さがみはら緑区版【5月15日(木)号】
発生現場付近の市道と木もれびの森

相模原市 ナラ枯れ倒木、点検強化へ 民間委託も検討

 南区内の市道で5月2日、ナラ枯れの木が倒れ、道路を走行していた車両に衝突する事故が発生した。相模原市は倒木現場付近の緊急点検を実施。例年行う点検について民間委託の検討を行い、体制を強化する方針という。

 倒木事故は西大沼3丁目、木もれびの森エリアに隣接する市道古淵麻溝台線で発生した。倒れた樹木が走行中の車両に当たり、フロントガラスやサイドミラー、サンルーフなどが破損。負傷者はいなかった。

 樹木は幹回約1・1m、高さ約15mの高木。市の発表によるとナラ枯れの被害を受けた樹木で、事故発生時の豪雨と突風の荒天が影響している。市担当者は「土がぬかるみ、折れたのではなく根元から倒れていた状況だった」と説明する。

 相模原市はナラ枯れが市内で初めて確認された2017年から市内緑地の点検を行っている。木もれびの森の対象範囲は道路や住宅に接している林縁部から約15m内側。今回倒れた樹木は範囲内に位置していたが、昨年の点検時に倒木の恐れがある危険木と判定された497本に入っていなかった。市担当者は「昨年の点検時に既に枯れていて見落としたのか、あるいは点検の後に枯れ始めたのかというのは分からない」としながら、「より詳細な点検に向け、点検方法の見直しが必要となる」との認識を示す。

人手不足など課題

 市内緑地の面積は217ヘクタール。全てではないが、毎年8月中旬に市水みどり環境課の職員6人が点検を行っている。17年から24年まで緑地内で危険木と判定されたのは合計2657本。24年3月末までに2160本が伐採されている。

 点検方法は枯れている樹木を探す目視が基本となる。市担当者は「個人の判定のばらつきや奥まった場所に入り込んだ点検など人手不足や専門的な知見からも、職員だけでの点検の難しさはある」と吐露する。

 今回の事故を受けて市は、古淵麻溝台線に接する木もれびの森の林縁部から約15mほどの内部を対象に緊急点検を実施している。今後の点検方法については「民間委託の導入も含めて検討を進め、体制を強化する」と話す。

 一方で市内のナラ枯れについて市担当者は「昨年、新たに虫が侵入した形跡のある樹木はほぼなかった。今後ナラ枯れ被害は減少していくと予測している」と話す。

早期整備へ向け集まった職員ら

相模原市 新斎場整備「1日も早く」 推進本部会議を初開催

 相模原市は、新斎場の早期の供用開始に向け、第1回の新斎場整備推進本部会議を5月8日に開催した。本部長を務める本村賢太郎市長は「庁内でワンチームとなって取り組んでいく」と早期整備へ向けて決意を述べた。

 会議で本村市長は、新斎場整備が停滞気味だったことについて、基本構想策定時の対策の見込みが不十分だったこと、2019年の東日本台風での土砂災害への対応に時間を要したことなどを挙げた。その上で、「火葬需要に対する市民の期待も大きく、地域の皆さまからのご理解をいただきながら進めてきた事業。施設の規模やアクセス道路、土砂災害対策など、庁内で分野横断的に取り組んでいく」と決意を表明。「できる限り力を注いで、1日も早い供用開始ができるように英知を結集していく」と話した。

 今後は、市長が本部長を務める推進本部会議、市民局所管の副市長が幹事長を務める推進幹事会議、市民局長が座長を務める推進連絡調整会議で議論を深めていく。どの会議も分野横断的に関連する部署のメンバーで構成されており、活発な議論が期待される。各会議では【1】新斎場の整備推進、【2】アクセス道路や土砂災害対策施設等の付帯施設の整備、【3】地権者や近隣住民、地域団体等の対応、【4】その他必要な事項に関することに取り組んでいく。

 市斎場準備課では、会議の内容や情報については今後、市のHPなどで発信するとしている。

キャパ上回る現状

 現在、市内にある火葬場は南区古淵の市営斎場のみ。同課によると、22年度中の予約不可数は1012件で、23年に1日の予約枠を22件から25件に増やした。その結果、23年度の予約不可数は245件と減少したが、依然としてキャパシティを上回っている。

