さがみはら中央区版【5月15日(木)号】
2027年3月で閉鎖される銀河アリーナ

アイススケート場最終報告 「民設民営」案を検討へ 有望候補地は相模原麻溝公園

 淵野辺公園にある銀河アリーナの閉鎖に伴い、民間アイススケート場の実現可能性を検討している相模原市は4月30日、民間事業者に委託していた調査の最終報告を発表した。民間による独立採算型の事業としては実現が難しいとされる中、官民連携の手法のうち「民設民営」の事業スキームである「PFI方式」や「負担付寄付」の実現可能性が高いことがわかった。有望整備候補地としては相模原麻溝公園が抽出された。市は結果を踏まえて対応を検討する。

 開設から30年以上が経過し老朽化が進んでいる銀河アリーナは、運営費用に加え施設維持のために多額の改修費用を要することから、2027年3月末までで運営を終了することが決まっている。

 市民や団体から存続や新たなスケート場の設置を求める声が上がる中、2月に発表された調査の中間報告で、敷地規模の条件や法令上の制約に加え、独立採算型の事業としては実現のハードルが高いことが示されていた。

 調査は24年9月から25年3月にかけて、市が委託した民間事業者「PwCアドバイザリー合同会社」が実施した。

 最終報告では、民間の力を活用しながら公共施設として整備・運営する「官民連携手法」のうち、法令上の制約や民間事業者へのヒアリングの結果を踏まえ、実現可能性が高い事業手法が2つに絞られた。民間が建設後、所有権を市に移転し、民間の責任で運営するPFI(BTOコンセッション)と、民間が建設後に市に建物を寄付し、行政の管理代行という立場で運営する手法(負担付寄付+指定管理者制度)の2手法で、両手法とも同様の運営は可能だが、リスク分担や法的な手続きの面で違いがある。

 有望整備候補地としては相模原麻溝公園(南区)が抽出された。立地や敷地規模の条件に加えて▷利用者の意向▷民間事業者の見解▷市の政策への寄与▷市の関与・負担▷スケジュール▷法令などの制約――の6つの観点から候補地を分析した結果、市街化調整区域ではあるが比較的敷地条件での制約が少ないことなどから同公園の評価に至ったとしている。また、地権者などへのヒアリングや法令確認の結果、民間施設として法令上整備・運営が可能な敷地は抽出できなかったことが明らかになった。

事業者ヒアリング「参画意向あり」

 事業参画に関心を示した複数の民間事業者に実施したヒアリング調査によると、官民連携で整備する場合、契約から開設までのスケジュールは2年半〜3年半程度。ヒアリング回答者の事業への参画意向は高く、条件が合えば提案を検討したいと答えたという。

 市スポーツ施設課は「調査結果を踏まえ、市の対応方針を検討する」としている。

見守りを受けながら個別で学校へ向かう児童

星が丘小学校 個別登校に切り替え 背景に「小1の壁」問題も

 星が丘小学校(的場雄一郎校長)が4月から、これまで続けてきた登校班による集団登校から各自で通学する個別登校に切り替えた。背景には、保護者が仕事と子育ての両立を難しく感じる状態、いわゆる「小1の壁」など社会情勢の変化も大きく起因している。

 市教育局によると市内の市立小学校では全70校のうち65校が集団登校、5校が個別登校を採用している。中央区内で個別登校が導入されたのは上溝南小学校につづき2校目となる。

見守りの負担

 同校では10年ほど前から個別登校への切り替えが議論されてきた。背景にあるのは保護者による登校時の見守りに関する負担。共働き世帯が増加したことにより見守り活動への参加が難しい家庭があることや、児童の数が少なく見守りの当番頻度が高まっている地域もあった。

 議論が本格化したのは昨夏。PTAが学校側に登校手法の見直しに関して相談、秋に登下校に関する保護者アンケートを実施した。その結果、「見守りができない」とする回答が多かったことから、個別登校への切り替えへ向けた議論が重ねられた。最終的には「児童の自主性育成」なども加味し、個別登校の一斉導入が決まった。

地域で柔軟対応

 新年度からは1年生も含め、全ての児童が個別で登校している。道中の交通量の多い交差点などには有償ボランティアとして「学童通学安全指導員」を昨年度までよりも増員して配置。それ以外の場所でも民生委員や自治会、老人会、交通安全関係者、PTA校外委員ら「見守り隊」が立ち、児童の登校を見守り安全を確保している。これまで保護者が担ってきた見守りを地域の住民たちが担っている形だ。

