保土ケ谷区版【8月14日(木)号】
会員宅の庭で花を咲かせたヤマユリ(提供)

市沢・仏向の谷戸に親しむ会 回復願いヤマユリ育成 「谷戸をかつての環境に」

 保土ケ谷区の仏向町と市沢町(旭区)にまたがる谷戸の環境保全活動に取り組んでいる「市沢・仏向の谷戸に親しむ会」(藤川信子代表)は現在、減少する谷戸のヤマユリの回復を目的とした活動を進めている。藤川代表は「ヤマユリが群生していたように谷戸の環境をかつてのように戻したい」と話す。

 谷戸に生息するゲンジボタルの保護活動に力を入れている同会の会員によると、30年前の1990年代の谷戸の斜面地にはヤマユリが群生していたが、10年ほど前から急速に数を減らしているという。同会では、竹が高く伸びてしまったことで日差しが届かなくなったことや、地球温暖化、生態系の変化などヤマユリが減少した要因を分析している。

 今から3年前、谷戸の地権者からヤマユリの球根7個と種子を譲り受けた藤川代表は、同会会員で家庭菜園を得意とする河原(かわら)佳文さんに託した。河原さんは託された球根を消毒し、自宅の庭に植えると、花を咲かせたという。花が枯れた後に掘り起こしてみると、親球根から約20個の木子ができていたことから他の会員にも配りそれぞれの庭に植えて育てた。今夏、木子から育てたヤマユリも20cmを超える花を咲かせたという。

 同会は「谷戸を訪れる地域住民らに、ヤマユリに興味を持ってもらい、みんなで見守っていきたい」との思いで現在、谷戸の掲示板にヤマユリの写真と、ヤマユリの花の香りに呼び寄せられる昆虫などを紹介するビラを掲示している。

掲示板に俳句

 7月中旬のある日、同会会員が谷戸の入り口付近で自生するヤマユリを確認。数日後に活動のために訪れた時にはヤマユリがなくなっていることに気が付いた。会員同士で「きっと盗掘されてしまったのだろう」と話をしていた翌日、掲示板に見知らぬ紙が貼られているのを発見した。よく見ると、『楽しみの 山百合とられ 雨待つ」という俳句で、内容が、会員も確認していたたヤマユリの盗掘に関する内容だった。藤川代表は「どなたが貼ったのかは分からないが、谷戸の環境に目を向けて、私たちと同じように盗掘を残念に思う方だと思う」と話す。現在掲示板には会員がしたためた『百合失せど また咲く夢を 育む里』という返歌を掲示している。

 同会は秋から冬にかけて会員宅で育てているヤマユリを谷戸の畑に移すことを計画している。藤川代表は「いずれは斜面地にヤマユリを戻したい」と展望を語った。

横浜市内保育所 保育士不足で定員割れ 慢性的に厳しい採用

 横浜市の保育所に関する調査によると、今年4月時点で定員割れした市内保育所は1220園中525園。うち1割以上にあたる66園が保育士不足を理由とした。市は採用と定着の両面から支援策を講じるが、経年の数字は横ばいで、改善に至ってないのが現状だ。

 同調査は毎年行われており、今年は人数で181人足りなかった。例年、同程度の園数が保育士不足で園児を受け入れられず定員割れしており、慢性的に不足している状況が伺える。

 全国的にも不足は深刻だ。こども家庭庁が今年3月にまとめた全国調査によると、直近3年程度で人材の不足を感じている施設は全国で8割以上にのぼる。また今年1月の有効求人倍率では、全職種1・34倍に対して保育士は3・78倍(神奈川県3・51倍)と、引き続き高い水準で推移する。

 市内保育所はここ10年間で400以上増加。一方、市内保育士数も毎年増加しているが、需要に追い付いていないのが現状だ。24年度に配置基準が見直され保育士1人が担当できる園児数が減ったほか、来年度から「誰でも通園制度」が全国的に開始されるなど、さらに需要増が見込まれる。

 市内で複数の保育所を運営する法人は、実習生を積極的に受け入れるなど日頃から学校との関係を密にし、採用を安定させてきた。「それでも卒業生の数自体が減少し、新卒採用が厳しくなっていると感じる」と危機感を示す。年度途中での採用はさらに深刻で、「小さな民間保育所はかなり難しいと聞く」と話す。

