足柄版【8月23日(土)号】
マルモビを紹介する鈴木事業部長(右)と山神町長

開成町 多目的トイレカー導入 平時活用、有事に機能発揮

 開成町は、用途に応じて車内のレイアウトを自由に組み替えられる多目的トイレカー「MARU MOBI(マルモビ)」を県内自治体として初めて導入した。

 マルモビは「平時活用、有事機能発揮」というフェーズフリー(備えない防災)の考えに基づいて設計されている。平時は公用車や各種イベントの救護所などとして活用。災害時には搭載したウォーターレストイレを個室トイレとして使用できる。

 導入に合わせ8月8日、町役場で同車両を販売する株式会社トイファクトリーと「マルモビパートナーシップ協定」を締結した。

 協定式では、マルモビを所有する全国の自治体や企業、団体などが災害時に、車両の貸し借りを行い、災害対応を強化することなどが確認された。山神裕町長は「災害時だけでなく平時も多様な用途で利用できるため、我々が目指す"最少のコストで最大の効果"に資する有意義な取り組みになります」とコメントした。

 一方、トイファクトリーの鈴木浩平事業部長は「水を使わない清潔なトイレを搭載していることに加え、エンジンを切っても稼働できる家庭用エアコンを装備しているため、『動くクーリングシェルター』としても活用いただけます」と返した。

 車両は8月23日(土)に開催される「第24回あしがら花火大会」で、授乳室として利用される予定となっている。
松田警察署

松田警察署 管内詐欺急増で注意喚起 「特殊」は前年比2倍超

 松田警察署は今年に入ってから7月31日までの時点で、管内の特殊詐欺の認知件数が26件で、前年比2倍超のペースになっているとして注意を呼び掛けている。同期間中の被害額は7752万7260円。

警察官かたる手口増

 松田署によれば、手口の多くは警察官や検察官を騙り「捕まえた犯人があなたから通帳を買ったと言っている」などと話し、資産状況、または口座を調査する名目で指定した口座に金を振り込むように要求してくるという。

 この時に、SNSやパソコン、スマートフォンのビデオ通話を利用して制服姿を見せたり、身分証の提示や逮捕状を提示したりすることで本物の捜査員にみせかけてくるケースが多い。松田署は「電話でお金の話が出たら詐欺。警察官がビデオ通話で連絡を取ることはない。警察官等を名乗る者から電話があった場合は所属、氏名、連絡先を確認し最寄りの警察へ連絡を」と話している。

投資・ロマンスも

 「絶対儲かる」「先着〇人」などとして、SNSで知り合った人物から嘘の投資話を持ち掛けられ投資金や手数料名目で騙し取られるケースも同期間中に4件、8442万円の被害が発生している。金融庁に登録している業者か確認することなどが大切だという。

 また、交流サイトで知り合った相手に恋愛感情を抱かせて金をだまし取る「ロマンス詐欺」も同期間中に7件、8400万4千円の被害が発生。会ったこともない相手から「2人のために一緒に投資をしよう」などと金の話が出たら注意サインだと言い松田署は相手の話を鵜呑みにせず「家族や警察に相談してください」と話している。

南足柄市郷土資料館で開かれている鉄道模型展に展示品を提供協力した 前橋 栄一さん 小田原市前川在住 64歳

鉄道の今昔に思いはせ

 ○…8月31日(日)まで南足柄市郷土資料館で開催されている「神奈川の鉄道模型展」。500両以上の模型や写真など、展示品のほとんどを貸与した。展示方法にも協力し、時代、鉄道会社、路線などをわかりやすく分けて工夫。かつての御殿場線国府津機関車庫の鉄道模型など、貴重な品も展示されている。「県内の車両にこだわりました。中央線の車両もありますが、なぜだかわかりますか。相模湖・藤野駅は県内にあるのですよ」といたずらっぽく笑う。

 ○…吉祥寺生まれ。「列車の音を聞くと泣き止んだと母から良く聞かされました」という根っからの鉄道好き。東京高専卒業後、当時の国鉄に入社。分割民営化後は、鉄道総合技術研究所で開発に携わった。定年後は博物館、鳥取県の若桜鉄道といった第3セクターで地域振興のため運行する蒸気機関車を技術面で支えた。「最先端の研究を行ってきましたが、昔の列車に触れる機会に恵まれますます鉄道が好きになっています」

