茅ヶ崎・寒川版【7月11日(金)号】
東邦チタニウムサッカー部=提供

東邦チタニウムサッカー部 「全国社会人大会」出場へ 完勝で3年連続の切符

 茅ヶ崎を拠点に活動する東邦チタニウムサッカー部が、10月に青森県で開催される「第61回全国社会人サッカー選手権大会」に、3年連続となる出場を決めた。チーム関係者は「過去2年は悔しい結果に終わったので、一戦必勝で戦いたい」と意気込む。

 1955年に発足し、現在は関東社会人サッカーリーグ1部で戦う同部。全国大会への切符をかけた関東ブロック予選決定戦は6月22日、千葉県のゼットエーオリプリスタジアムで行われた。

 対戦したのは、今季関東社会人サッカーリーグ1部に昇格した日本大学N.。試合開始直後は風下で守勢が続いたが、要所を締めてゴールを割らせない。すると迎えた前半14分、MF下上昇大選手のフリーキックをDF米澤哲哉選手が力強く頭で合わせ先制。前半を1対0で折り返した。

 風上に立った後半は、立て続けに得点を奪う。3分にコーナーキックから再び米澤選手が頭で合わせ追加点をあげると、続く7分には前線からのプレッシングで奪ったボールをFW赤星魁麻選手が落ち着いて決めた。さらに後半27分には途中出場のMF安東輝選手がドリブルからゴールを奪い4対0にリードを広げる。守ってもGK齋藤和希選手を中心に相手の猛攻をしのぎ、3年連続で全国社会人大会への出場を決めた。

 柴田武監督は「今シーズンの目標の一つに掲げていた全国社会人サッカー選手権大会出場の切符をつかむことができました。茅ヶ崎市サッカー協会をはじめ、これまでチームを支えていただいた会社関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。全国大会では、チーム一丸となって『一戦必勝』で戦ってまいりますので、変わらぬご支援とご声援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます」とコメントした。

テープカットの模様

道の駅 湘南ちがさき 10年越しの開業1万人が祝う 茅ヶ崎の魅力 全国に発信

 湘南エリア初となる道の駅「湘南ちがさき」が7月7日、グランドオープンし、初日だけで約1万1000人が来場した。当日はセレモニーが行われ、佐藤光茅ヶ崎市長や管理運営を担うファーマーズ・フォレストの松本謙社長らがテープカット。フラなどの地域団体のステージや、柳島八幡宮の神輿、スポーツアンバサダーのトークショーなどが華を添えた。

 セレモニーでは、国土交通大臣からの認証式を実施。あいさつに立った佐藤市長は「7年前、市長になってまず着手したのが、道の駅の計画をより『地域が稼げるもの』にすることだった。その分、構想から10年もかかってしまったが、だからこそ絶対に成功させなければならない。茅ヶ崎、ひいては湘南や神奈川県の魅力を発信して全国に愛されるものにしていきたい」と話した。

 ファーマーズ・フォレストの松本社長は「茅ヶ崎市の経済に好循環を生み出していきたい。また、茅ヶ崎市の誇りの象徴となる拠点として、日常に寄り添い、多世代が集う施設になっていけば」と意気込んだ。

 他にも神奈川県副知事や県議会議長らからのあいさつのほか、リック・ブランジアーディホノルル市長から「心からのアロハを贈る」、加山雄三さんから「集う人が笑顔になり、愛される茅ヶ崎になっていってくれたら僕は幸せだなあ」などの祝辞も読み上げられた。

アンバサダー5人も集結

 テープカットには、道の駅「湘南ちがさき」の駅長に就任した佐藤市長や松本社長のほか、茅ヶ崎市スポーツアンバサダーでプロサーファーの松田詩野さんらが参加。グランドオープンを彩った。

 開業を心待ちにしていた来店者らは、入り口から施設の外、鉄砲道まで行列をつくった。

 ステージでは、市スポーツアンバサダーの内藤寧々さん(BMX)、松田詩野さん(サーフィン)、田中映伍さん(パラ水泳)、浜地沙羅さん(ライフセービング)、田中颯さん(ビーチサッカー)ら5人のトークショーも開催。茅ヶ崎の魅力や、道の駅への思いなどを語った。