 制度変更から1カ月余り、個別登校による「副産物」も見られるという。各自で登校するため見守りを行いながらの「おはよう」「いってらっしゃい」という声かけに応じる児童が以前よりも増えているという。的場校長は「地域に見守られながら学校があることを再認識した。地域の方々の支えをいただきながら、保護者の負担軽減につながった。ありがたい」などと話した。

地元ラジオ局・FM HOT 839で新番組のパーソナリティーを務める オヌキ 諒さん(本名:小貫諒) 南区在住 39歳

世界を描く、歌う旅人

 ○…相模原市出身のシンガーソングライター。「ラジオは、聞くと生活が楽しくなったり、前向きになれたり、ほっとしたり、生活と一緒にあるもの。理由なく楽しく明るくなれるラジオにしていきたい」。番組名の「キセキラジオ」には、これまで歩んできた「軌跡」と、「紅白出場」という大きな夢を叶える「奇跡を起こす」という意味を込めた。

 ○…大野台中央小、由野台中、弥栄高出身。子ども時代はサッカーに没頭したが、「文化的な趣味も」という両親の勧めから音楽の世界へ足を踏み入れる。初めて演奏した楽器は、近所の楽器屋で「安かったから」購入したハーモニカ。中3のときにバンドを組み全校生徒の前で演奏したことが転機となり、音楽活動に熱中。ベースやギターも独学で習得した。好奇心旺盛で手品やゲームなども好きだったが、ボーカルへの憧れもあり、シンガーソングライターの道に進む決意をした。

 ○…23年10月から、無償で全国に歌を届ける「100万人プロジェクト」をスタート。47都道府県を巡り、保育園や学校、福祉施設などで亡き母への思いを歌う楽曲「あなたの陽炎」を披露した。旅を続ける中で実感したのが、相模原の人々からの温かい応援。「地元の良さを改めて感じた。応援してくれる人の気持ちに応えたい」

 ○…曲作りの原点は、子どもの時に好きだった「ものづくり」。「図工も好きだったし、ゲーム制作者になりたかったこともある。音楽も『世界を作れる』というところは同じ」。今月末には新曲をリリース予定。「集大成」とも言える楽曲を携え、ツアーも予定している。「日本はもちろん、途上国など海外でも歌いたい」。思いをメロディーに乗せ、歌を届ける旅は続く。

医療ヴィレッジの利点でもある大型の駐車場(写真は内覧会時/医歯薬ネット下田さん提供)

淵野辺本町4丁目 医療ヴィレッジ開業 2院と薬局 開院・開局

 淵野辺本町4丁目に5月1日、戸建てのクリニックが一カ所に集まる「医療ヴィレッジ」が開業した。医師の開業を支援するコンサルティング会社「(株)医歯薬ネット」が手掛けた施設で、敷地内には内科、耳鼻咽喉科、調剤薬局が開院・開局した。

 「淵野辺医療ヴィレッジ」を担当した同社の下田正平さんは、ビルに複数のクリニックが入るテナント型の医療モールと比較した郊外型の医療ヴィレッジの利点について、複数科目の診療が可能な点と駐車場が確保できる点を挙げる。淵野辺のヴィレッジにも大型駐車場が備えられている。

 同施設内に開院した「うち内科・内視鏡クリニック」の内雄介院長は「戸建てだからこそ、理想とする診療を実現するための設計ができた」とし、患者にとっても「複数の医療機関が同時開業することで、診療できる疾患の範囲を広げられる」と話した。

 4月末に2日間にわたって催された内覧会には、地域住民や関係者ら1千人超が訪れた。同社が県内で支援した新規クリニックの内覧会の来場者数としては過去最高と、注目度の高さをうかがわせた。

 同施設では現在1区画に空きがあり、他の区画と重複しない科目での開業が可能。問い合わせは医歯薬ネット 下田さん【電話】 070・5599・3119へ。

5月3日の東芝ブレイブルーパス東京戦での小泉選手(C)JRLO

ラグビー相模原DB 9位で今季終える ホスト最終戦は最多8911人

 ラグビーリーグワン1部の三菱重工相模原ダイナボアーズ(相模原DB)は5月9日、今季最終節を浦安D-Rocks(浦安DR)と戦い、21-34で敗れた。グレン・ディレーニーヘッドコーチは「すごくがっかりする結果」と評し、「(この日の結果を)忘れずにこれを力に変えないといけない。一貫性をもって成長していきたい」と話した。最終順位は昨季と同じ9位。