 市内の24年の死亡者数は年間8237人。市の分析によると、10年後には年間1万人を超え、令和40(2058)年代にはピークを迎えるという。

 市は新斎場の建設について、14年に新たな火葬場整備基本構想を策定し計画を進めてきた。建設に着手してから供用開始までには10年程度かかると見込む。建設地は青山にある帝京大学青山グラウンドの場所が予定地となっている。

俳優やタレント、プロデューサーなどマルチに活躍する 本多 友也(ゆうや)さん 相模原市在住 57歳

演技はコワモテ、心は乙女

 ○…眉間にシワを寄せ、グッとにらみを利かせるコワモテの雰囲気を売りに数々の役を演じてきた。デビュー作は2001年の『極道の妻たち〜地獄の道づれ』。悪者と対峙する警察官役だった。「本当は『月9』に出るような爽やかな俳優を目指したかったんだけど…」と苦笑い。しかし、いきなりの映画デビューを振り返り「ありがたいこと」と声を掛けてくれたスタッフへの恩は今でも忘れない。

 ○…愛知県で生まれ、高校2年の時に父の転勤で相模原へ。上溝南高を卒業した。大学卒業後は印刷会社で経理として働くが29歳で退職。映画を見ることが好きで、「いつか出演したい」と思っていた俳優の道へ飛び込んだ。養成所の門を叩き志垣太郎さんの付き人などを経てデビュー。その後は、映画やドラマなど多数の作品に出演。「怖い人か、怖い人を捕まえる警察の役が多いですね」。個性を生かした演技で作品を彩っている。

 ○…コワモテに反してパフェや花が大好き。バラエティ番組『有吉反省会』に出演の際は、高い女子力を披露して笑いをかっさらった。コワモテと乙女の両面について、「ギャップとは思っていなくて、どちらも好きなだけ」とどこ吹く風。親の影響で渡哲也さんや仁義なき戦いなどの映画もよく見るが、「ホラーだけは見ませんよ。怖いから」とちゃめっ気たっぷりにつぶやく。

 ○…相模原に住んで約40年。「住みやすくて緑が豊か。肌に合っている」と話す。特に市役所前の桜並木はお気に入り。「開花に合わせて毎年見に行く。今年は桜祭りの日と重なって両方楽しめた」とご満悦の様子。そして、真剣な表情に戻ると、「今後は大好きな相模原の魅力を伝える活動もしたい」。地域愛を胸に力強く語った。

ポスターを手にする早戸委員長

鳥屋地区 6年ぶりに、お囃子交流会 5月25日 鳥屋獅子舞伝承館

 鳥屋獅子舞伝承館および鳥屋諏訪神社境内(鳥屋1140)で5月25日(日)、「第14回鳥屋囃子交流会」が開催される。午後0時から3時まで(開場午前11時30分)。観覧無料。

 鳥屋地区の三つの若連(上鳥屋若連、宮本若連、興進若連)と近隣地区の団体によるお囃子の共演を通じて技量を高め、伝統芸能への理解を深めるとともに、将来に継承することを目的に約20年前から実施されている交流会。例年、この時季に行われていたが、2020年以降、コロナ下で中止に。今回、6年ぶりの開催となる。

 主催の鳥屋囃子交流会実行委員会で委員長を務める早戸茂さんは「一昨年あたりから再開の話は出ていたが、なかなか実行することができなかった。今回、各若連で話し合い、みんなの気持ちが開催に向けて一つにまとまった」と経緯を話す。そして、「けがなく、参加する演者も来場者も、みんなが楽しめる舞台にしたい。お囃子なので楽しくやりたいですね」と意気込む。

10団体が演舞披露

 今回の交流会には▽宮本若連(鳥屋)▽向原囃子連(向原)▽千木良囃子連(千木良)▽小松はやし連(城山)▽小網飯縄囃子保存会(中野)▽うふふ(よさこい/相模原市)▽中澤囃子連(中沢)▽築井囃子保存会(中野)▽引田囃子 囃楽睦(あきる野市)▽上鳥屋若連 上青もどき会(鳥屋)の10団体が参加。それぞれ演目に合わせ、演奏や演舞を披露する。

 早戸さんは、「6年ぶりに開かれる交流会です。鳥屋地域の人たちはもちろん、たくさんの人たちに舞台を観に来てほしい」と来場を呼び掛けている。

 雨天の場合は鳥屋地域センター(鳥屋1064)で開催。問い合わせは、早戸さん【携帯電話】090・7411・9829。

今年も緑区を舞台にトップアスリートの戦いを間近で観戦できる(写真提供:TOJ組織委員会)

