足柄版【6月21日(土)号】
山伏による修祓の様子

夏レジャーの安全祈願 7月6日 夕日の滝びらき

 南足柄市矢倉沢の夕日の滝で7月6日(日)、ハイキングや川遊びなど、夏のレジャーの安全を祈願する「滝びらき」(主催/南足柄市観光協会)が行われる。午前11時から。

 標高約500mのところにある夕日の滝。市中心部からのアクセスもよく、滝つぼまでは歩道が整備されているほか、付近には誰もが使いやすいように配慮されたトイレがあり、市によれば年間10万人の観光客が訪れているという。

 滝びらきは例年、7月の第1日曜日に実施され、毎回700人前後が訪れる人気イベントだ。今年で59回目を迎えるが、儀式の中で第1回から行われているのが、山伏による修祓(安全祈願)。小田原市の秋葉山量覚院が担当し、夕日の滝広場から山伏を先頭に進み、山伏の吹くほら貝の音を合図に遊歩道途中の滝前広場でお焚き上げを行った後、山伏が滝に向かって矢を放つ。23mの高さから落ちる水の音が際立つ厳かな雰囲気は必見だ。

 儀式の後は足柄ささら踊り、フラダンス、足柄ばやしといったステージイベントや小学生以下を対象にした無料の「ますのつかみ取り」が予定されている。今年から、ますに加えて「黄金ヤマメ」も放流する。

 雨天時は修祓のみ実施。アクセスほか、詳細は市ホームページ。

多く人に利用して欲しいと町職員

開成町 町民センターに学習室 来年3月までの試行設置

 開成町教育委員会は、町民センター3階に学習室を試行的に設置し、一般開放することを発表した。期間は7月1日(火)から来年3月31日(火)まで。

 役場隣にある町民センターは1986年10月に開館した。老朽化のため、23年度から約2年間の改修工事が行われ、今年1月から利用が再開されている。

 学習室の場所は、町民センター3階大会議室の隣にあった旧放送室。工事に伴い、放送設備が大会議室内に移設されため、有効な利用方法を探っていた。

 教育委員会は夏休みに合わせこれまで、町民センター内の会議室、改修工事期間中は役場1階の臨時図書室の一部をフリースペースとして開放してきた。「学校の定期テストや受験対策のために常設で学習室を設置して欲しい」との声が多く届いていたため、設置に至った。

 机7基に、椅子14席。住所や年齢条件はなく、誰でも利用可能だが、学習目的以外での利用は不可となる。平日は午前9時半から午後8時半、土日祝日は午前9時半から午後5時に開放される。月曜と同センター休館日は休室。先着順で事前予約の必要はないが、あらかじめ図書室の利用登録が必要となっている。

 試行期間後は、利用者の声を聞いて、継続の有無を判断していく。教育委員会の担当者は「小田原の施設を利用する学生もいたと聞いています。試行設置となりますが、状況を見て使いやすい形を検討していきたい」と話す。

 役場3階の議場も7月22日(火)から8月22日(金)の夏休み期間中、中学生以上に自習室として開放される。

南足柄市森林ボランティア協議会の会長として環境保全に取り組む 櫻井 宏之さん 大井町金子在住 60歳

次世代に森林整備を指導

 ○…森林整備を行うボランティア希望者に技術指導を行う「南足柄市森林ボランティア協議会」。入会するのは、地元からを中心に毎年5人前後で、現在約30人が所属する。会員が所有する広町の約1ヘクタールある「モデル林」を使用し、下草刈り、枝打、植樹などを指導する。「会員だけでなく、一般市民も参加できるイベントや研修会を開催し、環境保全のため森林が担っている役目を伝えていきたいですね」

 ○…会は2007年に発足。会長には23年4月に就任した。就任直後はコロナ禍明けで、活動も自粛を強いられていた。活動に参加する会員も少なくなる中、「特に若い人に地元の森林に目を向けて欲しい」と、今年から吉田島高校に声掛けして、生徒と協働でモデル林を整備する取り組みをスタートさせた。「若い人たちの感性は素晴らしく、彼らのイキイキとした目を見ていると将来の環境保全にも希望が持てますね」と優しく目を細める。

 ○…南足柄市生まれ。妻と2人暮らし。県外に住む3人の孫が遊びにくると、「ついつい何でも買ってしまうのですよ」と苦笑い。昔は夏になると、朝早く起きてカブトムシ・クワガタ採りに出掛けた。「整備された森林には、子どもの好きな昆虫が多くいます。そのような環境に少しでも戻したいですね」

 ○…小田原市の造園会社から、10数年前に開成町の(株)木村林業に転職した。「安価な海外産材の流入など難しい面はありますが、品質など国内産材でも勝負できる要素は数多くあります」と、森林整備には国内林業の担い手の増加が不可欠と感じている。「若者が働きたくなるような職場環境の整備を、社会全体で考えていかねばなりません」と強調した。

南足柄市 期末・勤勉手当 一般職平均89万円

 南足柄市は6月13日に夏のボーナスに当たる期末・勤勉手当を支給した。支給対象は332人で支給総額は2億8859万1628円(前年度比3520万9152円増)。一般職300人の平均は89万443円(同11万9581円増)。

 特別職の支給額は次の通り。

▼市長/273万2400円(同47万5200円増)

▼副市長/223万6410円(同38万8410円増)

▼教育長/207万90円(同35万6730円増)

海水浴場で水質検査

 神奈川県は6月12日、県内22の海水浴場で5月に実施した水質検査の結果を発表した。

 これによれば、すべての海水浴場が環境省の定める水浴場水質判定基準で「適」(水質AA、同A) または「可」(同B、同C)と判定され、腸管出血性大腸菌O157も検出されなかった。第2回の検査は7月上旬に実施し、8月上旬に結果を公表する予定。近隣の結果は次の通り。▼御幸の浜/水質B▼江之浦/水質B▼岩/水質AA▼吉浜/水質AA