 最終節は悔しい結果となり、目標としていた上位6チームによるプレーオフトーナメントへの進出も叶わなかったが、3日に行われたホスト最終戦には過去最多の8911人が来場するなど、地域やファンとの絆を深めたシーズンになった。

「応援が後押しに」

 3日のホスト最終戦は相模原ギオンスタジアムで行われた東芝ブレイブルーパス東京との一戦だった。28-45で敗れたが、前半3分で先制トライを決めるなど会場を盛り上げた。最後の20分間では、押し合いに競り勝ち初出場の佐川奨茉選手がトライを決めるなど得点を重ね、後半の得点は相模原DBが上回った。

 地元・相模原市南区での試合で先発出場となった小泉怜史選手は「自分のやるべき仕事はしっかりできた。チームとしては相手の時間帯に自分たちのペースに持っていけなかったのが敗北につながった」とコメント。過去最多の来場者数については「大勢の方にお越しいただき、応援が後押しになった。ぜひ今後も実際に会場に足を運んで、ラグビーを楽しんでほしい」と話した。

20人退団

 相模原DBは9日、今季をもって退団する選手20人を発表した。3月に史上10人目のリーグ戦150試合出場を達成した安江祥光選手がチームを去るほか、南アフリカ代表のカート=リー・アレンゼ選手が契約満了に伴い退団する。

トロフィーを手に笑顔の美濃部さん

プリンス進学院美濃部さん そろばん東日本で銀 目標は全国で入賞

 プリンス進学院そろばん教室上溝校に通う美濃部碧昌(あおま)さん(上溝小4年)が、4月20日に都内で初開催された「東日本珠算選手権大会」で2位に輝いた。東京・神奈川・千葉・埼玉・群馬から200人ほどの代表選手が参加した同大会において、相模原市内からは唯一の入賞となった。

 美濃部さんが出場したのは「小学3・4年生の部」。3〜5桁の数を7個足し引きする問題が読み上げられ、暗算で解答する「読上暗算」で60人中2位になった。大会に出場するのは今回が初めてだったが、全国レベルの選手もいる中、勝ち残り形式の競技で奮闘した。「入賞できると思っていなかったので嬉しかった」と喜びを語る。

「上手になりたい」

 そろばんを始めたのは5歳の時。幼稚園で足し算を習い、数字に興味を持ったという。大会前は週に3回教室に通い、家でも朝の登校前の時間などにタブレットを用いて練習を重ねた。「賞をとりたい。上手になりたいという思いだった」と振り返る。

 少年野球チーム「サンダースJBC」に所属し、土日は野球に精を出す。「優勝したい。上の代が掴んだ優勝を自分たちも」という言葉からは、何事にも真剣に取り組む姿勢がうかがえる。

 現在は7月の「全国そろばんコンクール決勝大会」に向けて練習に励む。「入賞したい」

子育て支援活動を奨励 応募受付中 賞金10万円

 子育てや家庭の支援活動を行う団体・個人の奨励を目的に今年10月、「さがみはら子ども・子育て・ママ&パパ支援大賞2025」が初開催される。主催者は現在、エントリーを受け付けている(自薦他薦問わず)。締め切りは6月15日(日)。

 子どもの居場所づくりに取り組むNPO法人「さがみはら子どもの居場所サミット」の主催。大賞は10月24日(金)にユニコムプラザさがみはら(相模大野)で行われる公開審査で決定し、受賞者には副賞として賞金10万円が贈られる。審査後にはノミネート者と来場者による交流会を実施予定。同NPO法人の担当者は「支援活動者と企業や個人スポンサーとのマッチングの良い機会になれば」と話す。エントリーは二次元コードから。(問)鈴木さん【携帯電話】080・5421・4605

はちみつ大集合の祭典 17・18日 横山公園

 横山公園(横山5の11の50)で5月17日(土)・18日(日)、世界ミツバチの日(5月20日)にちなんだ「よこやまみ〜つフェスタ」が開催される。両日午前10時から午後4時まで。入場無料。

