川崎区・幸区版【7月25日(金)号】
ゆずなさんの演奏に耳を傾ける聴衆

川崎駅東口駅前広場 路上演奏、登録制に 8月1日から試行実施

 川崎市は、川崎駅東口駅前広場での路上演奏を登録制にする制度を8月1日(金)から試行実施する。演奏者は今後、登録証である「川崎駅東口ストリートミュージックパス」を発行し、ルールを守った演奏を求められる。

演奏の苦情増加

 連日多くの演奏者でにぎわう川崎駅東口駅前広場。市が「音楽のまち・かわさき」をうたっていることもあってか、駅前の演奏は一つの名物にもなりつつある。

 ただ近年、演奏者の増加に伴い、大音量で演奏する人や大勢の観客を集める人などが増え、苦情や通報につながるケースも多くなったという。昨年9月に上京したゆずなさん(21)は、当初新宿などで演奏していたが、規制が厳しくなったために、現在は週1〜2回ほど川崎で演奏している。同じように川崎に流れてくる仲間も少なくないという。「特に休日は演奏者が多くて、土曜日に演奏する場所がなかったこともある」と語る。

 市は昨年11月終わりから12月頭までの1週間で、約70組の演奏者を確認している。安心して演奏活動を行える環境づくりと、今後も路上演奏を川崎の音楽資源として守っていくために、ルールの策定を行った。

場所・時間をルール化

 演奏可能なエリアは同駅前広場の指定場所のみで、時間は正午から午後9時まで。1組の持ち時間は最長1時間で、毎時00分に交代となる。また演奏者はA4以上のサイズで印刷した同パスの掲示や、大音量での演奏の禁止、アンプを使用する場合は1組1台(出力10W以内目安)など、多岐にわたるルールの順守が求められる。市の担当者は「市が警察に道路使用許可を申請し、ルール化に至った。こちらから押しつけるのではなく、みんなで守っていくようなものにしたい」と話す。

 同パスの登録は既に開始しており、試行期間は8月1日(金)〜2026年3月31日(火)まで。それ以降の実施については、2月末に公表予定。パスへの登録やルールの詳しい内容は「音楽のまち・かわさき」ウェブサイトに記載されている。

「堂々と演奏できる」

 ゆずなさんは、登録制になったことはSNSで知ったと話し、申請も既に済ませたという。「私たちのためを考えて制度を作ってくれているのが嬉しい。これから堂々と演奏できるのは良いことだと思う」と笑顔を見せた。ただ演奏する場所がなかった経験を踏まえ、「事前に場所を予約できるような仕組みがあると、もっと良いかもしれない」とさらなる制度の改善に期待を込めた。

子ども記者8人 「大師海苔」の謎に迫る 「川崎の歴史の本」企画

 「子ども記者」が川崎市内の歴史に迫るワークショップが7月21日、殿町小学校(川崎区殿町)で開かれ、市内の小学5〜6年生8人が、このエリアの地場産業だった海苔の養殖について取材した。

 川崎市制100周年を記念し、市民に親しまれる新たな「市史」を作る「川崎の歴史の本」プロジェクトの一環。市民参加型の本づくりを進めており、「子ども記者」の取材内容も収録される。

 21日は「子ども記者」が殿町小を訪問。かつてこの地域は海苔と貝類の養殖場として発展したが、工業化とともに埋め立てが進み、工場排水による海の汚染も追い打ちをかけ、1971年に地域住民が漁業権を放棄。「大師海苔」の生産者が消滅した。小学校には当時の道具を集めた海苔資料室や生活道具を展示する郷土資料室があり、「子ども記者」たちは二つの資料室を見学。その後、この地域で生まれ育ち資料室開設に尽力した石渡美由喜さん(84)に、一人ずつ質問した。

 「海苔づくりのコツは?」の質問には、「程よい厚さに漉(す)く技術。みなさん努力したと聞く」と石渡さん。「海苔養殖が消えた理由は」の問いには、「海が埋め立てられて工業地帯になり、川崎が公害の街になったから」。記者たちは石渡さんの答えに耳を傾け、懸命にメモしていた。