寄贈品も展示

 開業にあたり、市民らから貴重な品が3つ寄贈され、道の駅内で見ることができる。

 茅ヶ崎石材工業から茅ヶ崎市オリジナル広報キャラクターの「えぼし麻呂」の石像が、茅ヶ崎のレジェンドサーファー、故・榊原正雄さんからはデューク・カハナモクの名を冠した貴重なサーフボードが、茅ヶ崎青年会議所からはギネス級と言われる約5mのビッグアロハシャツが寄贈され展示されている。

茅ヶ崎市保健所の所長に就任した 大久保 一郎さん 茅ヶ崎市内在住 68歳

保健所をもっと身近な存在に

 ○…感染症対策から精神保健に関する相談、食品衛生、医療費助成まで、幅広い業務を通じて地域住民の健康を支える拠点となる茅ヶ崎市保健所。4月からその所長を務めている。「市民にとって保健所がより身近な存在になれるよう努力するとともに、役立つ情報をどんどん発信していきたい」と意気込む。

 ○…出身は藤沢市鵠沼。高校時代に相次いで祖父を亡くしたこと、親友が医学の道を志していたことをきっかけに、自らも筑波大学医学部へ進んだ。準硬式野球部で活躍するなど、充実した学生生活の一方で「医療者としてどの道を選ぶのか、なかなか決められなかった」という。卒業を控えた時期に行った「保健所実習」がその後の進路を決めることに。「保健師さんと結核の患者さんを訪問する仕事を経験したことで、多様な人と出会い、仕事を作り上げる面白さを感じた」。厚生省(現在の厚生労働省)に入職し、感染症法の改定などに携わった。

 ○…国民生活に直結する施策づくりは、想像以上にハードな日々。診療報酬の改定に取り組んだ際には、連日のように事務所に泊まり込み、家に帰るのは週末だけだったという。「大変だったけれど、世の中に貢献できている実感があった。仲間とは文字通り寝食をともにして絆はすごく強かった」と振り返る。その後は母校・筑波大学で医療経済学を教え、後進の育成にも力を注いだ。

 ○…茅ヶ崎には30年以上住まいを構える。今は地元の仲間たちとテニスを楽しむことがストレス解消法だ。「カラオケに行ったり、飲みに行ったり。いい仲間に恵まれた」と笑う。「このタイミングで地元で仕事をすることになったのは意味があるはず。地域のために一つでも仕事を残せたら」と力強く語った。

海岸の未来考えよう 27日にマイクラ市長杯

 ブロックを自由に積み重ねて建物や道具を作ったり、広大な世界を冒険する人気ゲーム「マインクラフト」を使って、子どもたちに茅ヶ崎海岸の未来を考えてもらおうというワークショップ「茅ヶ崎市長杯 マイクラで茅ヶ崎海岸づくり」が7月27日(日)、高砂コミュニティセンター(茅ヶ崎市中海岸1の2の42)3階ホールで開催される。午前10時から午後5時まで。

 これはデジタルアフタースクールLaLaLa KIDSと茅ヶ崎海岸づくり推進機構が主催するもの。茅ヶ崎市が茅ヶ崎海岸の未来を考える「グランドデザイン」の策定を進めるための市民参加型イベントの第1弾として、子どもたちの創造的なアイデアを募る。

 対象となるのは小学4年生から高校3年生まで。3人1組のチームで1日かけて「茅ヶ崎海岸の未来プラン」を作成。完成した作品は茅ヶ崎市長ほか審査員が優秀作品を選定し表彰する。

参加申し込み受付

 参加費は無料。ゲームがインストールされているパソコンやタブレット持参で参加を。定員は30人で応募多数の場合は抽選。7月20日(日)まで申し込みを受付中(抽選結果は21日(月)発表)。

 詳細は下記のウェブサイトで。

円蔵・神明大神

 神輿を待望する地域の声を受けて1880年に現在の二宮町山西の工房で製作された。

 屋根を支える垂木の頭が龍になっているなど彫刻の見事さで知られるほか、茅ヶ崎市内で唯一、屋根に神紋がないのが特徴。総代長の野中誠さんは「神社が地域の交流拠点となり、普段からつながりが深いのが円蔵の特徴。祭りもしっかり受け継いでいきたい」

菱沼・菱沼八王子神社

 同神社の神輿は明治初期、二宮の工房で完成した。「ゆったりと翼を広げた鳳凰の姿、垂木に彫刻された龍など装飾の素晴らしさはもちろん、屋根の反りが美しい。全体のバランスが良いので担ぎやすい」と役員の須田實さん。神輿とともに練り歩く神社旗は、祭りや神輿を愛する地元の人の団体「菱神会」が生地を京都から取り寄せるなどして奉納したものだ。