処遇改善を支援

 市は、保育士不足の一因とされる給料などの処遇を改善しようと、支援を拡大してきた。保育士を目指す学生に対する修学資金の貸し付けは5年間、保育士業務に従事するなど条件を満たすと全額返還免除に。また、採用から10年間は月上限8万2000円の家賃補助を行うなど、様々な施策を講じる。また希望施設に保育士確保コンサルタントを派遣するなど施設への支援も力を入れる。市担当者は「複数年にわたり課題を解決する必要があり、一気に保育士を増やすことは難しい。雇用と定着の両面で取組を続けていく」とする。

保土ケ谷区食品衛生協会の会長で、食中毒予防などの啓発に取り組む 小野 利二さん 星川在住 55歳

手を抜かず、職人魂胸に

 ○…飲食店約170店舗の舵取り役になり3年目。事業者への指導や消費者への啓発活動など、安全な食品の選択や利用を促進する。毎年秋ごろに開催される「ほどがや区民まつり」では、手洗いが食中毒予防の第一歩であることを来場者に呼び掛ける。「食品衛生に関する法律などの最新情報を会員にきちんと共有することが自分の役割」と責任感をにじませる。

 ○…1964年に洪福寺松原商店街に創業した和菓子店「御菓子司うさぎや」の2代目。菓子の専門学校を卒業して約7年間、八王子市などの和菓子店で修業を積んだ。「できることが増えた時の喜びがモチベーションになった」と振り返る。27歳のころに実家に戻り、父親と共に二人三脚で店を支えた。「父はTHE職人。和菓子の素材選びから作りの工程まで、一切の妥協を許さなかった。『手を抜くな』『嘘をつくな』『ごまかすな』という父の言葉を胸に刻んで仕事をしている」と意思を受け継ぐ。

 ○…自社商品を通じた社会貢献活動にも取り組む。川島町に拠点を構えるサッカーJ1・横浜FCのチームマスコット「フリ丸」の焼印を押したどら焼きを販売し、売り上げの一部を貧困対策を進める活動に活用される「子供の未来応援基金」に寄付している。「皆さんを笑顔にできる和菓子屋であり続けたい」とポリシーを貫く。

 ○…松原商店街では唯一の和菓子店で、現在は妻と長男と共に店を切り盛りする。地域の小学校から卒業祝いの品で大量注文を受けるなど、役割は大きいという。ファミリー層の顧客が増えたことで新商品の開発を検討するが、昔ながらの和菓子が小さな子どもから根強い人気を誇る。「新しいことへの挑戦も良いが、今ある菓子の品質維持に努めていきたい」

当選確実が報じられ花束を受け取る山中氏(8月3日、中区)

横浜市長選 山中竹春氏 大差で再選 実績を強調、得票率5割超

 任期満了に伴い、8月3日に投開票された横浜市長選挙は現職の山中竹春氏(52)が約66万票を得て再選された。自民、公明、立民の各党が支援し、4年間の実績を強調した選挙戦を展開。幅広い支持を集めて新人5人を圧倒し、得票率は5割を超えた。投票率は41・64%で前回を7・41ポイント下回った。

 選挙戦は山中氏の1期4年の市政運営を中心に子育て支援策や高齢化への対応などが争点となった。

 山中氏は、この4年間で中学3年生までの小児医療費無償化や待機児童ゼロを実現したことを強調。施策によって人口の転入超過や企業進出が進んだことを「好循環」とし、それを推し進めたいと主張していた。

 選挙期間中の活動は、経済界を中心にした山中氏の後援会を軸に自民、公明、立民の市議らが日替わりでサポートして進められた。3日、当選確実が報じられ、支援者に「4年間で作ってきた実績をさらに発展させ、横浜市をもっと良くする、さらなる成長軌道に乗せていく」と述べた。

 元長野県知事で2度目の挑戦となった田中康夫氏(69)は「半数以上が投票に行かず、自分ではない候補者が選ばれた。これが民主主義の結果」、起業家の福山敦士氏(36)は「今回を起点に活動を広げたい」、前市会議員の高橋徳美(のりみ)氏(56)は「満足できる戦いができた」、元会社員の斉藤直明氏(60)は「今後も地域の役に立つ活動をしたい」、野菜卸売業会長の小山正武氏(76)は「私の政策で市民の命を守れることが伝わらなかったのが悔しい」とそれぞれ語った。