 ○…子どものころからとりわけ車両構造に興味を持ち、これまで集めた模型は3000両近い。1つの路線でも時代ごとに様々な車両があり、新幹線やロマンスカーなど、車体を眺めては思いを巡らせていた。「列車、客車とも技術の進歩は素晴らしいものがあります」とうなずく。

 ○…小田原には、海が見えるところを求めて50歳を前に移住した。2016年に復活した山北町のD52の整備運行や、御殿場駅を起点に最盛期は籠坂峠までの約18Kmを運行した「御殿場馬車鉄道研究会」の理事も務め、客車を復元させ馬にひかせる取り組みにも関わる。「この辺りは山北や国府津など、鉄道と関わりが深い地域。私のできることは何でも協力していきたい」と意欲的だ。

協定書を手にする山神町長と川上理事長(左)

災害時、衛生的な入浴を 開成町がNPOと協定

 自然災害の激甚化・頻発化に対応するため、開成町は8月5日、特定非営利活動法人Vネット(岐阜県高山市)と「災害時における入浴支援等に関する協定」を開成町役場で締結した。

 協定は災害時に避難所へ入浴設備や洗濯機などを設置し、良好な衛生環境を確保することを目的としたもの。災害時、Vネットが保有する入浴設備や洗濯機等を運搬・設置、また送風機などの資機材を貸与することが確認された。浸水被害の際に送風機等により家屋の乾燥を早めることで、悪臭やカビ、腐敗の発生を抑えることが期待されている。

 締結式で山神裕町長は、協定について「避難所生活等において、良好な環境を確保することは体調・健康の維持のために極めて重要で、意義がある」とコメントした。また、Vネットの川上哲也理事長は、「災害はないに越したことはありませんが、万が一発生した際は、協力したい」と話した。

立花学園高演劇部 川村小で非行防止教室

 立花学園高校の演劇部(部員7人)の生徒が8月6日、山北町立川村小学校放課後子ども教室で、非行防止教室=写真=を開催した。

 これは、スマートフォンの正しい使い方やゲームの課金、画像撮影に伴う危険性などについて注意喚起することが目的。小学生が実際に関わりそうなトラブル事例を題材として演劇を交えた教室を行った。

 昨年も同様の教室を3カ所で実施。今年は4日に南足柄市の福沢小学校区放課後児童クラブ、5日に同向田小学校区放課後児童クラブ、7日に同狩野の子どもの家の計4カ所で開催した。

 6日は松田警察署と松田少年補導員連絡会、同校演劇部ら約10人が協働して教室を実施。約80人の児童が劇を見学した。

 生徒たちは時に冗談も交えながら分かりやすく劇を演じた。見ていた児童たちは「こんな怖いことになるというのがわかって良かった」「気をつけないといけないと思った」「わかりやすく楽しかった」などと感想を話していた。

 演劇部の生徒は「思ったより、子どもたちが真剣に聞いてくれうれしかった」「演じる私たちも勉強になった」などと話した。

SING続編を上映 8月24日に山北町で

 やまきたシアター夏休み映画上映会が8月24日(日)、山北町立生涯学習センターで開催される。午後1時半から3時20分。

 上映されるのは、「SINGネクストステージ」。ミニオンズのイルミネーションが手がけ、名曲やヒットソングを満載して描いたミュージカルコメディアニメ「シング」の続編だ。入場無料で事前申し込みも不要。定員は288人。詳細は山北町ホームページ。

完成した第4分団待機宿舎

南足柄市 消防団待機宿舎が完成

 南足柄市千津島の福沢コミュニティセンター敷地内にこのほど、市消防団第4分団の待機宿舎が完成した。

 建物は鉄骨造2階建てで、延床面積は227・05平方メートル。消防車両3台が収まり、33人が待機可能。ホースを10本掛けられる電動ホース掛け、シャワー室、女性用のトイレや活動室などが完備されている。総工費は1億3302万6500円。

 第4分団は上怒田、下怒田、班目、千津島、壗下を管轄している。分団員数は31人。消防団待機宿舎の完成は、同市が2022年度に市消防団を再編し、宿舎建設や車両の配備を進めてから初めて。

