導する体制を構築。地域防災の中核となる人材育成にもつながっている。このため、子どもたちの健全育成への貢献を評価され八王子市教育委員会表彰を受賞した。

 若林校長は「学校と生徒、消防署や町内会など、集まれる仲間の力で頂いたものだと思っている。地域防災には人の顔がよくわかることが大事。受賞は今後の励みになる」と話していた。

八王子と香港の子どもたちがステージに立った

はちおうじキッズシンガーズ 友好のハーモニー 香港の児童合唱団と初共演

 昨年4月に発足したばかりの児童合唱団「はちおうじキッズシンガーズ」が4月20日、香港からやってきた「元朗児童合唱団(Yuen Long Children's Choir)」と初の国際交流となるジョイントコンサートを北野市民センター8階ホールで開催した。

 「香港・八王子児童合唱交流コンサート」と銘打たれたこの公演は昨年7月、はちおうじキッズ指導者の松下耕さんに香港の関係者から「合唱を通じて香港と日本の子どもたちの国際交流を実現したい」という提案が届いたことがきっかけとなった。松下さんは地元・八王子での開催を強く希望。八王子市や八王子市観光コンベンション協会の協力も得て、今回の受け入れが実現した。松下さんは「児童合唱団同士の交流はもとより、八王子市の良さを香港の方々に知っていただく大きなチャンスになったと思う」と、交流事業の意義を語る。

 当日のステージには、はちおうじキッズからは小学校4年生から高校3年生までの51人、元朗児童合唱団からは5歳から高校3年生までの45人が参加。指揮を松下さんとはちおうじキッズ常任指揮者の梶山絵美さん、ピアノを前田勝則さんが担当。元朗児童合唱団はGrace Yimさん、Mandy Loさん、Kate Ngさんの3人が指揮を務め、ピアノはVicky Tangさんが奏でた。会場には約140人の観客が詰めかけ、子どもたちの元気いっぱいな歌声に耳を傾けた。

 コンサートは、それぞれの合唱団によるステージと合同演奏の二部構成。はちおうじキッズは日本の民謡文化を感じさせる楽曲やヨーロッパの宗教曲、日本の現代作品を披露。アカペラとピアノ伴奏の曲を織り交ぜた多彩な選曲で観客を魅了した。一方の元朗児童合唱団は「ミッキー・マウス・マーチ」や「Try to Remember」など、親しみやすい楽曲を生き生きとした歌声で届けた。また合同演奏では「We will meet again」や松下さん作曲の「ほらね、」を披露。両合唱団の歌声が一つになり、会場を温かい感動で包み込んだ。

音楽が異文化つなぐ

 はちおうじキッズにとって初の国際交流ということもあり、演奏のクオリティ向上はもちろん、異文化交流が円滑に進むよう様々な工夫が凝らされた。子どもたちに香港についての話をする機会を設けたり、英語表記の名札や名刺を用意したり、合同で楽しめるレクリエーションを準備するなど細やかな配慮がなされた。

 最初は緊張した面持ちだった子どもたちも音楽という共通言語を通じてすぐに打ち解け合い、休憩時間には積極的に言葉を交わすなど活発な交流が見られた。また会場からは、それぞれの合唱団の演奏の素晴らしさや合同演奏で響き合ったハーモニーに「感動した」という声が聞かれた。

 コンサート後、はちおうじキッズの子どもたちからは「今度は自分たちが香港に行って演奏したい」などの感想が出た。松下さんは、自分たちの活動や文化の素晴らしさに誇りを持ち自信を持って伝えること、自分と違う相手の意見を受け入れ、尊重することを学べたとし、「このような国際交流が八王子を舞台に毎年実現できたら素晴らしい」と展望する。