大村日出雄氏=2011年

大村日出雄氏が死去 茅ヶ崎商工会議所元会頭

 茅ヶ崎商工会議所の第10代会頭を務めた、大村紙業会長の大村日出雄氏が6月18日に死去した。享年87。

 1965年に段ボール製造などを行う同社を創業。1995年には上場し、今年で60年目を迎えていた。

 2000年に同商工会議所会頭に就任。名誉会頭も務めたほか、茅ヶ崎青年会議所理事長、茅ヶ崎市観光協会会長などを歴任した。11年には旭日双光章を受章している。

 後日、お別れの会が執り行われる予定。

新栄町・新町嚴島神社

 地元の大工・真壁秀次郎氏が円蔵の建具職人・吉野嘉一氏の協力を得て1919年に製作された。境内に石神弁天社と妙音弁財天がまつられ、弁天様として親しまれていることもあり「江戸型の神輿でどこか女性的な柔らかい姿でどこよりも美しい」と渡御委員の三橋孝さん。提灯が茅ヶ崎市内で唯一白いのも「白蛇が弁天様の使いとされているから」という。

西久保・日吉神社

 日吉神社の神輿は1976年に氏子が寄付を募り製作した。元々同社に神輿はなく、鶴嶺八幡社の神輿を担いでいたという。そのため、八幡社の神輿を模しているのが特徴で、勾欄(御堂の回廊の周りにある手摺り)の二重化や、シルエットなどが似ているとされる。責任役員代表総代を務める鈴木薫さんは「神事としての伝統を守っていきたい」と話す。

芹沢・腰掛神社

 腰掛神社には1877(明治10)年に大山の棟梁が製作した神輿があったが、1911(明治44)年に南湖の金刀比羅神社に譲渡。現在の神輿は1935(昭和10)年に新調されたものだ。唐破風型の屋根が特徴で、屋根の真ん中にふくらみがある。神輿保存会会長の太田三郎さんは「彫り物が『人の一生』のような物語になっているところに注目を」とする。

寒川町 期日前投票所を新設 北部文化福祉会館に

 7月20日(日)投開票の参議院選挙にあたり寒川町では、北部文化福祉会館(宮山2820の1)に期日前投票所を新設する。期間は7月16日(水)から19日(土)まで。

 同町内の期日前投票所は寒川町民センター(宮山165)と合わせて2カ所になる。投票できる時間は町民センターが午前8時30分から午後8時、北部文化福祉会館が午前9時から午後8時。

 投票は、入場整理券(はがき)裏面にある宣誓書に必要事項を記入して持参を。なお、紛失または届いていない場合も同町の選挙人名簿に登録されていれば投票可能。

(問)町選挙管理委員会【電話】0467・74・1111

<PR>
【LINE読者限定プレゼント】
【LINE読者限定プレゼント】
毎月15名様に抽選で『Amazonギフト券1,000円分』をプレゼント!ギフト券以外のプレゼントもあるかも!是非チェックしてみてください。 (続きを読む)
レシピが公開されたこぎつねごはん=提供

寒川町 学校給食の新レシピ公開 YouTubeで配信中

 寒川町は6月から、YouTube「寒川町公式動画ライブラリー」で、給食メニューの調理方法を公開している。

 もともと同町では「毎日の献立の一助になれば」と2020年に町内の小学校5校の栄養士および給食調理員が考案した10種類のレシピが公開されていた。

 5年ぶりに配信した新メニューは赤魚の変わり揚げ、こぎつねごはん、肉団子スープ、カレーの4種類。「夏休みに家庭で給食の味を楽しんでもらえたら」と担当者は話している。

 問い合わせは、町広報戦略課【電話】0467・74・1111へ。

佐藤市長(中央右)と大森社長(中央左)

茅ヶ崎市 ミツワライスと協定 災害時に備蓄米など提供

 茅ヶ崎市(佐藤光市長)は7月2日、米穀の販売や精米を手掛ける(株)ミツワライス(大森翔平社長)と災害協定を締結した。

 協定は大規模災害などが発生した際に、同社が精米のため常時備蓄している約3トン(=約4万食分)の米等を供給することや、物資等の運送に協力するというもの。

 締結のきっかけは今年3月。同社が開発し、湯煎するだけで温かい米が食べられる災害備蓄米「湯煎米」を佐藤市長らが視察した際に、同社が協定を提案した。

 大森社長は「万が一の際の地域の安心安全に寄与できることに大きな喜びを感じている。防災・減災の一助となれるよう、努めていきたい」と意気込みを語り、佐藤市長は「市民の安心安全につながる米の早い提供ができるのはうれしい」と話した。