 保土ケ谷区の投票率は41・20%で、18区中11番目。前回を7・11ポイント下回った。

三角公園で盆踊り大会 宮田町町内会の主催

 宮田町町内会(早川みさお会長)は8月1日と2日の2日間にわたり、「宮田町盆踊り大会」を宮田町公園(通称=三角公園)で開催した。

 1日は天気も心配されたが、開始時刻前には雨が止んだという。この日は祭りに協賛した洪福寺松原商店街振興組合の青年部によるゲームコーナーが出て、多くの人でにぎわった。続く2日も三角公園には多くの人出があり、同町内会青年部による焼きそばや焼き鳥コーナーには長蛇の列ができていた。

 早川会長は「小さな子どもから高齢者の方まで多くの人に楽しんでいただけているようでうれしい。今後も地域でつながりあえるような取り組みを続けていきたい。松原商店街の皆さんにも感謝している」と話した。

涼しい館内でクイズラリーが楽しめる

横浜市電保存館 夏休みキッズイベント クイズ&スタンプラリーなど

 横浜市電保存館=磯子区滝頭=で8月26日(火)まで、「しでんほぞんかんの夏休みキッズイベント」が開催されている。

 クイズ&スタンプラリーは受付付近にある専用のシート=下写真=をもらい館内を巡り、4つのスタンプを押して歴史展示コーナー奥の床にあるクイズにチャレンジ。答えを書いて受付に持参するとオリジナル景品がプレゼントされる。シートの裏面はぬり絵になっており、館内でぬり絵も楽しめる。

HOゲージが登場

 また、8月9日(土)から17日(日)まで、同館駐車場2階の「しでんほーる」に夏季限定のHOゲージジオラマが登場。「HOゲージ鉄道模型運転会」は午前10時から正午と午後1時から3時まで。昭和の頃に走っていた懐かしい鉄道車両の運転が楽しめる(1回2分間)。

 開館時間は午前9時30分から午後5時。入館料は大人300円、3歳から中学生100円。8月26日(火)まで無休。

 問い合わせは同館【電話】045・754・8505。

幼き戦争の記憶を辿る淑子さん(左)と正純さん

戦火の中の「ぬくもり」 旭区の淑子さん・正純さん

 旭区今宿南町在住の宮崎正純(まさよし)さん(88)と妹の粕谷(旧姓・宮崎)淑子(としこ)さん(85)は東京都墨田区(現在)で生まれ、父母と4人で暮らしていた。1941年、父が出兵すると、淑子さんは母と一緒に東京から横浜市南区弘明寺に引っ越した。正純さんも同時期に祖父母が暮らす神奈川区六角橋に移り住んだ。

 小学3年生で学校集団疎開で神奈川県山北町に向かうことになった正純さん。見送られる最中にも空襲警報が鳴り響き、混乱の中で出発した記憶が鮮明に思い出される。

 親元を離れた疎開先での暮らし。周りよりひと回り小さかった体には堪え、いじめや食べ物が少ないゆえの餓えに苦しんだ。連日東京方面に向かう、数千機と思うほど多くの飛行機が空を覆う光景は強く印象に残った。

 現在88歳で元気に暮らしている正純さん。厳しい学校集団疎開の記憶を思い起こしながら、「物もすごく豊かでありがたい世の中で生きられ、そのことに感謝している」と目を細めた。

人々とのつながり

 45年5月29日の横浜大空襲時、母は姑の家に行っていたため、家にひとりでいた淑子さん。空襲を知らせるけたたましいサイレンの音が鳴り響いた。ドーンという爆音も聞こえ、爆撃がすぐそこまで迫っていると感じた。当時5歳で防空壕に逃げる気力も湧かず、ただふとんを頭に被り押し入れに身を潜めた。隣家の女性が探しに来てくれ、「私も一緒にいるよ。としこちゃん、一緒に死のう」と強く優しく抱きしめてくれた瞬間は今でも忘れられない記憶だという。

 その後空襲警報は鳴り止み、周辺は焼け野原になったが弘明寺はかろうじて免れた。次々に30人ほどの家を失った人たちが避難してきて、人々を受け入れ暮らし始めた。見知らぬ人も多かったという共同生活だったが、ひとりで過ごすことの多い幼少期だった淑子さんは「私はみんなが来てくれて嬉しかった。床に転がって一緒に寝た。布団なんてなくてもいい。一緒なら怖くなかった」と笑顔をみせた。