 稗原小5年の男児は、「焼いたら『いい緑色』になるのがいい海苔と聞いて、なるほどと思った」。西丸子小5年の男児は、「川崎の海苔に関する資料は大切だと思った」と感想を述べた。

川崎のグルメインフルエンサーとして活動する たくぽんさん(本名:佐藤 卓(すぐる)さん) 28歳

人とお店の架け橋に

 ○...幸区の企業に勤めていた2年前、SNSで川崎の飲食店の紹介を始めた。元々スマートフォンの周辺機器などを発信するアカウントを運用していたが、物の紹介では人とのつながりが生まれにくいのが課題だった。「勤めている場所という縁もあるし、グルメ系なら食べ物を通じて人とつながることができると思った」と振り返る。現在SNSの総フォロワー数は3万7千。登戸の洋食屋から新丸子の和菓子まで、その投稿は多くの人の元に届き、お腹を満たす一助となっている。

 ○...撮影は食べ物だけでなく、飲食店の内観・外観、スタッフの様子と多岐にわたる。カメラの角度や被写体の色味にも気を遣い、見る人の没入感を高める。もちろん、撮影から編集まですべて一人でこなす。「一番難しいのは投稿し続けること。見てくれている人に情報を届けたい、つながりたいという熱意が大事」と秘訣を語る。フォロワーは市内在住の30〜50代のママ世代が多く、「よくママ会ができる場所を聞かれるんです」と楽しそうに笑う。

 ○...大のサッカー好きで、国内では川崎フロンターレ、海外ではイングランドのリーグをネットで観戦する。中でも強豪リヴァプールFCのことは、高校生の頃から応援している。「来季は三笘選手、田中碧選手、高井選手とフロンターレ出身の選手が多いリーグになる。今から楽しみ」と目を輝かせる。

 ○...昨年、川崎市が主催するグルメイベント「かわさき推しメシ」のアンバサダーに就任。9月にはフォロワーや支援する飲食店と交流する対面イベントを企画するなど、活動の幅はネットを飛び出して広がっている。「飲食店の認知度向上に貢献しながら、フォロワーには川崎をもっと好きになってほしい」
スライダーを紹介するふろん太

富士見公園にプール開設 8月24日まで

 富士見公園に期間限定のイベントプールが開設された。8月24日(日)までの木、金、土、日、祝にオープンする。

 子ども向けプールを設置するほか、スライダーや大型スライダーといったアトラクションも設けられる。それぞれ販売される利用券を使って遊ぶことができ、価格は200円から600円。

 キッチンカーも出店し、かき氷やジュース、ビールを販売する。

 利用券は200円券5枚つづりの1000円1セットでパークセンターで販売する。

 平日が午前11時から午後5時、土日祝日が午前10時から午後6時。詳細は富士見公園ウェブサイトで確認できる。

風に揺れて音を鳴らす風鈴

全国から風鈴集まる 30回目の「風鈴市」

 今年で30回目となる恒例の「風鈴市」が7月17日から21日まで川崎大師 平間寺(川崎区大師町)で開催された。主催は川崎大師観光協会と川崎大師表参道商業協同組合。全国各地から特徴の違う約800種類の風鈴が集結し、訪れた多くの人々に涼しい音色を届けた。

 風鈴はガラスや陶器、真鍮などさまざまな素材でできており、音色も異なる。また展示を行うだけでなく、参拝者が気に入った風鈴を実際に購入できるのも特徴の一つだ。同寺広報課の楠智津子さんは「砂鉄でできている宮城の松笠風鈴は、音がすごくきれいなので毎年人気。今年も初日で売り切れると思う」と盛況ぶりを話す。値段も風鈴によって異なり、中には一つ7万円もするガラス製の薩摩切子風鈴などもある。