 はちおうじキッズは7月20日(日)にJ:COMホール八王子で第2回定期演奏会を開催。今回のジョイントコンサートで演奏された楽曲も披露される予定だ。

第20回地域合同学園祭「学生天国」を運営する八王子学生委員会の委員長を務める 望月 優吾さん 久保山町在住 20歳

当日の達成感にワクワク

 ○…学校の垣根を超え行われる地域合同学園祭「学生天国」。運営は各学校の学生有志による八王子学生委員会で、2年生の4月から委員長を務めている。裏方の仕事やイベントを終えたときの達成感が好きで、話し合いや準備も意欲的に行う。同委員会が定期的に発行する情報誌の編集長を務めていたこともあり、「(大学の)テスト期間と重なると辛い」と苦笑するが、「楽しくなければやっていないです」と明るく話す。

 ○…宇津木台小、石川中出身。性格は「目立ちたがり屋ですが人に流されやすい」と自己分析。日野市にある日野台高校では、コロナの影響で入学式が例年通り行われなかった。時間だけはある中で、心にくすぶる情熱を「何かにぶつけたい」と思っていた。行動に移した先は、高校文化部のインターハイと呼ばれる全国高等学校総合文化祭(総文祭)の東京大会。この実行委員会の副委員長を務め、裏方のおもしろさに目覚めた。

 ○…堀之内にある東京薬科大学の3年生。「薬剤師になりたいの?とよく聞かれるけど、自分は実験が好きなんです」。学科ではがんなど病気の仕組みや薬の効き方を学ぶが、膨大な実験データを分析することで新たな知見を導き出す「データサイエンス」を究めたいとも思っている。

 ○…学生天国は今年で20回目。謎解きラリーや大学等ゆるキャラクイズ大会、20年間を振り返るパネル展など、節目を彩るプログラムをみんなで考えた。先輩たちが時間をかけて作ってきた地域とのつながりが花開いたのか、とある大型商業施設が今年初めて協賛してくれるなど、大きな手応えも感じている。「当日は天気が心配ですが、学生同士や学生と市民が、両方交流できたらパーフェクトですね」

あいさつする伊藤会長(上)/会場に立つメンバーら

北RC、30周年祝う 草間氏が記念講演

 東京八王子北ロータリークラブ(北RC/伊藤和生会長)が4月19日、創立30周年の記念式典を料亭なか安(暁町)で行った。関係者や、日頃から交流のある児童養護施設の児童生徒らを招き、約120人で節目を祝った。

 記念講演として、新島学園短期大学准教授の草間吉夫さんを招き話を聞いた。草間さんの専門は児童福祉。自身は生後3日から乳児院、2歳から高校卒業まで児童養護施設で育ち、大学院博士課程修了後は児童養護施設に勤めた。その後、松下政経塾に入塾し、児童福祉をテーマに研究。2006年からは茨城県高萩市で2期市長を務めた経歴を持つ。

 八王子市内の施設で働いていた時期もある草間さんは、自身の生い立ちや学生時代の出来事、母との関係などを赤裸々に話し、招かれた生徒児童らを前に先輩として語りかける場面もあった。

 また式典では、30周年事業として1年間を通じて主に4つの事業を展開したことを報告。八王子花火大会や西八夏祭りへの協賛、恒例のふれあいコンサートに海外支援事業としてランドセル寄付を呼びかけたり、ポリオ根絶チャリティーゴルフ地区事業を行った。

 伊藤会長は「地域に根差した奉仕活動を続けてきた。今後も時代の変化に対応しつつ、発展できるよう活動を続けていきたい」と話していた。

日替わりパンまつり 旭町で計7店が登場

 日替わりで複数のパン屋が出店するイベント「八王子一坪パンまつり」=写真は過去=が5月8日(木)から始まる。

 旭町のチャレンジショップ「はちチャレ」が会場で、今回で14回目。「藤野ベーグル工房」「キャラバン」「天然酵母の蒸しパン屋しのぱん」などが出店。

 期間は14日(水)まで。各日午前10時開店でなくなり次第終了。

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10・11日に相談会 みなみ野
「八王子市居住環境整備補助金」の受付が開始されたことを受け、みなみ野にあるリフォーム会社「創研」は補助金の個別相談会を行う。日程は5月10日(土)・11日(... (続きを読む)

