足柄版【9月6日(土)号】
来場を呼び掛ける武井さん

山北町在住武井智子さん 亡き兄への思いを込めて 地元で短歌コンサート

 戦後80年の今年、山北町在住の元音楽教師・武井智子さん(88)が、戦死した兄への思いを短歌でつづるコンサートを10月12日(日)、山北町立生涯学習センターで開く。

 武井さんは小学校2年生の時に終戦を迎えた。空襲を避け、河村小にあった防空壕に逃げ込んだ記憶が残っているというが、一番つらかったのは兄の南方での戦死。「夜中、両親との話し合いで、海軍に入隊するのを反対した父の言葉を布団の中で聞いたのを覚えている」と振り返る。

 コンサートでは作者の了解を得て「読売歌壇」で入選した戦争に関連する短歌を武井さんが曲をつけて披露。副題は「海ゆかば〜戦後80年によせて」。「天国の兄たちのお陰で今の平和があります。その感謝の気持ちを込めて歌いたい」と力を込める。

 武井さんは小田原市の白鷗中や千代中などで長年、音楽の教師を務め、特に合唱指導に力を入れてきた。教職を離れた後は、今回コンサートのサポートをする「ヴォーカルグループやまびこ」の設立等にも携わった。

 山北での初単独コンサートということもあり、山北短歌会の会員が詠んだ約10首にも曲をつけて「ふるさとの四季」と副題をつけて歌う予定。「生まれ育った山北には、私も強い思い入れがあります。地元の方にも聴いてほしい」と来場を呼び掛ける。

 午後2時開演。入場無料。定員は100人。申込が必要で、9月12日(金)までに電話(【電話】0465・76・3288)、で武井さんへ。
図書館サービスの画面

山北町図書室 電子雑誌サービスを開始 県西地域で初導入

 山北町立生涯学習センター図書室が9月から、町電子図書館のウェブサイトで電子雑誌が閲覧できるサービスを開始した。対象は町内在住、在勤、在学の人で図書館の利用カードを保有していれば無料で利用できる。

 サービスは(株)図書館流通センターが提供する電子雑誌閲覧サービス「TRC―DLマガジン」を使用。ビジネス誌やファッション誌、スポーツ、旅行ガイドなど280種類以上の雑誌が閲覧でき、スマートフォンやタブレットなど一度に20人までログインが可能。最新号は図書室内でのみ閲覧ができる。

 町は2020年から電子図書館のサービスを開始し、昨年度時点の登録者は約2000人。これまで雑誌以外の電子書籍は約1300コンテンツで、さらなる利用者の促進を目的に導入を始めた。町によると県西地域で電子雑誌サービスを導入しているのは同町のみという。

 町図書室担当者は「町域が広く、図書室に来れない人も多い。普段読まない雑誌にも触れる良い機会なので、多くの人に読んでもらえたら」と話した。サービスの利用は図書室に申込後、パスワードが発行される。

大井町立相和幼稚園の閉園記念事業実行委員会の委員長を務める 鈴木 裕也さん 大井町柳在住 45歳

感謝の思いを住民と共有

 ○…今年度末、61年の歴史に幕を閉じる大井町立相和幼稚園。最後の1年を地域一体となって盛り上げようと、3月に「閉園記念事業実行委員会」を設置。8月のよさこいひょうたん祭では園へのメッセージを募集。10月の運動会は地域住民参加型で行い、年末には最大イベント「思い出フェスティバル」を予定する。「詳しい内容は検討中ですが、なるべく多くの方が参加でき、思い出に残るものにして行きたいですね」

 ○…大井町生まれ。自身も相和幼稚園出身で「少人数ながらも恵まれた体験をさせてもらいました。餅つき、雪遊びなど楽しい思い出がいっぱい」と懐かしむ。3人の子どもが同園を卒園してからも関わり続けるなど、思い入れは人一倍。園児を自身の畑に招いた

ジャガイモ収穫体験などは忘れられない思い出の一つだ。「相和は地域一体で子育てを行ってきた地区。その中心の幼稚園がなくなるのは寂しいですが、今後もできることは協力していきたい」と話す。