ツアーオブジャパン 今年も緑区を駆け抜ける 5月24日 相模原ステージ 

 自転車ロードレースの国際大会「Tour of Japan(TOJ)/ツアーオブジャパン」の相模原ステージが5月24日(土)、緑区を舞台に開催される。

 今年はトップパートナーにアマノ株式会社相模原事業所を迎え、「AMANO相模原ステージ」として開催。コースは例年同様に午前8時30分に橋本公園西側道路をスタート。旧小倉橋までがパレード区間となり、そこから串川橋を目指し、鳥居原ふれあいの館前を通る周回コースに入る。レースの見どころについて同実行委員会の事務局は「橋本をスタートしてゴールの鳥居原ふれあいの館まで、相模原市の特徴である都市と自然のベストミックスを堪能できるコースであること、さらにホームチームのJCL TEAM UKYO(チーム右京)は個人総合時間賞(グリーンジャージ)を3回連続で取っており、今年も取れるかに注目が集まる」と話す。

 観戦は沿道のほか、3つのスポット(串川地域センター前、鳥屋地域センター前、鳥居原ふれあいの館)でも可能。8時30分から12時30分ごろまで、周辺は交通規制があるので注意を。

 大会、交通規制に関する問い合わせは市コールセンター【電話】042・770・7777。

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本多さん(ブログより)

ブログで情報発信中 相模原市在住 本多友也(ゆうや)さん

 相模原市在住で俳優、タレントなどマルチに活動する本多友也さん=人物風土記で紹介=が日々の活動や情報をオフィシャルブログ「ゆうやの滝のように」やインスタグラムで発信している。

 コワモテな役が多い本多さんだが、ブログでは活動情報のほかに、花、キャラクター、スイーツなどの写真や情報を随時アップ。詳細は関連リンクから。

威勢の良い声と熱気に包まれた神輿渡御

500年を盛大に祝う 川尻八幡宮

 川尻八幡宮が創建500年を迎え、5月5日に500年祭が開催された。

 当日は氏子ら関係者が集まり本殿で神事が執り行われ、神輿渡御が行われた。威勢の良い掛け声とともに2基の神輿が参道を往復した。

 その後は城山町祭囃子連絡協議会に加盟する、各地区の伝統文化を引き継ぐ10の団体がお囃子を披露した。境内では新しくなった社務所も一般に公開され、多くの地域住民らでにぎわった。

 500年祭を終え、実行委員会の八木敏夫会長は「盛大に行われた500年祭が無事に終わってホッとしている。多くの方の協力に支えられて開催することができた。本当にありがたい」と感謝を述べた。

 安西圭市宮司は、「大勢の皆さんのおかげで無事に開催できたことに感謝したい。また、新しい社務所が完成し、支援いただいた方々にも重ねて感謝したい」と話した。

和田の里茶畑(上)、手もみの様子=藤野観光協会提供

佐野川地区 和田の里で茶摘み体験 5月20日 参加者募集中

 暦の八十八夜を過ぎ、5月は茶摘みの季節。新緑が鮮やかな佐野川地区の茶畑で5月20日(火)、「茶摘み&手もみ茶つくり体験」が開催される。

 陣馬山麓に位置する同地区は茶栽培に適した土地として知られ、古くから茶木が自生していた。今も急斜面に広がる段々畑の風景はどこか懐かしく、藤野エリアの観光スポットの一つでもある。

 多くの人に里山を訪れてほしいと、例年この時期に企画されている人気のイベント。当日は実際に畑で茶摘みを行い、茶葉の手もみを体験する(雨天時は事前に保存してある茶葉を使用)。

 和田の里体験センター(佐野川491の1)に午前8時30分集合、終了は午後3時頃の予定。定員は先着25人程度。参加費は体験料2000円(小学生1000円、小学生以下無料)。昼食は各自持参、希望者は事前申し込みで用意も可能。前日に宿泊希望の場合は宿泊施設を紹介。