県立生命の星・地球博物館 恐竜の歯のレプリカ展示

 神奈川県立生命の星・地球博物館(小田原市入生田499)の情報コーナーで9月6日(土)まで、実物と見間違えるほどの恐竜の歯のレプリカ製作の技術を極めた小畑朗さんのレプリカ工房と作品を紹介するミニ企画展示「匠の技―恐竜の歯のレプリカ工房―」が開かれている。

 レプリカ標本は実物と同じ形になるように樹脂や石膏で製作したもの。化石は壊れやすく取扱いが難しいため、展示や研究のために必要不可欠だという。この展示のために2年かけて製作した恐竜の歯が展示される。詳細は同館HP。

県精神障害者スポーツ大会

 神奈川県は精神障害がある人を対象にしたボウリング・バレーボール競技会の開催にあたり参加者を募集している。

 日程等はボウリングが11月21日、湘南とうきゅうボウルで午後1時から4時半、バレーボールが12月5日、県立スポーツセンターで午前9時から午後4時まで。

 対象は【1】県内在住・在勤・在学【2】13歳以上【3】精神障害者保健福祉手帳の交付を受けているか、取得に準ずる―のすべてを満たす人。参加費無料。申込に関する詳細は一般財団法人かながわパラスポーツ協会のHP。

松田町がフォトコン 四季やツナガリ写して

 松田町は、「あなたが見つけた、まつだの365日」をテーマにしたフォトコンテストの作品を募集している。

 募集は町の四季を写した「春夏秋冬部門」と松田町とのツナガリを象徴した「見えるツナガリ部門」の2種類。作品は2024年1月1日以降に松田町内で撮影した未発表のものに限る。応募は町内外問わず可能(アマチュア限定)。締切は2026年1月16日で、直接持参、メール、郵送、インスタグラムにて提出する。その他、コンテストに関する詳細は町ホームページ。

子ども・子育て会議南足柄市が委員募集

 南足柄市は子ども・子育て支援に関する施策の事業計画づくりや実施状況などを調査する子ども・子育て会議の委員を募集している。

 資格は【1】0歳から小学生までの子どもがいる保護者【2】満18歳以上で市住民基本台帳に記録され、引き続き1年以上居住している【3】南足柄市の附属機関(審議会や協議会等)の委員になっていない【4】国又は地方公共団体の議員又は常勤職員でない―の全てを満たす人。

 応募は任意の書式に必要事項を記入し8月29日までに市こども支援課へ。詳細は市HP。

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スベリィさん

スベリィさんが読み聞かせ 8月26日 大井町図書館

 大井町図書館「おはなしのへや」で8月26日、大井町の笑顔特派員で、移住定住コンシェルジュとしても活動するスベリィ・マーキュリーさんによる「よみきかせ笑本ライブ!」が開かれる。午前10時半から11時まで。入場無料。

 「小学生の時、国語の成績で何度も5をとっていた」というスベリィさんによる読み聞かせ。

 誰でも参加OK。希望者は当日直接会場へ。

松田町長選で公開討論会 8月27日 町生涯学習センター

 任期満了に伴う松田町長選挙(9月2日(火)告示、同7日(日)投開票)の立候補予定者による公開討論会(主催/一般社団法人あしがら青年会議所)が8月27日(水)、松田町生涯学習センター大ホールで開かれる。時間は午後6時半から8時半。入場無料(先着1100人)。

 この討論会は、政策本位の選挙が行われるようにと、立候補予定者に一問一答形式で政策やビジョンを広く語ってもらうために企画されたもの。主催者の発表に基づくパネリスト出席予定者は、立候補の意向表明順に、元会社員で新人の坂田純氏と現職の本山博幸氏。当日のコーディネーターは植松一成氏が務める。

 同会議所では「私たちのリーダーは私たちが決める。松田町を、未来を、みんなで考えましょう」としている。

 なお当日の様子は、後日、同会議所のホームページでも動画配信される予定。

8月20日起稿

丹沢湖周辺を走るランナー

丹沢湖マラソン エントリー受付中 11月30日開催

 紅葉真っ盛りの山々、美しい湖を見ながら走る「第47回丹沢湖マラソン大会」が11月30日(日)に開かれる。

 今回も10Km、特設20Km、3・3Kmの3種目で性別・年代別に24部門が用意されている。

 スポーツマッサージ、アイシング、ストレッチングのサービスが受けられるケアスペースや、フィニッシュ後の名物しし汁も大会の魅力の一つ。参加者には大会オリジナルTシャツ、完走者には記念品がある。