 終戦から80年。戦争を知る人々の声は少なくなった。淑子さんは今、85歳になる。「亡くなる前にあの頃のことを一つ、書き残しておこうと思っていた」と語る。戦火の中、家も、着物も、命さえも奪われた時代だったが、淑子さんが忘れられないのは誰かと手を取り合って生き延びた「ぬくもり」だった。

 「今の平和が、どんなに尊いか。若い人たちに、少しでも伝わってほしい。それだけで、私は十分に幸せなんです」。彼女が抱き続けた思いは、決して押し入れの奥に眠ったままではない。
当時を振り返る古木さん

鉄道連隊入隊直前に迎えた終戦 保土ケ谷出身 古木 嘉夫さん

 「千葉の鉄道連隊に入隊することが決まっていたんだよ、終戦の5日後に」。そう話すのは古木嘉夫さん(100/鶴見区在住)。鉄道連隊とは、戦地で鉄道の敷設や補修、運転、破壊に従事した部隊のこと。

 古木さんは、父が鶴見配水塔の建設に関わったことで9歳で保土ケ谷から鶴見の馬場に。

 国鉄の車掌となり、第2次世界大戦が激化していた頃は、桜木町-大宮間の運行に従事していた。「1944年の5月かな、列車とスピードを合わせた米軍機から攻撃されたんだ。衝撃的だった」。機銃掃射で列車のガラスが割られ、車内は大混乱。古木さんは咄嗟に列車を緊急停止させる車掌弁を思い切り引いた。列車は急停車し、米軍機はそのまま飛び去った。古木さんの判断で乗客の死者はゼロ、数人のけが人だけと被害を最小限に抑えることができた。「600人近く乗っていたから、判断が遅れたらもっと酷いことになったと思う。これだけのことをしても、上司からは『ご苦労さん』の一言だけだったけどね」

東神奈川駅で爆撃に

 横浜大空襲が起きた45年5月29日の朝は快晴だった。「なのに、あっという間に煙が立ち込めて、太陽が隠れて夜と勘違いするほどの暗さになってしまった」

 馬場周辺は幸いにも空襲の被害をほとんど受けなかった。そして、いつも通り出社し、昼過ぎに東神奈川駅の車庫に列車を入れた時、同駅周辺を集中的に狙ったかのような爆撃に襲われた。「すぐ列車の下に隠れましたよ。でも、このままいたらいつか上に落ちてくるんじゃないかと思って家に帰ることにしました」

 帰宅を決めても一目散に走ることもなく、「いつも通り」歩き始めた古木さん。「走っても変わる訳ではない。運が悪ければいつか死ぬ。生きているより死んだ方が楽とも思っていた」。若干20歳の青年が死を達観するほどの状況だった。

 その時だった。歩き始めてわずか5分後、駅の方から今までに聞いたことのないような爆音が響いた。「さすがにまずいと思って駅に引き返した。そうしたら、さっきまで隠れていた列車がひっくり返っているのが見えて、何が起きたかすぐに理解した。隠れていた全員が亡くなったよ」

 そして、終戦間近に届いた鉄道連隊への召集令状。8月15日に自宅のラジオで玉音放送を聞き、「家の外は大騒ぎ。まだ負けてない、勝ったんだとか。自分も敗戦を信じられなかった。だから、5日後に千葉に行くつもりだった」。20日の朝、上司に鉄道連隊の話をした。「『戦争は終わったのにどこで何をするんだ』とバカにされた。そこで敗戦を思い知った。沢山の仲間を失って泣いた。戦争なんて本当に悲惨なもの。平和を守らなければ」としみじみ語った。

子どもが書いた字を添削する榎本さん(左)

ボランティアで書道教室 子育て支援施設と連携

 学校法人初音丘学園(渡邉啓一理事長)が運営する「つながりハウス」で毎月第1、2、3金曜日に書道教室「初音書道会」が開かれており、初音が丘小、権太坂小、今井小、仏向小に通う児童が通っている。

 つながりハウスは2023年4月に開所。渡邉理事長によると、以前は倉庫兼作業所として利用していたが、「地域の子育て家庭がつながる場や憩いの場として活用できないか」との思いで、子育て支援施設として開所した。

 そのつながりハウスで行われている書道教室で子どもたちを指導するのは、新初音ヶ丘自治会で会長を務める榎本治義さん。榎本さんは高等学校国語教科書科教諭としての経歴を持ち、定年退職後の現在も県立保土ケ谷高校で書道の授業を担当している。

