俳優やタレント、プロデューサーなどマルチに活躍する 本多 友也(ゆうや)さん 相模原市在住 57歳
演技はコワモテ、心は乙女
○…眉間にシワを寄せ、グッとにらみを利かせるコワモテの雰囲気を売りに数々の役を演じてきた。デビュー作は2001年の『極道の妻たち〜地獄の道づれ』。悪者と対峙する警察官役だった。「本当は『月9』に出るような爽やかな俳優を目指したかったんだけど…」と苦笑い。しかし、いきなりの映画デビューを振り返り「ありがたいこと」と声を掛けてくれたスタッフへの恩は今でも忘れない。
○…愛知県で生まれ、高校2年の時に父の転勤で相模原へ。上溝南高を卒業した。大学卒業後は印刷会社で経理として働くが29歳で退職。映画を見ることが好きで、「いつか出演したい」と思っていた俳優の道へ飛び込んだ。養成所の門を叩き志垣太郎さんの付き人などを経てデビュー。その後は、映画やドラマなど多数の作品に出演。「怖い人か、怖い人を捕まえる警察の役が多いですね」。個性を生かした演技で作品を彩っている。
○…コワモテに反してパフェや花が大好き。バラエティ番組『有吉反省会』に出演の際は、高い女子力を披露して笑いをかっさらった。コワモテと乙女の両面について、「ギャップとは思っていなくて、どちらも好きなだけ」とどこ吹く風。親の影響で渡哲也さんや仁義なき戦いなどの映画もよく見るが、「ホラーだけは見ませんよ。怖いから」とちゃめっ気たっぷりにつぶやく。
○…相模原に住んで約40年。「住みやすくて緑が豊か。肌に合っている」と話す。特に市役所前の桜並木はお気に入り。「開花に合わせて毎年見に行く。今年は桜祭りの日と重なって両方楽しめた」とご満悦の様子。そして、真剣な表情に戻ると、「今後は大好きな相模原の魅力を伝える活動もしたい」。地域愛を胸に力強く語った。