 現在、エントリーを受付中。参加料は10Km・特設20Kmが一般6千円、3・3Kmが一般3千円、小・中学生2千円。エントリー、大会最新情報ほか詳細は公式ホームページ(https://tanzawakomarathon.org/)。

全国学力・学習状況検査問題形式で正答率に差

 神奈川県は7月31日、4月17日を調査基準日として実施された全国学力・学習状況調査の神奈川県の結果の概要(速報)を発表した。

 調査は小学6年(国算理)、中学3年(国数理)が対象。小学校は約6万7千人、中学校は約5万9千人が参加した。これによれば、教科に関する調査結果では全国平均正答数等との差はほとんどなかった。

 全国の問題別形式別集計結果によれば、選択式・短答式の問題は正答率5割以上だったが、記述式ではほぼ3割〜4割前後の正答率だった。

町長とのふれあいミーティング

 町民との協働によるまちづくりを推進しようと、大井町は8月27日に町生涯学習センターで「町長とのふれあいミーティング」を開く。午前10時から11時半。町民対象で定員は先着順30人。

 内容は【1】第6次総合計画後期基本計画の説明【2】町政について町長と懇談。参加者の意見などに応えていく。

 希望者は開催日の前日までに町協働推進課に直接、電話、電子メールのいずれかの方法で申し込む。同時に複数申込が可能だが、申込時に定員を超える場合は、定員内の人数になる場合有。

9月20日再開催足柄三山MT

 山好き、ハイキング好きの交流の場となっている「足柄三山ミーティング@矢倉岳」。当初は8月11日に開催予定だったが悪天候のため中止になった。このほど、9月20日(土)に再開催されることになった。

 参加者は矢倉岳山頂に午前11時に集合。足柄三山Tシャツの着用が参加条件となる。参加者による記念撮影やじゃんけん大会を実施。山頂解散。市は「足柄三山(明神ヶ岳・金時山・矢倉岳)を愛する皆さん、矢倉岳で逢いましょう」と話す。詳細は南足柄市観光協会ホームページで。

 

まつだの農業を語る 9月21日 生涯学セン

 松田町は農業に携わる人が交流し、語り合う「まつだの農業を話そう」を9月21日(日)、松田町生涯学習センターで開催する。午後6時から。

 農業初心者、興味ある人、地域で農業を支えている人などが集まり話し合うイベント。寄地区の石井久和さんが「まつだの農業に新しい選択肢を」、昨年松田町に移住し、農業に取組む市川喬之さんが「移住×農業という選択、1年経って思うこと」をテーマに発表する。だれでも参加可能。9月19日(金)まで申込が必要。

 申込、問い合わせは、松田町農業委員会(観光経済課内)【電話】0465・83・1228。

いも掘りと焼きいも作り

 南足柄市は「さつまいも掘り&焼きいも作り」を9月23日(火)、県立足柄ふれあいの村で開催する。午前10時から午後3時。雨天決行、現地集合・現地解散。市は参加者を募集している。

 日帰りで自然体験を楽しむ年3回シリーズの第1弾。市内在住・在学の小学生24人が対象。施設利用料・プログラム体験費用などとして1人600円。9月2日(火)までに申込が必要。申込多数時は抽選。抽選結果は9月3日(水)に連絡あり。

 申込・問い合わせは、市生涯学習課【電話】0465・73・8036。

9月7日開催やまきた駅前朝市

 毎月第1日曜日恒例の「やまきた駅前朝市」が9月7日(日)、山北駅前のふるさと交流センター周辺広場で開催される。時間は午前7時から8時30分まで。少雨決行、荒天中止。

 普段の買物では買えないような特製目玉商品もあると好評の朝市。当日は総菜、パン、雑貨などが販売され、ガラガラ抽選会も実施。また、実行委員会では出店者を募集している。詳しくは問い合わせを。

 問い合わせは、同市実行委員会の石田さん、【電話】090・3211・7616。