 イベント名の「み〜つ」には「蜜」と「meet」の2つの意味が込められている。両日ともに30店舗以上が出店し、「みつ」にまつわるグルメやミツバチに関連したハンドメイド作品などが販売される。横山公園産のはちみつ「よこやまハニー」の先行販売も実施予定。会場は同公園のメタセコイア並木&樹林広場。荒天中止。問い合わせは同公園管理事務所【電話】042・758・0886。

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パーソナリティーのオヌキ諒さん

FM HOT 839 「ほっとする時間を」 地元出身シンガーの新番組

 地元FM放送局・FMHOT839(エフエムさがみ/83・9MHz)で、5月8日から新番組「オヌキ諒のキセキラジオ」の放送が始まった。毎週木曜日午後8時30分から9時まで。

 紅白出場をめざして活動する相模原市出身のシンガーソングライター・オヌキ諒さん=人物風土記で紹介=が、自身の音楽にトークを交え、「実家に帰ってきたような、地元の友達といるような、ほっと楽しめるひととき」を届ける。全国を車で回り歌を届ける「100万人プロジェクト」をはじめとする旅の話も。

市立博物館プラネタリウム 投影の仕組みなど解説 ギャラリートーク 18日

 市立博物館(高根3の1の15)で5月18日(日)、プラネタリウムの製造技術者が投影の仕組みなどを解説するギャラリートークが行われる。参加無料。希望者は直接特別展示室へ。【1】午前11時〜と【2】午後2時〜の2部制(各回30分程度)。

 同館のプラネタリウムは現在、今年11月20日の開館30年に合わせたリニューアルに向けて改修中。ギャラリートークは期間限定で開催しているプラネタリウムの歴史を紹介する企画展(6月29日(日)まで)の関連事業として行われる。当日は、同館で昨年12月まで29年間にわたって稼働していた光学式投影機「GSS-HELIOS(ヘリオス)」をはじめとする様々なプラネタリウムの構造や歴史を紹介。実際に投影機を持ち、重さを体感することもできる。

 新たな投影機が設置される新プラネタリウムは7月16日(水)に開場する予定。10億個の星々と8K全天周映像を同時に体験できる世界初の施設となる。詳しくは同館HP(https://sagamiharacitymuseum.jp)から。

矢部の消防団 15年ぶりの車両更新 関係者集い「入魂式」

 相模原市消防団中央方面隊第四分団第一部の消防車両が最新型に更新され4月29日、村富神社で地域の安全を祈願する「入魂式」が行われた=写真。式には、岡野智博部長をはじめとして、分団員、消防団OBなど関係者50人ほどが出席。新車両とともに地域に貢献することを改めて誓った。

 市の内規で消防団車両は15年ごとの更新が定められている。同部では2009年以来の更新となる新車両は全長4・72m、全幅1・69m、高さ2・36mで、これまで稼働してきた消防車と同等のサイズのトラック型。4輪駆動のオートマチック車両で、独立型の小型動力機で稼働する可搬式消防ポンプによって放水する。6人乗りで、ホースやノズル、投光器、発電機など消火に必要な資機材を搭載している。

 第四分団第一部の岡野部長は「団員の士気が上がり、私自身気の引き締まる思いです。愛着を持って大切にしていきます」と意気込みを話した。

充足率73・6%

 普段の仕事や生活をしながら、火災や災害時に活動する地域消防組織、消防団。市内の定員総数1710人に対し、今年4月1日時点で1258人が所属している。充足率は73・6%だ。

 市消防局ではチラシや動画、啓発グッズを作るなどし入団を呼びかける運動を展開。「日中は会社に行っている人でも協力いただければありがたい」と「サラリーマン団員」など、新たな協力形態も推奨。「できる範囲でできる協力を」と呼びかけている。

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中学生以下対象 銀河の森プレイパーク 草木染の体験会 5月18日、25日

 植物などの天然の染料を用いて、布や糸を染める染色技術「草木染め」を体験する講座が5月18日(日)と25日(日)に催される。会場は銀河の森プレイパーク(弥栄3丁目/キャンプ淵野辺留保地内)。

 講座では18日は玉ねぎ染め、25日は身近な植物で叩き染めで世界に一つだけのハンカチを染め上げる。中学生以下(未就学児は保護者同伴)が対象で、参加希望者は直接会場へ。両日とも時間は午前10時30分から正午まで。詳細は銀河の森プレイパークHP(https://gingaplaypark.jimdofree.com/)から。