 詳細、申し込みは、和田の里みちくさの会(小林さん)【携帯電話】090・4954・3252、またはメール(mk5151@plum.plala.or.jp)。

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こいのぼりの下で行われた和太鼓演奏

佐野川こいのぼり 太鼓に合わせ青空を群泳

 藤野地区の佐野川で恒例の鯉のぼり谷渡しが4月29日から5月11日まで開催され、各地から多くの人が観賞に訪れた。

 晴天となった5日は、200匹のこいのぼりの下で和太鼓の生演奏が行われた。軽快なリズムに合わせた書道パフォーマンスも披露され、来場者からは大きな拍手が送られた。

 今年は寄付を受けた130匹のこいのぼりを全て使用した。それを知った来場者からは「家で眠っていたこいのぼりが再び青空の下を泳ぐことができて喜んでいるよう」と感想を話していた。

本紙調べ 今夏参院選 12人が立候補を表明

 任期満了(7月28日)に伴う夏の参議院選挙で、神奈川県選挙区(改選定数4)には本紙の調べでこれまでに現職3人、新人9人の12人が立候補の意向を示している。

 自民党は2019年の前回改選時にトップ当選した島村大氏が23年に死去したことを受け、公募を実施。元神奈川県局長の脇雅昭氏(43)を選んだ。「県で働く中で国だからできることがあると感じた。行政のデジタル化を進めたい」と話す。

 立憲民主党の牧山弘惠氏(60)は07年に初当選し、4期目を目指す。「物価高から生活を守るための具体的な提案を行う。食料品に掛かる消費税をゼロに引き下げ、暫定税率の早期廃止でガソリン価格を25円引き下げる」と述べる。

 22年の合併選挙で欠員枠の5位で初当選し、任期が約3年だった立憲民主党の水野素子氏(55)は「物価高対策はもちろん、大学までの所得制限のない授業料無償化の推進など、未来を担う人材の育成や産業発展にも力を注ぎたい」と語る。

 13年に初当選し、現在、党女性局長を務め、3期目を目指す公明党の佐々木さやか氏(44)は「物価高克服のための減税や給付、中小企業支援などで給料アップ、全世代を守る社会保障の充実を求めていく」とコメントする。

 日本維新の会からは参議院議員秘書の千葉修平氏(52)が挑む。1999年から八王子市議を1期務め、03年から松沢成文氏の秘書を務める。「首相公選制の実現や飲食店の禁煙化などの受動喫煙対策を訴えていきたい」としている。

 共産党は党県委員会副委員長の浅賀由香氏(45)を擁立する。参院選に過去3回挑戦しており、「賃金の引き上げによる8時間働けば普通に暮らせる社会の実現や、大学をはじめとする高等教育の学費無償化を進めていきたい」と語る。

 国民民主党は元農林水産省官僚の籠島彰宏氏(36)を立てる。13年に農水省に入省し、20年から23年に経済協力開発機構へ出向していた。「日本を守るため、給料が上がる経済が必要。手取りを増やし、再び日本を強くしたい」と語る。

 れいわ新選組は元外務官僚の三好諒氏(39)を擁立する。21年に外務省を退職後、山本太郎参議院議員の秘書を務め、24年の衆院選では神奈川2区から立候補していた。「消費税廃止や社会保険料の減免などを訴えたい」と話す。

 社民党は元相模原市議の金子豊貴男氏(75)を立てる。1991年から2023年まで市議を8期務め、基地問題などに取り組んできた。「今の日本は平和を維持できるか、戦争国家に進むかの岐路に立たされている」と訴える。

 参政党は警備会社顧問の初鹿野裕樹氏(47)を立てる。警視庁に約23年間勤務し、24年衆院選で神奈川11区から出馬していた。「消費税や社会保険料を下げ、可処分所得を増やしたい。また、警察官など公安職の待遇改善を求めたい」という。

 日本改革党からはダンスインストラクターの畠山貴弘氏(45)が出馬意向。23年の南足柄市議選に立候補していた。「国民生活が苦しい中、消費税は5%にし、最終的には廃止。ガソリン暫定税率と再エネ賦課金の即刻廃止」と訴える。

 このほか1人が立候補の意向を示している。

     ※5月9日起稿

相模原北署の大会メンバー。左から星野巡査部長、二村翔太郎巡査、松原巡査部長、小田桐理紗巡査部長、小池巡査、堤内警部補、山口署長

2年ぶりに優勝旗奪還 相模原北署 射撃大会で

 神奈川県警察拳銃射撃競技大会が4月18日、県警察射撃場で開催され、相模原北警察署が2年ぶりに優勝に輝いた。

 警察官の実践的な射撃訓練の成果を確認し、射撃技能の向上を図ることを目的に開催されている同大会。北署は県内54署を規模で3つに分けたうちのB組に出場した。競技は3つの条件で10〜15メートル離れた的を狙い一人が15発ずつ射撃し、その合計点を競う。