 ○…足柄東部清掃組合大井美化センターに勤務する傍ら、大井町消防団第7分団の分団長、青少年指導員など地域活動にも積極的。数年前からは地元有志15人で、有休農地の有効活用を目指し「やなぎ村ファーム」を設立し、サツマイモや落花生を育てている。「自然保護には人の手入れが大切。貴重な自然を子ども世代に残していきたいですね」とにこやか。

 ○…仕事や地元の仲間たちと月1回は出掛けるゴルフでは「いつも90のスコアの壁に跳ね返されています」と苦笑い。8月に友人と初めて富士山登頂に挑戦し、山登りの魅力に気づいたところ。「近辺には魅力的な山がいっぱいあるので、本格的に始めようと思っています」

「ペーパーティーチャー」講座 教育人材確保へ県が企画

 神奈川県は教育人材の確保などを目的に9月12日(金)、小田原合同庁舎で「ペーパーティーチャー研修講座」を開く。午後2時から3時半。

 対象は、小・中学校、高等学校、特別支援学校のいずれかの免許状を所有している人ほか。現在、教職に就いていない人や免許状が失効している人などに、改めて仕事とその魅力について紹介するもの。県は「あなたの教員免許状をいかしてみませんか?神奈川の学校でこどもたちが待っています」と話している。終了後には自由参加の臨時的任用職員、非常勤講師登録会もある。

 参加は事前申込制。希望者は県立総合教育センターのサイトで9月11日(木)までに申し込む。

三角巾の使用イメージ

南足柄市 公共施設AEDに三角巾 使用時の胸部露出に配慮

 南足柄市は8月28日、市内公共施設に設置しているAED(自動体外式除細動器)に三角巾を追加したと発表した。

 AEDの使用時は胸部を露出することになるため、三角巾で素肌を隠すことでプライバシーを保護する意味合いがある。

 市は「患部の保護や固定などの救急手当にも活用することができる」と話している。

南足柄市で市政懇談会 9月に5カ所で

 南足柄市は市の重要施策などについて市長らが地域に出向いて説明する市政懇談会を9月に市内5カ所で開く。

 日程は9月18日(木)午後7時〜(市役所)、20日(土)午後2時〜(子育て支援拠点施設にこっと)、24日(水)午後7時〜(旧北足柄小学校体育館)、26日(金)午後7時〜(岡本コミュニティセンター)、30日(火)午後7時から(福沢小学校体育館)。

 市は地域課題や市政に関する意見を聞き、まちづくりの参考にするという。希望者は当日直接会場へ。詳細は市HP。

まだ間に合う丹沢湖マラソン

 美しい紅葉に囲まれた丹沢湖畔を走る「第47回丹沢湖マラソン」が11月30日に開かれる。現在エントリーを受け付けている。種目は10Km、20Km、そして3・3Kmの3つが用意されており、年齢や性別に応じた24部門に分かれている。

 ランナー向けのサービスが充実している大会としても知られ、ゴール後にはスポーツマッサージやアイシング、ストレッチのケアスペースが設けられるほか、温かい猪汁のサービスも。参加者全員にはオリジナルTシャツと完走記念品が贈られる。インターネット申込の締切は9月15日。詳細は公式サイト。

9〜11月号の表紙

神奈川県 文化芸術の情報冊子を発行 特集は「かながわ県民文化祭」

 神奈川県は、県内の魅力的な文化芸術イベント情報をまとめた冊子、「イベントカレンダー」の9月〜11月号をこのほど発行した=写真。

 文化芸術の魅力で人を引きつけ、地域のにぎわいをつくり出すマグネット・カルチャー(マグカル)の取組みを推進している県が発行する冊子で、毎号、県内文化施設の公演や展示情報などがカレンダー形式で紹介されている。今号では、9月から県内各地で行われる「かながわ県民文化祭2025」を特集。県、各市町村で開催される主なプログラムを紹介している。また、アンケートに答えてチケットやカレンダーが当たるプレゼント企画も実施している。

 冊子はA4判で、オールカラー32ページ。県内各文化施設や一部の商業施設、自治体等で無料で受け取ることができる。

今年も『プロ野球イースタン』公式戦 小田原でDeNA対千葉ロッテ 9月21日(日) 午後2時試合開始

 小田原球場で恒例のプロ野球イースタン・リーグ公式戦が9月21日(日)、「横浜DeNAベイスターズ対千葉ロッテマリーンズ」で開催される。午後2時開始(正午開門予定)、雨天中止。