「文化を守りたい」

 「アルファベットは26文字しかないが日本語の常用漢字は2千字を超える。ひらがなやカタカナを使い文章にする日本語は文化だと思う」と語る榎本さんは、数年前から「きれいな字を書く生徒が少なくなった」と危機感を感じ始めたという。その要因を「小学校ではタブレット端末が整備されるなど、日常で子どもたちが文字を書く機会が少なくなっているのではないか」と推測する。

 榎本さんは渡邉理事長に「文字をきれいに書くことを意識する子どもたちを地域の中で増やしたい。自分の出来る範囲で日本の文化を残していきたい」と相談したところ、つながりハウスでの開催が実現した。子どもたちの月謝は無料。現在約30人が通っている。

 教室では各学年ごとに「太陽」「入道雲」「最高気温」などの文字を課題として提示し、書き上げられたものを添削する形式。子どもたちは新級から始まり、10級から1級を目指して日々練習している。教室がスタートして2年―。このほど同教室から有段者を輩出した。権太坂小に通う女児は「自分が気が付かない所を教えてくれるからすごいと思う」と榎本さんの指導について語り、「もっとうまくなりたい」と今後の意気込みを話してくれた。

 10月18日と19日に初音が丘地区センターで行われる「センターまつり」に子どもたちの作品を出展する予定だ。榎本さんは「質の高い作品を出せるように指導していきたい。多くの人に見て頂くことで、地域でのつながりが広がることにもなると思う」と話した。
慰霊塔に祈りを捧げる参列者

英連邦戦没捕虜を追悼 狩場町の墓地 祈り捧げる

 狩場町にある英連邦戦死者墓地で8月2日、第二次世界大戦中に日本軍の捕虜となり亡くなった英連邦兵士を追悼する礼拝が行われ、市民や大使館関係者らが参列した。

 「決してあなたのことを忘れません」「最愛の息子よ」―。そこに眠る人の名前と没年月日、年齢が刻まれた墓石の銅版には家族からの思いを記したメッセージが刻まれている。

 樹木に囲まれ、手入れの行き届いた青々とした芝生が広がる英連邦戦死者墓地は、13ヘクタールの敷地にある。第二次世界大戦時に日本軍の捕虜となり、収容所で命を落とした英連邦諸国(イギリス・カナダ・ニュージーランド・オーストラリア・インド・パキスタンなど)の兵士ら約1800人が静かに眠っている。

 英連邦は1917年、戦死者の遺体は本国に送還せず、階級差になく現地で埋葬することが決定。狩場町の丘の上にあるこの墓地は46年に保土ケ谷錬成場を進駐軍が接収し、英連邦の戦没者の墓を集め造成された。

 追悼礼拝は、日本軍が進めたタイとビルマ(現ミャンマー)をつなぐ「泰緬鉄道」の建設現場で旧日本陸軍通訳を務めた故・永瀬隆氏らが呼び掛け、終戦から50年の節目となった95年に開始。毎年8月の第1土曜日に執り行われる。

 今年で31回目を迎えた追悼礼拝には、英連邦戦没捕虜追悼礼拝実行委員会のほか、各国の大使館関係者らが参列。高校生や大学生も訪れるなど、多世代が祈りを捧げた。受け付けでは、捕虜となった人々の当時の声などをまとめた冊子の販売もあった。長年にわたって追悼礼拝に参列している田村佳子さんは「英連邦戦死者墓地をきっかけに、学校では習わなかった捕虜の方々のことを学んだ。若い人たちに伝えていきたい」と語った。

たちばなLCも協力

 保土ケ谷区を拠点に活動する横浜たちばなライオンズクラブ(小島衛会長)は、今年で21回目の参列。追悼礼拝で使う椅子やテーブルを提供し、設営を手伝った。

 納骨堂に献花した小島会長は「互いに歴史認識の違いがあっても、戦争により多くの犠牲者が出たことには変わりない。国際的な人と人の気持ちの結びつきにより、異なる文化や価値観を持つ人々が豊かな関係性を築くことができると思う」と平和を願った。

親子リトミック教室

 西谷地区センター(西谷3の15の1)の体育館で8月25日(月)、親子リトミック教室が開催される。午前10時から11時まで。幼児と保護者が対象で参加費300円。定員15組。