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本山博幸氏

松田町長選 本山博幸氏が出馬表明

 現松田町長の本山博幸氏(55)が6月11日に会見し、任期満了に伴い9月7日(日)に投開票される松田町長選挙に4期目を目指し出馬する考えを明らかにした。同町長選挙に立候補を表明したのは元富士フイルム社員の坂田純氏に続き2人目。

(6月18日起稿)

 本山氏は佐賀県出身。2013年に初当選し、現在3期目。初当選時に自身の町長任期を3期12年までとする多選自粛条例を制定していた。しかし今春、町民有志が署名を集め、条例廃止を求める直接請求を町に提出。5月の町議会で廃止議案が可決されていた。

 会見の席で本山氏は「重い公約で、投票してくれた人には裏切ったかたちにはなるが、それだけではない所でしっかりと恩返しをしたい」と説明。新松田駅周辺整備などやり残した事業がある点に触れ、「バトンを渡せる状態ではないため、責任を持って事業を完結させるためにも出馬を決断した」と話した。

 また、今後の町政運営に「子ども・子育て世代に選ばれるまちづくり」をスローガンにあげ、末広がりとして、8つの事業を中心に進めていくことを提言した。中でも、物価高騰対策を最優先課題に挙げ、8つの無償化の継続を軸とした子育て支援、寄地区の活性化、高齢者福祉支援、ふるさと納税を活用した税収増などに取り組んでいくと話していた。

講演をする小宮さん(左)と出羽さん

敵国人抑留所が南足柄に 語り継ぐ集いに英国大使

 第5回敵国人抑留所を語り継ぐ集いが6月14日、北足柄中学校跡地で開催された。

 ジュリア・ロングボトム在日英国大使など約100人が来場。書籍等を通じて戦時下の外国民間人の様子を発信する小宮まゆみさんの講演等に来場者は耳を傾けていた。主催した出羽仁さんは「地元の人に史実を知っていただき、考える機会になれば」と話した。

説明する小山田代表(右)=6月13日

開成町でソーラーシェア

 合同会社小田原かなごてファーム(小田原市成田)は、7号機目となる営農型太陽光発電所「開成あじさいの里ソーラーシェアリング」(開成町宮台)の売電を開始し6月13日、現地にて記者会見を行った。

 完成した設備は、約1765平方メートルに200枚のパネルを設置。121kwの発電ができる。従来の「藤棚式」とは異なり「一本足構造」という新工法を取り入れたのが特徴。小山田大和代表によると、大幅に建設コストを削減できる。

 発電された電力は、東京都の補助金制度を活用し、小売電気事業者であるグリーンピープルズパワー(株)を通じて都内の需要家へ供給。さらに、開成町と昨年7月に防災協定も締結しており、非常時には地元住民に対して無償で電力が提供される。小山田代表は「県産都消とも言える新たな電力供給モデルとなるほか、地域の災害時のレジリエンス強化にも貢献できる」と話す。

 同ファームは8号機を同じ宮台に、来年1月の開始を目指し建設を進めている。

イベント告知のチラシ

小田原アリーナで大会 DDTプロレス 7月6日

 DDTプロレスリングが7月6日(日)、「日本障がい者連盟プレゼンツ チャリティープロレス祭り〜令和七年・小田原の戦い〜」を小田原アリーナ・サブアリーナで開催する。正午開場、午後1時開始。

 所属選手のほかに藤波辰爾選手、谷津嘉章選手が特別参戦。チケット全席指定4千円(当日4500円)で公式フォーム、プレイガイド等で販売中。18歳以下(2007年4月2日以降生まれ)、障害のある人(障害者手帳等を提示)は、当日窓口の申し出で無料。

 谷津選手は、2019年に病気で右ひざ下を切断し、日本障がい者レスリング連盟を設立。将来パラリンピックの正式種目として認められることを目指し活動中で、「ぜひ多くの方に大会をご覧いただきたい」と呼び掛けている。

読者プレゼント

 本紙読者5組10人に観戦チケットをプレゼント。氏名・年齢・住所・電話番号・本紙の感想を明記し、ハガキまたはメールで応募。〒250―0042小田原市荻窪306タウンニュース社「プロレス」係。【メール】odawara@townnews.co.jp、6月26日(木)必着。応募多数の場合抽選。当選発表はチケット発送をもって代える。

プレイパークで遊ぼう

 自分がやってみたい遊びに挑戦できる「開成子どもゆめパーク」が6月29日(日)、中家村公園(吉田島780)で開催される。参加無料。予約不要。時間は午前10時から午後3時。雨天決行、荒天の場合は中止。

 子どもは心と体をいっぱい使っていろんな経験を通して生きる力をつけていく。パークでは様々な遊びが用意される。小学校2年生以下の子どもは保護者の同伴が必要。主催者は徒歩、自転車での参加を呼び掛ける。

 問い合わせは同パークの小田猛さん【電話】090・8438・7515。

21世紀の森で体験事業

 南足柄市内山の県立21世紀の森では、森で行う各種体験を開催。参加者を募集している。

 森林文化体験「シマエナガのぬいぐるみ」は7月6日(日)、縫わないぬいぐりみを作る。午前10時から正午。定員は10組で5百円。6月26日(木)までにメールで申込が必要。

 木工体験「木琴」は7月13日(日)、糸鋸で動物の形に切り抜く。午前10時から正午。定員は小学3年生以上の親子10組で1千円。7月3日(木)でメールで申込が必要。

 申込は、県立21世紀の森✉k21seiki@ak.wakwak.com。

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