 また「湯煎米」について佐藤市長は「何よりおいしい。防災フェスなどで試食してもらえるといい」とし、大森社長は「災害が発生すると首都圏は在宅避難が多くなると聞く。備蓄してもらえると安心につながるはず」と話した。

パーソナリティの石本沙織さん(左)と鷲尾理事長

湘南信用金庫 鷲尾理事長がFM出演 「地域と共にさらに成長を」

 湘南信用金庫の鷲尾精一理事長が6月17日、茅ヶ崎エフエム(89・2MHz)の番組に出演し、地域への思いを語った。

 鷲尾理事長は、同局の昼の番組「エボラジLUNCH STATION」のゲストとして出演。地域金融機関として、地域活動やイベントに積極的に参加していく意向を強調した。加えて、昨年10月に市役所前広場で開催した茅ヶ崎フェスティバルのほか、今年5月には茅ヶ崎市とパートナーシップ協定を結んだことを挙げ、持続可能な地域づくりに貢献していく考えを示した。

 最後に、鷲尾理事長は「地域の皆さまの身近なパートナーとして寄り添い、地域と共にさらに成長したい。皆を笑顔にする信用金庫の実現を目指しつつ、地域全体に『笑顔の輪』を広げていけたら」と抱負を述べた。

初心者も楽しめる

茅ヶ崎でボッチャ大会 参加チーム募集中

 赤と青のボールを投げたり転がして、白い目標球にどれだけ近づけられるかを競うパラスポーツ「ボッチャ」の大会「F―STYLE CUP2026」が来年3月29日(日)、茅ヶ崎市総合体育館で開催されることになり、現在、参加チームを募集している。

 主催するのは平塚市を拠点として、パラスポーツの普及や選手育成に取り組んでいる(一社)F―STYLEスポーツクラブ。代表理事の古尾谷将治さんは「会場に大会球を用意していますので手ぶらで参加可能。ぜひ気軽に」と呼びかける。

 団体戦は3〜5人1組で24〜36チームを募集。参加費は1人1000円(保険料含む)。申し込み期間は来年1月23日(金)午後6時まで。

 申し込みは下記二次元コードから。詳細は古尾谷さん【携帯電話】090・1402・9765へ。
「外野の頭を越える打球を目指している」と意気込む綺音さん=7月7日

女子学童軟式野球 橋口綺音さんが県選抜に 新町グリーンFに所属

 茅ヶ崎市立茅ヶ崎小学校で活動する学童軟式野球チーム「新町グリーンファイターズ」と「アザレア」に所属する橋口綺音(あやね)さんがこのほど、女子学童軟式野球の県選抜チーム「YAMAYURI」(ヤマユリ)のメンバーに選出された。岡山県で8月14日から始まる「NPBガールズトーナメント2025全日本女子学童軟式野球大会」に出場する。

 小中高でプレーし、今も草野球チームに所属する父の隼人さんの影響を受け、1年生の時から野球が好きだったという橋口さん。当初は家族の方針で入部できずにいたが、一昨年のWBCをテレビで観戦したのを機に、野球への思いが抑えきれなくなり、ついに4年生のときに同チームに入部した。

 「入ってすぐはなかなか上手くできなかった」というが、父と二人三脚で、朝から海に繰り出してバッティングやフライを捕る練習に励むと次第に上達していった。長所は「長打力」。チームでの打順は7番だが、出塁者を置いてチャンスで回ってくることが多く、「常にランナーをかえそうと思って打席に立っている」。試合や全体練習後は自主練習に励み、素振りをするなどして長打力に磨きをかけている。

主将に抜擢

 試合では「盛り上げ隊長」と言われるほどの「声出し」でチームを盛り立てる。そうした姿勢が評価され、ヤマユリでは主将に抜擢された。茅ヶ崎の女子学童チーム・アザレアで主将を務めるようになってから声出しへの意識が変化したという。「主将に選ばれたからこそ、声を出して、元気を出してチームを引っ張りたい」と気合をみなぎらせる。目標は優勝すること。「チームの皆と、いい雰囲気の中で戦いたい」