 教室では、音楽に合わせて親子で一緒に体を動かす(子どもは裸足)。子どもを抱いての参加も可。同地区センターの担当者は「飲み物を持って、動きやすい服装でお越しください。当日は直接体育館に向かわず、受付にお越しください」と話す。

 希望者は電話(【電話】045・371・3794/同地区センター)またはホームページから申し込みを。

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みんけんの演奏

天候恵まれ、笑顔の輪 常盤台の納涼盆踊り盛況

 常盤台地区連合町内会(石川源七会長)による納涼盆踊りが8月2日に常盤台小学校で行われ、約3千人が参加した。

 これは同連合町内会による恒例行事で、焼き鳥やかき氷、ゲームなどの模擬店が並ぶ。和田や星川の住民も多く訪れるなど、毎年大きなにぎわいを見せる。

 今年は横浜国立大学の民謡研究会合唱団(みんけん)による演奏に始まり、同大の留学生との交流企画のほか、抽選会や花火なども盛り上がりを見せた。石川会長は「台風の影響で9割の確率で中止を検討していたが、天候が回復して無事に開催できて良かった」とあいさつした。

映画『黒い雨』を英語字幕版で上映する

戦後80年 映画『黒い雨』特別上映へ 15日まで、ジャック&ベティで

 戦後80年にあたり、『黒い雨』(今村昌平監督/1989年)のリバイバル上映が終戦記念日の8月15日(金)までシネマ・ジャック&ベティ=中区若葉町=で開催されている。

 同映画は、井伏鱒二氏のベストセラー小説が原作。広島を襲った原爆、そしてその後に降った「黒い雨」によって人生を大きく狂わされた人々の日常生活を通じて戦争や原爆が描かれており、モノクロームの映像がその悲劇を静かに、力強く物語っている。

 出演は田中好子さん、北村和夫さん、市原悦子さんら。第42回カンヌ国際映画祭でフランス映画高等技術委員会賞、日本アカデミー賞では作品賞、主演女優賞など9部門で最優秀賞に輝くなど国内外で高い評価を得た作品だ。

平和を祈念

 同上映企画は「横浜『黒い雨』上映委員会」が主催し、シネマダッシュ・チームヨコハマと株式会社キーストン・プラスらが協力。シネマダッシュ・チームヨコハマは、横浜の映画興行師・福寿祁久雄さんとスワロー映画倶楽部が2000年に結成した横浜映像チームだ。今回の作品のリバイバル上映は、県内では同館が唯一となっており、英語字幕版で上映。映画製作当時のエピソードの紹介や音声ガイド付き上映、神奈川県原爆被災者の会による活動の周知や記帳コーナーも。

 同上映委員会では「被団協(日本原水爆被害者団体協議会)がノーベル平和賞を受賞したことをふまえ、終戦、被爆80年にあたり、次世代へ語り継ぐ重要な上映。改めて平和について考えてもらえたら」と話し、来場を呼びかけている。

 入場料は1500円で、期間中の毎日正午より上映される。

 (問)同上映委員会の斉藤さん【電話】070・6460・0945

チラシを手に参加を呼びかける中野さん

バス会社集結 魅力伝え運転士募る企画 横浜市庁舎で8月24日

 バスの魅力を発信し、ドライバー募集を行うイベント「第2回バス魅力発見デー」が8月24日(日)、横浜市役所1階アトリウムほかで開かれる。午前10時から午後4時まで。入場無料。主催は(一社)神奈川県バス協会=新横浜=、共催は横浜市都市整備局。

 物流・運送業界における「2024年問題」や、その前から続くバス運転士不足の解消が目的で、昨年の初開催時には来場者が定員数を超え、好評だった。

 午前11時からの第1部は、国産電気バス・エルガEVの開発について、いすゞ自動車株式会社の担当者が講演する。またバスドライバー、運行管理者、採用担当者の3者による座談会も行われ、現在のバス業界の状況や「運転士のやりがい」「どういう人が適正があるか」などの「生の声」を聞ける。

 正午からの第2部は、合同会社説明会。横浜市内を中心に稼働する計8社のバス会社それぞれのブースが設けられる。

 将来のバス運転士を夢見る子ども向けイベントも実施。2階多目的スペースには、おえかきコーナーや記念撮影コーナー。マスコットキャラクターのはまりんとノッテちゃんが登場する時間も。1階市庁舎北プラザ付近では観光スポット周遊バス「あかいくつ」の展示もある(整理券制)。