音高らかに行進 よこやま南マーチングフェス

 八王子よこやま南マーチングフェスティバルが、5月11日(日)に椚田遺跡公園通りで開かれる。地元や首都圏からマーチングバンドなど15団体が参加して、国立東京高専西交差点から永生病院入口交差点までパフォーマンスを披露しながらパレードを行う。午前10時30分から午後1時まで。

 第4回目となる同フェス。午前10時30分から11時10分までよさこいや和太鼓などのオープニングセレモニー、午前11時から八王子学園八王子高等学校吹奏楽部や市消防団音楽隊などが参加する約1Kmのパレードを実施する(出演団体は変更や中止になる可能性あり)。会場周辺で午前9時30分から午後2時まで交通規制も行われる。問い合わせは実行委員会【電話】042・666・0031。

中東紛争と大国の思惑

 国際理解講座「第5次中東戦争は始まるのか? 米・中・ロの思惑」が、6月2日(月)に市生涯学習センター(クリエイトホール)5階ホールで開かれる。午後2時から4時まで。費用200円。

 激化する中東紛争と米国・中国・ロシアの絡み合う思惑について、拓殖大学海外事情研究所准教授で中東専門家の野村明史さんが解説する。

 定員170人。応募者多数の場合は抽選。申込みは講座名「中東」、氏名(ふりがな)、年齢、住所、電話番号を明記してメール(kouza-create@city.hachioji.tokyo.jp)で。5月14日(水)必着。(問)同センター【電話】042・648・2231。
協力施設に掲示されているポスターとちとせやの佐藤店長

涼しい施設でひと休み 「まちなか避暑地」が期間拡大

 いよいよ始まる暑い季節の熱中症対策や家庭での節電を推進しようと、市は空調が稼働している涼しい公共施設や民間商業施設などを開放する「はちおうじまちなか避暑地」を4月23日からスタートした。例年より3カ月早いスタートで、期間は10月22日(水)まで。

 この取り組みは近年の温暖化による気温上昇や2011年の東日本大震災における節電などを受けて、12年から市が実施しているもの。これまでは一年で最も暑い時期の7月から9月まで実施していたが、今年から国の熱中症警戒アラートの運用期間(4月〜10月)に合わせて実施期間を拡大した。より早い時期から安心して涼める場所を提供することで熱中症の防止を図り、また家庭での冷房使用を抑制して節電につなげる狙いもある。

市内116施設

 対象となる施設は公共施設72カ所、協力商業施設44カ所の計116施設(4月15日時点)。市のホームページで全施設が公開されており、期間中も協力施設の募集を続けているため、随時追加される。なお公共施設については、都が実施する同様の取組「TOKYOクールシェアスポット」にも登録されている。

 各協力施設には、東京造形大学2年の青木景さんがデザインしたポスターが掲示されている。八日町の「まちの駅八王子CHITOSEYA(ちとせや)」では開業した22年から毎年、まちなか避暑地に協力。今回もイベント開催日やランチタイムを除いた午後3時から5時まで店内を開放している。佐藤明子店長は「涼しい店内に自由に飲める水や、まちライブラリーの本もあるので、熱中症対策でひと休みにお立ち寄りください」と呼びかけている。

ひと涼みアワード2025で優秀賞

 まちなか避暑地を含む昨年度の熱中症対策の取組が評価され、市は4月11日に発表された熱中症予防声かけプロジェクト主催「ひと涼みアワード2025」のクーリングシェルター/ひと涼みスポット等啓発部門で優秀賞を受賞した。同アワードで市が受賞するのは19年と23年に続いて3回目。市ゼロカーボン推進担当課は「受賞は市民の皆様のご協力あってこそ。市としても引き続き熱中症対策に取り組んで参ります」と話している。

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【1】多くの人出で賑わう会場【2】アサギマダラみくじを手にする浅見さん【3】手作り品を販売する四谷中生【4】北原トータルライフサポート倶楽部による健康チェック

城跡に笑顔あふれる 賑わう元八マルシェ

 若葉薫る八王子城跡屋外模型広場で4月26日と27日、第4回元八マルシェが開かれた。飲食物や手作り品の販売やワークショップなど2日間で約85のブースが出展、延べ約9500人が訪れてグルメやステージ演目などを楽しんだ。

