川崎区・幸区 トップニュース教育
公開日:2025.07.25
子ども記者8人
「大師海苔」の謎に迫る
「川崎の歴史の本」企画
「子ども記者」が川崎市内の歴史に迫るワークショップが7月21日、殿町小学校(川崎区殿町)で開かれ、市内の小学5〜6年生8人が、このエリアの地場産業だった海苔の養殖について取材した。
川崎市制100周年を記念し、市民に親しまれる新たな「市史」を作る「川崎の歴史の本」プロジェクトの一環。市民参加型の本づくりを進めており、「子ども記者」の取材内容も収録される。
21日は「子ども記者」が殿町小を訪問。かつてこの地域は海苔と貝類の養殖場として発展したが、工業化とともに埋め立てが進み、工場排水による海の汚染も追い打ちをかけ、1971年に地域住民が漁業権を放棄。「大師海苔」の生産者が消滅した。小学校には当時の道具を集めた海苔資料室や生活道具を展示する郷土資料室があり、「子ども記者」たちは二つの資料室を見学。その後、この地域で生まれ育ち資料室開設に尽力した石渡美由喜さん(84)に、一人ずつ質問した。
「海苔づくりのコツは?」の質問には、「程よい厚さに漉(す)く技術。みなさん努力したと聞く」と石渡さん。「海苔養殖が消えた理由は」の問いには、「海が埋め立てられて工業地帯になり、川崎が公害の街になったから」。記者たちは石渡さんの答えに耳を傾け、懸命にメモしていた。
稗原小5年の男児は、「焼いたら『いい緑色』になるのがいい海苔と聞いて、なるほどと思った」。西丸子小5年の男児は、「川崎の海苔に関する資料は大切だと思った」と感想を述べた。
ピックアップ
意見広告・議会報告
川崎区・幸区 トップニュースの新着記事
コラム
求人特集
- LINE・メール版 タウンニュース読者限定
毎月計30名様に
Amazonギフトカード
プレゼント! -

あなたの街の話題のニュースや
お得な情報などを、LINEやメールで
無料でお届けします。
通知で見逃しも防げて便利です!