ユニフォームを着た塩川さん(左)と弟子丸さん

90歳選手に「寿ユニ」 O−70神奈川交流会が贈呈

 70歳以上のサッカー選手が所属する「O―70神奈川交流会」は6月17日、今年度90歳を迎える3人の選手に「寿」の字をあしらった記念ユニフォームを贈呈した。

 同交流会は約20年前にスタート。現在は8チーム約200人が、平塚市の馬入ふれあい公園グラウンドで毎週火曜日にプレーを楽しんでいる。

 この日ユニフォームが贈られたのは、弟子丸方和さん(小田原70所属)、塩川儒広さん(湘南ペガサスSC70所属)。同じく90歳を迎える三宅次郎さん(シュテルン70所属)は欠席だった。

パイロットとして活躍

 塩川さんは茅ヶ崎市平和町在住。湘南高校や防衛大学でサッカー選手として活躍した。大学卒業後は航空自衛隊のパイロットに。ケガなどのリスクもあることから、現役中はサッカーから離れていた。

 競技を再開したのは自衛官を退官した50代半ばから。湘南高校のOBチームなどでプレーし、アメリカやオーストラリアなどへの海外遠征も経験した。

 70歳以降は同交流会でプレーしており「毎週ここにきてサッカーすることが健康の秘訣になっている。得点を挙げた時の喜びはいくつになっても変わらない。今年は4点取りたい」と意気込みを語った。同交流会の関係者は「他の選手たちの手本として今後もがんばってほしい」と話した。

キーホルダーを手にする田中さん

手作りキーホルダー人気 田中さん近隣児童に配布

 菱沼自治会館(茅ヶ崎市菱沼1の11)には今、放課後になるとたくさんの松林小学校児童が訪れる。目当ては田中国夫さん(81)が手づくりしたキーホルダーだ。

 同会館の近くに住む田中さん。もともと手先が器用で、これまでも竹で作った耳かきなどを会館に集まる仲間たちに配布していた。

 昨年、会館がある菱沼八王子神社の境内に植えられているイチョウを剪定した際、伐採された枝で動物を作ったところ、それを見た小学4年生の女子児童から「大好きなクラゲのアクセサリーを作ってほしい」というリクエストが寄せられた。

 「見よう見まねで」製作し児童に渡すと大好評。あっという間に噂が広がった。

 今では多くの児童が会館を訪れては「こんなアクセサリーがほしい」という注文票を手渡していく。これまでに作ったのは850個以上。田中さんは「知らないアニメキャラクターは、スマホなどで勉強しながら作っている。注文が多くて寝るひまもない」と笑う。

 最近はビーズなどの材料を保護者から提供してもらうことも。「子どもたちの喜ぶ顔がうれしい。体が動く限り作り続けたい」と話している。

優勝をよろこぶ大川さん(左)と高田さん

室田道場 柔道県大会で大活躍 小学生が5人が表彰台

 「2025年神奈川県小学生柔道大会」が6月15日に県立武道館で開催され、寒川町宮山の室田道場(室田次朗館長)に所属する選手たちが活躍した。

 45kg以上6年女子の部で優勝したのは大川澪璃さん(旭小)。

 昨年度の大会で優勝している大川さんだが、今年は「初戦、2回戦は緊張してあまり力が入らなかった」という。それでも3回戦以降は徐々に調子をあげ、決勝では判定勝ちで連覇を飾った。大川さんは「うれしかった。今後の目標は全国大会に出場すること」と笑顔で語った。

 37kg以下6年男子の部では、決勝で高田廉さん(旭小)と同級生の小宮統志さん(同)による同門対決が実現した。

 ともに順調に勝ち進んだ高田さんと小宮さん。決勝は開始直後に高田さんが横四方固で1本勝ちを収めた。

 高田さんは「昨年は2位に終わったのでリベンジできてよかった」とし、小宮さんは「決勝戦が悔しかったので次はがんばりたい」と話していた。

 その他の同道場の上位入賞者は以下の通り(敬称略)。45kg以下6年男子3位・松本優樹(茅ヶ崎市立鶴嶺小)、33kg以下5年男子3位・中口清玄(旭小)。

子ども食堂運営者にパンを手渡す祖父江選手(中央)