 毎年、若手の注目株から調整中のレギュラー組など、プロの迫力を間近に感じられる機会としてファンから好評な一戦。

試合後に交流も

 試合後には選手と交流できる「ふれあいイベント」も開催。今年から小学生と中学生が対象となり【1】キャッチボール体験と【2】サイン会を実施(事前申込※先着順)。9月9日(火)午前10時から上府中公園HPで受付開始。

 試合観戦チケットは内外野共通で大人2千円、中学生以下は入場無料(全席自由席)。前売チケットは「チケットぴあ」で販売中。残券がある場合は現地で当日券を販売する。

■(問)小田原球場【電話】0465・42・5511

山北婦人会が歌声カフェ

 山北婦人会は「歌声カフェ」を9月25日(木)、山北町立生涯学習センター3階視聴覚ホールで開催する。時間は午後1時半から2時半。参加無料。

 2カ月ごとに開催されるカフェ。指導者は同会の瀬戸恵津子さん。男女関係なく、だれでも参加可能。飲み物は各自持参で、申込不要。希望者は直接会場へ。主催者は「笑顔溢れる、和気あいあいとした楽しいカフェです。お気軽にご参加ください」と話す。

 問い合わせは、山北婦人会会長の関優子さん【電話】090・4066・0331。

大井町で高齢者趣味の作品展

 大井町老人クラブ連合会(西出輝好会長)主催の「高齢者趣味の作品展」が9月13日(土)、大井町生涯学習センターのホワイエで開催される。時間は午前9時から午後3時半まで。

 当日は、6老人クラブからなる同連合会会員と作品展に協力する個人の作品などが展示される。主催者は「どなたでもご覧いただけますので、多くの来場をお待ちしています」と話す。入場は無料。申込不要で、希望者は直接会場へ。

 問合せは、大井町社会福祉協議会【電話】0465・84・3294。

<PR>
【LINE読者限定プレゼント】
【LINE読者限定プレゼント】
毎月15名様に抽選で『Amazonギフト券1,000円分』をプレゼント!ギフト券以外のプレゼントもあるかも!是非チェックしてみてください。 (続きを読む)
<PR>
【中途募集】「タウンニュース」の記者として、街の力になりませんか?
【中途募集】「タウンニュース」の記者として、街の力になりませんか?
神奈川県と東京多摩地域で発行する地域情報紙「タウンニュース」。制作するタウンニュース社では、紙面、Webプロモーション、イベント企画運営、公共施設の管理業務など... (続きを読む)

9月14日に足柄峠笛まつり

 南足柄市と静岡県小山町が合同で開催する「第54回足柄峠笛まつり」が9月14日(日)、平安時代に活躍した源義家(八幡太郎)の弟である新羅三郎義光伝説にちなんで、足柄峠、足柄城址・森羅三郎義光吹笙之石で行われる。時間は午前10時半から午後3時半。

 まつりは、笛塚供養にはじまり、俳句、歴史劇、太鼓、民踊、ささら踊、民踊交歓会、福餅まき、火縄銃の演武や両市町による領地争奪綱引き合戦などが予定される。無料臨時バスの運行あり。詳細は市ホームページからも参照可能。

 

南足柄市がAEDに三角巾配備

 心臓の突然停止に対応するAEDの利用率向上を目指し、南足柄市はこのほど、公共施設に設置されるAEDにオレンジ色の三角巾を配備した。

 利用がためらわれる原因に、救助時に胸部を露出することへの心理的抵抗が指摘されている。電極パッドを装着した後に三角巾を傷病者の胸元にかけることで、素肌の露出を防ぎ、周囲の視線を気にすることなく救命活動に専念できることが期待されている。

 市担当者は「いざという時にためらうことなく使用できる環境を整えることが重要」と話した。

開成町で認知症予防セミナー

 認知症月間に合わせ、開成町は認知症予防セミナーを9月5日(金)、町民センターで開催する。午前10時から11時半。

 脳科学理論に基づいた認知症予防プログラムを提供している「公文教育研究会 学習療法センター」から講師を招き、認知症や脳に関する基礎知識、脳を活性化するための具体的、実践的な内容が中心となる。 町内在住で者が対象で、定員は申込順の20人。参加希望者は、9月3日(水)午後5時まで申込が必要。

 申込、問い合わせは、町福祉介護課【電話】0465・84・0316。