 同寺大本堂で厄除けや商売繫盛、家内安全を願い、祈禱された「厄除けだるま風鈴」は江戸風鈴作家の篠原正義氏によって製作されたガラス風鈴。初めて風鈴市を訪れ、だるま風鈴を購入した中川恵美子さん(59)は「今年が厄年なので、お祓いの意味を込めて友達と来た。お家に飾って、涼しい音で少しでも涼を取れればうれしい」と笑顔を見せた。同協会の森明弘専務理事は「各地で風鈴市が開かれているが、全国の風鈴が集まるのは川崎大師だけ。いろんな風鈴を、目と耳で楽しんでくれたのでは」と目を細めた。

参院選 川崎市の投票率は62.19% 前回比6・61ポイント増

 7月20日に投開票された参院選の選挙区における川崎市の投票率は62・19%で2022年の前回を6・61ポイント上回った。川崎区は55・19%で前回比で6・37ポイント上昇するも市内ワーストだった。幸区は62・73%で前回比で6・56ポイント上回った。市内トップは麻生区の65・65%。同区は県内で最も高い投票率となった。

籠島氏が最多得票

 選挙区候補者の得票数のうち、最も多く獲得したのは国民新人・籠島彰宏氏が14万8045票。2位の立民現職・牧山弘惠氏が11万3587票。自民新人・脇雅昭氏が10万9273票、参政新人・初鹿野裕樹氏が9万6899票と続いた。

比例個人トップは北村氏 

 比例で個人別得票数で最多だったのは、日本保守党新人・北村晴男氏の1万3885票で2位が自民現職・山田太郎氏の8286票だった。初の議席を獲得した政治団体「チームみらい」の新人・安野貴博氏が6183票で3位となった。

 政党別では自民、国民、参政、立民、公明、維新、れいわ、共産―の順となった。

ポップコーンを受け取る子ども

鹿島田で夏を満喫 親子連れ約600人参加

 親子で楽しめる「鹿島田七夕まつり」が7月5日、鹿島田駅前広場で初開催された。主催はエリアマネジメント組織の鹿島田デイズと、NPO法人幸区盛り上げ隊。

ポップコーン盛況

 当日はバルーンアートの販売やカプセルキーホルダー作り、オカリナの演奏などさまざまなブースが出店。暑さをしのごうと、チュロスアイスを食べる子どもたちも多く見られた。

 中でも、鹿島田子ども会の子どもたちで組織するバレーボールクラブ・鹿島田エンジェルスは、ポップコーンを販売。近隣の学校に通う小学生たちが自らの手でポップコーンを作り、味付けまで行った。できたてが食べられるとブースには列ができ、パチパチとはね上がるポップコーンを興味津々に見つめる子どもたちでにぎわった。夢見ヶ崎小学校6年の長谷川蒼大さんは「暑かったけど、小さな子たちの笑顔が見られて嬉しかった」と満足げに語った。コンソメ味を食べた渡邊心花(みはな)ちゃんは「できたてのポップコーンがあったかくて美味しかった」と恥ずかしそうに笑った。

 同法人の倉林智美隊長は「ブースやワークショップを通じて、子どもたちに達成感を味わってもらったり、興味を育ててもらおうと企画した。多くの人が来てくれて、地域のつながりを感じられた。来年も企画したい」と笑顔を見せた。

アップコン株式会社 作ろう「ミニチュアの自然」 テラリウム講座、参加募集

 川崎市に本社を置くアップコン株式会社が7月26日(土)と27日(日)の2日間、カワスイ川崎水族館(川崎ルフロン10階/川崎区日進町)で「テラリウム制作ワークショップ」を開催する。

 「テラリウム」とは、ガラス容器などの透明な器の中に陸上の生物を飼育・栽培する技術のひとつ。今回のワークショップでは同社が独自に開発したウレタン製の基盤材「テラタン」を用いて、自分だけのミニチュアの自然空間を制作し、持ち帰ることができる。

 開催時間は両日ともに午前11時〜、午後1時30分〜、午後3時〜の3回で各回約60分。体験料は3000円(税込)で、小学生以下の参加者には高校生以上の保護者同伴が必要。参加に際しては別途、カワスイ川崎水族館の入館チケットまたは年間パスポートが必要となる。詳細などの問い合わせは、アップコン株式会社【電話】044・820・8120。