楽しく学び地域と交流 小学生390人が職業体験

 体験通じ、地域とつながり深めて――。子ども向けのイベント「まちの大人とつながる―おしごと体験会」が5月10日に上溝で行われ、市内の小学生390人が集まった=写真。会場となった小学校と公民館は、ずらりと並んだブースで思い思いに職業体験を楽しむ子どもたちの笑顔であふれた。主催は相模原青年会議所(JC)。

 この日は同JCメンバーの関係企業に加え、近隣の上溝商店街振興組合の協力もあり、サッカー選手やネイリスト、塗装屋など21種類の職業が集まった。(有)猪熊寝具店の「桑茶梱包体験」に参加した小学6年生の児童は「楽しかった。もうちょっときれいにできたと思うから65点くらい」と感想を話していた。同店の猪熊美奈子さんは「真剣にやってくれた。子どもたちが作った箱はそのまま店頭に並ぶので『お客さんに買ってもらう』ということを意識してもらえた」と話した。

 担当した同JCの河合優輝委員長は「たくさんの申込があり体験型の催しが求められていることを実感した。楽しく学びながら、身近な地域の人とふれあう時間になったと思う」と振り返り、「地域と子どもたちをつなげる場を自治会とも協力しながら継続し、子どもの居場所づくりの必要性を行政にも伝えていきたい」と展望を語った。

看護の復職相談会 6月15日 参加無料

 看護職への復職を考えている人を支援する「潜在看護職復職相談会」が6月15日(日)、ウェルネスさがみはら(富士見6の1の1)で開催される。午前9時から午後1時まで。主催は相模原市病院協会。

 当日はナースワークコンシェルジュ(市内病院の看護部長)が個別で相談に応じる。求人票には書いていないより詳しい状況を現場で働く人から聞くことができる。同協会事務局の担当者は「出産や育児を機に職場を離れてしまった人が復職するきっかけになれば」と話す。

 対象は市内および近隣在住の看護職(保健師・助産師・看護師・准看護師)または、病院内での食事介助や入浴等補助に携わる看護補助者を希望する人。

 参加は無料、子ども同伴も可。事前申し込み制。問い合わせ・申し込みは同協会事務局【電話】042・755・0531。

鵜野森中PTAの広報紙(上)/評価が高かった4ページにわたる学校紹介(下)

PTA広報紙 最高賞は鵜野森中

 相模原市PTA連絡協議会(中村岳彦会長)による2024年度の広報紙コンクールの最終審査が4月15日に行われ、最高賞に当たる市長賞に鵜野森中学校PTA(南区鵜野森)が選出された。

 今回の応募校は22校(小学校14・中学校8)で、当日は一次審査を通過した16校の中から、4人の担当者が選考した。審査基準はレイアウト、企画性、問題提起など。鵜野森中は巻き巻き四つ折りの体裁で、スケジュールやマップ、部活動紹介が一覧でまとめられており、見やすい構成が高く評価された。「情報が整理されていて、読む側にとって便利でありがたい作り」という声があった。

 議長賞には大野小(南区古淵)、教育委員会賞はくぬぎ台小(南区上鶴間)、会長賞は藤野小(緑区日連)のそれぞれのPTAが選ばれた。優秀賞は清新小(中央区清新)、富士見小(中央区富士見)、大野台中央小(南区大野台)、大野北小(中央区淵野辺)、旭中(緑区橋本)の各PTAとなった。

南区相南にある東海大相模高等学校の体育館で行われた第1回EASTBLUECUPの様子。高校生(黒いTシャツ)と一緒に競技をする小学生(オレンジのTシャツ)=同校提供

高校生とバレー交流

 相模原市内の私立高校の体育館でこのほど、小学生を対象にしたバレーボール大会が開催された。大会はバレーボールを通しての交流や競技力、意欲の向上を目的とし、高校生も参加した。

 小学生がバレーボールをする機会として少年団やクラブチームがある。相模原バレーボール協会によると現在、市内に8団体ある。一方、スポーツ漫画『ハイキュー!!』のヒットなどの影響で、児童は増えつつあるという。ある団体の代表は「うちのチームも昨年21人で今年は16人。7人の卒団生がいましたが新しく入る子もいました。他チームも同じような状況があると聞きます」と話す。

 小学生がその先、中学で本格的に競技に打ち込むとなった場合、「私立」へ進む選択肢もある。ただ、受験が必要となるため、保護者の中には躊躇をしてしまう人も少なくないという。