地元ゆかり女子プロ選手 子ども食堂を支援 パン、野菜を寄贈

 神奈川ゆかりの女子プロゴルファーによるスポーツ文化発展プロジェクト「MAST GOLF」のメンバーが7月3日、日本ホーリネス教団茅ヶ崎教会で毎月第1木曜日に開催されている「ほんそん子ども食堂『いただきます』」を訪問し、パンを寄贈した。

 同団体は茅ヶ崎市在住でスリーハンドレッドゴルフクラブ所属の祖父江歩選手らが中心となって3年前に発足。小学生を対象としたゴルフ体験会などを開催している。

 パンの寄贈は一昨年からスタート。この日は社会福祉法人翔の会が運営する「茅ヶ崎ベーカリー」のパン80個を、祖父江選手らが訪れた親子連れに手渡した。また以前から祖父江選手の活動を支援するMIRARTHホールディングスが運営する農園で収穫された野菜類もこども食堂に寄贈され、食材を生かしたメニューが提供された。

 祖父江選手は「多くの方や企業・団体の協力で取り組みが続けられる。他の地域にも広げていけたら」と話していた。

サル出没注意! 茅ヶ崎市、目撃情報を発信中

 茅ヶ崎市で、野生のサルが目撃されており、市は注意を呼びかけている。

 市はサルを見かけても、目を合わせない、近づかない、触らない、大声を出さない-などを呼びかけている。また、餌付けはせず、餌となるような農作物等はふたつきの容器に入れたり覆いをかけるなどの対策を講じるよう呼びかけている。また、ハサミやチェーンを振り回していたという目撃情報もあり、危険なものを外に放置しないよう注意を促している。

 サルは6月末には県立茅ケ崎里山公園付近から浜竹2丁目、3丁目へ移動。3日には赤松町交差点で、4日には甘沼からみずき3丁目での目撃情報が寄せられている。

 市は、これらの目撃情報(https://www.city.chigasaki.kanagawa.jp/kankyo/gaituyaseidobutsu/1021880.html)をホームページに掲載し、注意を呼びかけている。

 問い合わせは市保健所衛生課【電話】0467・38・3317へ。

 

長谷川書店で本の産直市 7月25日から27日まで

 長谷川書店ネスパ茅ヶ崎店で7月25日(金)から27日(日)まで、「本の産直市」が開催される。

 期間中は規模は小さくても独創的な本を世に送り出している12の「個性派出版社」が集合。各社のスタッフが自信作を紹介する。

トークイベントも

 また27日には出版社「共和国」の下平尾直さんが、同社の創業からこれまでの軌跡をつづった『版元番外地〈共和国〉樹立篇』の刊行を記念したトークイベントを開催する。ゲストは小規模出版社の流通を担うトランスビューの工藤秀之さん、ひとり出版社「月と文社」を経営する藤川明日香さん。「失業編集者が出版社をつくって10年で約100冊刊行するまで」と題して語り合う。午後2時開演、3時30分頃終了予定。

 参加費は500円。参加予約は同店で直接、または【電話】0467・88・0008まで。

寒川神社 平和について考える公演 7月12日から申込開始

 寒川神社主催の「平和祈念公演」が8月10日(日)、寒川町民センターで開催される。午後5時40分開演(5時開場)で、7時40分終演予定。

 戦後80年という節目の年に平和への感謝や日本の在り方について考える公演で、紅白歌合戦にも出場した民謡歌手・伊藤多喜雄さんと女性だけの和太鼓演奏チーム「焱太鼓」が出演する。

 申し込みは7月12日(土)午前9時から同神社社務所で直接配布。先着350枚で、1人2枚まで(中学生以上)。電話や往復はがきでの申し込みは不可。(問)同神社【電話】0467・75・0004

 

ビジネスマナーを指導 茅ヶ崎市勤労市民会館でセミナー

 茅ヶ崎市勤労福祉会館(茅ヶ崎市新栄町13の32)で7月24日(木)、セミナー「ビジネスマナーの基本を教えます!」が開催される。時間は午後3時から5時。

 セミナーを通じて社会人に求められるビジネスマナーを習得し、自信を持って仕事に取り組んでもらうのが狙い。講師は大手人材紹介会社に約25年間勤め、現在は研修講師として数多くの受講者をサポートしている小林みのりさん。

 受講対象は会社の総務、人事担当の人など。申し込み制で、定員は15人程度。申し込みはホームページの応募フォームまたは直接電話を。締切は7月23日(水)。問い合わせは同館【電話】00467・88・1331へ。