人々でにぎわう屋台

夕方の市場で屋台堪能 7月26日 川崎幸市場で

 川崎幸市場(幸区南幸町)は7月26日(土)、飲食の屋台が多数並ぶ「夕祭」を開催する。時間は午後3時〜6時。

 前回開催の4月も多くの人が来場した同イベントでは、今回も市場らしいマグロバーガーや寿司、もつ焼きなどを販売。テイクアウトができる商品も多数あり、夕飯のおかずに購入する人も多いという。

 通常の開市日や市場内のイベントは、午前中には終わってしまうものが多い中、同イベントは朝早くに市場に来られない人でも、市場めしを堪能できる。子どもが楽しめるゲームも用意。詳細・問い合わせは同市場ウェブサイト、または【電話】044・223・7140。

前回のヘアカット会場

理美容で途上国支援 5日 チャリティーカット

 川崎市内の理美容師らで組織されるNPO法人プリックジャパンビューティー(菅原司郎理事長)は8月5日(火)、チャリティーカットイベントを、川崎市生活文化会館(高津区溝口1の6の10/愛称・てくのかわさき)で開催する。

 「世界の子どもたちに教育と自立、夢と希望を」と、社会貢献活動として年一度開催し、25回目。寄付金で開発途上国の子どもたちの教育を支援しようと、小学校を建設する取り組みを続けている。これまでに、カンボジアに5校、ネパールに1校を建設している。

 当日は理美容師らが無償で協力し、ヘアカットなどのサービスを提供。一般の利用者が寄付として一定の金額以上を支払う仕組みで、ヘアカットやネイルは1千円以上、眉カットは500円以上などのメニューがある。フードドライブも実施。

 午前10時から午後4時(受付3時)まで。イベントの問い合わせは美容室ルカ【電話】044・819・7077。

4選を果たした牧山氏(20日、横浜市中区)

参院選 立民・牧山氏トップで4選 国民・籠島氏、自民・脇氏、参政・初鹿野氏が初議席

 第27回参議院選挙は7月20日に投開票が行われた。改選議席4に対して16人が立候補した神奈川県選挙区では、立憲民主党の現職・牧山弘惠氏(60)が73万1605票を獲得し、4選を果たした。国民民主党新人・籠島彰宏氏(36)、自民党新人・脇雅昭氏(43)、参政党新人・初鹿野裕樹氏(48)が初当選を決めた。3選を目指した公明党現職・佐々木さやか氏(44)は議席を失った。

立民・牧山氏 食料品消費税0%を

 トップ当選した牧山氏は「多くの方が物価高に苦しんでいることをまちを歩いて実感した。食料品の消費税を0%へ引き下げ、ガソリンコストの25円値下げを実現したい。生活に寄り添える政治を全うしたい」とあいさつ。選挙戦を通じ、排外主義的な主張が大きくなってきたことに対しては憂慮を示し、「世界情勢を鑑みると自由を重んじるあらゆる国と手を携えなければならないこの時期に間違ったメッセージを与えてしまってはいないか危機を感じている」と語った。

国民・籠島氏 手取り増への期待感じる

 籠島氏は元農水官僚。選挙戦では玉木雄一郎代表が何度も応援に入っていた。国民民主党は参院神奈川では初の当選。籠島氏は「『手取りを増やす』と訴え、多くの有権者からの期待を感じた。若い世代や年配者からの政治を変えてもらいたいとの思いが票になったのだと思う」と述べ、「海外にいた経験から日本と海外の賃金格差を感じる。これを埋めていくための持続的な賃上げを実行していかなければならない。農水省出身の経験を生かし、コメ政策の改革にも取り組みたい」と意欲を示した。