 そのような中、今回の大会は、高校生が使う広く充実した設備の「体験」もひとつの目的とした。大会を主催した東海大相模高校男子バレーボール部顧問の田路尚紀さんは「こういった施設で競技をすることに憧れてもらえたら」と期待を込めた。

金子豊貴男氏

参院選 社民が金子氏擁立へ 75歳、元相模原市議

 社民党は夏の参院選神奈川選挙区(改選定数4)に元相模原市議の金子豊貴男氏(75)を擁立することを決めた。

 金子氏は1991年から2023年まで相模原市議を8期務め、基地問題などに取り組んできた。4月25日の会見で「日本は平和を維持できるか、戦争国家に進むかの岐路に立たされている。平和なくして福祉、文化はない」と述べた。

本村市長(右)と植木理事

カインズと相模原市、包括連携協定を締結 地域課題解決へ 園芸用土回収や防災啓発も

 相模原市は5月8日、株式会社カインズと包括連携協定を締結した。この協定は相互の連携と協働により地域の諸課題に迅速かつ適切に対応し、活力ある地域社会の形成と市民サービスの向上を目的とするもの。

 同日、市庁舎で行われた締結式には本村賢太郎市長やカインズ理事の植木俊行氏らが出席。今後、市とカインズは火災警報器を含む防災対策用品の普及啓発、市では処理できない園芸用土の回収拠点の設置、有機農業を行う生産者の支援など、多岐にわたる分野で相互に連携していくと発表した。

 本村市長は協定について「少子高齢化が進む現代において、選ばれるまちづくりを進める上で重要」と述べ、植木理事は「相模原市の課題解決に貢献できるよう、一層取組を強化したい」と語った。

物資供給協定によるさまざまな取組

 カインズは2013年に市と物資供給協定を締結しており、災害時には市の要請に基づいて生活必需品や応急対策に必要な物資を供給することになっている。

 1999年に相模原市内での第一号店となる相模原塩田店(中央区田名塩田)のオープン後、城山店(緑区向原)、相模原愛川インター店(南区当麻)を加え、現在市内で3店舗を営業しているカインズ。古紙類、古着、ペットボトル、アルミ缶の専用回収ボックスを店舗に設置して資源として回収する取組、夢の丘小学校(南区)と連携し、児童が育てた野菜を店舗で販売する「くみまちマルシェ」、店舗での「保護猫譲渡会」や市職員との人材交流、24年能登半島地震および奥能登豪雨の被災地支援なども行っている。

包括連携協定は神奈川県内では初

 カインズはこれまでさいたま市、大宮市、鴻巣市(埼玉県)、青梅市(東京都)、桑名市(三重県)、前橋市(群馬県)、亀岡市(京都府)などの自治体と包括連携協定を結んでおり、神奈川県内では相模原市が初。

 相模原市での独自の取組としては、引きこもりの人を対象に社会進出に向けた研修の提供、店舗での「パンマルシェ」開催による障害者支援などを検討している。 

相模原市で百日せき感染報告が過去6年で最多に 国立感染症研究所が耐性株を警戒

 全国的に流行している百日せきの感染者が、相模原市内で5週連続で報告された。相模原市感染症情報センターが5月9日に発表した感染症週報によると、2025年第14週(3月31日〜4月6日)に2人、第15週(4月7日〜13日)に1人、第16週(4月14日〜20日)に4人、第17週(4月21日〜27日)に2人、第18週(4月28日〜5月4日)に2人の感染報告があり、第18週の時点で市内の百日せきの報告数は過去6年間で最多となった。

乳幼児は重症化リスクあり死亡例も

 百日せきは、百日せき菌によって引き起こされる急性の気道感染症。けいれん性のせきが特徴で飛沫感染によって感染する。小児に多いとされるが、成人でも報告がある。特に乳幼児の場合、せきによって呼吸困難を引き起こし、チアノーゼやけいれんを起こすことがある。窒息や肺炎などの合併症が致命的となる場合もあり、4月には東京都で生後1カ月の乳児の死亡例が報告された。

 百日せきの予防にはワクチンが有効で、予防接種法に基づく定期予防接種が行われている。

全国的な流行の背景に薬剤耐性株か

 今年、百日せきが全国的に流行している要因の一つとして、薬に対する耐性を持つ百日せき菌の出現が考えられている。国立感染症研究所による4月22日時点の発表では、百日せきの治療に一般的に使用されるマクロライド系抗菌薬の耐性株が24年に国内で報告されており、流行、増加の可能性があるとしている。