 元八王子地域を会場に笑顔とつながりの場を作ろうと、地元有志でつくる実行委員会が開催しているイベント。地元大学とのコラボ企画もあり、渡り蝶のアサギマダラを模したおみくじを使った城跡散策を考案した拓殖大学4年の浅見匠蛍さんは「地域のご協力で500個用意できた。多くの人に城跡散策を楽しんでもらえれば」と笑顔を浮かべた。四谷中のブースでは校内で育てたラベンダーで作ったポプリなどを生徒が販売、北原トータルライフサポート倶楽部のブースでは歩行分析計を使って姿勢のゆがみなどを調べる健康チェックが人気を呼んでいた。

 実行委員会の小阪剛史代表理事は「皆さんに楽しんでもらえるような新しいことを盛り込みながら、今後も継続していきたい」と話している。

支援金の申請書と手引書

八王子市 電気・ガス高騰に支援金 事業者対象、申請は6月6日まで

 エネルギー価格の高騰によって厳しい経営状況にある市内の中小企業者と個人事業主に朗報。八王子市が事業者の金銭的な負担軽減を目的に、5月7日から「電気・ガス料金高騰対策事業者支援金」の申請を受付けている。財源は主に国の地方創生臨時交付金を活用する。

 交付要件を満たせば、1事業者につき10万円を上限とし、7月下旬に支給予定だ。

 要件は、2024年4月から25年3月までの連続する3カ月分の電気・ガス料金のどちらかの月平均額と、前年同月、同費用の月平均額を比較した時に、月額1万円以上または10%以上増加していること。また、直近の決算期における営業利益が赤字、または営業利益率が前期より改善されていないこと、の二つ。またこのほかにも、市税の滞納がないこと・反社会的勢力などと関係がないこと、などの基本要件8つを満たす必要がある。

郵送で申請

 申請は郵送のみ受付。専用の申請書が必要で、市ホームページからダウンロードまたは市役所6階の産業振興部産業振興推進課と八王子商工会議所で手引きと共に配布している。申請先は〒192―0062八王子市大横町11の1 八王子商工会議所。受付は6月6日(金)消印有効。

 申請数が想定を超えた場合には、申請者の業種・経営状況・従業員数・電気、ガス料金の上昇率等を加味して点数化し、スコアの高い事業者から優先して決定する。

 市の担当者によると、スコアはより零細企業や個人事業主の方が高くなる仕組みになっているという。「任意の3カ月は、より大きな差額が出る期間を選んでいただければ」と担当者。

 問い合わせは市の専用コールセンター【フリーダイヤル】0120・802・055(午前9時から午後5時まで受付/土日祝日除く)。

華やかなパフォーマンスで魅せるトレンチー(中央)とレイリーズ

東京八王子ビートレインズ 勝利の女神へ第一歩を 5・6月、レイリーズ体験会

 東京八王子ビートレインズを熱くサポートする専属チアリーダー「Raily`s(レイリーズ)」の来季オーディションに先駆け、5月と6月に体験会が開催される。実際にレイリーズが行う通常の練習に一緒に取り組むことで、活動内容やチームの雰囲気に気軽に触れられる機会となる。参加費無料。

 参加資格は高校生から35歳までの女性で、プロのチアリーダーやレイリーズに興味がある人。

 日時は5月25日(日)午後4時から6時15分までと、6月28日(土)午前10時から午後0時15分までの2回。会場はエスフォルタアリーナ八王子(京王線狭間駅から徒歩1分)。定員は各回15人程度。参加者はダンスレッスンに適したウェアとダンスシューズが必要(靴下のみでの参加は不可)。また、タオルや飲み物は持参すること。

 申し込みは、専用のフォームから必要事項を入力する。締切は5月25日が5月22日(木)午後6時まで。6月28日が6月26日(木)午後6時まで。定員に達し次第受付終了。