自民・脇氏 党への信頼取り戻す

 脇氏は神奈川県の元局長。選挙戦では小泉進次郎農水相や菅義偉元首相らが精力的に応援。18日には石破茂首相が横浜市緑区へ応援に駆け付けた。脇氏は「県庁を辞めてからの11カ月間、多くの人と話をして、この国を動かしているのは、それぞれの方の力と思いなのだと実感した」と感想を語り、「私に信頼を託していただいた県民に感謝したい。政治への信頼、自民党への信頼を取り戻せるよう、私にできることは成果で、結果で返す。それしかない」と決意を述べた。

参政・初鹿野氏 薄かった反応、次第に大きく

 初鹿野氏は元警察官。参政党への注目が集まる中、最終日の19日は、公示日に続いて神谷宗幣代表が2度目の応援に入り、横浜市港北区での応援演説に多くの支援者らが集まった。大接戦となった4議席目の当確が報じられたのは午前4時ごろ。関係者と抱き合って喜んだ初鹿野氏は「最初は街頭で話していても反応は薄かったが、次第に数十人、数百人と集まるようになった。(有権者は)減税などの経済政策や外国人政策に共感したのでは」と述べ、「愚直にやるべきことを一生懸命やっていきたい」と抱負を語った。

公明・佐々木氏 逆風で接戦に敗れる

 佐々木氏は初鹿野氏との接戦に敗れて議席を失った。落選の報を受け、「大変厳しい、逆風の中の戦いだった。私の力不足でこの接戦を制することができなかったことを心からお詫び申し上げたい」と支援者に陳謝。「国内外の課題、主に物価高を中心とした多くの国民が感じている不安を公明党はしっかりと受け止めて、もう一度原点に立ち返って、寄り添っていく必要がある」と前を向いた。

共産・浅賀氏 4度目挑戦も届かず

 共産党新人の浅賀由香氏(45)は4度目の参院選挑戦となったが、今回も及ばなかった。浅賀氏は選挙戦を振り返り、「消費税減税の財源を明確に示したり、外国籍の人のせいで生活が苦しくなっているわけではないことを、根拠を示しながら戦うことができた唯一の候補者だったと思う」とし、「自民党の裏金問題への反省のなさや物価高対策の遅れを指摘し、自公が議席を減らすことに貢献できた」と述べた。

 神奈川県選挙管理委員会によると、選挙区の投票率は60・30%で前回の2022年を5・79ポイント上回った。

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「夢パまつり」にぎわう 子どもも大人も泥んこ 市内外から1500人

 多様な子どもたちが集える社会教育施設「川崎市子ども夢パーク」(高津区)で7月21日、夏の恒例行事「夢パまつり2025 泥でつながる〜遊びのまっどぐち〜」が開かれ、子どもも大人も泥んこ遊びを楽しんだ。

 「子ども夢パーク」は2003年7月23日にオープンしたことから、その祝賀イベントとして毎年7月下旬に「夢パまつり」を開いている。

 今年も子どもたちが存分に泥んこになって遊べるよう、常設と特設の2本のウォータースライダーのほか、「泥遊びエリア」や「シャワーエリア」、紙製の魚を釣るコーナーなどを開設。最高気温が35度近い猛暑となったが、川崎市内外から親子連れなど約1500人が次々と来場し、子どもたちは我先にとウォータースライダーや「泥遊びエリア」で泥にまみれて大はしゃぎ。率先して泥んこになり歓声を上げる大人の姿も見られ、「夢パーク」を運営する認定NPO法人「フリースペースたまりば」の理事長・西野博之さんも泥の池に転がり、「気持ちいい」と堪能した。

 幸区から家族4人で来場した中山理子さんも、2歳の長男と一緒に泥遊びに興じたという。「大人になっても子どもと一緒なら、思いっきり泥んこになれる。このお祭りが毎年楽しみ」と話していた。