 同センターでは「手洗いやせきエチケットなどの感染症対策を徹底するとともに、予防接種を適切に受けることが重要」と呼び掛けている。

環境省 充電式電池の回収喚起 相模原市内では3拠点・22協力店で回収

 環境省は4月15日、火災事故発生防止のため、家庭で不要になった「リチウムイオン電池」を市区町村が回収するよう求める新たな方針を全国の市区町村に通知した。

 携帯電話やモバイルバッテリー、充電式ハンディファンなどに使われるリチウムイオン電池。衝撃や劣化により発火の恐れがあり、機器の充電中や、ごみ処理施設等での火災がたびたび問題となっている。一方で回収している市区町村は2023年度時点で全体の75%にとどまり、自治体によって処分方法が異なることも課題として挙げられる。

 環境省は全国の市区町村に対し、住民の利便性の高いごみステーションや戸別での分別を基本とし、役所や公民館などへの回収ボックスの設置を推奨。捨て方についても住民にわかりやすく示して知らせるよう求めた。今後は説明会などによる周知も検討しているという。

相模原市では

 今回の発表を受け相模原市の資源循環推進課に確認したところ、市は昨年4月から橋本台リサイクルスクエア(緑区下九沢2084-3)、麻溝台リサイクルスクエア(南区麻溝台1524-1)、津久井クリーンセンター(緑区青山3385-2)の3拠点でリチウムイオン電池を含む「小型充電式電池」の回収を実施しているとの回答があった。リチウムイオン電池のほか、繰り返し充電可能な「ニッケル水素電池」「ニカド電池」「モバイルバッテリー本体」も回収の対象で、破損や膨張が見られるものや海外製・メーカー不明のものも回収可能。

 リサイクルマークがあり破損や膨張のない電池種類の明確なものについては、従来通り近隣の電器店など22カ所の回収協力店へ持ち込むこともできる。

 同課担当者は「火災などのリスクもあることから、適正排出に向け、より一層市民周知に努めていきたい」と話した。問い合わせは同課【電話】042-769-8334へ。

 

出土地:田名坂上遺跡時代:平安時代

今月はこの逸品!考古市宝展 平安時代の灰釉陶器(かいゆうとうき)(期間 5/1〜5/30)

このコーナーでは、旧石器ハテナ館で行われる展示を不定期に紹介します。

 1000年以上前の平安時代に東海地方で焼かれた灰釉陶器(かいゆうとうき)のお碗です。灰釉陶器は植物灰を原料とした焼き物で、釉薬を塗って作られています。今回展示するものは口の部分が少し欠けていますが、全体が残っている新資料です。淡いオリーブ色で、釉薬が玉ダレした趣ある逸品です。(学芸員:中川真人さん)

考古市宝展って?

相模原市では発掘調査が行われ、考古資料も数多く出土しています。

その中から「これぞ!」という至宝の逸品を展示する企画です。

完成したステッカー

動物愛護推進員のアドバイス【5】 ペットを守る啓発グッズを作りました

 ペットの飼い主が外出先で不慮の事故に遭遇した際、動物を飼育していることを周囲に知らせる手段がないと、自宅で待つペットたちに人知れず命の危険が迫ります。

 実例を紹介します。

▷外出先で急病になりそのまま2カ月間入院し、退院後、自宅に戻ると飼育していた猫が亡くなっていた。

▷独居の高齢者が自宅から緊急搬送され、飼育していた2匹の猫が3日間飲まず食わずの末に救出された。

 こうした事態を課題として、私たち動物愛護推進員はもしもの時にペットを飼育していることを周囲に知らせる啓発グッズ(ステッカー)を作成しました。啓発グッズを通して飼い主が「もしも」を想定し、飼育しているペットが取り残されることを防げれば、飼い主の安心にもつながります。

 特に一人暮らしの飼い主は、事前対策として家族や友人に協力を求めたり、あるいはペットを託したりできる方法を準備しておきましょう。備えあれば憂いなしです。

 ちなみに、ステッカーは3月に開催された「麻布大学Oneマルシェ」で配布しました。現在はウェルネスさがみはら、津久井保健センターの市生活衛生課の窓口で配布しています(数に限りあり)。    ※R・S

この連載では動物愛護推進員(動物愛護や適正飼養の普及啓発等を行う市が委嘱するボランティア)が各テーマでお話しします