多岐にわたり活動

 「Raily`s」はRAIL(線路)とLEAD(導く)にちなみ、ブースターを勝利へと導く道標として名付けられた。主な活動内容はホームゲームでのパフォーマンスや応援はもちろんのこと、地域イベントやメディア出演、ボランティア活動、さらには市内の教育施設への訪問授業などがある。条件付きでアカデミーやキッズチアスクールでの指導も行う。

 練習は月に6回程度、平日の夜間または土曜の午前中に都内各所で行われる(試合やイベントによって変更あり)。

 さらに、来期のレイリーズメンバーオーディションが、7月5日(土)に開催予定であることも発表された。詳細については後日発表される。

 クラブの担当者は「ダンス経験者はもちろん、チア未経験の方も大歓迎! レイリーズの活動に関心をお持ちの皆様のエントリーを心よりお待ちしております」と呼びかけている。

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ステージ発表にも多くの人が集まった昨年の学生天国=同委員会提供

20回目の合同学園祭 八王子の大学生ら 5月11日

 八王子地域の大学生などによる合同学園祭「学生天国」が5月11日(日)、JR八王子駅北口西放射線ユーロードや周辺の複数の会場を舞台に開催される。主催は市内にある25の大学等の学生有志で組織される八王子学生委員会(望月優吾委員長=人物風土記で紹介)。

 参加校は都立大学や創価大学、中央大学、法政大学など。日頃の学生活動に関する展示など学生と交流できるブースや、学生による音楽・ダンスなどを披露するステージ発表がある。昨年は約1万7000人が来場。

 2005年にスタートし、今年で20回目を迎える学生天国。大学等が多い八王子の特色を生かし、「学生同士の交流や普段触れ合う機会のない市民との交流」を目的としている。望月委員長は節目の開催を前に「多くの人に八王子の学生の取り組みを知ってもらえたら」と話している。

 イベントは午前10時から午後5時まで。

「学生フェス」も

 同日には、八王子市学園都市推進会議による「第35回ビッグウエスト学生フェスティバル」も開幕。5月25日(日)までの2週間、八王子市学園都市センター(八王子スクエアビル11・12階)などを会場に、学生落語会や学生音楽祭、美術展、写真展、書道展などが実施される。

指揮/野平一郎

読者20組40人を招待 神奈川フィル 生誕150年ラヴェル作品と現代音楽を堪能 5月24日(土) 神奈川県立音楽堂

 神奈川フィルハーモニー管弦楽団は「音楽堂シリーズ Classic Modern」を開催する。5月24日(土)、神奈川県立音楽堂(JR・市営地下鉄桜木町駅徒歩10分)で午後3時開演。

 今回は、作曲家・ピアニスト・指揮者・教育者と今も多彩な活躍を続ける野平一郎(東京音大学長)を指揮者に迎える。

生誕150年のラヴェル「クープランの墓」、日本初演となる野平自身の作品「廃墟の風景」、ヤン・マレシュ「ジグザグ・エチュード」等古典と現代音楽の対比や、指揮者・ゲスト演奏者の独創的な演奏が楽しめる。S席4500円、A席3500円※65歳以上各席種10%引。チケット申込みは神奈川フィル・チケットサービス【電話】045・226・5107。

読者20組40人を招待

 この公演に読者20組40人を招待。希望者は、QRの申込みフォームから申込みを。5月16日(金)必着。当選はメールにて。

(上写真)左から主催団体の秋本さんと小川さん(左写真)川崎で催された「お茶会」の様子※いずれも主催者提供

育児の悩み「お茶会」で共有 市内で初開催 発達の相談も

 子育てに不安があったり、子どもに発達障害がある母親を対象にした「お茶会」が、6月18日(水)に市内で開かれる。子育てに関する悩みや不安を打ち明けて共感したり、先輩ママからアドバイスをもらったりすることで、肩の力を少しでも楽にすることが目的。発達障害当事者団体「You↔Go」(ユーゴ)の主催で初めて行われる。

川崎で好評

 ユーゴは、発達障害当事者の小川勇悟さん(横浜市在住)と、障害者グループホームで働く介護士の秋本ひろみさん(八王子市在住)が2022年立ち上げた団体。発達に特性のある当事者が集まり交流できる「お茶会」を23年から月に1回、川崎市内のカフェで催してきた。これまでに24回開催し、延べ約250人が参加。リピーターも多く、「同じ悩みや生きづらさを抱える方がいて、自分だけではないと前向きになれた」といった感想が数多く寄せられている。