バリアフリーな寄席 8月3日、本町で

 アマチュア落語家の矢向亭かつ弥さんが主催する「ふらっと寄席」が8月3日(日)、東海道かわさき宿交流館(川崎区本町)で開催される。

 誰もが気軽に立ち寄ることができることを目指した寄席で聴覚障がいのある人など、耳の不自由な人でも楽しめるようスクリーンに字幕を表示しながら落語を行う。

 開催当日はかつ弥さんが「犬の目」、酒栄亭健丼さんが「千早ふる」と古典落語を口演。毬花亭ちよ駒さんは、人気落語家の立川志の輔作「親の顔」、茗荷亭粗忽さんは自作の「静電気の女」、こまつ奈さんは怪談噺「お菊の皿」を演じる。川崎区役所職員の喜楽亭笑吉(本名・依田耕一)さんも高座に上がり、古典落語「士族の鰻」を演じる。

 午後2時から4時30分(1時30分開場)、入場無料、予約不要。詳細はかつ弥さんkanariyakatsuya@gmail.com。

 

 

昨年10月に春日台公園で開かれたイベント

バスケゴールの利用調査 小田7丁目公園で実施 10月に川崎BT教室も

 2023年度に取りまとめた「公園等における若者文化施設等と連携した施設整備の考え方」に基づき、川崎市は小田7丁目公園(川崎区)にバスケットゴールを設置し、来年2月まで実証実験を続ける。

 市は地域の子どもや若者が日常的にスポーツに触れることができる街づくりを目指し、22年度から御幸公園(幸区)や鷺沼公園(宮前区)などで実証実験を実施のうえ、「公園等における若者文化施設等と連携した施設整備の考え方」をまとめた。

 以後はこの「考え方」をもとに、春日台公園(高津区)や虹ヶ丘公園(麻生区)など6カ所で仮設のバスケットゴールを設置のうえ利用状況を調査する実証実験を重ね、結果をふまえて順次、バスケットゴールを常設化してきた。

 小田7丁目公園は7カ所目の実証実験会場で、7月22日に移動式バスケットゴールが設置された。10月12日(日)には実験の一環として、川崎ブレイブサンダースアカデミーのコーチによる小学生向けバスケットボール教室を開催する予定だ。希望者は9月30日までに申し込みが必要(応募者多数の場合は抽選)。

 問い合わせは川崎市みどりの保全整備課【電話】044・200・2389。

障害物競走式トレーニング 毎週月、富士通スタで

 世界最大規模の参加型障害物レース「SPARTAN RACE(スパルタンレース)」式のトレーニング会が富士通スタジアム川崎(川崎区富士見)で9月29日までの祝日を除いた毎週月曜日に開催されている。

 「日々体を動かしている方法はもちろん、ダイエットしたい・体を作りたい方にもおすすめ」と主催する同スタジアムスタッフ。走るだけではなく、タイヤなどを使ったさまざまなトレーニングを行う。楽しみながら、自分のペースで体を鍛えることができるという。

 時間は午後7時30分から8時45分。参加費は各回2000円保険料・税込で川崎市民は200円引き。18歳以上で先着20人。申し込みは電話(044・276・9133)または、同スタジアムウェブサイト内の専用フォームから。

※8月2日のイベント「Spartan SGX」とは異なります。

冊子を持つ坂東理事長(右)と中田副理事長

耐震改修の本、市に寄贈 川崎市建築家の会

 川崎市内15社の設計事務所で構成される川崎市建築家の会が『共同住宅の耐震改修(補強)のすすめ』の改訂版を発行した。

 冊子はA4判全63ページ、全9章で構成。地震について耐震診断、耐震改修工事の減税制度など、共同住宅の耐震改修に関して詳しく書かれている。同会の坂東保則理事長は「地震が多い国のため、安全対策に尽力したい」と話す。

 川崎市建築家の会は1993年に発足。「川崎の街をもっと良くしたい」と設立され、坂東さんが初代理事長を務める。建築に関わる仕事には意匠や設計などがある中、同会には、構造に知見がある企業が多く所属していたため、同冊子の作成を市から受けたという。

 同冊子は06年に初版を発行。12年に改訂版を作成し、今回は団体独自で改訂版を発行した。安全・安心対策に役立ててもらおうと川崎市、かわさきマンション管理組合ネットワーク、川崎市住宅供給公社、川崎商工会議所、川崎信用金庫などにこのほど、寄贈した。編集長を務めた同会の中田隆副理事長は「最新の情報を基に耐震診断に役立てて欲しい」と願いを込めた。 