 同署は予選を1位で通過。3署で行われる決勝では、最後の一人を残して2署が同点という均衡した展開に。最後の松原沙緒理巡査部長が満点を出し点差を広げ、優勝旗奪還に成功した。

 大会に初めて出場した小池稀也巡査は「緊張もあったが、1点でも多く取らなきゃいけないという気持ちの中で優勝できたのでうれしい」、堤内俊之介警部補は「北署では初の出場だったが、若手とベテラン署員が出場し、チームワーク良くできたのが結果につながった」と優勝を喜ぶ。また、補員として大会に参加した星野健太郎巡査部長は「一緒に練習を重ねたメンバーの努力を見てきたので、それが報われてすばらしい結果になったので良かった」と振り返った。

 昨年に続き出場した松原巡査部長は「選手が力を発揮することができた。訓練の時間を考慮してくれた署員の支えもあった。署員みんなで取った優勝だと思う」と話す。山口富司署長は「拳銃は市民、同僚、自分を守るためのもの。今回の優勝を励みに地域の治安を守っていきたい」と気を引き締めた。

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園内を彩る赤いバラ(5月8日撮影)

可憐なバラ 見頃に 相模原北公園で開花

 相模原北公園(下九沢2368の1)の花木園でバラが開花し、観賞する人でにぎわっている。

 同園には85品種、約1900株のバラが咲き、例年5月下旬から6月上旬はさまざまな種類のバラを堪能できる。

 今年の開花状況について同園の担当者は「今年は早いところもあるようだが、当園の見頃は例年通り。冬の手入れを変更した影響からか、今年は花の色がより鮮やかになっている。観賞の際は花に触れないようにお願いします」と話している。

色とりどりのルピナス(5月8日撮影)

園内をカラフルに染める 水の苑地でルピナス満開に

 津久井湖のほとりにある津久井湖城山公園水の苑地(城山2の9の2)でルピナスが開花し、園内をカラフルに彩っている。

 ゴールデンウィークが明けた5月8日の午後、晴天で絶好の観賞日和となったこの日は、色とりどりの花を見ようと園内を散策する人の姿が多く見られた。花の前で記念撮影する人やベンチに腰を掛けながら花を愛でる人がいるなど、思い思いに観賞を楽しんでいる様子だった。

 ルピナスは北アメリカを原産とするマメ科の植物。藤に似た花が逆さに立って咲くことから別名を昇り藤ともいう。

 同園によると、園内にはルピナスが約8000株あり、5月18日(日)までは観賞を楽しめるという。

本村市長(右)と植木理事

カインズと相模原市、包括連携協定を締結 地域課題解決へ 園芸用土回収や防災啓発も

 相模原市は5月8日、株式会社カインズと包括連携協定を締結した。この協定は相互の連携と協働により地域の諸課題に迅速かつ適切に対応し、活力ある地域社会の形成と市民サービスの向上を目的とするもの。

 同日、市庁舎で行われた締結式には本村賢太郎市長やカインズ理事の植木俊行氏らが出席。今後、市とカインズは火災警報器を含む防災対策用品の普及啓発、市では処理できない園芸用土の回収拠点の設置、有機農業を行う生産者の支援など、多岐にわたる分野で相互に連携していくと発表した。

 本村市長は協定について「少子高齢化が進む現代において、選ばれるまちづくりを進める上で重要」と述べ、植木理事は「相模原市の課題解決に貢献できるよう、一層取組を強化したい」と語った。

物資供給協定によるさまざまな取組

 カインズは2013年に市と物資供給協定を締結しており、災害時には市の要請に基づいて生活必需品や応急対策に必要な物資を供給することになっている。

 1999年に相模原市内での第一号店となる相模原塩田店(中央区田名塩田)のオープン後、城山店(緑区向原)、相模原愛川インター店(南区当麻)を加え、現在市内で3店舗を営業しているカインズ。古紙類、古着、ペットボトル、アルミ缶の専用回収ボックスを店舗に設置して資源として回収する取組、夢の丘小学校(南区)と連携し、児童が育てた野菜を店舗で販売する「くみまちマルシェ」、店舗での「保護猫譲渡会」や市職員との人材交流、24年能登半島地震および奥能登豪雨の被災地支援なども行っている。