 同協会や市ではこれまでに、住宅手当補助制度の創設や、魅力再発見のための動画の配信など、バス運転士を目指す人を応援する取組みを行っている。同協会企画部長の中野博晋さんは「運転士には、運転自体が好きな人や、地元の役に立ちたいという思いを持つ人が多い。イベントが少しでもバスに興味を持ってもらえる機会になれば」と参加を呼び掛ける。

1回戦を勝ち、スタンドにあいさつする横浜クラブの選手や監督、コーチら

全日本少年軟式野球大会 横浜クラブが初戦突破 横浜市内中学の選抜チーム

 「中学生の甲子園」とも呼ばれる「第42回全日本少年軟式野球大会ENEOSトーナメント」が8月11日に横浜スタジアムで始まり、12日に登場した開催地代表の「横浜クラブ」は1回戦で静岡県の東海大学付属静岡翔洋高校中等部と対戦し、2―0で初戦を突破した。

 大会は全国12ブロックの予選を勝ち抜いた16チームによるトーナメント戦で争われている。神奈川県からは、相模原市の「相陽クラブ」と開催地代表の「横浜クラブ」が出場。横浜クラブは市内150校の中学野球部から選抜された選手で構成されている。

2投手の完封リレー

 試合は初回に横浜クラブが小島直輝選手(市場中3年)のタイムリーで1点を先制。4回にも相手のエラーで1点を追加。守っては先発の青木佑真選手(丸山台中3年)が東海大翔洋打線を5回3安打無失点に抑え、捕手の渡部海翔選手(市場中3年)が2、3回に続けて盗塁を阻止するなどして流れを作った。6回からマウンドに上がった2番手の仙水幸人選手(横浜隼人中3年)は最終回(7回)に満塁のピンチを招いたものの、最後までホームを踏ませず、完封リレーで勝利をつかんだ。

 横浜クラブの福元博紀監督(上永谷中教諭)は「戦術が浸透し、早い段階から準備ができていた」と語り、日頃は異なるチームで練習している選手たちの適応力を評価した。

2回戦は優勝候補の星稜と

 13日の2回戦の相手は石川県の星稜中学校。春の全国大会を制した今大会の優勝候補で、12日の1回戦は山口県の周南クラブを相手に13―0で大勝。球速140キロ以上を投げるエースの服部成選手は、相手打線を4回無安打に抑えており、福元監督は「服部投手の映像を見て研究してきた。相手も同じ中学生。無失点でいければ」と語り、2023年大会に続く優勝へ意欲を見せた。

横浜市教委 事件受けて設置した第三者委員会のサイト開設

 横浜市教育委員会は8月8日、市立小学校の教諭が性的な画像の撮影などで逮捕された事件を受けて設置した「児童生徒性暴力等の防止等に関する対策検討委員会」のウェブサイト(https://www.city.yokohama.lg.jp/kosodate-kyoiku/kyoiku/sesaku/jinji/fushoji/kentoiinkai/iinkai.html)を開設したと発表した。

 検討委員会は、子どもの心理や犯罪学、教育専門家ら5人の有識者が委員を務めている。サイトで委員会の概要や検討状況を市民に公開していく。

中学校長、盗撮疑いで書類送検

 市教委は同日、市立中学校の校長(65)が電車内でスマートフォンを使って女性を動画で撮影したとして、7日に戸部警察署から横浜地方検察庁に書類送検されたことを発表した。

 下田康晴教育長は「教育委員会として、教職員の不祥事の防止に取り組んでいる中、学校経営の責任者である校長がこのような事件を起こしたことは極めて遺憾であり、大変申し訳なく思います」とのコメントを発表した。

 小学校教諭の逮捕を受けた不祥事防止対策として、8月26日に校長を対象にした研修を行うことが予定されている。

REALE DE FRANCE(提供)

9月2日~7日 帆船模型40点を展示 入場無料、同好会が県民センターで

 第47回世界の帆船模型展が9月2日(火)から7日(日)までの期間、かながわ県民センター(神奈川区鶴屋町2の24の2)1階展示場で開催される。横浜帆船模型同好会(濱中聖之進会長)主催。