かわさきジャズ 今秋開催に向けてPR 9月15日から70日間

 今回で11回目となる「かわさきジャズ」が9月15日(月)から11月23日(日)の70日間、市内各地で開催される。7月8日にはかわさきジャズ実行委員会(草壁悟朗実行委員長)と川崎市が今年のラインナップをミューザ川崎で発表した。

 「多様性」と「コラボレーション」をテーマに川崎独自の音楽フェスティバルとして2015年に始まった同イベント。昨年は約3万7千人が来場した。  

 今年は10会場での地域イベントを予定。地元音大や市民、世界的なジャズプレイヤーらが川崎の秋を盛り上げる。

 発表会に登壇した草壁実行委員長は「年代、地域、国籍を超えてみんなが一体感を持って楽しんで欲しい」と話した。

 イベントの「顔」となる「BRIDGEアーティスト」には母親、歯科医師、そしてジャズシンガーと3つの顔を持つ山田ゆきさんが選出。山田さんは「ジャズを通して笑顔にしたい」と意気込んだ。ピアニストの杉山貴彦さんと山田さんが、今回の為に作曲したオリジナル曲を披露し、会見を盛り上げた。

 

開催告知のポスター

川崎競輪場 魅力紹介コーナー 九ちゃん通信

好評のマルシェ再び

 5月に好評を博した「カワサキKEIRINマルシェ」が7月26日(土)、川崎競輪場(川崎区富士見)で再び開催される。午前11時から午後8時まで。雨天開催。

 地元川崎で店や事業展開する企業が出店し、地域活性を目的としたイベント。会場の西広場には、沖縄料理やピザ、冷やし芋、日本酒、焼き菓子や養殖サーモンを販売するキッチンカーやブースが並ぶ。ハンドメイド品の販売とワークショップ、首肩・ヘッド・ハンドリンパトリートメント体験などもある。

 目玉の野菜特売会は午後3時30分からバンク前特設会場で行われる。川崎市産野菜「かわさきそだち」のトマト・ナス・キュウリ・インゲン・エダマメ・カボチャ・トウモロコシ・ピーマン・ジャガイモ・タマネギや、豊洲市場で仕入れた新鮮野菜を限定価格で販売予定。購入は1人1000円まで。

 この日は「競輪ゲーム」と題した1着を当てるクイズや、レースの順位が確定するまでの未確定車券を1000円以上購入した人を対象に2〜5kgの米が当たる抽選会も午後4時から西広場で実施。詳細はウェブサイトhttps://www.kawasakikeirin-marche.com/を参照。

コーチの指導でレースに挑戦する参加者

GO!GO!!フロンターレ

富士通スタで真夏のトレーニング!

 富士通スタジアム川崎で8月2日(土)、過酷なトレーニングイベント「Spartan SGX 真夏のガチンコWorkout2025」が開催される。世界最高峰の障害物競技、スパルタンレースのオフィシャルコーチが直接指導を行う。小雨決行。

 4歳から13歳対象の「キッズ部門」(40人、午後3時20分〜)と、14歳以上対象の「一般部門」(100人、午後4時30分〜)に分かれて実施。キッズ部門では、走る、跳ぶ、運ぶなどの多様な動きを取り入れたプログラムを用意。一般部門では、ランニングと10種のエクササイズを組み合わせたレース形式のユニークな競技に挑戦する。体力レベルに応じて、初級から上級まで3つのカテゴリーから選べるため、自分の限界に挑戦したい人から、レースの雰囲気を味わいたい人まで楽しめる。

 また、今回は初の試みとして、筋肉量や体脂肪量を詳細に測定できる「InBody測定会」も行われる。

 参加費はキッズ部門が1000円、一般部門は3500円〜4500円(川崎市民は割引制度あり)。申し込みは専用フォームから、8月1日(金)午後9時まで受け付け。(問)同所【電話】044・276・9133

画像は川崎フロンターレ