包括連携協定は神奈川県内では初

 カインズはこれまでさいたま市、大宮市、鴻巣市(埼玉県)、青梅市(東京都)、桑名市(三重県)、前橋市(群馬県)、亀岡市(京都府)などの自治体と包括連携協定を結んでおり、神奈川県内では相模原市が初。

 相模原市での独自の取組としては、引きこもりの人を対象に社会進出に向けた研修の提供、店舗での「パンマルシェ」開催による障害者支援などを検討している。 

相模原市で百日せき感染報告が過去6年で最多に 国立感染症研究所が耐性株を警戒

 全国的に流行している百日せきの感染者が、相模原市内で5週連続で報告された。相模原市感染症情報センターが5月9日に発表した感染症週報によると、2025年第14週(3月31日〜4月6日)に2人、第15週(4月7日〜13日)に1人、第16週(4月14日〜20日)に4人、第17週(4月21日〜27日)に2人、第18週(4月28日〜5月4日)に2人の感染報告があり、第18週の時点で市内の百日せきの報告数は過去6年間で最多となった。

乳幼児は重症化リスクあり死亡例も

 百日せきは、百日せき菌によって引き起こされる急性の気道感染症。けいれん性のせきが特徴で飛沫感染によって感染する。小児に多いとされるが、成人でも報告がある。特に乳幼児の場合、せきによって呼吸困難を引き起こし、チアノーゼやけいれんを起こすことがある。窒息や肺炎などの合併症が致命的となる場合もあり、4月には東京都で生後1カ月の乳児の死亡例が報告された。

 百日せきの予防にはワクチンが有効で、予防接種法に基づく定期予防接種が行われている。

全国的な流行の背景に薬剤耐性株か

 今年、百日せきが全国的に流行している要因の一つとして、薬に対する耐性を持つ百日せき菌の出現が考えられている。国立感染症研究所による4月22日時点の発表では、百日せきの治療に一般的に使用されるマクロライド系抗菌薬の耐性株が24年に国内で報告されており、流行、増加の可能性があるとしている。

 同センターでは「手洗いやせきエチケットなどの感染症対策を徹底するとともに、予防接種を適切に受けることが重要」と呼び掛けている。

環境省 充電式電池の回収喚起 相模原市内では3拠点・22協力店で回収

 環境省は4月15日、火災事故発生防止のため、家庭で不要になった「リチウムイオン電池」を市区町村が回収するよう求める新たな方針を全国の市区町村に通知した。

 携帯電話やモバイルバッテリー、充電式ハンディファンなどに使われるリチウムイオン電池。衝撃や劣化により発火の恐れがあり、機器の充電中や、ごみ処理施設等での火災がたびたび問題となっている。一方で回収している市区町村は2023年度時点で全体の75%にとどまり、自治体によって処分方法が異なることも課題として挙げられる。

 環境省は全国の市区町村に対し、住民の利便性の高いごみステーションや戸別での分別を基本とし、役所や公民館などへの回収ボックスの設置を推奨。捨て方についても住民にわかりやすく示して知らせるよう求めた。今後は説明会などによる周知も検討しているという。

相模原市では

 今回の発表を受け相模原市の資源循環推進課に確認したところ、市は昨年4月から橋本台リサイクルスクエア(緑区下九沢2084-3)、麻溝台リサイクルスクエア(南区麻溝台1524-1)、津久井クリーンセンター(緑区青山3385-2)の3拠点でリチウムイオン電池を含む「小型充電式電池」の回収を実施しているとの回答があった。リチウムイオン電池のほか、繰り返し充電可能な「ニッケル水素電池」「ニカド電池」「モバイルバッテリー本体」も回収の対象で、破損や膨張が見られるものや海外製・メーカー不明のものも回収可能。

 リサイクルマークがあり破損や膨張のない電池種類の明確なものについては、従来通り近隣の電器店など22カ所の回収協力店へ持ち込むこともできる。

 同課担当者は「火災などのリスクもあることから、適正排出に向け、より一層市民周知に努めていきたい」と話した。問い合わせは同課【電話】042-769-8334へ。