 東京にあった帆船模型クラブの横浜近郊在住者が「横浜で自分たちの展覧会を開催したい」との思いで1978年に結成した同同好会。模型展は、帆船模型の魅力を広く伝えることが目的で、会場には個性豊かな40作品が展示される予定だ。会期中は入場無料。午前10時から午後5時(最終日は午後1時まで)の時間で自由に閲覧できる。

 模型展に関する詳細・問い合わせは同同好会石丸さん(【電話】090・3577・9344)へ。

 

窓口業務を担う八木事務長

保土ケ谷安協 賛助会員を募集 交通事故防止に貢献を

 保土ケ谷交通安全協会(板橋悟会長)は、住民らに交通事故などへの注意を呼び掛ける賛助会員を募っている。

 同会は民間のボランティア団体。沿道や商業施設でのキャンペーンのほか、保土ケ谷区内の小学校にランドセルカバーを寄贈する取り組みなどを行っている。

 これらの活動は、賛助会員による会費や運転免許証の更新に必要な収入証紙の販売などで運営費を賄ってきた。しかし、会員の減少に加え、県内の各警察署で今年3月から導入された免許更新手数料のキャッシュレス化により財源確保が難航。活動に支障が出てきているという。板橋会長は「皆さんの命を守る大事な活動を行うために、賛助会員加入をご検討いただければ幸いです」などと協力を呼び掛ける。

 賛助会員の会費は年間1万円から。会費は交通安全運動などの活動費用に充てられる。入会に関する問い合わせは保土ケ谷交通安全協会【電話】045・331・3819(八木千尋事務長)へ。

会場の星川杉山神社

星川杉山神社 平和への願い込めて 15日に戦没者追悼式

 戦争で犠牲になった人々への追悼の意を表し、その霊を慰める戦没者追悼式が8月15日(金)、星川杉山神社=星川1の19の1=で行われる。保土ケ谷区遺族会の主催。

 戦争の悲惨さを忘れず、平和の尊さを後世に伝えるという重要な意義のある戦没者追悼式。同遺族会は戦没者遺族の福祉の増進と相互の親睦を図ろうと、遺族関係事項の研究懇談会や慰霊及び遺家族慰安などの活動に取り組んでいる。

 当日は献花や黙とうのほか、来賓らによるあいさつなどを予定。戦争を知らない世代に平和の尊さや命の大切さを伝え、平和な社会を築くための意識を高める。同神社は「平和への想いを玉串に込め捧げていただければ幸いです」などとコメントしている。

 午前11時20分から(受付開始は11時10分)。予約制。申し込みは保土ケ谷区遺族会事務局045・341・9876(黒田さん)へ。

vol.548 ミルキーJr.モカJr.モネのほどがや 「アスファルト」文/ささきやすえ(区内在住・フリーライター)

 ボクはミルキーJrモカJrモネ。瀬戸ケ谷町に住む3歳のミニチュアシュナウザー。

 暑い毎日、皆さんいかがお過ごしですか?

 今の季節、ボクの散歩の時間は午後6時半。陽はあるけれど川沿いの風が心地よいの。夏の炎天下では日差しを受けたアスファルト舗装の温度が60度まで上がる。気温が25度でも舗装の温度は45度〜50度になるよ。また、太陽光の直射温度と舗装の輻射熱で体感温度は外気温より10度ほど高くなるの。

 アスファルト舗装の近くに体があるボクたち犬族の散歩の時、肉球を火傷から守るために好ましい時間帯は朝か夕だね。ボクたちの足の裏(肉球)には大切な役割があるんだよ。

・地面の温度、状態を感知して脳へ伝達する。

・地面の熱さ、寒さから足を保護する。

・走った時、ジャンプした時の衝撃を吸収して、関節、骨への負担を軽減する。

・表面の細かな突起が滑り止めとして機能する。

・汗腺があり、発汗によって体温調節をする。

3種類の足の裏

・猫足:小ぶりで丸い形。軽やかな動きができる。チワワ、ぺキニーズ他

・ウサギ足:指が長くて細長い形。ジャンプや長距離の高速移動が得意。ボルゾイ、ビーグル他

・水かき足:前足、後ろ足が水かきのようにつながっている形。水中で泳ぐことが得意。ラブラドールレトリバー他

黒色の猫型だよ

 ボクの肉球は黒い猫型だよ。土でもアスファルトでも散歩は大好き!

次回「風」

今日の誕生花と花言葉

アルストロメリア

:未来への憧れ