 秋本さんは川崎で開いてきた「お茶会」や、自身の娘と孫の子育て経験を生かし、「地元・八王子でいま子育てに悩んでいるママと、悩みながら子育てした先輩ママをつなぎたい」と今回のイベントを企画。「子育てをしていて、ちょっと気になるけど専門家に相談するほどでは...と思うような小さな迷いや不安を抱えたら、ぜひご参加ください」と呼びかけている。また「今後は当事者と子育てママ、子育てが一段落した先輩ママの三者をつないで、お互いの経験を共有出来る会を開くのが目標」という。

参加者を募集中

 ママお茶会は、台町にある「TOKYO EXIT Glamping Base」で午前10時から午後0時30分まで。会費500円とドリンク代。定員7人。子どもの発達障害の有無は関係なし。母親のための会のため、子どもの同伴は不可。今後は毎月第3水曜日に開催予定。申し込みは募集サイト(www.kokuchpro.com/group/yougocafekai)から。問い合わせは事務局へメール(you.go.jimukyoku21@gmail.com)で。

オオルリの姿を探そう

 八王子・日野カワセミ会(粕谷和夫会長)主催の「オオルリを探す会」が、5月18日(日)に裏高尾小下沢林道で開かれる。午前8時30分から正午頃まで。事前申込不要。

 同会は浅川流域の野鳥を観察している市民団体。今回は一般市民を対象に、裏高尾の谷で高らかにさえずるオオルリの姿を探す公開探鳥会を開く。午前8時30分に小下沢林道の中央高速道路ガード手前の空き地に集合。参加費200円(中学生以下は無料)。ハイキング程度の服装で。雨天中止。問い合わせは粕谷会長【電話】090・6125・5769。

―連載小説・八王子空襲―キミ達の青い空 第20回 作者/前野 博

 (前回からのつづき)

 キミの目に父、幸助の姿が映っているのだろうか? 幸助が死んで、二十年が過ぎていた。その父の十七回忌の時からキミに認知症の症状が現れた。

 「おまえは、隆かい? お父さんかい?」

 「なに言ってるんだい、母さん! 俺だよ、隆に決まっているだろう」

 「そうなのかい。それにしても、お父さんに良く似てきたね。頭のはげ具合、細い目、顎の格好、お父さんそのものだね。嫌だね。見てごらん、あそこにいる、お父さんそっくりだよ」

 キミはそう言って、また仏壇を指差した。隆には父の姿が見えない。キミには見えているのだろう。それにしても、自分が父に似ていようが、そんなことはどうでもいい。余計なお世話だ。確かに、最近、隆はお父さんに良く似てきましたねと、言われることが多くはなった。

 「わかったよ、もういいから、寝たらどう?」

 「おしっこしたい」

 「何だよ、いやになっちゃうな!」

 隆はキミを立ち上がらせ、紙おむつを下ろし、ポータブルトイレに座らせた。紙おむつも濡れていた。

 隆は、以前使用していた紙おむつが残っているはずだと戸棚の中を探した。おしっこの流れ出る音が聞こえる。続いて、キミが唸った。

 「隆、うんちも出たよ」

 ―なに! 何だよ!

 隆は、がくりと、力が抜けた。臭いが漂い始めた。

 「がんばって、全部だしちゃいな!」

 隆は、キミに背を向けたまま叫んだ。

 父の幸助が見ているだろうにと、隆は思った。

 しばらくして、

 「隆、終わったよ」

 キミが気持ち良さそうに笑っていた。

 健康そうなうんちが、ごろっと便器の中に転がっていた。隆はトイレットペーパーで、きれいにキミの尻を拭った。

 「しっかり、掴まっているんだよ」

〈つづく〉

◇このコーナーでは、揺籃社(追分町)から出版された前野博著「キミ達の青い空」を不定期連載しています。